JP3051810B2

JP3051810B2 - 冷蔵庫

Info

Publication number: JP3051810B2
Application number: JP6084386A
Authority: JP
Inventors: 直樹谷
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1994-04-22
Filing date: 1994-04-22
Publication date: 2000-06-12
Anticipated expiration: 2015-06-12
Also published as: JPH07294115A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、仕切壁により仕切られ
た複数の貯蔵室の夫々に配設され該貯蔵室の室内温度を
検知する温度検知手段と、上記複数の貯蔵室の夫々に配
設され当該貯蔵室の室内温度を調節する温度調節手段
と、上記温度検知手段の検知温度に基づいて上記温度調
節手段を制御する制御手段とを備えた冷蔵庫に関し、主
制御部と副制御部との接続を行う接続線の配線を簡素化
且つ効率的に行うものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、電化機器の多様化が進み、機器内
に多数のセンサやアクチュエータが用いられるようにな
り、その部品間を接続する接続線の増加が、価格，容
積，重量，信頼性の面、また加工に必要な人員の面から
も大きな問題となっている。このような従来の冷凍冷蔵
庫は図７に示すように、制御部１０１が冷凍冷蔵庫上部
に配設されており、また、冷凍室１４８・冷蔵室１４９
・野菜室１５０内、或いは内箱１３６の外側の所定位置
に、図示しない蒸発器に冷媒を供給する圧縮機１２２，
蒸発器に付着した霜を除去するヒータ１４４，蒸発器で
発生する冷気を各室１４８・１４９・１５０に循環させ
る電動ファン１４５及び冷凍室１４８及び冷蔵室１４９
間の冷気通路に設けられた電動ダンパ１４６等の各種出
力装置（アクチュエータ）や、サーミスタ１４１・１４
２・１４３等のセンサ類が配置されている。

【０００３】また、制御部１０１と上記各種出力装置は
ほとんどが一対一で電気的に接続されているため、１個
の出力装置に２本以上の接続線１１５がなされており、
これら制御部１０１及び多数の接続線１１５で通信シス
テムが構成されている。尚、上記接続線１１５及び給電
線１２３は内箱１３６の背面部に配設されている。

【０００４】上記制御部１０１は、電源回路１０２，制
御の中枢となるマイクロコンピュータ（以下、マイコン
と称する）１０３，センサ類からの信号を受信する入力
用回路１０９，各種出力装置のドライバ回路１１０，各
種出力装置を駆動させる駆動回路１１１，及び各種出力
装置に接続された接続線１１５とマイコン１０３等とを
電気的に接続するコネクタ１４０等を備えている。

【０００５】上記電源回路１０２には、図示しない交流
電源から給電線１２３を介して交流電流が供給され、こ
こで一部が降圧されると共に整流されて直流電流に変換
される。そして、この直流電流は上記ドライバ回路１１
０及び駆動回路１１１を介して各種出力装置に供給され
る一方、さらに降圧されてマイコン１０３等に供給され
る。また、上記マイコン１０３は、入力用回路１０９を
介して受信したセンサ類からの信号に基づき、ドライバ
回路１１０や駆動回路１１１を介して上記各種出力装置
を制御して、各室１４８・１４９・１５０の温度を適宜
調節するようになっている。

【０００６】しかし、このような構成の冷凍冷蔵庫で
は、制御部１０１と各種出力装置及びセンサ類を一対一
で直接電気的に接続しているので、マイコン１０３には
各種出力装置及びセンサ類の個数だけＩ／Ｏユニットを
設けなければないらない。また、制御部１０１と各種出
力装置及びセンサ類を接続する接続線１１５の本数が非
常に多くなるとともに、各種出力装置を制御する際にノ
イズが発生しやすくなるという問題を有していた。

【０００７】そして、接続線の本数が多くなると、例え
ば、冷凍冷蔵庫を製造する際に、接続線の取付工程が煩
雑になるとともに取付時間がかかる。また、接続線の長
さが長くなるため断線による故障の発生が起こり易くな
り、更に、装置の重量増加、装置のコストアップ等を招
来するという問題も生じていた。

【０００８】そこで、本出願人は特願平５−３１９５３
０号により接続線の配線を簡素化且つ効率的に行うもの
を提案している。これは、仕切壁により仕切られた複数
の貯蔵室の夫々に配設され該貯蔵室の室内温度を検知す
る温度検知手段と、上記複数の貯蔵室の夫々に配設され
当該貯蔵室の室内温度を調節する温度調節手段と、上記
温度検知手段の検知温度に基づいて上記温度調節手段を
制御する制御手段とを備えた冷蔵庫に関し、主制御部と
副制御部との接続を行う接続線の配線を簡素化するもの
である。

【０００９】この種の冷凍冷蔵庫は、図６に示すよう
に、冷凍冷蔵庫本体の内箱５１を仕切壁５２で複数の貯
蔵室すなわち冷蔵室５３，冷凍室５４，野菜室５５に仕
切り形成している。

【００１０】上記冷蔵室５３内の奥の側面に該冷蔵室５
３の室内温度を調節するための温度調節手段であり各種
制御を行う冷蔵室副制御部５６を設け、該冷蔵室５３の
奥を覆う冷蔵室化粧カバー５７に冷蔵室５３内の温度を
検知する冷蔵室サーミスタ（Ｒサーミスタ）５８，電動
ダンパ５９，冷蔵室５３のドアの開閉を検知するドアス
イッチ（ＲドアＳＷ）６０，庫内灯（Ｒ庫内灯）６１を
配設し、該冷蔵室サーミスタ５８，電動ダンパ５９，ド
アスイッチ６０，庫内灯６１と上記冷蔵室副制御部５６
とをコネクタ６２で接続している。

【００１１】また、上記冷凍室５４の上部には製氷室６
３が設けられており、この製氷室６３の奥の側面に製氷
室副制御部６４を設けるとともに、該製氷室６３に製氷
サーミスタ６５，製氷モータ６６を設け、該製氷サーミ
スタ６５，製氷モータ６６と上記製氷室副制御部６４と
をコネクタ６５で接続している。

【００１２】上記冷凍室５４内の奥の側面に該冷凍室５
４の室内温度を調節するための温度調節手段であり各種
制御を行う冷凍室副制御部６６を設け、該冷凍室６４の
奥を覆う冷蔵室化粧カバー６７に冷凍室５４内の温度を
検知する冷凍室サーミスタ（Ｆサーミスタ）６８，電動
ファン６９，冷凍室５４のドアの開閉を検知するドアス
イッチ（ＦドアＳＷ）７０，冷凍室５４の除霜を行う冷
凍室ヒータ（Ｆヒータ）７１を配設し、該冷凍室サーミ
スタ６８，電動ファン６９，ドアスイッチ７０，冷凍室
ヒータ７１と上記冷凍室副制御部６６とをコネクタ７２
で接続している。

【００１３】そして、上記野菜室５５内の奥の側面に該
野菜室５５の室内温度を調節するための温度調節手段で
あり各種制御を行う野菜室副制御部７３を設け、該野菜
室５５の奥を覆う野菜室化粧カバー７４に野菜室５５内
の温度を検知する野菜室サーミスタ（Ｖサーミスタ）７
５，野菜室ヒータ（Ｖヒータ）７６を配設し、該野菜室
サーミスタ７５，野菜室ヒータ７６と上記野菜室副制御
部７３とをコネクタ７７で接続している。

【００１４】上記冷蔵室副制御部５６と製氷室副制御部
６４と冷凍室副制御部６６と野菜室副制御部７３とを接
続する接続線である通信線７８，商用電源線７９，直流
電源線８０を内箱５１の背面に上記冷蔵室５３，冷凍室
５４，野菜室５５の各室に冷気を送る冷気ダクト８１内
に配設し、該通信線７８，商用電源線７９，直流電源線
８０により上記冷蔵室副制御部５６，製氷室副制御部６
４，冷凍室副制御部６６，野菜室副制御部７３と各副制
御部を制御して冷蔵庫を総合的に制御する主制御部８２
とを接続している。

【００１５】

【発明が解決しようとする課題】ところが上記のような
構成の冷凍冷蔵庫においても以下のような改善すべき点
があった。（１）生産工程において１個の副制御部に対し、該副制
御部が制御対象とするセンサやアクチュエータの各々の
部品との接続が必要で、１箇所に接続線が集中するた
め、庫内奥での接続作業量が多く、作業効率が悪い。（２）冷気ダクト内に接続線を配設しているため、接続
線の長さ及び配線経路が冷気ダクトの構造に左右される
ことになり、冷気ダクトの構造が複雑になると接続線も
それに合わせて大回りすることになり、副制御部の設置
位置に対して効率よく接続することができず、接続線の
長さが長くなり断線等の要員になるという問題があっ
た。（３）各室の奥の化粧カバーの一部が冷気ダクトを構成
している場合には、冷気ダクトがいくつかの部品に分離
されてしまうため、冷気ダクト内に配線する接続線もい
くつかに分離する必要があり、分離した接続線を再度接
続するためのコネクタ等部品点数が増加するという問題
があった。

【００１６】本発明の冷蔵庫は、上記の問題に鑑み、接
続線による接続のより一層の簡略化、接続線の容易な補
修及び点検、接続線の容量低減等を可能とする冷蔵庫を
提供することを目的とするものである。

【００１７】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の
冷蔵庫は、仕切壁により仕切られた複数の貯蔵室の夫々
に配設され該貯蔵室の室内温度を検知する温度検知手段
と、上記複数の貯蔵室の夫々に配設され当該貯蔵室の室
内温度を調節する温度調節手段と、上記温度検知手段の
検知温度に基づいて上記温度調節手段を制御する制御手
段とを備え、上記制御手段は、上記複数の貯蔵室の夫々
に設けられ個々の貯蔵室の温度制御を行う副制御部と、
該個々の副制御部を制御して冷蔵庫の総合的制御を行う
主制御部とからなり、上記個々の副制御部の所定の副制
御部と各室の所定の温度調節手段や温度検知手段とを各
室の所定の化粧カバーに夫々設け、該個々の所定の副制
御部と各室の所定の温度調節手段や温度検知手段とを夫
々配線して各室毎に化粧カバーユニットを形成し、該各
室の化粧カバーユニット間を上記仕切壁を挿通する接続
線で夫々接続し、該各室の化粧カバーユニットの内の１
個の化粧カバーユニットと上記主制御部とを接続してい
る。

【００１８】また、請求項２記載の冷蔵庫は、上記接続
線は、上記仕切壁内部に当該仕切壁を挿通するように配
設された中継接続線と、上記ユニットに接続されたユニ
ット側接続線とからなり、該中継接続線とユニット側接
続線とをコネクタにより接続している。そして、請求項
３記載の冷蔵庫は、上記中継接続線を上記仕切壁と上記
貯蔵室を形成する本体の内箱との間に配設している。

【００１９】さらに、請求項４記載の冷蔵庫は、上記仕
切壁内部に隣接する貯蔵室内を連通し冷気を送るための
冷気ダクト穴を設け、該冷気ダクト穴内に上記接続線を
配設している。

【００２０】

【作用】上記請求項１の冷蔵庫は、化粧カバーユニット
内の副制御部と温度調節手段や温度検知手段との接続が
冷蔵庫の形成時に不要となり、化粧カバーユニットを取
り付ける際に仕切壁の接続線と接続するだけでよい。

【００２１】また、請求項２の冷蔵庫は、コネクタによ
り中継接続線とユニット側接続線とを接続するだけでよ
い。そして、請求項３の冷蔵庫は、仕切壁に中継接続線
を挿通させるための特別な構造体を必要とせず、仕切壁
と内箱との間を利用して中継接続線を配設することがで
きる。

【００２２】さらに、請求項４の冷蔵庫は、仕切壁の冷
気ダクト穴を利用して該冷気ダクト穴に上部の化粧カバ
ーユニットが有するユニット側接続線を垂らして挿通さ
せるだけでよく、仕切壁に中継接続線を設ける必要はな
い。

【００２３】

【実施例】本発明の冷蔵庫例えば冷凍冷蔵庫の第１実施
例を図面とともに説明する。図１は冷凍冷蔵庫のブロッ
ク構成図である。本発明の冷凍冷蔵庫は、冷凍冷蔵庫本
体の内箱１を仕切壁２で複数の貯蔵室すなわち冷蔵室
３，冷凍室４，野菜室５に仕切り形成しており、本発明
の冷凍冷蔵庫は、通信機能をもち、該冷凍冷蔵庫を総合
的に制御するため主制御部６と、冷蔵室化粧カバーユニ
ット７と、製氷室ユニット８と、冷凍室化粧カバーユニ
ット９及び野菜室化粧カバーユニット１０で構成されて
いる。

【００２４】上記冷蔵室化粧カバーユニット７は、主制
御部６を上位の制御部として機能する冷蔵室３内の温度
の調節及び他の制御を行う冷蔵室副制御部１１を含み、
該冷蔵室副制御部１１への入力装置として冷蔵室ドアス
イッチ（ＲドアＳＷ）１２，冷蔵室サーミスタ１３が接
続されており、出力装置として冷蔵室庫内灯（Ｒ庫内
灯）１４及び電動ダンパ１５が接続され、該冷蔵室化粧
カバーユニット７で冷蔵室副制御部１１，冷蔵室ドアス
イッチ１２，冷蔵室サーミスタ１３，冷蔵室庫内灯１４
及び電動ダンパ１５が一体にユニット化されている。そ
して、冷蔵室副制御部１１には、下部の製氷室ユニット
８と接続するためのコネクタ１６を含む通信接続するた
めの通信線１７（１本），外部からの電源供給用として
の直流電源線１８（２本），及び商用電源線１９（２
本）の計５本の接続線が接続されている。

【００２５】上記製氷室ユニット８は、製氷室副制御部
２０を含み、該製氷室副制御部２０への入力装置として
製氷サーミスタ２１が接続されており、出力装置として
製氷モータ２２が接続され、該製氷室ユニット８で製氷
室副制御部２０，製氷サーミスタ２１，製氷モータ２２
が一体にユニット化されている。そして、製氷室副制御
部２０からは、上記冷蔵室化粧カバーユニット７と接続
するためのコネクタ１６を含む通信接続するための通信
線１７，直流電源線１８，商用電源線１９の接続線と、
下部の冷凍室化粧カバーユニット９と接続するためのコ
ネクタ１６を含む通信接続するための通信線１７，直流
電源線１８商用電源線１９の接続線が接続されている。

【００２６】上記冷凍室化粧カバーユニット９は、冷凍
室副制御部２３を含み、該冷凍室副制御部２３への入力
装置として冷凍室ドアスイッチ（ＦドアＳＷ）２４，冷
凍室サーミスタ２５が接続されており、出力装置として
電動ファン２６及び冷凍室ヒータ（Ｆヒータ）２７が接
続され、該冷凍室化粧カバーユニット９で冷凍室副制御
部２３，冷凍室ドアスイッチ２４，冷凍室サーミスタ２
５，電動ファン２６及び冷凍室ヒータ２７が一体にユニ
ット化されている。そして、冷凍室副制御部２３から
は、上部の製氷室ユニット８と接続するためのコネクタ
１６を含む通信接続するための通信線１７，直流電源線
１８，及び商用電源線１９の計５本の接続線と、下部の
野菜室化粧カバーユニット１０と接続するためのコネク
タ１６を含む通信接続するための通信線１７，直流電源
線１８，商用電源線１９の接続線が接続されている。

【００２７】上記野菜室化粧カバーユニット１０は、野
菜室副制御部２８を含み、該野菜室副制御部２８への入
力装置として野菜室サーミスタ（Ｖサーミスタ）２９が
接続されており、出力装置として野菜室ヒータ３０が接
続され、該野菜室化粧カバーユニット１０で野菜室副制
御部２８，野菜室サーミスタ２９，野菜室ヒータ３０が
一体にユニット化されている。そして、野菜室副制御部
２８からは、上部の冷凍室化粧カバーユニット９と接続
するためのコネクタ１６を含む通信接続するための通信
線１７，直流電源線１８商用電源線１９の接続線と、下
部の主制御部６と接続するためのコネクタ１６を含む通
信接続するための通信線１７，直流電源線１８，商用電
源線１９の接続線が接続されている。

【００２８】上記の冷凍冷蔵庫の電装部品の組み立て工
程としては、上下のユニット間を接続するコネクタ１６
を結合し、各化粧カバーユニット７，８，９，１０を夫
々の室内奥に取付、固定するだけの作業で最下部の主制
御部６から最上部の冷蔵室化粧カバーユニット７まで、
通信線１７，直流電源線１８，商用電源線１９の接続線
で一貫して電気的に接続され、通信接続による冷蔵庫全
体のシステムを構成できる。

【００２９】図２は本発明の冷凍冷蔵庫の第２実施例を
示すものであり、仕切壁２を挟んだ冷蔵室化粧カバーユ
ニット７と製氷室ユニット８間を接続するのに最適な仕
切壁２の位置に中継接続線３１を配設し、当該仕切壁２
の中継接続線３１を配設した両面に当該中継接続線３１
に接続されたコネクタ３２を設けている。つまり、仕切
壁２の表面に設置されているコネクタ３２に上下の各ユ
ニット７，８から出ている接続線３３（通信線１７，直
流電源線１８，商用電源線１９）を接続することで、各
室を仕切る仕切壁２をまたぐユニット間の接続を行う。

【００３０】図３は本発明の冷凍冷蔵庫の第３実施例を
示すものであり、仕切壁２を内箱１にはめ込む生産工程
の前に、予め平行線ケーブルとして例えばフラットケー
ブル３４を仕切壁２と内箱１との接続部分（間）に設置
しておく。その後、仕切壁２を内箱１にはめ込んで該フ
ラットケーブル３４を固定する。こうすることで仕切壁
２と内箱１との接合部の隙間を利用して仕切壁２をはめ
込んだユニット間を接続するための中継接続線が構成さ
れ、中継接続線を仕切壁２内を挿通させる構造体を必要
としない。

【００３１】図４は本発明の冷凍冷蔵庫の第４実施例を
示すものであり、仕切壁２には冷気を通す冷気ダクト穴
３５をが挿通しており、上部の冷蔵室化粧カバーユニッ
ト７から出ている接続線３６（通信線１７，直流電源線
１８，商用電源線１９）を該冷気ダクト穴３５に垂ら
し、該接続線と下部の製氷室ユニット８から出ている接
続線３７（通信線１７，直流電源線１８，商用電源線１
９）とをコネクタ３８で接続し、仕切壁２を挟んだユニ
ット間の接続を行う。冷凍冷蔵庫の構造上仕切壁２に存
在する冷気ダクト穴３５を利用してユニット間の接続を
行うので仕切壁２に中継接続線を設ける必要がない。

【００３２】図５（ａ），（ｂ）は本発明の冷凍冷蔵庫
の他の実施例であり、特に上記第４実施例のコネクタ３
８部分において、上部側接続線３６からコネクタ３８へ
の結露した水滴が流入するのを防止するために、（ａ）
はコネクタ３８の接続方向が水平方向になるように設置
し、さらにコネクタ３８の接続位置より上部側からくる
接続線３６が一旦コネクタ３８の接続位置より下部でＵ
字型に設置し、こうすることで、結露による水滴が接続
線３６を伝っても該Ｕ字型の最下端でその水滴がそのま
ま滴下し、コネクタ３８の接続部分に達することはな
い。また、（ｂ）はコネクタ３８の接続方向が縦方向に
しか取られない場合に、コネクタ３８の接続位置の上部
からくる接続線３６を一旦コネクタ３８の接続位置より
下部でＵ字型に設置し、コネクタ３８内の接続部への水
滴の侵入を防止する。

【００３３】

【発明の効果】本発明の請求項１記載の冷蔵庫は、化粧
カバーユニット内の副制御部と温度調節手段や温度検知
手段との接続が冷蔵庫の形成時に不要となり、化粧カバ
ーユニットを取り付ける際に仕切壁の接続線と接続する
だけでよいので、副制御部間及び副制御部と主制御部と
の接続を簡単に行うことができ、しかも、接続線が内箱
背面の冷気ダクトに配設されていないので、接続線の長
さを最小限に抑えることができ、組み立て効率を向上さ
せることができるとともに接続線の断線を防止すること
ができる。大幅に生産性を向上させることができ、ま
た、容易に分解廃棄することができる。

【００３４】また、請求項２の冷蔵庫は、コネクタによ
り中継接続線とユニット側接続線とを接続するだけでよ
いので、副制御部の設置位置に対し効率良い接続が可能
となり、組立上及び通信の信頼性を向上させることがで
きる。そして、請求項３の冷蔵庫は、仕切壁と内箱との
間を利用して中継接続線を配設することができるので、
仕切壁に中継接続線を挿通させるための特別な構造体を
必要とせず、部品点数の増加を抑えることができる。

【００３５】さらに、請求項４の冷蔵庫は、仕切壁の冷
気ダクト穴を利用して上部の化粧カバーユニットが有す
るユニット側接続線を垂らして挿通させるだけでよく、
仕切壁に中継接続線を設ける必要はないので、部品点数
を増加させることなくユニット間を接続させることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の冷蔵庫の第１実施例を示すブロック構
成図である。

【図２】本発明の冷蔵庫の第２実施例を示す要部構成図
である。

【図３】本発明の冷蔵庫の第３実施例を示す要部構成図
である。

【図４】本発明の冷蔵庫の第４実施例を示す要部構成図
である。

【図５】本発明の冷蔵庫の他の実施例を示すコネクタの
構成図であり、（ａ）はコネクタを水平方向に接続した
ものを示す構成図、（ｂ）はコネクタを縦方向に接続し
たものを示す構成図である。

【図６】従来の冷蔵庫の一例を示すブロック構成図であ
る。

【図７】従来の冷蔵庫の他の例を示すブロック構成図で
ある。

【符号の説明】

１内箱２仕切壁３冷蔵室４冷凍室５野菜室６主制御部７冷蔵室化粧カバーユニット８製氷室ユニット９冷凍室化粧カバーユニット１０野菜室化粧カバーユニット１１冷蔵室副制御部２０製氷室副制御部２３冷凍室副制御部２８野菜室副制御部

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】仕切壁により仕切られた複数の貯蔵室の
夫々に配設され該貯蔵室の室内温度を検知する温度検知
手段と、上記複数の貯蔵室の夫々に配設され当該貯蔵室
の室内温度を調節する温度調節手段と、上記温度検知手
段の検知温度に基づいて上記温度調節手段を制御する制
御手段とを備えた冷蔵庫において、上記制御手段は、上記複数の貯蔵室の夫々に設けられ個
々の貯蔵室の温度制御を行う副制御部と、該個々の副制
御部を制御して冷蔵庫の総合的制御を行う主制御部とか
らなり、上記個々の副制御部の所定の副制御部と各室の所定の温
度調節手段や温度検知手段とを各室の所定の化粧カバー
に夫々設け、該個々の所定の副制御部と各室の所定の温
度調節手段や温度検知手段とを夫々配線して各室毎に化
粧カバーユニットを形成し、該各室の化粧カバーユニット間を上記仕切壁を挿通する
接続線で夫々接続し、該各室の化粧カバーユニットの内
の１個の化粧カバーユニットと上記主制御部とを接続し
たことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項２】上記接続線は、上記仕切壁内部に当該仕
切壁を挿通するように配設された中継接続線と、上記ユ
ニットに接続されたユニット側接続線とからなり、該中
継接続線とユニット側接続線とをコネクタにより接続し
たことを特徴とする請求項１記載の冷蔵庫。
【請求項３】上記中継接続線を上記仕切壁と上記貯蔵
室を形成する本体の内箱との間に配設したことを特徴と
する請求項２記載の冷蔵庫。
【請求項４】上記仕切壁内部に隣接する貯蔵室内を連
通し冷気を送るための冷気ダクト穴を設け、該冷気ダク
ト穴内に上記接続線を配設したことを特徴とする請求項
１記載の冷蔵庫。