JP3049890U - バインダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用後に燃してもダイオキシンが発生するの
を防止して、再生を可能にする。 【解決手段】 表面板１、裏面板２、背面板３からなる
バインダー本体４を紙で成形し、この紙製のバインダー
本体４の背面板２の外側に、内部に背ラベルＡを挿入す
る透明な紙製又はポリプロピレン製の背ポケット５の左
右側縁部を、これの内側全面に塗布された接着剤を介し
て熱溶着し、また、表面板１、裏面板２、背面板３から
なるバインダー本体４や、表面板、裏面板からなるバイ
ンダー本体を紙で成形し、これらの紙製のバインダー本
体４の表面板１又は裏面板２の内側下部に、内部に書
類、新聞、カタログ等の大物類や、名刺等の小物類を差
込む紙製又はポリプロピレン製の内ポケットや補助ポケ
ットを、これの内側全面に塗布された接着剤を介して熱
溶着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、書類、新聞、カタログ等を整理して綴じ込んで保存するバインダー に係り、特に、再生の可能性を考慮したバインダーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のバインダーは、表面板、裏面板、背面板からなるバインダー本 体を塩化ビニルで成形し、この塩化ビニル製のバインダー本体の背面板の外側に 、内部に背ラベルを挿入する塩化ビニル製の背ポケットの左右側縁部を高周波で 溶着したり、或いは、表面板、裏面板、背面板からなるバインダー本体を塩化ビ ニルで成形し、この塩化ビニル製のバインダー本体の表面板の内側下部に、内部 に書類、新聞、カタログ等の大物類を差込む塩化ビニル製の内ポケットを高周波 で溶着したり、更には、表面板、裏面板からなるバインダー本体を塩化ビニルで 成形し、この塩化ビニル製のバインダー本体の表面板の内側下部に、内部に名刺 等の小物類を差込む塩化ビニル製の補助ポケットを高周波で溶着するように形成 されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、従来のバインダーは、塩化ビニル製のバインダー本体の背面板の外 側や表面板の内側下部に塩化ビニル製の背ポケット、内ポケット、補助ポケット 等を高周波で溶着していたため、使用後に燃すと、皮膚、内臓障害や発癌性、催 奇形性と多様且つ強力な猛毒性があると言われているダイオキシンが発生する虞 があることから、産業廃棄物として処理しなければならず、再生が不可能であっ た。

【０００４】 そこで、本考案は、上述のような観点に鑑みて案出されたもので、使用後に燃 してもダイオキシンが発生するのを防止して、再生が可能になるようなバインダ ーを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案のバインダーは、上述のような課題を解決するために、表面板、裏面板 、背面板からなるバインダー本体を紙で成形し、この紙製のバインダー本体の背 面板の外側に、内部に背ラベルを挿入する透明な紙製又はポリプロピレン製の背 ポケットの左右側縁部を、これの内側全面に塗布された接着剤を介して熱溶着し たものである。

【０００６】 また、表面板、裏面板、背面板からなるバインダー本体を紙で成形し、この紙 製のバインダー本体の表面板又は裏面板の内側下部に、内部に書類、新聞、カタ ログ等の大物類を差込む紙製又はポリプロピレン製の内ポケットを、これの内側 全面に塗布された接着剤を介して熱溶着したものである。

【０００７】 それに、表面板、裏面板からなるバインダー本体を紙で成形し、この紙製のバ インダー本体の表面板又は裏面板の内側下部に、内部に名刺等の小物類を差込む 紙製又はポリプロピレン製の補助ポケットを、これの内側全面に塗布された接着 剤を介して熱溶着したものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態として、書類、新聞、カタログ等を整理して綴じ込 んで保存するバインダーを再生する状態を図面に基づいて説明する。

【０００９】 本考案のバインダーは、図１及び図２に示すように、表面板１、裏面板２、背 面板３からなるバインダー本体４を紙で成形し、この紙製のバインダー本体４の 背面板２の外側に、内部に背ラベルＡを挿入する透明な紙製又はポリプロピレン 製の背ポケット５の左右側縁部を、これの内側全面に塗布された接着剤Ｄを介し て熱溶着するように形成する。

【００１０】 即ち、前記バインダー本体は、厚手の紙で成形されていて、幅広の表面板１と 幅広の裏面板２と幅狭の背面板３とを、各折目１２，１３を介して開閉自在に連 設されている。

【００１１】 また、前記背ポケット５は、透明なトレッシングペーパー等の紙又はポリプロ ピレンで成形されていて、左右幅が前記背面板３の左右幅より若干大きく、長さ が前記背面板３の前後方向の長さと略同一に設定し、且つ内側全面に接着剤が塗 布されている。そして、前記バインダー本体４の背面板２の外側にこの背ポケッ ト５を、これの左右側縁部の接着剤Ｄが前記表面板１及び裏面板２の背面板３側 端部に夫々接着するように熱溶着されている。

【００１２】 それに、本考案のバインダーは、図３に示すように、表面板１、裏面板２、背 面板３からなるバインダー本体４を紙で成形し、この紙製のバインダー本体４の 表面板１又は裏面板２の内側下部に、内部に書類、新聞、カタログ等の大物類Ｂ を差込む紙製又はポリプロピレン製の内ポケット９を、これの内側全面に塗布さ れた接着剤を介して熱溶着するように形成しても良い。

【００１３】 更に、本考案のバインダーは、図４に示すように、表面板６、裏面板７からな るバインダー本体８を紙で成形し、この紙製のバインダー本体８の表面板６又は 裏面板７の内側下部に、内部に名刺等の小物類Ｃを差込む紙製又はポリプロピレ ン製の補助ポケット１０を、これの内側全面に塗布された接着剤を介して熱溶着 するように形成しても良い。

【００１４】 尚、前記バインダー本体４の背面板３の内側には、図１乃至図３に示されてい ないが、書類、新聞、カタログ等を整理して綴じ込むための閉じ具が取付けられ るのは勿論であり、また、前記バインダー本体８の裏面板７又は表面板６の内側 下部に書類、新聞、カタログ等を整理して差込むための袋部１４が取付けられる のは勿論である。

【００１５】

【考案の効果】 本考案のバインダーは、上述のように、表面板１、裏面板２、背面板３からな るバインダー本体４を紙で成形し、この紙製のバインダー本体４の背面板２の外 側に、内部に背ラベルＡを挿入する透明な紙製又はポリプロピレン製の背ポケッ ト５の左右側縁部を、これの内側全面に塗布された接着剤Ｄを介して熱溶着し、 また、表面板１、裏面板２、背面板３からなるバインダー本体４を紙で成形し、 この紙製のバインダー本体４の表面板１又は裏面板２の内側下部に、内部に書類 、新聞、カタログ等の大物類Ｂを差込む紙製又はポリプロピレン製の内ポケット ９を、これの内側全面に塗布された接着剤を介して熱溶着し、それに、表面板６ 、裏面板７からなるバインダー本体８を紙で成形し、この紙製のバインダー本体 ８の表面板６又は裏面板７の内側下部に、内部に名刺等の小物類Ｃを差込む紙製 又はポリプロピレン製の補助ポケット１０を、これの内側全面に塗布された接着 剤を介して熱溶着するように形成したから、バインダー本体４，８の材質が紙で 、且つ背ポケット５、内ポケット９、補助ポケット１０等の材質が紙又はポリプ ロピレンであるため、使用後に燃してもダイオキシンが発生するのを防止するこ とができ、再生が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のバインダーを閉じた状態の
斜視図である。

【図２】図１の要部縦断正面図である。

【図３】本考案の他の実施例のバインダーを開いた状態
の平面図である。

【図４】同じく本考案の他の実施例のバインダーを開い
た状態の平面図である。

【符号の説明】

１ 表面板 ２ 裏面板 ３ 背面板 ４ バインダー本体 ５ 背ポケット ６ 表面板 ７ 裏面板 ８ バインダー本体 ９ 内ポケット １０ 補助ポケット １１ 接着部 １２ 折目 １３ 折目 １４ 袋部 Ａ 背ラベル Ｂ 大物類 Ｃ 小物類 Ｄ 接着剤

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面板、裏面板、背面板からなるバイン
   ダー本体を紙で成形し、この紙製のバインダー本体の背
   面板の外側に、内部に背ラベルを挿入する透明な紙製又
   はポリプロピレン製の背ポケットの左右側縁部を、これ
   の内側全面に塗布された接着剤を介して熱溶着したこと
   を特徴とするバインダー。
2. 【請求項２】 表面板、裏面板、背面板からなるバイン
   ダー本体を紙で成形し、この紙製のバインダー本体の表
   面板又は裏面板の内側下部に、内部に書類、新聞、カタ
   ログ等の大物類を差込む紙製又はポリプロピレン製の内
   ポケットを、これの内側全面に塗布された接着剤を介し
   て熱溶着したことを特徴とするバインダー。
3. 【請求項３】 表面板、裏面板からなるバインダー本体
   を紙で成形し、この紙製のバインダー本体の表面板又は
   裏面板の内側下部に、内部に名刺等の小物類を差込む紙
   製又はポリプロピレン製の補助ポケットを、これの内側
   全面に塗布された接着剤を介して熱溶着したことを特徴
   とするバインダー。