JP3054331U - 自動車用サンバイザー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】視界を遮らずに太陽光線による眩惑を防ぐこと
ができるようにする。 【解決手段】自動車用サンバイザー1に、同軸に、互い
に平行かつ中心軸の周りに相対回転可能に設けられた一
対の直線偏光円盤10、20で塞がれた窓12、21を設け、そ
の直線偏光円盤の一方を他の一方に対し相対的に回転さ
せて、窓12、21内の遮光率を変更できるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自動車のフロントガラスの上辺に回転自在に設けられるサンバイザ ーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

自動車のサンバイザーは、運転席や助手席に座っている者の目に太陽光線が入 るときに、それを開いて太陽光を遮り、運転に差し支えないようにするものであ る。 しかしながら、サンバイザーを使用すると、サンバイザーによってフロントガ ラスの上辺近傍の視界が遮られ、信号や標識が見難くなるので、運転しづらくな り、危険であるという問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記の問題を解決するためなされたものであり、その目的とするとこ ろは、視界を遮らずに太陽光線による眩惑を防ぐことができるようにすることに ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的は、自動車用サンバイザーに、同軸に、互いに平行かつ中心軸の周 りに相対回転可能に設けられた一対の直線偏光円盤で塞がれた窓を設け、その直 線偏光円盤の一方を他の一方に対し相対的に回転させて、窓内の遮光率を変更で きるようにすることによって達成される。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、図面により本考案の詳細を説明する。 図１は本考案に係る自動車用サンバイザーの第一実施例の構成を示す立体構成 図、図２は図１に示した自動車用サンバイザーの使用状態を示す斜視図、図３は 図２に示した自動車用サンバイザーの正面図、図４は図３に示したA−A線断面図 、図５は図２に示した自動車用サンバイザーの不使用時の状態を示す斜視図、図 ６は本考案に係る自動車用サンバイザーの第二実施例を示す部分破断正面図、図 ７は本発明に係る自動車用サンバイザーの第三実施例を示す部分破断正面図であ る。

【０００６】 まず、図１ないし図４について説明する。 図中、１は自動車用サンバイザー、１０は直線偏光円盤、１１は軸、１２は窓 、２は回動部材、２０は直線偏光円盤、２１は窓、２２は係合溝、３は操作つま み、４はフロントガラス、４０は軸支部材である。 自動車用サンバイザー１は、軸１１を中心に回動し得るよう自動車のフロント ガラスの上辺近傍に沿って支持されるものである。

【０００７】 窓１２は、自動車用サンバイザー１の略中央に設けられる円形の孔である。 この窓１２の内周面の、図４中フロントガラス４側の辺縁近傍には直線偏光円 盤１０を嵌め込むための円盤支持溝１２１が設けられ、直線偏光円盤１０はこの 円盤支持溝１２１に嵌められる。 また、窓１２の内周面の、フロントガラス４とは反対側の辺縁に沿って、回動 部材２を嵌めるための係合凸条１３が設けられる。

【０００８】 回動部材２は、自動車用サンバイザー１の窓１２に嵌められるものであって、 その中央に円形の窓２１を有する円環状の部材である。 この回動部材２は、その窓２１の内周面に直線偏光円盤２０を嵌め込むための 円盤支持溝２１１が設けられ、直線偏光円盤２０はこの円盤支持溝２１１に嵌め られる。 また、回動部材２は、その外周面に、自動車用サンバイザー１の窓１２に設け られた係合凸条１３に嵌まり得る係合溝２２を有する。 この回動部材２は、図４に示したように、自動車用サンバイザー１の窓に嵌め られる。

【０００９】 操作つまみ３は、図３及び図４に示したように、回動部材２を自動車用サンバ イザー１に取り付けた状態で露出する回動部材２の外周面から突出するよう設け られる。 軸支持部材４０は、図４に示したようにフロントガラス４の上辺近傍のルーフ に取り付けられ、自動車用サンバイザー１が開閉可能になるようその軸１１を支 持するものである。 この自動車用サンバイザー１においては、直線偏光円盤１０及び２０は、それ ぞれの偏光面が一致するときには無色透明のガラスとほぼ同様に光を透過させる ものであるが、この状態から直線偏光円盤２０が回転し、両者の相対角度が増大 すると光が次第に遮られるようになり、直線偏光円盤２０がもとの状態から９０ 度回転して、両者の偏光面が直交するときには光を全く透過させなくなるもので ある。

【００１０】 従って、この自動車用サンバイザー１を使用するときは、図４に示したように 、自動車用サンバイザー１を開き、操作つまみ３を手で持って回転部材２を回動 させる。 回転部材２を回動させると、２枚の直線偏光円盤１０及び２０の偏光面のなす 角度が変化し、そのため、自動車用サンバイザー１の遮光率が変化するので、利 用者は、フロントガラス４を通して差し込んでくる光の強さに応じて、眩惑しな い程度まで直線偏光円盤１０及び２０を通過する光の量を絞ればよい。 このようにすれば、自動車用サンバイザー１の直線偏光円盤１０及び２０を通 じて信号や標識を目視することができ、自動車を快適に運転することができるよ うになり、自動車用サンバイザー１を使用する必要がないときには図５に示した ようにそれを閉じておけばよい。

【００１１】 次に、図６について説明する。 図中、５０は自動車用サンバイザー、５１は回動部材、５２は直線偏光円盤、 ５３は回転装置である。 なお、この第二実施例の主要構成は、第一実施例と同様であるので、その相違 点を中心に説明し、重複する説明は省略する。 回転装置５３は、電動モーター５３０と、プーリー５３１と、駆動ベルト５３ ２とからなる。

【００１２】 電動モーター５３０は、利用者が図示しないスイッチを操作することによりそ の駆動が制御されるものである。 プーリー５３１は、電動モーター５３０の駆動軸に設けられるものである。 駆動ベルト５３２は、プーリー５３１と、回動部材５１の外周面に巻きかけら れるものであり、電動モーター５３０の動力を回転部材５１に伝達する。 この実施例においては、利用者は、二枚の直線偏光円盤の偏光面が所望の相対 角度になるよう図示しないスイッチを操作すればよい。

【００１３】 次に、図７について説明する。 図中、６１は回動部材、６２は直線偏光円盤、６３は回転装置である。 この第三実施例の主要構成は、回転装置の動力の伝達方式を除いては第二実施 例と同様であるので、相違点を中心に説明する。 回転装置６３は、電動モーター６３０と、電動モーター６３０の駆動軸に設け られる駆動軸ピニオン６３１と、一端側が駆動軸ピニオン６３０に噛み合うよう 一列に配設される複数の伝達ピニオン６３２とからなる。 また、回動部材６１の外周面には、伝達ピニオン６３２の列の他の一端が噛み 合い得るピニオン部６１０が設けられ、電動モーター６３０の動力は各ピニオン を介して回動部６１に伝達されるものである。

【００１４】 なお、本考案は上記の実施例に限定されるものではなく、例えば、このサンバ イザーを助手席側に取り付けてもよく、その場合、助手席側のサンバイザーの直 線偏光円盤の偏光面の調整は、運転手ができるようにしてもよく、また、相対角 度サンバイザーと回動部の係合方法、直線偏光円盤の取り付け方法、各部品の形 状等は本考案の目的の範囲内で自由に設計変更できるものであり、本考案は上記 の説明から当業者が極めて容易に想到し得る総ての変更実施例を包摂するもので ある。

【００１５】

【考案の効果】

本考案に係る自動車用サンバイザーは上記のように構成されるので、本考案に よるときは、視界を遮らずに太陽光線による眩惑を防ぐことができ、安全な運転 環境を確保することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る自動車用サンバイザーの第一実施
例の構成を示す立体構成図である。

【図２】図１に示した自動車用サンバイザーの使用状態
を示す斜視図

【図３】図２に示した自動車用サンバイザーの正面図

【図４】図３に示したA−A線断面図

【図５】図２に示した自動車用サンバイザーの不使用時
の状態を示す斜視図

【図６】本考案に係る自動車用サンバイザーの第二実施
例を示す部分破断正面図

【図７】本発明に係る自動車用サンバイザーの第三実施
例を示す部分破断正面図である。

【符号の説明】

１ 自動車用サンバイザー １０ 直線偏光円盤 １１ 軸 １２ 窓 １２１ 円盤支持溝 １３ 係合凸条 ２ 回動部材 ２０ 直線偏光円盤 ２１ 窓 ２１１ 円盤支持溝 ２２ 係合溝 ３ 操作つまみ ４ フロントガラス ４０ 軸支部材 ５０ 自動車用サンバイザー ５１ 回動部材 ５２ 直線偏光円盤 ５３ 回転装置 ５３０ 電動モーター ５３１ プーリー ５３２ 駆動ベルト ６１ 回動部材 ６１０ ピニオン部 ６２ 直線偏光円盤 ６３ 回転装置 ６３０ 電動モーター ６３１ 駆動軸ピニオン ６３２ 伝達ピニオン

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】自動車用サンバイザーにおいて、 少なくともその一部に設けられる窓と、 窓を塞ぐよう、同軸に、互いに平行かつ中心軸の周りに
   相対回転可能に設けられた一対の直線偏光円盤（１０、
   ２０）と、 を具備する上記の自動車用サンバイザー。
2. 【請求項２】直線偏光円盤の一方を他の一方に対し相対
   的に回転させる回転装置を具備する請求項１に記載の自
   動車用サンバイザー。
3. 【請求項３】回転装置の動力が電動モーターである請求
   項２に記載の自動車用サンバイザー。
4. 【請求項４】回転装置の動力が、一方の直線偏光円盤に
   駆動ベルトを介して伝達される請求項２又は３に記載の
   自動車用サンバイザー。
5. 【請求項５】回転装置の動力が、一方の直線偏光円盤に
   ギアを介して伝達される請求項２又は３に記載の自動車
   用サンバイザー。