JP3052697B2 - 液体試料の撹拌装置 - Google Patents

液体試料の撹拌装置

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JP3052697B2
JP3052697B2 JP5270263A JP27026393A JP3052697B2 JP 3052697 B2 JP3052697 B2 JP 3052697B2 JP 5270263 A JP5270263 A JP 5270263A JP 27026393 A JP27026393 A JP 27026393A JP 3052697 B2 JP3052697 B2 JP 3052697B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体試料等を撹拌する
装置に係り、特に異なる大きさの容器内の液体を、高率
良く撹拌できる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】試料中の有形成分は、容器の底に沈殿し
ており、液体試料をサンプリング前に十分に撹拌してお
く必要がある。従来の撹拌手段としては、試料内にへ
ら状の撹拌棒を入れ、同軸上で回転させる手段、特開
平5−40123号や特開平3−65654号に示される如く、試料
容器内の試料にサンプリングノズルを挿入し、吸引,吐
出動作をすることにより撹拌する手段がある。また、撹
拌効率をより高める手段としてのように同軸上に回転
するだけではなく、撹拌棒の回転軌跡が円錐形状を呈す
る手段(特開昭55−58470 号)や、撹拌を行う装置たる
撹拌棒をサンプリングノズルとして用いる手段(特公昭
55−5064号)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】尿等の生体試料の自動
分析装置においては、採尿カップ,試験管等の容器は内
径、高さの異なるものが種々使用されている。又、試料
容器内の試料容量もまちまちである。従って、の場
合、へら状撹拌棒のへらの幅によって使用できる容器の
大きさが限定されてしまうという欠点がある。の場
合、容器内の液体容量によって撹拌のための吸入容量を
逐一変化させなければならない。特開昭55−58470 号は
撹拌棒の回転軌跡の円錐底面の直径の範囲内でしか撹拌
が出来ないため、の従来技術と同様に使用できる容器
の大きさが限定されてしまうという欠点がある。又特開
昭55−58470 号に関しても、他の従来技術と同様に種々
の容器を用いるための構成が開示されていない。
【0004】病院等で使用されている試料容器は大きさ
がまちまちであり、装置の使用可能試料容器を一種に限
定すると、試料を移し替えなければならないという手間
が生ずる。
【0005】本発明は、大きさの異なる複数種の容器が
供給されても、それらの容器の大きさに応じて、適正な
撹拌状態を実行し得る液体試料の撹拌装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る撹拌装置
は、上記の目的を達成するため次のように構成されてい
る。
【0007】容器の大きさに依存した信号を出力する手
段と、垂直線に対して複数の傾斜状態を保持し得る撹拌
体と、前記撹拌体が前記試料容器内に挿入されたとき容
器の大きさ情報に基づいて複数の傾斜状態の内の1つと
なるように前記撹拌体を傾斜せしめる手段と、容器に応
じた傾斜状態を維持したままの撹拌体によって前記容器
内の液体を撹拌せしめる手段を備えたものである。
【0008】また、撹拌体を容器位置と洗浄位置に移動
する手段と、撹拌体が移動状態にあるときに前記撹拌体
を実質的に垂直に保持する手段と、撹拌体が前記容器内
の液体を撹拌するときに前記撹拌体を傾斜せしめる手段
を備えることによって自動分析装置などに適用できる構
成とした。
【0009】前記撹拌体を傾斜せしめる手段は、回転運
動を行うと共に、該回転運動に伴って前記撹拌体に傾斜
作用を与える駆動機構からなり、更にその傾斜角度が回
転方向によって異なる構成とした。
【0010】前記撹拌体を傾斜せしめる手段は、前記容
器の大きさに依存した信号を出力する手段より出力され
た信号に応じて、前記回転方向を選択する構成とした。
【0011】前記容器の大きさに依存した信号を出力す
る手段は、容器の大きさを入力して前記信号に変換する
使用容器設定手段、或いは容器の大きさに応じて容器の
保持状態を変え、該容器の大きさに応じた信号を出力す
る手段から成り、何れの手段も容器の大きさに応じた信
号を出力し、前記撹拌体を傾斜せしめる手段を制御する
ものである。
【0012】
【作用】上記の如き構成により、容器の大きさに依存し
た信号を出力する手段からの信号に基づいて、撹拌体の
傾斜角度を変化させることが出来る。また撹拌体が移動
状態にあるときに撹拌体を実質的に垂直に保持すること
によって、撹拌体が試料容器に対して円滑に挿脱できる
ようにした。
【0013】更に前記撹拌体は傾斜されたまま円錐状回
転運動されるがその傾斜角度が回転方向によって異なる
構成としたことによって回転方向の駆動を制御するだけ
で撹拌領域の変更を行うことが出来る。
【0014】前記容器の大きさに依存した信号を出力す
る手段である、前記使用容器設定手段、或いは前記容器
保持手段が出力する容器の大きさに応じた信号によっ
て、前記撹拌体を傾斜せしめる手段を制御しているた
め、使用容器に応じて撹拌領域を選択出来、同じ容器配
列上で違う大きさの容器を用いることもできる。
【0015】
【実施例】図5を参照して本発明を自動分析装置に適用
した一実施例の流路構成を説明する。
【0016】シリンジポンプ1,2,3は、図示してな
い駆動モータにより各々駆動され、液体を吸引吐出す
る。シリンジポンプ1の上部とサンプリングノズル1
6,シリンジポンプ2の上部とサンプリングノズル17
は、各々チューブで接続されている。分岐管14の一端
は、電磁弁6を介してシリンジポンプ1の側面口と、一
端は電磁弁7を介してシリンジポンプ2の側面口と、一
端は電磁弁8を介して洗浄筒19bと、一端はしごきポ
ンプ4の吐出側にチューブで接続されている。
【0017】サンプリングノズル16は、後述する駆動
モータにより、上下移動,横移動自在であり、採尿カッ
プ15a,洗浄槽19の排液孔19a,洗浄筒19b,
染色槽58間を自在に移動できる。
【0018】一方、サンプリングノズル17も、図示し
ていない駆動モータにより、垂直移動及び水平移動が可
能であり、染色槽58,洗浄槽20の排液孔20a,洗
浄筒20b,フローセル13の間を自在に移動できる。
吐出ノズル18は固定であり、染色液22の染色液を送
流ポンプ21により定量送流し吐出する。
【0019】しごきポンプ4は、洗浄液ボトル12内の
洗浄液送流に、しごきポンプ5は、染色槽58から電磁
弁9を介して排出用に使用する。シリンジポンプ3は、
三方電磁弁10を介して一方(通常閉)は洗浄液ボトル1
2と、他方(通常開)はフローセル13の2つの導入口と
接続されている。フローセル13の下方は電磁弁11を
介して排液孔に接続されている。
【0020】電磁弁6,7,8,9,11は通電により
開閉する二方電磁弁であり、通電しない時は閉である。
【0021】次に本発明の液体試料の撹拌装置のサンプ
リングノズルに撹拌手段を備えた装置の動作を説明す
る。
【0022】垂直水平移動自在のサンプリングノズル1
6が下降し、採尿カップ15aの試料内に挿入される
と、サンプリングノズル16は回転撹拌し、撹拌が終了
すると、シリンジポンプ1により一定量の試料を吸引
し、染色槽58に吐出する。送流ポンプ21により、染
色液ボトル22内の染色液をあらかじめ染色槽58内に
吐出しておき、試料の吐出時に吐出撹拌する。
【0023】吐出完了したサンプリングノズル16が排
液孔19aの上に移動すると、電磁弁6が開放し、しご
きポンプ4により洗浄液ボトル12内の洗浄液を送流
し、サンプリングノズル16の内面を吐出洗浄する。次
に、サンプリングノズル16が洗浄筒19bに下降挿入
され、電磁弁8が開放し、洗浄液は洗浄筒19bの下方
から導入され洗浄槽19に溢れ出すことによって、サン
プリングノズル16の外面が洗浄される。溢れ出た洗浄
液は排液孔19aから排出される。
【0024】染色槽58内に吐出された試料は一定時間
放置すると、染色液により試料中の粒子は染色される。
染色が完了すると垂直水平移動自在のサンプリングノズ
ル17は染色槽58内に下降挿入され、シリンジポンプ
2により一定量吸引し、その吸入された染色液はシリン
ジポンプ2によって保持されたままフローセル13まで
搬送され、該フローセル13内に吐出される。
【0025】サンプリングノズル17が、フローセル1
3内に移動下降し、頭部と密着すると、シリンジポンプ
2とシリンジポンプ3が駆動し、フローセル13の中で
は試料を洗浄液(シース液)が包み込んだ定常的な送流
であるシースフローが形成され、試料は一定速度でフロ
ーセル13の中を通過する。このシースフローの中で、
試料は厚さが薄く、幅が広い遍平な断面をもって流れ
る。フローセル13は透明なガラス製で、図示していな
いパルス光源,コンデンサレンズ,対物レンズ,CCD
カメラで構成された光学系により、フローセル内を流れ
る試料内の被検粒子を検出測定する。
【0026】吐出完了後、サンプリングノズル17が洗
浄槽20の排液孔20aに移動すると、電磁弁7が開放
し、前述と同様にしごきポンプ4により洗浄液12を送
流し、内面を吐出洗浄する。
【0027】次に、サンプリングノズル17が洗浄筒2
0bに下降挿入されると、前述と同じく洗浄液を吐出す
る。この洗浄筒20bの底部排出孔50からの排出量は
前記サンプリングノズル17の洗浄液吐出量より少ない
ため、電磁弁を設けなくとも洗浄筒20bより洗浄液を
溢れさせることが出来、サンプリングノズル17の外面
を洗浄することが出来る。
【0028】染色槽58内の残試料は、電磁弁9が開放
し、しごきポンプ5により排出される。
【0029】本発明実施例の撹拌装置の移送手段の構成
を図6を用いて説明する。
【0030】ステッピングモータ24および25は、機
構台23に固定されていて、夫々のモータ軸にはプーリ
26,27が取付けられている。機構台23に水平に固
定された軸60と、回転自在のプーリ59と前記プーリ
27の間には、ベルト28が張設されている。両端を連
結片30に垂直に固定された案内軸32には、スライダ
33が摺動自在に挿入されており、スライダ33と一体
の上下2個の腕34は、上下回転軸36に固定されてい
る。
【0031】ベルト28に固定された固定板35は、上
下回転軸36とは回転自在に装着されており、ステッピ
ングモータ25の回転運動は、ベルト28の上下垂直運
動に変換されるため、上下回転軸36は、案内軸32に
沿って、上下動作をする。
【0032】一方、連結片30は、下方が機構台23に
軸着され、支点軸31と上下回転軸36との間に回転自
在に装着されている。上下回転軸36と支点軸31は同
芯上にある。連結片30の上部にはプーリ60が一体化
されていて、プーリ26との間にベルト29がはられて
いるため、ステッピングモータ24の回転は、ベルト2
9を介して連結片30に伝達されるため、上下回転軸3
6は水平方向に回転する。
【0033】以上の構成により上下回転軸36に水平に
保持されたアーム37及びカバー38は、垂直方向への
摺動運動と水平方向の回転運動作用を行うことが可能と
なる。
【0034】次に本発明実施例の撹拌手段の構成を図1
を用いて説明する。
【0035】図1は図6におけるアーム37及びカバー
38の内部構成図である。
【0036】モータ40を固定した固定板39は、アー
ム37に固定され、モータ40の軸には、歯車41が取
付けられている。支点軸50を固定した歯車42は、ベ
アリング48を介して、ストッパ49を固定した回転軸
45に、回転自在に取り付けられている。留具47は歯
車42の落下を防止するために設置されている。
【0037】以上の構成によってモータ40の回転は、
歯車41を介して歯車42に伝達される。
【0038】アーム37に設けられた凹部には軸受44
が嵌合され、該軸受44には前記回転軸45が回転自在
に挿入され、留具46によって脱落しないように設置さ
れている。更に前記凹部に嵌合された前記軸受44上に
は、ホルダ43が嵌合され、固定板39で固定されてい
る。アーム37に固着した軸54には、押し板53と押
しばね55が挿入され、留具56でおさえられている。
ノズル金具16aに固着されているサンプリングノズル
16は、ホルダ43に開けられた中心穴からノズル受5
2の穴に垂直に連通している。押し板53は、押しバネ
55の作用によりノズル金具16aを垂直に押し付けて
いる。
【0039】次に、本発明実施例の動作原理を図2,図
3及び図4を用いて説明する。図3は歯車42の下視図
である。
【0040】ノズル受52を固定した偏心板51は、そ
の一端を支点軸50に回動自在に軸着されると共に、他
端に設けられた長穴70にストッパ49が挿入されるよ
うに構成されている。モータ40の駆動によって、歯車
42が回転すると、歯車42の回転は図1に示した回転
軸45に伝達されるが、そのトルクの伝達はストッパ4
9を介して行われるので、ストッパ49が長穴端部に係
合されない限り回転軸45にトルクが伝わることが無
い。依って長穴70の長さによって歯車42と回転軸4
5の相対角は変化する。
【0041】歯車42がA方向(時計方向)に回転した
とき、前記トルク伝達条件により、回転軸45に固定さ
れたストッパ49は動作せず、歯車42の回転に追従す
る支点軸50の動作作用により、偏心板51は二点鎖線
のように移動する。この偏心板51の移動に伴い、サン
プリングノズル16の中心も距離l1 移動する。歯車4
2のみの回転は、長穴70の左端にストッパ49が接し
た時点で終了し、偏心板51が二点鎖線の位置のままで
歯車42は回転するので前記サンプリングノズル16の
移動軌跡は図4に示すところのA1 のようになる。
【0042】この様子を図2を用いて説明すると、サン
プリングノズル16の偏心板51に保持された部分が距
離l1 移動するとそれに伴ってサンプリングノズル16
の先端は距離L1 移動する。サンプリングノズル16は
前記の如く、偏心板51に保持された部分が距離l1
動したまま回転するので、サンプリングノズル16の移
動軌跡は、L1 を底面の半径とした円錐形状を呈するこ
とになる。
【0043】一方、歯車42がB方向(反時計方向)に
回転すると、前記A方向に回転したときと同様の作用に
より、ストッパ49は長穴の右端と接した状態で回転
し、サンプリングノズル16は、A方向に回転したとき
からみて反対側に傾斜するため、偏心板51に保持され
た部分は距離l2 ,ノズルの先端は距離L2 だけ、サン
プリングノズル16中心より移動し、図4において、B
1 の軌道を描いて、円錐状に回転する。ノズル金具16
aと押し板53は回りどめ構造になっているため、チュ
ーブ57はねじれることはない。
【0044】チューブ57は、サンプリングノズル16
が円滑に回転するように軟らかい材質がよい。本発明に
おいては、撹拌棒とサンプリングノズルを兼用にして実
施しているが、撹拌棒のみを円錐状に回転させることも
当然できるわけである。
【0045】そして撹拌後、モータ40は停止し、回転
時は、傾斜しているサンプリングノズル16も回転が停
止すると、押しばね55の力によりノズル金具16aが
戻され、ホルダ43の上面とノズル金具16aの底面が
一致し、サンプリングノズル16は垂直になる。この時
は回転軸45は動かず、歯車42のみが戻される。この
様に、サンプリングノズル16の回転時、即ち撹拌行程
時以外にはサンプリングノズル16は垂直状態を保って
いるため、容器挿入の妨げになったり、撹拌手段の移送
の邪魔になるようなことがない。
【0046】以上のように、直径の大きい採尿カップが
供給された時は、L1 を大きく保持して回転させ、又、
直径が小さい試験管が供給された時は、L1 を小さくし
て回転させることができる。即ち、本発明実施例の撹拌
棒の駆動機構は、ノズルの傾斜角を、回転方向を変える
だけで選択できる傾斜角度選択手段なのである。
【0047】この回転方向の切替手段として、図9に示
すごとく、(1)操作部より回転方向の指示を行う手
段、(2)操作部より入力された容器の大きさのデータ
をもとに回転方向を変化させる手段、(3)容器を識別
する手段を設け、該識別手段の出力信号をもとに回転方
向を判断するする手段、等が考えられるが、(3)の手
段について図7を用いて説明する。
【0048】撹拌する液体を入れる容器を保持する容器
保持台80上には、採尿カップのような大きい容器15
aを保持するための凹部85と、試験管のような小さな
容器15bを載置するための窪み86が形成されてい
る。そして小さなカップ15bを保持するときだけ用い
られる試験管保持アーム81が設置されており、この試
験管保持アーム81の傾斜如何で容器の大きさを判断す
る。即ち、アーム81が起きている場合には大きな容器
15aを保持しているものと判断し、アーム81が倒れ
ている場合にはアームは小さな容器15bを保持してい
るものと判断するのである。図7ではアームの傾斜状態
の判断は、アーム81の末端に形成された凸部84をフ
ォトカプラ83によって検知するという手段が取られて
いる。またこの手段に限らず容器保持テーブル80に容
器の大小を検知する手段を備えることもできる。その主
な例として、容器保持台80の凹部と窪みの載置状態を
確かめる為のセンサを配置するという手段があり、この
手段だと、容器の大きさだけでなく容器の有無も判断す
ることが出来る。
【0049】以上の様な構成とすることで、容器の保持
手段を選択することで撹拌範囲をも選択することが出来
る。
【0050】本発明実施例の撹拌手段は自動分析装置の
様な容器列を有する装置にも採用することが出来る。図
8はその適応例を示したものである。容器移送装置91
上に大きな容器15aが載置されたときは、アーム81
は起きた状態となっているが、小さな容器15bが載置
された場合には、該容器を保持するためにアーム81は
倒れた状態になる。前述した如く、アーム81が起きた
状態では容器は大、アーム81が倒れた状態では容器は
小と判断されるので容器毎に撹拌範囲を変えることが出
来る。即ち、同じ容器列上で違う大きさの容器を採用す
ることが出来る。この時試料容器の有無をセンサ92で
検知しているため、試料容器が無いのにも関わらず、撹
拌を行ったり、サンプリングを行ってしまうようなこと
は無い。本発明における回転部の条件としては、回転軸
45の回転トルクは、歯車42の回転トルクよりも大き
いことが必須である。本発明では、回転軸45が金属製
であり、軸受44は樹脂製である。又、回転軸45と歯
車42間はベアリングであるが、上記条件であれば組合
せは規定しない。
【0051】本発明の実施例によれば以下の効果を得ら
れる。
【0052】容器の大きさに依存した信号を出力する手
段によって得られた信号に基づいて、撹拌体の傾斜角度
を変化させる構成としたため、容器の大小に関わらず、
同一の撹拌手段によって効率の良い撹拌を行うことが出
来る。
【0053】また撹拌体が移動状態にあるときに撹拌体
を実質的に垂直に保持する手段によって、撹拌体の試料
容器挿入を容易にしたため、自動分析装置のような、撹
拌手段を移送する装置であっても容易に適用できる。
【0054】更に前記撹拌体を傾斜せしめる手段を、回
転運動を行うと共に該回転運動の一部を前記撹拌体に傾
斜作用を与える運動に変換する駆動機構とし、更にその
傾斜角度が回転方向によって異なる構成としたことによ
って回転方向の駆動を制御するだけで撹拌領域の変更を
行える為、撹拌領域の制御が簡易にできる。
【0055】前記容器の大きさに依存した信号を出力す
る手段である、前記使用容器設定手段、或いは前記容器
保持手段が出力する容器の大きさに応じた信号によっ
て、前記撹拌体を傾斜せしめる手段を制御しているた
め、使用容器に応じて撹拌領域を選択出来、同じ容器配
列上で違う大きさの容器を用いることが可能なため容器
の大きさにとらわれない自動分析が出来る。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、種々の大きさの容器に
入った液体の撹拌が出来、且つその撹拌領域の大きさに
選択性を持たせたため、撹拌行程を有する装置に適用す
ることが簡単であり、撹拌行程の時間短縮,容器の大き
さに関係なく効率のよい撹拌が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動部の断面図。
【図2】サンプリングノズル傾斜時の説明図。
【図3】サンプリングノズルを傾斜手段の下視図。
【図4】サンプリングノズル先端部の移動軌跡。
【図5】本発明の全体流路図。
【図6】本発明の液体試料の撹拌サンプリング装置の側
面図。
【図7】本発明実施例の容器識別手段の側面図。
【図8】本発明実施例の容器識別手段を容器列を備えた
分析装置に適用した適用図。
【図9】本発明実施例の撹拌回転方向の制御手段のフロ
ーチャート。
【符号の説明】
15a…採尿カップ、15b…試験管、16…サンプリ
ングノズル、19…洗浄槽、37…アーム、38…カバ
ー、39…固定板、40…モータ、41,42…歯車、
43…ホルダ、44…軸受、45…回転軸、46,4
7,56…留具、48…ベアリング、49…ストッパ、
50…支点軸、51…偏心板、52…ノズル受、53…
押し板、54…軸、55…押しばね、57…チューブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−229974(JP,A) 実開 昭60−136729(JP,U) 実開 平2−146371(JP,U) 実開 平3−70731(JP,U) 実開 平1−140166(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 1/28 G01N 35/00 - 35/10

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の大きさに依存した信号を出力する手
    段、垂直線に対して複数の傾斜状態を保持し得る攪拌
    体、この攪拌体を正方向及び逆方向に回転し得る駆動手
    段、前記信号に応じて該駆動手段の回動方向を選択し得
    る制御手段を備えた液体試料の攪拌装置であって、該駆
    動手段の回転方向によって前記攪拌体の傾斜角度を選択
    し得る構成を有することを特徴とする液体試料の攪拌装
    置。
  2. 【請求項2】 前記攪拌体は前記攪拌動作終了後に垂直方
    向に復帰する構成を有することを特徴とする請求項
    記載の液体試料の攪拌装置。
  3. 【請求項3】 容器内の液体試料を攪拌体によって攪拌す
    る液体試料の攪拌装置において、前記容器の大きさに依
    存した信号を出力する手段と、回転運動を行うと共に、
    その回転運動に伴って前記攪拌体に傾斜作用を与える駆
    動機構と、該駆動機構の回転運動の方向によって前記傾
    斜状態の程度を選択する傾斜角度選択手段を備えた液体
    試料の攪拌装置であって、前記傾斜角度選択手段は前記
    信号に基づいて傾斜角度を選択することを特徴とする液
    体試料の攪拌装置。
  4. 【請求項4】 容器内の液体試料を攪拌体によって攪拌す
    る液体試料の攪拌装置において、前記容器の大きさに依
    存した信号を出力する手段と、回転運動を行うと共に、
    その回転運動に伴って前記攪拌体に傾斜作用を与える駆
    動機構と、該駆動機構の回転運動の方向によって前記傾
    斜状態の程度を選択する傾斜角度選択手段を備えた液体
    試料の攪拌装置であって、前記攪拌体としての液体試料
    吸排用のノズルを有し、前記傾斜角度選択手段は前記信
    号に基づいて傾斜角度を選択すると共に、前記ノズルに
    よる吸排動作は前記攪拌体が垂直状態にあるときに行う
    ように制御する制御手段を設けたことを特徴とする液体
    試料の攪拌装置。
  5. 【請求項5】 容器内に攪拌体が進退可能な液体試料の攪
    拌装置において、前記容器の大きさを識別する容器識別
    手段と、回転運動を行うと共に、その回転運動に伴って
    前記攪拌体に傾斜作用を与える駆動機構と、該駆動機構
    の回転運動の方向によって前記傾斜状態の程度を選択す
    る傾斜角度選択手段と、前記容器識別手段より得られた
    信号に基づいて前記駆動機構の回転方向を決定する制御
    手段を設けたことを特徴とする液体試料の攪拌装置。
  6. 【請求項6】 容器内に攪拌体が進退可能な液体試料の攪
    拌装置において、前記攪拌体は液体排用ノズルを備え
    ており、該ノズルに回転運動および傾斜作用を与える駆
    動機構と、該駆動機構の回転運動の方向によって前記ノ
    ズルの傾斜状態の程度を選択する傾斜角度選択手段と、
    前記容器の大きさに依存した信号に基づいて前記駆動機
    構の回転方向を決定する制御手段と、前記ノズルによる
    攪拌行程終了後に前記ノズルを垂直方向に修正する位置
    修正手段を設けたことを特徴とする液体試料の攪拌装
    置。
  7. 【請求項7】 容器内に攪拌体が出入可能な液体試料の攪
    拌装置において、前記容器の種類を入力する使用容器設
    定手段と、回転運動を行うと共に、その回転運動に伴っ
    て前記攪拌体に傾斜作用を与える駆動機構と、該駆動機
    構の回転運動の方向によって前記傾斜状態の程度を選択
    する傾斜角度選択手段と、前記使用容器設定手段に入力
    された使用容器データに基づいて前記駆動機構の回転方
    向を決定する制御手段を設けたことを特徴とする液体試
    料の攪拌装置。
  8. 【請求項8】 移送される容器列上に容器に対して進退可
    能に配置された攪拌体を備えた液体試料の攪拌装置にお
    いて、前記容器の大きさに応じて所望の容器を保持し、
    該容器の大きさに応じた信号を出力する容器保持手段
    と、回転運動を行うと共に、その回転運動に伴って前記
    攪拌体に傾斜作用を与える駆動機構と、該駆動機構の回
    転運動の方向によって前記攪拌体の傾斜状態の程度を選
    択する傾斜角度選択手段と、前記容器保持手段から出力
    された容器の大きさに応じた信号に基づいて前記駆動機
    構の回転方向を決定する制御手段を設けたことを特徴と
    する液体試料の攪拌装置。
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