JP3051725U - オーバーロックミシンの布屑案内装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動吸引線切りおよび布屑吸込みの機能を有
するオーバーロックミシンの布屑案内装置を提供する。 【解決手段】 この装置はホッパ１０を含み、ホッパ１
０から下向きに案内管１１が延伸し、案内管１１の一端
に第１案内口１１１が設けられ、第１案内口１１１の相
対端に第２案内口１１２が設けられてノズル２０の出口
端２３に連接される。ノズル２０の外縁にねじ２１が設
けられ、ねじ２１および環溝２２の周壁に貫通孔２１１
が設けられる。ねじ２１に套筒３０がねじ付けられ、ノ
ズル２０の吸込端２４は套筒３０の外側に露出し、套筒
３０には接続管３２が設けられる。圧縮空気が接続管３
２から貫通孔２１１を経て出口端２３に進入すると、強
力な旋風を発生して自動的に包み縫いで裁断された布屑
を収集筒内に吸収し、同時に吸込端２４に真空が発生し
て吸引現象が起こり、縫線を自動的に裁断し、自動吸引
線切りおよび布屑吸込みの機能が達成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、オーバーロックミシンの布屑案内装置に関し、特に自動吸引線切り および布屑吸込みを円滑に行うオーバーロックミシンの布屑案内装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に見られる従来のオーバーロックミシンの布屑案内装置は、図４に示すよ うに、ホッパ６０をオーバーロックミシン９０の布地縫付端９１に設置し、その ホッパ６０の一端に下向きに延伸してホース６１が設けられ、そのホース６１は さらに案内管７０の一端に連接され、その案内管７０の他端は布屑収集筒８０に 連接されており、また案内管７０の他端は別のホース６２によってオーバーロッ クミシン９０の縫線の切断端９２と連接しており、かつその案内管７０の他端に はエアノズル７１が設けられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述の従来のものには次の欠点がある。すなわち、その布屑案 内装置のホースが長過ぎ、エアノズル７１の構造は複雑であり、かつその案内管 ７０と連接しているホース６１およびホース６２においては、それぞれ縫付裁断 後の布地がホッパ６０およびその縫線切断端９２と連接しており、またエアノズ ル７１はそれらホース６１、６２の前端に連接されているので、圧縮空気がその エアノズル７１から案内管７０内に進入した場合、それは吸引力を相対的に低下 させるだけでなく、装置はかなりの空間を占めているので、ホッパ６０には常に 大量の裁断された布屑が詰まり、かつ縫線自動切断の機能もよくなく、使用上あ まり理想的とはいえない。

【０００４】 したがって、本考案の目的は、自動吸引線切りおよび布屑吸込みの機能を有す るオーバーロックミシンの布屑案内装置を提供することにある。 本考案のもう一つの目的は、吸引力が強く、装置の占有空間が小さいオーバー ロックミシンの布屑案内装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記の課題を解決するための本考案の手段によると、オーバーロックミシンに よって布地を縫付けた後、その縫付け後の布縁を裁断し、布屑案内装置を通じて その裁断後の布屑は自動的に吸引して集められ、同時に縫線を自動的に吸引切断 し、そうして自動吸引線切りおよび布屑吸込みがスムーズに行われる。

【０００６】 実際に使用するときは、ホッパをオーバーロックミシンの布地縫付端に設置し 、さらに案内管の第一案内口を布屑収集筒と連接し、かつノズルの吸入端をオー バーロックミシンの縫線切断端と連接し、圧縮空気が連接口から複数個の貫通孔 を経てノズルの出口端へ進入し、強力な旋風を形成した場合、縫付け裁断後の布 屑は自動的に吸集筒内に吸込まれ、それと同時にノズルの吸入端は真空が発生し て吸引現象が起こり、それによって縫線を切断し、自動吸引線切りおよび布屑吸 込みの機能を達成する。また、その吸引現象により、吸引力が強化されるだけで なく、装置の占める空間は小さく、使用時は非常に理想的である。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１および図２に示すように、本実施例はオーバーロックミシンの布屑案内装 置に関するものであり、オーバーロックミシンによって布地が縫付けられた後、 その縫付け後の布地を裁断し、布屑案内装置を通じてその裁断後の布屑を自動的 に吸引して集めるものである。図１に示すように、その装置は漏斗状のホッパ１ ０があり、そのホッパ１０の一端は下向きに延伸して案内管１１が設けられ、そ の案内管１１が呈する傾斜案内角は、その布屑の吸引作用を強化するものである 。さらに、その案内管１１の一端には第１案内口１１１が設けられ、その案内管 １１の第１案内口１１１の相対端には、内径が第１案内口１１１よりも小さい第 ２案内口１１２が設けられている。

【０００８】 本実施例では、さらにノズル２０が設けられ、そのノズル２０は中空の桿体で あり、ノズル２０の外縁中間に近い箇所には、図２に示すように嵌合部材として のねじ２１が設けられ、ノズル２０のねじ２１側には環溝２２が設けられ、かつ ねじ２１の環溝２２と直交する周壁には、複数個の貫通孔２１１が斜めにノズル ２０内を貫通しているので、圧縮空気は各々その貫通孔２１１からノズル２０出 口端に流れ込み、さらに出口端２３の端縁は内向きに縮小されているので、圧縮 空気は回転して強力な旋風を形成し、また図１に示すように、ノズル２０の出口 端２３は案内管１１の第２案内口１１２に連接され、ノズル２０の出口端２３の 相対端は吸込端２４となる。

【０００９】 本実施例において、ノズル２０の外縁には套筒３０が設けられ、その套筒３０ はノズル２０のねじ２１にねじ付けられており、ノズル２０の吸込端２４は套筒 ３０の一端の外側に露出し、図１に示すように、套筒３０内にはノズル２０のね じ２１と環溝２２とに合致する構造が設けられているので、套筒３０およびノズ ル２０のねじ合せによって環溝２２および套筒３０内には空気室３０１が形成さ れ、空気室３０１には溝孔３１が設けられ、溝孔３１には圧縮空気の接続管３２ が取り付けられている。

【００１０】 図１から図３に示すように、使用するときは、ホッパ１０をオーバーロックミ シン４０の布地縫付端４１に取付け、さらに案内管１１の第１案内口１１１を布 屑収集筒５０と連接し、ノズル２０の吸込端２４をオーバーロックミシン４０の 縫線の線切り端４２と連接する。圧縮空気が接続管３２から空気室３０１に入り 、複数個の貫通孔２１１を経てノズル２０の出口端へ流れ込んだ場合、圧縮空気 は回転して強力な旋風を発生し、裁断後の布屑はホッパ１０内に落下し、その布 屑は自動的に収集筒５０内に収集され、ノズル２０の吸込端２４は真空になって 吸引現象が発生し、それによって縫線は自動的に切断され、自動吸引線切りおよ び布屑吸込みの機能が達成される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例によるオーバーロックミシンの
布屑案内装置を示す断面図である。

【図２】本考案の実施例によるオーバーロックミシンの
布屑案内装置を示す部分立体分解図である。

【図３】本考案の実施例によるオーバーロックミシンの
布屑案内装置の使用状態を示す図である。

【図４】従来のオーバーロックミシンの布屑案内装置を
示す図である。

【符号の説明】

１０ ホッパ １１ 案内管 ２０ ノズル ２３ 出口端 ２４ 吸込端 ３０ 套筒 ３２ 接続管 ５０ 収集筒 １１１ 第１案内口 １１２ 第２案内口

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一端が下向きに延伸して案内管が設けら
   れ、その案内管の一端に第１案内口が形成され、その第
   １案内口に相対する前記案内管の別の一端に第２案内口
   が形成されるホッパと、 出口端およびその出口端に相対する吸込端を有し、その
   出口端は前記第２案内口と接続され、さらに接続管が連
   結されるノズルとを備え、 圧縮空気が前記接続管から前記ノズルの出口端に進入し
   た場合、空気は回転を起こして強力な旋風を形成し、縫
   付け裁断後の布屑は前記ホッパの内部に落下して自動的
   に収集筒内に吸込まれ、同時に前記ノズルの吸込端に真
   空が発生して吸引現象が起こり、その吸引現象によって
   縫線が自動的に切断され、自動吸引線切りおよび布屑吸
   込みの機能を備えることを特徴とするオーバーロックミ
   シンの布屑案内装置。
2. 【請求項２】 前記案内管および前記ホッパの延伸した
   一端は、傾斜した案内角を有し、その傾斜した案内角に
   よって布屑の吸込み作用が強化されることを特徴とする
   請求項１記載のオーバーロックミシンの布屑案内装置。
3. 【請求項３】 前記第２案内口の内径は、前記第１案内
   口の内径より小さいことを特徴とする請求項１記載のオ
   ーバーロックミシンの布屑案内装置。
4. 【請求項４】 前記ノズルは、中空の桿体であり、桿体
   外縁の中間位置に近い箇所にねじが設けられ、そのねじ
   の一側に環溝が形成され、そのねじおよびその環溝が直
   交する周壁に複数の貫通孔が形成され、その貫通孔は前
   記出口端まで貫通し、前記ねじにさらに套筒がねじ付け
   られ、前記吸込端はその套筒の一端の外に露出し、前記
   套筒の上に前記接続管が設けられることを特徴とする請
   求項１記載のオーバーロックミシンの布屑案内装置。
5. 【請求項５】 前記套筒の内部には、前記ノズルの環溝
   と合致する構造が設けられ、前記套筒が前記ノズルにね
   じ付けられると前記環溝および前記套筒の内部に空気室
   が形成され、前記接続管はその空気室を貫通することを
   特徴とする請求項４記載のオーバーロックミシンの布屑
   案内装置。
6. 【請求項６】 前記ねじの周壁に形成される複数の貫通
   孔は、傾斜して前記ノズルの出口端を貫通し、圧縮空気
   は前記貫通孔から進入して回転し、さらに強力な旋風を
   発生することが可能であることを特徴とする請求項４記
   載のオーバーロックミシンの布屑案内装置。
7. 【請求項７】 前記出口端の端縁は、内向きに縮小さ
   れ、圧縮空気によって発生する風力がさらに強くなるこ
   とを特徴とする請求項１記載のオーバーロックミシンの
   布屑案内装置。