JP3051439U - 耐静電気性を有する着火具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐静電気性を有し、破砕薬に直接接触せず確
実な着火性能を有する着火具を提供するものである。 【構成】 銅またはアルミニューム管体（１）と管体内
部には電橋付塞栓（７）及び合成樹脂筒（５）を備え、
電橋付塞栓（７）は点火剤（４）の入った合成樹脂筒
（５）で囲まれ耐静電気性を有する。この点火剤（４）
は合成樹脂筒（５）の底部孔を通して第一着火剤（３）
と接し第一着火剤（３）は第二着火剤（２）と面で接し
ている。銅またはアルミニューム管体（１）の点火剤
（４）及び第一着火剤（３）はボロン粉末と酸化第二銅
粉末及びバインダーからなる。第二着火剤（２）はアル
ミニウム粉末と酸化第二銅粉末及びバインダーからなり
破砕薬に直接接しなくても確実な着火性能を与えるよう
威力調整されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、宅地造成、道路建設などの土木工事に使用する破砕剤に着火する着 火具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の着火具は容器に入った破砕剤の蓋を開いて薬剤中に直接挿入する方法で あったが、作業が煩雑かつ時間を要し、その上、水が進入しやすく不着火となる 危険があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

合成樹脂筒で電橋付塞栓を覆うようにし、電橋付塞栓と管体内部で電気火花 放電が起こり難くするようにした。

【０００４】 蓋付の円筒状包装容器の上部又は底部の中央に設けた直接に破砕剤と接触し ない凹状の着火具挿入孔に容器の蓋を開けずに、着火具を装着すればよい。その ためには容器の壁を通して内部の破砕剤に確実に着火させなければならない。そ の目的に合致するように点火剤、及び第一着火剤はボロン粉末と酸化第二銅粉末 及びバインダーの混合物とし、第二着火剤にアルミニウム粉末と酸化第二銅粉末 及びバインダーを用いて威力を調整し、破砕薬に接しなくても確実な着火性能を 与えるようにした。

【０００５】

【考案の効果】

本考案によれば、合成樹脂筒の底部に小孔を有するカップ状の絶縁物で電橋 付塞栓を覆ったものは、合成樹脂筒の無いものに比較し４〜５倍の耐静電気性が 向上し、ＪＩＳ規格にある通常の耐静電気雷管同等以上に耐静電気性が向上した 。 本考案によれば、容器の蓋を開けずに、着火具を着火挿入孔に直接装着でき るようにしたので、煩雑性は大幅に改善された。 第二着火薬の威力を向上させたため、直接破砕薬に接することなく、間接着 火が可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の着火具の縦断面図。

【図２】電橋付塞栓と脚線の縦断面図

【図３】合成樹脂筒の縦断面図。

【符号の説明】

１ 着火具間管体（銅又はアルミニューム製） ２ 第二着火剤 ３ 第一着火剤 ４ 点火剤 ５ 合成樹脂筒 ６ 電橋線 ７ 電橋付塞栓 ８ 脚線

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【手続補正書】

【提出日】平成１０年３月１０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 銅またはアルミニュームの管体（１）と
   管体内部には電橋付塞栓（７）及び合成樹脂筒（５）を
   備え、電橋付塞栓（７）はボロン粉末と酸化第二銅粉末
   及びバインダーの混合物の点火剤（４）の入った合成樹
   脂筒（５）で囲われている。この点火剤（４）は合成樹
   脂筒（５）の底部孔を通して点火剤と同一の第一着火剤
   （３）と接し、第一着火剤（３）はアルミニウム粉末と
   酸化第二銅粉末及びバインダーの混合物の第二着火剤
   （２）と接し第一着火剤及び第二着火剤はそれぞれ圧填
   されている耐静電気性を有する着火具。