JP3052240B2 - X線管用回転陽極及びその製造方法 - Google Patents

X線管用回転陽極及びその製造方法

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JP3052240B2
JP3052240B2 JP11004887A JP488799A JP3052240B2 JP 3052240 B2 JP3052240 B2 JP 3052240B2 JP 11004887 A JP11004887 A JP 11004887A JP 488799 A JP488799 A JP 488799A JP 3052240 B2 JP3052240 B2 JP 3052240B2
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康二 朝日
光生 長田
良成 天野
朋広 瀧田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線管の電子ビー
ムターゲットとして用いられる回転陽極とその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、X線管用回転陽極(以下、単にタ
ーゲットと呼ぶ)として、X線発生層に高融点金属の純
タングステン(以下、純Wと呼ぶ)あるいはレニウムー
タングステン(以下、Re−Wと呼ぶ)合金を、その下
側の母材部分に純モリブデン(以下、純Moと呼ぶ)あ
るいはTZM(0.5%Ti−0.07%Zr−0.0
5%C−残部Moからなる合金の名称)を張り合わせた
二重構造を備えたものが使用されている。
【0003】従来のターゲットを製造するには、有機物
バインダーを含有させた純W粉末あるいはRe粉末とW
粉末との混合粉末を金型内に入れ軽く上下から加圧した
後、有機物を含有させたMo粉末あるいはTZMの組成
となる混合粉末を所定量入れて、上下から加圧して二重
構造の円板状の型押体を形成する。
【0004】次に、300℃〜500℃の水素雰囲気中
で有機物を除去した後、1800℃、水素中で焼結す
る。焼結体の密度は通常90〜95%になる。
【0005】その後、密度向上と傘型形状を付与する
為、熱間圧延及び/又は熱間鍛造等の塑性加工を行って
最終形状に近い傘型形状にした後、切削加工でターゲッ
ト形状に仕上げる。そして、最終工程としてターゲット
内のガス成分を除去する目的で、真空雰囲気中1500
℃前後の温度で脱ガス処理する。以上の工程によって製
造していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ターゲ
ットは、高温度で高速回転(10000rpm)でも使
用されるなど、使用条件が過酷になり、高品質なターゲ
ットが望まれている。特に、高真空中でX線を発生させ
る為、真空度が低下すると寿命が極端に短くなる。製造
時、有機物バインダーが十分に抜けきれないと、カーボ
ン残査となり、熱電子の衝撃によりターゲット自身が高
温になるために真空度が低下し寿命に至る。
【0007】又、製造時の工程が長く、且つ、高価な
W、Re、Moの原料を製品形状の重量に対して3.0
〜4.0倍投入する為、資源、エネルギー投入が多く昨
今の環境に優しい製法とはいえず、経済的にも高価であ
った。
【0008】そこで、本発明の一技術課題は、製造工程
中にガス発生成分を入れない製法をとる事により、高品
質で信頼性の高いX線管用回転陽極の製造方法を提供す
ることにある。
【0009】又、本発明のもうーつの技術的課題は、安
価で環境に優しい上記X線管用回転陽極とその製造方法
とを提供する事にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、X線管用
の回転陽極ターゲット(以下、単にターゲットと呼ぶ)
のRe−W層及びMo粉末の粒度の最適化、粉末成形の
等方圧成形による焼結時の収縮の均一化及び有機物を添
加しない等方圧成形によるカーボン残査の低減を可能と
する製造方法を開発する事により、高温、高真空下での
高速回転使用において、高品質で寿命が長く、且つ、原
料投入重量が少なく、工程が短い経済的な製造方法を見
出し、本発明をなすに至ったものである。
【0011】即ち、本発明によれば、o含有層と、
の上に形成されたX線発生層であるW−Re合金層とか
らなる二層構造を有し、そのMo含有層は、TiC、H
fC、およびZrCの内の少なくとも1種を0.2重量
%から1.5重量%と残部が実質的にMoとからなる
とを特徴とするX線管用回転陽極が得られる。
【0012】
【0013】ここで、本発明において、前記Mo含有層
として、Mo、Mo−TiC合金、Mo−HfC合金、
Mo−ZrC合金及びこれらの組み合わせからなるMo
合金が使用できるが、特に、Mo単独であるか、又はM
o−TiC合金が好ましい。
【0014】
【0015】また、本発明によれば、前記X線管用回転
陽極において、700℃における母材部分の曲げ強さが
800MPa以上であることを特徴とするX線管用回転
陽極が得られる。
【0016】また、本発明によれば、前記いずれかのX
線管用回転陽極において、1000℃における母材部分
の引張強度が300MPa以上であることを特徴とする
X線管用回転陽極が得られる。
【0017】また、本発明によれば、W−Re合金層
と、Mo又はMo合金からなるMo含有層とからなる二
層構造を備えたX線管用回転陽極を製造する方法におい
て、W粉末及びRe粉末からなるW含有粉末と、Mo粉
末又はMo粉末にTiC粉末、HfC粉末及びZrC粉
末の少なくとも一種を添加した粉末からなるMo含有粉
末とを二層構造となるように充填し、等方圧成形を行っ
て、最終形状に近似する成形体を得る工程と、前記成形
体を水素雰囲気中で焼結して第1の焼結体を得る第1焼
結工程と、前記第1の焼結体を真空焼結して第2の焼結
体を得る第2焼結工程と、前記第2の焼結体を切削加工
する切削加工工程とを有する事を特徴とするX線管用回
転陽極の製造方法が得られる。
【0018】また、本発明によれば、前記X線管用回転
陽極の製造方法において、出発原料である前記W粉末、
Re粉末及び前記Mo粉末の平均粒径は、それぞれ1〜
5μmである事を特徴とするX線管用回転陽極の製造方
法が得られる。
【0019】また、本発明によれば、前記X線管用回転
陽極の製造方法において、前記第2の焼結工程の焼結温
度は、1800〜2200℃の範囲内であり、前記真空
焼結における真空度が10-6torr〜10-8torr
であることを特徴とするX線管用回転陽極の製造方法が
得られる。
【0020】また、本発明によれば、前記いずれかのX
線管用回転陽極の製造方法において、前記Mo含有粉末
は、TiC粉を0.2重量%から1.5重量%をMo粉
に添加したものからなることを特徴とするX線管用回転
陽極の製造方法が得られる。
【0021】ここで、本発明において、Mo含有層また
はその原料であるMo含有粉末の成分として、TiCを
用いたのは、TiCは熱的に安定で、Moの粒界強度を
高め、その結果、室温および高温での強度を改善できる
からであり、さらに、材料を高温にさらしても、結晶粒
の粗大化を抑制する効果があるためである。
【0022】また、本発明において、Mo合金母材層及
びW−Re合金からなるX線発生層は、粉末冶金法を用
いて、夫々の原料粉末をプレス成形し、二層構造の圧粉
体を得て、この圧粉体を1500〜2100℃で水素等
の還元雰囲気中での第1の焼結及びこれに連続して、第
1の焼結の温度よりも高い温度での不活性雰囲気又は真
空中における第2の焼結し、この第2の焼結温度よりも
低い温度で脱ガスすることによって得ることが好まし
い。
【0023】また、本発明においてTiCの添加量を
0.2重量%以上1.5重量%以下と限定したのは、
0.2重量%より少ない場合、Moの結晶粒界の強化が
乏しく、また高温における結晶粒の粗大化を抑制しにく
く、実質的に純Moと同じためである。一方、1.5重
量%を越えると母材部分のMoの相対密度が低くなり、
特に塑性加工時に割れが生じやすくなり、歩留まりが低
下するためである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0025】本発明のX線管用回転陽極(以下、単に、
ターゲットと呼ぶ)は、Mo母材からなるか又はTiC
粉末、HfC粉末及びZrC粉末の内の少なくとも一種
を0.2重量%から1.5重量%と残部が実質的にMo
からなるMo合金母材に、W−Re合金からなるX線発
生層を重ねて張合せた二層構造を有する。このターゲッ
トは、700℃における母材部分の曲げ強さが800M
Pa以上であり、1000℃における母材部分の引張強
度が300MPa以上である。このターゲットにおい
て、前記X線発生層は、Re−W合金から実質的になる
ものである。
【0026】また、本発明のターゲットは、特に、Ti
C粉を0.2重量%から1.5重量%をMo粉に添加し
たMo合金母材層とW又はW合金からなるX線発生層の
二層構造を形成することよって得られる。
【0027】ここで、従来のターゲットは、母材部分の
材料強度を向上させるために、板厚減少率(加工率)が
20%以上の塑性加工を行い、製造されていた。
【0028】しかし、本発明では、ターゲットの母材部
分のMo、TZM等に変わる材質として、TiCを添加
したMo合金を開発することにより、板厚減少率が20
%以上はもちろん、板厚減少率(加工率)が20%未満
の低加工の塑性加工または塑性加工を行わない焼結体で
も、従来のMo、TZMに比べ高温での母材部分の材料
強度が高いターゲットの製造が可能になったものであ
る。
【0029】したがって、本発明のように、低加工の塑
性加工や塑性加工を行わない焼結体で製造されたターゲ
ットは、塑性加工時間を短縮でき、加工歪による割れ不
良が減少することにより、製品歩留が向上し、低価格で
ターゲットを製造することができる。
【0030】このように、本発明の材料強度が高いター
ゲットは、製造工程並びにX線管に組み込まれて高温に
なった場合でも、TiCが粒界強度を高め、結晶粒の粗
大化を抑制しているため、結晶粒が粗大化しにくく、脆
化しにくい。その結果、高温度で高速回転の使用が可能
となる。つまり、本発明により、低速回転はもちろん高
温、高速回転で使用可能な高品質で信頼性の高い、低価
格のターゲットの製造を実現できたものである。
【0031】なお、ターゲットの大容量化を図るため
に、大型化および軽量化することが必要とされ、この場
合、一般に、ターゲットの母材部分にグラファイトを使
用する。本発明によれば、母材部分の純MoあるいはT
ZM合金に代わる材質としてTiCを添加したMo合金
が得られ、その母材部分にW−Re合金からなるX線発
生層を重ねて張り合わせた二層構造を有するターゲット
が得られるが、W−Re合金/Mo/グラファイトの三
層構造を有するターゲットにおいても、曲げ強度や引張
り強度が高く、高温で高速回転の使用が可能になるのは
自明の理である。
【0032】以下、本発明のターゲットについて2、3
の例を挙げて更に具体的に説明する。
【0033】(第1の実施の形態)ターゲットの母材部
分の材質を検討するために、以下の方法で試料を作製し
評価した。
【0034】平均粒径4.0μmのMo粉末に、平均粒
径1.0μmのTiC粉末を0.2〜2.0重量%添加
し、V型ミキサーで乾式混合後、294MPaの圧力で
金型成形し、2000℃で真空焼結した素材(以下、T
iC添加材と呼ぶ)を得た。なお、TiC粉末を添加し
ないで上記と同じ工程で作製した純Mo材を比較材料と
した。
【0035】TiC添加材および純Mo材から寸法3×
8×25mmの試験片を切り出し、水中比重法により密
度を測定し、相対密度を算出した。
【0036】さらに、密度測定後の試験片を3点曲げ試
験し、曲げ強度および曲げ角を調べた。ここで、3点曲
げ試験は、標点間距離:20mm、クロスヘッド速度:
1mm/min、試験温度:室温および700℃の条件
で行われた。また、曲げ強度および曲げ角(後述の図2
中に示す)は、荷重一変位曲線の最大荷重および変位量
より算出した。なお、装置の構造上、曲げ角は100度
以上曲げることができず、曲げ角100度を“FULL
−BEND"とした。
【0037】また、得られた焼結体を2000℃および
2200℃の温度で加熱し、組織観察により結晶粒径を
調べた。ここで、平均結晶粒径は、面積計量法によっで
測定した。
【0038】図1は本発明の第1の実施の形態によるT
iC添加材(白丸を結んだ曲線1)のTiC添加量と相
対密度の関係を示す図であり、併せて比較試料である純
Mo材の相対密度(黒丸)を示されている。尚、相対密
度は、相対密度(%)=実際の密度/理論密度、の式に
より算出した。図1の曲線1に示すように、TiC添加
量が1.0重量%までは、TiC添加量が多いほど相対
密度は徐々に大きくなるが、1.0重量%を越えると急
激に小さくなる。
【0039】本発明の第1の実施の形態によるTiC添
加材の相対密度は、比較試料である純Mo材をに比べ大
きい。ただし、2.0重量%TiC添加材の相対密度は
小さく、91%程度である。
【0040】図2は本発明の第1の実施の形態によるT
iC添加材と比較試料である純Mo材の室温での3点曲
げ試験結果を示す図である。図2に示すように、TiC
添加量が1.0重量%までは、TiC添加量が多いほど
曲げ強度(白丸を結んだ曲線2a)、曲げ角(白四角を
結んだ曲線2b)ともに大きくなるが、1.0重量%を
越えるといずれも小さくなる。
【0041】また、本発明の第1の実施の形態によるT
iC添加材の曲げ強度(図2の白丸)は、比較試料の純
Mo材(図2の黒丸)に比べ、500〜600MPaも
高い。また、純Mo材は、まったく延性がない(図2の
黒四角、曲げ角0度)のに対して、図2の白四角によっ
て、TiCを添加することで延性が向上し、曲げ角20
〜50度を示す。ただし、2.0重量%TiC添加材は
ほとんど延性を示さず、曲げ角は数度と小さい。
【0042】図3は本発明の第1の実施の形態によるT
iC添加材と比較試料である純Mo材の700℃での3
点曲げ試験結果を示す図である。図3の白丸を結んだ曲
線3aに示すように、0.2重量%より少いTiC添加
材は、純Mo材(黒丸)より幾分大きな曲げ強度を示す
が、TiC添加の顕著な効果がみられない。TiC添加
量が1.0重量%までは、TiC添加量が多いほど曲げ
強度は大きくなるが、1.0重量%を越えると徐々に小
さくなる。また、図3の白四角を結んだ曲線3bに示す
ように、TiC添加量が1.0重量%までは、曲げ角
は、“FULL−BEND"で、優れた延性を示すのに
対して、2.0重量%TiC添加材ではほとんど延性を
示さず、曲げ角が数度と小さい。
【0043】図4は本発明の第1の実施の形態によるT
iC添加材と比較試料である純Mo材の結晶粒径の温度
依存性を示す図である。図4の曲線4a〜fに示すよう
に、本発明の第1の実施の形態によるTiC添加材は、
黒丸を結んだ曲線4gに示す純Mo材に比べ、1800
℃焼結後の結晶粒径は小さい。また、TiC添加量が多
いほど結晶粒径は小さい。高温に加熱すると、結晶粒径
は、大きくなるが、TiC添加材は、純Mo材に比べ、
結晶粒の粗大化が抑制されている。
【0044】以上の結果(図1〜図4)より、TiC添
加量を0.2重量%以上1.5重量%以下に決めた。次
に、上記試験において、総合的に優れていた1.0重量
%TiC添加材を、実際のターゲットの製造工程で作製
し評価した。
【0045】(第2の実施の形態)X線発生層の材質と
して、平均粒径2.6μmのW粉末に平均粒径3.0μ
mのRe粉末を5.0重量%添加し、V型ミキサーで乾
式混合して、W−5.0重量%Re粉末を得た。その下
側母材の材質は、第1の実施の形態の製造方法で得られ
たMo−1.0重量%TiC粉末を用いた。これらを金
型成形により2層構造にしたのち、1800℃で水素焼
結し、さらにW−5.0重量%Re層の相対密度を上げ
るために2000℃で真空焼結した。得られた焼結体を
所定の形状にしたのち、真空中1500℃で脱ガス処理
し、X線発生層にTiC添加材を用いたターゲット(以
下、TiC添加品と呼ぶ)を作製した。
【0046】なお、母材の材質が純Moで、板厚減少率
30%の熱間鍛造(従来の製造方法)したターゲット
(純Mo鍛造品)および母材の材質がTZM(TZM
品)を比較材料とした。
【0047】TiC添加品、純Mo鍛造品およびTZM
品の母材の材質を第1の実施の形態に示した3点曲げ試
験および引張試験(平行部寸法:l×4×25mm、ク
ロスヘッド速度:1mm/min、試験温度:室温およ
び1000℃)に供した。ここで、引張試験から得られ
た荷重−変位曲線の最大荷重から引張強度を算出した。
【0048】図5は本発明の第2の実施の形態によるT
iC添加品と比較試料である純Mo鍛造品およびTZM
品の3点曲げ試験結果を示す図である。図5に示すよう
に、室温において、TiC添加品(焼結体、直線5a,
5b)の曲げ強度は純Mo鍛造品(直線5c)およびT
ZM品(直線5d)に比べ、それぞれ約2.2倍および
同程度の高い強度を示す。700℃では、TiC添加品
(焼結体、直線5a、5b)の曲げ強度は、純Mo鍛造
品(直線5c)およびTZM品(直線5d)に比べ、そ
れぞれ約2.5倍および1.4倍の高い強度を示す。
【0049】図6は本発明の第2の実施の形態によるT
iC添加品と比較試料である純Mo鍛造品およびTZM
品の引張試験結果を示す。図6の直線6a,6bに示す
ように、室温において、TiC添加品(焼結体)の引張
強度は、直線6c,6dで夫々示される純Mo鍛造品お
よびTZM品に比べ、それぞれ約2.1倍および同程度
の高い強度を示す。また、700℃では、直線6a,6
bに示すように、TiC添加品(焼結体)の曲げ強度
は、直線6c,6dで夫々示される純Mo鍛造品および
TZM品に比べ、それぞれ約4.0倍および1.3倍の
高い強度を示す。
【0050】したがって、ターゲットの母材部分の材質
として、0.2重量%以上1.5重量%以下のTiCを
添加したMo合金を使用することによって、室温および
高温での強度が高いターゲットの製造が可能となり、従
来よりも高温、高速回転で使用可能なターゲットを提供
できる。
【0051】次に、本発明のターゲット他の例について
説明する。
【0052】本発明のX線管用回転陽極(以下、単にタ
ーゲットと呼ぶ)の他の製造方法を述べる。
【0053】まず、W粉末とMo粉末を種々の型押圧力
で成形した。図7は各種W、Mo粉末に対する型押圧力
とプレス品の気孔率の関係を示す図である。図7におい
て、曲線7a,7bは平均粒度4.0μm及び7.0μ
mのMo粉末の特性、曲線7c〜7fは、平均粒度0.
8μm,2.5μm,4.0μm,9.8μmのW粉末
の特性をそれぞれ示し、気孔率が小さいほど密度は大き
いことを示している。曲線7cで示される平均粒度0.
8μmのW粉末は、型押圧力を高くしても、気孔率は大
きく、プレス性が悪い。曲線7b及び7fで示される平
均粒度7.0μmMo及び平均粒度9.8μmのW粉末
は、プレス性が良く、気孔率は小さい。しかしながら、
その後の焼結で、密度が上がりにくく焼結性が最も悪か
った。それに対して、曲線7a,7d及び7eで夫々示
される平均粒度4.0μmのMo粉末及び平均粒度2.
5μm,4.0μmのW粉末は、比較的気孔率は小さ
く、プレス性も良く、その後の焼結においては、もっと
も密度が高くなった。このことから、W及びMo粉末
は、平均粒度が1μmから5μmが望ましい。
【0054】この出発粉末の粒度の選択は、本発明の成
形方法において、成形圧力との関係でRe−W合金層
と、MoあるいはMo−TiC合金からなるMo含有層
の成形体の気孔率を近くする事が焼結体の寸法精度をあ
げる為にも必要である。
【0055】図8は二重構造の圧粉体を得るための工程
に用いる装置を示す図であり、(a)は平面図、(b)
は側断面図である。図8(a)及び(b)に示すよう
に、金型10は、各部分11a,11b,11cに3分
割された臼11と、上杵12と、下杵13とを有する。
上杵12と、下杵13との対向面には、円錐台状のいわ
ゆる傘型の凹部及び傘型の凸部がそれぞれ形成されてい
る。
【0056】この図8に示すような3分割した金型10
を用い、この金型10に下杵13をセットし、Mo粉末
を所定量投入する。これを20kg程度で軽く成形した
後、V型ミキサーで混合したRe−W粉末を所定量投入
する。傘型ターゲットの形状をした上下の杵12、13
で、この粉末14を押さえる。
【0057】図9は図8の圧粉体を得る工程の次工程に
用いる装置の説明に供せられる図である。図9に示すよ
うなゴム型21に、上記粉末を挿入した金型10を入れ
て、等方圧成形(CIP)を行う。成形圧力は、147
MPa〜392MPaで行う。
【0058】従来は、一体物の金型の臼に粉末を投入し
て上下から加圧する為、臼11の側面摩擦の為、有機物
のバインダーをRe−W粉末あるいはMo粉末中に入れ
ないと成形体にすべりや割れ、かけが発生した。
【0059】しかし、本方法によれば、臼11が3分割
されているため上下の杵12、13と臼11の全方位か
ら加圧される為、金型摩擦が少なく有機物バインダーを
入れなくても、欠陥のない成形体が得られる。
【0060】次に、この成形体を、第1焼結温度180
0℃から2000℃、水素雰囲気中で焼結する(第1の
焼結)。第1焼結温度が1800℃未満であると、密度
が上がらないとともに、W−Re層とMoあるいはMo
−TiC合金からなるMo含有層の収縮率が異なるため
焼結体がいびつになり寸法制度が出ない為である。
【0061】この焼結体を更に真空焼結する。真空度
は、10-6torr〜10-8torrで、温度は、18
00〜2200℃で、時間は5時間以上が望ましい。こ
こで、真空度が10-6torrより低いとガス成分が充
分に抜けきれず、X線管の寿命が短くなる為である。
又、温度は焼結を更に進行させる為に、水素雰囲気での
焼結温度より高< する事が好ましい。2200℃を越え
ると、炉体の断熱構造が高価となる為、経済的でない。
その後、切削加工を行い、最終形状に仕上げる。
【0062】次に、本発明のターゲットの他の例につい
て更に具体的に説明する。
【0063】(第3の実施の形態)平均粒径4.0μm
のW粉末に平均粒径2.0μmのRe粉末を2重量%添
加し、V型ミキサーで乾式混合を2時間行った。又、M
o粉末は平均粒径4.0μmを用いた。
【0064】図8(a)、(b)に示すように、外形7
5mmの3分割した臼11と傘型形状をした下杵13か
らなる金型に、始めMo粉末を350g入れ傘型形状を
したならし治具で粉末をならした。その後、傘型形状を
した上杵12で押さえ30kg程度で軽く押さえた。上
杵12を取り出した後、Mo粉末の上にV型混合したW
−Re粉末を230g入れた後、同様にならしを行っ
た。その後、上杵12をセッティングした。
【0065】この物を図9に示すように、円筒状のゴム
製の袋(ゴム型)21に入れて、1.5ton/cm2
にて静水圧成形を行った。成形体を連続水素炉にて、1
700℃水素中、10時間焼結した。得られた焼結体の
寸法は収縮が20%であり、W−Re層及びMo含有層
共、同じであり形状がいびつでなかった。
【0066】この焼結体を10-6torr、2000℃
にて5時間真空焼結して真空焼結体を得た。この真空焼
結体を旋盤加工にて最終傘型形状に切削して最終加工品
を得た。
【0067】この最終加工品をX線回転ターゲットに組
み込み評価した。その結果、従来品に比べ、高温時のガ
ス発生が少なく、寿命が大幅に伸び信頼性に富む事が判
明した。
【0068】(第4の実施の形態)平均粒径4.0μm
のW粉末に平均粒径2.1μmのRe粉末を5重量%添
加し、V型ミキサーで乾式混合を2時間行った。又、平
均粒径4.0μmのMo粉末に、平均粒径1.0μmの
TiC粉末を1.0重量%添加し、V型ミキサーで乾式
混合を2時間行った。
【0069】この混合粉末を第3の実施の形態と同様な
金型、重量、充填方法にて充填した。
【0070】これを第3の実施の形態と同様に静水圧成
形を行い、成形体を連続水素炉にて、1700℃水素
中、10時間焼結した。得られた焼結体の寸法は、W−
Re合金層、Mo含有層共、同じであり形状がいびつで
なかった。
【0071】この焼結体を10-6torr、2000℃
にて5時間真空焼結して真空焼結体を得た。この真空焼
結体を旋盤加工にて最終傘型形状に切削して最終加工品
を得た。この最終加工品をX線回転ターゲットに組み込
み評価した。その結果、従来品に比べ、高温時のガス発
生が少な< 、寿命が大幅に伸び信頼性に富む事が判明し
た。
【0072】(第5の実施の形態)第3及び第4の実施
の形態で作製したそれぞれの最終加工品につき、回転試
験を実施し破断の有無を評価した。回転数は20000
rpm、回転時間10分間にて回転させ、これを6回繰
り返した。その結果、いずれも破断はしなかった。
【0073】(第6の実施の形態)平均粒径4.0μm
のW粉末に平均粒径2.0μmのRe粉末を2重量%添
加し、V型ミキサーで乾式混合を2時間行った。又、M
o粉末は、平均粒径4.0μmを用いた。
【0074】外形75mmの3分割した臼と傘形形状を
した下杵からなる金型に、始めMo粉末を350g入れ
て傘型形状をしたならし治具で粉末をならした。その
後、傘型形状をした上杵で押さえ、30kg程度で軽く
押さえた。上杵を取り出した後、Mo粉末の上にV型混
合したW−Re粉末を230g入れた後、同様にならし
を行った。その後、上杵をセッテイングした。
【0075】この物を円筒状のゴム型にいれて、1.5
ton/cm2にて静水圧成形を行った。成形体を連続
水素炉にて、1700℃水素中、10時間焼結した。得
られた焼結体の寸法は、収縮が20%であり、W−Re
層、Mo層共に同じであり、形状がいびつでなかった。
この焼結体を10-6torr、2000℃にて、5時間
真空焼結した。この真空焼結体を旋盤加工にて最終傘型
形状に切削した。この切削加工上り品をX線回転ターゲ
ットに組み込み評価した。その結果、従来品に比べて高
温時のガス発生が少なく、寿命が大幅に伸び、信頼性に
富む事が判明した。
【0076】尚、上述した本発明の実施の形態において
は、Mo含有層の添加物として、TiC粉末を用いた
が、TiC粉末の代わりにHfC粉末及びZrC粉末の
それぞれを単独または、TiC粉末を含めてこれらを2
種以上添加した場合も同様な効果を得ることができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
X線管用回転陽極の母材部分の材質として、0.2重量
%以上1.5重量%以下のTiCを添加したMo合金を
使用することによって、室温および高温での強度が高
く、高温に加熱されても結晶粒の粗大化が少なく、かつ
強度低下が小さいX線管用回転陽極を提供できる。尚、
TiCの代わりに,HfC又はZrCを単独または複合
添加した場合も同様な効果を得ることができる。
【0078】また、本発明によれば、MoにTiC、H
fC、及びZrCの内の少なくとも一種を0.2重量%
以上1.5重量%以下の量を添加することにより、焼結
体および低加工率の塑性加工でも、粒界強度を高め、室
温および高温強度を向上させたX線管用回転陽極の製造
が可能となった。すなわち、焼結体および低加工の塑性
加工での製造が可能になることから製品歩留が向上し、
低価格の製品の製造を可能にした。
【0079】また、本発明によれば、母材部分の室温お
よび高温強度が向上したことにより、高速回転が可能な
X線管用回転陽極とその製造方法とを提供することがで
きる。
【0080】さらに、本発明によれば、W粉末あるいは
W−Re粉末及びMo粉末の粒度の最適化、等方圧粉末
成形による焼結時の収縮の均一化により、最終形状に近
い焼結体を得る事が出来る為に、製品に対する投入原料
を製品重量に対し1.2〜1.5倍に出来る。又、有機
物バインダーを使わない等方圧成形により、カーボン残
査の低減が可能となり、高品質で寿命の長い回転陽極を
得る事が出来るX線管用回転陽極とその製造方法とを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるTiC添加材
と比較試料の純Mo材における2000℃真空焼結後の
TiC添加量と相対密度の関係を示した図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるTiC添加材
と比較試料の純Mo材の室温での曲げ試験結果で、Ti
C添加量と曲げ強度および曲げ角を示した図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態によるTiC添加材
と比較例の純Mo材の700℃での曲げ試験結果で、T
iC添加量と曲げ強度および曲げ角を示した図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態によるTiC添加材
と比較例の純Mo材の結晶粒径の温度依存性を示した図
である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による1.0重量%
TiC添加品と比較例の純Mo品およびTZM品の曲げ
強度の温度依存性を示した図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による1.0重量%
TiC添加品と比較例の純Mo品およびTZM品の引張
強度の温度依存性を示した図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態によるプレス圧力と
プレス品の気孔率との関係を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態によるX線管用回転
陽極の一製造工程に用いる装置の説明に供せられる断面
図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態によるX線管用回転
陽極の他の製造工程に用いる装置の説明に供せられる図
である。
【符号の説明】
10 金型 11 臼 12 上杵 13 下杵 14 粉末 21 ゴム型
フロントページの続き (72)発明者 天野 良成 山形県酒田市大浜二丁目1番12号 酒田 東京タングステン株式会社内 (72)発明者 瀧田 朋広 富山県富山市岩瀬古志町2番地 東京タ ングステン株式会社富山製作所内 (56)参考文献 特開 平2−106862(JP,A) 特開 平1−268806(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 35/10 H01J 9/14

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】o含有層と、その上に形成されたX線
    発生層であるW−Re合金層とからなる二層構造を
    し、そのMo含有層は、TiC、HfC、およびZrC
    の内の少なくとも1種を0.2重量%から1.5重量%
    と残部が実質的にMoとからなることを特徴とするX線
    管用回転陽極。
  2. 【請求項2】 請求項記載のX線管用回転陽極におい
    て、700℃における母材部分の曲げ強さが800MP
    a以上であることを特徴とするX線管用回転陽極。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のX線管用回転陽極
    において、1000℃における母材部分の引張強度が3
    00MPa以上であることを特徴とするX線管用回転陽
    極。
  4. 【請求項4】 W−Re合金層と、Mo又はMo合金か
    らなるMo含有層とからなる二層構造を備えたX線管用
    回転陽極を製造する方法において、W粉末及びRe粉末
    からなるW含有粉末と、Mo粉末又はMo粉末にTiC
    粉末、HfC粉末及びZrC粉末の少なくとも一種を添
    加した粉末からなるMo含有粉末とを二層構造となるよ
    うに充填し、等方圧成形を行って、最終形状に近似する
    成形体を得る工程と、前記成形体を水素雰囲気中で焼結
    して第1の焼結体を得る第1焼結工程と、前記第1の焼
    結体を真空焼結して第2の焼結体を得る第2焼結工程
    と、前記第2の焼結体を切削加工する切削加工工程とを
    有する事を特徴とするX線管用回転陽極の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項記載のX線管用回転陽極の製造
    方法において、出発原料である前記W粉末、Re粉末及
    び前記Mo粉末の平均粒径は、それぞれ1〜5μmであ
    る事を特徴とするX線管用回転陽極の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項記載のX線管用回転陽極の製造
    方法において、前記第2の焼結工程の焼結温度は、18
    00〜2200℃の範囲内であり、前記真空焼結におけ
    る真空度が10−6torr〜10−8torrである
    ことを特徴とするX線管用回転陽極の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4乃至6の内のいずれかに記載の
    X線管用回転陽極の製造方法において、前記Mo含有粉
    末は、TiC粉、HfC粉末、及びZrC粉末の内の少
    なくとも一種を0.2重量%から1.5重量%をMo粉
    に添加したものからなることを特徴とするX線管用回転
    陽極の製造方法。
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