JP3053010U - 改ざん防止カバーシール付包装部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で開けやすく安全性も高い改ざん
防止カバーシール付包装部材を提供する。 【解決手段】 一枚のブランクシートから一体的に打ち
抜かれた厚紙等の台紙部１２と、この台紙部１２の背面
に粘着されている改ざん防止カバーシール３０からな
る。台紙部１２には商品収容部が設けられ、商品収容部
の開口部２０の周縁部が、改ざん防止カバーシール３０
で密封されている。改ざん防止カバーシール３０は、周
縁部に粘着部２８が設けられ、改ざん防止カバーシール
３０を台紙部１２から剥がすと、その粘着部２８の一部
が改ざん防止カバーシール３０から離れて台紙部１２に
残る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、比較的小さい商品を入れる商品収容部を有した、改ざん防止カバ ーシール付包装部材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、例えばブリスターケースと称されるケースは、台紙に固定された覆い部 材である成形部材と、本体である台紙とを互いに、ホッチキスなどでとめていた りした。また、台紙と成形部材とを接合し、台紙にミシン目などを形成して開封 を容易にしたものや、ケースをシュリンクフィルムなどで包んだものもあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術の場合、店頭に陳列されている際に、台紙と成形部材との間に 隙間があると、改ざんが容易であり、改ざんされたかどうかがわかりにくいもの であった。また、改ざん防止を確実にすると、包装が厳重になり、内容物が取り 出しにくくなるという相反する問題があった。

【０００４】 この考案は、上記従来の技術の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構成で 開けやすく安全性も高い改ざん防止カバーシール付包装部材を提供する事を目的 とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案の改ざん防止カバーシール付包装部材は、一枚のブランクシートから 一体的に打ち抜かれた厚紙等の台紙部と、この台紙部の背面に粘着されている改 ざん防止カバーシールからなり、上記台紙部には商品収容部が設けられこの商品 収容部の開口部の周縁部が、上記改ざん防止カバーシールで密封されている。こ の改ざん防止カバーシールは、周縁部に粘着部が設けられ上記改ざん防止カバー シールを上記台紙部から剥がすと、その粘着部の一部が上記改ざん防止カバーシ ールから離れて台紙部に残る。

【０００６】 また、上記台紙部には、商品収容部としての開口部が形成され、この商品収容 部の開口部の周縁部が、この開口部を覆ったフィルムと上記改ざん防止カバーシ ールで密封されているものである。または、上記開口部の周縁部が、この開口部 を覆った成形部材と上記改ざん防止カバーシールで密封されているものである。

【０００７】 さらに、台紙部と商品収容部が樹脂により一体成形された成形部材と、この台 紙部の背面に粘着されている改ざん防止カバーシールからなり、上記台紙部と一 体の商品収容部の開口部周縁部が、上記改ざん防止カバーシールで密封され、こ の改ざん防止カバーシールは、周縁部に粘着部が設けられ上記改ざん防止カバー シールを上記台紙部から剥がすと、その粘着部の一部が上記改ざん防止カバーシ ールから離れて上記台紙部に残るものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図１〜図６ はこの考案の一実施形態を示すもので、この実施形態の改ざん防止カバーシール 付包装部材１０は、図１、図２等に示す吊下台紙部１２が、厚紙製等の１枚のブ ランクシートを打ち抜いて形成されている。この台紙部１２は、一端部の中央付 近に透孔３２が設けられ、その反対側の端部近傍に、透明なフィルム２２で覆わ れた開口部２０が設けられている。

【０００９】 そして、台紙部１２の背面には、図２（ｂ）に示すように、改ざん防止カバー シール３０が、開口部２０を覆うようにして、その周縁部に粘着されている。こ の改ざん防止カバーシール３０の裏面は、図４（ｂ）に示すように、一角部に半 円状の開封片２４を有し、その開封片２４の周囲に対面する部分は、粘着層の上 に粘着層を押える処理をした不粘着部２６として形成され、この不粘着部２６に より開口部２０を覆って商品収容部を形成している。また、改ざん防止カバーシ ール３０の周縁部全周には、粘着部２８が設けられている。

【００１０】 この粘着部２８は、図３に示すように剥離印刷処理が施された部分を備えてい る。これは、台紙部１２の表面に粘着した粘着部２８の上の印刷あるいは特殊ア ルミ蒸着２９の内の所定部位に、改ざん防止フィルム３０から容易に剥離可能な 剥離層３１を有することにより、粘着部２８の粘着力により剥離層３１が改ざん 防止フィルム３０から剥離して、粘着部２８とともに、台紙部１２表面に残ると いうものである。例えば、図４（ａ）に示すように、「開封済」という文字１３ が改ざん防止フィルム３０から剥離可能に設けられている場合、改ざん防止フィ ルム３０を吊下台紙１２から開くとその文字１３が、吊下台紙１２の裏側に残り 、再粘着できないものである。

【００１１】 次に、この実施形態の改ざん防止カバーシール付包装部材１０の使用方法につ いて説明する。この改ざん防止カバーシール付包装部材１０は、図５に示すよう に、陳列棚のロッド４０等に釣り下げられて陳列されるものである。そして、中 に収容している商品を取り出すときは、図１に示すように開封片２４を指でつま み、改ざん防止カバーシール３０を剥がして簡単に取り出すことができる。また 、この改ざん防止カバーシール３０の不粘着部２６に、内容物の説明書などを表 示することが可能であり、改ざん防止カバーシール３０を剥がした後、その説明 書を読むことができる。

【００１２】 この実施形態の改ざん防止カバーシール付包装部材１０によれば、簡単な構造 で量産が可能なものである。そして、図４（ａ）に示すように、改ざん防止カバ ーシール３０を剥がして開封すると、台紙部１２に剥離層３１により印刷あるい は特殊アルミ蒸着２９による文字１３が残り、改ざんしたかどうかが容易にわか る。また、内容物には粘着部２８が付着しないので開封時、内容物が簡単に取り 出せる。なお、このように吊り下げて陳列を行わない場合は、台紙部１２の透孔 ３２は不要である。

【００１３】 また、上記実施形態の改ざん防止カバーシール付包装部材１０以外に、他の実 施形態として図６、図７に示すように、樹脂により台紙部４２と箱状の商品収容 部４３が一体に形成された成形部材４４を用いても良い。この場合、成形部材４ ４の商品収容部４３の開口部２０を、改ざん防止カバーシール３０により覆って いるものである。その他、改ざん防止カバーシール３０やその他の構成は上記実 施形態と同様である。この実施形態によっても上記実施形態と同様の効果を得る ことができ、さらに、成形部材４４を用いることで、より組立が容易となり、き れいな包装を可能にする。

【００１４】 なお、この発明の改ざん防止カバーシール付包装部材は、上記実施の形態に限 定されるものではなく、台紙部の形状や開口部その他、各部材の形状、素材等は 、適宜変更可能である。

【００１５】

【考案の効果】

この考案の改ざん防止カバーシール付包装部材は、簡単な構成で開けやすく、 しかも確実に改ざん防止を図ることができ、安全性も高いものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施形態の改ざん防止カバーシー
ル付包装部材の使用状態を示す斜視図である

【図２】この実施形態の改ざん防止カバーシール付包装
部材を示す正面図（ａ）と背面図（ｂ）である。

【図３】この実施形態の改ざん防止カバーシールを剥離
した状態を示す模式図である。

【図４】この実施形態の改ざん防止カバーシール付包装
部材の台紙部の背面図（ａ）と改ざん防止カバーシール
の背面図（ｂ）である。

【図５】この実施形態の改ざん防止カバーシール付包装
部材の陳列時の使用状態を示す斜視図である。

【図６】この考案の改ざん防止カバーシール付包装部材
の他の実施形態を示す斜視図である。

【図７】この考案の改ざん防止カバーシール付包装部材
の他の実施形態の使用状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０ 改ざん防止カバーシール付包装部材 １２ 台紙部 ２０ 開口部 ２８ 粘着部 ３０ 改ざん防止カバーシール

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一枚のブランクシートから一体的に打ち
   抜かれた台紙部と、この台紙部の背面に粘着されている
   改ざん防止カバーシールからなり、上記台紙部には商品
   収容部が設けられこの商品収容部の開口部の周縁部が、
   上記改ざん防止カバーシールで密封され、この改ざん防
   止カバーシールは、周縁部に粘着部が設けられ上記改ざ
   ん防止カバーシールを上記台紙部から剥がすと、その粘
   着部の一部が上記改ざん防止カバーシールから離れて台
   紙部に残ることを特徴とする改ざん防止カバーシール付
   包装部材。
2. 【請求項２】 上記台紙部には、商品収容部としての開
   口部が形成され、この商品収容部の開口部の周縁部が、
   この開口部を覆ったフィルムと上記改ざん防止カバーシ
   ールで密封されていることを特徴とする請求項１記載の
   改ざん防止カバーシール付包装部材。
3. 【請求項３】 上記台紙部には、商品収容部としての開
   口部が形成され、この商品収容部の開口部の周縁部が、
   この開口部を覆った成形部材と上記改ざん防止カバーシ
   ールで密封されていることを特徴とする請求項１または
   ２記載の改ざん防止カバーシール付包装部材。
4. 【請求項４】 台紙部と商品収容部が樹脂により一体成
   形された成形部材と、上記台紙部の背面に粘着されてい
   る改ざん防止カバーシールとからなり、上記台紙部と一
   体の商品収容部の開口部周縁部が、上記改ざん防止カバ
   ーシールで密封され、この改ざん防止カバーシールは、
   周縁部に粘着部が設けられ上記改ざん防止カバーシール
   を上記台紙部から剥がすと、その粘着部の一部が上記改
   ざん防止カバーシールから離れて上記台紙部に残ること
   を特徴とする改ざん防止カバーシール付包装部材。