JP3050805B2 - 自動制御ブレーキシステムおよびそれに用いるタンデムマスタシリンダ - Google Patents

自動制御ブレーキシステムおよびそれに用いるタンデムマスタシリンダ

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JP3050805B2
JP3050805B2 JP13094396A JP13094396A JP3050805B2 JP 3050805 B2 JP3050805 B2 JP 3050805B2 JP 13094396 A JP13094396 A JP 13094396A JP 13094396 A JP13094396 A JP 13094396A JP 3050805 B2 JP3050805 B2 JP 3050805B2
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隆一 田中
俊幸 高橋
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ボッシュ ブレーキ システム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トラクションコ
ントロールをはじめとして、安定走行や追突防止等のた
めに、ブレーキ液圧を人的操作によらず自動的に制御可
能なブレーキシステムに関し、特に、そうした自動制御
ブレーキシステムに好適なタンデムマスタシリンダに関
する。
【0002】
【発明の背景】車両等のブレーキシステムでは、安全性
を確保するため、互いに独立した2系統以上の配管系が
適用される。タンデムマスタシリンダは、それに用いる
液圧発生装置である。そうしたタンデムマスタシリンダ
は、一般に、開口側の一端から軸線方向に延びるシリン
ダ孔を含むシリンダ本体と、そのシリンダ本体の内部の
シリンダ孔の中に、第1液圧室および第2液圧室を区画
する第1ピストンおよび第2ピストンと、それらのピス
トンを移動させることによって、第1および第2の各液
圧室にブレーキ液圧を発生させるブレーキ操作手段とを
備える。通常のブレーキ操作手段は、ペダルおよびそれ
に連動するプッシュロッドである。運転者がペダルを踏
み込むと、プッシュロッドが第1ピストンを移動させて
第1液圧室に液圧を発生させ、しかもまた、その第1ピ
ストンの移動に応じて第2ピストンをも移動させ第2液
圧室にも液圧を発生させる。
【0003】一方、ブレーキシステムにおけるさらなる
安全性の確保のため、ブレーキ操作手段による人的なブ
レーキ操作を行わずに(つまりは、人的なブレーキ操作
とは無関係にあるいは独立に)、ブレーキ液圧を自動的
に生じさせる自動制御を行うことが望まれる。2系統以
上のブレーキシステムの中に、人的なブレーキ制御と自
動制御との2制御形態を可能とする場合、液圧発生装置
を共通化する意味から、運転者に操作されるブレーキ操
作手段を含むタンデムマスタシリンダを、自動制御のた
めの液圧発生装置としても利用することになろう。タン
デムマスタシリンダは、自動制御の形態では、ブレーキ
操作手段が非操作位置にあるため、外部のポンプ装置か
ら圧液を供給することが必要となる。その場合、各系統
ごとにポンプ装置を装備したのでは、装置および配管の
構成が複雑になり、システムのコスト高を招いてしま
う。そこで、人的なブレーキ操作手段が単一であるよう
に、ポンプ装置を単一化する考えが出る。
【0004】特開平7−172280号の公報は、そう
したポンプ装置を単一化する考えを明らかにしている。
そこでは、第1液圧室に対し、外部のポンプ装置による
吐出圧液を導入することによって第1液圧室に液圧を発
生させ、しかもまた、その発生液圧で第2ピストンを移
動させ、第2液圧室にも液圧を発生させるようにしてい
る。ところで、自動制御の形態のとき、人的なブレーキ
制御のときとは異なり、第1ピストンは非作動位置にあ
る。移動しない第1ピストンは、第1液圧室とリザーバ
との間を遮断することができない。そのため、前記の公
報の技術では、第1液圧室とリザーバとの間を連通する
通路途中に、電磁弁からなる開閉弁を設けるようにして
いる。その開閉弁は、通常は開であり、自動ブレーキ時
には電子制御回路からの制御信号を受けて閉となるよう
に制御される。
【0005】
【解決しようとする課題】しかし、自動制御時に第1液
圧室をリザーバ側から遮断する手段として、そうした電
磁開閉弁を介在させる方法を適用した場合には、次のよ
うな問題を生じてしまう。第1の問題は、電磁開閉弁自
体が、コイルを含むため一般の機械的な弁に比べて大型
であり、しかも、電子制御回路との電気的な接続が必要
であるという不都合があることである。そうした不都合
は、リザーバとシリンダ本体の第1および第2の液圧室
とを配管を用いて連絡する場合でも、配管を用いないで
連絡する場合のいずれでも生じる。しかし、その不都合
は、リザーバ一体型のマスタシリンダにおいて、特に顕
在化し、第2の問題を生じる。タンデムマスタシリンダ
の多くは、ピストンをはめ込んだシリンダ本体の上部に
あるボス部を介して、リザーバがシリンダ本体に対して
直接結合され、リザーバとシリンダ本体とがかなり接近
した形態である。そのため、電磁開閉弁をシリンダ本体
に一体的に設けることは困難である。無理に一体化しよ
うとすると、第1液圧室−リザーバ間の通路形成が複雑
化したり、液密なシールを必要とする接続個所が増えた
りして、リザーバを含むマスタシリンダの構造を大幅に
変更せざるを得なくなってしまう。また、より小型の電
磁開閉弁を用いたとしても、リザーバ−シリンダ本体間
の接続部周辺が大型化することは必至であり、マスタシ
リンダ自体のコンパクト化を図る上での障害が残る。
【0006】この発明は、以上の背景を考慮してなされ
たものであり、人的なブレーキ制御と自動制御との2制
御形態に対応しうる新たなブレーキシステム、特に、そ
の中のタンデムマスタシリンダの周辺を簡単にし、シス
テムのコストを有効に低減することができる技術を提供
することを目的とする。また、この発明は、そうしたブ
レーキシステムに適したタンデムマスタシリンダを提供
することを他の目的とする。さらに、この発明は、そう
した2制御形態に対応するためのマスタシリンダとし
て、リザーバ一体型のコンパクトなタンデムマスタシリ
ンダを提供することをも目的とする。
【0007】
【発明の手段】この発明では、実施例に対応する添付
図、特に図1および図3に示すように、リザーバ30と
シリンダ本体22の中の第1液圧室71との間を連通す
る第1通路81に、第1液圧室71の中の液圧上昇に応
答して開状態から閉状態へと切り換わる開閉弁500を
備える。その開閉弁500は機械的な構成要素だけから
なり、たとえば、その弁体57が液圧を受けて弾性変形
可能であり、その弾性変形を利用することによって、弁
の開閉を行う。したがって、弁は電磁的なコイルを含ま
ず、しかも、電子制御手段との間の接続も不要である。
また、開閉弁500には、リザーバ30側から第1液圧
室71側に向かう液移動を許す一方向弁700を並列接
続する。その一方向弁700によって、ブレーキ弛め時
に、負圧傾向になる第1液圧室71に対し、リザーバ3
0側から液を補給することができる。そのような開閉弁
500および一方向弁700については、第1液圧室7
1とリザーバ30側とを連通する、シリンダ本体22上
部のボス部41の内部に配置するようにすると良い。そ
うすれば、配管を簡略化できるだけでなく、そのボス部
41の内部の構成を一部変えるだけで対応できるからで
ある。その点、シリンダ本体22と一体の弁座側に小さ
な溝状の隙間通路5795を設け、その隙間通路579
5を被うようにゴム等の弾性材料からなる弁体57を配
置することによって弁を構成することが好ましい。弁体
57は、第1液圧室71が昇圧しない段階では、隙間通
路5795を閉じることがないが、第1液圧室71の中
にポンプ装置90から吐出圧液が導入され、第1液圧室
71の液圧が上がると、その液圧を受けて溝状の隙間通
路5795を閉じるように弾性変形する。それによっ
て、開閉弁500は、自らの変形により、開状態から閉
状態へと切り換わる。弾性変形する弁体57は、開閉弁
500の弁体としてだけでなく、一方向弁700の弁体
としても用いることができ、それだけ弁の構成は簡単で
あり、弁を配置するためのスペースも小さくなる。
【0008】さらに、シリンダ本体22の中の第1液圧
室71に対し、ポンプ装置90から過剰な圧液が導入さ
れることを避けるため、前記の開閉弁500および一方
向弁700と並列にリリーフ弁900を設けることがで
きる。リリーフ弁900は、常時には閉じているが、第
1液圧室71の中の液圧がブレーキ作動に供する液圧値
に比べて過剰に高くなったとき、第1液圧室71からリ
ザーバ30側に向かう液移動を許し、過剰な分を解放す
る。そのリリーフ弁900自体は、たとえばボールから
なる弁体907と、そのボール弁体907を弁座に押し
つけるバネ部材905とによって構成することができ
る。したがって、開閉弁500の弁体と一方向弁700
の弁体とを共通にした弁構成に加えて、その共通弁体を
保持する弁本体に対し、リリーフ弁900の構成要素を
も保持させるようにすることによって、リリーフ弁90
0を含む3つの弁をすべて、前記したシリンダ本体22
上部のボス部41の内部に配置するようにすることもで
きる。
【0009】
【好適な実施例】図1は、この発明によるブレーキシス
テム10の全体的な配管系統を示している。ブレーキシ
ステム10は、液圧発生装置としてタンデムマスタシリ
ンダ20を備えている。マスタシリンダ20は、シリン
ダ本体22の上部にリザーバ30を一体に支持したリザ
ーバ一体型のものである。シリンダ本体22自体は、シ
リンダヘッド22h側に開口23があり、内部にはその
開口23から口が閉じたシリンダボトム22b側までシ
リンダ孔24が軸線方向に延びている。また、シリンダ
本体22の外部には、軸線方向に互いに離れた個所に内
部中空の第1および第2のボス部41,42がそれぞれ
ある。これらのボス部は、リザーバ30の接続部31,
32をグロメットシール51,52を介してはめ込み、
リザーバ30をシリンダ本体22に支持するものであ
り、また、リザーバ30の内部とシリンダ本体22の内
部(正確には、内部に区画される第1液圧室71および
第2液圧室72)とを連通するものでもある。
【0010】リザーバ本体22のシリンダ孔24の中に
は、開口23に近い側に第1ピストン61、その奥に第
2ピストン62が軸線を一にして順次配置され、シリン
ダボトム22bと第2ピストン62との間に第2液圧室
72、第2ピストン62と第1ピストン61との間に第
1液圧室71をそれぞれ区画している。公知のように、
第1ピストン61の開口23側の端部に、ペダルの踏込
みに連動するプッシュロッドからの力が加わる。そし
て、その力は、第1ピストン61をシリンダボトム22
b側に向けて移動させ第1液圧室71に液圧を発生させ
るとともに、その第1ピストン61の移動に応じて第2
ピストン62をもシリンダボトム22b側に移動させ第
2液圧室72にも液圧を発生させる。第1および第2の
各液圧室71,72は、第1および第2の各ピストン6
1,62の動きがないブレーキ非作動時には、各ピスト
ン61,62に設けたセンターバルブ61c,62cが
開いているため、第1および第2の各ボス部41,42
の内部を介する第1通路81および第2通路82を通し
てリザーバ30側に連通している。しかし、各ピストン
61,62が動いた後では、各ピストン61,62の動
きに伴ってセンターバルブ61c,62cが閉じ、前記
の第1通路81および第2通路82は遮断状態となる。
【0011】ブレーキシステム10におけるブレーキ配
管は前後型であり、第1液圧室71は、ブレーキ配管1
01およびアンチスキッド液圧制御装置201を通して
前輪側の左右の第1ホイールシリンダ301L,301
Rに連絡し、また、第2液圧室72は、同様に、ブレー
キ配管102およびアンチスキッド液圧制御装置202
を通して後輪側の左右の第2ホイールシリンダ302
L,302Rに連絡している。各アンチスキッド液圧制
御装置201,202は、前輪、後輪について同じ構成
であり、図2に示すように、アンチスキッド制御用のポ
ンプ装置203のほか、保持、弛めあるいは込めの各状
態を得る2つの2位置電磁弁204,205、弛められ
た作動液を貯える低圧リザーバ206、さらに液圧解放
用チェックバルブ207等を含む。こうしたアンチスキ
ッド液圧制御装置201,202は、ペダルによる人的
なブレーキ操作が行われたとき、車輪の状態を監視する
電子コントロールユニット(図示しない)の指令に基づ
き作動してブレーキ液圧を制御する。また、トラクショ
ンコントロールを含む自動ブレーキ制御が行われると
き、同じ液圧制御装置201,202は、電子コントロ
ールユニットから指令を受け、ポンプ装置90の駆動に
より各ホイールシリンダ301L,301R;302
L,302Rに供給する液圧を制御する機能をも果た
す。アンチスキッド液圧制御装置については、2位置電
磁弁を用いたもののほか、3位置電磁弁を用いたものな
ど、他のものを適用することができる。また、ブレーキ
配管についても、前後型だけでなく、X型などの他の配
管形式を適用することができるのは勿論である。
【0012】そうした人的なブレーキ制御に対し、自動
的なブレーキ制御のときには、ペダルを含むブレーキ操
作手段による操作がないため、第1ピストン61は、非
作動位置を保つ。そのため、第1液圧室71は、第1ボ
ス部41および接続部31の各内部を含む第1通路81
を通してリザーバ30側に連通し、解放状態のままであ
る。そこで、自動的なブレーキ制御を可能とするために
は、第1ピストン61の動きがない状態で、第1通路8
1を遮断し、しかも、第1液圧室71の内部に圧液を導
入することが必要である。タンデムマスタシリンダ20
は、第1液圧室71に外部から圧液を導入するため、第
3通路83を備える。第3通路83は、第2ボス部42
に設けた吸引用接続ポート83sに端を発し、配管83
1を通して第1液圧室71に臨む吐出用接続ポート83
eに達する通路である(図1のほか、図4および図5を
参照)。この第3通路83の配管831の途中には、電
気モータを駆動源としたポンプ装置90およびポンプ装
置90の吐出側に逆止弁91が配置される。
【0013】また、タンデムマスタシリンダ20は、第
1ボス部41の内周部分に、第1通路81を開閉するた
めの開閉弁500のほか、リザーバ30側から第1液圧
室71側に向かう液移動を許す一方向弁700、さら
に、ポンプ装置90による過剰な圧液を第1液圧室71
からリザーバ30側へと逃がすリリーフ弁900をそれ
ぞれ備える。図3の拡大断面図が第1ボス部41の部分
を明確に示している。図3に示すように、第1ボス部4
1の内周は、複数にわたる段差をもつ形状であり、その
開口部分に内向きフランジ402および外向きフランジ
404を含む筒部材400が支持されている。筒部材4
00は、外向きフランジ404に隣り合う個所にOリン
グ406を保持しつつ、第1ボス部41にはめ込まれ、
スプリングピン部材408によって抜止めされている。
リザーバ30側の第1接続部31は、そうした筒部材4
00の内周にグロメットシール51を介してはめ込まれ
る。なお、筒部材400は、第1ボス部41の内周にね
じ結合して固定することもできる。
【0014】筒部材400は、前記した3つの弁を含む
弁ユニット579を第1ボス部41の内部に保持する部
材でもある。弁ユニット579は、外周にテーパ部57
9t、中央を貫通する中心孔579cおよび中心孔57
9cの周囲に位置する他の貫通孔579hをもつ弁本体
5790と、その弁本体5790に組み込んだゴム製の
板形状の弁体57およびボール弁体907、さらに、ボ
ール弁体907にリリーフ圧を与える板バネ905およ
び板バネ905を支持するキャップ部材903とを備え
る。弁ユニット579はユニットとして取り扱うことが
でき、テーパ部579tにOリング5796を押さえつ
つ、第1ボス部41の内部に固定される。
【0015】ここで、板形状の弁体57が当たる弁本体
5790の弁座の部分に注目されたい。その弁座部分に
は、溝状の隙間通路5795がある。弁体57は、第1
液圧室71に液圧が生じない状態のとき、貫通孔579
hをふさいではいるが、隙間通路5795をふさぐこと
はできない。そのため、第1液圧室71は、その隙間通
路5795を通してリザーバ30側に連通している。し
かし、ポンプ装置90からの吐出圧液が第1液圧室71
に導入され、その第1液圧室71の液圧が上がると、ゴ
ムからなる弁体57は、その液圧を受けて隙間通路57
95をふさぐように弾性変形する。すなわち、弁体57
は、第1通路81を開閉するための開閉弁500の弁体
として機能する。また、この弁体57は、周囲の貫通孔
579hをふさいではいるが、ブレーキの弛め時に第1
液圧室71側が負圧状態になると、弁体57の前後にお
ける差圧によって弁体57をたわめ、リザーバ30側か
ら第1液圧室71側に作動液を補給することができる。
弁体57は、リザーバ30側から第1液圧室71側に向
かう液移動を許す一方向弁700の弁体としても機能す
るわけである。
【0016】以上のように、ブレーキシステム10にお
けるタンデムマスタシリンダ20は、第1ボス部41の
内部に複数の弁機能を配置し、しかも、ポンプ装置90
を含む第3通路83の配管接続ポートをシリンダ本体2
0に設けるなど、配管接続を集約化している。そのた
め、システム全体の配管構成を有効に簡略化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるブレーキシステムの一実施例を
示す配管系統図である。
【図2】図1の中の具体的な回路構成の一例を示す回路
図である。
【図3】図1の要部の拡大詳細図であり、aは縦断面
図、bはaにおける3b−3b線に沿う横断面図であ
る。
【図4】図1の4−4線に沿う部分の断面図である。
【図5】図1の5−5線に沿う部分の断面図である。
【符号の説明】
10 ブレーキシステム 20 タンデムマスタシリンダ 22 シリンダ本体 24 シリンダ孔 30 リザーバ 31,32 接続部 41 第1ボス部 42 第2ボス部 61 第1ピストン 62 第2ピストン 71 第1液圧室 72 第2液圧室 81 第1通路 82 第2通路 83 第3通路 500 開閉弁 57 弁体 700 一方向弁 900 リリーフ弁 520 第2の支持部

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ピストンと第2ピストンとがシリン
    ダ本体の内部に第1液圧室および第2液圧室を区画する
    タンデムマスタシリンダと、このタンデムマスタシリン
    ダの第1および第2の各液圧室にそれぞれ第1および第
    2の通路を通して連通するリザーバと、前記第1液圧室
    に第1液圧制御回路を通して連絡する第1ホイールシリ
    ンダ、および前記第2液圧室に第2液圧制御回路を通し
    て連絡する第2ホイールシリンダと、前記第1液圧室に
    第3通路を通して連通するポンプ装置とを備え、前記タ
    ンデムマスタシリンダは、運転者が操作するブレーキ操
    作手段をさらに含み、その操作手段によるブレーキ操作
    に応じ、前記第1および第2の各ピストンが前記第1お
    よび第2の各通路を連通状態から遮断状態に変化させ、
    それによってブレーキ液圧を生じさせる人的なブレーキ
    制御と、前記ブレーキ操作手段による操作を行わずに、
    前記第1通路を遮断状態にし、前記ポンプ装置による圧
    液を前記第1液圧室に供給することによって、ブレーキ
    液圧を自動的に生じさせる自動制御との2制御形態に応
    じるブレーキシステムであって、前記自動制御の形態の
    とき、前記第1液圧室と前記リザーバとの間を遮断する
    ために、前記第1通路に、機械的な構成要素だけからな
    り、前記第1液圧室の中の液圧上昇に応答して開状態か
    ら閉状態へと切り換わる開閉弁を備えることを特徴とす
    る自動制御ブレーキシステム。
  2. 【請求項2】 前記開閉弁に対し、前記リザーバ側から
    前記第1液圧室側に向かう液移動を許す一方向弁を並列
    接続した、請求項1のブレーキシステム。
  3. 【請求項3】 前記開閉弁は、液圧を受けて弾性変形す
    る弁体を含み、その弁体の弾性変形を利用することによ
    って、その開閉弁の開閉を行う、請求項1あるいは2の
    ブレーキスステム。
  4. 【請求項4】 一端に開口があり内部に軸線方向に延び
    るシリンダ孔、外部に軸線方向に互いに離れた個所に内
    部中空の第1および第2のボス部がそれぞれあり、それ
    ら両ボス部を利用して前記シリンダ孔の内部とリザーバ
    側との連通を図るようになっているシリンダ本体と、こ
    のシリンダ本体の内部のシリンダ孔の中に前記軸線方向
    に沿って順次配置され、前記開口に近い側に第1液圧
    室、開口から遠い側に第2液圧室を区画する第1ピスト
    ンおよび第2ピストンと、前記開口側から第1ピストン
    を移動させ第1液圧室に液圧を発生させるとともに、そ
    の第1ピストンの移動に応じて第2ピストンも移動させ
    第2液圧室にも液圧を発生させるブレーキ操作手段とを
    備えたタンデムマスタシリンダであって、前記第1およ
    び第2の各液圧室は、そこに発生する各液圧をそれぞれ
    外部のブレーキ回路に供給するよう接続し、しかも、第
    1液圧室には、外部のポンプ装置による吐出圧液を導入
    可能として、前記ブレーキ操作手段による人的なブレー
    キ制御と、そのブレーキ操作手段によらない自動的なブ
    レーキ制御との両方に用いるものにおいて、前記第1液
    圧室と前記リザーバの側とを連通する前記第1ボス部の
    内部に、次のAおよびBの2つの弁を設けたことを特徴
    とするタンデムマスタシリンダ。 A 前記自動的なブレーキ制御のときであって、前記第
    1ピストンが非作動時の位置にあるとき、前記第1液圧
    室の中の液圧上昇に応答して開状態から閉状態へと切り
    換わる開閉弁。 B 前記開閉弁に対し並列接続した弁であり、前記リザ
    ーバ側から前記第1液圧室側に向かう液移動を許す一方
    向弁。
  5. 【請求項5】 前記シリンダ本体には、前記第1および
    第2の各液圧室の液圧を配管を通して外部のブレーキ回
    路に供給するための第1および第2の接続ポートに加え
    て、前記第1液圧室を配管を通して前記ポンプ装置の吐
    出側に連絡するための第3の接続ポートがある、請求項
    4のタンデムマスタシリンダ。
  6. 【請求項6】 前記開閉弁および一方向弁は弁体を共通
    にし、その弁体が板形状の弾性部材からなる、請求項4
    のタンデムマスタシリンダ。
  7. 【請求項7】 前記AおよびBの2つの弁と並列に、前
    記第1ピストンが非作動位置にあるときに第1液圧室の
    中の液圧が所定値以上になると開弁し、第1液圧室から
    リザーバ側に向かう液移動を許すリリーフ弁をさらに備
    える、請求項4のタンデムマスタシリンダ。
  8. 【請求項8】 前記シリンダ本体の第1および第2の両
    ボス部に、前記リザーバの接続部をはめ込み、リザーバ
    をシリンダ本体に一体化した、請求項4のタンデムマス
    タシリンダ。
  9. 【請求項9】 前記ポンプ装置の吸引側を接続するため
    の接続ポートは、前記シリンダ本体の第2のボス部に位
    置している、請求項4のタンデムマスタシリンダ。
JP13094396A 1996-04-26 1996-04-26 自動制御ブレーキシステムおよびそれに用いるタンデムマスタシリンダ Expired - Lifetime JP3050805B2 (ja)

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