JP3050962U - 節電機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】定格電流以上の負荷であっても、タイムスイッ
チを安定して機能させることで、節電機に負荷のオン・
オフの管理をさせることにある。 【解決手段】節電機本体１１は、タイムスイッチＳＷ及
び電磁リレーＲから構成され、電源と負荷との間に配さ
れている。タイムスイッチＳＷ内にはタイマーＴが内蔵
されており、かかるタイマーＴは、前記電源側端子Ｓ
１，Ｓ２に接続されると共に、切換片１２に対して切り
換え信号を出力する。一方、電磁リレーＲは、電磁コイ
ル１４を備えており、かかる電磁コイル１４は、電磁リ
レーＲの切換片１５に接続されており、電磁コイル１４
の励消磁にともなって切換片１５が動作するように構成
されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、例えば自動販売機や冷蔵機能付きショーケース等と電源との間に 介在される節電機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

例えば、自動販売機を工場や会社等に設置する場合、その自動販売機が利用さ れる時間帯は明確になっている。従って、利用されない時間帯における節電を図 る目的で管理者が自動販売機のスイッチを直接オン・オフしている。ところが、 そうしたスイッチ操作は面倒であり、管理者の負担が大きい。そこで、最近では 電源と自動販売機の間にタイムスイッチを内蔵した節電機を介在させ、かかるタ イムスイッチの時間設定によって自動販売機のオン・オフを管理させることが提 案されている。

【０００３】 例えば、図２に示すように、電源と負荷との間にタイムスイッチＳＷを内蔵し た節電機５１を取り付け、当該タイムスイッチＳＷの電源側端子Ｓ１，Ｓ２を電 源に接続すると共に、同タイムスイッチＳＷの負荷側端子Ｌ１，Ｌ２を負荷に接 続していた。このタイムスイッチＳＷ内にはタイマーＴが内蔵されており、かか るタイマーＴは、前記電源側端子Ｓ１，Ｓ２に接続されると共に、切換片５２に 対して切り換え信号を出力するようになっている。そして、管理者の時間設定に よって、タイマーＴがオンタイムになると、タイマーＴから切換片５２へ切り換 え信号が出力されるため、当該切換片５２は、接点５３と接続して負荷側に電気 が流れる。一方、オフタイムになると、前記タイマーＴの切り換え信号によって 切換片５２が接点５３と切り離れるため、負荷側へ流れていた電気が断たれる。 このように、自動販売機（負荷）のオン・オフの管理は、タイムスイッチＳＷに より行われるので、管理者の負担を軽減することができる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】 ところが、タイムスイッチＳＷの時間設定によって切換片５２が接点５３と接 触するとき、前記タイムスイッチＳＷに定格電流以上の負荷がかかると、切換片 ５２と接点５３との接触部分で熱が発生する。この熱によって、切換片５２や接 点５３が溶けて破損するおそれは高く、節電機の故障の要因となる。

【０００５】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、定格電流以上 の負荷であっても、タイムスイッチを安定して機能させることで、節電機に負荷 のオン・オフの管理をさせることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、請求項１に記載の考案においては、電源と負荷 との間に配置され、内蔵タイマーからの出力信号に基づいてスイッチのオン又は オフ操作を行うタイムスイッチを備えた節電機において、前記タイムスイッチの 負荷側には、リレーが接続されていることをその要旨とする。

【０００７】 請求項２に記載の考案は、請求項１の節電機において、前記リレーは、電磁リ レーであることを特徴とする。 請求項３に記載の考案は、請求項２の節電機において、前記電磁リレーは、タ イムスイッチがオン状態にあるときに電源と負荷とを電気的に接続するように構 成されていることを特徴とする。

【０００８】 請求項４に記載の考案は、請求項２又は請求項３の節電機において、前記電磁 リレーは、タイムスイッチがオフ状態にあるときに電源と負荷とを電気的に遮断 するように構成されていることを特徴とする。

【０００９】 請求項５に記載の考案は、請求項２〜請求項４のいずれか一項に記載の節電機 において、前記電磁リレーは、当該節電機本体内に収納されていることを特徴と する。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を電磁リレーを備えた自動販売機用の節電機に具体化した一実施 形態について図１に基づいて説明する。

【００１１】 図１に示すように、節電機本体１１は、タイムスイッチＳＷ及び電磁リレーＲ から構成され、電源と自動販売機との間に配されている。このタイムスイッチＳ Ｗは、電源に接続された電源側端子Ｓ１，Ｓ２と、自動販売機に接続された負荷 側端子Ｌ１，Ｌ２を備えている。また、タイムスイッチＳＷ内にはタイマーＴが 内蔵されており、かかるタイマーＴは、前記電源側端子Ｓ１，Ｓ２に接続される と共に、切換片１２に対して切り換え信号を出力するようになっている。この切 換片１２は、接点１３と接続及び切り離し可能に設けられている。

【００１２】 一方、電磁リレーＲは、電磁コイル１４を備えており、かかる電磁コイル１４ は、タイムスイッチＳＷの負荷側端子Ｌ１，Ｌ２に接続されている。この電磁コ イル１４は、電磁リレーＲの切換片１５に接続されており、電磁コイル１４の励 消磁にともなって切換片１５が動作するように構成されている。また、電源と自 動販売機とは一方の線をもって接続されると共に、他方の線は当該電磁リレーＲ を介して電源と自動販売機とを接続している。

【００１３】 次に、上記のように構成された本実施形態の節電機の作用について説明する。 まず、自動販売機の管理者は、自動販売機をオン・オフさせたい時間をタイマ ーに入力する。かかる時間設定によって、タイマーＴがオンタイムになると、タ イマーＴから切換片１２へ切り換え信号が出力されるため、当該切換片１２が接 点１３と接触して電磁コイル１４に電気が流れる。すると、電磁コイル１４は励 磁され、この励磁によって電磁リレーＲの切換片１５がＡ位置からＢ位置へとな る。こうして、電源と自動販売機とが電気的に接続されるため、自動販売機がオ ン状態になる。

【００１４】 一方、タイマーＴがオフタイムになると、前記タイマーＴの切り換え信号によ って切換片１２が接点１３と離れるため、負荷側へ流れていた電気が断たれる。 すると、電磁コイル１４は消磁され、この消磁によって電磁リレーＲの切換片１ ５がＢ位置からＡ位置へとなる。こうして、電源と自動販売機とが電気的に遮断 されるため、自動販売機がオフ状態になる。

【００１５】 本実施形態では、上記のように節電機を構成したので、次に掲げる効果を発揮 する。 ・節電機本体１１には、電磁リレーＲが配されているため、タイムスイッチＳ Ｗに定格電流以上の負荷がかかることはなく、切換片１２が接点１３と接触する ときに接触部分で熱が発生するおそれはない。従って、切換片１２や接点１３が 溶けて破損するのを未然に防ぎ、節電機の安定した運転を実現することができる 。 ・タイマーＴがオンタイムになると、当該切換片１２が接点１３と接触して 電磁コイル１４に電気が流れるため、タイムスイッチＳＷは、電磁コイル１４を 励磁させ、電源と自動販売機とを電気的に接続させることができる。

【００１６】 ・タイマーＴがオフタイムになると、当該切換片１２が接点１３と切り離され て電磁コイル１４への電気が途切れるため、タイムスイッチＳＷは、電磁コイル １４を消磁させ、電源と自動販売機とを電気的に切ることができる。

【００１７】 ・電磁リレーＲは、節電機本体内にタイムスイッチＳＷと一体に収容されてい るため、その取り扱いを便利にすることができる。 尚、本考案は前記各実施形態の構成に限定されず、次のように変更して具体化 することも可能である。

【００１８】 ・本実施形態では、電源と自動販売機との間に電磁リレーＲが配されたが、こ の電磁リレーＲを、例えば、トランジスタ等の半導体素子を用いた無接点リレー 等に変更してもよい。このように構成しても上記実施形態と同様の効果を得るこ とができると共に、リレー自体の体躯を小さくさせることができる。

【００１９】 ・本実施形態では、電源と自動販売機との間に節電機を配したが、この自動販 売機を、例えば冷蔵機能付きショーケース等に変更してもよい。このように構成 しても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。

【００２０】

【考案の効果】

請求項１の考案によれば、節電機内には、リレーが配されているため、タイム スイッチに定格電流以上の負荷がかかることはなく、タイムスイッチの切換片が 接点と接触するときに当該接触部分で熱が発生するおそれはない。従って、切換 片や接点が溶けて破損するのを未然に防ぎ、節電機の安定した運転を実現するこ とができる。

【００２１】 請求項２の考案によれば、請求項１の考案の効果に加えて、電磁リレーが配さ れることにより、簡単な構成で節電機を形成することができる。 請求項３の考案によれば、請求項２の考案の効果に加えて、タイマーがオンタ イムになると、電磁リレーに電気が流れるため、節電機は、電源と負荷とを電気 的に接続させることができる。

【００２２】 請求項４の考案によれば、請求項２又は３の考案の効果に加えて、タイマーが オフタイムになると、電磁リレーへの電気が途切れるため、節電機は、電源と負 荷とを電気的に切ることができる。

【００２３】 請求項５の考案によれば、請求項２〜４のいずれか一項の考案の効果に加えて 、電磁リレーは、節電機本体内にタイムスイッチと一体に収容されているため、 その取り扱いを便利にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態を示す節電機の回路図。

【図２】従来技術における節電機の回路図。

【符号の説明】

１１…節電機本体、Ｔ…タイマー、タイムスイッチ…Ｓ
Ｗ、Ｒ…電磁リレー。

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電源と負荷との間に配置され、内蔵タイ
   マーからの出力信号に基づいてスイッチのオン又はオフ
   操作を行うタイムスイッチを備えた節電機において、 前記タイムスイッチの負荷側には、リレーが接続されて
   いる節電機。
2. 【請求項２】 前記リレーは、電磁リレーである請求項
   １に記載の節電機。
3. 【請求項３】 前記電磁リレーは、タイムスイッチがオ
   ン状態にあるときに電源と負荷とを電気的に接続するよ
   うに構成されている請求項２に記載の節電機。
4. 【請求項４】 前記電磁リレーは、タイムスイッチがオ
   フ状態にあるときに電源と負荷とを電気的に遮断するよ
   うに構成されている請求項２又は請求項３に記載の節電
   機。
5. 【請求項５】 前記電磁リレーは、当該節電機本体内に
   収納されている請求項２〜請求項４のいずれか一項に記
   載の節電機。