JP3054085B2 - 操船ウインチ無線操縦装置 - Google Patents

操船ウインチ無線操縦装置

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JP3054085B2
JP3054085B2 JP8230435A JP23043596A JP3054085B2 JP 3054085 B2 JP3054085 B2 JP 3054085B2 JP 8230435 A JP8230435 A JP 8230435A JP 23043596 A JP23043596 A JP 23043596A JP 3054085 B2 JP3054085 B2 JP 3054085B2
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正孝 古市
昇 南部
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宮崎建設工業株式会社
宮崎 正司
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操船ウインチ無線
操縦装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、防波堤等を造成する際に用いら
れるケーソン等のブロックは、クレーン等が搭載された
非自走式の台船によって、海或いは河川における所望の
位置に順次据え付けられる。
【0003】図10及び図11は従来の台船の一例を表
わすものであって、1は台船、2は台船1の船首側に旋
回可能且つ起伏可能に設けられたクレーン、3はエンジ
ン駆動による発電機、4aは船首左側ウインチ、4bは
船首右側ウインチ、4cは船尾左側ウインチ、4dは船
尾右側ウインチであり、台船1を移動させる場合には、
図10に示される如く、船首左側ウインチ4aから繰り
出されるワイヤ又はロープ等の索状体5aの先端部に取
り付けられたアンカ6aと、船首右側ウインチ4bから
繰り出されるワイヤ又はロープ等の索状体5bの先端部
に取り付けられたアンカ6bと、船尾左側ウインチ4c
から繰り出されるワイヤ又はロープ等の索状体5cの先
端部に取り付けられたアンカ6cと、船尾右側ウインチ
4dから繰り出されるワイヤ又はロープ等の索状体5d
の先端部に取り付けられたアンカ6dとを、それぞれ所
要位置に水没せしめ、この状態で、例えば、船首左側ウ
インチ4aの索状体5aと船尾左側ウインチ4cの索状
体5cとを繰り出すと共に、船首右側ウインチ4bの索
状体5bと船尾右側ウインチ4dの索状体5dとを巻き
込むと、台船1が図12中右方向へ移動して行くように
なっており、このように台船1を移動させながら順次ケ
ーソン等のブロック7の据付作業を行うようになってい
る。
【0004】尚、前述の如き従来の台船1の場合、船首
左側ウインチ4aと船首右側ウインチ4bと船尾左側ウ
インチ4cと船尾右側ウインチ4dのそれぞれに一名ず
つ(計四名)ウインチ要員を配備し、船長の拡声器等を
用いた指示により各ウインチ要員が前記ウインチ4a〜
4dのクラッチの入、切並びにブレーキの締付、解放を
行いつつ索状体5a〜5dの巻き込み、繰り出し操作を
行うようになっている。
【0005】又、近年においては、前記台船1の所要位
置に、各ウインチ4a〜4dの操作を船長一人で集中的
に行えるようにした遠隔操作制御盤を設置する場合もあ
る。
【0006】一方、台船1の夜間等の係留時は、高潮や
風等による被害を回避すると共に、関係者以外の者の台
船1への出入りを防ぐために、台船1を岸壁から若干沖
よりに停泊させる必要があり、このため、乗組員は伝馬
船に乗り込んで岸壁へ移動し、上陸するようになってお
り、又、出航時には、乗組員は岸壁から伝馬船によって
台船1へ乗り込むようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く、船首左側ウインチ4aと船首右側ウインチ4bと
船尾左側ウインチ4cと船尾右側ウインチ4dのそれぞ
れに一名ずつウインチ要員を配備し、船長の拡声器等を
用いた指示により各ウインチ要員が前記ウインチ4a〜
4dの操作を行うのでは、作業性が悪いと共に、作業員
の負担が大きく、安全性の面からも改善の余地が残され
ていた。
【0008】又、台船1の所要位置に、各ウインチ4a
〜4dの操作を船長一人で集中的に行えるようにした遠
隔操作制御盤を設置した場合、該遠隔操作制御盤は一箇
所に固定されたものであり、ウインチ4a〜4dのうち
死角となるウインチができてしまうことがあり、各ウイ
ンチ4a〜4dの状況を確実に把握することが困難であ
った。
【0009】一方、台船1の係留時並びに出航時に、乗
組員が伝馬船に乗り込んで台船1と岸壁との間を移動す
るのでは、伝馬船並びに該伝馬船を係留する場所が必要
となり、余分な費用がかかるという欠点を有していた。
【0010】本発明は、斯かる実情に鑑み、各ウインチ
の状況を確実に把握しつつ、該各ウインチを一人で集中
的に操作し得、作業効率の向上並びに省力化を図ること
ができ、しかも、伝馬船を不要とし得、コストダウンを
図り得る操船ウインチ無線操縦装置を提供しようとする
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、非自走式の台
船上の船首左側、船首右側、船尾左側並びに船尾右側
配置され且つ索状体の巻き込みと繰り出しを行う複数の
操船用のウインチと、該ウインチに設けられたクラッチ
の入、解放を行うクラッチ用アクチュエータと、前記ウ
インチに設けられたブレーキの締付、解放を行うブレー
キ用駆動装置と、台船に搭載された発電機と、前記ウイ
ンチに対する指令信号を台船上の船首左側、船首右側、
船尾左側並びに船尾右側と対応する位置にそれぞれ配置
されたジョイスティックの操作により送信すると共に、
前記クラッチ用アクチュエータとブレーキ用駆動装置と
発電機とに対する指令信号を各種スイッチの操作により
送信する携帯式無線操縦指令機と、該携帯式無線操縦指
令機から送信される指令信号を受信し、該指令信号に対
応する信号を出力する無線操縦受令機と、該無線操縦受
令機から出力される信号に基づき、ウインチとクラッチ
用アクチュエータとブレーキ用駆動装置とに制御信号を
出力する無線操縦制御盤と、前記無線操縦受令機から出
力される信号に基づき、発電機に制御信号を出力する発
電機制御盤とを備えたことを特徴とする操船ウインチ無
線操縦装置にかかるものである。
【0012】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0013】ウインチとクラッチ用アクチュエータとブ
レーキ用駆動装置と発電機とに対する指令信号を各種ス
イッチ並びにジョイスティックの操作により無線操縦指
令機から送信すると、該無線操縦指令機から送信される
指令信号が無線操縦受令機によって受信され、該指令信
号に対応する信号が出力され、前記無線操縦受令機から
出力される信号に基づき、無線操縦制御盤からウインチ
とクラッチ用アクチュエータとブレーキ用駆動装置とに
制御信号が出力されて、ウインチとクラッチ用アクチュ
エータとブレーキ用駆動装置とが無線によって操縦さ
れ、又、前記無線操縦受令機から出力される信号に基づ
き、発電機制御盤から発電機に制御信号が出力されて、
発電機も無線によって操縦することが可能となる。
【0014】非自走式の台船を移動させながら順次ケー
ソン等のブロックの据付作業を行うような場合には、複
数のウインチから繰り出される索状体の先端部に取り付
けられたアンカを、それぞれ所要位置に水没せしめ、こ
の状態で、無線操縦指令機の操作により、所望のウイン
チの索状体を繰り出すと共に、残りのウインチの索状体
を巻き込むと、台船が所定の方向へ移動して行くことと
なる。
【0015】この結果、複数のウインチのそれぞれに一
名ずつウインチ要員を配備しなくても、船長自身が単独
で、各ウインチの状況を確実に把握することのできる場
所を選んで前記ウインチの操作を行うことが可能とな
り、作業性が非常によくなると共に、作業員の負担が小
さくなり、安全性の面においても改善がなされることと
なる。
【0016】一方、非自走式の台船の夜間等の係留時に
は、台船の船首側を岸壁に接岸させ、足場板等を台船と
岸壁との間に渡して、乗組員が上陸した後、船首側のウ
インチから繰り出される索状体の先端部を岸壁のビット
に巻き付けて係止させ、又、船尾側のウインチから繰り
出される索状体の先端部に取り付けられたアンカをそれ
ぞれ所要位置に水没せしめ、この状態で、岸壁から無線
操縦指令機の操作により、船首側のウインチの索状体を
繰り出すと共に、船尾側のウインチの索状体を巻き込む
と、台船が岸壁から離れる方向へ移動して行き、該台船
が岸壁から若干沖よりの位置まで移動した後、発電機を
無線操縦指令機の操作により停止させればよい。
【0017】又、出航時には、岸壁から無線操縦指令機
の操作により、発電機を始動した後、前述と反対に、船
首側のウインチの索状体を巻き込むと共に、船尾側のウ
インチの索状体を繰り出すと、台船が若干沖よりの位置
から岸壁に近づく方向へ移動して接岸されるため、この
状態で、足場板等を台船と岸壁との間に渡せば、乗組員
は、伝馬船を使わなくても台船に乗り込むことが可能と
なり、伝馬船並びに該伝馬船を係留する場所も不要とな
り、余分な費用がかからなくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0019】図1〜図9は本発明を実施する形態の一例
であって、図中、図10〜図12と同一の符号を付した
部分は同一物を表わしており、ウインチ4a〜4dに設
けられたクラッチの入、解放を行うクラッチ用アクチュ
エータ8a〜8dと、ウインチ4a〜4dに設けられた
ブレーキの締付、解放を行うブレーキ用駆動装置9a〜
9dとを各ウインチ4a〜4dに取り付ける。
【0020】又、ウインチ4a〜4dとクラッチ用アク
チュエータ8a〜8dとブレーキ用駆動装置9a〜9d
と発電機3とに対する指令信号10を送信する無線操縦
指令機11を設け、該無線操縦指令機11から送信され
る指令信号10を受信し、該指令信号10に対応する信
号13,14を出力する無線操縦受令機12を設け、該
無線操縦受令機12から出力される信号13に基づき、
ウインチ4a〜4dとクラッチ用アクチュエータ8a〜
8dとブレーキ用駆動装置9a〜9dとに制御信号15
a〜15dを出力する無線操縦制御盤16を設け、前記
無線操縦受令機12から出力され信号14に基づき、発
電機3に制御信号17を出力する発電機制御盤18を設
ける。
【0021】尚、図1中、19a〜19dはウインチ4
a〜4dの繰り出し、巻き込み操作と、クラッチの入、
解放操作と、ブレーキの締付、解放操作とを行うために
ウインチ4a〜4dに設けられたスイッチボックスであ
り、本図示例においては、無線操縦制御盤16からの制
御信号15a〜15dをスイッチボックス19a〜19
dを介してウインチ4a〜4dとクラッチ用アクチュエ
ータ8a〜8dとブレーキ用駆動装置9a〜9dとに出
力するようにしてある。
【0022】前記無線操縦指令機11は、図3及び図4
に示す如く、図示していないキーを挿入して所要方向に
回すことにより、電源を入れるためのメインスイッチ2
0と、発電機3を始動、停止させるための発電機用スイ
ッチ21と、船首左側ウインチ4aの繰り出しと巻き込
み操作を行うためのジョイスティック22aと、船首右
側ウインチ4bの繰り出しと巻き込み操作を行うための
ジョイスティック22bと、船尾左側ウインチ4cの繰
り出しと巻き込み操作を行うためのジョイスティック2
2cと、船尾右側ウインチ4dの繰り出しと巻き込み操
作を行うためのジョイスティック22dと、クラッチ用
アクチュエータ8aを作動させて船首左側ウインチ4a
に設けられたクラッチの入、解放を行うためのクラッチ
用スイッチ23aと、クラッチ用アクチュエータ8bを
作動させて船首右側ウインチ4bに設けられたクラッチ
の入、解放を行うためのクラッチ用スイッチ23bと、
クラッチ用アクチュエータ8cを作動させて船尾左側ウ
インチ4cに設けられたクラッチの入、解放を行うため
のクラッチ用スイッチ23cと、クラッチ用アクチュエ
ータ8dを作動させて船尾右側ウインチ4dに設けられ
たクラッチの入、解放を行う行うためのクラッチ用スイ
ッチ23dと、ブレーキ用駆動装置9aを作動させて船
首左側ウインチ4aに設けられたブレーキの締付、解放
を行うためのブレーキ用スイッチ24aと、ブレーキ用
駆動装置9bを作動させて船首右側ウインチ4bに設け
られたブレーキの締付、解放を行うためのブレーキ用ス
イッチ24bと、ブレーキ用駆動装置9cを作動させて
船尾左側ウインチ4cに設けられたブレーキの締付、解
放を行うためのブレーキ用スイッチ24cと、ブレーキ
用駆動装置9dを作動させて船尾右側ウインチ4dに設
けられたブレーキの締付、解放を行うためのブレーキ用
スイッチ24dと、緊急停止用の緊急停止ボタン25と
を有しており、前記各種スイッチ等の操作に対応する指
令信号10が送信されるようになっている。
【0023】前記無線操縦受令機12は、図5に示す如
く、無線操縦指令機11のメインスイッチ20の入、切
操作と連動してオン、オフされる電源スイッチ26と、
メインスイッチ20の入側への操作によりオンとされる
電磁リレー接点27と、メインスイッチ20の切側への
操作によりオンとされる電磁リレー接点28と、発電機
用スイッチ21の始動側への操作によりオンとされる電
磁リレー接点29と、発電機用スイッチ21の停止側へ
の操作によりオンとされる電磁リレー接点30と、船首
左側ウインチ4aに対応するジョイスティック22aの
繰り出し側への傾倒操作によりオンとされる電磁リレー
接点31と、船首左側ウインチ4aに対応するジョイス
ティック22aの巻き込み側への傾倒操作によりオンと
される電磁リレー接点32と、船首右側ウインチ4bに
対応するジョイスティック22bの繰り出し側への傾倒
操作によりオンとされる電磁リレー接点33と、船首右
側ウインチ4bに対応するジョイスティック22bの巻
き込み側への傾倒操作によりオンとされる電磁リレー接
点34と、船尾左側ウインチ4cに対応するジョイステ
ィック22cの繰り出し側への傾倒操作によりオンとさ
れる電磁リレー接点35と、船尾左側ウインチ4cに対
応するジョイスティック22cの巻き込み側への傾倒操
作によりオンとされる電磁リレー接点36と、船尾右側
ウインチ4dに対応するジョイスティック22dの繰り
出し側への傾倒操作によりオンとされる電磁リレー接点
37と、船尾右側ウインチ4dに対応するジョイスティ
ック22dの巻き込み側への傾倒操作によりオンとされ
る電磁リレー接点38と、船首左側ウインチ4aに対応
するクラッチ用スイッチ23aの入側への操作によりオ
ンとされる電磁リレー接点39と、船首左側ウインチ4
aに対応するクラッチ用スイッチ23aの解放側への操
作によりオンとされる電磁リレー接点40と、船首右側
ウインチ4bに対応するクラッチ用スイッチ23bの入
側への操作によりオンとされる電磁リレー接点41と、
船首右側ウインチ4bに対応するクラッチ用スイッチ2
3bの解放側への操作によりオンとされる電磁リレー接
点42と、船尾左側ウインチ4cに対応するクラッチ用
スイッチ23cの入側への操作によりオンとされる電磁
リレー接点43と、船尾左側ウインチ4cに対応するク
ラッチ用スイッチ23cの解放側への操作によりオンと
される電磁リレー接点44と、船尾右側ウインチ4dに
対応するクラッチ用スイッチ23dの入側への操作によ
りオンとされる電磁リレー接点45と、船尾右側ウイン
チ4dに対応するクラッチ用スイッチ23dの解放側へ
の操作によりオンとされる電磁リレー接点46と、船首
左側ウインチ4aに対応するブレーキ用スイッチ24a
の締付側への操作によりオンとされる電磁リレー接点4
7と、船首左側ウインチ4aに対応するブレーキ用スイ
ッチ24aの解放側への操作によりオンとされる電磁リ
レー接点48と、船首右側ウインチ4bに対応するブレ
ーキ用スイッチ24bの締付側への操作によりオンとさ
れる電磁リレー接点49と、船首右側ウインチ4bに対
応するブレーキ用スイッチ24bの解放側への操作によ
りオンとされる電磁リレー接点50と、船尾左側ウイン
チ4cに対応するブレーキ用スイッチ24cの締付側へ
の操作によりオンとされる電磁リレー接点51と、船尾
左側ウインチ4cに対応するブレーキ用スイッチ24c
の解放側への操作によりオンとされる電磁リレー接点5
2と、船尾右側ウインチ4dに対応するブレーキ用スイ
ッチ24dの締付側への操作によりオンとされる電磁リ
レー接点53と、船尾右側ウインチ4dに対応するブレ
ーキ用スイッチ24dの解放側への操作によりオンとさ
れる電磁リレー接点54とを有しており、所望の電磁リ
レー接点のオン、オフにより信号13が無線操縦制御盤
16へ出力され、該無線操縦制御盤16からスイッチボ
ックス19a〜19dを介してウインチ4a〜4dとク
ラッチ用アクチュエータ8a〜8dとブレーキ用駆動装
置9a〜9dとに制御信号15a〜15dが出力される
一方、所望の電磁リレー接点のオン、オフにより信号1
4が発電機制御盤18へ出力され、該発電機制御盤18
から発電機3に制御信号17が出力されるようになって
いる。
【0024】尚、図5中、55は船首左側ウインチ4a
或いは船首右側ウインチ4bのいずれかが動作している
場合にオンとなり、図示していないランプ等を点灯させ
る電磁リレー接点、56は船尾左側ウインチ4c或いは
船尾右側ウインチ4dのいずれかが動作している場合に
オンとなり、図示していないランプ等を点灯させる電磁
リレー接点である。
【0025】一方、発電機3は、図6に示す如く、エン
ジン3’の噴射ポンプ57の燃料噴射量を調節するため
のアクセルレバー58に、アクセルロッド59の一端を
連結し、該アクセルロッド59の他端を、ピン60を支
点として傾動自在なリンク61に取り付けられた電動シ
リンダ62のロッド63先端に連結し、予めリンク61
の位置をねじ64によって調整した状態で、電動シリン
ダ62を伸縮作動させることにより、出力の調整が自動
的に行われるようになっている。
【0026】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0027】ウインチ4a〜4dとクラッチ用アクチュ
エータ8a〜8dとブレーキ用駆動装置9a〜9dと発
電機3とに対する指令信号10を無線操縦指令機11か
ら送信すると、該無線操縦指令機11から送信される指
令信号10が無線操縦受令機12によって受信され、該
指令信号10に対応する信号13,14が出力され、前
記無線操縦受令機12から出力される信号13に基づ
き、無線操縦制御盤16からスイッチボックス19a〜
19dを介してウインチ4a〜4dとクラッチ用アクチ
ュエータ8a〜8dとブレーキ用駆動装置9a〜9dと
に制御信号15a〜15dが出力されて、ウインチ4a
〜4dとクラッチ用アクチュエータ8a〜8dとブレー
キ用駆動装置9a〜9dとが無線によって操縦され、
又、前記無線操縦受令機12から出力される信号14に
基づき、発電機制御盤18から発電機3に制御信号17
が出力されて、発電機3も無線によって操縦することが
可能となる。
【0028】台船1を移動させながら順次ケーソン等の
ブロック7の据付作業を行うような場合には、図7に示
す如く、船首左側ウインチ4aから繰り出される索状体
5aの先端部に取り付けられたアンカ6aと、船首右側
ウインチ4bから繰り出される索状体5bの先端部に取
り付けられたアンカ6bと、船尾左側ウインチ4cから
繰り出される索状体5cの先端部に取り付けられたアン
カ6cと、船尾右側ウインチ4dから繰り出される索状
体5dの先端部に取り付けられたアンカ6dとを、それ
ぞれ所要位置に水没せしめ、この状態で、無線操縦指令
機11の操作により、例えば、船首左側ウインチ4aの
索状体5aと船尾左側ウインチ4cの索状体5cとを繰
り出すと共に、船首右側ウインチ4bの索状体5bと船
尾右側ウインチ4dの索状体5dとを巻き込むと、台船
1が図7中右方向へ移動して行くこととなる。
【0029】この結果、船首左側ウインチ4aと船首右
側ウインチ4bと船尾左側ウインチ4cと船尾右側ウイ
ンチ4dのそれぞれに一名ずつウインチ要員を配備しな
くても、船長自身が単独で、各ウインチ4a〜4dの状
況を確実に把握することのできる場所を選んで前記ウイ
ンチ4a〜4dの操作を行うことが可能となり、作業性
が非常によくなると共に、作業員の負担が小さくなり、
安全性の面においても改善がなされることとなる。
【0030】一方、台船1の夜間等の係留時には、図8
及び図9に示す如く、台船1の船首側を岸壁65に接岸
させ、図示していない足場板等を台船1と岸壁65との
間に渡して、乗組員が上陸した後、船首左側ウインチ4
aから繰り出される索状体5aの先端部を岸壁65のビ
ット66に巻き付けて係止させると共に、船首右側ウイ
ンチ4bから繰り出される索状体5bの先端部を岸壁6
5のビット67に巻き付けて係止させ、又、船尾左側ウ
インチ4cから繰り出される索状体5cの先端部に取り
付けられたアンカ6cと、船尾右側ウインチ4dから繰
り出される索状体5dの先端部に取り付けられたアンカ
6dとを、それぞれ所要位置に水没せしめ、この状態
で、岸壁65から無線操縦指令機11の操作により、船
首左側ウインチ4aの索状体5aと船首右側ウインチ4
bの索状体5bとを繰り出すと共に、船尾左側ウインチ
4cの索状体5cと船尾右側ウインチ4dの索状体5d
とを巻き込むと、台船1が岸壁65から離れる方向、即
ち図8及び図9中左方向へ移動して行き、該台船1が岸
壁65から若干沖よりの位置まで移動した後、発電機3
のエンジン3’を無線操縦指令機11の操作により停止
させればよい。
【0031】又、出航時には、岸壁65から無線操縦指
令機11の操作により、発電機3のエンジン3’を始動
した後、前述と反対に、船首左側ウインチ4aの索状体
5aと船首右側ウインチ4bの索状体5bとを巻き込む
と共に、船尾左側ウインチ4cの索状体5cと船尾右側
ウインチ4dの索状体5dとを繰り出すと、台船1が若
干沖よりの位置から岸壁65に近づく方向、即ち図8及
び図9中右方向へ移動して接岸されるため、この状態
で、図示していない足場板等を台船1と岸壁65との間
に渡せば、乗組員は、伝馬船を使わなくても台船1に乗
り込むことが可能となり、伝馬船並びに該伝馬船を係留
する場所も不要となり、余分な費用がかからなくなる。
【0032】こうして、各ウインチ4a〜4dの状況を
確実に把握しつつ、該各ウインチ4a〜4dを一人で集
中的に操作し得、作業効率の向上並びに省力化を図るこ
とができ、しかも、伝馬船を不要とし得、コストダウン
を図り得る。
【0033】尚、本発明の操船ウインチ無線操縦装置
は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、ウイ
ンチの操作を船長一人で集中的に行えるようにした遠隔
操作制御盤を装備した台船にも適用可能なこと等、その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の操船ウイ
ンチ無線操縦装置によれば、各ウインチの状況を確実に
把握しつつ、該各ウインチを一人で集中的に操作し得、
作業効率の向上並びに省力化を図ることができ、しか
も、伝馬船を不要とし得、コストダウンを図り得るとい
う優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の平面図である。
【図2】本発明を実施する形態の一例の側面図である。
【図3】本発明を実施する形態の一例における無線操縦
指令機の平面図である。
【図4】本発明を実施する形態の一例における無線操縦
指令機の正面図であって、図3のIV−IV矢視相当図
である。
【図5】本発明を実施する形態の一例における無線操縦
受令機の回路図である。
【図6】本発明を実施する形態の一例における発電機の
概要図である。
【図7】本発明を実施する形態の一例におけるブロック
据付作業手順を表わす平面図である。
【図8】本発明を実施する形態の一例における台船の係
留時の手順を表わす平面図である。
【図9】本発明を実施する形態の一例における台船の係
留時の手順を表わす側面図であって、図8のIX−IX
矢視相当図である。
【図10】従来例の平面図である。
【図11】従来例の側面図である。
【図12】従来例におけるブロック据付作業手順を表わ
す平面図である。
【符号の説明】
1 台船 3 発電機 4a 船首左側ウインチ(ウインチ) 4b 船首右側ウインチ(ウインチ) 4c 船尾左側ウインチ(ウインチ) 4d 船尾右側ウインチ(ウインチ) 8a クラッチ用アクチュエータ 8b クラッチ用アクチュエータ 8c クラッチ用アクチュエータ 8d クラッチ用アクチュエータ 9a ブレーキ用駆動装置 9b ブレーキ用駆動装置 9c ブレーキ用駆動装置 9d ブレーキ用駆動装置 10 指令信号 11 無線操縦指令機 12 無線操縦受令機 13 信号 14 信号 15a 制御信号 15b 制御信号 15c 制御信号 15d 制御信号 16 無線操縦制御盤 17 制御信号 18 発電機制御盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−16180(JP,A) 特開 昭56−90798(JP,A) 特開 昭60−50095(JP,A) 特開 平6−150181(JP,A) 特開 平8−156886(JP,A) 実開 昭55−70491(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非自走式の台船上の船首左側、船首右
    側、船尾左側並びに船尾右側に配置され且つ索状体の巻
    き込みと繰り出しを行う複数の操船用のウインチと、 該ウインチに設けられたクラッチの入、解放を行うクラ
    ッチ用アクチュエータと、 前記ウインチに設けられたブレーキの締付、解放を行う
    ブレーキ用駆動装置と、 台船に搭載された発電機と、 前記ウインチに対する指令信号を台船上の船首左側、船
    首右側、船尾左側並びに船尾右側と対応する位置にそれ
    ぞれ配置されたジョイスティックの操作により送信する
    と共に、前記クラッチ用アクチュエータとブレーキ用駆
    動装置と発電機とに対する指令信号を各種スイッチの操
    作により送信する携帯式無線操縦指令機と、 該携帯式無線操縦指令機から送信される指令信号を受信
    し、該指令信号に対応する信号を出力する無線操縦受令
    機と、 該無線操縦受令機から出力される信号に基づき、ウイン
    チとクラッチ用アクチュエータとブレーキ用駆動装置と
    に制御信号を出力する無線操縦制御盤と、 前記無線操縦受令機から出力される信号に基づき、発電
    機に制御信号を出力する発電機制御盤とを備えたことを
    特徴とする操船ウインチ無線操縦装置。
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