JP3053403U - 研磨機減速機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】研磨部品の回転速度を低下させ、使用者の作業
の安全を確保する。 【構成】研磨機本体に穴のある減衰部品を設置し、研磨
機の出力軸に接続した偏心軸に回転盤を取りつけ、この
回転盤が出力軸との間で自由に回転するようにした。回
転盤は減衰部品の穴の内側に設置し、回転盤に研磨部品
を接続する。研磨機の電源を入れると、回転盤が偏心円
周運動をし、減衰部品との間に摩擦が発生し、研磨部品
の回転速度が低下するほか、振動が発生する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

低速回転、高速振動により研磨作業を行い、使用者が高速回転中の研磨部品で 負傷するのを避けた研磨機減速機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の研磨機は、研磨石や研磨不織布などの研磨部品を研磨機の出力軸に固定 していたが、この出力軸はモーターの駆動軸に直接接続されているので、モータ ーの電源を入れると研磨部品が直ちに高速回転をし、使用者が不注意から高速回 転中の研磨部品に触れ負傷することがよくあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述の説明から分かるように、従来の研磨機は電源を入れると研磨部品が直ち に高速回転をする構造のため、使用上安全とは言えなかった。そのため、その構 造を改善する必要がある。

【０００４】

【考案を解決するための手段】

研磨機本体に穴のある減衰部品を設置し、研磨機の出力軸に接続した偏心軸に 回転盤を取りつけ、この回転盤が出力軸との間で自由に回転するようにした。回 転盤は減衰部品の穴の内側に設置し、回転盤に研磨部品を接続する。研磨機の電 源を入れると、回転盤が偏心円周運動をし、減衰部品との間に摩擦が発生し、回 転速度が低下するほか、振動が発生する。このため、低速回転、高速振動で研磨 作業が行え、使用者の作業の安全が確保される。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１〜３に示すように本考案の研磨機減速機構は、減衰部品２、回転盤３、接 触部品４、並びに研磨部品５から構成される。減衰部品２はゴム素材が最も適し ているが、この減衰部品２に円形の穴２１を設け、減速機本体１の前端に設けた 固定台座１１に固定する。減速機本体１の前端に偏心軸１３を取りつけるが、こ の偏心軸１３は本体内部のモーター出力軸１２（図３に示す通り）に接続する。 回転盤３の縁に等間隔に複数のはめ込み穴３２を形成し、センター・ホール内に は軸受け３１を設ける。また、この軸受け３１を偏心軸１３にはめ込み、偏心軸 １３が回転した際、回転盤３が出力軸１２との間で自由に回転するようにする。 回転盤３は偏心軸１３に取りつけてから、減衰部品２の穴２１内側に設置し、回 転盤３の偏心後に最長外径の縁が穴２１の内縁に接触するようにする。接触部品 ４は低摩擦係数の材料（例えばテフロンなど）を波形のリング状に成型したもの が理想的で、この波形リングの凹部を回転盤３のはめ込み穴３２にはめ込み、接 触部品４と回転盤３を固定し、凸部を回転盤３の縁から突出させ、上述の減衰部 品２に接触する媒介とする。研磨材料（例えば砂や不織り布）を付けた研磨部品 ５の盤体表面に複数の穴を開け、ネジでネジ穴が設けられた回転盤３に固定する 。

【０００６】 図４に示すように本考案の研磨機減速機構は偏心軸１３と回転盤３が軸受け３ １により、互いに相対的な回転をする構造にしてある。このため、負荷のない状 況下で電源を入れモーターで偏心軸１３を正方向に高速回転させると、この偏心 軸１３は回転盤３に快速の偏心円周運動をさせ、完全回転をさせない。また、軸 受け３１内外の微量な摩擦力を利用し、回転盤３の回転を緩やかにし、回転盤３ が快速の偏心回転をする時、接触部品４が減衰部品２の穴２１の内縁にぶつかり 、摩擦力が発生し研磨部品の回転速度を低下させる。また、研磨部品５の低速回 転と快速震動を利用し、対象物を研磨するので、使用者が安全に作業できるよう になった。

【０００７】

【考案の効果】

以上に詳述した研磨機減速機構は、研磨機の電源を入れると研磨機本体に取り つけた回転盤が偏心円周運動をし、減衰部品との間に摩擦が発生し、回転速度が 低下するほか、振動が発生する。このため、低速回転、高速振動で研磨作業が行 え、使用者の作業の安全が確保できるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の研磨機全体の形態立体図。

【図２】本考案の減速機主要部品の構造について示した
立体分解図。

【図３】本考案減速機の平面分解図。

【図４】本考案減速機の平面分解図。

【符号の説明】

１：減速機本体 １１：固定台座 １２：出力軸 １３：偏心軸 ２：減衰部品 ２１：穴 ３：回転盤 ３１：軸受け ３２：さし込み穴 ３３：ネジ ４：接触部品 ５：研磨部品

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】減衰部品、回転盤、研磨部品から構成され
   るが、減衰部品は減速機本体に固定されており、回転盤
   は偏心状に研磨機の出力軸に設置されており、出力軸と
   の間で自由に回転するようになっており、回転盤の外縁
   が減衰部品に接触するようになっており、研磨部品は回
   転盤に接続されており、研磨部品が回転盤に駆動され回
   転する際、偏心作用で回転盤と研磨部品が同時に偏心円
   周運動を行い、低速回転、高速振動が発生することを特
   徴とする研磨機減速機構。
2. 【請求項２】回転盤の縁に低摩擦係数の接触部品を取り
   つけ、接触部品と減衰部品の接触により摩擦力を発生す
   ることを特徴とする請求項１に記載の研磨機減速機構。
3. 【請求項３】減衰部品に円形の穴が設けられており、回
   転盤をこの穴の内側に設置し、回転盤偏心後の最長外径
   の外縁にある接触部品がこの穴の内壁に接触することを
   特徴とする請求項２に記載の研磨機減速機構。
4. 【請求項４】回転盤の縁に複数のうち向きのはめ込み穴
   を設け、接触部品をはめ込み穴にはめ込み、回転盤の縁
   に固定することを特徴とする請求項２に記載の研磨機減
   速機構。
5. 【請求項５】はめ込み穴が等間隔で回転盤の縁に設けら
   れており、波形のリング状をした接触部品の凹部をはめ
   込み穴にはめ込み、凸部を回転盤の縁から突出させ、接
   触部品の各凸部が減衰部品と接触することを特徴とする
   請求項４に記載の研磨機減速機構。