JP3053558B2 - ラスタ復調装置 - Google Patents

ラスタ復調装置

Info

Publication number
JP3053558B2
JP3053558B2 JP7261288A JP26128895A JP3053558B2 JP 3053558 B2 JP3053558 B2 JP 3053558B2 JP 7261288 A JP7261288 A JP 7261288A JP 26128895 A JP26128895 A JP 26128895A JP 3053558 B2 JP3053558 B2 JP 3053558B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
raster
output
line
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7261288A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08211841A (ja
Inventor
ジョン・ビートソン
アンドリュー・ノックス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by International Business Machines Corp filed Critical International Business Machines Corp
Publication of JPH08211841A publication Critical patent/JPH08211841A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3053558B2 publication Critical patent/JP3053558B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N3/00Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages
    • H04N3/10Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical
    • H04N3/16Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical by deflecting electron beam in cathode-ray tube, e.g. scanning corrections
    • H04N3/26Modifications of scanning arrangements to improve focusing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Details Of Television Scanning (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラスタ走査式陰極
管(CRT)表示装置における垂直ラスタ変調を減少さ
せるための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高解像度CRT表示装置における電子銃
技術は、CRT画面上に極めて小さなビーム・スポット
を提供して、アドレス可能度の高いビデオ・フォーマッ
トで良好な解像度を実現するものである。必要なアクセ
ス可能度の増大は、マイクロソフト社のWindows
オペレーティング・システムやIBM社のOS/2オペ
レーティング・システムなどのグラフィカル・ユーザ・
インターフェースの普及によるものである。一方、表示
装置は、ディスク・オペレーティング・システム(DO
S)のテキスト・モードなどの従来のテキスト・モード
でも頻繁に使用される。これら旧式のテキスト・モード
は、アドレス可能度が低く、小さい電子ビーム・スポッ
ト・サイズの表示装置を使用するとき、文字の垂直方向
の分裂が生じる。文字の分裂は一般に垂直ラスタ変調と
して知られる。アパーチャ・グリルCRTを備えた表示
装置は特に垂直ラスタ変調が生じやすい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】過去においては、垂直
ラスタ変調は、ラスタの水平方向と垂直方向で画素を
「倍増させ」、それにより表示画像のライン本数を倍増
することによって回避されていた。しかしながら、多く
のコンピュータ・グラフィック・アダプタは画素倍増機
能を備えていない。その結果、高解像度表示装置を使用
するとき、垂直ラスタ変調が目立つようになる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ラスタ
走査式陰極線管表示装置用のラスタ復調装置が提供され
る。この装置は、表示装置上に表示される画像のラスタ
・ライン本数に応じて、表示装置によって走査される走
査電子ビーム・スポットの形状を変化させる制御手段を
備える。
【0005】本発明によれば、電子ビーム・スポットの
形状がラスタ・ライン本数によって変わるので、全体的
な画像品質を損なわずにラスタ変調を目につくレベル以
下に低下させることができる。
【0006】制御手段は、表示装置上に表示される画像
に対応するラスタ・ライン同期信号およびフレーム同期
信号に応じてラスタ・ライン本数を決定する検出器を含
むことが好ましい。この検出器を用いると、復調器が電
子ビーム・スポットの形状を実時間で変化させることが
可能になる。
【0007】本発明の好ましい実施形態では、 検出器
は、ライン同期信号によってトリガされるクロック入力
と、フレーム同期信号に応答する信号入力と、走査電子
ビームの形状を変化させる出力とを有するキャパシタ切
替え式低域フィルタを含む。本発明のこの実施形態は、
少数の比較的安価な電子部品だけを含み、実施するのに
比較的費用がかからないため、特に魅力的である。
【0008】検出器は、ライン同期信号をライン方形波
信号に変換する第1のデューティ・サイクル手段と、フ
レーム同期信号をフレーム方形波信号に変換する第2の
デューティ・サイクル手段とを含むことができる。これ
により、キャパシタ切替え式フィルタの動作が最適化さ
れる。
【0009】検出器は、第2のデューティ・サイクル手
段の出力に接続された入力と、キャパシタ切替え式フィ
ルタの信号入力に接続された出力とを有する偽信号防止
フィルタ(530)を含むことが好ましい。これによ
り、キャパシタ切替え式フィルタにおける偽信号が防止
される。
【0010】検出器は、第1のデューティ・サイクル手
段に接続された入力と、キャパシタ切替え式フィルタの
クロック入力に接続された出力とを有するN分割カウン
タを含むこともできる。カウンタの除数は、マイクロプ
ロセッサの制御下でフィルタの応答を調節するように変
更することができる。
【0011】本発明の特に好ましい実施形態において
は、検出器はフィルタの出力に応答してDC電圧制御レ
ベルを発生する整流器を含む。
【0012】簡潔に述べると、本発明の特に好ましい実
施形態では、キャパシタ切替え式フィルタは二次低域フ
ィルタとして構成される。
【0013】本発明は、上記のラスタ復調装置を含む陰
極線管表示装置にも拡張されることを理解されたい。
【0014】本発明の別の態様では、ラスタ走査式陰極
線管表示装置におけるラスタ変調を低減する方法が提供
される。この方法は、表示装置上に表示される画像のラ
スタ・ライン本数に応じて表示装置によって走査される
走査電子ビーム・スポットの形状を変化させる段階を含
む。
【0015】
【発明の実施の形態】まず、図1を参照すると、CRT
表示装置は、アパーチャ・グリルを有するカラー陰極線
管(CRT)表示画面210を含む。ただし、以下の説
明から、本発明が、アパーチャ・グリルCRTを有する
表示装置とモノクロCRTを有する表示装置の両方に適
用できることが理解されよう。CRT210は、表示装
置駆動回路200に接続される。表示装置駆動回路20
0は、表示画面210に接続された超高圧(EHT)発
生器230とビデオ増幅器250とを含む。ライン偏向
コイル290およびフレーム偏向コイル280が、CR
Tの頸部の周りのヨーク320上に配置されている。偏
向コイル290および280はそれぞれ、ライン走査回
路220およびフレーム走査回路240に接続される。
ライン走査回路220およびEHT発生器230は、フ
ライバック回路の形でもよく、その動作は当業者には周
知である。さらに、当業者には周知であるが、EHT発
生器230およびライン走査回路220は単一のフライ
バック回路として統合することもできる。電源(図示せ
ず)が、電源供給路(図示せず)を介して、EHT発生
器230、ビデオ増幅器250、ライン走査回路220
およびフレーム走査回路240に接続される。使用する
際は、電源がライン接続および無極接続(図示せず)か
ら家庭内の主電源まで供給路上に電力を提供する。電源
はスイッチ式電源の形でもよく、その動作は当業者には
周知である。
【0016】EHT発生器230、ビデオ増幅器25
0、ライン走査回路220およびフレーム走査回路24
0はそれぞれ、表示プロセッサ270に接続される。表
示プロセッサ270はマイクロプロセッサを含む。ユー
ザ制御パネル260が表示装置130の前面に設けられ
る。制御パネル260は複数の手動操作スイッチを含
む。ユーザ制御パネルは、プロセッサ270のキーパッ
ド割込み線に接続される。
【0017】動作に際して、EHT発生器230は、
赤、緑、青の主要色に対応するビーム内の電子をCRT
画面に向けて加速するためCRT210内に電界を発生
する。ライン走査回路220およびフレーム走査回路2
40は、偏向コイル290および280中にライン走査
電流およびフレーム走査電流を発生する。ライン走査電
流およびフレーム走査電流は、ランプ信号の形であり、
CRT210の画面を横切ってラスタ・パターンで電子
ビームを走査する時変磁界を発生する。ライン走査信号
およびフレーム走査信号はライン走査回路およびフレー
ム走査回路によって、たとえば、パーソナル・コンピュ
ータ・システム装置などのビデオ・ソースで発生される
入力ライン回路信号HSYNCおよびフレーム同期信号
VSYNCに同期される。ビデオ増幅器250は、赤、
緑、青の電子ビームを変調して、やはりビデオ・ソース
によって発生される対応する赤、緑、青の入力ビデオ信
号R、G、Bの関数としてCRT210上に出力表示を
生成する。
【0018】表示プロセッサ270は、EHT発生器2
30、ビデオ増幅器250、ライン走査回路220およ
びフレーム走査回路240の出力を、制御リンク275
を介して、事前プログラムされた表示モード・データお
よびユーザ制御部260からの入力の関数として制御す
るように構成される。表示モード・データは、たとえ
ば、1024×768画素、640×480画素、12
80×1024画素などの様々な代表的な表示モードに
それぞれ対応する数組の事前設定された画像パラメータ
値を含む。各組の画像表示パラメータ値はそれぞれ、フ
レーム走査回路240の出力を設定する高さおよびセン
タリング値と、ライン走査回路220を制御する幅およ
びセンタリング値を含む。表示モード・データはさら
に、ビデオ増幅器250の赤、緑、青チャネルそれぞれ
のゲインおよびカットオフを制御する共通の事前設定画
像パラメータ値と、EHT発生器240の出力を制御す
る事前設定制御値を含む。画像パラメータ値は、表示プ
ロセッサ270によりビデオ・ソースからのモード情報
に応答して選択される。表示プロセッサ270は、選択
された画像パラメータ値を処理して制御リンク上にアナ
ログ制御レベルを生成する。
【0019】ユーザは、表示プロセッサ270から駆動
回路250に送られる制御レベルをユーザ制御機構26
0を介して手動で調整することにより、個人の好みに応
じて表示画像の形状を調整することができる。ユーザ制
御パネル260は、各画像の高さ、センタリング、幅、
輝度、およびコントラストに関する一組の上下制御キー
を含む。各キーは、表示プロセッサ270を介して、ビ
デオ増幅器250における赤、緑、青のビデオ・ゲイン
を制御するものや、ライン走査回路220およびフレー
ム走査回路240における画像幅、高さ、およびセンタ
リングを制御するものなど様々な制御レベルまたはその
組合せを制御する。
【0020】制御キーは、表示プロセッサ270へのキ
ーパッド割込み入力320に接続された押しボタンの形
であることが好ましい。たとえば、幅拡大キーを押した
とき、ユーザ制御パネル260は、対応する割込みを表
示プロセッサ270に発行する。割込み元は、表示プロ
セッサ270により割込みポーリング・ルーチンを介し
て決定される。幅キーからの割込みに応じて、表示プロ
セッサ270は、ライン走査回路220に送られる対応
するアナログ制御レベルを徐々に高くする。画像の幅が
徐々に大きくなる。所望の幅に達したときユーザはキー
を解除する。表示プロセッサ270によって割込みの終
了が検出され、幅制御レベルを設定するデジタル値が保
持される。ユーザは、同様にして、高さ、センタリン
グ、輝度、およびコントラストの設定を調整することが
できる。ユーザ制御パネル260はさらに、記憶キーを
有することが好ましい。ユーザが記憶キーを押すと、割
込みが発生し、表示プロセッサ270がそれに応答し
て、デジタル・アナログ変換器へのデジタル出力の現設
定に対応するパラメータ値を好ましい表示フォーマット
としてメモリに記憶する。こうしてユーザは、個人の好
みに応じて特定の表示画像パラメータを表示装置130
内にプログラムすることができる。本発明の他の実施形
態では、ユーザ制御パネル260を画像メニューの形で
提供することもできる。
【0021】本発明によれば、表示装置は駆動回路20
0に接続された垂直ラスタ復調器400を含む。
【0022】図2の(a)は、垂直ラスタ変調の影響を
受けない文字列を示す。次に、図2の(b)を参照する
と、垂直ラスタ変調は文字を垂直方向に壊す効果を有す
る。
【0023】図3の(a)ないし(d)は、それぞれ4
00ライン、600ライン、768ライン、および10
24ラインのラスタの典型的な電子ビーム・スポット・
プロファイルを示す。それぞれの場合の電子ビーム・ス
ポットの直径は、従来通り5パーセントの輝度レベルで
測定される。21インチCRTでは、直径は一般に0.
6mmである。それぞれの場合における21インチCR
T上の画像の高さは300mm程度である。プロファイ
ルから、垂直ライン本数が多くなるにつれて変調の深さ
が減少することが理解されよう。各スポットの実際のプ
ロファイルはガウス曲線である。図3の(a)ないし
(d)のプロファイルは、重なる走査ライン上のスポッ
ト・プロファイルの総和を表す。図3の(a)ないし
(d)のプロファイルから明らかなように、変調の深さ
は人間の眼による検出の限界内にある。しかし、これは
眼の空間カットオフ周波数を考慮していない。ライン本
数が多いとき、表示画像を非常に細かく検査すると変調
が現れる。しかしながら、通常の見る距離では、その効
果は画像が「滑らか」に見える程度に減少する。
【0024】動作に際して、復調器400がラスタ・ラ
イン本数に従って電子ビーム・スポットに選択的に垂直
方向の非点収差を適用することによって、画像品質を損
なわずに垂直ラスタ変調を目につくレベル以下に低下さ
せる。ライン本数は、ライン同期信号HSYNCとフレ
ーム同期信号VSYNCの周波数の比によって定義する
ことができる。
【0025】電子ビーム・スポットが垂直方向に非点収
差を補正しまたは垂直方向に「引き伸ばされた」場合、
走査ライン1本当たりの励起される蛍光体面積が大きく
なる。この場合、768ラインのビデオ・フォーマット
の視覚的検査では、性能が一般に許容できるものである
ことが示された。高解像度表示装置で600ラインのビ
デオ・フォーマットでは、ある程度の変調が見えること
がある。480ラインのビデオ・フォーマットでは、変
調がはっきりと見える傾向がある。400ラインのビデ
オ・フォーマットでは、変調が一般に許容できないほど
大きい。
【0026】本発明の好ましい実施形態において、復調
器400は、CRT210の電子銃アセンブリ内に動的
非点収差制御機構を含むスポット形状制御システムを備
える。スポット非点収差は、動的非点収差制御機構によ
り焦点変調を介して制御される。本発明のもう1つの好
ましい実施形態では、復調器400は、CRT210の
外部にかつ電子銃アセンブリの近くに取り付けられた、
電子銃アセンブリによって発生される電子ビームの断面
の形状を変化させるための磁気回路を含むスポット形状
制御システムを備える。
【0027】次に、図4を参照すると、復調器400の
ライン本数検出器の例は、ライン同期信号HSYNCに
接続された入力を有する2分割フリップ・フロップ50
0を備える。フリップ・フロップ500の出力は、4分
割カウンタ510の入力に接続される。もう1つの2分
割フリップ・フロップ520は、フレーム同期信号VS
YNCに接続された入力を有する。フリップ・フロップ
520の出力は、低域フィルタ530の入力に接続され
る。フィルタ530の出力は、キャパシタ切替え式フィ
ルタ540の入力に接続される。フィルタ540は、カ
ウンタ510の出力に接続されたクロック入力を有す
る。フィルタ540の出力は、能動整流回路550の入
力に接続される。整流回路550の出力はインバータ5
60に接続される。
【0028】動作に際して、フリップ・フロップ500
および520はそれぞれ、その入力同期信号のパルス幅
とは関係なくデューティ・サイクルが50パーセントの
出力を提供する。デューティ・サイクルが50パーセン
トであると、フィルタ540の動作がさらに正確にな
る。さらに、低デューティ・サイクルのパルス信号の調
波分は方形波の調波分よりも多い。カウンタ510は、
フリップ・フロップ500の出力の周波数を、フィルタ
540をクロックするのに適した周波数に減少させる。
フィルタ530は、−3dB点が100Hzに設定され
ている。これにより、フィルタ540の偽信号防止が実
現される。フィルタ540は、単一の通過帯域ゲインを
有する2次バターワース低域フィルタとして構成され
る。クロックと折点周波数の比は200:1である。整
流器550はフィルタ540の出力を直流電圧に変換す
る。インバータ560への入力は、同期信号HSYNC
およびVSYNCの周波数がラスタ変調がないような周
波数のときには常時「高」である。同期比が下がりフィ
ルタ540のカットオフ領域に入ると、電圧が下がって
非点収差制御が必要となることを示す。インバータ56
0は、570における制御電圧の方向を復調器400の
スポット非点収差制御系に反転する。これにより、検出
器の出力570は、非活動状態のときは「低」であり、
必要なスポット制御の度合に応じて増大する。インバー
タ560は、たとえば減算器や基準電圧によって実施す
ることができる。本発明のいくつかの実施形態ではイン
バータ560が省略できることを理解されたい。
【0029】動作に際して、キャパシタ切替え式フィル
タ540は、フィルタ530からの着信出力をカウンタ
510からの出力周波数でサンプリングする。この周波
数を、以下ではクロック周波数と呼ぶ。一般的な場合、
キャパシタ切替え式フィルタのコーナ周波数はクロック
周波数の約数である。フィルタ540の場合には、約数
は200の因数である。垂直ラスタ変調のための条件
は、ライン同期信号HSYNCとフレーム同期信号VS
YNCの比を比較することによって検出することができ
る。フィルタ540は、外部クロックなので、絶対周波
数を参照せずにこの比較を行うことができる。フィルタ
540は、相対周波数のみに基づいて動作する。
【0030】一方、フィルタ540は実際にはサンプリ
ングされたデータ・システムである。ナイキスト限界を
越える偽信号成分を防ぐために、フィルタ530が必要
である。フィルタ530は、単純なRC一次低域フィル
タの形で実施することができる。前に述べたように、フ
ィルタ530の−3dB点は100Hzに設定されてい
る。したがって、(たとえば、最も低いVGAライン率
に対応する)15.75Hzのサンプリング周波数を使
用する場合、このサンプリング周波数における入力周波
数成分は、20log10(157500/100)=
44dBだけ減衰されることになる。フィルタ530に
対して100Hzの折点周波数を選択することは、実際
のフレーム周波数よりも高い200Hzのフレーム率に
対応することになる。本発明の他の実施形態では、フレ
ーム周波数が200Hzよりも高くなる場合には、フィ
ルタ530に対してもっと高い折点周波数を選択するこ
とができることを理解されたい。
【0031】前に述べたように、フリップ・フロップ5
20は、入力フレーム同期信号VSYNCからデューテ
ィ・サイクル50パーセントの出力信号を生成する。フ
レーム同期信号は、(フレーム信号VSYNCの極性に
応じて)デューティ・サイクルが極めて低い(または高
い)。狭いパルスの周波数スペクトルは、方形波よりも
調波分が著しく高い。したがって、フリップ・フロップ
520は、フィルタ540への入力の調波分を制限す
る。フレーム率60Hz、ライン率31.5kHzの代
表的な480ライン・ビデオ・フォーマットでは、サン
プリング率が15.75kHz場合の調波分は、基本振
幅の60/31500である。これはおよそ−54dB
に相当する。この周波数でさらに−44dBのゲインを
有するフィルタ530を通過させると、総調波減衰率は
98dBになる。これは、フィルタ540の通常のノイ
ズ下限を下回る。本発明の特に好ましい実施形態では、
フリップ・フロップ520は、フィルタ530を駆動す
るための対称形電流シンク/ソース出力段を有するCM
OSデバイスである。
【0032】前に述べたように、フィルタ540の最適
動作には、クロックが50パーセントのデューティ・サ
イクルを有することが好ましい。しかし、ライン同期信
号HSYNCは、フレーム同期信号VSYNCと類似の
フォーマット依存の幅変動を有する。この問題はフリッ
プ・フロップ500によって解決される。
【0033】先の理論的分析によれば、21インチの高
解像度表示装置のラインとフレームの比が約800のと
き、ほぼ満足なラスタ変調比が提供される。これよりも
低いと、分離した走査線が見えるようになり始める。フ
ィルタ540は、200分割演算を有効に実行し、した
がって4分割が未処理で残る。同期信号のHSYNCお
よびVSYNCが共に2分割されたことを想起された
い。したがって、比率の変化はない。4分割演算はカウ
ンタ510によって実行される。カウンタ510は、カ
スケード接続された一対のフリップ・フロップによって
実施すると好都合である。本発明の他の実施形態では、
800以外の分割比が必要となることがある。これは、
位相同期周波数逓倍器とその後に続くカウンタによって
必要な除算を実行することによって実施され、好ましく
は50パーセントのデューティ・サイクルを有するクロ
ックがフィルタ540に提供される。必要とされる正確
な除算はCRT画像の高さとスポット・サイズに依存す
ることを理解されたい。また、フィルタ540は200
以外のクロック対折点周波数比を有してもよく、その場
合は、ライン同期信号HSYNCの信号経路においてカ
ウンタ510とフリップ・フロップ500を入れ換える
ことが好ましいことを理解されたい。
【0034】周波数逓倍器および除算器によってフィル
タ・クロックの生成または可変クロックと折点周波数の
比を実施すると、他の制御オプションの導入が可能にす
る。たとえば、表示装置のプロセッサ270は、逓倍器
の倍率および除算器の除数を、ユーザ制御パネル260
で設定された画像の高さに応じて調整するように構成す
ることができる。あるいは、制御パネル260に分離ラ
スタ変調制御機構を設けて、プロセッサ270がデータ
の変化を逓倍器および除算器に転送するようにすること
もできる。どちらの例で、カウント比率の修正の効果
は、フィールド540の折点周波数を変化させ、それに
より所与のビデオ・フォーマットにつづいてより大きい
かまたは小さいスポット制御を提供することである。
【0035】前述のように、フィルタ540は、二次低
域フィルタとして構成される。しかし、本発明の他の実
施形態では、フィルタ540を異なる次数のフィルタと
して構成することもできる。フィルタ540への入力
は、ほぼTTLレベルの帯域制限方形波である。以下の
説明では、フィルタの入力振幅はピーク間で4Vである
と仮定する。
【0036】ライン率31.5kHz、フレーム率70
Hzで720×400画素のビデオ・フォーマットに対
応する信号が検出器に加えられたと仮定する。フィルタ
540に供給されるクロック周波数は3937.5Hz
である。したがって、フィルタ540の−3dB点は1
9.69Hzである。フィルタ540への入力は35H
zの周波数と4Vの振幅を有する。したがって、フィル
タ540によって提供される減衰は40log10(3
5/19.69)=10dBである。これにより、フィ
ルタ540からの出力信号の振幅はピーク間で1.27
Vとなる。この電圧は、整流器550によって整流さ
れ、1.27Vの出力直流レベルを提供する。
【0037】次に、ライン率81.78kHz、フレー
ム率77.1Hzで1280×1024画素のフォーマ
ットに対応する信号が検出器に加えられたと仮定する。
フィルタ540に加えられるクロック周波数は1022
2.5Hzである。したがって、フィルタ540の−3
dB点は51.1Hzである。フィルタ540への入力
は、38.55Hzの周波数と4Vの振幅を有する。し
たがって、フィルタ540への入力は、十分に通過帯域
の範囲内にある。これにより、フィルタ540によって
提供される減衰は0dBとなる。したがって、フィルタ
540からの出力信号振幅はピーク間で4Vである。こ
の電圧は、整流器550によって整流され、4Vの出力
DCレベルを提供する。
【0038】下記の表1に、上記の例で共通のビデオ・
フォーマットのデータを単なる例として示す。表1か
ら、ラスタ変調が見えるようになる比率より下がると、
それに比例して検出器からの出力が下がり始めることが
理解されよう。この比率よりも上ならば、検出器は効果
がなく、したがってスポット制御システムは非活動状態
となって画像を不変のままにする。
【0039】
【表1】 フォーマット ライン率 フレーム率 Fc 減衰 出力 700x400 31500Hz 70Hz 19.69Hz 10dB 1.27V 640x480 31500Hz 60Hz 19.69Hz 7.3dB 1.73V 640x480 39400Hz 75Hz 24.63Hz 7.3dB 1.73V 800x600 48000Hz 72Hz 30.00Hz 3.2dB 2.77V 1024x768 61100Hz 75.8Hz 38.19Hz 0.1dB 3.95V 1280x1024 81780Hz 77.1Hz 51.1Hz 0dB 4.00V
【0040】表1の1行目と2行目を比較すると、ライ
ン率が一定でもフレーム率が減少すると(したがってラ
イン本数が増大すると)、スポット補償の度合が減少す
ることを示す。表1の2行目と3行目を比較すると、ラ
イン率とフレーム率が両方とも増加するがフォーマット
は640×480のままである場合、スポット補償の度
合は変化せず、ライン本数が変化しないままであること
と矛盾しない。5行目は、復調器400がスポット修正
をやめるフォーマットに対応する。5行目では、減衰率
が極めて小さいことに留意されたい。6行目は、ラスタ
変調が見える限界を上回るビデオ・フォーマットに対応
する。フレーム率は、フィルタ540のコーナ周波数よ
り十分下にある。減衰はなく、したがってスポット変調
はない。
【0041】次に図5を参照すると、この図は、フレー
ム同期周波数とカットオフ周波数の比に対するフレーム
同期信号の減衰のグラフを示す。プロットされたデータ
は、折点周波数が1:1の比になるように正規化されて
いる。表1の様々なビデオ・フォーマットが示されてい
る。このグラフは、予期した通り低域周波数応答を示
す。
【図面の簡単な説明】
【図1】垂直ラスタ復調器を有するCRT表示装置の例
のブロック図である。
【図2】分裂していない文字と垂直ラスタ変調の影響を
受けた文字をそれぞれ示す図である。
【図3】典型的な電子ビーム・スポット・プロファイル
を示す波形の図である。
【図4】復調器の垂直ライン本数検出器の例のブロック
図である。
【図5】垂直同期信号の減衰を垂直同期と検出器に対応
するフィルタ・カットオフ周波数の比に対して示したグ
ラフである。
フロントページの続き (72)発明者 アンドリュー・ノックス イギリス ケイ・エイ25 7ジェイ・ゼ ット キルバーニー ミルトン・ロード ガーノック・ロッジ番地なし (56)参考文献 特開 平4−287491(JP,A) 特開 平6−38132(JP,A) 特開 平2−114770(JP,A) 特開 昭61−138985(JP,A) 特開 昭56−142583(JP,A) 特開 昭56−142582(JP,A) 特開 昭60−246182(JP,A) 特開 昭59−23385(JP,A) 特開 昭52−115631(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 1/00 H04N 5/68 H04N 9/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示装置によって走査される走査電子ビー
    ム・スポットの形状を表示装置上に表示される画像のラ
    スタ・ライン本数に応じて変化させるラスタ走査式陰極
    線管表示装置用のラスタ復調装置であって、 ライン同期信号によってトリガされるクロック入力と、
    フレーム同期信号に応答する信号入力と、出力とを有す
    るキャパシタ切替え式低域フィルタ(540)を備え、
    表示装置上に表示される画像に対応するラスタ・ライン
    同期信号およびフレーム同期信号に応じてラスタ・ライ
    ン本数を決定する検出器と、 前記フィルタの出力に接続され、前記フィルタの出力に
    応じた直流電圧制御レベルを発生する整流器(550)
    と、 前記整流器の出力に応答して走査電子ビーム・スポット
    の形状を変化させるスポット非点収差制御装置と、 を備えることを特徴とするラスタ走査式陰極線管表示装
    置用のラスタ復調装置。
  2. 【請求項2】検出器が、ライン同期信号をライン方形波
    信号に変換する第1のデューティ・サイクル手段(50
    0)と、フレーム同期信号をフレーム方形波信号に変換
    する第2のデューティ・サイクル手段(520)とを備
    えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】検出器が、第2のデューティ・サイクル手
    段に接続された入力と、キャパシタ切替え式フィルタの
    入力に接続された出力とを有する偽信号防止フィルタ
    (530)を備えることを特徴とする、請求項2に記載
    の装置。
  4. 【請求項4】検出器が、第1のデューティ・サイクル手
    段に接続された入力と、キャパシタ切替え式フィルタの
    クロック入力に接続された出力とを有するN分割カウン
    タ(510)を備えることを特徴とする、請求項2に記
    載の装置。
  5. 【請求項5】キャパシタ切替え式フィルタが、二次低域
    フィルタとして構成されることを特徴とする、請求項1
    ないし4のいずれか一項に記載の装置。
JP7261288A 1994-10-14 1995-10-09 ラスタ復調装置 Expired - Lifetime JP3053558B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9420726A GB2294186A (en) 1994-10-14 1994-10-14 Raster demodulation apparatus reduces appearance of line structure
GB9420726.3 1994-10-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08211841A JPH08211841A (ja) 1996-08-20
JP3053558B2 true JP3053558B2 (ja) 2000-06-19

Family

ID=10762837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7261288A Expired - Lifetime JP3053558B2 (ja) 1994-10-14 1995-10-09 ラスタ復調装置

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP0707418A1 (ja)
JP (1) JP3053558B2 (ja)
GB (1) GB2294186A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6246447B1 (en) 1997-11-24 2001-06-12 Philips Electronics North America Corporation Video format adaptive beam size for video moirè reduction

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1027645A (en) * 1962-02-08 1966-04-27 Blaupunkt Werke Gmbh Improvements in and relating to television receivers
US4678969A (en) * 1983-06-22 1987-07-07 Raytheon Company Pseudo-raster weather display apparatus
JPH065904B2 (ja) * 1983-11-11 1994-01-19 株式会社日立製作所 画像入力装置
JP2697012B2 (ja) * 1988-10-25 1998-01-14 ソニー株式会社 テレビジョン受像機
JPH04287491A (ja) * 1991-03-15 1992-10-13 Sony Corp 表示装置
JPH0638132A (ja) * 1992-07-16 1994-02-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 多方式再生切り換え回路とディスプレイ装置

Also Published As

Publication number Publication date
GB2294186A (en) 1996-04-17
EP0707418A1 (en) 1996-04-17
JPH08211841A (ja) 1996-08-20
GB9420726D0 (en) 1994-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6369851B1 (en) Method and apparatus to minimize burn lines on a display
JPH10191191A (ja) 映像表示装置
US5872432A (en) Cathode ray tube display apparatus
JPH09135403A (ja) 画像表示装置
EP0707300B1 (en) Moire interference prediction for raster-scanned cathode ray tube displays
US6323915B1 (en) Method and apparatus to enhance a border area of a display
JP3053558B2 (ja) ラスタ復調装置
US6104360A (en) Apparatus and method for controlling a monitor using first and second color signals
US6034742A (en) Adaptive sharpness enhancement for a multi-frequency scanning monitor
EP0806050B1 (en) Raster demodulation apparatus and method
US5748259A (en) Screen size control circuit according to a power on or off condition of a television
GB2297422A (en) Raster demodulation
US6570625B1 (en) Display apparatus and display method
JPH08320679A (ja) 表示装置
JPS5931913B2 (ja) テレビジヨン受像機
JP2001296826A (ja) カラー陰極線管及びその調整方法
EP0806026A2 (en) Display system comprising a cathode ray tube, and a computer including means for sending a signal to a display system comprising a cathode ray tube
JPH0795436A (ja) テレビジョン受像機
JPH06153115A (ja) 映像信号処理装置
JPH1023474A (ja) 受像機
JPH05300405A (ja) 輝度変調回路
JPH066636A (ja) 映像ブランキング回路
JPH0469792B2 (ja)