JP3050705U - 容 器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真の取付枠の効果を有する鏡取付座を備
え、全体外観が美しく上品な容器を提供する。 【解決手段】 本考案の容器の鏡取付座は、上側に枢設
され、カバー２１、二枚の鏡扉３０、４０および二枚の
押し板３８、４８を備え、カバー２１の片側の表面には
中央の鏡を貼付ける。二枚の鏡扉３０、４０はカバー２
１の左、右両側に枢設され、中央の鏡に対応した同側の
該鏡扉３０、４０の表面にそれぞれ鏡を取付ける。鏡扉
３０、４０のもう一側に、写真を収容するために適当な
形状の凹溝が設けられる。二枚の押し板３８、４８は鏡
扉３０、４０の凹溝に対応した形状をもち、真ん中に楕
円形の貫通孔があるので、押し板３８、４８と凹溝の底
との間に配置された写真を主体として表現することがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、容器に関し、特に容器本体の上側に鏡取付座が枢設された化粧品用 あるいは宝石用の容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知のとおり、従来の一般的な化粧品用あるいは宝石用の容器は、図１に示す ように容器本体８０の上側辺に鏡取付座８１が枢設される。鏡取付座８１の上面 に鏡８２がある。その両側に鏡扉８３、８４がそれぞれ設置される。鏡扉８３、 ８４の鏡８２と同じ側にも鏡８３１、８４１をそれぞれ設ける。それで、一般に よく見かける三面鏡の構造になる。従来、その鏡取付座８１を使う場合に、二枚 の鏡扉８３、８４を左右両側へ開け、鏡８２、８３１、８４１を外へ向けて露出 するので、鏡の効果に役立つ。それに対して、使用しないときは二枚の鏡扉８３ 、８４は中央へ閉じられ、鏡８２、８３１、８４１が外へ向かって露出されず、 容器本体８０の中に収容される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の鏡取付座８１における三面鏡の構造は、基本的に鏡の効 果しかないので、容器の全体美観にとってどんな装飾の作用もなく、非常に単調 である。 したがって、本考案の主な目的は、写真の取付枠を有する鏡取付座を備える容 器を提供することにある。

【０００４】 本考案の別の目的は、全体外観が美しく上品な容器を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の課題を解決するために、本考案の容器は、鏡取付座が上側に枢設され、 その鏡取付座はカバー、二枚の鏡扉および二枚の押し板を備える。 カバーの片側の表面には中央鏡が貼付けられる。 二枚の鏡扉はカバーの左、右両側に枢設され、中央鏡に対応する同側の該鏡扉 の表面にそれぞれ鏡が取付けられる。鏡扉のもう一側に、写真を収容するために 適当な形状の凹溝が設けられる。

【０００６】 二枚の押し板は鏡扉の凹溝に対応する形状を有し、真ん中に予定形状の貫通孔 があり、押し板と凹溝の底との間に配置される写真を主体として表現する。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 まず、図２および図３に示すように、本実施例による容器は、鏡取付座が容器 本体１０の上側に枢設され、化粧品または宝石を入れるために該容器本体１０の 内部を予定数量の収容室に仕切る。

【０００８】 鏡取付座は矩形板状のカバー２１を含む。カバー２１の底辺を容器本体１０に 枢設し、開閉できるようにする。カバー２１の内側に、図５に示すように支持柱 ２２が延ばされ、カバー２１を開けるときに容器本体１０の内部における係止溝 に係止することにより、鏡取付座を予定の角度に位置決めして開ける。カバー２ １の外側の上、下端に、それぞれねじ２３で相互平行の取付片２４、２５を二枚 締付ける。二枚の取付片２４、２５の間に鏡２６を貼付ける。

【０００９】 二枚の鏡扉３０、４０は、それぞれ前記取付片２４、２５の左、右端に枢設さ れる。鏡扉３０、４０の上、下端における外側に、ねじ山部３１、４１が突出て いる。そのねじ山部３１、４１を軟らかいペッド３２、４２および取付片２４、 ２５の穿孔２４１、２５１を通過させた後で、対応した数量の丸いヘッドのナッ トにより閉めると、鏡扉３０、４０が適当な緊密程度で取付片２４、２５の間に 設置される。中央鏡に対応した同側に、該鏡扉３０、４０の表面にもそれぞれ鏡 ３４、４４を取付ける。鏡３４、４４と向かい合う側面に、図３および図４に示 すように四角フレーム形の凹溝３５、４５が加工される。両凹溝３５、４５の内 側における中央位置に、雌ねじ山をもつ孔３６、４６がある。

【００１０】 二枚の透明板３７、４７は、予定の厚さを具有するガラスまたはアクリルなど の材質で製作され、鏡扉３０、４０の凹溝３５、４５に対応した形状をもつので 、凹溝３５、４５の中に入れることができる。 二枚の押し板３８、４８も、鏡扉３０、４０の凹溝３５、４５に対応した形状 をもち、凹溝３５、４５の口開けにかぶせる。

【００１１】 ノブ３９、４９は金属材質で製造された部材であり、一端が円球状のツマミ３ ９１、４９１で、もう一端がねじ山をもつ部分で、押し板３８、４８の円孔３８ ２、４８２を通過してから鏡扉３０、４０の雌ねじ山をもつ孔にねじ込まれる。 そうすると、二枚の押し板３８、４８と鏡扉３０、４０とはしっかり締付けられ る。

【００１２】 以上の構造により、使用者が鏡扉３０、４０の外側に写真６０を入れたい場合 に、まずはノブ３９、４９を回して外す。そして、ノブ３９、４９から押し板３ ８、４８が受けていた圧力がなくなったら、その次に順番に各押し板３８、４８ および透明板３７、４７を外す。それから、予め選んでおいた写真６０を二枚の 鏡扉３０、４０の凹溝の底に入れる。順番に各透明板３７、４７および押し板３ ８、４８をかぶせる。後で、もう一度ノブ３９、４９を取付けると、写真の枠の 効果をもつ鏡扉の構造になる。使用者が鏡を使うときに、鏡取付座を上へ向かっ て適当な角度まで開けると、各鏡２６、３４、４４が外へ露出されるので、鏡の 効果が果たされる。使わないときに各鏡扉３０、４０を閉じると、鏡取付座は写 真の枠の作用を得る。

【００１３】 本実施例の特色は、各鏡扉３０、４０と各鏡３４、４４との間に形成された凹 溝３５、４５を巧妙に活用し、写真６０および押し板３８、４８を取付ける。ま た、本来扉の把手としてのノブ３９、４９を押し板３８、４８および各鏡扉３０ 、４０の締付具とするので、簡便かつ実用的な構造だといえる。結局、鏡取付座 は鏡の効果があるばかりでなく、写真の枠の作用も兼備している。その全体外観 は美しく上品である。

【００１４】 ちなみに、容器の鏡取付座は、上述した外部露出式の実施例の外、図６に示す ように内蔵式の構造を採用してもよい。使わない場合に、鏡扉３０、４０は全て 容器本体１０の収容室１１上層に内蔵される。使用したい場合に、まずは鏡取付 座を９０°以上の予定位置まで開ける。その次に、順番に各鏡扉３０、４０を開 け、鏡の機能を得る。そのような効果は前述した実施例と同じである。

【００１５】 もちろん、本考案による容器は、一枚扉の鏡取付座にも適用できる。鏡扉の片 側に凹溝、押し板などの写真の枠の構造があれば、皆同等実施例とみなすことが できる。 以上の内容をまとめると、本考案による容器は、巧妙な発想だけのものである が、その空間形態が確かに新規制をもち、容器の美観および効果を向上させる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の容器を示す図である。

【図２】本考案の実施例による容器の立体図である。

【図３】本考案の実施例による容器の分解立体図であ
る。

【図４】図３の４−４線断面図である。

【図５】本考案の実施例による容器の使用状態を示す図
である。

【図６】本考案の他の実施例による容器の立体図であ
る。

【符号の説明】

１０ 容器本体 １１ 収容室 １２ 係止溝 ２１ カバー ２２ 支持柱 ２３ ねじ ２４、２５ 取付片 ２６、３４、４４ 鏡 ３０、４０ 鏡扉 ３１、４１、３９２、４９２ ねじ山部 ３２、４２ ペッド ３３、４３ ナット ３５、４５ 凹溝 ３７、４７ 透明板 ３８、４８ 押し板 ３９、４９ ノブ ６０ 写真 ２４１、２５１ 穿孔 ３８２、４８２ 円孔 ３９１、４９１ ツマミ

【手続補正書】

【提出日】平成１０年３月９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 片側の表面に中央の鏡が貼付けられるカ
   バーと、前記カバーの左、右両側に枢設され、前記中央
   の鏡に対応する同側の表面に鏡が取付けられ、もう一側
   に写真を収容するための適当な形状の凹溝が形成される
   二枚の鏡扉と、前記鏡扉の凹溝に対応する形状であり、
   真ん中に予定形状の貫通孔が形成される二枚の押し板と
   を有し、上側に枢設される鏡取付座を備え、 前記押し板と前記凹溝の底との間に配置される写真が主
   体として表現されることを特徴とする容器。
2. 【請求項２】 前記二枚の押し板と前記二枚の鏡扉の凹
   溝の底との間に、その凹溝に対応する形状の透明板が設
   置されることを特徴とする請求項１記載の容器。
3. 【請求項３】 前記二枚の鏡扉の外側の適当な所にノブ
   が配置されることを特徴とする請求項１記載の容器。
4. 【請求項４】 前記ノブの一端は手の指で引かれるツマ
   ミであり、前記ノブのもう一端はねじ山を有する部分で
   あり、そのねじ山を有する部分が前記押し板の貫通孔を
   通過し、前記鏡扉の凹溝の底に配置される雌ねじ山を有
   する孔にねじ込まれ、前記二枚の押し板と前記二枚の鏡
   扉とをしっかり締付けることを特徴とする請求項１記載
   の容器。
5. 【請求項５】 前記押し板の貫通孔の形状は、楕円形で
   あることを特徴とする請求項１記載の容器。
6. 【請求項６】 前記鏡取付座のカバーに貼付けられる鏡
   は、容器本体の内部方向に向かって設置されることを特
   徴とする請求項１記載の容器。
7. 【請求項７】 前記カバーの内側に支持柱が枢設され、
   そのカバーが開けられるとき、前記支持柱が前記容器本
   体の内部における係止溝に係止し、前記鏡取付座が適当
   な角度まで位置決めされて開けられることを特徴とする
   請求項１または６記載の容器。