JP3052285U - 速成壁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 堅固であって美観を備え、誰もが自分で組立
てることが可能であり、かつ環境の保護に寄与する速成
壁を提供する。 【解決手段】 固定柱１と、内、外壁本体２と、サポー
ト３と、長短のボルトおよびナット４、６と、タッピン
グスクリューと、Ｌ型部品５と、接合溝７と、偏平押え
金８と、Ｈ型押え金９と、嵌込みフレームと、固定ボル
トと、ネジ立てと、壁板固定用留め金と、Ｃ型鋼と、固
定フレームと、固定孔と、Ｔ型溝と、Ｔ型板とを備え、
即座に組立てられる。内、外壁本体２は木材、大理石、
花崗岩、タイル、石粉の高圧材料、ＦＲＰ、ガラスおよ
び珪酸カルシウム板により製作され、その他の部材は金
属類、プラスチック、炭素繊維などで製作されて壁本体
の内部に使用される。中空部分は、鉄筋や水道および電
気の配線管などの外、防火材料やコンクリートなどの充
填材料が注入されて速成壁を補強して堅固なものにす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、人々の好みや場に応じて変化のある各種各様の新しい様式を取入れ たり、あるいは組合せによりこれまでの常識を打ち破った斬新でかつ実用的な壁 を造ることが可能な速成壁に関する。

【０００２】

【従来の技術】

昨今における建築物内の仕切り壁、内、外壁、柱または造型、防音壁は等しく 次のような長所および短所がある。 (a) 従来の鉄筋コンクリート壁または煉瓦壁やブロック壁、柱は堅固であると いう長所を備えているが、汚れやすく、騒音が大きくて面倒な重複施工を伴う上 、工事期間が長いので、費用もそれだけ多くかかる。

【０００３】 (b) 新式のプレハブ式または幔幕式の壁、柱は施工が早いが、ほとんどが高価 で費用がかかるので、普及することは難しい。 (c) 石膏板、珪酸カルシウム板、メラミン板などの多種多様な材料が壁に使わ れているが、内部が中空になっているので堅固とはいえない。 以上の欠点を解決するための特許第ＺＬ９４２４３３０．０号に開示される組 合せ速成堅固煉瓦は、赤煉瓦、ブロック煉瓦およびＡＬＣ煉瓦の欠点を補う発明 である。組合せ大型ブロック壁は特許第ＺＬ９５２２３８８８．３号に開示され 、繁華な地区や辺鄙な地区といったグラウチング施工に不便な現場に使われ、鈍 重で表面にもう一度石灰やモルタルを塗らなければならないプレハブ式の壁に取 って代わるものである。また、組合せ式のグラウチング法のうち、外壁は特許第 ＺＬ９５２２３８８９．６号に開示され、これは、鉄筋構造の幔幕式壁でもって 高価な石膏や珪酸カルシウム板の内部が中空で堅固でない欠点を補う発明である 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】 本考案の目的は、堅固で美観を備えて運送に便利であり、ＤＩＹ（Ｄｏ Ｉｔ Ｙｏｕｒｓｅｌｆ）商品としての販売が可能であり、さらに汚染がなく廃棄物 として回収することが可能な環境保護製品の速成壁を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するための本考案の手段は、以下のとおりである。 (1) 本考案の速成壁の材料や寸法は、使用者が選択指定できる。市販の材料が できるだけ使われ、例えば廃棄の木材、大理石粉の高圧材、タイル、大理石、鋼 やアルミニウムやステンレス鋼類の金属板、木材、ガラス纎維強化プラスチック （以下「ＦＲＰ」という）、ガラス、珪酸カルシウムなどが使われる。

【０００６】 (2) 内部の部品は全て、耐圧性で張力の強い鋼、アルミニウム合金、プラスチ ック、鉄、その他の金属類、炭素繊維、耐火プラスチックなどを材料にして製作 される。 (3) 本考案の速成壁の内部の空隙は、垂直または横向きの鉄筋、水道管および 電気配線管を通すことができる上、廃棄された大理石粉などを注入して防音効果 のある堅固な速成壁に仕上げることができる。

【０００７】 本考案の速成壁は、外壁と内部全部の部品とを等しく各生産工場で分業で製作 された型により大量生産して経済効果を収め、速成壁の垂直および水平は分銅、 水平線、水平儀などの簡単な器具で解決する。また、広汎に渡る大衆化のもので あり、前述の発明の(a) 内、外壁面構造接合法、(b) 部品面の様式製作、(c) 組 立技術および方法とは大いに異なり、汚染や騒音が極度に減少され、費用が小さ く品質が優秀であり、堅固であって美観を備え、施工時間は著しく短縮されて付 加価値が増加されるだけでなく市販に適し、住居の品質も引上げられるので、結 果として関連する各種産業の発達と商業の繁栄とを促し、環境保護にも大いに寄 与する。

【０００８】

【考案の実施の形態】 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 （第１実施例） 図１から図３に示すように、第１実施例の速成壁は、固定柱１、内、外壁本体 ２、複数のサポート３、複数の長いボルトおよびナット４、複数のＬ型部品５、 複数の短いボルトおよびナット６、接合溝７、複数の偏平押え金８、および複数 のＨ型押え金９の組合せから構成されて一枚の壁ができあがる。

【０００９】 図１に示すように、順序としてサポート３の両端の鈎状の部分を上下から内、 外壁本体２の接合溝７に嵌込んだ後、長いボルトおよびナット４をサポート３の 孔に挿入して上下を締付ければ、二枚の壁板が一体となる。続いて、Ｌ型部品５ の一端を長い方のボルトの突出た部分に嵌め、別の一端を固定柱１に固定させる と、壁本体がさらに堅固になる。そして、四辺の接合溝に偏平押え金８またはＨ 型押え金９を取付ければ、グラウチングやその他の内部の取付けを始めることが できる。

【００１０】 （第２実施例） 図６から図９に示すように第１実施例の部品は全て第２実施例にも適用できる 。複数個のサポート３の部品を交換する外、別に復数個の締め板４を増加させる 。組立の方法は、先にサポート３の両端の平板を内、外壁本体２の背面に貼りつ け、締め板４の両辺をサポート３の孔に引掛け、上下を締付ける。その後の組立 順序および方法は、第１実施例と同様である。

【００１１】 （第３実施例） 図１０から図１３に示すように、第１実施例の部品は全て第３実施例にも適用 できる。鉄板上に四角形中空管部品を溶接して取付けた複数個のサポート３、お よび四角形の細長い管状である複数個の締め板４に取替える以外に、別に復数個 のタッピングスクリュー５を増やす。組立方法は、まずサポート３を平らに内、 外壁本体２の背面に貼りつけ、続いて締め板４の管先を両側に挿入してタッピン グスクリュー５で固定させ、上、下を組合せれば一体の壁ができあがる。その他 の後続の組立方法は、第１実施例と同様である。

【００１２】 （第４実施例） 図１４から図１６に示すように、この第４実施例は複数個の四角形嵌込みフレ ーム１、固定ネジ２、壁板３、固定ネジ立て４および壁板固定留め金５の組合せ から構成され、板型の上に固定されてグラウチングの後に一枚の壁となって完成 される。

【００１３】 図１４に示すように、四角形嵌込みフレーム１を固定ネジ２で板型内面に固定 した後、壁板３を嵌込みフレームに入れ、壁板固定留め金５で固定ネジ立て４の 上に嵌込み、グラウチングをもって仕上げた後、内、外板型を取去れば一枚の壁 ができあがる。 （第５実施例） 図１７から図１９に示すように、この第５実施例では、先にＣ型鋼１の上に固 定され、その後フレーム３を固定孔４に嵌込むと同時に鉄筋５を固定孔４の中に 通す。こうして組合せた後、Ｔ型板ネジ８を内、外壁板６背面のＴ型溝７の中に 差込む。さらに、Ｔ型板ネジ８をネジ９でＣ型鋼１の両側の細長い孔２の上に固 定させる。第５実施例の主な壁板は内部固定の方法を採用し、僅かに最後の一枚 の壁板を外から締付ける方法で固定した後、粘着材でネジ孔を平らに埋めるだけ で一枚の完全な壁が完成される。

【００１４】

【考案の効果】

本考案の速成壁の内部中空部分に鉄筋、水道および電気の配線管などの他、廃 棄物の防火材料、各種のコンクリートなどの充填材料を注入し、速成壁を補強し てさらに堅固なものにし、しかも組立てながらグラウチングしたり、もしくは組 立て終った後で一度にグラウチングをして完成させることができる。凝固しない 充填材料を使用するかもしくは壁の内部を中空にすれば、建物を取り壊した後で も重ねて使用することができる。

【００１５】 その上、本考案は構造が簡単で巧妙であり、堅固であって美観を備え、積木原 理を利用したＤＩＹの人間らしい設計であり、誰もが自分で組立てることができ る。さらに大量の廃棄物を生かした環境保護製品であるので、関連産業の発展を 促すとともに、付加価値の高い実用商品として今後住居の美化および環境の保護 に大いなる寄与が期待される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例による速成壁の部材を示す
図である。

【図２】本考案の第１実施例による速成壁のグラウチン
グ前の状態を示す組立図である。

【図３】本考案の第１実施例による中空内部にグラウチ
ングした状態を示す図である。

【図４】本考案の第１実施例による壁の組立完成壁面を
示す図である。

【図５】本考案の第１実施例による柱の組立完成柱を示
す図である。

【図６】本考案の第２実施例による速成壁の部材を示す
図である。

【図７】本考案の第２実施例による速成壁のグラウチン
グ前の状態を示す組立図である。

【図８】本考案の第２実施例による中空内部にグラウチ
ングした状態を示す図である。

【図９】本考案の第２実施例による壁の組立完成壁面を
示す図である。

【図１０】本考案の第３実施例による速成壁の部材を示
す図である。

【図１１】本考案の第３実施例による速成壁のグラウチ
ング前の状態を示す組立図である。

【図１２】本考案の第３実施例による中空内部よりグラ
ウチングした状態を示す図である。

【図１３】本考案の第３実施例による壁の組立完成壁面
を示す図である。

【図１４】本考案の第４実施例による速成壁の部材を示
す図である。

【図１５】本考案の第４実施例による速成壁の組立完成
後グラウチング前の状態を示す組立図である。

【図１６】本考案の第４実施例による速成壁のグラウチ
ング後に板型を取去って得られた完成壁面を示す図であ
る。

【図１７】本考案の第５実施例による速成壁の部材を示
す図である。

【図１８】本考案の第５実施例による速成壁の式の内部
構造を示す組立図である。

【図１９】本考案の第５実施例による速成壁の組立完成
状態を示す図である。

【符号の説明】

１ 固定柱 ２ 内、外壁本体 ３ サポート ４ 長いボルトおよびナット ５ Ｌ型部品 ６ 短いボルトおよびナット ７ 接合溝 ８ 偏平押え金 ９ Ｈ型押え金

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｅ０４Ｃ 2/38 Ｅ０４Ｃ 2/38 Ｊ Ｅ０４Ｂ 2/00 2/52 Ａ Ｅ０４Ｃ 2/52 2/46 Ｚ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 固定柱と、内、外壁本体と、両端が鈎状
   のサポートと、両端が平板のサポートと、両端が鈎状の
   締め板と、四角形の中空管が溶接により取付けられる鉄
   板と、四角形の長いパイプと、タッピングスクリュー
   と、長いボルトおよびナットと、Ｌ型部品と、短いボル
   トおよびナットと、接合溝と、偏平押え金と、Ｈ型押え
   金と、四角形の嵌込みフレームと、固定ボルトと、固定
   ネジ立てと、壁板固定用留め金と、Ｃ型鋼と、固定フレ
   ームと、固定孔と、Ｔ型溝と、Ｔ型板ネジとを備え、 組立式であり、前記部材が全て即座に組立てられて実用
   に供することを特徴とする速成壁。
2. 【請求項２】 前記内、外壁本体は、廃棄木材、木材、
   大理石、花崗岩、タイル、石粉の高圧材料、ガラス纎維
   強化プラスチック、ガラスおよび珪酸カルシウム板を材
   料にして製作され、内部の部材は全て鉄鋼やステンレス
   鋼やアルミニウム合金などの金属類、プラスチック、炭
   素繊維および耐火プラスチックなどにより製作されて前
   記内、外壁本体の内部に使用されることを特徴とする請
   求項１記載の速成壁。
3. 【請求項３】 前記両端が鈎状のサポートが前記内、外
   壁本体に形成される接合溝に引掛けられ、上下がボルト
   およびナットにより締付けられる第１の方法と、 前記両端が平板のサポートが前記内、外壁本体の裏側に
   貼りつけられ、前記締め板が前記両端が平板のサポート
   の孔の中に引掛けられてボルトおよびナットにより上下
   を締付けられる第２の方法と、 前記鉄板が前記内、外壁本体の背面に貼りつけられ、前
   記パイプが両側に差込まれて前記タッピングスクリュー
   により固定され、前記Ｌ型部品が前記短いボルトおよび
   ナットにより前記固定柱に固定され、その後に前記内、
   外壁本体の四辺にある接合溝に前記偏平押え金が押込ま
   れるかもしくは前記Ｈ型押え金が被せられて嵌められる
   第３の方法と、 前記嵌込みフレームが前記固定ボルトにより型板の内面
   に固定された後、壁面の板が前記嵌込みフレームの中に
   入れられて前記壁板固定用留め金により固定され、かつ
   前記固定ネジ立ての上に嵌込まれて壁面、柱および天井
   板が組立てられる第４の方法と、 前記Ｃ型鋼が用いられ、そのＣ型鋼の両側に細長い孔が
   形成され、前記固定フレームが前記固定孔および内、外
   壁板の上に嵌込まれ、その内、外壁板の背面に前記Ｔ型
   溝が形成され、前記Ｔ型溝に前記Ｔ型板ネジが差込ま
   れ、かつナットにより前記Ｃ型鋼の細長い孔に固定され
   て内部から壁面を固定する第５の方法と、 から選ばれたいずれか一つの方法により組立てられ、そ
   の本体内部は中空であり、鉄筋、水道管および配電管を
   通すことが可能であり、各種の充填材料を注入すること
   も可能であることを特徴とする請求項１記載の速成壁。
4. 【請求項４】 建築物の内、外の壁、柱、室内装飾、造
   型、防音および防犯の安全壁、塀、あるいは天井板とし
   て組立てられて使用されることを特徴とする請求項１記
   載の速成壁。