JP3050164U - テープカセット用容器 - Google Patents

テープカセット用容器

Info

Publication number
JP3050164U
JP3050164U JP1997011307U JP1130797U JP3050164U JP 3050164 U JP3050164 U JP 3050164U JP 1997011307 U JP1997011307 U JP 1997011307U JP 1130797 U JP1130797 U JP 1130797U JP 3050164 U JP3050164 U JP 3050164U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cassette
tray
tape cassette
fitting recess
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1997011307U
Other languages
English (en)
Inventor
宏和 清水
Original Assignee
財団法人Nhkサービスセンター ◇◇
株式会社ウツヰ
清水印刷紙工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 財団法人Nhkサービスセンター ◇◇, 株式会社ウツヰ, 清水印刷紙工株式会社 filed Critical 財団法人Nhkサービスセンター ◇◇
Priority to JP1997011307U priority Critical patent/JP3050164U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3050164U publication Critical patent/JP3050164U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレイ7内にテープカセット3を容
易に自動装填でき、使用者が前記カセット3を容易に脱
着でき、全体を紙製にして安価に廃棄できるテープカセ
ット用容器を提供する。 【解決手段】 角皿状の紙製箱本体1内に紙パルプ
の型成形トレイ7を嵌合させ、トレイ7の上壁7aに嵌
合凹部7cを形成し、嵌合凹部7cに形成した溝7dの
底の前,後2個所を箱本体1の底上に接着し、嵌合凹部
7cの左,右側にカセット3の脱着を容易にする前,後
指掛け凹部7eを形成し、前,後指掛け凹部7e間に
左,右保持部7fを介在させ、トレイ7をこれの中心に
対して前後および左右対称形とし、外国語の会話などを
収録したテープのカセット3を、嵌合凹部7c内に自動
装填して、左,右保持部7f間に着脱可能に保持し、箱
本体1に紙製スリーブ5を着脱可能に覆い嵌めした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、内蔵されたテープに外国語の会話,音楽などが収録されたテープ カセット或いは未使用のテープカセットを、開閉可能な箱部材内に着脱可能に収 容する、テープカセット用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のテープカセット用容器は、図4に示すように、上面が開口した角皿状で 紙製の箱本体1内にプラスチックシ―トの成形品からなるトレイ2を嵌合させ、 トレイ2に設けた嵌合凹部2b内に、外国語の会話などが収録されたテープを内 蔵させたカセット3を、プラスチックフィルム4によって密閉包装した状態で、 着脱可能に嵌めて保持させ、箱本体1,トレイ2および包装したカセット3外周 に横断面が長方形の扁平筒状の紙製スリーブ5を摺動による開閉可能に嵌合させ てあり、箱本体1とスリーブ5とによって箱部材6を構成している。
【0003】 前記トレイ2は、上壁2aの中央部に嵌合凹部2bを形成し、嵌合凹部2bの 底の外周部全体に溝2cを形成し、溝2cの左,右側部および後側部の溝幅を狭 くし、溝2cの前側部のみをカセット3の前部表,裏面に形成した突出部3aが 嵌まるように溝幅を広くしてある。 前記嵌合凹部2bの左,右側には、カセット3取り外し用の指掛け凹部2dを 一つずつ半球状に形成して、溝2cの左,右側部の底より上方に配置し、指掛け 凹部2dの前側には嵌合凹部2bの前側に至る左,右係合溝2eを嵌合凹部2b の左,右側壁内面に水平に形成し、前記係合溝2eにカセット3前部の左,右側 面外側に突出する左,右突起3bを係脱可能に係合させている。
【0004】 前記トレイ2の上壁2aの外周縁から下方に直角に曲げた周壁2fを箱本体1 内に嵌合させると共に、前記溝2cの幅が広い前側部の底を箱本体1底上に支持 して接着し、上壁2aを箱本体1の周壁上縁と等しい高さにしてある。 そして、箱本体1内にトレイ2を嵌合させてその底を箱本体1の底上に接着し た状態で、プラスチックフィルム4で密閉包装したカセット3を自動装填によっ て、トレイ2の嵌合凹部2bに嵌め、カセット3の左,右突起3bを係合溝2e に係合させた後、前記スリーブ5を箱本体1に嵌めて販売する。また、購入した 使用者は、スリーブ5を長さ方向に移動させて開き、トレイ2の嵌合凹部2bか ら前記フィルム4と共にカセット3を取り出し、フィルム4を除去してカセット 3を使用し、使用後には、カセット3のみを嵌合凹部2bに嵌め、箱本体1をス リーブ5で覆って保存し、カセット3を繰り返し使用している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前述した従来のテープカセット用容器は、トレイ2の嵌合凹部2bに包装した カセット3を自動装填する際に、前,後方向の目視確認作業が必要であるため、 作業時間が長くなる。また、使用者が嵌合凹部2bからカセット3を取り出す際 に、左,右指掛け凹部2dが溝2cの左,右側部の底より上方に形成してあるの で、指の太い成人男子や、爪の長い女性ではカセット3を取り出しにくい。さら に、取り出したカセット3を使用者が嵌合凹部2bに嵌める際に、カセット3の 突出部3aを溝2cの幅が広い前側部に配置する必要があり、面倒である。そし て、箱本体1およびスリーブ5が紙製、トレイ2がプラスチックシートの成形品 であるため、テープカセット用容器を廃棄する場合に、トレイ2を取り出して分 別して処理する必要があり、廃棄コストが高くなるなどの問題点があった。 この考案は、前述した問題点を解決して、箱本体1内にトレイ2を嵌合固定し 、トレイ2の嵌合凹部2bにカセット3を短時間で容易に自動装填でき、また、 使用者が前記嵌合凹部2bに対し、カセット2を容易に取り外しかつ嵌合させる ことができると共に、嵌合凹部2b内にカセット3を容易に保持でき、さらに廃 棄する場合のコストを低減させることができる、テープカセット用容器を提供す ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、開閉可能な紙製の箱部材と、カセットテープを着脱可能に 嵌めて保持させるためのトレイとを備え、箱部材の角皿状の箱本体内に前記トレ イを嵌合させたテープカセット用容器において、トレイが紙パルプの弾性を有す る型成形品からなり、トレイの上壁の外周縁から下方に曲げた周壁を形成し、上 壁の中央部に前記カセットを嵌める嵌合凹部を形成し、嵌合凹部の底の外周部全 体に溝を設け、溝の前,後側部を前記カセットの前部表,裏面に形成した突出部 が収容される溝幅と深さとを有し、前記嵌合部の左,右側部に前記カセット取り 外し用の前,後指掛け凹部を形成し、これらの凹部の底を前記溝の底に水平に連 続させ、前,後指掛け凹部間に介在させて前記カセットの側面を着脱可能に保持 する左,右保持部を形成し、トレイをこれの中心に対し前後および左右対称形と し、前記周壁を前記箱本体内に嵌合させ、前記溝の前,後側部の底を箱本体の底 上に接着させたものである。
【0007】 請求項2の考案は、請求項1に記載のテープカセット用容器において、箱部材 を、上面が開口した角皿状の紙製の箱本体と、箱本体,トレイ,およびプラスチ ックフィルムで包装して嵌合凹部に嵌めたテープカセットの外周に嵌合しかつ箱 本体の上面を開閉する横断面が長方形状の紙製のスリーブとによって構成したも のである。
【0008】 請求項3の考案は、請求項1または請求項2に記載のテープカセット用容器に おいて、紙パルプの型成形品が、牛乳パック古紙と、新聞古紙と、バージンパル プとを主原料としたものである。
【0009】 請求項4の考案は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のテープカセッ ト用容器において、左,右保持部の対向端面の上部を外側に45°程度傾斜させ 、左,右保持部の対向端部の上端部に丸味を設けたものである。
【0010】 請求項5の考案は、請求項1ないし4のいずれかに記載のテープカセット用容 器において、嵌合凹部の左,右側部に形成した前,後指掛け凹部を、上壁に半円 状に開口し、球弧状に刳り抜いて下部まで成人男子の指先が嵌まる大きさとし、 各指掛け凹部の底を、嵌合凹部に設けた溝の底に水平に連続させたものである。
【0011】 請求項6の考案は、請求項1ないし5に記載のテープカセット用容器において 、嵌合凹部を、テープカセットが前後方向に若干移動可能な大きさにしたもので ある。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の一実施形態につき、図を参照して説明する。 図1ないし図3の各図に示すように、この考案の一実施形態に係るテープカセッ ト用容器は、角皿状の箱本体1およびスリーブ5からなる箱部材6と、プラスチ ックフィルム4によって密封包装したテープカセット3を着脱可能に嵌めて保持 する再生紙の型成形品からなるトレイ7とを備え、前記箱本体1、スリーブ5お よびこれらによって構成する箱部材6と、前記カセット3、プラスチックフィル ム4とは、図4に示し前述した従来のテープカセット用容器と同様であるので、 説明を省略する。
【0013】 前記トレイ7は、牛乳パック古紙20重量%、新聞古紙20重量%、およびバ ージンパルプ60重量%を主原料として、これらを250℃の温度で金型で圧縮 成型した再生紙の型成形品であり、適宜の弾性を有している。なお、新聞古紙に 替えて紙製の前記スリーブの廃材を用いてもよい。 トレイ7は、長方形状の上壁7aの外周縁から下方に直角に周壁7bを曲げて あり、上壁7aの中央部に嵌合凹部7cを形成し、嵌合凹部7cの底の外周部全 体にわたり溝7dを形成し、溝7dの前,後側部を、前記カセット3の前部上, 下面に形成した突出部3aが収容される溝幅および深さとし、溝7dの左,右側 部の溝幅を狭くしてある。そして、嵌合凹部7cは、カセット3が前後方向に若 干移動できる大きさにしてある。
【0014】 前記嵌合凹部7cの左,右側部には、カセット取り外し用の前,後指掛け凹部 7eをそれぞれ形成し、前,後指掛け凹部7e間には、左,右保持部7fをそれ ぞれ設けてある。 左,右の指掛け凹部7eは、上壁7aに半円状に開口し、成人男子の太い指が 嵌まる球弧状に刳り抜いて形成し、互いに等しい大きさとし、各指掛け凹部7e の前後方向中央部に水平な底面7e1を溝7dの左,右側部の底に水平に連なる ように形成し、各指掛け凹部7eはカセット3の左,右突起3bが収容可能な大 きさにしてある。
【0015】 左,右保持部7fの下部は、これらの間に嵌合凹部7cに嵌めたカセット3の 左,右側壁の前後方向中間部を弾性保持するようにし、左,右保持部7fの対向 端面7gの上部は、外側に45°程度の角度で外拡がりに上壁7aに向かって傾 斜させ左,右保持部7fの上端部には丸味を設けてある。なお、上壁7aの外周 縁部は断面円弧状に湾曲させてあり、嵌合凹部7cの左,右端面7gが左,右保 持部7fの対向端面下部より若干外側に配置してある。そして、トレイ7はこれ の中心に対し前後および左右対称形に形成してある。
【0016】 前記トレイ7は、箱本体1内に嵌合させ、溝7dの底を箱本体1の底上に支持 させ、溝7dの前,後底面を左右方向に長い帯状に接着剤によって箱本体1の底 上に2個所を強固に接着し、箱本体1の周壁上縁とトレイ7の上壁7aとを水平 に配置させる。
【0017】 前記のように構成したこの考案の一実施形態に係るテープカセット用容器は、 外国語の会話などを予めテープカセット3のテープに収録し、このカセット3を プラスチックフィルム4によって包装したものを多数用意し、スリーブ5が外し てある箱本体1内に設けたトレイ7の嵌合凹部7c内に包装した前記カセット3 を自動装填する。 そして、テープカセット用容器のトレイ7は、これの中心に 対し前,後および左,右対称にしてある。
【0018】 前記カセット3の表,裏面が反対になったり、その表,裏突出部3aの位置が 前,後反対側になったりしても、トレイ7の嵌合凹部7cに設けた溝7dの前, 後部が幅が広くかつ互いに等しい幅にしてあるので、突出部3aが前,後どちら に位置しても、突出部3aを溝7dの前,後側部のどちらかに入れることができ 、また、カセット3の左,右突起3bが前,後どちらになっても、トレイ7に設 けた前,後どちらかの左,右指掛け凹部7e内に入れられるので、カセット3の 前,後方向の向きの目視確認作業が不要となり、包装したカセット3を短時間で 容易にトレイ7に自動装填できる。
【0019】 前記トレイ7の嵌合凹部7cの左,右側部には、前,後指掛け凹部7eを球弧 状にそれぞれ形成し、これらの凹部7eの底を溝7dの底に水平に連続させたの で、前記凹部7eが大きいこともあって、カセット3を包装したプラスチックシ ート4の余長部の一部が前記凹部7eに逃げ込んで入るので、前記シート4が重 なり合ってカセット3とトレイ7の一部との間に噛み込んで、カセット3が取り 外しにくくなるのを防止できる。
【0020】 また、前記フィルム4によって包装したカセット3は、左,右の前,後指掛け 凹部7e間に介在させた左,右保持部7fの上部を45°程度に上拡がりに傾斜 させてあるので、左,右保持部7f間に案内して、これらの下部間に押し込み、 カセット3を、フィルム4を介し、嵌合凹部7c内に左,右保持部7fによって 確実に弾性保持させる。その後、箱本体1を覆ってスリーブ5に嵌め、これらを テープで止めて、テープカセット3を収容する。 そして、予めスリーブ5の表面に文字などを印刷し、全体を本と同様な外形に しておき、書店などの棚に、スリーブ5の一側面を正面とし、多数の容器を陳列 して販売する。
【0021】 テープカセット3をこれの容器と共に購入した使用者が、前記カセット3を取 り出すには、箱本体1に嵌めてあるスリーブ5を左,右いずれかの方向に移動さ せ、箱本体1から取り外し、あるいはその一端部のみに嵌めた状態とし、箱本体 1内に嵌めて接着したトレイ7の嵌合凹部7cおよび全部の指掛け凹部7eを露 出させる。その後、使用者が左,右一方の前,後指掛け凹部7eに2本の指を入 れ、カセット3に引っ掛けて、これを前記フィルム4と共に、箱本体1およびト レイ7外に取り出す。この際、各指掛け凹部7eは、半円状開口すなわち入口の 幅が広く、指の太い成人男子の指が入り、かつ指掛け凹部7eが球弧状の刳り抜 き幅で下部まで広く、指掛け凹部7eの底を溝7dの底に水平に連続させてある ので、指の爪が長い女性でもカセット3に引っ掛けることができ、カセット3が フィルム4で包装してあっても、箱本体1およびトレイ7外に容易に取り外せる 。
【0022】 取り外したカセット3は、フィルム4を破って除去し、使用後はカセット3の みをトレイ7の嵌合凹部7cに押し込んで左,右保持部7f間に保持させ、スリ ーブ5を箱本体1に嵌め、カセット3、トレイ7および箱本体1を覆う。その後 、必要に応じ、スリーブ5を移動させて開き、カセット3を嵌合凹部7c内に嵌 めて保持し、スリーブ5を閉じることを繰り返す。
【0023】 なお、トレイ7に形成した嵌合凹部7cは、この凹部7cに嵌めたテープカセ ット3が前後方向に若干移動できる余裕のある大きさにしたので、前記カセット 3の自動装填時に若干のずれが前後方向にあっても、カセット3を容易にトレイ 7の嵌合凹部7cに入れることができ、カセット3への衝撃を軽減できると共に 、カセット3を包装したプラスチックフィルム4の逃げ場にもなる。
【0024】 トレイ7は、牛乳パックの古紙,新聞古紙およびバージンパルプを主原料とし た型成形品であり、古紙の再利用ができ型成形した紙本来の弾性によって、カセ ット3の自動装填時などにおける衝撃の吸収,軽減ができる。そして、テープカ セット用容器は、箱本体1とスリーブ5とからなる箱部材6が紙製であるだけで はなく、トレイ7も紙製としたので、容器全体が紙製であり、前述した従来のも ののようにプラスチック製のトレイを箱本体から取り外す手間が省け、廃棄する 場合に焼却やリサイクルがしやすく、コスト低減ができ、仕分け作業コストも削 減が可能となる。
【0025】 この考案の一実施形態に係るテープカセット用容器の箱本体1は、板紙にコー ト紙を貼り付け、スリーブ5は、コートカード紙を用い表面に所要の印刷を施し たものにすることが好ましいが、この考案は、箱本体1およびスリーブ5が紙製 であれば適宜変更できる。 また、前記実施形態のカセット用容器は、箱本体1とスリーブ5とによって箱 部材6を構成したが、この考案は、箱本体の一側壁上に蓋体を一体に連結し、前 記蓋体に箱本体の他側壁に嵌めるコ字状の外側壁を連接したものにするなど、箱 部材は開閉可能にし、開いた状態でテープカセットをトレイに対し着脱可能にす るものであればよい。
【0026】 前記実施形態では、テープカセットをプラスチックフィルムで包装したが、こ の考案は前記フィルムを用いることなく、前記カセットをトレイの嵌合凹部に自 動装填するようにしてもよい。なお、カセットを包装する場合にはチューブ状の プラスチックフィルム内にカセットを収容し、前記フィルムの両端部を加熱シー ルすることで、カセットを密封包装することが好ましい。 さらに、テープカセットは、外国語の会話,音楽が収録されたものに限定され ることなく、未使用のテープカセットの包装にも広く適用できる。
【0027】
【考案の効果】
請求項1の考案に係るテープカセット用容器は、開閉可能な箱部材と、紙パル プの成型品のトレイとを備え、前記容器の全体が紙製であるので、不要による廃 棄の場合には、焼却やリサイクルがしやすく、コストを低減させることができる 。 前記トレイは、上壁の外周縁から下方に曲げた周壁を、前記箱部材の角皿状の 箱本体内に嵌合させ、前記上壁の中央部に形成した嵌合凹部の底の外周部全体に 形成した溝の前,後側部の底を箱本体の底上に接着させたので、溝の前,後2個 所を箱本体の底上に接着し、トレイを箱本体に安定させて確実に固着できる。
【0028】 トレイの嵌合凹部の底の外周部全体に形成した溝の前,後側部を、前記カセッ トの前部上,下面に形成した突出部が収容される溝幅と深さとし、嵌合凹部の左 ,右側部に形成した前,後指掛け凹部間に左,右保持部を形成し、トレイをこれ の中心に対し前後および左右対称形としたので、前記カセットの表,裏が反対に なったり、カセット前部の表,裏突出部が前,後反対側に位置したりしても、溝 の前,後部の幅が広くかつ互いに等しい幅にしてあるので、表,裏突出部を溝の 前,後側部のどちらかに収容することができるると共に、カセットの左,右突起 が前,後どちらに位置しても、トレイに設けた前,後どちらかの左,右指掛け凹 部内に収容できるので、カセットの向きが前後および表裏(上下)方向に拘束さ れず、嵌合凹部内に自動装填によって嵌めることが短時間で容易にでき、左,右 保持部によってカセットを弾性保持できる。
【0029】 また、トレイの上壁に形成した嵌合凹部の左,右側部に前,後指掛け凹部を形 成し、これらの凹部の底を嵌合凹部の溝の底に水平に連続させ、前,後指掛け凹 部間に介在させた左,右保持部によって嵌合凹部内に嵌めたカセットの側面を保 持してあるので、使用者が2本の指を左,右一方の前,後指掛け凹部に入れて、 カセットを箱本体およびトレイ外に取り外すことが容易にできる。そして、使用 者がカセットをトレイの嵌合凹部に嵌める場合には、前述したカセットの自動装 填と同様に、カセットの向きが前後および表裏方向に拘束されず、カセットの左 ,右側面を手の2本の指先で挟み、指先を左,右の指掛け凹部にいれ、カセット を嵌合凹部に嵌め、左,右保持部に保持させればよく、容易にカセットを嵌合凹 部に装着できる。
【0030】 請求項2の考案は、請求項1に記載のテープカセット用容器において、箱部材 を、上面が開口した角皿状の紙製の箱本体と、箱本体,トレイ,およびプラスチ ックフィルムで包装して嵌合凹部に嵌めたテープカセットの外周に嵌合しかつ箱 本体の上面を開閉する横断面が長方形状の紙製のスリーブとによって構成したの で、予めスリーブの表面に文字などを印刷し、箱部材全体を本と同様な外形とし 、書店などの棚に、スリーブの一側面を正面とし、複数個を陳列して販売するこ とができる。
【0031】 請求項3の考案は、請求項1または2に記載のテープカセット用容器において 、紙パルプの型成形品が、牛乳パック古紙と、新聞古紙と、バージンパルプとを 主原料としているので、古紙の再利用ができ、型成形した紙の弾性によって、カ セットの自動装填時などにおける衝撃の吸収,軽減ができる。
【0032】 請求項4の考案は、請求項1ないし3に記載のテープカセット用容器において 、左,右保持部の対向端面の上部を外側に45°程度傾斜させ、左,右保持部の 対向端部の上端部に丸味を設けたので、カセットをトレイの嵌合凹部内に自動装 填する作業が適確にでき、また、カセットの使用者による嵌合凹部に対する着脱 がより容易にできる。
【0033】 請求項5の考案は、請求項1ないし4に記載のテープカセット用容器において 、嵌合凹部の左,右側部に形成した前,後指掛け凹部を、上壁に半円状に開口し 、球弧状に刳り抜いて下部まで成人男子の指先が嵌まる大きさとし、各指掛け凹 部の底を、嵌合凹部に設けた溝の底に水平に連続させたので、指の太い成人男子 や、爪の長い女性でも、カセットに爪を引掛けることができ、カセットのみの場 合は勿論、カセットをプラスチックフィルムで包装したものでも、嵌合凹部から より容易に外に取り外せる。
【0034】 請求項6の考案は、請求項1ないし5に記載のテープカセット用容器において 、嵌合凹部を、テープカセットが前後方向に若干移動可能な大きさにしたので、 カセットの自動装填時に若干のずれが前後方向にあっても、カセットを容易にト レイの嵌合凹部に収容でき、カセットへの衝撃を軽減でき、また、カセットを包 装したプラスチックフィルムの逃げ場もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施形態に係るテープカセット用
容器の分解斜視図。
【図2】図1に示したテープカセット用容器の縦断面
図。
【図3】図1に示したテープカセット用容器の横断面
図。
【図4】従来のテープカセット用容器の分解斜視図。
【符号の説明】
1 箱本体 3 テープカセット 3a 突出部 3b 突起部 4 プラスチックフィルム 5 スリーブ 6 箱部材 7 トレイ 7a 上壁 7b 周壁 7c 嵌合凹部 7d 溝 7e 指掛け凹部 7f 保持部 7g 端面

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉可能な紙製の箱部材と、カセットテ
    ープを着脱可能に嵌めて保持させるためのトレイとを備
    え、箱部材の角皿状の箱本体内に前記トレイを嵌合させ
    たテープカセット用容器において、トレイが紙パルプの
    弾性を有する型成形品からなり、トレイの上壁の外周縁
    から下方に曲げた周壁を形成し、上壁の中央部に前記カ
    セットを嵌める嵌合凹部を形成し、嵌合凹部の底の外周
    部全体に溝を設け、溝の前,後側部を前記カセットの前
    部表,裏面に形成した突出部が収容される溝幅と深さと
    を有し、前記嵌合部の左,右側部に前記カセット取り外
    し用の前,後指掛け凹部を形成し、これらの凹部の底を
    前記溝の底に水平に連続させ、前,後指掛け凹部間に介
    在させて前記カセットの側面を着脱可能に保持する左,
    右保持部を形成し、トレイをこれの中心に対し前後およ
    び左右対称形とし、前記周壁を前記箱本体内に嵌合さ
    せ、前記溝の前,後側部の底を箱本体の底上に接着させ
    たことを特徴とするテープカセット用容器。
  2. 【請求項2】 箱部材を、上面が開口した角皿状の紙製
    の箱本体と、箱本体、トレイ、およびプラスチックフィ
    ルムで包装して嵌合凹部に嵌めたテープカセットの外周
    に嵌合しかつ箱本体の上面を開閉する横断面が長方形状
    の紙製のスリーブとによって構成したことを特徴とする
    請求項1に記載のテープカセット用容器。
  3. 【請求項3】 紙パルプの型成形品が、牛乳パック古紙
    と、新聞古紙と、バージンパルプとを主原料としている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のテープカセ
    ット用容器。
  4. 【請求項4】 左,右保持部の対向端面の上部を外側に
    45°程度傾斜させ、左,右保持部の対向端部の上端部
    に丸味を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載のテープカセット用容器。
  5. 【請求項5】 嵌合凹部の左,右側部に形成した前,後
    指掛け凹部を、上壁に半円状に開口し、球弧状に刳り抜
    いて下部まで成人男子の指先が嵌まる大きさとし、各指
    掛け凹部の底を、嵌合凹部に設けた溝の底に水平に連続
    させたことを特徴とする請求項1ないし4に記載のテー
    プカセット用容器。
  6. 【請求項6】 嵌合凹部を、テープカセットが前後方向
    に若干移動可能な大きさにしたことを特等とする請求項
    1ないし5に記載のテープカセット用容器。
JP1997011307U 1997-12-25 1997-12-25 テープカセット用容器 Expired - Lifetime JP3050164U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997011307U JP3050164U (ja) 1997-12-25 1997-12-25 テープカセット用容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997011307U JP3050164U (ja) 1997-12-25 1997-12-25 テープカセット用容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3050164U true JP3050164U (ja) 1998-06-30

Family

ID=43184384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1997011307U Expired - Lifetime JP3050164U (ja) 1997-12-25 1997-12-25 テープカセット用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3050164U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3463309A (en) Reusable package
US20190092547A1 (en) Key Retention System for Product Packaging
US3746155A (en) Two-cavity syringe package
US20080029528A1 (en) Storage and dispenser box for small articles
CZ268894A3 (en) Wrapping set for contact lenses
KR101791410B1 (ko) 스푼이 설치된 안전 밀폐형 분유통 뚜껑
KR101028572B1 (ko) 포장박스
JP3050164U (ja) テープカセット用容器
PT1357050E (pt) Recipientes de distribuicao
US6571956B2 (en) Ear piercing cartridge and clutch holder kit
GB2374862A (en) Child resistant container
KR200301159Y1 (ko) 담배갑 보호케이스
JPS621089Y2 (ja)
JP2001163357A (ja) 液体抽出容器収納具
JP2000007024A (ja) 吊り下げ式のディスプレイパッケージ
JPH04102218U (ja) ラツプフイルムの収納ケース
JP3054577U (ja) 包装容器
JP3868068B2 (ja) 植木鉢収容ケース
JPH055009U (ja) 化粧料容器
JP2024033142A (ja) コンパクト容器
JP2001048236A (ja) 運搬用容器
JP2024522273A (ja) トレイを有する容器
JP3012212U (ja) 鏡餅収納セット
JP3839614B2 (ja) 化粧用コンパクト容器
JP2005162287A (ja) 極薄プラスチック製容器のふた留め装置