JP3053007B2 - 指紋センサ - Google Patents

指紋センサ

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JP3053007B2
JP3053007B2 JP9201827A JP20182797A JP3053007B2 JP 3053007 B2 JP3053007 B2 JP 3053007B2 JP 9201827 A JP9201827 A JP 9201827A JP 20182797 A JP20182797 A JP 20182797A JP 3053007 B2 JP3053007 B2 JP 3053007B2
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  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指紋センサに関
し、特に、小型化及び薄型化に適した指紋センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、指紋の検出には指先をプリズムの
ガラス面などに押しあて、その部分にガラスの内側から
光を照射したときの反射光の強度パターンをCCDカメ
ラなどで光電変換して電気的信号として取り出すことに
より、指紋の隆起部の接触による反射条件の変化を得る
方法が用いられてきた。
【0003】また、光学式以外の指紋センサとしては、
感圧シートにマトリックス電極を形成し、感圧シートの
電気抵抗の変化を測定する方法、絶縁物表面に対を形成
するように設けられた電極により容量を形成し、その容
量変化を測定する方法、電界効果型トランジスタのチャ
ネル領域に圧電薄膜を設けたセンサをマトリックス状に
配置したセンサなどが提案されており、例えば特開平5
−61965号公報に開示されている。
【0004】さらに、特開昭61−222178号公報
には電界効果トランジスタを用いた圧力センサが開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術のう
ち、光学式指紋センサにおいては光源やレンズを含む光
学系とCCDなどの光電変換素子が必要となり、装置が
大型化するとともに高価になるという問題点がある。
【0006】また、感圧シート方式においては、導電ゴ
ムを用いるために再現性や信頼性に欠けるという問題点
があり、容量測定方式はセンサ表面の汚れによる電流リ
ークの影響を受けやすいという問題点がある。
【0007】一方、特開平5−61965号公報に開示
されるような圧電薄膜と電界効果型トランジスタを組み
合わせたセンサにおいては、圧電薄膜に発生する電荷が
圧電薄膜内の電流リークにより減衰してしまい、安定な
出力を得ることが困難であるという問題点を有してい
る。
【0008】また、特開昭61−222178号公報に
開示されるような電界効果トランジスタを用いた圧力セ
ンサにおいては、電界効果型トランジスタは一般に温度
により特性が変化してしまうため、トランジスタ単体で
構成されるセンサは温度変化により特性が変化し、安定
な測定が困難であるという問題点がある。さらに、測定
対象が圧力のために検出部は密閉構造とされるが、これ
を指紋の凹凸を測定する指紋センサに用いた場合、密閉
構造のために変形が妨げられ、十分な感度が得られな
い。また、検出部に弾性体を用いたものもあるが、弾性
体が平板状の構造のために上からの力による上下方向の
変形はポアソン比で与えられる横方向の変形を引き起こ
すが、弾性体が平板状の場合横方向変形が妨げられるた
めに上下方向の変形が小さくなり、感度が低いものとな
り指紋センサには不適当であった。本発明は、上述した
ような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもの
であって、小型、薄型で、かつ、高感度で安定な指紋の
検出を可能にする指紋センサを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、指紋情報を電気的信号に変換して出力する
指紋センサにおいて、電界効果型トランジスタのソース
領域とドレイン領域の間のチャネル領域に絶縁膜を隔て
て表面に導電体を持つ弾性絶縁体が形成されてなる複数
の触覚センサがそれぞれ定電流源の機能を持つトランジ
スタと直列接続されてソースフォロア回路を形成し、各
々の触覚センサの出力が触覚センサを構成する電界効果
型トランジスタのソース電圧の変化に変換されるととも
に、複数の上記ソースフォロア回路がスイッチング素子
を介して電源に接続され、かつ、上記ソース電圧がそれ
ぞれスイッチング素子を介して共通の端子から出力され
るようにした。
【0010】また、触覚センサを構成する電界効果型ト
ランジスタのチャネル領域に絶縁膜を隔てて形成される
表面に導電体を持つ弾性体のソース、ドレイン方向の断
面形状を高さが横幅よりも大きくするか、あるいは、触
覚センサを構成する電界効果型トランジスタのチャネル
領域がソース領域、ドレイン領域と同じ導電型を持つ複
数の高濃度不純物領域で分離され、これら複数の高濃度
不純物領域で挟まれた複数のセンサ領域を持つととも
に、センサ領域を含む領域上に絶縁膜を隔てて表面に導
電体を持つ弾性絶縁体が形成されてなるようにした。
【0011】また、スイッチング素子を順次走査し、複
数の触覚センサの出力を読み出す走査回路を持つように
した。
【0012】また、触覚センサと定電流源の機能を持つ
トランジスタから構成されるソースフォロア回路ととも
に、触覚センサに隣接してMOSFETと定電流源の機
能を持つトランジスタから構成されるソースフォロア回
路が形成され、これらのソースフォロア回路の出力の電
圧差を測定するようにした。
【0013】また、スイッチング素子を順次走査するこ
とにより複数のソースフォロア対の電圧差を測定する走
査回路を持つようにした。
【0014】(作用)上記のように構成された本発明に
おいては、ソースフォロア回路を用いて触覚センサ用ト
ランジスタの出力を測定するため、出力抵抗が低く、か
つ、温度変化によるトランジスタの特性変化の影響が少
なく、さらに、隣接するMOSFETのソースフォロア
回路による出力との差動出力を測定することにより、温
度変化の影響を打ち消して指紋の凹凸による変化だけを
取り出すことができ、より安定な測定を可能にする。ま
た、センサ部に用いられる弾性体の形状が柱状であるた
め、指紋の隆起部により上から力が加えられると弾性体
は横方向に拡がることができ、上下方向の変形が容易で
高感度な指紋センサを実現することができる。また、電
界効果型トランジスタのソース領域とドレイン領域間の
距離が大きい場合も、その間をソース領域およびドレイ
ン領域と同じ導電型の1つあるいは複数の高濃度不純物
領域で分離されセンサ領域が狭くなるため複数の弾性体
をセンサ領域に形成できる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。
【0016】(第1の実施例)図1は、指紋センサを構
成する触覚センサの一実施例の基本構造を示す平面図で
あり、図2は、図1における一点鎖線a−a’における
断面図である。
【0017】図1および図2において、1はソース領
域、2はソース電極、3はゲート電極、4はドレイン領
域、5はドレイン電極、6は柱状弾性体、7は絶縁膜、
8はシリコン基板である。
【0018】本実施例における電界効果型トランジスタ
の構成は、センサ部を除いて通常のMOSFETと同様
である。センサ部を構成する柱状弾性体6は、例えば、
光感光性のシリコーン樹脂により形成され、その断面は
図2に示されるように長方形をしている。
【0019】ここで、上から力が加えられた場合、柱状
の弾性体6は縦方向(図面上下方向)に縮むとともに横
方向(図面左右方向)に膨らむことができるため、縦方
向の変形が容易となり、センサの感度が上がる。この柱
状弾性体6の寸法は、例えば、ソース領域1とドレイン
領域4の距離が5μmの場合、断面形状として横7μ
m、高さ8μmなどを選ぶことができる。一般に柱状弾
性体6の高さは横の寸法と同じか大きいことが、触覚セ
ンサ用として望ましい。ヤング率が約20000N/平
方メートルのシリコーン樹脂を柱状弾性体6として用い
た場合、指紋の隆起部による荷重約2000N/平方メ
ートルに対して高さが約10%変化し、ソースフォロア
回路の出力はゲート絶縁膜の厚さの変化の約半分だけ変
化するため、触覚センサのゲート電圧の約5%、例え
ば、実効的なゲート電圧が5Vの場合250mVの出力
が得られる。
【0020】(第2の実施例)図3は、本発明の第2の
実施例の断面構造を示す図である。
【0021】本実施例は、触覚センサ用電界効果型トラ
ンジスタのうち、指紋センサの空間分解能がそれほど高
くなくてよい場合、例えば、空間分解能としての要求が
50μm角程度であり、トランジスタのサイズが大きく
なり、ソース領域1とドレイン領域4間の距離が長くな
る場合に適した構造である。本実施例は図1に示した実
施例を、図に示されるようにソース領域1とドレイン領
域4の間の領域は高濃度不純物領域9によって分割し、
その上部に柱状弾性体106とゲート電極103を設け
たものである。この他の構成は第1の実施例と同様であ
るために図1および図2と同じ番号を付して説明は省略
する。
【0022】高濃度不純物領域9によって分割したこと
により、センサ領域の幅は短くなり、センサ領域の上に
設けられる柱状弾性体6の断面形状は高さ方向の寸法を
横方向の寸法に比べて同じか、大きくすることができ
る。更に、隣り合う柱状弾性体6の間には空隙があるた
め、互いに干渉を起こさずに力を検出することができ
る。
【0023】図4、図5及び図6は、上記の第1の実施
例と第2の実施例に共通な回路構成で、図4はソースフ
ォロア回路の構成を、図5は触覚センサを選択するため
にスイッチ用トランジスタが設けられた構成を、図6は
アレイ状に並べられた複数の触覚センサ11に対する構
成をそれぞれ示す。
【0024】図4、図5及び図6において、10は定電
流源用トランジスタ、11は触覚センサ、12はVs電
圧電源、13は出力端子、14はVd電圧電源、15は
Vg電圧電源、16はVg’電圧電源、17は第1のス
イッチ用トランジスタ、18は第2のスイッチ用トラン
ジスタ、19は共通出力端子、20および21はスキャ
ン回路である。
【0025】図4に示すソースフォロア回路では、触覚
センサ11のドレインは定電流源用トランジスタ10の
ドレインとともに出力端子13に接続され、ソースはV
d電圧電源14に接続され、ゲートはVg’電圧電源1
6に接続されている。定電流源用トランジスタ10のソ
ースはVs電圧電源12に接続され、ゲートはVg電圧
電源15に接続されている。
【0026】図5に示す回路では、図4に示した回路に
おける触覚センサ11のドレインと出力端子13の間に
第1のスイッチ用トランジスタ17が設けられ、ソース
とVd電圧電源14との間には第2のスイッチ用トラン
ジスタ8が設けられている。図6に示される回路では、
マトリクス状に配置された触覚センサ11の行方向およ
び列方向のそれぞれに対して図5に示した第1のスイッ
チ用トランジスタ17および第2のスイッチ用トランジ
スタ18を設けたものである。第1のスイッチ用トラン
ジスタ17はスキャン回路20によりその動作が制御さ
れ、第2のスイッチ用トランジスタ18はスキャン回路
21によりその動作が制御される。スキャン回路20
は、このほかに行方向の触覚センサ11に共通に用いら
れる定電流源用トランジスタ10の動作も制御してい
る。
【0027】マトリクス状に配置された各触覚センサ1
1が指頭により押圧された際に、スキャン回路20,2
1によりマトリクス状に配置された各触覚センサ11の
出力を順次検出することにより、指紋形状に関する情報
を検出することが可能となっている。
【0028】上記のように構成される回路では、触覚セ
ンサ11の出力がソースフォロア回路により取り出され
るため、出力抵抗は低いものとなり感度が向上したもの
となっている。また、温度特性もFET単独で使用する
場合に比較して向上したものとなっている。
【0029】(第3の実施例)図7は、本発明の第3の
実施例の断面構造を示す図である。
【0030】本実施例は第1および第2の実施例で説明
した電界効果型トランジスタによる触覚センサ211を
用いた触覚センサであり、触覚センサ211に隣接して
通常のMOSFET222が設けられた構造を持つ。2
08は第1のシリコン基板、223は第1のシリコン基
板208とは異なる導電性を持つ第2のシリコン基板で
ある。触覚センサ用の第2のシリコン基板223とMO
SFET用の第1のシリコン基板208は、図7から分
かるようにpn接合により電気的に分離されている。
【0031】触覚センサ211の電界効果型トランジス
タ部は上述したようにセンサ部を除いて通常のMOSF
ETと同様であるため、触覚センサ211とMOSFE
T222の電気的な特性は等しいものとなる。
【0032】図8および図9は、第3実施例に対応する
回路である。各図において210は定電流源用トランジ
スタ、211は触覚センサ、212はVs電圧電源、2
13は触覚センサの出力端子、214はVd電圧電源、
215はVg電圧電源、216はVg’電圧電源、21
9は触覚センサの共通出力端子、222はMOSFE
T、224はMOSFETの出力端子、225はMOS
FETに対する共通出力端子である。
【0033】図8に示す回路では、触覚センサ211お
よびMOSFET222のそれぞれは、ドレインは定電
流源用トランジスタ210のドレインとともに出力端子
213および224に接続され、ソースはVd電圧電源
214に接続され、ゲートはVg’電圧電源216に接
続されている。各定電流源用トランジスタ210のソー
スはVs電圧電源212に接続され、ゲートはVg電圧
電源215に接続されている。
【0034】図9に示される回路では、触覚センサ21
1およびMOSFET222のそれぞれを対として、マ
トリクス状に配置し、行方向および列方向のそれぞれに
対して図6に示した実施例と同様の第1のスイッチ用ト
ランジスタ217および第2のスイッチ用トランジスタ
218を設けたものである。第1のスイッチ用トランジ
スタ217はスキャン回路20によりその動作が制御さ
れ、第2のスイッチ用トランジスタ218はスキャン回
路221によりその動作が制御される。スキャン回路2
20は、このほかに行方向の触覚センサ211に共通に
用いられる定電流源用トランジスタ210の動作も制御
している。
【0035】マトリクス状に配置された各触覚センサ2
11が指頭により押圧された際に、スキャン回路22
0,221によりマトリクス状に配置された各触覚セン
サ211およびMOSFET222の出力を順次検出す
ることにより、指紋形状に関する情報を検出することが
可能となっている。
【0036】上記のように、触覚センサ211と、同じ
基板上に形成されて同様の電気的特性を有するMOSF
ET222の各出力をソースフォロア回路を用いて取り
だしているため、各出力の差を測定することにより、外
部からの雑音の影響を打ち消すことや、触覚センサ21
1の温度依存性を打ち消すことができ、信号雑音比やド
リフト特性を向上した指紋センサとすることができる。
【0037】さらに、本発明はガラス基板上に形成され
る多結晶シリコンで形成される電界効果型トランジスタ
を用いた触覚センサにも適用できることは明らかで、こ
の場合、各々のトランジスタは島状の多結晶シリコン領
域に形成されるため、図7のように2種類のシリコン基
板を用いる必要はなくなる。
【0038】なお、上述した実施例では、指紋センサは
触覚センサがマトリクス状に配置されるものとして説明
したが、これは、例えば、触覚センサを一列に配置し、
指紋の検出は指頭を指紋センサ上で摺動させることによ
り行うこととしてもよい。このように構成した場合、装
置構成を簡略化することができる。
【0039】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、小型、薄
型な指紋センサで、ソースフォロア回路および補償用M
OSFETの使用により、安定性にすぐれた指紋センサ
を実現でき、触覚センサのセンサ部の弾性体を柱状や複
数に分離することにより高感度化が実現された。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による指紋センサを構成する
触覚センサの平面図である。
【図2】第1の実施の形態による指紋センサを構成する
触覚センサの断面図である。
【図3】第2の実施の形態による指紋センサを構成する
触覚センサの断面図である。
【図4】触覚センサの出力を取り出すソースフォロア回
路の構成図である。
【図5】触覚センサの出力切替のためのスイッチ用トラ
ンジスタを持つ回路の構成図である。
【図6】アレイ状に並べられた第1の実施の形態及び第
2の実施の形態の触覚センサの出力を取り出すためのス
キャン回路の構成図である。
【図7】第3の実施の形態による触覚センサの断面図で
ある。
【図8】第3の実施の実施の形態による触覚センサの回
路構成図である。
【図9】アレイ状に並べられた第3の実施の形態の触覚
センサの出力を取り出すためのスキャン回路の構成図で
ある。
【符号の説明】
1 ソース領域 2 ソース電極 3 ゲート電極 4 ドレイン領域 5 ドレイン電極 6 柱状弾性体 7 絶縁膜 8,23 シリコン基板 9 高濃度不純物領域 10 定電流源用トランジスタ 11 触覚センサ 12 Vs電圧電源 13,24 出力端子 14 Vd電圧電源 15 Vg電圧電源 16 Vg’電圧電源 17,18 スイッチ用トランジスタ 19,25 共通出力端子 20,21 スキャン回路 22 MOSFET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−222179(JP,A) 特開 平5−180866(JP,A) 特開 平10−200129(JP,A) 特開 平9−126918(JP,A) 特開 平8−68704(JP,A) 特開 平6−288846(JP,A) 特開 平4−87376(JP,A) 特開 平8−162646(JP,A) 特開 昭61−140182(JP,A) 特開 昭53−83176(JP,A) 特開 平9−264799(JP,A) 特開 平9−181367(JP,A) 特開 平9−203671(JP,A) 特開 平7−19975(JP,A) 特公 昭49−8468(JP,B1)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界効果型トランジスタのソース領域と
    ドレイン領域の間のチャネル領域上に、絶縁膜を隔てて
    弾性絶縁体と導電体が順次積層されて形成される触覚セ
    ンサがアレイ状に並べられた指紋センサにおいて触覚センサを構成する電界効果型トランジスタのチャネ
    ル領域が、ソース領域およびドレイン領域と同じ導電型
    を持つ一つ以上の高濃度不純物領域で分離され、該高濃
    度不純物領域で挟まれた複数のセンサ領域を持つととも
    に、センサ領域を含む領域上に絶縁膜を隔てて表面に導
    電体を持つ弾性絶縁体が形成されてなることを特徴とす
    る指紋センサ
  2. 【請求項2】 指紋情報を電気的信号に変換して出力す
    る指紋センサにおいて、 電界効果型トランジスタのソース領域とドレイン領域の
    間のチャネル領域上に、絶縁膜を隔てて弾性絶縁体と導
    電体が順次積層された複数の触覚センサと、 前記複数の触覚センサのそれぞれと直列接続されて複数
    のソースフォロア回路を形成する定電流源の機能を持つ
    トランジスタと、 前記複数のソースフォロア回路を電源に接続する第1の
    スイッチング素子と、 前記複数の触覚センサの出力としてのソース電圧を共通
    の出力端子に接続する第2のスイッチング素子とを有す
    ることを特徴とする指紋センサ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の指紋センサにおいて、 触覚センサを構成する電界効果型トランジスタのチャネ
    ル領域が、ソース領域およびドレイン領域と同じ導電型
    を持つ一つ以上の高濃度不純物領域で分離され、該高濃
    度不純物領域で挟まれた複数のセンサ領域を持つととも
    に、センサ領域を含む領域上に絶縁膜を隔てて表面に導
    電体を持つ弾性絶縁体が形成されてなることを特徴とす
    る指紋センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の指紋センサにおいて、 前記弾性絶縁体は積層方向の寸法が該積層方向に垂直な
    方向の寸法よりも大きなことを特徴とする指紋センサ。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載
    の指紋センサにおいて、 前記複数のソースフォロア回路のそれぞれに、触覚セン
    サを構成する電界効果型トランジスタと同様の電気的特
    性を備えたMOSFETと定電流源の機能を持つトラン
    ジスタから構成される第2のソースフォロア回路が形成
    され、 前記複数の第2のソースフォロア回路を電源に接続する
    第3のスイッチング素子と、 前記複数の第2のソースフォロア回路の出力としてのソ
    ース電圧を共通の出力端子に接続する第4のスイッチン
    グ素子とを有することを特徴とする指紋センサ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の指紋センサにおいて、 前記複数の触覚センサはマトリクス状に配置され、 前記第1および第2のスイッチング素子は前記マトリク
    ス状に配置された複数の触覚センサの行方向および列方
    向のそれぞれについて設けられることを特徴とする指紋
    センサ。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載
    の指紋センサにおいて、 前記複数のソースフォロア回路のそれぞれに、触覚セン
    サを構成する電界効果型トランジスタと同様の電気的特
    性を備えたMOSFETと定電流源の機能を持つトラン
    ジスタから構成される第2のソースフォロア回路が形成
    され、 前記複数の第2のソースフォロア回路を電源に接続する
    第3のスイッチング素子と、 前記複数の第2のソースフォロア回路の出力としてのソ
    ース電圧を共通の出力端子に接続する第4のスイッチン
    グ素子とを有し、 前記複数の触覚センサおよびMOSFETは一対として
    マトリクス状に配置され、 前記第1および第2のスイッチング素子は前記マトリク
    ス状に配置された複数の触覚センサの行方向および列方
    向のそれぞれについて設けられ、前記第3および第4の
    スイッチング素子は前記マトリクス状に配置された複数
    の触覚センサの行方向および列方向のそれぞれについて
    設けられることを特徴とする指紋センサ。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の指紋センサにおいて、 第1および第2のスイッチング素子を順次走査し、複数
    の触覚センサの出力を読み出す走査回路を有することを
    特徴とする指紋センサ。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の指紋センサにおいて、 第3および第4のスイッチング素子を順次走査すること
    により、複数のソースフォロア回路および第2の複数の
    ソースフォロア回路の対となる回路の電圧差を測定する
    走査回路を有することを特徴とする指紋センサ。
JP9201827A 1997-07-28 1997-07-28 指紋センサ Expired - Fee Related JP3053007B2 (ja)

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