JP3052195U

JP3052195U - ホース収納具

Info

Publication number: JP3052195U
Application number: JP1998001378U
Authority: JP
Inventors: 啓史三宅
Original assignee: ミヤショウプロダクツ株式会社
Priority date: 1998-03-11
Filing date: 1998-03-11
Publication date: 1998-09-14
Anticipated expiration: 2004-03-11

Abstract

(57)【要約】【課題】周囲の美感を損なうことなく、ホースをコンパ
クトに収納することができるホース収納具を提供できる
ようにすることを目的とするものである。【解決手段】シート状材料により上方部が開口し、内方
にホース収納部が形成された袋状の本体と、該本体に設
けられた吊持部とを備えて構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は洗濯機への吸水や撒水時に使用されるホースの不使用時や搬送時にこれを収納するためのホース収納具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年節水のために浴槽の水を洗濯機に吸引して洗濯するようにしており、その為に洗濯機にもかかる吸水用のホースが付属品として同梱してある。また、撒水する場合、一端に撒水ノズルを設けたホースの他端を水道の蛇口に連結し、この撒水ノズルから撒水するようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の洗濯機に付属品として同梱された吸水用のホースは、一旦浴槽の水を洗濯機に吸引した後、洗濯機を稼働して洗濯している間は邪魔になることから、取り外して洗濯機の周辺部分に置かれる。しかして、洗濯機の周辺部分に吸水用のホースが置かれると、これが足元の邪魔にもなってしまうという問題もあった。

【０００４】また、斯かる吸水用のホースは洗濯の終了時には不要となり洗濯機の蓋板の上面に載せた状態にされたり、洗濯機の洗濯槽内に置かれたりする。吸水用のホースを洗濯機の蓋板の上面に載せ置いて保管する場合には美感を損ねて見苦しくなるという問題がある。また、吸水用のホースを洗濯機の洗濯槽内に入れて収納する場合には洗濯槽内や吸水用のホースの乾燥の妨げになり、黴や汚れの原因ともなるという問題があった。

【０００５】更に、撒水用のホースでは取り外したその都度、物置に収納したり、蛇口部分に巻き付けた状態で放置するようにしているが、物置に収納するようにしたものでは撒水の都度持ち運びしなくてはならず手間がかかり面倒であるという問題がある。また、蛇口部分に巻き付けた状態で放置するようにしたものでは外れて紛失し易いという問題があるだけでなく、容器に水を入れたりする場合には撒水用のホースを蛇口部分に巻き付けた状態では蛇口を操作し難く、撒水用のホースを一旦蛇口部分から取り外して蛇口を操作しなくてはならず、この点でも手間がかかり面倒であるという問題があった。

【０００６】本考案は上記問題点に鑑み提案されたもので、周囲の美感を損なうことなく、ホースをコンパクトに収納することができるホース収納具を提供できるようにすることを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案にかかるホース収納具は、シート状材料により上方部が開口し、内方にホース収納部が形成された袋状の本体と、該本体に設けられた吊持部とを備えたことを特徴とするものである。

【０００８】また、シート状材料を可撓性材料で折り畳み可能に形成したり、シート状材料をネットで通気可能に構成したり、吊持部を紐状のループに形成したことも特徴とするものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下本考案にかかるホース収納具の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１は本考案のホース収納具の斜視図であって、図中符号１はホース収納具を全体的に示す。このホース収納具１は、袋状の本体２と、この本体２の開口部分３に設けられた吊持部４とからなる。本体２は、ナイロン若しくはポリエステル等の合成樹脂繊維製のネットを円形に裁断して形成されたシート状材料５と、この円形のシート状材料５を向かい合わせにし、両シート状材料５・５間に亙って縫着された襠部分６とからなる。

【００１０】この襠部分６は、本体２と同様にナイロン若しくはポリエステル等の合成樹脂繊維で帯状に形成され、その長さは両シート状材料５・５の約２／３周に沿う長さに形成されており、この襠部分６両シート状材料５・５に縫着されることにより内方にホース収納部７が形成され、上方部分に開口部分３が形成された袋状の本体２が形成される。そして、襠部分６の縫着部分を含むシート状材料５・５の周縁部分はパイピング８による端部処理がなされており、開口部分３の端部処理を行う時にこれと同時にパイピング８の材料と略同材質のテープを逆“Ｕ”字形にしてその端部を縫着して吊持部４が形成されている。この吊持部４は、ホース収納具１の搬送用掴み部（図示せず）にすることができるし、逆にシート状材料５に搬送用掴み部が形成される場合にはこれを吊持部にすることができる。

【００１１】上記のように形成されたホース収納具１を使用する手順を次に説明する。図１に示すように、ホース収納具１に使用後のホース９、或いは持ち運びの為にホース９を収納する場合、ホース９をコイル状に巻いた状態にし、これを開口部分３からホース収納部７に収納する。こうしてホース９を収納したホース収納具１はそのまま持ち運ぶか、図２に示すように吊持部４のループ１０を蛇口１１部分に掛けるのである。

【００１２】また、ホース収納具１に収納したホース９を使用する場合は、上記とは逆にホース収納具１の開口部分３からコイル状の状態で取り出し、一端を蛇口１１に連結して開栓し、ノズル１２から撒水するのである。

【００１３】尚、上記実施の形態では撒水用のホース９を例に説明してあるが、本考案はこうしたものに限られず、図３に示すように洗濯機１３の吸引ホース９を収納する場合にも実施することができる。この場合、ホース収納具１の吊持部４のループ１０は洗濯機１３の側面部分に吸盤等で取り付けたフック１４に吊持させるようにする。更に、図４に示すように浴槽１５や浴室内１６を洗浄する洗浄用ホース９の収納用のホース収納具１にも実施することができるのはいうまでもないことである。

【００１４】また、上記実施の形態における襠部分６は省略することもでき、この場合には円形に裁断して形成されたシート状材料５・５の２／３（この比率は任意に設定することができる）の周縁部同士を直接縫着したり、接着剤や、材質によっては高周波等により溶着することになる。ホース収納具１の吊持部４はループに限られず紐１７にすることもできる。こうした場合には、紐１７を結わえると、ホース収納具１の開口部分３を蓋する役目を兼ねさせることができる。また、ホース収納具１の開口部分３はファスナで開閉可能な蓋を設けることができるのは勿論である。

【００１５】しかも、上記実施の形態ではホース収納具１の本体２のシート状材料５をナイロン若しくはポリエステル等の合成樹脂繊維製のネットで形成するにようにしてあるが、これを天然繊維で形成することもできるし、ネットに代えて布帛にしたり、通気性、通水性のないシート状のものにすることができるのは勿論のことである。更に、全体形状は図５に示すように三角形や図６に示すように四角形にしたり、図示は省略したが、楕円形や五角形以上の多角形にすることもできる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案のホース収納具は、シート状材料により上方部が開口する袋状に形成した本体と、該本体の開口部分に設けられた吊持部とを備え、使用後ホースは袋状に本体に収納し、吊持部でホースを収納したホース収納具をホースの使用場所の近傍に吊持して保管することができるようにしてある。これにより、ホースの使用場所の近傍にホースの収納に場所をとらず、コンパクトに収納することができるので、従来のように収納したホースや不使用時のホースにより美感が低下するのを防止できるとともに、収納したホースや不使用時のホースが邪魔になるのを防止することができるという利点がある。

【００１７】また、ホース収納具を形成するシート状材料を可撓性材料で折り畳み可能に形成したものでは、ホースを収納しない時にはホース収納具自体を折り畳んで場所をとらず、ホース収納具の持ち運びも至って至便なものにできるという利点もある。

【００１８】更にホース収納具を形成するシート状材料をネットで構成して通気可能にしたものでは、ホース自体の乾燥も早くでき、ホースを衛生的に保つことができるという利点もある。加えて、ホース収納具を吊持する吊持部を紐状のループに形成したものでは、この紐状のループを蛇口部分やその他の出っ張り部分に簡単に係止でき、従来のように蛇口部分に巻き付けた状態で放置するようにしたものでは外れて紛失したりするのを防止することができるとともに、蛇口部分を操作する時には紐状のループを蛇口から簡単に取り外すことができるので蛇口部分の操作も至って簡単に行うことができるようになる利点もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】は本発明にかかるホース収納具の斜視図であ
る。

【図２】は本発明にかかるホース収納具を撒水ホースの
収納具に使用した時の斜視図である。

【図３】は本発明にかかるホース収納具を吸水ホースの
収納具に使用した時の斜視図である。

【図４】は本発明にかかるホース収納具を浴室の洗浄用
のホースの収納具に使用した時の斜視図である。

【図５】は本発明にかかるホース収納具を三角形状にし
た状態の斜視図である。

【図６】は本発明にかかるホース収納具を四角形状にし
た状態の斜視図である。

【符号の説明】

１・・・ホース収納具２・・・本体３・・・開口部分４・・・吊持部５・・・シート状材料７・・・ホース収納部１０・・・ループ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シート状材料により上方部が開口し、内方
にホース収納部が形成された袋状の本体と、該本体に設
けられた吊持部とを備えたことを特徴とするホース収納
具。
【請求項２】シート状材料が可撓性材料で折り畳み可能
に形成されたことを特徴とする請求項１に記載のホース
収納具。
【請求項３】シート状材料がネットで通気可能に構成さ
れたことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の
ホース収納具。
【請求項４】吊持部が紐状のループに形成されているこ
とを特徴とする請求項１乃至請求項３の何れか１項に記
載のホース収納具。