JP3053984U - 振動防止機構付き模型用タンク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】模型エンジンの振動がタンクに伝達されること
を効率的に防ぐことを目的としている。 【構成】１．燃料タンク自体に、燃料タンクを支持する
フレーム（図１−Ａ）を取りつけ、さらに、そのフレー
ムの上面に振動吸収材をつける。 ２．本体のフレーム（図１−Ｂ）に１を固定できるステ
ー（図１−Ｃ）を設置する。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は、模型に使用されるタンクに関するものである。

【従来の技術】

エンジンを使用する模型において、エンジンが回転するときの振動が燃 料タンクに伝達されると、ある回転数で共振が起こり、燃料が泡立ち、 空気を多く含んだ燃料になってしまう。 この燃料をエンジンが吸い込んだ時、混合気の比率が変化し、エンジン の回転数が予想以上に変化してしまったり、オーバーヒートやエンジン 停止等の悪影響がでる。 通常タンク自体には、タンクを保持する本体からの振動を吸収する機構 がない。 従って、燃料タンクを保持するフレームに振動吸収材を取り付けていた が、燃料タンクを四方から固定しているため、振動が効率的に吸収でき なかった。 タンク側面に凹型のへこみを付け、フレームにのへこみに合う振動吸収 材を取りつけて振動を吸収するものもあったが、タンクが、振動吸収材 を押し付ける方向に動くと、振動吸収効果が大幅に減少するため、良い 結果は得られなかった。

【考案が解決しようとする課題】

効率的にエンジンの振動を遮断する事が課題である。

【課題を解決するための手段】

１．燃料タンク自体に、燃料タンクを支持するフレーム（図１−Ａ）を 取りつけ、さらに、そのフレームの上面に振動吸収材をつける。 ２．本体のフレーム（図１−Ｂ）に１を固定できるステー（図１−Ｃ） を設置する。

【作用】

本体フレーム（図１−Ｂ）から伝わる振動は、まずアームに伝わり、そ れから燃料タンクを支持するフレームの振動吸収剤に伝わる。 このとき、燃料タンクは、ぶら下がった形になるので、従来に比べ自由 にタンクが動くことができ、タンク自体が動いてしまっても振動吸収効 果が落ちにくいのである。 また、上面に振動が伝達されるポイントがあるので、振動を伝えたくな い燃料に遠く、しかも燃料と振動が伝達されるポイントとの間に空気が あるため、振動をほとんど遮断することができる。

【実施例】

１．タンクを支持するフレーム（図１−Ａ）は、タンク側面や底まで無 くてもタンクに固定されていれば同様の効果が得られる。 ２．タンク自体を、タンク上面に振動吸収材を固定できる形状にするこ とで、同様の効果が得られる。 ３．特に燃料タンクに限らず、燃料以外の液体を入れるタンクにも本考 案を採用すれば、同様の効果が得られる。

【考案の効果】

本考案は、燃料タンクをぶら下げたことと、振動が伝達されるポイント を少なくしたこと、燃料から一番遠い位置に設置したことにより、かな り高い振動吸収効果を得ることに成功したのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 振動防止機構付き模型用タンクの取りつけ例 Ａ 燃料タンクを支持するフレーム Ｂ 本体のフレーム Ｃ Ａを支持するステー Ｄ 燃料タンク

【図２】 従来の振動吸収材をフレームに取りつけた例 Ｅ 振動吸収材 Ｆ 燃料タンク

【図３】 燃料タンク自体の形状を変更した例

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ // Ｂ６０Ｋ 15/063 Ｂ６０Ｋ 15/02 Ｂ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】タンクの上側に振動吸収材を設置する事
   で、燃料に直接振動が伝わらない振動防止機構付き模型
   用タンク