JP3050110B2 - 限界電流式酸素センサ用出力回路 - Google Patents

限界電流式酸素センサ用出力回路

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JP3050110B2
JP3050110B2 JP7315060A JP31506095A JP3050110B2 JP 3050110 B2 JP3050110 B2 JP 3050110B2 JP 7315060 A JP7315060 A JP 7315060A JP 31506095 A JP31506095 A JP 31506095A JP 3050110 B2 JP3050110 B2 JP 3050110B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雰囲気中の酸素濃
度を測定する限界電流式酸素センサ(以下センサと記
す)の出力回路に関し、特に使用時のセンサ自身の劣化
の有無を自己診断し、万が一劣化の場合は警報を発する
とともに自己補正をして誤測定を防止する出力回路であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種の限界電流式酸素センサ用出
力回路は、特開平6−258278号公報に示すような
ものが一般的であった。以下、その構成について図19
を参考にしながら説明する。1はセンサであり、酸素イ
オン電導性固体電解質板10の両面にカソード電極2a
とアノード電極2bが配置されている。また、固体電解
質板10のカソード電極2a側には、カソード電極2a
に連通する酸素拡散孔30を内部に有する酸素拡散制限
体31が配置されている。
【0003】3は直流電源であり、カソード電極2aお
よびアノード電極2bに電圧を印加する。4は電流検出
手段であり、直流電源3とカソード電極2aとアノード
電極2bの閉回路内に配置されている。5はセンサ出力
検出手段であり、電流検出手段4を流れる電流をセンサ
出力として検出する。
【0004】またセンサ出力検出手段5には判定手段3
2が併設されており、電流検出手段4で得られるセンサ
出力が域値以内であるか域値以外であるかを判定する。
そして、センサ出力が域値以外になると警報発生手段9
が即座に作動して異常を知らせる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
限界電流式酸素センサ用出力回路は、センサにおける電
極2a・2bの劣化や酸素拡散孔30の目詰まり劣化が
原因でセンサ出力が低下しても、センサ劣化か否かの自
己診断手段がないため、酸素濃度の低下が原因のセンサ
出力低下なのかセンサ劣化が原因のセンサ出力低下なの
か識別ができない。そのため、誤測定が起きる課題や、
センサ劣化時においてセンサ出力を自己修復することで
センサを再利用することができない課題があった。
【0006】また、センサにおける酸素拡散孔30の割
れ劣化が原因でセンサ出力が本来考えられない位の値ま
で上昇すると、センサ異常を知らせるが、センサ故障か
もしくはセンサ出力の自己修復が可能な程度の劣化の判
断ができない。そのため、センサ劣化時においてセンサ
出力を自己修復することでセンサを再利用することがで
きない課題があった。
【0007】本発明は、かかる従来の課題を解決するも
ので、センサ出力低下時におけるセンサ劣化の有無を自
己診断し、劣化の場合は警報を発するとともにセンサ出
力の自己修復することを第1の目的とする。
【0008】また、第2の目的は、センサ出力の本来考
えられない値までの上昇時におけるセンサ故障の有無を
自己診断し、万が一故障の場合は警報を発し、故障でな
く劣化の場合は自己修復することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を達成
するために、限界電流式酸素センサと、前記限界電流式
酸素センサのカソード電極およびアノード電極に電圧を
印加する直流電源と、前記カソード電極およびアノード
電極と直流電源との閉回路内に配置された電流検出手段
と、前記電流検出手段に接続され電流値を検出するセン
サ出力検出手段と、予め記憶させた域値E3および下限
域値E4と前記センサ出力検出手段で得られたセンサ出
力との大小を比較する比較手段と、前記比較手段におい
てセンサ出力が域値E3以下で下限域値E4以上の場合
に作動し、この場合が予め記憶させた所定時間以上継続
するかを判断する計測手段と、前記計測手段において所
定時間以上継続した場合に作動して警報を発する警報発
生手段と、前記計測手段において所定時間以上継続した
場合に作動し直流電源に併設して電極への印加電圧を上
昇させる電圧変更手段から構成した。この構成により、
センサ出力が域値E3以下で下限域値E4以上の場合が
所定時間以上継続した場合は、警報を発するのでセンサ
劣化が判明する。またセンサ電極への印加電圧を上昇さ
せるので、センサ出力の自己修復ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は第1の目的を達成するた
めに、限界電流式酸素センサと、前記限界電流式酸素セ
ンサのカソード電極およびアノード電極に電圧を印加す
る直流電源と、前記カソード電極およびアノード電極と
直流電源との閉回路内に配置された電流検出手段と、前
記電流検出手段に接続されており流れる電流値を検出す
るセンサ出力検出手段と、予め記憶させた域値E3およ
び下限域値E4と前記センサ出力検出手段で得られたセ
ンサ出力との大小とを比較する比較手段と、前記比較手
段においてセンサ出力が域値E3以下で下限域値E4以
上の場合に作動しこの場合が予め記憶させた所定時間以
上継続するかを判断する計測手段と、前記計測手段にお
いて所定時間以上継続した場合に作動して警報を発する
警報発生手段と、前記計測手段において所定時間以上継
続した場合に作動し直流電源に併設して電極への印加電
圧を上昇させる電圧変更手段、から構成されたものであ
る。
【0011】また上記構成品にさらに、電圧変更手段で
の印加電圧上昇後の所定時間のセンサ出力Bと印加電圧
上昇前のセンサ出力Aとを読み取りその大小を比較する
限界電流性判断手段と、前記限界電流性判断手段におい
てセンサ出力Bがセンサ出力Aに対して予め記憶させた
所定値以上に小さい場合に作動しセンサ出力Bを予め記
憶させたセンサ出力Cに修正するセンサ出力修正手段
と、を併設した構成とした。
【0012】またさらに、予め記憶させた下限域値E4
および最下限域値E5と前記センサ出力検出手段で得ら
れたセンサ出力との大小とを比較する比較手段(II)
と、前記比較手段(II)においてセンサ出力が最下限域
値E5未満になった場合に作動し警報を発する危険警報
発生手段と、前記比較手段(II)においてセンサ出力が
下限域値E4未満で最下限域値E5以上の場合に作動し
この場合が予め記憶させた所定時間以上継続するかを判
断する計測手段(II)と、前記計測手段(II)において
所定時間以上継続した場合に作動して警報を発する警報
発生手段(II)を併設した構成とした。
【0013】また本発明は第2の目的を達成するため
に、限界電流式酸素センサと、前記限界電流式酸素セン
サのカソード電極およびアノード電極に電圧を印加する
直流電源と、前記電極と直流電源との閉回路内に配置さ
れた電流検出手段と、前記電流検出手段に接続して流れ
る電流を検出するセンサ出力検出手段と、予め記憶させ
た上限域値E1と前記センサ出力検出手段で得られたセ
ンサ出力との大小とを比較する比較手段(III )と、前
記比較手段(III )においてセンサ出力が上限域値E1
以上である場合に作動し直流電源に併設して電極への印
加電圧を上昇させる電圧変更手段(II)と、前記電圧変
更手段(II)での印加電圧上昇後の所定時間のセンサ出
力Bと印加電圧上昇前のセンサ出力Aとを読み取りその
大小を比較する限界電流性判断手段と、前記限界電流性
判断手段においてセンサ出力Bがセンサ出力Aに対して
予め記憶させた所定値より大きい場合に作動して警報を
発する異常警報発生手段とから構成されたものである。
【0014】またさらに、限界電流性判断手段において
センサ出力Bがセンサ出力Aに対して予め記憶させた所
定値より小さい場合に作動してセンサ出力Bを予め記憶
させたセンサ出力Cに修正するセンサ出力修正手段を併
設した構成とした。
【0015】さらに、予め記憶させた上限域値E1およ
び域値E2と前記センサ出力検出手段で得られたセンサ
出力との大小とを比較する比較手段(IV)と、前記比較
手段(IV)においてセンサ出力が上限域値E1未満であ
り域値E2以上である場合に作動しセンサ出力Aを予め
記憶させたセンサ出力Cに修正するセンサ出力修正手段
(II)とを併設した構成とした。
【0016】以下、作用について記述する。本発明は上
記の構成により、センサ出力が域値E3以下で下限域値
E4以上の場合が所定時間以上継続した場合は、警報を
発してセンサ劣化を知らせ、さらにセンサ電極への印加
電圧を上昇させてセンサ出力の自己修復ができるもので
ある。
【0017】また、印加電圧上昇後のセンサ出力Bを予
め記憶させたセンサ出力Cに修正することで、自己修復
後のセンサ出力値の精度を高めるものである。
【0018】また、下限域値E4よりさらに小さい最下
限域値E5を設け、センサ出力が最下限域値E5未満に
なった場合は危険警報を発生することでセンサが極端に
大きく劣化したことが判明できるものである。さらに、
センサ出力が下限域値E4未満で最下限域値E5以上の
場合が所定時間以上継続した場合は、警報を発してセン
サの大きな劣化を知らせるものである。
【0019】一方、本発明は、センサ出力が上限域値E
1以上である場合はセンサ電極への印加電圧を上昇させ
ることで、センサ出力の自己修復ができるものである。
またこの際に、印加電圧上昇後のセンサ出力Bと印加電
圧上昇前のセンサ出力Aとの大小を比較することで、セ
ンサ故障の有無を自己診断し、センサ出力Bがセンサ出
力Aに対して予め記憶させた所定値以上に大きい場合は
警報を発し、センサ故障を知らせることができるもので
ある。
【0020】また、センサ故障でない場合は、印加電圧
上昇後のセンサ出力Bを予め記憶させたセンサ出力Cに
修正することで、自己修復後のセンサ出力値の精度を高
めるものである。
【0021】また、上限域値E1よりさらに小さい域値
E2を設け、センサ出力Aが上限域値E1未満であり域
値E2以上である場合はセンサ出力Aをセンサ出力Cに
修正することで、センサ出力が本来考えられない域値E
2以上まで上昇しても、自己補正することでセンサを再
利用することができる。
【0022】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の第1実施例および第2実施例
および第3実施例である限界電流式酸素センサ用表示回
路の構成図である。
【0023】まず第1実施例について説明する。1は限
界電流式酸素センサ(以下、センサと称す)であり、カ
ソード電極2aとアノード電極2bが配置されている。
3は直流電源であり、カソード電極2aおよびアノード
電極2bに電圧を印加する。4は電流検出手段であり、
直流電源3とカソード電極2aとアノード電極2bの閉
回路内に配置されている。5はセンサ出力検出手段であ
り、電流検出手段4を流れる電流をセンサ出力として検
出する。6は比較手段でありセンサ出力検出手段5に併
設して、センサ出力と域値E3および下限域値E4との
大小とを比較する。また比較手段6には計測手段7を併
設し、センサ出力が域値E3以下であり下限域値E4以
上の場合に作動しこの状態が予め記憶させた所定時間以
上継続するかを判断させた。警報発生手段9は、センサ
出力が域値E3以下であり下限域値E4以上の場合が予
め記憶させた所定時間以上継続した場合に警報を発す
る。電圧変更手段12は、センサ出力が域値E3以下で
あり下限域値E4以上の場合が予め記憶させた所定時間
以上継続した場合に作動し、直流電源3に併設して電極
2a・2bへの印加電圧を上昇させる。
【0024】図2は、本発明の第1実施例の制御流れ図
である。スタートボタンが押されると、コンピュータの
RAMがクリアになり新しいデータの入力が可能にな
る。まず、ステップ20でセンサ出力Aが読み取られ
る。ステップ21では予め記憶させた域値E3が呼び出
され、ステップ22ではセンサ出力Aと域値E3の比較
が行われる。センサ出力Aが域値E3より大きい場合
は、再びステップ20に戻ってセンサ出力Aが読み取ら
れさらにステップ21へと続く。一方、センサ出力Aが
域値E3以下の場合は、ステップ23に進んで予め記憶
させた下限域値E4を呼び出し、ステップ24でセンサ
出力Aと下限域値E4の比較が行われる。センサ出力A
が下限域値E4以上の場合、ステップ25に進み所定時
間が経過したか判断される。この経過時間は、センサ出
力Aが下限域値E4以上であると初めて判断されてから
の経過時間であり、所定時間が経過していないと、再び
ステップ20に戻ってセンサ出力Aを読み取り、ステッ
プ21へと続く。このサイクルの繰り返しで、センサ出
力Aが域値E3以下でしかも下限域値E4以上であるこ
とが所定時間以上経過すると、ステップ27に進み直流
電源の印加電圧を上昇させる。また、ステップ26で警
報を発する。
【0025】図3は、第1実施例の効果を説明するため
の特性(印加電圧−センサ出力特性)図である。使用初
期品は、印加電圧0.8V以上において一定のセンサ出
力値を示す限界電流特性が得られ、動作電圧1.0Vで
は限界電流のセンサ出力A0が得られる。一方、耐久品
は電極劣化のため、印加電圧1.1V以上において限
界電流特性が得られ、動作電圧1.0Vでは限界電流で
はないセンサ出力A3が得られる。このセンサ出力A3
はセンサ出力A0 より小さい値である。
【0026】図4は、第1実施例の効果を説明するため
の特性(酸素濃度−センサ出力特性)図である。使用初
期品(電圧1.0V)は、全ての酸素濃度において酸素
濃度とセンサ出力はほぼ直線関係にあり、センサ出力値
を測定することで酸素濃度が判別できた。一方、耐久品
(電圧1.0V)は、酸素濃度18.5%までは酸素
濃度とセンサ出力はほぼ直線関係にあるが、酸素濃度1
8.5%以上ではセンサ出力は酸素濃度に関わらず一定
であるため、使用初期品の酸素濃度−センサ出力特性か
ら得られる酸素濃度とは異なる酸素濃度となり、誤測定
が起こっている。さてここで、域値E3を使用初期品の
酸素20.6%におけるセンサ出力A0の0.97倍
に、下限域値E4を同センサ出力A0 の0.92倍に設
定した。すると、耐久品(電圧1.0V)の酸素2
0.6%におけるセンサ出力A3 は、域値E3以下でし
かも下限域値E4以上となる。そこで、センサ出力Aが
域値E3未満でしかも下限域値E4以上であることが所
定時間が経過すると警報を発するようにすると、耐久品
は警報を発しセンサ劣化が判明することとなる。ま
た、耐久品の動作電圧を1.2Vに上昇させると、す
べての酸素濃度において酸素濃度とセンサ出力はほぼ直
線関係にあり、自己修復することで再利用できる。また
使用初期品においても、センサ出力Aが域値E3未満で
しかも下限域値E4以上であることは、酸素濃度が減少
しこの酸素濃度減少は人体に対して好ましくないため、
警報の発生で酸素不足が判明する利点がある。また実施
例1においては、電圧変更手段で行う印加電圧の変更は
2V以下の上限値を設け、上限値になると併設した警報
発生手段が作動して警報を発する構成にしている。これ
は、印加電圧が大きいと限界電流が得られなくなるため
の上限値であり、この上限値はセンサ動作温度の影響で
変動するが、最大でも2Vであった。
【0027】第2実施例について説明する。第1の実施
例と相違する点は、印加電圧上昇後のセンサ出力Bと印
加電圧上昇前のセンサ出力Aとを読み取ってその大小で
限界電流か否かを判断し、限界電流と判断した場合はセ
ンサ出力Bを予め記憶させたセンサ出力Cに修正する機
能をさらに付与したことである。そのため図1におい
て、印加電圧上昇後のセンサ出力Bと印加電圧上昇前の
センサ出力Aとを読み取ってその大小で限界電流か否か
を判断する限界電流性判断手段10を、センサ出力検出
手段5および電圧変更手段12に併設した。また、限界
電流と判断された場合にセンサ出力Bを予め記憶させた
センサ出力Cに修正するセンサ出力修正手段11を、限
界電流性判断手段10とセンサ出力検出手段5に併設し
た。
【0028】図5は本発明の第2実施例の制御流れ図で
あり、図2から続く。図2のステップ27で直流電源の
印加電圧が上昇されると、ステップ28で所定時間が経
過したか判断され、所定時間が経過するとステップ29
に進みセンサ出力Bを読み取る。一方、ステップ30で
記憶されたセンサ出力Aは、ステップ31において呼び
出され、ステップ32でセンサ出力Bとセンサ出力Aが
比較される。ステップ32においてセンサ出力Bがセン
サ出力Aの1.2倍以下なら、ステップ33に進んで予
め記憶させたセンサ出力Cを呼び出し、ステップ34で
センサ出力Bをセンサ出力Cに修正する。一方、ステッ
プ32でセンサ出力Bがセンサ出力Aの1.2倍より大
きいなら、ステップ35に進んで警報を発生する。
【0029】第2実施例の効果を図3および図4で詳細
に説明する。図3で耐久品は酸素20.6%におい
て、印加電圧1.0Vでは限界電流が得られず、そのセ
ンサ出力はA3 である。しかし、動作電圧を1.2Vに
変更すると限界電流のセンサ出力Bが得られ、このセン
サ出力Bはセンサ出力Aの1.1倍である。一方予め、
限界電流が得られる条件について検討すると、印加電圧
上昇後のセンサ出力が印加電圧上昇前のセンサ出力の
1.2倍以下であった。さて、図4において、耐久品
は動作電圧1.0Vではセンサ出力は酸素濃度18.5
%以上では酸素濃度と直線関係になく一定である。しか
し、動作電圧1.2Vではセンサ出力は酸素濃度に対し
て直線関係にあり、酸素20.6%ではセンサ出力Bが
得られる。このセンサ出力Bはセンサ出力Aの1.1倍
であり、限界電流が得られる条件の1.2倍以下を満足
している。そこで、センサ出力Bの修正を行う。センサ
出力Bの修正は、修正目標とするセンサ出力Cをセンサ
出力A0 とすると、センサ出力Bはセンサ出力A0 と同
一値に修正されるため、修正後の酸素濃度−センサ出力
特性は使用初期品と同じとなる。
【0030】第3の実施例について説明する。第1の実
施例および第2の実施例と相違する点は2点ある。1点
目は、センサ出力Aと予め記憶させた下限域値E4およ
び最下限域値E5との大小とを比較し、センサ出力Aが
最下限域値E5未満になった場合に作動し警報を発する
機能をさらに付与したことである。2点目は、センサ出
力Aが下限域値E4未満であり最下限域値E5以上の場
合が予め記憶させた所定時間以上継続するかを判断し、
下限域値E4未満であり最下限域値E5以上が所定時間
以上継続した場合に作動して警報を発することである。
そのため、図1において比較手段(II)16をセンサ出
力検出手段5に併設し、センサ出力検出手段5で得られ
たセンサ出力Aと予め記憶させた下限域値E4および最
下限域値E5との大小とを比較するようにした。また、
危険警報発生手段17を比較手段(II)16に併設し、
比較手段(II)16においてセンサ出力Aが最下限域値
E5未満になった場合に作動し警報を発するようにし
た。さらに計測手段(II)18を比較手段(II)16に
併設し、比較手段(II)16においてセンサ出力Aが下
限域値E4未満であり最下限域値E5以上の場合に作動
しこの場合が予め記憶させた所定時間以上継続するかを
判断するようにした。そして警報発生手段(II)19を
計測手段(II)18に併設し、センサ出力Aが下限域値
E4未満であり最下限域値E5以上が所定時間以上継続
した場合に作動して警報を発するようにした。
【0031】図6は、本発明の第3実施例の制御流れ図
であり、図2から続く。図2のステップ24でセンサ出
力Aと下限域値E4の比較を行い、センサ出力Aが下限
域値E4より小さい場合は図5のステップ44に進み、
予め記憶させた最下限域値E5を呼び出し、ステップ4
5でセンサ出力Aと最下限域値E5の比較が行われる。
センサ出力Aが最下限域値E5未満の場合、ステップ4
6に進み危険警報を発する。センサ出力Aが最下限域値
E5以上の場合、ステップ47に進み所定時間が経過し
たか判断される。この所定時間経過は、センサ出力Aが
最下限域値E5以上であると初めて判断されてからの経
過時間であり、所定時間が経過していないと、再び図2
のステップ20に進んでセンサ出力Aを読み取り、ステ
ップ21へと続く。このサイクルの繰り返しで、センサ
出力Aが下限域値E4以下でしかも最下限域値E5以上
であることが所定時間が経過すると、ステップ48に進
み警報を発する。なお、所定時間以内においてセンサ出
力Aが下限域値E4より大きくなると図2のステップ2
5に進み、最下限域値E5以下になるとステップ48に
進む。
【0032】図7は、第3実施例の効果特性図であり、
センサの大気中における印加電圧とセンサ出力に関する
特性図である。使用初期品は、印加電圧0.8V以上に
おいて一定のセンサ出力値を示す限界電流特性であり、
動作電圧1.0Vでは限界電流のセンサ出力A0 が得ら
れる。一方、耐久品は電極劣化のため、印加電圧1.
1V以上において限界電流特性が得られ、動作電圧1.
0Vでは限界電流でないセンサ出力A1 が得られる。こ
のセンサ出力A1 は、センサ出力A0 より小さい値であ
る。また、耐久品は印加電圧1.2V以上において限
界電流が得られ、動作電圧1.0Vでは限界電流でない
センサ出力A2 が得られる。このセンサ出力A2 は、セ
ンサ出力A0 およびA1 より小さい値である。
【0033】図8は、第3実施例の効果特性図であり、
センサの動作電圧1.0Vにおける酸素濃度とセンサ出
力との特性図である。使用初期品は、全ての酸素濃度に
おいて酸素濃度とセンサ出力はほぼ直線関係にあり、セ
ンサ出力値を測定することで酸素濃度が判別できた。大
気中(酸素濃度20.6%)におけるセンサ出力はA 0
である。一方、耐久品は、酸素濃度18%までは酸素
濃度とセンサ出力はほぼ直線関係にあるが、酸素濃度1
8%以上ではセンサ出力は酸素濃度に関わらず一定であ
りセンサ出力の測定で酸素濃度が判別できない。大気中
におけるセンサ出力はA1 である。また、耐久品は、
酸素濃度17%までは酸素濃度とセンサ出力はほぼ直線
関係にあるが、酸素濃度17%以上ではセンサ出力は酸
素濃度に関わらず一定でありセンサ出力の測定で酸素濃
度が判別できない。大気中におけるセンサ出力はA2
ある。
【0034】効果を図8で説明する。さてここで、下限
域値E4を使用初期品の酸素20.6%におけるセンサ
出力A0 の0.97倍に、最下限域値E5をセンサ出力
0の0.87倍に設定した。耐久品の酸素20.6
%におけるセンサ出力A1 は、下限域値E4未満でしか
も最下限域値E5以上であり、使用初期品の酸素濃度−
センサ出力特性から得られる推定酸素濃度とは異なる酸
素濃度となっている。そのため、このセンサ出力A1
所定時間が経過すると警報を発し、異常が判明する。一
方、耐久品の酸素20.6%におけるセンサ出力A
は、最下限域値E5未満であり、使用初期品の酸素濃度
−センサ出力特性から得られる推定酸素濃度とは異なる
酸素濃度となっている。そのため、このセンサ出力A2
になると危険警報が発し、異常が判明する。
【0035】なお使用初期品において、センサ出力Aが
下限域値E4未満でしかも最下限域値E5以上であるこ
とは、酸素濃度が減少していることである。この酸素濃
度減少は人体に対して好ましくないため、この状態が所
定時間が経過すると警報を発するようにすると異常が判
明する利点がある。また、センサ出力Aが最下限域値E
5未満であることは、酸素濃度が異常に減少しているこ
とであり、危険警報の発生で異常が判明する利点があ
る。
【0036】図9は、本発明の第4実施例および第5実
施例および第6実施例である限界電流式酸素センサ用表
示回路の構成図である。
【0037】まず第4の実施例について説明する。第1
実施例から第3までの実施例と相違する点は3点ある。
1点目は予め記憶させた値を上限域値E1としたこと、
2点目はセンサ出力が上限域値E1以上の場合は印加電
圧を上昇させ印加電圧上昇後のセンサ出力Bと印加電圧
上昇前のセンサ出力Aとを読み取ってその大小で限界電
流か否かを判断すること、3点目は限界電流でないと判
断した場合は警報を発すること、である。そのため図9
において、センサ出力検出手段5に、センサ出力と上限
域値E1との大小とを比較する比較手段(III )22
と、印加電圧上昇後のセンサ出力Bと印加電圧上昇前の
センサ出力Aとを読み取ってその大小で限界電流か否か
を判断する限界電流性判断手段10を併設した。また比
較手段(III )22には、センサ出力が上限域値E1以
上である場合に作動し直流電源3に併設して電極への印
加電圧を上昇させる電圧変更手段(II)23が接続され
ている。限界電流性判断手段10には、センサ出力Bが
センサ出力Aより所定値以上に大きい場合に警報を発す
る異常警報発生手段24を併設した。
【0038】図10は、本発明の第4実施例の制御流れ
図である。まず、スタートボタンが押されると、コンピ
ュータのRAMがクリアになり新しいデータの入力が可
能になる。ステップ50でセンサ出力Aが読み取られ
る。ステップ51では予め記憶させた上限域値E1が呼
び出され、ステップ52でセンサ出力Aと上限域値E1
の比較が行われる。センサ出力Aが上限域値E1以上の
場合は、ステップ53に進み直流電源の印加電圧を上昇
させる。また、ステップ57にも進みセンサ出力Aを記
憶させる。その後、ステップ55で所定時間が経過した
か判断される。そして所定時間が経過すると、ステップ
56に進み電圧上昇後のセンサ出力Bを読み取る。ステ
ップ58では予め記憶されたセンサ出力Aが呼び出さ
れ、ステップ59でセンサ出力Bとセンサ出力Aが比較
される。センサ出力Bがセンサ出力Aの1.2倍より大
きいなら、ステップ60に進んで警報を発生する。ま
た、ステップ52でセンサ出力Aが上限域値E1以上の
場合は、ステップ61で危険警報を発生することもでき
る。
【0039】図11は、第4実施例の効果特性図であ
り、センサの大気中における印加電圧とセンサ出力に関
する特性図である。使用初期品は、印加電圧0.8V以
上において一定のセンサ出力値を示す限界電流特性であ
り、動作電圧1.0Vでは限界電流のセンサ出力A0
得られる。一方、耐久品は、酸素拡散通路の寸法拡大
のため印加電圧0.8V以上において一定のセンサ出力
値を示す限界電流特性であり、動作電圧1.0Vでは限
界電流のセンサ出力A4 が得られ、動作電圧1.2Vで
は限界電流のセンサ出力B4 が得られる。これらセンサ
出力A4 およびセンサ出力B4 は、使用初期品のセンサ
出力A0 より大きい値である。一方、耐久品は酸素拡
散通路の破損のため限界電流が得られない。そのため、
動作電圧1.0Vでは限界電流でないセンサ出力A5
得られ、動作電圧1.2Vでは限界電流でないセンサ出
力B5 が得られる。これらセンサ出力A5 およびセンサ
出力B5 は、使用初期品のセンサ出力A0 より大きい値
である。
【0040】図12は、第4実施例の効果特性図であ
り、酸素濃度とセンサ出力との特性図である。使用初期
品(電圧1.0V)は、全ての酸素濃度において酸素濃
度とセンサ出力はほぼ直線関係にあり、センサ出力値を
測定することで酸素濃度が判別できた。一方、耐久品
(電圧1.0Vおよび1.2V)は、全ての酸素濃度に
おいて酸素濃度とセンサ出力はほぼ直線関係にあるが、
両電圧値のセンサ出力値は等しいが使用初期品より大き
くなり酸素濃度の誤判別が起きた。耐久品は、酸素濃
度とセンサ出力は直線関係になく酸素濃度の測定はでき
ない。
【0041】効果を図11で説明する。さてここで上限
域値E1を、使用初期品の酸素20.6%におけるセン
サ出力A0 の1.08倍に設定した。耐久品におい
て、酸素20.6%における動作電圧を1.0Vのセン
サ出力A4 は、上限域値E1より大きい。そこで、動作
電圧を1.2Vに変更するとセンサ出力B4 が得られ
る。このセンサ出力B4 はセンサ出力A4 と等しく1.
0倍値であり、センサ出力A4 の1.2倍以下であるた
め限界電流が得られている。一方、耐久品において、
酸素20.6%における動作電圧1.0Vのセンサ出力
5 は、上限域値E1より大きい。そこで、動作電圧を
1.2Vに変更するとセンサ出力B5 が得られる。セン
サ出力B5 はセンサ出力A5 の1.23倍であり、セン
サ出力A4 の1.2倍以上であるため限界電流が得られ
ていないと判断できる。
【0042】また実施例4において、電圧変更手段で行
う印加電圧の変更は2V以下の上限値を設け、上限値に
なると併設した警報発生手段が作動して警報を発する構
成にしている。これは、印加電圧が大きいと限界電流が
得られなくなるための上限値であり、この上限値はセン
サ動作温度の影響で変動するが、最大でも2Vであっ
た。
【0043】第5の実施例について説明する。第4実施
例と相違する点は、限界電流性判断手段20において、
電圧上昇後のセンサ出力Bが電圧上昇前のセンサ出力A
に対して予め記憶させた所定値以上に小さく、限界電流
と判断した場合はセンサ出力Bを予め記憶させたセンサ
出力Cに修正する機能をさらに付与したことである。そ
のため図9において、限界電流と判断された場合にセン
サ出力Bを予め記憶させたセンサ出力Cに修正するセン
サ出力修正手段11を、限界電流性判断手段10および
センサ出力検出手段5に接続した構成とした。
【0044】図13は、第5実施例の制御流れ図であ
り、図10記載の制御流れの後に続く制御流れである。
図10のステップ59でセンサ出力Bとセンサ出力Aが
比較されセンサ出力Bがセンサ出力Aの1.2倍未満で
あると、図13のステップ65に進んで予め記憶させた
センサ出力Cを呼び出し、ステップ66でセンサ出力B
をセンサ出力Cに修正する。
【0045】特性と効果を図12で説明する。耐久品
において、動作電圧1.2Vのセンサ出力B4 は動作電
圧1.0Vのセンサ出力A4 と等しく1.0倍である。
前述のようにセンサ出力B4 はセンサ出力A4 の1.2
倍以下であるため限界電流が得られている。そのため、
センサ出力B4 の修正を行い、修正目標とするセンサ出
力Cをセンサ出力A0 とすると、センサ出力B4 はセン
サ出力A0 と同一値に修正されるため、修正後の酸素濃
度−センサ出力特性は使用初期品と同じとなる。なお耐
久品において、動作電圧1.2Vのセンサ出力B5
動作電圧1.0Vのセンサ出力A5 の1.23倍であ
り、センサ出力B5 がセンサ出力A5 の1.2倍以上で
あため限界電流が得られていないと判断され修正されな
い。
【0046】第6の実施例について説明する。第4実施
例および第5実施例と相違する点は、センサ出力Aが上
限域値E1未満で域値E2以上の場合にセンサ出力Aを
センサ出力Cに修正する機能をさらに付与したことであ
る。そのため、センサ出力検出手段5に比較手段(IV)
25を接続し、センサ出力Aが上限域値E1未満で域値
E2以上かを比較させるようにした。また比較手段(I
V)25にはセンサ出力修正手段(II)26を接続し、
センサ出力Aを予め記憶させたセンサ出力Cに修正する
ようにした。
【0047】図14は、第6実施例の制御流れ図であ
り、図10記載の制御流れの後に続く。図10のステッ
プ52でセンサ出力Aと上限域値E1の比較が行われセ
ンサ出力Aが上限域値E1未満の場合は、図14のステ
ップ70に進み、記憶させた域値E2が呼び出される。
そしてステップ71でセンサ出力Aと域値E2の比較が
行われる。センサ出力Aが域値E2以上の場合は、ステ
ップ72に進みセンサ出力Cを呼び出しを行う。そし
て、ステップ73でセンサ出力Aを予め記憶させたセン
サ出力Cに修正する。なお、ステップ73でセンサ出力
Aが域値E2未満の場合は、再び図10のステップ50
に戻りセンサ出力Aの読み取りを再び行う。
【0048】図15は、第6実施例の効果特性図であ
り、センサの動作電圧1.0Vにおける酸素濃度−セン
サ出力特性である。使用初期品は、全ての酸素濃度にお
いて酸素濃度とセンサ出力はほぼ直線関係にあり、酸素
20.6%ではセンサ出力A0が得られる。一方、耐久
品は、全ての酸素濃度において酸素濃度とセンサ出力
はほぼ直線関係にあるが、センサ出力値が使用初期品よ
り大きくなりセンサ出力の測定では酸素濃度の誤判別が
起き、酸素20.6%ではセンサ出力A6 が得られる。
【0049】効果について説明する。上限域値E1を、
使用初期品の酸素20.6%におけるセンサ出力A0
1.08倍に設定した。また域値E2を、使用初期品の
酸素20.6%におけるセンサ出力A0 の1.03倍に
設定した。耐久品のセンサ出力A6 は上限域値E1以
下であり域値E2以上であるため、センサ出力A6 を予
め記憶させたセンサ出力Cに修正するようにした。
【0050】なお実施例4および実施例5および実施例
6では、センサ出力が上限域値E1以上の場合は、併設
した異常警報発生手段24が作動して警報を発する構成
にしている。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明の限界電流式
酸素センサ用出力回路によれば以下の効果がある。
【0052】(1)センサ出力が域値E3以下で下限域
値E4以上の場合が所定時間以上継続した場合は、警報
を発するのでセンサ劣化が判明する。またセンサ電極へ
の印加電圧を上昇させるので、センサ出力の自己修復が
できる。
【0053】(2)電圧上昇後のセンサ出力Bと電圧上
昇前のセンサ出力Aとの比較を行って限界電流が得られ
ていると判断させ、センサ出力Bを予め記憶させたセン
サ出力Cに修正することで、センサ出力の自己修復の精
度が高まり、酸素濃度が正しく測定できる。
【0054】(3)センサ出力が下限域値E5未満にな
ると危険警報を発生することで、酸素濃度の大幅減少ま
たはセンサの極端な劣化が有ることが即座に判明する。
さらに、センサ出力が域値E4未満でしかも下限域値E
5以上が所定時間継続すると警報が発するので、酸素濃
度の減少またはセンサの大きな劣化が有ることが判明す
る。
【0055】(4)センサ出力が上限域値E1以上であ
る場合はセンサ電極への印加電圧を上昇させることで、
センサ出力の自己修復ができる。また、印加電圧上昇後
の所定時間のセンサ出力Bと印加電圧上昇前のセンサ出
力Aとの大小を比較することで、センサ故障の有無を自
己診断できる。さらに、センサ出力Bがセンサ出力Aに
対して予め記憶させた所定値以上に大きい場合は異常警
報を発し、センサ故障を知らせる。
【0056】(5)電圧上昇後のセンサ出力Bと電圧上
昇前のセンサ出力Aとの比較を行わせて限界電流が得ら
れていると判断させ、センサ出力Bを予め記憶させたセ
ンサ出力Cに修正させることで、自己修復の精度が高ま
り、酸素濃度が正しく測定できる。
【0057】(6)上限域値E1より小さい域値E2を
設け、センサ出力が上限域値E1未満であり域値E2以
上の場合はセンサ出力Aを予め記憶させたセンサ出力C
に修正させることで、劣化したセンサは自己修復でき、
酸素濃度が正しく測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の限界電流式酸素センサ用表
示回路の構成図
【図2】同第1実施例の限界電流式酸素センサ用表示回
路の制御流れ図
【図3】同第1実施例および第2実施例の効果特性図
【図4】同第1実施例および第2実施例の効果特性図
【図5】同第2実施例の限界電流式酸素センサ用表示回
路の制御流れ図
【図6】同第3実施例の限界電流式酸素センサ用表示回
路の制御流れ図
【図7】本発明の第3実施例の効果特性図
【図8】本発明の第3実施例の効果特性図
【図9】本発明の他の実施例の限界電流式酸素センサ用
表示回路の構成図
【図10】本発明の第4の実施例の限界電流式酸素セン
サ用表示回路の制御流れ図
【図11】本発明の第4実施例および第5実施例の効果
特性図
【図12】本発明の第4実施例および第5実施例の効果
特性図
【図13】本発明の第5実施例である限界電流式酸素セ
ンサ用表示回路の制御流れ図
【図14】本発明の第6実施例である限界電流式酸素セ
ンサ用表示回路の制御流れ図
【図15】本発明の第6実施例の効果特性図
【図16】従来の限界電流式酸素センサ用表示回路の構
成図
【符号の説明】
1 限界電流式酸素センサ 2a カソード電極 2b アノード電極 3 直流電源 4 電流検出手段 5 センサ出力検出手段 6 比較手段 7 計測手段 9 警報発生手段 10 限界電流性判断手段 11 センサ出力修正手段 12 電圧変更手段 16 比較手段(II) 17 危険警報発生手段 18 計測手段(II) 19 警報発生手段(II) 22 比較手段(III ) 23 電圧変更手段(II) 24 異常警報発生手段 25 比較手段(IV) 26 センサ出力修正手段(II)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】限界電流式酸素センサと、前記限界電流式
    酸素センサのカソード電極およびアノード電極に電圧を
    印加する直流電源と、前記カソード電極およびアノード
    電極と直流電源との閉回路内に配置された電流検出手段
    と、前記電流検出手段に接続され電流値を検出するセン
    サ出力検出手段と、予め記憶させた域値E3および下限
    域値E4と前記センサ出力検出手段で得られたセンサ出
    力との大小を比較する比較手段と、前記比較手段におい
    てセンサ出力が域値E3以下で下限域値E4以上の場合
    に作動し、この場合が予め記憶させた所定時間以上継続
    するかを判断する計測手段と、前記計測手段において所
    定時間以上継続した場合に作動して警報を発する警報発
    生手段と、前記計測手段において所定時間以上継続した
    場合に作動し直流電源に併設して電極への印加電圧を上
    昇させる電圧変更手段から構成される限界電流式酸素セ
    ンサ用出力回路。
  2. 【請求項2】電圧変更手段での印加電圧上昇後の所定時
    間のセンサ出力Bと印加電圧上昇前のセンサ出力Aとを
    読み取りその大小を比較する限界電流性判断手段と、前
    記限界電流性判断手段においてセンサ出力Bがセンサ出
    力Aに対して予め記憶させた所定値以上に小さい場合に
    作動しセンサ出力Bを予め記憶させたセンサ出力Cに修
    正するセンサ出力修正手段とを併設した請求項1記載の
    限界電流式酸素センサ用出力回路。
  3. 【請求項3】予め記憶させた下限域値E4および最下限
    域値E5と前記センサ出力検出手段で得られたセンサ出
    力との大小とを比較する比較手段(II)と、前記比較手
    段(II)においてセンサ出力が最下限域値E5未満にな
    った場合に作動し警報を発する危険警報発生手段と、前
    記比較手段(II)においてセンサ出力が下限域値E4未
    満で最下限域値E5以上の場合に作動しこの場合が予め
    記憶させた所定時間以上継続するかを判断する計測手段
    (II)と、前記計測手段(II)において所定時間以上継
    続した場合に作動して警報を発する警報発生手段(II)
    を併設した請求項1記載の限界電流式酸素センサ用出力
    回路。
  4. 【請求項4】限界電流式酸素センサと、前記限界電流式
    酸素センサのカソード電極およびアノード電極に電圧を
    印加する直流電源と、前記電極と直流電源との閉回路内
    に配置された電流検出手段と、前記電流検出手段に接続
    して流れる電流を検出するセンサ出力検出手段と、予め
    記憶させた上限域値E1と前記センサ出力検出手段で得
    られたセンサ出力との大小とを比較する比較手段(III
    )と、前記比較手段(III )においてセンサ出力が上
    限域値E1以上である場合に作動し直流電源に併設して
    電極への印加電圧を上昇させる電圧変更手段(II)と、
    前記電圧変更手段(II)での印加電圧上昇後の所定時間
    のセンサ出力Bと印加電圧上昇前のセンサ出力Aとを読
    み取りその大小を比較する限界電流性判断手段と、前記
    限界電流性判断手段においてセンサ出力Bがセンサ出力
    Aに対して予め記憶させた所定値より大きい場合に作動
    して警報を発する異常警報発生手段とから構成される限
    界電流式酸素センサ用出力回路。
  5. 【請求項5】限界電流性判断手段においてセンサ出力B
    がセンサ出力Aに対して予め記憶させた所定値より小さ
    い場合に作動してセンサ出力Bを予め記憶させたセンサ
    出力Cに修正するセンサ出力修正手段を併設した請求項
    4記載の限界電流式酸素センサ用出力回路。
  6. 【請求項6】予め記憶させた上限域値E1および域値E
    2と前記センサ出力検出手段で得られたセンサ出力との
    大小とを比較する比較手段(IV)と、前記比較手段(I
    V)においてセンサ出力が上限域値E1未満であり域値
    E2以上である場合に作動しセンサ出力Aを予め記憶さ
    せたセンサ出力Cに修正するセンサ出力修正手段(II)
    とを併設した請求項4記載の限界電流式酸素センサ用出
    力回路。
  7. 【請求項7】電圧変更手段で行う印加電圧の変更を2V
    以下の上限値を設け、上限値になると併設した警報発生
    手段が作動して警報を発する請求項1または請求項4の
    いづれか1項に記載の限界電流式酸素センサ用出力回
    路。
  8. 【請求項8】限界電流性判断手段においてセンサ出力B
    がセンサ出力Aに対して予め記憶させた所定値より大き
    い場合は、併設した警報発生手段が作動して警報を発す
    る請求項2記載の限界電流式酸素センサ用出力回路。
  9. 【請求項9】センサ出力が上限域値E1以上の場合は、
    併設した異常警報発生手段が作動して警報を発する請求
    項4記載の限界電流式酸素センサ用出力回路。
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