JP3052198U - 初期開封時、形跡を残さず開封することができない容器用蓋 - Google Patents
初期開封時、形跡を残さず開封することができない容器用蓋Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 初期開封時、形跡を残さず開封することがで
きない容器用蓋、特に、天板部11と、その周辺を取囲
むように配設された枠部12と、この枠部に枢着された
引裂け条片3とを備え、この引裂け条片が、前記枠部の
外周の長さより短くかつこの上縁に枢着された基部31
と、この基部に間隔をおいて連結され、かつ各タブを枠
部に拘束させるための保持部材36を有する多数のタブ
32と、張力を加えて引裂けストリップを引き剥がすた
めに基部の一端に連結された舌状部材4と、この舌状部
材及び各タブの間を連結するように配設された帯状部材
33とからなる、容器用蓋の従来問題となっていた欠点
を改良する。 【解決手段】 各タブ32が断面くの字形で、基部12
から延びるの延長部34と、この延長部から内側向かっ
て曲げられたI字形の折返し部35とからなり、この折
返し部に保持部材が形成されており、そしてこの保持部
材によって各タブを枠部に拘束した際、引裂け条片の各
タブの延長部が枠部に沿ってほぼ密接して配置される。
きない容器用蓋、特に、天板部11と、その周辺を取囲
むように配設された枠部12と、この枠部に枢着された
引裂け条片3とを備え、この引裂け条片が、前記枠部の
外周の長さより短くかつこの上縁に枢着された基部31
と、この基部に間隔をおいて連結され、かつ各タブを枠
部に拘束させるための保持部材36を有する多数のタブ
32と、張力を加えて引裂けストリップを引き剥がすた
めに基部の一端に連結された舌状部材4と、この舌状部
材及び各タブの間を連結するように配設された帯状部材
33とからなる、容器用蓋の従来問題となっていた欠点
を改良する。 【解決手段】 各タブ32が断面くの字形で、基部12
から延びるの延長部34と、この延長部から内側向かっ
て曲げられたI字形の折返し部35とからなり、この折
返し部に保持部材が形成されており、そしてこの保持部
材によって各タブを枠部に拘束した際、引裂け条片の各
タブの延長部が枠部に沿ってほぼ密接して配置される。
Description
【0001】
本考案は、初期開封時、形跡を残さず開封することができない容器用蓋、特に 天板部と、その周辺を取囲むように配設された枠部と、この枠部に枢着された引 裂け条片とを備え、この引裂け条片が、前記枠部の外周の長さより短くかつこの 上縁に枢着された基部と、この基部に間隔をおいて連結され、かつ各タブを枠部 に拘束させるための保持部材を有する多数のタブと、張力を加えて引裂けストリ ップを引き剥がすために基部の一端に連結された舌状部材と、この舌状部材及び 各タブの間を連結するように配設された帯状部材とからなる容器用蓋に関する。
【0002】
従来、容器用蓋を、初期開封時、形跡を残さずに開封することができないよう にするために、蓋と容器とを同時に取囲むように配置された熱収縮可能な薄いプ ラスチックフィルムで包込むものが知られている。しかし、これでは、フィルム をゆっくりと暖めて膨張させることによって容易に離脱することができ、その結 果、例えば開封後に、再度フィルムをそこに装着して熱収縮させると、開封され た形跡が残らない。またそのフィルムを厚くすることでこの欠点を解消したもの も考えられているが、しかし、このフィルムでは、例えばナイフ等の工具を用い て引裂く必要があるので、その取外しが著しく面倒である。
【0003】 このような欠点を解消した容器用蓋は、米国特許第5,115,934 号明細書から知 られている。この蓋では、その枠部の上縁に枢着された引裂け条片を備えている 。この条片は枠部の外周の長さより短くかつこの上縁に枢着された基部と、この 基部に連結された多数のタブと、この各々のタブに設けられた保持部材と、各タ ブを連結する薄い熱収縮可能な帯状部材と、この条片を引き剥がすための舌状部 材とからなり、初期開封時、形跡を残さずに開封できないようにするため、引裂 け条片の各タブを蓋の枠部に拘束し、そして温風ヒータ等を用いて帯状部材を収 縮させる。しかしこの蓋では、引裂け条片を蓋枠に拘束させた際、各タブの間に ある帯状部材に十分な縮み代を形成するために、各タブは一定の間隔を置いて基 部に連結する必要がある。その結果、引裂け条片を蓋の枠部に拘束させた際、各 タブに間隙が生じ、これにより、容器を取扱う際、指を傷つけたり、また店頭等 において長期間陳列されているような場合、この条片にほこり等が溜まる。さら に舌状部材が単に基部に連結されているだけなので、例えば多数の容器を箱詰め して輸送するような場合、容器の蓋が接触して引裂け条片が解放されるという欠 点があった。
【0004】
そこで、本考案の課題は、上述したような欠点が改良された容器用蓋を提供せ んとするものである。
【0005】
この課題は本考案により、各タブが断面くの字形で、基部から延びるの延長部 と、この延長部から内側向かって曲げられたI字形の折返し部とからなり、この 折返し部に保持部材が形成されており、そしてこの保持部材によって各タブを枠 部に拘束した際、引裂け条片の各タブの延長部が枠部に沿ってほぼ密接して配置 されることによって解決される。これにより、蓋の枠部に沿って引裂け条片の延 長部を密接して配置できるように形成したとしても、帯状部材に十分な縮み代を 形成することができる。
【0006】 また本考案の有利な実施形では、基部の一端に枢着されたタブと、他端に枢着 された舌状部材とが、帯状部材によって連結されている。これにより、例えば多 数の容器を箱詰めして輸送するような場合であっても、容器の蓋が接触して引裂 け条片が解放されるということが避けられる。 さらに別の実施形によれば、天板部として印刷紙葉が使用されている。これに より、本考案による容器用蓋の製造コストの低減が図られる。同様に、容器内容 物のため、容器用蓋に例えば光、ガス、匂い等に対するバリアー性が要求されて いるような場合、その性質に相応するバリアー性フィルムを使用することもでき る。
【0007】
以下に、添付した図面を参照して本考案の実施の形態を説明する。 図1に示すように、本考案の蓋1はほぼ円形の天板部11と、その周辺を取囲 むように配設された枠部12と、この枠部に枢着された引裂け条片3とを備えて いる。本考案の実施の形態では、これらは同質の材料、例えばポリプロピレン等 のプラスチックで一体成形されているが、しかし蓋1と引裂け条片3とを別個に 成形し、後に蓋の枠部の上端に溶着することも可能である。また、容器2に蓋1 を装着した際、気密性を高めるために、天板部11と枠部12とに、一方では天 板部が容器2のつば部21の上面と当接する位置に、他方では蓋枠部がそのつば 部の下側と当接する位置に、それぞれ環状の突起部13が設けられている。
【0008】 図2及び図3に詳細に示すように、引裂け条片3は、蓋枠部12の外周の長さ より短くかつ枠部12の上縁に枢着された基部31と、この基部に連結されかつ 外側に向かって延在する多数のタブ32と、張力を加えてこの引裂けストリップ 3を引き剥がすことができるようにするため、基部31の一方の端部に連結され た舌状部材4と、この舌状部材及び各タブの間を連結するように配設された帯状 部材33とを備えている。
【0009】 引裂け条片3の各タブ32はくの字状の断面を有しており、基部12から延び るほぼ長方形の延長部34と、この延長部から内側向かって曲げられかつ保持部 材36を備えたI字形の折返し部35とからなる。基部31から延びる延長部3 4の長さはほぼ枠部の長さに相応している。図1から明らかであるように、ほぼ 三角形の断面を有している保持部材36には、蓋の枠部12に各タブ32が拘束 されるようにするために隆起部37が設けられている。これにより、蓋1を容器 に装着し、そして開封防止のために引裂け条片3を配置する際、予め引裂け条片 3の各タブ32をそれぞれ蓋の枠部の周辺に密接して保持させることができる。 各タブが枠部12に保持された際、各タブの延長部34が天板部11に対してほ ぼ垂直となるように隆起部37が設けられていることが有利である。また、この 折返し部35の延長部34の端部からの長さは、タブ32が枠部に保持された時 、この延長部の先端が丁度容器の側面に当接するような長さに定寸されている。 さらに、タブと隣接する舌状部材4の端部に少なくとも1つの保持部材36が設 けられていることも有利である。これにより、舌状部材も蓋の枠部12に拘束す ることができる。
【0010】 舌状部材4及び各タブ32を連結し、帯状部材33は、例えば熱によって容易 に収縮する薄いフィルム状のプラスチックから形成されており、各タブのI字形 の折返し部35の中央部と舌状部材4とを通ってかつ全周に渡って配置される。 従って、各タブが枠部に拘束された時、タブの間にあるこの帯状部材33は折り 曲げられるような長さとなる。これにより、この帯状部材を熱によって収縮させ るため十分な長さが確保でき、その結果、各タブ3をほぼ隙間のない状態で並べ ることができ、その上引裂け条片3が蓋と容易とをしかっりと保持することが達 成される。また、この帯状部材33をタブ32の各延長部35を連結するように 配置することもできる。さらに、基部12の一端に枢着されたタブ32と、他端 に枢着された舌状部材4とを帯状部材5によって連結するこによって、例えば多 数の容器を1つの箱等に詰めて輸送するような場合であっても、それらの接触に より間違って引裂け条片3が解放されることが防止できる。
【0011】 次に、本考案による、形跡を残さず開封することができない蓋1の装着順序を 説明する。 先ず、上述のように形成された蓋1を容器2に装着する。次いで、各タブを蓋 の枠部12に、その保持部材36を用いて拘束させていく。その際、美観上の理 由から、各タブの折返し部35と舌状部材4の間を連結する帯状部材33がタブ の内側にむかって曲げられるようにすることが有利である。そして、帯状部材4 を、例えば温風ヒータを用いて収縮させる。これにより、蓋1を形跡を残さずに 開封することができなくなり、引裂け条片3の離脱後は、通常の容器として使用 ることができる。
【0012】 図4に示す本考案の変形例は、ほぼ上述の蓋1と同じであるが、しかし天板部 11′に紙葉が使用されている。この紙葉は、例えば所望の印刷表示を施した紙 材から構成され、かつその表面を、例えば樹脂フィルムでラミネートしたもので あり、インサート成形を用いて形成される。これにより、材料コストの低減が図 れる。さらに、容器内容物のため、容器用蓋に例えば光、ガス、匂い等に対する バリアー性が要求されているような場合、その性質に相応するバリアー性フィル ムを使用することもできる。その際、フィルムは、容器使用時、要求されるバリ アー性能に対応して選択される。
【0013】 図5は、容器がフランジ部22を備えている場合の容器用蓋の変形例を示す。 この形態では、各タブの延長部が容器のフランジ部22に保持されるように、各 タブの延長部の長さが定寸されている。その他の部分については上述の実施の形 態と同じである。
【図1】本考案による、初期開封時、形跡を残さず開封
することができない容器用蓋を容器に装着した状態を示
す断面図である。
することができない容器用蓋を容器に装着した状態を示
す断面図である。
【図2】本考案による容器用蓋を容器に装着した状態を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図3】本考案による容器用蓋を下側から見た平面図で
ある。
ある。
【図4】本考案による容器用蓋の変形例の蓋を容器に装
着した状態で示す断面図である。
着した状態で示す断面図である。
【図5】本考案による容器用蓋のさらに別の変形例の蓋
を容器に装着した状態で示す断面図である。
を容器に装着した状態で示す断面図である。
1 蓋 11,11′天板部 12 枠部 13 突起部 2 容器 21 つば部 22 フランジ部 3 引裂け条片 31 基部 32 タブ 33 帯状部材 34 延長部 35 折返し部 36 保持部材 37 隆起部 4 舌状部材
Claims (5)
- 【請求項1】 天板部(11)と、その周辺を取囲むよ
うに配設された枠部(12)と、この枠部に枢着された
引裂け条片(3)とを備え、この引裂け条片が、前記枠
部の外周の長さより短くかつこの上縁に枢着された基部
(31)と、この基部に間隔をおいて連結され、かつ各
タブを枠部に拘束させるための保持部材(36)を有す
る多数のタブ(32)と、張力を加えて引裂けストリッ
プを引き剥がすために基部の一端に連結された舌状部材
(4)と、この舌状部材及び各タブの間を連結するよう
に配設された帯状部材(33)とからなる、初期開封
時、形跡を残さず開封することができない容器用蓋
(1)において、 各タブ(32)が断面くの字形で、基部(12)から延
びるの延長部(34)と、この延長部から内側向かって
曲げられたI字形の折返し部(35)とからなり、この
折返し部に保持部材が形成されており、そしてこの保持
部材によって各タブを枠部に拘束した際、引裂け条片の
各タブの延長部が枠部に沿ってほぼ密接して配置される
ことを特徴とする容器用蓋。 - 【請求項2】 基部(12)の一端に枢着されたタブ
(32)と、他端に枢着された舌状部材(4)とが、帯
状部材(33)によって連結されていることを特徴とす
る請求項1記載の容器用蓋。 - 【請求項3】 天板部(11)と、その周辺を取囲むよ
うに配設された枠部(12)と、この枠部に枢着された
引裂け条片(3)とを備え、この引裂け条片が、前記枠
部の外周の長さより短くかつこの上縁に枢着された基部
(31)と、この基部に間隔をおいて連結され、かつ各
タブを枠部に拘束させるための保持部材(36)を有す
る多数のタブ(32)と、張力を加えて引裂けストリッ
プを引き剥がすために基部の一端に連結された舌状部材
(4)と、この舌状部材及び各タブの間を連結するよう
に配設された帯状部材(33)とからなる、初期開封
時、形跡を残さず開封することができない容器用蓋
(1)であって、各タブ(32)が断面くの字形で、基
部(12)から延びるの延長部(34)と、この延長部
から内側向かって曲げられたI字形の折返し部(35)
とからなり、この折返し部に保持部材が形成されてお
り、そしてこの保持部材によって各タブが枠部に拘束さ
れた際、各タブの延長部が枠部に沿ってほぼ密接して配
置され、さらに基部(12)の一端に枢着されたタブ
(32)と、他端に枢着された舌状部材(4)とが帯状
部材(33)によって連結されている、容器用蓋におい
て、 舌状部材(4)が少なくとも1つの保持部材(36)を
備え、この保持部材を介して容器の枠部に拘束可能であ
ることを特徴とする容器用蓋。 - 【請求項4】 天板部(12)として印刷紙葉或いはバ
リアー性フィルムが使用されていることを特徴とする請
求項1記載の容器用蓋。 - 【請求項5】 天板部(12)として印刷紙葉或いはバ
リアー性フィルムが使用されていることを特徴とする請
求項3記載の容器用蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998001381U JP3052198U (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 初期開封時、形跡を残さず開封することができない容器用蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998001381U JP3052198U (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 初期開封時、形跡を残さず開封することができない容器用蓋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3052198U true JP3052198U (ja) | 1998-09-14 |
Family
ID=43186320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998001381U Expired - Lifetime JP3052198U (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 初期開封時、形跡を残さず開封することができない容器用蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3052198U (ja) |
-
1998
- 1998-03-11 JP JP1998001381U patent/JP3052198U/ja not_active Expired - Lifetime
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |