JP3053376B2 - 手袋編機における編口押え板 - Google Patents

手袋編機における編口押え板

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JP3053376B2 JP24779397A JP24779397A JP3053376B2 JP 3053376 B2 JP3053376 B2 JP 3053376B2 JP 24779397 A JP24779397 A JP 24779397A JP 24779397 A JP24779397 A JP 24779397A JP 3053376 B2 JP3053376 B2 JP 3053376B2
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道子 鈴木
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株式会社松谷鉄工
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手袋編機における
編口押え板の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の手袋編機は、手袋の小指から人差
し指の順に指袋を編んでから中胴を編み、続いて拇指を
編み、さらに本胴を編んで終了する連続編成を行うもの
であり、前後一対の針床に小指から拇指を順次に編む編
針群を配列し、それらの編針群は各指毎の多数本の専用
編針と、隣り合う指に共通して使用する2、3本の編針
とを交互に配列して構成されている。各指の専用編針
は、小指から人差し指及び拇指の指袋を編むときのみ編
成運動をするところ、共通に使用する編針は小指と薬指
を編むとき、薬指と中指を編むとき、中指と人差し指を
編むとき、人差し指と拇指を編むときにそれぞれ編成運
動を行うようにされている。かかる構造の手袋編機とし
て、本件出願人に関するものが、特公昭44−1618
9号、特公昭45−15220号公報等で開示されてい
る。因に、共通に使用する編針により2、3の編目を次
の指袋の編目と重ねて編み込むのは、主に指股部に穴が
生ずるのを防止するためである。しかして、共通の編針
にかかった最終コースの各編口に挿入する従来の編口押
え板(カミソリと通称される)aは、図10、11に示
すように、保持された編目を後から編まれる次指の編成
位置に移行する機能をもつ編口係止溝cの斜行部dの端
面d′が、その上面bに対して直角に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の手袋編機の編口
押え板において、前記共通に使用する編針のフックから
垂れ下がる編地の糸番手の比較的太い番手の場合には、
編針nを収めた針床のプレートpの下面と、編口押え板
aの編口係止溝cの斜行部dの間に編目の糸がかみこむ
ことは生じない。ところが、その糸よりかなり細番手の
糸の場合には、編口係止溝cにより保持された編目を後
から編まれる次指の編成位置に移行する際に、編目の糸
が上記部分にかみこむ現象が度々発生する。このため、
編成中の手袋が不良品となってしまうことから、その不
具合を解決する何らかの対策を講ずる必要に迫られてい
た。
【0004】この発明の目的は、細番手の糸についても
指股部の編成動作が円滑に行われる編口押え板を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1に記載した発明は、各指専用の編針と、隣り
合う指に共通して使用する編針とにより構成された小指
から拇指用の編針群を、前後に対向状に設けられた一対
の針床の針溝内に配列し、前記針床の歯口間の隙間に合
致する長溝を形成した移動板の山形状の各傾斜面上に、
編口係止溝を形成した編口押え板をそれぞれ固定し、そ
れらの編口押え板の上面を前記歯口端部の針溝の下面に
当接するように設け、前記各指専用の編針の何れかで既
に編み終わった前指の指袋の、後から編まれる次指との
共通の編針にかかった最終コース指股の各編口に、前記
編口押え板の移動により編口係止溝を挿入し、それらの
編口が前記共通の編針のステムに保持されるように構成
した手袋編機において、前記編口押え板の編口係止溝
は、編口を押さえる係止片部の内側縁と、その内側縁に
続く奥端の平行部と、編口を元の編成位置に戻す斜行部
とにより囲まれる輪郭形状に形成され、該斜行部の端面
を上面に対して鋭角の勾配をもつ傾斜面とするように構
成したことを特徴とする。
【0006】
【発明の作用及び効果】編口押え板が一(左から右)方
向に移動すると、各指専用の編針の何れかで既に編み終
わった前指の指袋の、後から編まれる次指との共通の編
針にかかった最終コースの各編口に、編口係止溝が挿入
される。次指の編成中、それらの編口は共通の編針のス
テムに保持されて、編成が休止される。編口押え板が前
記と逆(右から左)の方向に移動すると、休止された編
口は斜行部によって押されて、後から編まれる次指の編
成位置に移行する。このとき、編口係止溝の斜行部に傾
斜面を設けているので、編地は真っすぐに下方に垂れ下
がり、編口の糸が針床のプレートの下面と、編口係止溝
の斜行部の部分にかみこむことがない。
【0007】この手袋編機における編口押え板によれ
ば、かなり細番手の糸においても、編目の糸が針床のプ
レートの下面と、編口係止溝の斜行部の部分にかみこむ
現象が解消される。このため、指股部の編成動作が円滑
に行われて品質の良い手袋の製作に寄与することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態例を
図面に基づいて説明する。図1は編口押え板の平面図、
図2は編口係止溝を拡大して示す平面図、図3は図2の
A−A線断面図、図4は針床の平面図、図5は針床の側
面図、図6〜8は編口押え板の作用を説明する模図であ
る。
【0009】図1〜3において、1は厚さ約3mm、幅
16mm程度の細長の編口押え板であって、そのほぼ中
間に位置する編口係止溝2は、編口を押さえる角形状の
係止片部3の内側縁3aと、その内側縁3aに続く奥端
の平行部4と、編口を元の編成位置に戻す斜行部5とに
より囲まれる輪郭形状に形成されている。その斜行部5
の端面は、図3に示すように、上面1aに対して角度4
5°の鋭角の勾配をもつ傾斜面5aに設ける。6は取り
付け用のビス穴である。
【0010】一般的な手袋編機は、図9に示す手袋の小
指iから人差し指ivの順に指袋を編んでから中胴vを編
み、続いて拇指viを編み、さらに本胴viiを編んで終了
する連続編成を行うものであり、図4、5に示す前後に
対向状に設けられた一対の針床10の針溝11内に小指
iから拇指viを順次に編む編針群(図示せず)を右から
左方向に配列し、それらの編針群は各指毎の多数本の専
用編針n1と、隣り合う指に共通して使用する3本の編
針n2とを交互に配列して構成されている。上記針床1
0の歯口間の隙間12に合致する長溝16を形成した移
動板15の山形状の各傾斜面上には、前記編口押え板
1、1をそれぞれビスで固定する。それらの編口押え板
1の上面1aは、前記歯口端部13の針溝11の下面に
当接して移動自由に設けられている。
【0011】しかして、前記各指専用の編針の何れかで
既に編み終わった前指の指袋の、後から編まれる次指と
の共通の編針n2にかかった最終コース指股の各編口
に、前記編口押え板1の移動により係止片部3が進入し
て編口係止溝2に挿入され、それらの編口を前記共通の
編針n2のステムに保持するように構成されている。ま
た、各指の専用編針n1は、小指iから人差し指iv及び拇
指viの指袋を編むときのみ編成運動をするところ、共通
に使用する編針n2は小指iと薬指iiを編むとき、薬指ii
と中指iiiを編むとき、中指iiiと人差し指ivを編むと
き、人差し指ivと拇指viを編むときにそれぞれ編成運動
を行うようにされている。
【0012】つぎに、編口押え板1の編成中の作動につ
いて説明する。例えば、小指iが編まれると編口押え板
1は左から右方向に移動し、各指専用の編針n1で既に
編み終わった小指i(前指)の指袋の、後から編まれる
薬指ii(次指)との共通の編針n2にかかった最終コー
ス指股の各編口r2に、編口係止溝2が挿入される(図
6)。薬指ii(次指)の編成中、それらの編口r2は共
通の編針n2のステムに保持されて、編成が休止され
る。図中、小指iの編口を白丸印、薬指iiの編口を黒丸
印で簡略に示した。編口押え板1が前記と逆(右から
左)の方向に移動すると(図7)、休止された編口r2
は斜行部5によって押されて、後から編まれる薬指ii
(次指)の編口r1の編成位置まで移行する(図8)。
このとき、編口係止溝2の斜行部5に傾斜面5aを設け
ているので、編地は真っすぐに下方に垂れ下がる。この
ため、編口r2の糸が、針床10のプレートの下面と、
斜行部5の接触する部分にかみこまれる不具合を生じな
い。
【0013】この手袋編機における編口押え板は、細番
手の糸においても、編口の糸が針床のプレートの下面
と、編口係止溝の斜行部の部分にかみこむ虞れがなく、
指股部の編成動作が円滑に行われて品質の良い手袋が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】編口押え板の平面図
【図2】編口係止溝を拡大して示す平面図
【図3】図2のA−A線断面図
【図4】針床の平面図
【図5】針床の側面図
【図6】編口押え板の作用を説明する模図
【図7】編口押え板の作用を説明する模図
【図8】編口押え板の作用を説明する模図
【図9】手袋の説明図
【図10】従来の編口押え板の一部の斜視図
【図11】従来の編口押え板を備えた針床の説明図
【符号の説明】
1→各指専用の編針 n2→共通の編針 r1→共通の編針に保持される最終コースの編口 1→編口押え板 1a→上面 2→編口係止溝 3→係
止片部 3a→内側縁 4→平行部 5→斜行部 5a→傾斜面 10→針床
11→針溝 13→歯口端部 15→移動板 16→長溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D04B 7/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各指専用の編針と、隣り合う指に共通し
    て使用する編針とにより構成された小指から拇指用の編
    針群を、前後に対向状に設けられた一対の針床の針溝内
    に配列し、前記針床の歯口間の隙間に合致する長溝を形
    成した移動板の山形状の各傾斜面上に、編口係止溝を形
    成した編口押え板をそれぞれ固定し、それらの編口押え
    板の上面を前記歯口端部の針溝の下面に当接するように
    設け、前記各指専用の編針の何れかで既に編み終わった
    前指の指袋の、後から編まれる次指との共通の編針にか
    かった最終コース指股の各編口に、前記編口押え板の移
    動により編口係止溝を挿入し、それらの編口が前記共通
    の編針のステムに保持されるように構成した手袋編機に
    おいて、前記編口押え板の編口係止溝は、編口を押さえ
    る係止片部の内側縁と、その内側縁に続く奥端の平行部
    と、編口を元の編成位置に戻す斜行部とにより囲まれる
    輪郭形状に形成され、該斜行部の端面を上面に対して鋭
    角の勾配をもつ傾斜面とするように構成したことを特徴
    とする手袋編機における編口押え板。
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KR20180100483A (ko) 2017-03-01 2018-09-11 가부시키가이샤 시마세이키 세이사쿠쇼 스티치 억제판을 구비한 횡편기
KR20210090556A (ko) 2020-01-10 2021-07-20 가부시키가이샤 시마세이키 세이사쿠쇼 장갑 편성기

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180100483A (ko) 2017-03-01 2018-09-11 가부시키가이샤 시마세이키 세이사쿠쇼 스티치 억제판을 구비한 횡편기
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