JP3051334U - メロデー黒板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 音楽室などに於ける設備に、従来の五線入
り黒板にかわるものとして単に音符を記入する道具でな
く、黒板面の鍵盤図に表示灯付きの鍵、容易に音符が記
入できる譜表、それぞれの関係をリアルタイムで見聞
し、音楽を易しく理解するを目的にする。 【構 成】 黒板表面１の譜表２の五線、細線で表示し
た線間、加線に電磁誘導を利用したスイッチ機能があ
り、譜線に音符の記入前後適宜、譜線又は音符に指示棒
を近接すると対応した音を発し、相当する表示灯が点灯
する、更に音を表現する和音、ビブラートなど諸機能が
ある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、楽譜の読み方、書き方を黒板面に展開したもので、音楽室などに 常設使用を目的にしたメロデー黒板に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、音楽室には、一般的には五線入り黒板、オルガン又はピアノ、その他電 子的なものも含めた音響機器などが設備されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の設備で、五線入り黒板に楽譜を書き、書かれた楽譜を読みオルガン 又はピアノで奏し聞くのであるが、譜面上の譜線が示す音の高さについて、先ず 楽譜を読むことが難易である課題がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は上記従来の課題に鑑みなされたもので、例えば黒板面の譜表にチョ ークなどで音符の玉を書き、楽譜を読みオルガン、ピアノに向かう前に、音符の 玉に指示棒を近接すると基本的ではあるが相当する音がスピーカより出て、順次 他の音符に近接し楽譜上で聞く、読むが併進し音楽の理解が進むメロデー黒板を 提供するものである。

【０００５】 その手段として、黒板面の五線、細線に位置関係が相似な細溝を黒板裏面に施 し、細溝に電線を埋設し端末を譜音を発生する電子回路低周波発振器に接続し、 低周波電流の変化で電線に発生する磁束が黒板表面の譜線上に関与するべく設定 する。

【０００６】 ピックアップコイルを内蔵した指示棒の先端を、黒板面の譜線又は譜線上の音 符の玉に近接したとき、黒板裏面の電線に発生している個々の譜線のもつ低周波 電流による磁束の変化を黒板表面でピックアップコイルに電磁誘導による起電力 が生じ、この起電力が増幅器の入力信号になり低周波増幅され譜音を発音し、表 示灯が点灯し上記課題を達成できるものである。

【０００７】

【作 用】

教科書などの楽譜にある音符の玉を譜表に書き、順次指示棒で譜線上の音符の 玉に近接していくことで、基本的な音の流れが把握でき、普段は譜表面にランダ ムに触れながら、鍵盤図と楽譜との関係を知るのも最良の学習手段と思われる。

【０００８】 譜表面はチョーク使用のできる黒板面であるが、長期に亘っての使用で摩耗、 汚れもあり、その際再生も可能であるが、摩耗のない他の機能裏面装置との整合 性もあり、フィルムで譜表面をカバーし、フィルム面を音符を書くなどの使用面 とすることで、長期使用が可能になり、フィルムは随時フィルムフィーダの利用 で簡易に交換使用することができる。

【０００９】

【実用例】

図１は、本考案の実施例を示す正面図であり、本体の黒板表面１に数段の譜表 ２があり、指示棒６を手に先端を譜表２上の譜線に近接すると譜線に相当する音 を発し、同時に鍵盤図３の譜線に相当するキーの表示灯４が点灯する、制御パネ ル５にメトロノーム、和音、ビブラート、音量などのコントローラ、指示棒６の 接続などが集中してなる。

【００１０】 なお、このメロデー黒板本体の形状及び機能部品の配置、構造などについては 図１に限定するものでなく、この考案の目的を達成する手段であれば任意に推敲 することができる。

【００１１】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように、このメロデー黒板によれば譜表上の音符、音、鍵 盤との関係が容易に理解でき、余裕のある学習効果が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案の実施例を示す正面図

【符号の説明】

１ 黒板表面 ２ 譜表 ３ 鍵盤図 ４ 表示灯 ５ 制御パネル ６ 指示棒 ７ フィルムフィーダ ８ フィルムセッタ

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外観は教室などに見られる黒板状で、本
   体の黒板表面（１）に譜表（２）を、鍵盤図（３）上の
   キー個々に表示灯（４）を設け、制御パネル（５）にメ
   トロノーム、和音、ビブラート、音量などの機能コント
   ローラ、更にマイクロホン、指示棒（６）の接続用ジャ
   ック、電源スイッチを適宜取り付けたメロデー黒板。
2. 【請求項２】 内部に諸機能を含めた電子回路、スピー
   カ、電源などを設けた本体に、フィルムフィーダ
   （７）、フィルムセッタ（８）を具備してなる請求項１
   記載のメロデー黒板。
3. 【請求項３】 黒板表面（１）に高音部記号、低音部記
   号など音部記号のある譜表（２）を数段設表し、五線を
   主線に加線、間を細線で表示した請求項１記載のメロデ
   ー黒板。
4. 【請求項４】 電線に低周波電流を入力したとき電線に
   磁束ができ、このとき電線に近接してあるピックアップ
   コイルにも磁束が鎖交し、低周波電流が変化すればピッ
   クアップコイルの鎖交数が変化し電磁誘導作用により起
   電力が生じる、この利用を特徴にするメロデー黒板。
5. 【請求項５】 黒板表面（１）の五線、細線に、対照的
   に黒板裏面に敷設した個々の電線に、譜線に対応した周
   波数の低周波電流を常時入力し、先端にピックアップコ
   イルを内蔵した指示棒（６）を黒板表面（１）上の五
   線、細線に指示棒先端を近接したとき、黒板を介して譜
   線上に発生している電線の磁束の変化がピックアップコ
   イルに起電力を生じ、電子回路低周波増幅器を経てスピ
   ーカより譜線に相当する譜音が、同時に表示灯（４）が
   点灯する、指示棒（６）本来の指示とセンサを兼ねた請
   求項３又は４記載のメロデー黒板。