JP3053509B2 - 光ファイバ母材の検査装置および検査方法 - Google Patents

光ファイバ母材の検査装置および検査方法

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JP3053509B2
JP3053509B2 JP5210156A JP21015693A JP3053509B2 JP 3053509 B2 JP3053509 B2 JP 3053509B2 JP 5210156 A JP5210156 A JP 5210156A JP 21015693 A JP21015693 A JP 21015693A JP 3053509 B2 JP3053509 B2 JP 3053509B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバの母材中の
コアの偏心、並びに母材外形の楕円の程度を検査する装
置およびその装置を使用して検査する方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光ファイバはコアとクラッドからなり、
透過光はコアに沿って進む。したがって2本の光ファイ
バを接続するときにはコアどうしの位置がずれないこと
が必要である。光ファイバどうしが外形的にずれていな
くても、コアに偏心があるとコアどうしの位置がずれて
接続損失が大きくなってしまう。そのため、光ファイバ
の線引き前の原材料である母材(プリフォーム)中でコ
アが偏心していないことが求められている。このような
見地から、光ファイバ母材を検査してコアの偏心が少な
いものを選ぶことは、光ファイバの製造管理上重要であ
る。
【0003】特公平3−69060号公報には、光ファ
イバのコアを直交する側部2方向から観察し、観察され
る偏心座標から光ファイバ側部表面の曲面で光が屈折し
て及ぼすレンズ作用による倍率を換算し、実際の偏心量
を求めるファイバのコア偏心率測定方法が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の発明者は、前
記公報に記載された方法により光ファイバ母材のコアの
偏心を実際に測定してみた。光ファイバ母材の外形が略
真円であると偏心量は正確に測定できた。しかし光ファ
イバ母材の外形が歪んでいると、測定される偏心量が不
正確であった。光ファイバ母材の外形の歪み形状は殆ど
が楕円形になっていて、それが原因で測定偏心量が不正
確になる。すなわち光ファイバ母材の外形が楕円である
とコアを直交する2方向から観察するに際し、その方向
により光ファイバ母材の側部表面からコアまでの光路長
(光ファイバ母材の屈折率を換算した光学的距離)が異
なってレンズ作用の倍率が異なってしまうために、測定
偏心量が不正確になる。また前記公報に記載された方法
によると、側部2方向から観察するという煩しさや、そ
のための装置が複雑である。
【0005】特公昭56−37493号公報や特公昭5
7−21644号公報に開示されているように、光ファ
イバ母材をマッチングオイル中に液浸してコアを観察測
定すれば、光ファイバ母材の側部表面の曲面によるレン
ズ作用を除去することができる。そのためレンズ作用に
よる倍率を換算する必要がなくなるので、楕円による側
部表面の曲率変化にも配慮する必要がなくなることは勿
論である。しかしこれらの公報に記載された方法を応用
してコアを観察測定し、その測定値から偏心量を算出す
るには、光ファイバ母材を直交する2方向から観察した
2つのデータが必要であり、側部2方向から観察すると
いう煩しさや、そのための装置が複雑であるという問題
点は依然として解消しない。また光ファイバ母材をマッ
チングオイルに浸すため、装置が複雑になり、測定後に
マッチングオイルを完全に洗浄するための手間がかか
る。
【0006】本発明は前記の課題を解決するためなされ
たもので、光ファイバ母材を回転させて観察することに
より、光ファイバ母材が楕円形をしている場合にも液浸
することなく光ファイバ母材の楕円の程度とコアの偏心
量を正確に測定することができる光ファイバ母材の検査
装置および検査方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者は、前記
のように光ファイバ母材の外形が楕円であると、その観
察方向により光路長が異なることに気付き、さらに以下
の現象を考察した。図4〜図7により本発明の基礎とな
る現象を詳細に説明する。図中、1は光ファイバ母材、
2はコア、3はクラッドである。図には光ファイバ母材
1を回転させた場合、回転角θを横軸として光ファイバ
母材1の外形線を観察した連続線v1 およびv2 、コア
2の外形線を観察した連続線u1 およびu2 で現してい
る。したがって光ファイバ母材1の中心に対するコア2
の中心の偏心量wは下記式(I) w=(u1+u2 )/2−(v1+v2 )/2 (I) により観察される。
【0008】図4に示すように、コア2に偏心がなく、
光ファイバ母材1の外形が真円である場合、コア2(半
径d)および光ファイバ母材1(半径D)につき回転角
θを横軸とする連続線により表すと、コア2の外形線2
Aおよび光ファイバ母材1の外形線1Aはともに直線に
なる。屈折率nの円の中心付近に存在する物体をその円
外から観察するとn倍に観察できるから、クラッド3
(屈折率nの円柱)の中心付近に存在するコア2を光フ
ァイバ母材1の側部から観察すると、半径がn×dに拡
大して観察できる。図4の場合v1 = D,v2 = −D,
1 = nd,u2= −ndとなるので(I)式に代入す
ると偏心量wは0となる。
【0009】図5に示すように、コア2に偏心があり、
光ファイバ母材1の外形が真円である場合、光ファイバ
母材1が回転するとコア2が1回転周期で揺らぐ。その
ためコア2の外形線2Aは連続線で表すと振幅U、回転
角2π周期の正弦曲線USinθになる。光ファイバ母材
1の外形線1Aは直線になる。これを光ファイバ母材1
の側部から観察したコア2の外形線は、屈折率nなる円
柱の拡大作用の影響を受ける。従ってv1 = D,v2 =
−D,u1 = nUSin θ+ nd,u2 = nUSin θ−n
dとなりこれを前記偏心量wの式に代入すると、 コアの偏心量w1 =nUSin θ (II) で表され、コアの偏心量はこの関係で観察される。従っ
て振幅nUをnで割ったUが実際のコアの偏心量とな
る。
【0010】図6に示すように、コア2に偏心がなく、
光ファイバ母材1の外形が長径a、短径bの楕円である
場合、光ファイバ母材1の外形線1Aは 1/2回転周期で
揺ぎ、連続線で表すと振幅a−b、回転角π周期の (II
I)-1、(III)-2式の正弦曲線、 v1 =(a−b)Sin 2θ+D (III)-1 v2 =−(a−b)Sin 2θ−D (III)-2 になる。 (III)-1、(III)-2式は光ファイバ母材1の側部
からそのまま観察することができる。コア2に偏心はな
いのでコア2の外形線2Aは、連続線で表すと直線(実
線示)であるが、光ファイバ母材1の側部から観察する
と、点線示のように、屈折率nなる楕円が回転すること
による拡大作用の影響を受けて、 u1 =(n−1)(a−b)Sin 2θ+ nd (IV)-1 u2 =(n−1)(a−b)Sin 2θ−nd (IV)-2 の関係で観察される。光路長が長いほど大きく拡大され
るのであるから、楕円の長径を光路にとるときには倍率
が高く、短径を光路にとるときには倍率が低い。そのた
め (III)-1、(III)-2式の正弦曲線v1 、v2 と (IV)-1、
(IV)-2式の正弦曲線u1 、u2 では位相が半周期π/2
だけずれている。v1 、v2 とu1 、u2を偏心量wの
(I)式に代入すると、楕円の偏心量w2 は、 w2 =(n−1)(a−b)Sin 2θ (V) で表される。したがって楕円の長径aと短径bの差a−
bはw2 の振幅をn−1で除して求められる。
【0011】図7に示すように、コア2に偏心があり、
光ファイバ母材1の外形が楕円(長径a、短径b)であ
る場合、光ファイバ母材1が回転するとコア2の外形線
2A、2Bは振幅U、回転角2π周期の正弦曲線USin
θになり、光ファイバ母材1の外形線1A、1Bは 1/2
回転周期で揺ぎ、振幅a-b、回転角π周期の正弦曲線(a-
b)Sin 2θになる。コア2の偏心の方向と楕円の軸の方
向とのずれを位相差αとすると、光ファイバ母材1の側
部から観察したコア2の外形線3aは、(II)式と(V)
式から、 w=nUSin θ+(n−1)(a−b)Sin(2θ+α) (VI) の関係が成立する。
【0012】上記の関係から光ファイバ母材1を回転さ
せながら観察することにより、光ファイバ母材1の中心
とコア2の中心との偏心量、光ファイバ母材1の楕円の
程度、すなわち長径a、短径bの差を正確に検査するこ
とができるという知見を得ることができた。
【0013】この知見のもとになされた本発明の光ファ
イバ母材の検査装置は、実施例に対応する図1に示すよ
うに、コアとクラッドからなる略丸棒状の光ファイバ母
材1を検査する装置であって、光源10とビデオカメラ
11の中間に配置され、光源10からの光を光路中に横
切って置かれた光ファイバ母材1に投影する光学系12、
およびビデオカメラ11で撮像された光ファイバ母材1
の像を座標を連続曲線に変換する演算回路56を有し、
光学系12の光路中に横切って置かれた光ファイバ母材
1をその丸棒中心で回転させる駆動装置14に連結して
いる。この検査装置では、光ファイバ母材1の略丸棒状
の長手方向に沿って前記光学系12の光路が走査する装
置15が配設されていることが好ましい。
【0014】
【作用】上記本発明の検査装置によれば、略丸棒状の光
ファイバ母材1を駆動装置14により回転させ、光源1
0から光ファイバ母材1の側面より光を透過させて投影
した像を、回転角θの位置でビデオカメラ11により撮
像する。撮像された像の中心座標から、演算回路56に
より連続曲線が作成され、コア2の偏心状態、光ファイ
バ母材1の楕円の状態が検査される。
【0015】像の中心座標から演算される連続曲線は、 w=nUSin θ+(n−1)(a−b)Sin(2θ+α) (VI) となり2π周期の正弦曲線の成分とπ周期の正弦曲線の
成分との合成曲線である。
【0016】(VI)式の合成曲線から2π周期の正弦曲
線の成分を分離してコアの偏心量w1 =nUSin θの正
弦曲線が描けるので、コア2の実際の偏心量Uを求める
ことができる。また(VI)式の合成曲線からコアの偏心
量w1 を減算すれば、π周期で変化する楕円の外形の正
弦曲線w2 =(n−1)(a−b)Sin(2θ+α)とな
るので、光ファイバ母材1の楕円の長径aと短径bの差
を求めることができる。
【0017】本発明の検査装置に走査装置15が配設さ
れている場合には、光ファイバ母材1の長手方向に沿っ
て検査ができるので、光ファイバ母材1の途中から変化
してゆく楕円の状態、コアの偏心状態が検査される。
【0018】
【実施例】以下、本発明を適用する光ファイバ母材の検
査装置および検査方法の実施例を図面により詳細に説明
する。図1は本発明の検査装置の一実施例を示す斜視図
である。同図に示す装置は、光源10からの光で、光学
系12により光ファイバ母材1のコアとクラッドの像
を、ビデオカメラ11で撮像し、その信号は信号処理回
路17(図2参照)で処理されて検査結果が算出される
ようになっている。光ファイバ母材1は回転駆動装置1
4に連結されており、さらに光ファイバ母材1の略丸棒
状の長手方向に沿って光学系12の光路が縦断するよう
に走査装置15が配設されている。
【0019】回転駆動装置14は、被検物である光ファ
イバ母材1の前後端をチャック21(一方のチャックは
図示外)で銜え、チャック21を回転可能に保持するホ
ルダ22で固定テーブル20に支持され、一方のチャッ
ク21に連結したギア24がパルスモータ26のギア2
5と噛み合っている。光源10、光学系12、およびビ
デオカメラ11は走査テーブル30の上に設置されてい
る。光源10はタングステンランプからなる。光源10
の光は、アパーチャー遮光板32とコンデンサレンズ3
3からなる光学系12を介して偏光板36を通って光フ
ァイバ母材1を照明するようになっている。ビデオカメ
ラ11は、撮像レンズ35とCCD光電変換素子が組み
込まれており、撮影レンズ35を光ファイバ母材1に向
けて光学系12の反対側に配置されている。撮影レンズ
35と光ファイバ母材1の間には偏光板37が配置され
る。
【0020】走査テーブル30は、走査駆動装置15に
連結し、固定テーブル20の上に配設されている。すな
わち走査テーブル30は、その下面に取り付けられたボ
ールナット44が固定テーブル20の上に取り付けられ
たねじ棒45に螺合し、ねじ棒45に連結したギア46
がモーター47のギア48と噛み合っている。さらに固
定テーブル20の上に固設されたガイド棒41・42が
走査テーブル30を摺動可能に支持している。
【0021】ビデオカメラ11は、図2に示す信号処理
回路17に繋がれている。信号処理回路17は、演算回
路(CPU)56を中心とし、パルスモーター26に対
する給電を制御する電源供給回路51、モーター47に
対する給電を制御する電源供給回路52、演算回路56
から出力するビデオ信号を一時的に記憶しておくメモリ
ィ53を介してディスプレイ55、インタフェース回路
54を介してプリンタ58が配置されている。
【0022】図1および図2に示した検査装置は、図3
に示すフローチャートにしたがい演算回路(CPU)5
6により動作が制御される。以下に動作を説明する。
【0023】光ファイバ母材1をチャック21で銜え、
光源10を点灯してビデオカメラ11により第1回の撮
影をする(ステップ101)。この撮影像の中心座標を
演算回路56で求めてメモリィ53にプロットする(ス
テップ102)。ステップ101およびステップ102
を光ファイバ母材1の1回転(=2π)あたりN回実行
するものとする。ステップ101およびステップ102
を実行する毎に給電回路51からモーター26に電力供
給して光ファイバ母材1を2π/N回転させてゆく(ス
テップ104)。N回の撮影、プロットが済んだら(ス
テップ103)、光ファイバ母材1の1周分の処理が終
わっており、演算処理に入る。
【0024】ステップ102でプロットしてあるN個の
撮影像の中心座標を近似演算の処理をして前記式(VI)の
連続曲線を作成する(ステップ105)。正弦曲線の合
成曲線になっている連続曲線(VI)から成分曲線である式
(II)の正弦曲線を作成する(ステップ106)。正弦
曲線 (II)の振幅からコア2の偏心量が演算され(ステ
ップ107)、メモリィ53に蓄積される。連続曲線(V
I)から成分曲線 (II)を減算することにより別な成分曲
線である式(V)の正弦曲線を作成する(ステップ10
8)。正弦曲線(V)の振幅から光ファイバ母材1の長
径aと短径bとの差、すなわち楕円の程度が演算され
(ステップ109)、メモリィ53に蓄積される。
【0025】次に給電回路52からモーター47に電力
供給して走査テーブル30を所定の距離だけ移動させ、
ビデオカメラ11が光ファイバ母材1を撮像する位置を
変えてゆく(ステップ110)。移動の毎にステップ1
01からステップ109の動作を繰り返えされる。光フ
ァイバ母材1の測定すべき全長を操作テーブル30が移
動し終ったら(ステップ111)、その範囲についての
コア2の偏心量、および光ファイバ母材1の長径aと短
径bとの差が蓄積される。
【0026】上記により得られた撮影像の中心座標やコ
ア2の偏心量、および光ファイバ母材1の長径aと短径
bとの差は、メモリィ53から呼び出されてディスプレ
イ55で表示したり、プリンタ58で印刷される。
【0027】上記実施例の検査装置で、クラッドの屈折
率n=1.458、設計外形2D=50mm、コアの設
計外形2d=4mm、全長=1000mmの光ファイバ
母材1を検査した。実際の測定にあたっては、装置に取
り付けられた光ファイバ母材1を回転駆動装置14で2
2.5°ずつ回転させて停止し、1周で17点、停止状
態の時にビデオカメラ11による撮影をし、光ファイバ
母材1の中心位置とコアの中心位置との差の測定値をデ
ィスプレイ55で観察する一方で、その測定値をプリン
タ58で記録した。
【0028】図8には実施例の検査装置で1周、17点
を撮影したときの光ファイバ母材1の中心位置とコア2
の中心位置との差の測定値を屈折率nで割った値(外径
に対する%)を〇で示してある。次いでこの値を演算回
路56で近似し、そのときの値の軌跡を図8に実線で併
せて示してある。これより偏心量(%)を求めると0.
65%となり、この値は別に測定した実測値と一致し
た。
【0029】図9には、図8に示した光ファイバ母材1
の中心位置とコア2の中心位置との差の測定値と、偏心
量w1 =0.65Sin θとの差△をプロットしてある。
この差△を正弦曲線に近似した軌跡を、図8に併せて示
してある。この軌跡は(a−b)Sin 2θに合致し、a
−bをもとめると0.3 %となり、この値は別に測定した
実測値と一致した。
【0030】図10には本発明の検査装置に利用される
光学系の別な実施例の側面図が示されている。この光学
系は、図1に示した検査装置の走査テーブル30の上に
配置されるもので、被検物である光ファイバ母材1(固
定テーブル20に支持されている)を中心に、光源(レ
ーザ−60)側に 1/2半波長板61、偏光子62、およ
びレンズ63、ビデオカメラ11側にスリット64、1
波長板65、検光子66が配置されている。光ファイバ
母材1のコア2とクラッド3はドーパントの量が異なる
ため、熱膨張係数が異なり、両者の境界に残留応力が存
在する。そのため図9に示す光学系によりビデオカメラ
11でコア2とクラッド3を明瞭に撮影することができ
る。この光学系を本発明の検査装置に利用することによ
りコア2の偏心量を検査することができる。
【0031】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の検
査装置および検査方法によれば、光ファイバ母材を回転
させて観察することにより、コアの偏心量と光ファイバ
母材の楕円の程度を正確に測定することができるように
なった。コアの偏心を測定するのに光ファイバ母材を2
方向から観察する必要がなくなったため、複雑な装置を
必要としなくなり、測定作業も簡単になった。さらに光
ファイバ母材が楕円形をしている場合にも液浸する必要
がないため、装置と測定操作が簡単になった。又従来の
ように測定後にマッチングオイルを洗浄するという作業
が不要になった。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する検査装置の一実施例を示す斜
視図。
【図2】本発明の検査装置に付加される信号処理回路の
実施例のブロック図。
【図3】本発明を適用する検査装置の動作手順を示すフ
ローチャート図。
【図4】本発明を適用する検査方法の原理を説明する
図。
【図5】本発明を適用する検査方法の原理を説明する
図。
【図6】本発明を適用する検査方法の原理を説明する
図。
【図7】本発明を適用する検査方法の原理を説明する
図。
【図8】本発明の検査装置で測定した光ファイバ母材の
中心位置とコアの中心位置との差の測定値、およびその
値を近似した軌跡である正弦曲線を示す図。
【図9】本発明の検査装置で測定した光ファイバ母材の
中心位置とコアの中心位置との差の測定値と、前記正弦
曲線との差、およびその差を正弦曲線に近似した軌跡を
示す図。
【図10】本発明を適用する検査装置の別な実施例の要
部を示す側面図。
【符号の説明】
1は光ファイバ母材、10は光源、11はビデオカメ
ラ、12は光学系、14は回転駆動装置、15は走査駆
動装置、17は信号処理回路、20は固定テーブル、2
1はチャック、22はホルダ、24・25はギア、26
はパルスモータ、30は走査テーブル、32はアパーチ
ャー遮光板、33はコンデンサレンズ、35は撮像レン
ズ、36・37は偏光板、41・42はガイド棒、44
はボールナット、45はねじ棒、46・48はギア、4
7はモータ、51・52は電源供給回路、53はメモリ
ィ、54はインタフェース回路、55はディスプレイ、
56は演算回路、58はプリンタ、60はレーザー、6
1は 1/2半波長板、62は偏光子、63はレンズ、64
はスリット、65は1波長板、66は検光子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 - 11/02 G01B 11/00 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアとクラッドからなる略丸棒状の光フ
    ァイバ母材を、その丸棒中心で駆動装置により回転させ
    ながら検査する装置であって、光源とビデオカメラの中
    間に配置され、該光源からの光を光路中に横切って置か
    れた光ファイバ母材に投影する光学系、およびビデオカ
    メラで撮像された光ファイバ母材の像の座標を、 連続曲線w=nUSin θ+(n−1)(a−b)Sin(2
    θ+α) (式中のnは光ファイバ母材の屈折率、Uは像の振幅、
    θは光ファイバ母材の回転角、aは光ファイバ母材の楕
    円の長径、bは同じく短径、αはコアの偏心の方向と楕
    円の軸の方向とのずれを位相差) に変換する演算回路を
    有することを特徴とする光ファイバ母材の検査装置。
  2. 【請求項2】 光ファイバ母材の略丸棒状の長手方向に
    沿って前記光学系の光路が走査する装置が配設されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ母材の
    検査装置。
  3. 【請求項3】 前記光学系中の光ファイバ母材の前後に
    偏光板が配置され、これらの偏光板を透過した光学像を
    コアの像としてビデオカメラで撮像することを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の光ファイバ母材の検
    査装置。
  4. 【請求項4】 コアとクラッドからなる丸棒状の光ファ
    イバ母材を検査する方法であって、光ファイバ母材をそ
    の丸棒中心で回転させながら側面から光を透過させて投
    影し、1回転あたり回転角θの各位置で複数の像を撮像
    して得た光ファイバ母材の中心座標とコアの中心座標と
    の差を連続曲線で現し、その連続曲線の成分曲線である
    2π周期の正弦曲線の振幅値からコアの偏心量を演算す
    ることを特徴とする光ファイバ母材の検査方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の連続曲線の成分曲線で
    あるπ周期の正弦曲線の振幅値から光ファイバ母材の長
    径と短径の差を測定することを特徴とする光ファイバ母
    材の検査方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の光ファ
    イバ母材の検査方法であって、光ファイバ母材の長手方
    向に沿って移動させながらその側面から光を透過させて
    投影した像により光ファイバ母材の長手方向に渡り前記
    検査をすることを特徴とする光ファイバ母材の検査方
    法。
JP5210156A 1992-08-27 1993-08-25 光ファイバ母材の検査装置および検査方法 Expired - Fee Related JP3053509B2 (ja)

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