JP3050498U - プラズマ装置用電極板 - Google Patents

プラズマ装置用電極板

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JP3050498U
JP3050498U JP1998000242U JP24298U JP3050498U JP 3050498 U JP3050498 U JP 3050498U JP 1998000242 U JP1998000242 U JP 1998000242U JP 24298 U JP24298 U JP 24298U JP 3050498 U JP3050498 U JP 3050498U
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small
plasma
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信 川合
圭一 後藤
利美 小林
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 プラズマ装置用電極板をプラズマドライエッ
チング装置等の拡散板部に取り付けるに際して、容易に
位置決めが可能なプラズマ装置用電極板を提供すること
を主目的とするものである。 【解決手段】 中央部に反応ガスを通気させるため多数
の小径穴が設けられた小径穴エリアを有し、外周部には
外周に沿って取付用のボルト穴が設けられたプラズマ装
置用電極板において、その表面側の少なくとも一つのボ
ルト穴周囲に位置決め用溝部が設けられていることを特
徴とするプラズマ装置用電極板である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えばプラズマドライエッチング装置等に使用される電極板であっ て、その中心部に反応ガス通気用の小径穴が多数設けられているプラズマ装置用 電極板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、半導体ウエーハ等のドライエッチングを行う際には高周波を印加す るプラズマドライエッチング装置が用いられている。 このようなプラズマドライエッチング装置は、例えば第5図に示すように、チ ャンバ21内に設けられた平面電極22とこれに対向する対向電極23とから構 成されるものである。
【0003】 この平面電極22には、不図示の高周波電源が接続されており、また半導体ウ エーハ等の被処理物24を載置・固定するための固定部25が設けられている。 一方、この平面電極22に対向する対向電極23は、電極部26とプラズマ装置 用電極板27とからなるものである。電極部26内にはガス溜り部28が設けら れており、またこの電極部26の下側のプラズマ装置用電極板27と接触する部 分は、ガス溜り部28と連通する多数の導入孔29が設けられた拡散板部30と されている。このガス溜り部28は不図示の反応ガス供給系に接続されている。
【0004】 プラズマ装置用電極板27は、その中央部に多数の小径穴32が設けられてお り、この小径穴32と上記拡散板部30の導入孔29との位置が合うように電極 部26にボルト31により取り付けられている。
【0005】 なお、この拡散板部30は、この例に示すようにガス溜り部28と一体となっ て電極部26を形成しているものの他に、別に拡散板として形成されこれをボル トや固定リング等で固定されているものもある。
【0006】 このプラズマドライエッチング装置を用いてエッチングを行う場合は、まず、 チャンバ21に設けられた真空排気装置33により、チャンバ21内を真空に引 く。これと同時に反応ガス34は、ガス溜り部28から導入孔29および小径穴 32を通ることにより整流されてチャンバ21内に導入される。そして、この状 態で不図示の高周波電源により高周波を印加することにより平面電極22と対向 電極23との間にプラズマが発生し、平面電極22上に載置・固定された半導体 ウエーハ等の被処理物24をエッチングするのである。
【0007】 このようなプラズマドライエッチング装置において反応ガス34は、上述した ように拡散板部30の導入孔29およびプラズマ装置用電極板27の小径穴32 を介してチャンバ内に導入されることから、プラズマ装置用電極板27を拡散板 部30にボルト31により固定する場合に、導入孔29と小径穴32との位置が 一致して通気できるようにする必要がある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のプラズマ装置用電極板27では、導入孔29と小径穴3 2とに位置ずれが生じ、反応ガスが流れなくなるという問題があった。 この点について、従来のプラズマ装置用電極板を示す図4および図5を用いて 説明する。
【0009】 図4は、従来のプラズマ装置用電極板27の表面側(本考案において、プラズ マ装置用電極板の表面側とは、チャンバ21内に面し、拡散板部30に接触しな い側の面をいう。)を示すものである。このプラズマ装置用電極板27の中央部 には、多数の小径穴32が設けられたほぼ円形の小径穴エリア35が形成されて おり、またその外周部には、外周に沿って等間隔に設けられた取付用ボルト穴3 6が12個形成されている。また、このボルト穴36の周囲には、ボルト31の 頭部がプラズマ装置用電極板の表面から突出しないようにザグリ37が設けられ ている。
【0010】 上記小径穴32は、通常縦方向および横方向共に等間隔となるような位置に設 けられているものであり、かつ所定の間隔を有することから小径穴エリア35は 完全な円形状とはなり得ないものである。また、図5に示す拡散板部30の導入 孔29が設けられている領域も、この小径穴32と対応するように設けられてい ることから、同様に完全な円形状とはなりえない。したがって、このプラズマ装 置用電極板27を拡散板部30に取り付ける場合は、所定のボルト穴36を拡散 板部30の所定のボルト穴に位置決めをして取り付けなければ、小径穴32と導 入孔29とが一致せず、反応ガス34をチャンバ21内にうまく導入することが できないという問題が生じる。
【0011】 しかしながら、上記従来のプラズマ装置用電極板27は、図4に示すように取 付用ボルト穴36およびその周囲に設けられたザグリ37が全く同形状であるた め、これにより位置決めをすることはできない。また、小径穴エリア35と導入 孔が設けられている領域との形状を合わせることにより位置決めを行うことは可 能であるが、これらの形状は円形状との相違が微小でありこれを見分けて位置決 めをするのは、困難であり時間がかかるという問題があった。
【0012】 本考案は、このような問題点に鑑みなされたもので、プラズマ装置用電極板を プラズマドライエッチング装置等の拡散板部に取り付けるに際して、容易に位置 決めが可能なプラズマ装置用電極板を提供することを主目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するためになされたもので、本考案の請求項1に記 載した考案は、中央部に反応ガスを通気させるため多数の小径穴が設けられた小 径穴エリアを有し、外周部には外周に沿って取付用のボルト穴が設けられたプラ ズマ装置用電極板において、その表面側の少なくとも一つのボルト穴周囲に位置 決め用溝部が設けられていることを特徴とするプラズマ装置用電極板である。
【0014】 このように、プラズマ装置用電極板の表面側の少なくとも一つのボルト穴周囲 に位置決め用溝部を設けることにより、プラズマ装置用電極板を拡散板部に取り 付ける際に容易に位置決めを行うことが可能となり、導入孔と小径穴との位置ず れという問題が生じることがなく、かつ位置決めに際しての時間を短縮すること ができることから、効率的にエッチングを行うことができる。
【0015】 この場合、請求項2に記載したように、位置決め用溝部が、取付用のボルト穴 の径より大きい幅を有し、ボルト穴周囲から前記プラズマ装置用電極板の外周ま で伸びる形状に形成されていることが好ましい。 このような形状とすることにより、位置決め用溝部の特定が瞬時に可能となり 取り付け位置の特定が容易となる。また、外周まで伸びていることから側面側か らも取り付け位置の特定が可能となる。さらに、簡単な形状であることから加工 が容易であり、コスト的にも有利なものとすることができる。
【0016】 また、請求項3に記載したように、この位置決め用溝部の深さが、1mm以上 、プラズマ装置用電極板の厚みの5/6以下の範囲内であることが好ましい。 位置決め用溝部の深さが1mmより小さい場合は、位置決め用溝部の目視によ る特定が困難となるためであり、深さがプラズマ装置用電極板の厚みの5/6よ り大きい場合は、位置決め用溝部が割れる等の強度に問題が生じるためである。
【0017】 本考案のプラズマ装置用電極板の厚みは、請求項4に記載するように3mm以 上15mm以下の範囲内で寿命とコストを勘案して定められ、またその外径は、 請求項5に記載するように、250mm以上400mm以下の範囲内でエッチン グ処理される被処理物の外径に対応して選択される。
【0018】 また、本考案においては、請求項6に記載したように、小径穴の直径が0.3 mm以上1.0mm以下であり、またその数が200個以上2000個以下であ り、さらに小径穴エリアの最大幅が150mm以上360mm以下であることが 好ましい。 このように小径穴の直径が小さく、かつ数が多い場合に特に本考案の位置合わ せを容易とするという効果が有効に発揮されるからであり、またこのような範囲 とすることにより反応ガスの流量等の調整が容易となりまたエッチングの均一性 が良好となるからである。
【0019】 さらに、本考案において、ボルト穴の数は、プラズマ装置用電極板の外径によ り適宜決定されるものであるが、請求項7に記載するように8個以上20個以下 であることが好ましい。
【0020】 また、プラズマ装置用電極板の材質が、請求項8に記載するように0.001 Ω・cm以上50Ω・cm以下の比抵抗を有する単結晶シリコンであることが好 ましい。 被処理物である半導体デバイスは、通常単結晶シリコンのウエーハであるため 、これと同一の材質で同一の比抵抗を有するものによりプラズマ装置用電極板を 形成することにより、パーティクル異常放電等のトラブルを防止することができ るからである。
【0021】 本考案においては、請求項9に記載するように位置決め用溝部が少なくとも2 か所以上のボルト穴の周囲に設けられている場合、その内の一つの溝部が他の溝 部の深さと異なる深さで形成されていることが好ましい。 このように、複数の位置決め用溝部が設けられた場合、その内の一つを深さを 変えて取り付け位置を特定することにより、取り付け位置の特定が容易となるか らである。
【0022】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について説明するが、本考案はこれらに限定される ものではない。 図1は、本考案のプラズマ装置用電極板1の表面側を示すものである。 ここで、表面側とは、プラズマ装置用電極板1のチャンバ内に面する側の面で あり、プラズマドライエッチング装置の拡散板部に密着しない側の面である。
【0023】 このプラズマ装置用電極板1は、特に限定されるものではないが、シリコン、 カーボン、アルミニウム、または炭化珪素のいずれかの材料で形成されたもので あることが好ましく、特に好ましくは単結晶シリコンにより形成されたものであ り、中でも比抵抗が0.001Ω・cm以上50Ω・cm以下の単結晶シリコン により形成されたものが好ましい。 被処理物は通常単結晶シリコンのウエーハであることから、これと同材質で同 じ比抵抗を有する単結晶シリコンにより形成されたプラズマ装置用電極板を用い れば、パーティクル異常放電等のトラブルもなく好ましいからである。
【0024】 また、このプラズマ装置用電極板1は、特に限定されるものではないが、図1 に示す例のように円形であることが好ましい。また、その外径は処理される半導 体ウエーハ等の被処理物の外径に対応して決定されるものであり、被処理物の外 径よりやや径の大きいもの、具体的には250mm以上400mm以下の範囲内 のものを用いることが好ましい。この範囲内であれば、エッチング処理の均一性 を向上させることができるからである。
【0025】 さらに、このプラズマ装置用電極板1の厚みは、3mm以上15mm以内の範 囲内で適宜選択され用いられる。 プラズマ装置用電極板1は、使用されるにつれて被処理物である半導体ウエー ハ等と同様にエッチングされ、序々に薄くなるものであり、所定の厚みとなると 寿命として新品と交換される。一方、厚みの大きいものに小径穴等を加工する場 合はコストが高くなる。したがって、このプラズマ装置用電極板1の最適厚みは 、寿命面とコスト面を勘案して適宜決定されるものであり、通常上記範囲内で決 定されるものである。
【0026】 本考案のプラズマ装置用電極板1には、その外周部に外周に沿うように取付用 のボルト穴2が形成されている。 このボルト穴2の数は、プラズマ装置用電極板1の外径に応じて適宜選択され るものであるが、多過ぎると取り付け時の手間が多くなり、また少な過ぎると拡 散板部との密着性に問題が生じる。したがって、径の大きさにもよるが、本考案 においては、8以上20以下の範囲内で適宜選択される。 また、このボルト穴2の配置は、所定の間隔をおいて等間隔に配置されること が好ましい。締め付け時の応力が均等となり、拡散板部との密着性が良好となる からである。
【0027】 さらに、このボルト穴2の径は、使用するボルトの最外径よりやや大きめとす ることが好ましい。 通常、プラズマドライエッチング装置の使用時にはプラズマ装置用電極板1に 熱が生じ、これに伴い熱膨張が生じる。この熱膨張した際にボルトとボルト穴2 とが接触すると割れ生じるという問題があるからである。 具体的には、直径3mmのボルト(通称M3)を用いる場合は、ボルト穴2の 内径を3.3mm程度とすればよい。
【0028】 さらに、熱膨張による割れをより確実に防止するために、ボルト穴2の形状を プラズマ装置用電極板1の直径方向の径を、円周方向の径に比較して長い径とし た楕円形状とすることが好ましい。このような形状とすることにより、熱膨張時 に特に問題となる直径方向の膨張を吸収することができるからである。 具体的には、上述した直径3mmのM3ボルトを用いた場合は、円周方向の径 (短い方の径)が約3.3mm、直径方向の径(長い方の径)が約3.6mmの 楕円形状とすればよい。
【0029】 本考案のプラズマ装置用電極板1の表面側においては、このように形成された ボルト穴2の周囲にボルトの頭部を収納するための溝部であるザグリ3が形成さ れていることが好ましい。 これは、ザグリ3が形成されていないとプラズマ装置用電極板1をボルトによ り拡散板部に取りつけた場合に、このボルトの頭部がプラズマ装置用電極板から 飛び出すことになり、異常放電の原因となるという問題が生じるからである。
【0030】 本考案のプラズマ装置用電極板は、少なくとも一か所のボルト穴2の周囲に位 置決め用溝部4が設けられているところに特徴を有するものである。 このように、プラズマ装置用電極板の表面側の少なくとも一つのボルト穴周囲 に位置決め用溝部を設けることにより、プラズマ装置用電極板を拡散板部に取り 付ける際に、取り付け位置の特定が容易となり、導入孔と小径穴との位置ずれと いう問題が生じることがない。また、容易に位置決めが可能となるため位置決め に際しての時間を短縮することができることから、効率的にエッチングを行うこ とができる。
【0031】 この位置決め用溝部4は、図1の例に示すようにザグリ3と一体に形成された ものであってもよく、またザグリ3とは別個に形成されたものであってもよい。 また、位置決め用溝部4の溝形状は、例えば、ザグリ3の径を他のものより大 きくしたもの等、目視で特定できる形状であれば特に限定されるものではない。 本考案においては、図1の例に示すように、この位置決め用溝部4が、ザグリ 3と一体に形成され、ボルト穴2の径より大きい幅を有し、ボルト穴2の周囲か らプラズマ装置用電極板の外周まで伸びる形状とされたものであることが好まし い。
【0032】 このような形状とすることにより、他のザグリ3とは形状が大きく異なるもの となり、特定し易いことから位置決めが容易となるからである。また、外周まで 伸びていることから、図2に示すように、側面側からも取り付け位置の確認が可 能となり、さらには、形状が簡単であることから加工が容易であり、コスト的に も有利なものとすることができるからである。
【0033】 この場合の位置決め用溝部4の幅は、ボルト穴2の径より大きく、ボルトの頭 部が収まる幅であればよく、図1に示すようにザグリ3の径と同じ幅であること が好ましい。また、位置決め用溝部4の長さは、ボルト穴2からプラズマ装置用 電極板1の外周までの長さとすることが好ましい。
【0034】 本考案の位置決め用溝部は、少なくとも1か所のボルト穴の周囲に設けられて いればよい。少なくとも1か所のボルト穴周囲に設けられていれば、取り付け位 置の特定ができるからである。
【0035】 また、本考案においては、2か所以上のボルト穴の周囲に位置決め用溝部が設 けられていてもよく、この場合、位置決め用溝部の配置等を工夫することにより 取り付け位置の特定を行うことも可能であるが、一か所の位置決め用溝部の深さ を他の位置決め用溝部の深さと異なる深さに形成することにより、取り付け位置 の特定を行うことが好ましい。これは、加工が容易であり、目視による取り付け 位置の特定が可能であり、また側面からも取り付け位置の特定を行うことができ るからである。 例えば、図3に示すように、全てのボルト穴2の周囲に位置決め用溝部4を形 成した場合は、その内の一つの位置決め用溝部の深さを浅くすることにより、取 り付け位置の特定を容易に行うことができる。
【0036】 本考案において、位置決め用溝部の深さは、ザグリと同じ深さであってもよく 、またザグリとは異なる深さに形成されたものであってもよい。ザグリと同じ深 さに形成するのであれば、ボルトの頭部の厚さに応じて決定すればよく、またザ グリと別個、もしくはザグリと一体であっても同じ深さとしない場合は、目視で 確認できる程度の深さであればその深さは特に限定されるものではない。本考案 における好ましい深さとしては、1mm以上、プラズマ装置用電極板の厚みの5 /6以下の範囲内である。深さが1mmより浅い場合は、目視による確認が困難 となり、深さが位置決め用溝部の厚みの5/6より大きくなるとこの位置決め用 溝部の強度弱くなり、割れ等が生じるおそれがあるからである。
【0037】 本考案のプラズマ装置用電極板1には、図1に示すようにその中央部に反応ガ スを通気させる小径穴5が多数設けられている小径穴エリア6が形成されている 。 上記小径穴5の直径は、特に限定されるものではないが、0.3mm以上1. 0mm以下の範囲内であることが好ましい。小径穴5の直径をこの範囲内とする ことにより、反応ガスの流量、圧力等の制御が容易に行えるようになるからであ る。
【0038】 また、この小径穴5の数は、被処理物である半導体ウエーハ等の径に依存する ものであり、例えば5インチや6インチの径の小さな被処理物を処理する場合は 、比較的少ない数の穴が採用され、また8インチ、10インチ、もしくは12イ ンチ等の径の大きな被処理物を処理する場合は小径穴5の数を多くする必要があ る。本考案においては、被処理物の径にもよるが、小径穴5の数が200個以上 2000個以下の範囲内であることが好ましい。小径穴5の数をこの範囲内とす ることにより、例えば半導体ウエーハ等の被処理物のエッチングレート等の処理 の均一性が良好となるからである。
【0039】 さらに、小径穴エリア6の最大幅は、被処理物である半導体ウエーハ等の直径 と、処理の均一性とを考慮して決定されるものであり、本考案においては150 mm以上360mm以下の範囲内であることが好ましい。具体的には、小径の被 処理物を処理する場合は上記範囲内の150mmに近い径を採用し、大径の被処 理物を処理する場合は上記範囲内の360mmに近い径を採用することにより良 好な処理が可能となる。 また、この小径穴エリア6の形状は、処理の均一性を考慮した場合、円形に近 い形状であることが好ましい。 このような小径穴5の数と小径穴エリア6の最大幅により、小径穴5の間隔で あるピッチが決定される。本考案においては、処理の均一性から小径穴5のピッ チを等間隔とすることが好ましい。 本考案は、このように小径穴5の径が小さく、その数が多数であり、小径穴エ リアの最大幅が比較的大きい場合に生じる位置決めの困難性を回避することを目 的とするものである。したがって、それぞれが上記範囲内である場合に、本考案 の位置決めが容易となるという効果がより有効に発揮されるものであり、この面 からも上記範囲内とすることが好ましい。
【0040】
【実施例】
以下、本考案を実施例を挙げて説明する。 (実施例) まず、直径300mm、比抵抗が2Ω・cmの単結晶シリコンのインゴットを 用意し、このインゴットにスライス加工を施し、厚さ6mmの円板を得た。この 円板の外周を加工することにより、これを直径290mmのプラズマ装置用電極 板素材とした。
【0041】 次に、この電極板素材をグラインディングセンターに取り付け、ダイヤモンド ツールを用いて、直径3.4mmのボルト穴を電極板素材の外周部に沿って12 個等間隔に設けた。 この12個のボルト穴の内、11個については直径8mmで深さが2.5mm のザグリを設け、残りの1個については、幅8mmで長さがボルト穴周囲からプ ラズマ装置用電極板素材の外周まであり、深さが2.5mmの位置決め用溝部を 設けた。
【0042】 さらに、この電極板素材の中央部に、直径0.55mmのダイヤモンドツール を用いて、小径穴エリアの形状がほぼ円形で、その直径が220mmとなるよう に613個の小径穴を設けてプラズマ装置用電極板を製造した。 このようにして製造したプラズマ装置用電極板を、図5に示すようなプラズマ ドライエッチング装置の拡散板部に取り付け、プラズマドライエッチングを行っ た。取り付けに際して、作業者はプラズマ装置用電極板の取り付け位置の特定を 容易に行うことができ、作業時間を短縮することができた。また、取り付け位置 の間違いによりプラズマドライエッチング中に反応ガスが導入されないといった 問題も生じなかった。
【0043】 本考案は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示で あり、本考案の実用新案登録請求の範囲に記載された技術思想と実質的に同一な 構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本考案の 技術的範囲に包含される。
【0044】
【考案の効果】
本考案は、中央部に反応ガスを通気させるため多数の小径穴が設けられた小径 穴エリアを有し、外周部には外周に沿って取付用のボルト穴が設けられたプラズ マ装置用電極板において、その表面側の少なくとも一つのボルト穴周囲に位置決 め用溝部が設けらたプラズマ装置用電極板であるので、プラズマ装置用電極板を プラズマドライエッチング装置に取り付ける際に、作業者が容易にプラズマ装置 用電極板の位置決めを行うことができ、取り付けの作業時間を短縮することがで きる。また、位置決めが容易となるので、取り付け位置を間違えることにより生 じる反応ガスが流れなくなるというトラブルを防止するという効果を奏するもの である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のプラズマ装置用電極板の一例を示す平
面図である。
【図2】図1に示す本考案のプラズマ装置用電極板の一
例の側面図である。
【図3】本考案のプラズマ装置用電極板の他の例を示す
平面図である。
【図4】従来のプラズマ装置用電極板を示す平面図であ
る。
【図5】プラズマドライエッチング装置を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 … プラズマ装置用電極板、 2 … ボルト
穴、3 … ザグリ、 4 … 位置
決め用溝部、5 … 小径穴、 6
… 小径穴エリア、21 … チャンバ、
22 … 平面電極、23 … 対向電極、
24 … 被処理物、25 … 固定部、
26 … 電極部、27 … プラズマ装置
用電極板、 28 … ガス溜り部、29 … 導入
孔、 30 … 拡散板部、31 …
ボルト、 32 … 小径穴、33 …
真空排気装置、 34 … 反応ガス、35
… 小径穴エリア、 36 … ボルト穴、
37 … ザグリ。

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に反応ガスを通気させるため多数
    の小径穴が設けられた小径穴エリアを有し、外周部には
    外周に沿って取付用のボルト穴が設けられたプラズマ装
    置用電極板において、その表面側の少なくとも一つのボ
    ルト穴周囲に位置決め用溝部が設けられていることを特
    徴とするプラズマ装置用電極板。
  2. 【請求項2】 前記位置決め用溝部が、取付用のボルト
    穴の径より大きい幅を有し、ボルト穴周囲から前記プラ
    ズマ装置用電極板の外周まで伸びる形状に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のプラズマ装置用電極
    板。
  3. 【請求項3】 前記位置決め用溝部の深さが、1mm以
    上、前記プラズマ装置用電極板の厚みの5/6以下の範
    囲内であることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のプラズマ装置用電極板。
  4. 【請求項4】 前記プラズマ装置用電極板の厚みが3m
    m以上15mm以下であることを特徴とする請求項1か
    ら請求項3までのいずれか1つの請求項に記載のプラズ
    マ装置用電極板。
  5. 【請求項5】 前記プラズマ装置用電極板の外径が、2
    50mm以上400mm以下であることを特徴とする請
    求項1から請求項4までのいずれか1つの請求項に記載
    のプラズマ装置用電極板。
  6. 【請求項6】 前記小径穴の直径が0.3mm以上1.
    0mm以下であり、またその数が200個以上2000
    個以下であり、さらに小径穴エリアの最大幅が150m
    m以上360mm以下であることを特徴とする請求項1
    から請求項5までのいずれか1つの請求項に記載のプラ
    ズマ装置用電極板。
  7. 【請求項7】 前記取付用のボルト穴の数が8個以上2
    0個以下であることを特徴とする請求項1から請求項6
    までのいずれか1つの請求項に記載のプラズマ装置用電
    極板。
  8. 【請求項8】 前記プラズマ装置用電極板の材質が、
    0.001Ω・cm以上50Ω・cm以下の比抵抗を有
    する単結晶シリコンであることを特徴とする請求項1か
    ら請求項7までのいずれかの1つの請求項に記載のプラ
    ズマ装置用電極板。
  9. 【請求項9】 前記位置決め用溝部が少なくとも2か所
    以上のボルト穴の周囲に設けられ、かつ一つの溝部が他
    の溝部の深さと異なる深さで形成されていることを特徴
    とする請求項1から請求項8までのいずれか1つの請求
    項に記載のプラズマ装置用電極板。
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