JP3053688U

JP3053688U - フラワーベンチ

Info

Publication number: JP3053688U
Application number: JP1998003420U
Authority: JP
Inventors: 伊藤　　誠
Original assignee: Iris Ohyama Inc
Current assignee: Iris Ohyama Inc
Priority date: 1998-04-30
Filing date: 1998-04-30
Publication date: 1998-11-04
Anticipated expiration: 2004-04-30

Abstract

(57)【要約】【課題】目的の鉢を探して取り出し易いようにし、且
つ陳列上の見栄えを良くすると共に、根の部分を藁等で
くるんだ藁束状の鉢や苗木等の下側が不安定な物でも自
立保持できるゴンドラタイプのフラワーベンチを提供す
る。【解決手段】植木・苗木等の鉢類を載せるための水切
孔７を網目状にして設けた載置台１と、該載置台１の背
面部一辺側において両サイドの支柱を介して任意の高さ
に横架した保持枠アーム２と、該保持枠アーム２の両端
側において前方へ向けて配したサイドアーム３と、前記
保持枠アーム２に対し一端を回動可能に枢支し、且つ他
端を載置台１上に当接もしくは着脱可能に嵌着固定する
ことにより開放可能にした略Ｌ字型枠状の１つまたは複
数の仕切用アーム４とを備えてフラワーベンチＰを構成
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、例えばかん水式の植木・苗木用花台等の載置台であるゴンドラタイプのフラワーベンチに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、造園業等での植木・苗木の販売を行なう際、花台載置用の台座と脚体とが組立可能に構成された各種のフラワーベンチ等の上に鉢をランダムに並べて販売していた。このとき、フラワーベンチの天板を給水可能なトレーとして構成し、さらに天板を網目状にしたり、もしくは天板に対し多数の貫通孔を配したりしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のフラワーベンチでは、種類の異なる植木・苗木用の鉢が花台載置用の台座上にランダムに陳列されているため、目的の鉢を探して取り出すのに手間が掛かり、また見栄えも悪かった。また、従来のフラワーベンチでは、根の部分を藁等でくるんだ藁束状の鉢や苗木等の下側が不安定な物を自立させることができなかった。

【０００４】そこで本考案は、叙上のような従来存した問題点に鑑み創案されたもので、目的の鉢を探して取り出し易いようにし、且つ陳列上の見栄えを良くすると共に、藁束状の鉢や苗木等の下側が不安定な物も自立させて綺麗に陳列できるフラワーベンチを提供することを目的としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案にあっては、植木・苗木等の鉢類を載せる載置台１の一辺側に保持枠アーム２を任意の高さに横架させ、該保持枠アーム２の両端側には略Ｌ字型枠状のサイドアーム３を配したゴンドラ状のフラワーベンチＰであって、前記保持枠アーム２に一端を回動可能に枢支させ、且つ他端を載置台１上に当接もしくは着脱可能に嵌着固定させることにより開放可能にした略Ｌ字型枠状の１つまたは複数の仕切用アーム４を備えたことで、上述した課題を解決した。また、前記仕切用アーム４の一端には断面略Ｃ字型筒状の把持部５を有し、該把持部５を保持枠アーム２を支軸として回動可能で且つ保持枠アーム２に沿ってスライド可能となるように枢支嵌着させるようにしたことで、同じく上述した課題を解決した。さらに、前記仕切用アーム４の他端には略矩形枠状に突出した嵌合用脚枠部６を有し、該嵌合用脚枠部６を載置台１上に網目状にして設けた水切孔７の１つに着脱可能に嵌合させたことで、同じく上述した課題を解決した。そして、前記載置台１の縁部には壁板状に接合させた垣根８が係止爪片９を介して係架配設されていたり、また、前記載置台１上の網目状の水切孔７には隣列する仕切用アーム４同士の間からＰＯＰ広告表示１０が突き出すようにＰＯＰ広告表示用脚枠部１１が着脱可能に嵌合保持されていたり、しかも、前記保持枠アーム２の上側にはＰＯＰ広告表示板１３または吊り鉢１４等を吊掛させる吊掛用アーム１２を所定の高さに横架させてあることで、同じく上述した課題を解決した。

【０００６】本考案に係るフラワーベンチにあっては、保持枠アーム２に対し一端を回動可能に枢支させて開放可能にした仕切用アーム４は、載置台１上に陳列される植木・苗木等の鉢類を種類毎に仕切ることができ、目的の鉢を探し易くし、且つ陳列上の見栄えを良くする。しかも、載置台１上から目的の鉢を取り出す場合には、一旦仕切用アーム４を上方へ回動させて載置台１を開放させることにより容易に取り出せる。また、仕切用アーム４は保持枠アーム２に沿ってスライド可能となるように枢支嵌着させているので、載置台１上の仕切範囲を任意に変更できる。しかも、藁束状の鉢等の下側が不安定な場合であっても、苗木を仕切用アーム４で支えるようにすれば安定に保持できる。さらに、仕切用アーム４の嵌合用脚枠部６は、載置台１上に網目状にして設けた水切孔７の１つに嵌合させられるため、仕切用アーム４の設置も簡易なものとなり、且つ着脱も容易となる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照して本考案の実施の形態を説明する。本考案は、図１乃至図４に示すように、植木・苗木等の鉢類を載せるための、例えば略矩形状の水切孔７を網目状にして設け、下面には水切孔７のいずれかと連通した計８個の短筒状の脚部１５を設けて低目に形成したトレー状の載置台１と、該載置台１の背面部一辺側において両サイドの支柱を介して任意の高さに横架させたパイプ状の保持枠アーム２と、該保持枠アーム２の両端側において前方へ向けて配した略Ｌ字型枠状のサイドアーム３と、前記保持枠アーム２に対し一端を回動可能に枢支させ、且つ他端を載置台１上に当接させるか、もしくは着脱可能に嵌着固定させることにより開放可能にした略Ｌ字型パイプ枠状の１つまたは複数の仕切用アーム４とを備えたゴンドラ風のフラワーベンチＰを構成するものである。

【０００８】また、図５・図８に示すように、前記仕切用アーム４の一端には断面略Ｃ字型筒状の把持部５が設けられており、該把持部５を保持枠アーム２を支軸として回動可能となるように枢支嵌着させ、しかも嵌着された把持部５を介して仕切用アーム４を保持枠アーム２に沿って左右方向にスライド可能となるようにしてある。一方、図６・図７に示すように、前記仕切用アーム４の他端には前記矩形状の水切孔７の孔形状に対応して四つの突起枠片を略矩形枠状にして突出形成した嵌合用脚枠部６を設け、該嵌合用脚枠部６を載置台１上に網目状にして設けた水切孔７の１つに着脱可能に嵌合させてある。

【０００９】そして、図９に示すように、前記載置台１の前側縁部には複数本の上側尖端な木棒を束にして壁板状に接合させた垣根８が係止爪片９を介して係架配設させてある。さらに、前記載置台１上の網目状の水切孔７には隣列する仕切用アーム４同士の間からＰＯＰ広告表示１０が突き出せるようにＰＯＰ広告表示用脚枠部１１が着脱可能に嵌合保持されている。また、図１・図３に示すように、前記保持枠アーム２の上側にはＰＯＰ広告表示板１３または吊り鉢１４等を吊掛させるための吊掛用アーム１２を両サイドの支柱を介して所定の高さに横架させてある。

【００１０】次に、本実施の組立・使用の一例を説明する。まず、仕切用アーム４を組立てる場合には、図８に示すように、仕切用アーム４の一端の把持部５を保持枠アーム２に押し込みながら嵌着させ、該把持部５を保持枠アーム２に沿ってスライドさせながら、図９に示すように、仕切用アーム４の他端にある嵌合用脚枠部６を載置台１上の前縁側の水切孔７に対向させた状態にしてこれに嵌合させる。そして、図９に示すように、載置台１の前側縁部に垣根８を係止爪片９を介して係架配設させ、さらに、隣列する仕切用アーム４同士の間からＰＯＰ広告表示１０が突き出せるようにＰＯＰ広告表示用脚枠部１１を水切孔７に嵌合して装着させる。

【００１１】次いで、フラワーベンチＰを使用する場合には、図１・図４・図５・図７に示すように、一旦は仕切用アーム４を把持部５を介して上方へ回動して載置台１を開放させておき、載置台１上に植木・苗木等の鉢類を種類順に陳列させた後、再度仕切用アーム４を下方へ回動して嵌合用脚枠部６を載置台１上の前縁側の水切孔７に嵌合させる。このとき、複数の仕切用アーム４により載置台１上に陳列されている植木・苗木等の鉢類を種類毎に仕切ることができ、目的の鉢を探し易くし、且つ陳列上の見栄えを良くするのである。しかも、藁束状の鉢等の下側が不安定な場合であっても、苗木を仕切用アーム４で支えるようにすれば良い。また、載置台１上から目的の鉢を取り出す場合には、一旦仕切用アーム４を上方へ回動して載置台１を開放させることにより目的のものが容易に取り出せるのである。さらに、仕切用アーム４が不要の場合、もしくは解体撤去する場合には、断面略Ｃ字型筒状の把持部５を強制的に拡開させるようにして保持枠アーム２から引き出すことで容易に取り外すことができる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されており、特に、目的の鉢を探して取り出し易く、且つ陳列上の見栄えを良くしたゴンドラタイプのフラワーベンチＰを提供することができる。

【００１３】また、保持枠アーム２に対し一端を回動可能に枢支させて開放可能にした仕切用アーム４により、載置台１上に陳列される植木・苗木等の鉢類を種類毎に仕切ることができ、目的の鉢を探し易くし、且つ陳列上の見栄えを良くすることができる。市かも、根の部分を藁等でくるんだ藁束状の鉢や苗木等の下側が不安定な物であっても、苗木の上方を仕切用アーム４で支えるようにすれば安定して自立保持できる。また、載置台１上から目的の鉢を取り出す場合には、一旦仕切用アーム４を上方へ回動させ、載置台１を開放させておけば容易に取り出すことができる。さらに、仕切用アーム４は保持枠アーム２に沿ってスライド可能となるように枢支嵌着させているので、載置台１上の仕切範囲を任意に変更することができる。

【００１４】さらに、仕切用アーム４の嵌合用脚枠部６は、載置台１上に網目状にして設けた水切孔７の１つに嵌合させられるため、着脱が容易となり、仕切用アーム４の解体撤去乃至設置も簡易なものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態を示したフラワーベンチの
全体斜視図である。

【図２】同じく平面図である。

【図３】同じく正面図である。

【図４】フラワーベンチの側断面図（図３のＡ−Ａ線断
面図）である。

【図５】フラワーベンチの側断面図（図４のＣ−Ｄ断面
図）である。

【図６】フラワーベンチの側断面図（図４のＥ−Ｅ断面
図）である。

【図７】本考案の実施の形態を示した仕切用アームの開
放状態の斜視図である。

【図８】同じく仕切用アームの取付状態の斜視図であ
る。

【図９】同じく垣根と、ＰＯＰ広告表示用脚枠部の載置
台上への取付状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１…載置台２…保持枠アー
ム３…サイドアーム４…仕切用アー
ム５…把持部６…嵌合用脚枠
部７…水切孔８…垣根９…係止爪片１０…ＰＯＰ広
告表示１１…ＰＯＰ広告表示用脚枠部１２…吊掛用ア
ーム１３…ＰＯＰ広告表示板１４…吊り鉢１５…脚部Ｐ…フラワーベ
ンチ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】植木・苗木等の鉢類を載せる載置台の一
辺側に保持枠アームを任意の高さに横架させ、該保持枠
アームの両端側には略Ｌ字型枠状のサイドアームを配し
たゴンドラ状のフラワーベンチであって、前記保持枠ア
ームに一端を回動可能に枢支させ、且つ他端を載置台上
に当接もしくは着脱可能に嵌着固定させることにより開
放可能にした略Ｌ字型枠状の１つまたは複数の仕切用ア
ームを備えたことを特徴とするフラワーベンチ。
【請求項２】前記仕切用アームの一端には断面略Ｃ字
型筒状の把持部を有し、該把持部を保持枠アームを支軸
として回動可能で且つ保持枠アームに沿ってスライド可
能となるように枢支嵌着させるようにしたことを特徴と
する請求項１記載のフラワーベンチ。
【請求項３】前記仕切用アームの他端には略矩形枠状
に突出した嵌合用脚枠部を有し、該嵌合用脚枠部を載置
台上に網目状にして設けた水切孔の１つに着脱可能に嵌
合させことを特徴とする請求項１または２記載のフラワ
ーベンチ。
【請求項４】前記載置台の縁部には壁板状に接合させ
た垣根が係止爪片を介して係架配設されていることを特
徴とする請求項１乃至３記載のフラワーベンチ。
【請求項５】前記載置台上の網目状の水切孔には隣列
する仕切用アーム同士の間からＰＯＰ広告表示が突き出
すようにＰＯＰ広告表示用脚枠部が着脱可能に嵌合保持
されていることを特徴とする請求項１乃至４のいずれか
記載のフラワーベンチ。
【請求項６】前記保持枠アームの上側にはＰＯＰ広告
表示板または吊り鉢等を吊掛させる吊掛用アームを所定
の高さに横架させてあることを特徴とする請求項１乃至
５のいずれか記載のフラワーベンチ。