JP3050217B1 - Atmスイッチ同期運転装置および方法 - Google Patents

Atmスイッチ同期運転装置および方法

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JP3050217B1
JP3050217B1 JP10358290A JP35829098A JP3050217B1 JP 3050217 B1 JP3050217 B1 JP 3050217B1 JP 10358290 A JP10358290 A JP 10358290A JP 35829098 A JP35829098 A JP 35829098A JP 3050217 B1 JP3050217 B1 JP 3050217B1
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Abstract

【要約】 【課題】 多くの状態値を一致させる必要がなく、簡単
な構成であるATMスイッチ同期運転装置および方法を
提供する。 【解決手段】 キュー長受信判定部11は、他の系のス
イッチ処理部からのキュー長情報を受信し、キュー長収
集送信部10からの各キュー長情報を受信し、それぞれ
の情報について同期化処理キュー決定部12で決定され
たキュー番号に関するキュー長を選択する。キュー長受
信判定部11は、他の系のスイッチ処理部からのキュー
長情報のキュー長が図1のスイッチ処理部のキュー長よ
り小さい場合はセル廃棄部3にキュー番号と廃棄信号を
与えてセル廃棄の処理の指示を行う。キュー長受信判定
部11は、他の系のスイッチ処理部からのキュー長情報
のキュー長が図1のスイッチ処理部のキュー長より大き
い場合は出力キュー決定部9にキュー番号と読出中止信
号を与えてキューの読出中止処理の指示を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATM(asyn
chronous transfer mode)通信
において運用系スイッチ処理部と非運用系スイッチ処理
部とを同期運転するATMスイッチ同期運転装置および
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から基幹インフラに属する装置で
は、その故障による装置運用停止が発生すると、サービ
スへの影響は計り知れない。そのため各回路部位はその
部位毎に2重化構成で同期運転し、故障発生時は非運用
系側を運用系として切替運転することで、故障による運
用停止を最少限に留める必要がある。
【0003】従来のATMスイッチ同期運転装置におい
ては、スイッチ処理は到着したセルをキュー管理し、そ
のキュー長やQOS(quality of serv
ice)特性を満たすための各種状態管理により出力す
るキューを決定するため、同期運転制御実現には運転開
始時期の差異により生じたキュー長の差異および出力キ
ュー決定のための各種状態論理値等、スイッチ処理で管
理している多くの状態値を一致させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ATMスイッチ同期運転装置においては、多くの状態値
を一致させる必要があるという問題がある。
【0005】また、従来のATMスイッチ同期運転装置
においては、処理能力が向上もしくは複雑になるに従
い、運用系と非運用系間で授受する信号情報内容が膨大
になり、授受信号のタイミングも厳しくなり、装置実現
が困難になるという問題がある。
【0006】本発明の目的は、多くの状態値を一致させ
る必要がないATMスイッチ同期運転装置および方法を
提供することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、簡単な構成で
あるATMスイッチ同期運転装置および方法を提供する
ことにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、運用系スイッ
チ処理部と非運用系スイッチ処理部の転送信号速度を自
由に設定することができるATMスイッチ同期運転装置
および方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、運用系および非運用系とし
て用いられる2つの系のスイッチ処理部を有し、各スイ
ッチ処理部は、複数のセルを受けて多重化するセル多重
化手段と、該セル多重化手段からのセルを分離して送出
するセル分離送出手段と、キュー長を測定するキュー長
測定手段と、該キュー長測定手段からの各キュー長の情
報を収集して順次に測定キュー長情報として送出するキ
ュー長収集送出手段と、非運用系として用いられる時に
おいて他の系のスイッチ処理部から入力される入力キュ
ー長情報とキュー長収集送出手段からの測定キュー長情
報とを選択し、該選択した入力キュー長情報および測定
キュー長情報に基づいて入力キュー長情報の入力キュー
長が測定キュー長情報の測定キュー長より小さいと判断
した時に廃棄信号を発生し入力キュー長が測定キュー長
がより大きいと判断した時に読出中止信号を発生するキ
ュー長受信判定手段と、廃棄信号を受けた時に所定時間
内に選択されたキュー長情報のキューにキューイングさ
れるセル多重化手段からのセルが到着した時に最初の1
回のみキューイング処理をせずにセルを廃棄するセル廃
棄手段と、読出中止信号を受けた時に最初の1回のセル
の所定時間内に選択されたキュー長情報のキューからの
読み出しの処理を中止してこのセルをセル分離送出手段
に与えないセル読出処理中止手段とを有することを特徴
とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、セル多重化手段からのセルの情報を抽出し
保持するセル情報抽出手段と、キュー長測定出手段から
のキュー長情報のキュー長が所定のキュー長しきい値よ
り大きいか等しい時にセル情報廃棄信号を発生するセル
情報廃棄信号発生手段と、セル情報廃棄信号を受けた時
にセル情報抽出手段の情報を廃棄するセル情報廃棄手段
とを有することを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、運用系スイッチ処
理部と非運用系スイッチ処理部とを有し、運用系スイッ
チ処理部は、複数のセルを受けて多重化する第1のセル
多重化手段と、該第1のセル多重化手段からのセルを分
離して送出する第1のセル分離送出手段と、キュー長を
測定する第1のキュー長測定手段と、該第1のキュー長
測定手段からの各キュー長の情報を収集して順次に運用
系キュー長情報として送出する第1のキュー長収集送出
手段と、非運用系スイッチ処理部は、複数のセルを受け
て多重化する第2のセル多重化手段と、該第2のセル多
重化手段からのセルを分離して送出する第2のセル分離
送出手段と、キュー長を測定する第2のキュー長測定手
段と、該第2のキュー長測定手段からの各キュー長の情
報を収集して順次に非運用系キュー長情報として送出す
る第2のキュー長収集送出手段と、運用系スイッチ処理
部からの運用系キュー長情報と第2のキュー長収集送出
手段からの非運用系キュー長情報とを選択し、該選択し
た運用系キュー長情報および非運用系キュー長情報に基
づいて運用系キュー長情報の運用系キュー長が非運用系
キュー長情報の非運用系キュー長より小さいと判断した
時に廃棄信号を発生し運用系キュー長が非運用系キュー
長より大きいと判断した時に読出中止信号を発生するキ
ュー長受信判定手段と、廃棄信号を受けた時に所定時間
内に選択されたキュー長情報のキューにキューイングさ
れる第2のセル多重化手段からのセルが到着した時に最
初の1回のみキューイング処理をせずにセルを廃棄する
セル廃棄手段と、読出中止信号を受けた時に最初の1回
のセルの所定時間内に選択されたキュー長情報のキュー
からの読み出しの処理を中止してこのセルを第2のセル
分離送出手段に与えないセル読出処理中止手段とを有す
ることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、運用系スイッチ処理部は、第1のセル多重
化手段からのセルの情報を抽出し保持する第1のセル情
報抽出手段と、第1のキュー長測定手段からのキュー長
情報のキュー長が所定のキュー長しきい値より大きいか
等しい時に第1のセル情報廃棄信号を発生する第1のセ
ル情報廃棄信号発生手段と、第1のセル情報廃棄信号を
受けた時に第1のセル情報抽出手段の情報を廃棄する第
1のセル情報廃棄手段とを有し、非運用系スイッチ処理
部は、第2のセル多重化手段からのセルの情報を抽出し
保持する第2のセル情報抽出手段と、第2のキュー長測
定手段からのキュー長情報のキュー長が所定のキュー長
しきい値より大きいか等しい時に第2のセル情報廃棄信
号を発生する第2のセル情報廃棄信号発生手段と、第2
のセル情報廃棄信号を受けた時に第2のセル情報抽出手
段の情報を廃棄する第2のセル情報廃棄手段とを有する
ことを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、運用系および非運
用系として用いられる2つの系のスイッチ処理部を有す
るATMスイッチ同期運転装置のATMスイッチ同期運
転方法において、各スイッチ処理部の処理ステップは、
セル多重化手段により複数のセルを受けて多重化するセ
ル多重化ステップと、セル分離送出手段によりセル多重
化手段からのセルを分離して送出するセル分離送出ステ
ップと、キュー長測定手段によりキュー長を測定するキ
ュー長測定ステップと、キュー長収集送出手段によりキ
ュー長測定手段からの各キュー長の情報を収集して順次
に測定キュー長情報として送出するキュー長収集送出ス
テップと、非運用系として用いられる時において、キュ
ー長受信判定手段により他の系のスイッチ処理部から入
力される入力キュー長情報とキュー長収集送出手段から
の測定キュー長情報とを選択し、該選択した入力キュー
長情報および測定キュー長情報に基づいて入力キュー長
情報の入力キュー長が測定キュー長情報の測定キュー長
より小さいと判断した時に廃棄信号を発生し入力キュー
長が測定キュー長がより大きいと判断した時に読出中止
信号を発生するキュー長受信判定ステップと、セル廃棄
手段により廃棄信号を受けた時に所定時間内に選択され
たキュー長情報のキューにキューイングされるセル多重
化手段からのセルが到着した時に最初の1回のみキュー
イング処理をせずにセルを廃棄するセル廃棄ステップ
と、セル読出処理中止手段により読出中止信号を受けた
時に最初の1回のセルの所定時間内に選択されたキュー
長情報のキューからの読み出しの処理を中止してこのセ
ルをセル分離送出手段に与えないセル読出処理中止ステ
ップとを有することを特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明は、運用系スイッチ処
理部と非運用系スイッチ処理部とを有するATMスイッ
チ同期運転装置のATMスイッチ同期運転方法におい
て、運用系スイッチ処理部の処理ステップは、第1のセ
ル多重化手段により複数のセルを受けて多重化する第1
のセル多重化ステップと、第1のセル分離送出手段によ
り第1のセル多重化手段からのセルを分離して送出する
第1のセル分離送出ステップと、第1のキュー長測定手
段によりキュー長を測定する第1のキュー長測定ステッ
プと、第1のキュー長収集送出手段により第1のキュー
長測定手段からの各キュー長の情報を収集して順次に運
用系キュー長情報として送出する第1のキュー長収集送
出ステップと、非運用系スイッチ処理部の処理ステップ
は、第2のセル多重化手段により複数のセルを受けて多
重化する第2のセル多重化ステップと、第2のセル分離
送出手段により第2のセル多重化手段からのセルを分離
して送出する第2のセル分離送出ステップと、第2のキ
ュー長測定手段によりキュー長を測定する第2のキュー
長測定ステップと、第2のキュー長収集送出手段により
第2のキュー長測定手段からの各キュー長の情報を収集
して順次に非運用系キュー長情報として送出する第2の
キュー長収集送出ステップと、キュー長受信判定手段に
より運用系スイッチ処理部からの運用系キュー長情報と
第2のキュー長収集送出手段からの非運用系キュー長情
報とを選択し、該選択した運用系キュー長情報および非
運用系キュー長情報に基づいて運用系キュー長情報の運
用系キュー長が非運用系キュー長情報の非運用系キュー
長より小さいと判断した時に廃棄信号を発生し運用系キ
ュー長が非運用系キュー長より大きいと判断した時に読
出中止信号を発生するキュー長受信判定ステップと、セ
ル廃棄手段により廃棄信号を受けた時に所定時間内に選
択されたキュー長情報のキューにキューイングされる第
2のセル多重化手段からのセルが到着した時に最初の1
回のみキューイング処理をせずにセルを廃棄するセル廃
棄ステップと、セル読出処理中止手段により読出中止信
号を受けた時に最初の1回のセルの所定時間内に選択さ
れたキュー長情報のキューからの読み出しの処理を中止
してこのセルを第2のセル分離送出手段に与えないセル
読出処理中止ステップとを有することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態と
してのATMスイッチ同期運転装置を示している。図1
に示すように、本発明のATMスイッチ同期運転装置は
スイッチ処理部を有している。該スイッチ処理部は、多
重部1とセル情報抽出部2とセル廃棄部3とバッファ部
4と分離部5としきい値設定部6とセル廃棄判定部7と
キュー長測定部8と出力キュー決定部9とキュー長収集
送信部10とキュー長受信判定部11と同期化処理キュ
ー決定部12とを有している。セル情報抽出部2は多重
部1に接続されている。セル廃棄部3はセル情報抽出部
2に接続されている。バッファ部4はセル廃棄部3に接
続されている。分離部5はバッファ部4に接続されてい
る。セル廃棄判定部7は、しきい値設定部6とセル情報
抽出部2とセル廃棄部3とに接続されている。キュー長
測定部8は、バッファ部4とセル廃棄判定部7とに接続
されている。出力キュー決定部9は、バッファ部4とキ
ュー長測定部8とに接続されている。キュー長収集送信
部10は、キュー長測定部8と他の系のスイッチ処理部
(図示せず)とに接続されている。キュー長受信判定部
11は、出力キュー決定部9とキュー長収集送信部10
と他の系のスイッチ処理部とに接続されている。同期化
処理キュー決定部12はキュー長受信判定部11に接続
されている。
【0016】各入力端子in1〜4より入力されたデー
タ(セル)は多重部1において、データの単位であるセ
ルを単位とした多重処理を実施する。多重部1で多重処
理されたデータは、セル情報抽出部2において入力端子
番号やセルヘッダ情報から、出力端子番号やQOS(q
uality of service)情報等、スイッ
チ処理に必要な情報を決定する。セル廃棄判定部7は、
セル情報抽出部2で決定したスイッチ処理情報により、
キューイング処理するキューに関するキュー長情報をキ
ュー長測定部8から取得し、また、該当キューに関する
要求トラヒック特性等を満たすために設定されているし
きい値情報をしきい値設定部6から取得する。そして、
セル廃棄判定部7は、該当キューのキュー長≧該当キュ
ーのしきい値である場合セル廃棄部3に通知する。この
場合に、セル廃棄部3はセル情報抽出部2より入力され
るセルデータ情報およびスイッチ処理情報を廃棄し、バ
ッファ部4にデータを送出する。
【0017】バッファ部4は、セル廃棄部3により廃棄
されずに残った入力セルに関し、そのスイッチ処理情報
によって決定されるキューにキューイング処理する。ま
た、バッファ部4は、出力キュー決定部9より入力され
るキュー番号により、該当キューからのセルの読み出し
を実施し、分離部5にデータの送出を行う。分離部5
は、セル単位毎に所定の出力端子out1〜4に分離し
送出する。また、バッファ部4は、各キューへのキュー
イングをし、キューからの読み出し処理による各キュー
の状態変化をキュー長測定部8に随時通知する。キュー
長測定部8は、所持するキュー全てに関するキュー長情
報の管理を行う。出力キュー決定部9は、キュー長測定
部8からの各キューに関するキュー長情報とスイッチ処
理特性として予め設定されている出力キュー決定論理情
報に基づき、出力するキューを決定し、そのキュー番号
をバッファ部4に通知する。以上の機能動作処理により
スイッチ処理を実施している。
【0018】次に同期運転を実現するための機能処理ブ
ロックについて記述する。キュー長収集送信部10によ
り、予めスケジュールされたタイミングで、キュー長測
定部8から各キューのキュー長情報を順次収集し、情報
出力信号sdoを出力すると共にキュー長受信判定部1
1に送出する。キュー長受信判定部11および同期化処
理キュー決定部12は、切替制御部(図示せず)からの
切替制御信号を受けて非運用系として用いられている時
にのみ動作する。同期化処理キュー決定部12は処理周
期毎に処理対象キューの番号を決定し、全てのキューが
均等に処理対象となるよう制御決定する。キュー長受信
判定部11は、他の系のスイッチ処理部が出力するキュ
ー長情報出力信号sdoをキュー長情報入力信号sdi
として受信、またキュー長収集送信部10から各キュー
長情報を入力する。キュー長受信判定部11は、それぞ
れの情報について同期化処理キュー決定部12で決定さ
れたキュー番号に関するキュー長を選択し、大小関係の
比較を行う。このとき、キュー長受信判定部11は、他
の系のスイッチ処理部からのキュー長情報入力信号sd
iのキュー長が図1のスイッチ処理部のキュー長より小
さい場合はセル廃棄部3にキュー番号と共に廃棄信号を
与えてセルの廃棄の処理の指示を行う。また、キュー長
受信判定部11は、他の系のスイッチ処理部からのキュ
ー長情報入力信号sdiのキュー長が図1のスイッチ処
理部のキュー長より大きい場合は出力キュー決定部9に
キュー番号と共に読出中止信号を与えてキューの読出中
止の処理の指示を行う。また、キュー長受信判定部11
は、他の系のスイッチ処理部からのキュー長情報入力信
号sdiのキュー長が図1のスイッチ処理部のキュー長
と等しい場合はセル廃棄部3および出力キュー決定部9
に対する処理の指示は行わない。
【0019】セル廃棄部3は、キュー長受信判定部11
より処理の指示を受けた場合、スイッチ処理のための機
能に追加して、予め定められた時間内に該当キューにキ
ューイングするセルが到着した場合、最初の1回のみセ
ルデータ情報およびスイッチ処理情報を廃棄する処理を
追加する。この時、スイッチ処理による廃棄と本追加処
理による廃棄が同時発生した場合も、本追加処理による
廃棄を1回実施したこととし、その後予め定められた同
時間内で該当キューにキューイングするセルが到着して
も、本追加処理による廃棄は実施しない。出力キュー決
定部9は、キュー長受信判定部11より処理の指示を受
けた場合、スイッチ処理のための機能に追加して、予め
定められた時間内に該当キューを出力キューとして決定
した場合、最初の1回のみバッファ部4へのそのキュー
番号による読み出し処理の指示をキャンセルする。この
時、キャンセルするとは再度出力キュー決定処理を動作
することを指すのではなく、そのタイミングでの読み出
し処理の指示を出さないことを指す。結果、そのタイミ
ングではキューからのセルの読み出し動作が行われなく
なり、出力端子out1〜4からセル出力されないこと
となる。
【0020】図2は、基幹インフラに属する装置での主
信号処理に関する一般的な構成を示している。一般的に
基幹インフラに属する装置によるネットワーク構築は、
そのネットワーク自体が2重化構成をとっていることが
多く、その2重化された信号は入力端子in10、in
11にそれぞれ入力される。今、入力端子in10を運
用に用いている場合、入力端子in10の入力の運用系
IF部40が運用に用いられ、入力端子in11の入力
の非運用系IF部44が運用に用いられないこととな
る。運用系IF部40および非運用系IF部44はそれ
ぞれ必要となる処理の実施後にそれぞれIF分岐部40
−1、44−1により2分岐し、出力端子out0、o
ut1から出力し、運用系スイッチ部30の入力端子i
n10に運用系IF部40の出力端子out0を接続
し、運用系スイッチ部30の入力端子in11に非運用
系IF部44の出力端子out0を接続し、その後にI
F選択部30−10により一方を選択する。
【0021】また、非運用系スイッチ部31の入力端子
in10に運用系IF部40の出力端子out1を接続
し、非運用系スイッチ部31の入力端子in11に非運
用系IF部44の出力端子out1を接続し、その後に
IF選択部31−10により一方を選択する。その結
果、運用系IF部40を運用に用いるとは運用系スイッ
チ部30および非運用系スイッチ部31のif選択部3
0−1、31−10を両方共に入力端子in10側の選
択を行うよう制御することを意味する。このIF選択部
30−10、31−10を両方共に入力端子in10側
から入力端子in11側に切り替えることで、運用系I
F部40と非運用系IF部44の運用選択状態は変わ
る。また、このIF選択部30−10、31−10を両
方共に同一側選択させることで、運用系スイッチ部30
のスイッチ処理部30−1および非運用系スイッチ部3
1のスイッチ処理部31−1に関する入力端子in1に
は同一信号入力されることとなる。
【0022】図2は2重化構成装置の入出力ポートを示
している。運用系IF部41〜43と非運用系IF部4
5〜47は、それぞれ運用系IF部40と非運用系IF
部44と同様である。また運用に用いる信号選択部であ
る運用系スイッチ部30のIF選択部30−11〜13
と非運用系スイッチ部31のIF選択部31−11〜1
3も、それぞれ運用系スイッチ部30のIF選択部30
−10と非運用系スイッチ部31のIF選択部31−1
0と同様の動作となる。その結果、運用系スイッチ部3
0のスイッチ処理部30−1および非運用系スイッチ部
31のスイッチ処理部31−1に関する入力端子in1
〜4には同一信号が入力される。
【0023】運用系スイッチ部30のスイッチ処理部3
0−1と非運用系スイッチ部31のスイッチ処理部31
−1が、同期運転されることにより、両系スイッチ処理
部30−1、31−1の出力端子out1〜4は、それ
ぞれ同一信号出力となる。その後、それぞれの信号は運
用系スイッチ部30のSW分岐部30−14〜17およ
び非運用系スイッチ部31のSW分岐部31−14〜1
7により2分岐出力される。その結果、運用系スイッチ
部30の出力端子out10、11と非運用系スイッチ
部31の出力端子out10、11の4信号出力は全て
同一信号出力となる。同様に、運用系スイッチ部30と
非運用系スイッチ部31の出力端子out20、21、
out30、31、out40、41は、それぞれ4信
号出力づつ全て同一信号出力となる。運用系IF部40
には、同一信号である運用系スイッチ部30出力端子o
ut10および非運用系スイッチ部31の出力端子ou
t10が、入力端子in0とin1とに入力されSW選
択部40−2により信号選択され、装置出力として、ネ
ットワーク出力される。
【0024】同様に、非運用系IF部44には、同一信
号である運用系スイッチ部30の出力端子out11お
よび非運用系スイッチ部31の出力端子out11が、
入力端子in0とin1とに入力されSW選択部44−
2により信号選択され、装置出力として、ネットワーク
出力される。その結果、SW選択部40−2、44−2
の選択状態に関わらず、運用系IF部40および非運用
系IF部44の出力端子out10とout11は同一
信号出力となる。なお、運用系IF部41〜43と非運
用系IF部45〜47は、それぞれ運用系IF部40と
非運用系IF部44と同様である。今、運用系スイッチ
部30を運用に用いる場合、運用系IF部40〜43お
よび非運用系IF部44〜47のSW選択部40−2〜
47−2は全て入力端子in0側の選択を行うよう制御
する。また、このSW選択部40−2〜47−2の全て
を入力端子in0側から入力端子in1側に切り替える
ことで、非運用系スイッチ部31が運用に用いるよう変
化する。これによりスイッチ部の2重化が実現される。
【0025】図2の運用系スイッチ部30および非運用
系スイッチ部31のスイッチ処理部30−1、31−1
は、図1で記した構成となっている。ただし、運用に用
いる系(運用系)として動作する場合と運用に用いない
系(非運用系)として動作する場合とで、その動作箇所
が変わる。
【0026】この差異を図3を用いて説明する。図2に
おいて、運用系スイッチ部30のスイッチ処理部30−
1が運用系として動作し、非運用系スイッチ部31のス
イッチ処理部31−1が非運用系として動作している場
合、図2の運用系スイッチ部30のスイッチ処理部30
−1は図3の運用系スイッチ処理部20に相当し、図2
の非運用系スイッチ部31のスイッチ処理部31−1は
図3の非運用系スイッチ処理部21に相当する。なお、
図2の運用系スイッチ部30と非運用系スイッチ部31
の運用系と非運用系の状態が逆転した場合、図3の運用
系スイッチ処理部20と非運用系スイッチ処理部21と
の関係も逆転するよう制御する。
【0027】図3の運用系スイッチ処理部20および非
運用系スイッチ処理部221の各構成要素は、図1の各
構成要素と同様である。すなわち、運用系スイッチ処理
部20は、多重部20−1とセル情報抽出部20−2と
セル廃棄部20−3とバッファ部20−4と分離部20
−5としきい値設定部20−6とセル廃棄判定部20−
7とキュー長測定部20−8と出力キュー決定部20−
9とキュー長収集送信部20−10とキュー長受信判定
部20−11と同期化処理キュー決定部20−12とを
有している。また、非運用系スイッチ処理部21は、多
重部21−1とセル情報抽出部21−2とセル廃棄部2
1−3とバッファ部21−4と分離部21−5としきい
値設定部21−6とセル廃棄判定部21−7とキュー長
測定部21−8と出力キュー決定部21−9とキュー長
収集送信部21−10とキュー長受信判定部21−11
と同期化処理キュー決定部21−12とを有している。
キュー長収集送信部20−10は、キュー長受信判定部
21−11に接続されている。キュー長受信判定部20
−11は、キュー長収集送信部21−10に接続されて
いる。図1に関する記述でスイッチ処理に関する構成動
作箇所は、運用系と非運用系のいずれの動作状態であっ
ても、共通で動作する内容であるのでここでは説明を省
略する。本発明の同期運転を実現する機能処理に関して
は、運用系スイッチ処理部20と非運用系スイッチ処理
部21とで動作箇所に差異があるので、ここではその動
作箇所の差異について記述し、構成動作内容については
説明を省略する。運用系スイッチ処理部20において
は、キュー長収集送出部20−10による各キューのキ
ュー長情報を収集し情報出力信号sdoを出力するブロ
ックのみの動作で、同期化処理キュー決定部20−12
およびキュー長受信判定部20−11の動作およびこれ
らの指示によるセル廃棄部20−3および出力キュー決
定部20−9での追加処理は実施しない。
【0028】運用系スイッチ処理部20のキュー長情報
出力信号sdoは非運用系スイッチ処理部21のキュー
長情報入力信号sdiとなるよう接続する。また、運用
系と非運用系の状態が逆転した場合に必要となるため、
非運用系スイッチ処理部21のキュー長情報出力信号s
doは運用系スイッチ処理部20のキュー長情報入力信
号sdiとする。非運用系スイッチ処理部21において
は、キュー長収集送出部21−10による各キューのキ
ュー長情報を情報出力信号sdoとする機能内容のみ動
作不要である。しかし、キュー長収集送出部21−10
による各キューのキュー長情報収集、キュー長受信判定
部21−11への送出、同期化処理キュー決定部21−
12での処理対象キューの決定、およびその情報を得て
のキュー長受信判定部21−11による運用系スイッチ
部の各キュー長情報と非運用系スイッチ部の各キュー長
情報とから対象キューに関するキュー長比較、必要に応
じてセル廃棄部21−3および出力キュー決定部21−
9への処理の指示、およびセル廃棄部22−3と出力キ
ュー決定部21−9での追加処理は、全て実施する。
【0029】次に、各部の動作フローおよび動作内容に
ついて図を用いて説明する。図4は1処理周期での各部
の動作を説明する図である。本動作例は、スイッチ所有
のキュー数を変数yとしている。はじめに同期化処理キ
ューとしてy個存在するキューの内の一つである、キュ
ー番号QNOxを処理対象キューとして決定する。次に
全てのキューに関するキュー長情報を運用系スイッチ部
および非運用系スイッチ部の両方にて同タイミングで収
集する。なお、この後でキュー長情報の比較を非運用系
側で実施するために運用系スイッチ処理部にて収集した
キュー長情報は非運用系スイッチ処理部に送信する。
【0030】この時、各キューに関するキュー長情報収
集のタイミング間隔は、運用系スイッチ処理部から非運
用系スイッチ処理部へのキュー長情報転送速度の決定か
ら逆算出した程度のタイミング間隔でよく、後述する特
性に影響が出る可能性はあるが、同期化実現に関する問
題は発生しない。ただし、キュー長収集は運用系および
非運用系での同タイミングで同キュー番号に関する収集
実現が必要条件となる。非運用系スイッチ部において
は、収集した各キューのキュー長情報と運用系から受信
した各キューのキュー長情報とから、処理対象キューQ
NOxに関するキュー長情報を選択して比較する。な
お、この比較判定までの処理を、本動作例では1処理周
期における状態収集処理時間としている。
【0031】比較の結果として非運用系キュー長が運用
系キュー長より大きい場合、予め定められた時間内にて
処理対象キューQNOxにキューイングするセルが到着
した場合に、最初の1回のみセルの廃棄処理を実施す
る。また、比較の結果として運用系キュー長が非運用系
キュー長より大きい場合、同じく予め定められた時間内
にて処理対象キューQNOxが出力キューとして選択さ
れた場合に、最初の1回のみその出力キューの選択を無
効とする。なお、このキュー状態コントロール処理を、
本動作例では1処理周期における同期化処理時間として
いる。また、この同期化処理時間は、通常スイッチ処理
における各キューへの書き込み読み出しが最低1回は発
生すると考えられる時間以上に設定する必要がある。こ
れは想定する最少コネクション帯域から導きだされるセ
ル間隔時間の数倍位で、同期化処理に関する各処理のス
ケジュールが立てやすい時間に設定すれば十分である。
またこの同期化処理時間の設定を長くする程、同期化が
完了するまでの時間が長くなる傾向にあるが、同期化実
現に関する問題は発生しない。
【0032】次に図5を用いて各処理周期間の関係につ
いて説明する。図5の周期処理例1は、各処理周期を順
次実施しており、各処理周期における状態収集処理時間
で決定する同期化処理対象キュー番号も順次更新し、全
キュー数yを巡回発生させている。本発明の同期化処理
は完全に同期状態に入った時点で、キュー状態コントロ
ール指示が発生しなくなる。同期化処理対象キューの決
定は、厳密には非同期状態にある状態での各キューの使
用状態等、各コネクションのトラヒック特性によりベス
トな順番があり、同期化完了までに要する時間に変化が
生じるが、逆にこの順番を決定し同期化完了までの最大
時間を見積もることは、スイッチ処理機能に限定を持た
せる結果となる。よって、同期化処理対象キューの決定
は、全キューが均等に決定されることを条件として動作
すれば十分である。
【0033】次に図5の周期処理例2は、各処理周期が
決定された同期化処理対象キューに関する処理であるた
め、前後の処理周期と重なっても問題ないことに注目
し、各処理周期における同期化処理時間を次の処理周期
における状態収集処理時間と重ねた処理動作例である。
このような場合は、重なり合う各処理周期の同期化処理
対象キュー番号が同じ番号とならないよう制御すること
が条件となる。なお、後述するが、周期処理例2は周期
処理例1と比較し、各処理周期に重なり合いを持たせた
分以上に実際には同期化処理時間の短縮を期待できる。
【0034】次に各キューに関するキュー長情報収集に
ついて述べる。これまでは同期化処理実現に関する動作
および条件について述べたが、これ以降は同期化処理特
性を向上させる要素について述べる。本発明における特
性向上とは、同期化処理時間の短縮にある。
【0035】図8は、3つのキューQNO1〜3を用い
てのスイッチ処理動作例である。今、運用系スイッチ処
理部と非運用系スイッチ処理部において、キュー番号Q
NO1では4個のセルデータD11〜D14がキューを
形成し、キュー番号QNO2では6個のセルデータD2
1〜D26がキューを形成し、キュー番号QNO3では
5個のセルデータD31〜35がキューを形成してい
る。これらの3つのキューにキューイングする3個のセ
ルデータD15、D27、D36が到着し、それぞれ3
つのキューから3個のセルデータD11、D21、D3
1が出力される過程で、各キューのキュー長状態遷移を
示している。なお、出力キューの選択はラウンドロビン
選択方式により、常に出力に用いられたキューが次の出
力キュー選択において最低優先で選択される様に変化し
ながら、セルを保有しているキューが順次選択されるよ
うに制御されている。その結果、この動作例では運用系
と非運用系とで出力キュー選択状態が不一致となってお
り、出力された3個のセルデータD11、D21、D3
1の送出タイミングに差異が生じている。
【0036】この状態で、スイッチ処理部の運用系およ
び非運用系の切替は実施できない。本来、ATM通信方
式における各キューにセルが溜まる状況は、トラヒック
の統計多重効果による帯域の揺らぎおよび各コネクショ
ン自体のトラヒック特性による帯域の揺らぎにより、ス
イッチ処理部における多数の入力端子から1の出力端子
に対するトラヒックの輻輳から発生している。
【0037】このためキューにセルが蓄積されやすい状
態にある場合は、トラヒックに揺らぎが多い状態でもあ
り、逆にキューのセル蓄積量の減少も起こり易く、その
結果いずれかのキューにセル蓄積量無し状態が発生す
る。このセル蓄積量無し状態が発生するキューが当然運
用系と非運用系間に差異が生じることで、出力キュー決
定にも差異が発生する。また、この現象が何回も発生
し、本発明の同期化処理も動作することで、その結果い
ずれは同期運転状態に遷移する。このような場合、各キ
ューのキュー長一致および不一致状態は、出力キュー決
定状態の差異により一致と不一致状態を遷移している。
同期運転状態への遷移時間をより短縮するには、この不
一致状態をより早く発見し、その不一致状態による同期
化処理を実施することにある。その施策を図6に示す。
【0038】図6に示す施策の1つ目に、各処理周期で
の状態収集処理時間に時間が空かないようスケジュー
ル、かつ任意のキュー番号によるキュー長収集タイミン
グが常に一定間隔で実施するようスケジュールする事に
ある。図6に示す施策の2つ目に、各キューに関するキ
ュー長収集タイミング間隔が、主にトラヒックの揺らぎ
特性によって発生する、そのキューに関するキュー長一
致および不一致状態遷移周期と一致しないように、各処
理周期の状態収集処理時間における各キューのキュー長
収集で、そのキュー番号の発生の順番に変化を持たせる
制御を付加することにある。ただし、このキュー番号の
発生は、運用系と非運用系共に同キュー番号が発生する
よう同期をとる必要がある。
【0039】出力キュー選択において一般的スイッチ処
理部では図7に示すような出力キュー決定に関わる要素
が存在する。図7では各キューのキュー長情報QLと、
各キュー毎にQOS特性を変化させるために用意された
複数のキュー選択論理でいずれの論理とするかを管理し
ているキュー選択条件管理部62と、過去に出力したキ
ュー番号を保持している出力選択キュー履歴情報部61
とがある。出力キュー選択部60により各キューに関す
るキュー長と過去の選択状態とキュー選択論理とから出
力するキューを1つ決定する。このように出力キュー選
択方式には、その特性向上のため様々な方式が検討され
ており、本発明の同期運転方式による制御は、この出力
キュー選択方式に対する制御をせず、この出力キュー選
択方式で決定された出力キューに対する有効および無効
制御に留めた点にある。
【0040】次に、本発明の他の実施形態としてのAT
Mスイッチ同期運転装置について図を参照して詳細に説
明する。
【0041】図9を参照すると、運用系IF部50〜5
3と、非運用系IF部54〜57の構成および運用系ス
イッチ部32と非運用系スイッチ部33との接続構成
は、図2の構成と同一の構成となっている。図2の構成
との差異として運用系スイッチ部32と非運用系スイッ
チ部33の各スイッチ処理部32−1〜6、33−1〜
6が、入出力端子数4から入出力端子数2のスイッチ処
理部に変更されており、そのためスイッチ処理部を多数
個組み合わせた構成となっている点にある。この場合で
も、本発明のATMスイッチ同期運転装置において、対
応するスイッチ処理部32−1と33−1と、32−2
と33−2、・・・、32−6と33−6との間で同期
運転制御を実施することで、信号の流れに沿った順で順
次に各スイッチ処理部32−1〜6、33−1〜6が同
期運転状態となる。すなわち、スイッチ処理部32−1
と33−1、32−4と33−4とが同期化し、次にス
イッチ処理部32−2と33−2、32−5と33−5
とが同期化し、次にスイッチ処理部32−3と33−
3、32−6と33−6が同期化に推移する。
【0042】また、図9において、運用系IF部50〜
53および非運用系IF部54〜57と運用系スイッチ
部32および非運用系スイッチ部33との間の接続は、
保守単位の違いから、信号分離部と信号選択部とを配し
た構成(交絡を有した接続構成)となっているが、運用
系スイッチ部32および非運用系スイッチ部33内を、
同様にいくつかの保守単位に分割、交絡を有した接続構
成としても、同様に同期運転制御が可能である。
【0043】本発明の実施形態によれば、スイッチ処理
方式に言及した内容が無いことにより、全てのスイッチ
処理部にて実現可能である。その理由は、本発明の同期
運転方式によるスイッチ処理に影響する制御内容とし
て、入力セルに関するキューイング要求の停止と出力セ
ルに関する決定された出力キューによるセル出力処理要
求の停止のみに留めた点にある。
【0044】また、本発明の実施形態によれば、スイッ
チ構成法に対する物理的限界を、本発明の同期運転方式
の追加により発生させない機構とした点にある。その理
由は、第1の効果でも記述したスイッチ処理に影響を出
す項目として、入力セルに関するキューイング要求の停
止と出力セルに関する決定された出力キューによるセル
出力処理要求の停止とし、この回路実現にはデコーダと
信号マスク処理回路といった簡素な回路追加に留めた点
にある。また、各キューのキュー長モニタもそのタイミ
ング発生に関する制限を緩めることで、スイッチ処理部
に関する構成に影響をださずに回路実現できるようにし
た点にある。特にスイッチ処理部のセルバッファ構成を
共有バッファ方式とした際など、そのキュー長に対して
直接制御を行うことは、キュー制御に用いる全処理タイ
ミングをスイッチ処理に用いるキュー制御タイミングと
同期運転制御に用いるキュー制御タイミングとでスケジ
ュールする必要があり、全処理タイミングをスイッチ処
理に用いるキュー制御タイミングに用いられないことに
よる実現可能なスイッチ規模を減少させることがある
が、本発明の同期運転制御の場合そのような問題は発生
しない。
【0045】また、本発明の実施形態によれば、運用系
および予備系間の転送信号速度を自由に設定可能とした
点にある。その理由は、本発明の同期運転制御に関する
処理を低速で行っても実現できる方式とした点にある。
これにより運用系および予備系間の転送信号は通常保守
単位間を転送させることにより、その信号伝送技術や同
期化処理技術が高速処理になる程困難となるが、低速信
号化可能としたことで、装置も容易かつ柔軟に対応可能
である。
【0046】
【発明の効果】本発明は、スイッチ処理に影響する制御
内容として、入力セルに関するキューイング要求の停止
と出力セルに関する決定された出力キューによるセル出
力処理要求の停止のみに留めているから、多くの状態値
を一致させる必要がない。
【0047】また、本発明は、スイッチ処理に影響する
制御内容として、入力セルに関するキューイング要求の
停止と出力セルに関する決定された出力キューによるセ
ル出力処理要求の停止のみに留めているから、簡単な構
成である。
【0048】また、本発明は、運用系および非運用系ス
イッチ処理部の同期運転制御に関する処理を低速で行っ
ても実現できるから、運用系および非運用系スイッチ処
理部の間の転送信号速度を自由に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施形態としてのATMスイッ
チ同期運転装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の他の実施形態としてのATMスイッチ
同期運転装置を示すブロック図である。
【図3】本発明の他の実施形態としてのATMスイッチ
同期運転装置を示すブロック図である。
【図4】本発明のATMスイッチ同期運転装置の動作を
説明するための図である。
【図5】本発明のATMスイッチ同期運転装置の動作を
説明するための他の図である。
【図6】本発明のATMスイッチ同期運転装置の動作を
説明するための他の図である。
【図7】本発明のATMスイッチ同期運転装置の動作を
説明するための他の図である。
【図8】本発明のATMスイッチ同期運転装置の動作を
説明するための他の図である。
【図9】本発明の他の実施形態としてのATMスイッチ
同期運転装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、20−1、21−1 多重部 2、20−2、21−2 セル情報抽出部 3、20−3、21−3 セル廃棄部 4、20−4、21−4 バッファ部 5、20−5、21−5 分離部 6、20−6、21−6 しきい値設定部 7、20−7、21−7 セル廃棄判定部 8、20−8、21−8 キュー長測定部 9、20−9、21−9 出力キュー決定部 10、20−10、21−10 キュー長収集送信部 11、20−11、21−11 キュー長受信判定部 12、20−12、21−12 同期化処理キュー決定
部 30 運用系スイッチ部 31 非運用系スイッチ部 30−1 スイッチ処理部 31−1 スイッチ処理部 32 運用系スイッチ部 33 非運用系スイッチ部 32−1〜6 スイッチ処理部 33−1〜6 スイッチ処理部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−276941(JP,A) 特開 平2−86348(JP,A) 特開 平3−26038(JP,A) 特開 平9−83530(JP,A) 特開 平6−62036(JP,A) 特開 平5−56065(JP,A) 特開 平8−139726(JP,A) 特開 平7−143126(JP,A) 特開 平9−153901(JP,A) 特開 平9−224039(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運用系および非運用系として用いられる
    2つの系のスイッチ処理部を有し、 前記各スイッチ処理部は、 複数のセルを受けて多重化するセル多重化手段と、 該セル多重化手段からのセルを分離して送出するセル分
    離送出手段と、 キュー長を測定するキュー長測定手段と、 該キュー長測定手段からの各キュー長の情報を収集して
    順次に測定キュー長情報として送出するキュー長収集送
    出手段と、 非運用系として用いられる時において他の系のスイッチ
    処理部から入力される入力キュー長情報と前記キュー長
    収集送出手段からの前記測定キュー長情報とを選択し、
    該選択した前記入力キュー長情報および前記測定キュー
    長情報に基づいて前記入力キュー長情報の入力キュー長
    が前記測定キュー長情報の測定キュー長より小さいと判
    断した時に廃棄信号を発生し前記入力キュー長が前記測
    定キュー長がより大きいと判断した時に読出中止信号を
    発生するキュー長受信判定手段と、 前記廃棄信号を受けた時に所定時間内に選択された前記
    キュー長情報のキューにキューイングされる前記セル多
    重化手段からのセルが到着した時に最初の1回のみキュ
    ーイング処理をせずにセルを廃棄するセル廃棄手段と、 前記読出中止信号を受けた時に最初の1回のセルの所定
    時間内に選択された前記キュー長情報のキューからの読
    み出しの処理を中止してこのセルを前記セル分離送出手
    段に与えないセル読出処理中止手段とを有することを特
    徴とするATMスイッチ同期運転装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のATMスイッチ同期運
    転装置において、 前記セル多重化手段からのセルの情報を抽出し保持する
    セル情報抽出手段と、 前記キュー長測定出手段からのキュー長情報のキュー長
    が所定のキュー長しきい値より大きいか等しい時にセル
    情報廃棄信号を発生するセル情報廃棄信号発生手段と、 前記セル情報廃棄信号を受けた時に前記セル情報抽出手
    段の情報を廃棄するセル情報廃棄手段とを有することを
    特徴とするATMスイッチ同期運転装置。
  3. 【請求項3】 運用系スイッチ処理部と非運用系スイッ
    チ処理部とを有し、 前記運用系スイッチ処理部は、複数のセルを受けて多重
    化する第1のセル多重化手段と、 該第1のセル多重化手段からのセルを分離して送出する
    第1のセル分離送出手段と、 キュー長を測定する第1のキュー長測定手段と、 該第1のキュー長測定手段からの各キュー長の情報を収
    集して順次に運用系キュー長情報として送出する第1の
    キュー長収集送出手段と、 前記非運用系スイッチ処理部は、 複数のセルを受けて多重化する第2のセル多重化手段
    と、 該第2のセル多重化手段からのセルを分離して送出する
    第2のセル分離送出手段と、 キュー長を測定する第2のキュー長測定手段と、 該第2のキュー長測定手段からの各キュー長の情報を収
    集して順次に非運用系キュー長情報として送出する第2
    のキュー長収集送出手段と、 前記運用系スイッチ処理部からの運用系キュー長情報と
    前記第2のキュー長収集送出手段からの非運用系キュー
    長情報とを選択し、該選択した前記運用系キュー長情報
    および前記非運用系キュー長情報に基づいて前記運用系
    キュー長情報の運用系キュー長が前記非運用系キュー長
    情報の非運用系キュー長より小さいと判断した時に廃棄
    信号を発生し前記運用系キュー長が前記非運用系キュー
    長より大きいと判断した時に読出中止信号を発生するキ
    ュー長受信判定手段と、 前記廃棄信号を受けた時に所定時間内に選択された前記
    キュー長情報のキューにキューイングされる前記第2の
    セル多重化手段からのセルが到着した時に最初の1回の
    みキューイング処理をせずにセルを廃棄するセル廃棄手
    段と、 前記読出中止信号を受けた時に最初の1回のセルの所定
    時間内に選択された前記キュー長情報のキューからの読
    み出しの処理を中止してこのセルを前記第2のセル分離
    送出手段に与えないセル読出処理中止手段とを有するこ
    とを特徴とするATMスイッチ同期運転装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のATMスイッチ同期運
    転装置において、 前記運用系スイッチ処理部は、 前記第1のセル多重化手段からのセルの情報を抽出し保
    持する第1のセル情報抽出手段と、 前記第1のキュー長測定手段からのキュー長情報のキュ
    ー長が所定のキュー長しきい値より大きいか等しい時に
    第1のセル情報廃棄信号を発生する第1のセル情報廃棄
    信号発生手段と、 前記第1のセル情報廃棄信号を受けた時に前記第1のセ
    ル情報抽出手段の情報を廃棄する第1のセル情報廃棄手
    段とを有し、 前記非運用系スイッチ処理部は、 前記第2のセル多重化手段からのセルの情報を抽出し保
    持する第2のセル情報抽出手段と、 前記第2のキュー長測定手段からのキュー長情報のキュ
    ー長が所定のキュー長しきい値より大きいか等しい時に
    第2のセル情報廃棄信号を発生する第2のセル情報廃棄
    信号発生手段と、 前記第2のセル情報廃棄信号を受けた時に前記第2のセ
    ル情報抽出手段の情報を廃棄する第2のセル情報廃棄手
    段とを有することを特徴とするATMスイッチ同期運転
    装置。
  5. 【請求項5】 運用系および非運用系として用いられる
    2つの系のスイッチ処理部を有するATMスイッチ同期
    運転装置のATMスイッチ同期運転方法において、 前記各スイッチ処理部の処理ステップは、 セル多重化手段により複数のセルを受けて多重化するセ
    ル多重化ステップと、 セル分離送出手段により前記セル多重化手段からのセル
    を分離して送出するセル分離送出ステップと、 キュー長測定手段によりキュー長を測定するキュー長測
    定ステップと、 キュー長収集送出手段により前記キュー長測定手段から
    の各キュー長の情報を収集して順次に測定キュー長情報
    として送出するキュー長収集送出ステップと、 非運用系として用いられる時において、キュー長受信判
    定手段により他の系のスイッチ処理部から入力される入
    力キュー長情報と前記キュー長収集送出手段からの前記
    測定キュー長情報とを選択し、該選択した前記入力キュ
    ー長情報および前記測定キュー長情報に基づいて前記入
    力キュー長情報の入力キュー長が前記測定キュー長情報
    の測定キュー長より小さいと判断した時に廃棄信号を発
    生し前記入力キュー長が前記測定キュー長がより大きい
    と判断した時に読出中止信号を発生するキュー長受信判
    定ステップと、 セル廃棄手段により前記廃棄信号を受けた時に所定時間
    内に選択された前記キュー長情報のキューにキューイン
    グされる前記セル多重化手段からのセルが到着した時に
    最初の1回のみキューイング処理をせずにセルを廃棄す
    るセル廃棄ステップと、 セル読出処理中止手段により前記読出中止信号を受けた
    時に最初の1回のセルの所定時間内に選択された前記キ
    ュー長情報のキューからの読み出しの処理を中止してこ
    のセルを前記セル分離送出手段に与えないセル読出処理
    中止ステップとを有することを特徴とするATMスイッ
    チ同期運転方法。
  6. 【請求項6】 運用系スイッチ処理部と非運用系スイッ
    チ処理部とを有するATMスイッチ同期運転装置のAT
    Mスイッチ同期運転方法において、 前記運用系スイッチ処理部の処理ステップは、 第1のセル多重化手段により複数のセルを受けて多重化
    する第1のセル多重化ステップと、 第1のセル分離送出手段により前記第1のセル多重化手
    段からのセルを分離して送出する第1のセル分離送出ス
    テップと、 第1のキュー長測定手段によりキュー長を測定する第1
    のキュー長測定ステップと、 第1のキュー長収集送出手段により前記第1のキュー長
    測定手段からの各キュー長の情報を収集して順次に運用
    系キュー長情報として送出する第1のキュー長収集送出
    ステップと、 前記非運用系スイッチ処理部の処理ステップは、 第2のセル多重化手段により複数のセルを受けて多重化
    する第2のセル多重化ステップと、 第2のセル分離送出手段により前記第2のセル多重化手
    段からのセルを分離して送出する第2のセル分離送出ス
    テップと、 第2のキュー長測定手段によりキュー長を測定する第2
    のキュー長測定ステップと、 第2のキュー長収集送出手段により前記第2のキュー長
    測定手段からの各キュー長の情報を収集して順次に非運
    用系キュー長情報として送出する第2のキュー長収集送
    出ステップと、 キュー長受信判定手段により前記運用系スイッチ処理部
    からの運用系キュー長情報と前記第2のキュー長収集送
    出手段からの非運用系キュー長情報とを選択し、該選択
    した前記運用系キュー長情報および前記非運用系キュー
    長情報に基づいて前記運用系キュー長情報の運用系キュ
    ー長が前記非運用系キュー長情報の非運用系キュー長よ
    り小さいと判断した時に廃棄信号を発生し前記運用系キ
    ュー長が前記非運用系キュー長より大きいと判断した時
    に読出中止信号を発生するキュー長受信判定ステップ
    と、 セル廃棄手段により前記廃棄信号を受けた時に所定時間
    内に選択された前記キュー長情報のキューにキューイン
    グされる前記第2のセル多重化手段からのセルが到着し
    た時に最初の1回のみキューイング処理をせずにセルを
    廃棄するセル廃棄ステップと、 セル読出処理中止手段により前記読出中止信号を受けた
    時に最初の1回のセルの所定時間内に選択された前記キ
    ュー長情報のキューからの読み出しの処理を中止してこ
    のセルを前記第2のセル分離送出手段に与えないセル読
    出処理中止ステップとを有することを特徴とするATM
    スイッチ同期運転方法。
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