JP3053837U - 補強用繊維貼付シート - Google Patents

補強用繊維貼付シート

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JP3053837U
JP3053837U JP1998003052U JP305298U JP3053837U JP 3053837 U JP3053837 U JP 3053837U JP 1998003052 U JP1998003052 U JP 1998003052U JP 305298 U JP305298 U JP 305298U JP 3053837 U JP3053837 U JP 3053837U
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fiber
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JP1998003052U
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English (en)
Inventor
嘉 煌 黄
Original Assignee
巨大機械工業股▲分▼有限公司
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室温において何ら保存技術上の問題もなく、
しかも使用部位に応じて現場で直ちに任意に裁断でき
て、使用が便利な補強用繊維貼付シートを提供する。 【解決手段】 不織材を基材層(10)として、該基材
層(10)の少なくとも一面に熱可塑性接着層(20)
を塗布或いはスポット噴射し、且つ該熱可塑性接着層
(20)の溶融点以上及び該不繊材の溶融点以下の温度
の熱圧延により、該熱可塑性接着層(20)を介して、
該基材層(10)の少なくとも一面の所定部位に繊維が
単一方向に平行延伸配列するカーボン繊維層(30)を
一体固着して構成し、或いは、熱可塑性の不織材からな
る基材層(40)を接着層として、直接カーボン繊維、
ガラス繊維、アラミド繊維或いはそれらの交織織物であ
る高強化繊維層(50)と不織材の溶融点よりやや高い
温度で熱圧延粘着させ、これにより、規則正しい単一方
向に繊維が平行配列する該繊維層(50)を該基材層
(40)に貼合わせるように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は構造体無銹化に使用される軽量且つ高荷重容量の補強材に関し、特に 構造体に貼付け使用される補強用繊維貼付シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
因みに、一般のコンクリート構造体のうち、屡々風雨に晒され且つ日に照らさ れる関係やそれ自体の材質特性から、だんだんと風化する場合がある。特に動荷 重がかかる構造体、例えば橋梁などは色々な車両が異なる荷重で通過するので、 梁や柱等の部分が加速的に老化し易く、構造体が安全使用年限にも達しないうち にひびや亀裂が入り乱れて現われ、適時に補強しなければならない。 そして、現在の補強方式には剛性補強及び靭性補強の二種があって、そのうち 、前者は梁や柱の外側に強化鋼板を締付けるのであるが、基本的には補強する部 位付近に穴開け締付け工事を施さなければならず、時間や労力を要するわりに補 強効果が高くない。 一方、後者は現在最も進んだ工法に属して、主として一種の予め接着剤に浸漬 した複合材料(Prepreg)を使用するもので、上記剛性補強工法における 不備な点の多くを補って、強度向上の面で随分と効果を現わしているが、全く欠 点がない訳でもなく、施工する時は、工事現場で補強部位の概略形状に合せて複 合材料を裁断しなければならず、且つ組成原料を個別貯蔵ないし保存している際 に特に接着剤が硬化し易いおそれがあって、乾燥硬化を待ってからはみ出た出張 りを整えるための裁断ができるので、全体作業時間が長引き、兎角、貯蔵ないし 保存や裁断する面でかなり不便な問題を抱えている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記問題に鑑み、本考案は、室温において何ら保存技術上の問題もなく、しか も使用部位に応じて現場で直ちに任意に裁断できて、使用が便利な補強用繊維貼 付シートを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の補強用繊維貼付シートは、不織材を基材層 として、該基材層の少なくとも一面に熱可塑性接着層を塗布或いはスポット噴射 し、且つ該熱可塑性接着層の溶融点以上及び該不織材の溶融点以下の温度の熱圧 延により、該熱可塑性接着層を介して、該基材層の少なくとも一面の所定部位に 繊維が単一方向に平行延伸配列するカーボン繊維層を一体固着させてなるもので ある。或いは、熱可塑性の不織材からなる基材層を接着層として、直接カーボン 繊維、ガラス繊維、アラミド繊維或いはこれらの交織織物である高強化繊維層と 不織材の溶融点よりやや高い温度で熱圧延粘着させ、これにより、規則正しい単 一方向に繊維が平行配列する該繊維層を該基材層に貼合わせてなるものである。
【0005】 上記のように構成された本考案の補強用繊維粘着シートは、コンクリ一ト構造 体或いは鉄骨構造体の任意の部位に対して、サイズの大きさや形状の如何を問わ ず、ほとんどオーダーメイドに近い方式で裁断して、受ける力や補強方向に対応 して特定箇所に敷き、且つ構造体の補強部位及び該繊維粘着シートに樹脂を塗布 して互いに対向接着させ、樹脂を存分に細かい繊維間までに均一に分布させて、 乾燥硬化した後に高比剛性、高比強度の補強材または補修材を形成し、コンクリ ート構造体や鉄骨構造体と一体に緊密に粘着結合して、その構造体に対する補強 機能を発揮することができると共に、繊維層の繊維を単一方向に平行配列して、 粘着する際に構造体の引っ張り変形方向と対応一致させるようにしているので、 繊維層特有の高抗張力靭性により優れた補強効果を実現することができる。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を実施の形態例に基づいて具体的に説明するが、本考案はこの例 のみに限定されない。 図1に示すように、本考案の補強用繊維貼付シートは、おおかた一層の基材層 10、一層の接着層20及び一層のカーボン繊維層30により組合せた構造を呈 して、そのうち、
【0007】 該基材層10は、本実施例では不織材(Non Woven Materia l、或いは、不織布と称す)を使っている。
【0008】 該接着層20は、本実施例では一種の熱可塑性樹脂を使っており、予め上記基 材層10に塗布される。
【0009】 該カーボン繊維層30は、カーボン繊維を集結してなり、カーボン繊維を単一 方向に平行配列して、上記基材層10とほぼ同じ幅で該基材層10と対向熱圧延 接着させ、その圧延温度が熱可塑性接着層20の溶融点以上、不織材の溶融点以 下であることから、該接着層20が熱溶融して、該カーボン繊維層30を規則的 な繊維配列に該基材層10に粘着させて補強用繊維貼着シートを組合わせ形成す ることができる。
【0010】 そして、本考案の使用形態は、コンクリ一ト構造体或いは鉄骨構造体の任意の 部位に対して、サイズの大きさや半端な形状を間わず、ほとんどオーダーメイド に近い方式で本考案の補強用繊維粘着シートから裁断して、しかる後に、裁断し た該補強貼着シートを受ける力や補強方向に応じて特定箇所に敷いて置き、且つ 構造体の補強部位及び本考案の補強粘着シートに樹脂を塗布して互いに対向接着 させ、樹脂を存分に細かい繊維間にまでバランスよく分布させて、乾燥硬化した 後に高比剛性、高比強度の補強材または補修材を形成し、コンクリート構造体や 鉄骨構造体と一体に緊密に粘着結合して、その構造体に対するサーボ補強機能を 発揮させることができる。また、カーボン繊維層30を単一方向性に配列して、 粘着する際に構造体の引っ張り変形方向と対応一致させているので、カーボン繊 維層30特有の高抗張力靭性により優れた補強効果を実現することができる。
【0011】 図2に示すのは、本考案におけるもう一つの比較的好ましい実施例の断面図で 、上記第1の実施例と異なる所は、熱可塑性の不繊材からなる基材層40を接着 層として、直接カーボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維或いはそれらの交織織 物である高強化繊維層50と不織材の溶融点よりやや高い温度で熱圧延粘着させ 、この際、該基材層40の表層が熱で溶融状態を呈して、該繊維層50を規則正 しい敷設配列に該基材層40に貼着して可撓性を具えた任意の施工形状の補強用 繊維粘着シートに形成することができる。そして、同様に構造体の補強部位及び 該補強貼着シートに樹脂を塗布して互いに対向接着させ、樹脂を存分に細かい繊 維間にまでにバランスよく分布させて、乾燥硬化した後に高比剛性、高比強度の 補強材または補修材を形成し、コンクリート構造体や鉄骨構造体と一体に緊密に 粘着結合して、該高強化繊維層50特有の高抗張力靭性により優れた補強効果を 実現させることができる。
【0012】 本考案を採用した場合、次のような利点を具えている。 1. 本考案のカーボン繊維層や高強化繊維層自体はかなり軽質な材料であって 、それを構造体に粘着させて補強すると、構造体にとって増加した負担は微々た るものだけに過ぎない。 2. カーボン繊維層や高強化繊維層自体は非鉄金属材質なので、銹びないばか りでなく、太陽に晒され、雨に打たれ及び温度の変化に対しても、いずれも従来 の剛性補強材よりも優れた特徴を表現することができる。 3. 本考案の補強用繊維貼着シートを使用した際、構造体に対して穴開け締付 け工事を施す必要がなくなり、施工上の簡便性を向上させることができる。 4. 本考案の補強用繊維粘着シートは直接施工現場へ携帯して、現場の必要な 補強状況によって適当な形状に裁断して使えるので、何の事前作業をも必要とせ ず、且つ該補強粘着シートを何時も室温の下で保存できるので、従来の靭性補強 材の貯蔵ないし保存上における最大の難題を克服することができる。
【0013】
【考案の効果】
上記のように構成された本考案は、構造体に粘着補強しても、カーボン繊維層 や高強化繊維層がかなり軽質な材料なので、構造体に増加した負担は微々たるも のだけに過きず、また、カーボン繊維層や高強化繊維層自体が非鉄金属材質なの で、銹びないと共に、気候や温度の変化に対して、いずれも従来の鋼性補強材よ りも優れた特性を表現することができ、そして、使用する際に、構造体に対して 穴開け締付け工事を施す必要がないので施工上の便利性が向上し、直接施工現場 へ携帯して、現場の必要な補強状況によって適当な形状に裁断して使えるので、 何の事前作業をも必要とせず、且つ該補強粘着シートを室温で保存できるので、 従来の靭性補強材の貯蔵ないし保存上における問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における比較的好ましい実施例の断面図
である。
【図2】本考案における比較的好ましいもう一つの実施
例の断面図である。
【符号の説明】
10 基材層 20 接着層 30 カーボン繊維層 40 基材層 50 繊維層

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】不織材を基材層として、該基材層の少なく
    とも一面に熱可塑性接着層を塗布或いはスポット噴射
    し、且つ該熱可塑性接着層の溶融点以上及び該不織材の
    溶融点以下の温度の熱圧延により、該熱可塑性接着層を
    介して、該基材層の少なくとも一面の所定部位に繊維が
    単一方向に平行延伸配列するカーボン繊維層を一体固着
    させてなる補強用繊維貼付シート。
  2. 【請求項2】熱可塑性の不織材からなる基材層を接着層
    として、直接カーボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維
    或いはこれらの交織織物である高強化繊維層と不織材の
    溶融点よりやや高い温度で熱圧延粘着させ、これによ
    り、規則正しい単一方向に繊維が平行配列する該繊維層
    を該基材層に貼合わせてなる補強用繊維貼付シート。
JP1998003052U 1998-05-07 1998-05-07 補強用繊維貼付シート Expired - Lifetime JP3053837U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000007813A1 (fr) * 1998-08-07 2000-02-17 Toho Rayon Co., Ltd. Materiau de renfort pour bois et bois ainsi renforce

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WO2000007813A1 (fr) * 1998-08-07 2000-02-17 Toho Rayon Co., Ltd. Materiau de renfort pour bois et bois ainsi renforce

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