JP3049852U - 容器付き製菓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 細長いベース要素およびキャップから成るプ
ラスチック等人工材料により形成された容器の内部に、
キャップをベース要素へ被せたときに実質的に包囲され
かつ消費者がキャップを外したベース要素を持ってその
全長を消費できるように、設置されたキャンディ等の細
長い棒状製菓に関し、ケースが子供に魅力的に写るよう
にする。 【解決手段】 ベース要素２は閉鎖した細長い中空室２
０を包囲する管状壁、それを横切る上下閉鎖壁３，４、
および着脱自在のタップ１７を有し、中空室はその内部
に小さい玩具または他の製菓等のおまけ品を収容するた
めに前記ベース要素の上壁および前記タップにより閉鎖
され、前記ベース要素は前記中空室の近くに製菓の座５
および前記キャップの座１３を有することを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、中空室を形成する細長いベース部材およびキャップまたはカバーか ら成るプラスチックケースまたは人工材料により形成された容器の内部に、前記 ベース部材が前記プラスチックカバーにより被覆される時に前記ケースの内部に 実質的に包囲されように設置された細長い棒状キャンディ等の製菓から成り、か つこの製菓の全長を前記ベース部材を被覆しないで保持することにより消費者が 消費できる容器付き製菓に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般的に、この種の製菓は消費者が嘗めることにより凝固する砂糖塊により形 成される。普通、この形態は円筒形であり、かつ１から３ｃｍの範囲の直径を有 し、５から８ｃｍの範囲の長さを有する。 従来技術によるキャンディ等の棒状製菓は管状ベース部材から成る着脱自在容 器の内部に収容される。この管状ベース部材の内部でキャンディ棒は慴動自在部 材上に保持され、かつこの慴動自在部材上に加わる力によりそのケースから上へ 繰出されて突出する。製菓のケースの機能は口紅のケースに類似する。販売時お よび保管時には、前記管状ベース部材および前記慴動要素により構成されるケー ス要素によって製菓を全体的に包囲するように管状ベース部材はキャップで被覆 される。この既知製菓のキャップは、ボールペンのように包装した製菓を衣服へ 係止するクリップを具備する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、細長い棒状製菓およびそのケースを、基本的には子供である 潜在的購買者に特に魅力的に写るように、改良することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題は次の特徴を有する製菓により達成される。 本考案による製菓は、細長いベース要素およびキャップまたはカバーから成る プラスチックケースまたは人工材料により形成された容器の内部に、前記キャッ プを前記ベース要素へ被覆するときに実質的に包囲されかつ前記キャップを外し た前記ベース要素を消費者が保持してその全長を消費できるように、設置された キャンディ等の細長い棒状製菓から成る。かゝる容器付き製菓において、 −前記ケースのベース要素は起立した円筒形または管状の側壁、およびそれを横 切る２つの閉鎖壁を具備する。この２つの閉鎖壁は前記ベース要素の両端部上に 形成されて、実質的閉鎖の細長い中空室を包囲する。 −前記ベース要素は着脱自在の封止タップを具備する。 −前記ベース要素の前記上閉鎖壁および前記タップにより閉鎖される前記中空室 の内部に、例えば小さい玩具または他の製菓等の品物が挿入されている。 −前記中空室の近くに、前記ベース要素は細長い棒状キャンディ等の製菓の座お よび前記ケースのキャップの座を具備する。

【０００５】 前記ベース要素により形成される閉鎖中空室内に隠された品物は子供にとって 特に魅力的である。子供は１つの包装体から２つの品物、即ち、直ぐに消費でき るキャンディと同時に長期的に使用できる小さい玩具とを手にいれることができ る。更に、前記ベース要素の中空室内に隠された品物がケースの外部から見えな ければ驚きは大きくなる。

【０００６】 好適形態として、前記キャップは細長い棒状キャンディ等の製菓の全長に延設 され透明の人工材料により形成される。本考案において、棒状キャンディ等の製 菓はその下部のみが前記ベース要素上へ固定されている。このように構成するこ とにより、前記キャップがキャンディを被覆していても、子供はそのキャップを 通して中の製菓を見ることができる。

【０００７】 前記棒状キャンディ等の製菓および前記キャップの最良の座を形成するために 、前記ベース要素の外面はカラーを具有する。このカラーの内壁は前記中空室を 形成するベース要素の上閉鎖壁と共にカップ状の座を製菓のために提供する。こ のカラーの外壁は前記ベース要素の半径方向の上縁部と共に前記キャップの座を 形成し、前記キャップの下リムに対するサポートを提供するので、前記キャップ は前記カラーの外壁と係合する。

【０００８】 好適には、前記タップはレンズ形態を有し、前記ベース要素の前記カップ状の 製菓用座と反対側の開放端部へ導入され、それによりレンズ形態のタップはベー ス要素の第２、即ち、下閉鎖壁を形成する。 好適には、製菓用のカップ状座は複数の小さい溝または孔を有してキャンディ 塊のその領域への拡張を可能にする構成である。このようにして、棒状キャンデ ィはその座の数点へ固定され、それにより子供が製菓を食べるときに座から製菓 が落下しないようになっている。従来技術と同様に、前記ケースのキャップはク リップを有していて衣服等へ製菓を引っかけることのできる構成であってよい。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の実施形態を添付図面を参照して説明する。 図１の左側は細長い棒状体に形成された凝固キャンディ塊で形成されたキャン ディ製菓１を示す。このキャンディ製菓１は円筒形であって略６ｃｍの長さを有 する。その直径は略２ｃｍである。

【００１０】 上記キャンディ製菓の下部はベース要素上またはケースのホルダ２上に固定さ れている。本質的に、このベース要素２は細長い管状体であってその両端部は長 手方向において対峙する上下閉鎖壁３，４に閉鎖されている。上閉鎖壁３の先端 にはキャンディ製菓１の座５が設けられている。この目的から、上閉鎖壁３はベ ース要素２の円形外面上に一種のカラー６を有する。このカラー６の内壁７は上 閉鎖壁３の円形中心部と共に製菓１のためのカップ状座５を提供する。

【００１１】 カラー６の外壁８は図１の右側に示したキャップ１１の座を形成する。更に、 カラー６の外壁８は上記管状ベース要素上に配設された円形リム９を有し、キャ ップ１１の円筒状内面上に配設された隆起１０を介して上記キャップの着脱を可 能にする。 カラー６の外壁８上に配設された円形リム９は、キャップ１１をベース要素２ のカラー６へ取付けるときに、キャップ１１の内面上に配設された隆起１０上を 通過して、キャップ１１がベース要素２から落下するのを防止する（特に、図４ 参照）。更に、カラー６の外壁８上にはベース要素２の半径方向の縁部１２が形 成されており、これはキャップ１１のサポートとして作用する。

【００１２】 製菓の従来包装によれば、キャップ１１はクリップ２１を具備する。 図２および３から理解されるように、カップ状座５はベース要素２の上部の閉 鎖壁３の領域に円形孔１４を有しかつカラー６の内壁７の領域内に長手方向の溝 １５を有し、かつ横方向に陥凹１６が形成されていて製菓１のキャンディ塊のそ の内側への拡張を可能にする。孔１４、溝１５および陥凹１６はベース要素２の カップ状座５上への製菓１の埋設を確実にする。

【００１３】 ベース要素２の第２閉鎖壁４はタップ１７から成り、タップ１７は中空円筒状 ベース要素２の下部へ栓として導入できる。この封止タップ１７はタップ１７が ベース要素２へあまりにも深く侵入するのを防止するための半径方向の突起１８ を有する。突起１８はベース要素２からタップ１７を分離するために指の爪を挿 入できる僅かなスペアスペース１９を有する。

【００１４】 図１および５に図示された中空室２０は上閉鎖壁３とタップ１７により封止さ れた下閉鎖壁４間で管状ベース要素２の内部に形成され、ここへは例えば小さな 玩具または追加の製菓と言ったおまけ品を隠しておくことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるケースのベース要素上へ固定され
たキャンディ製菓およびキャップの起立位置における部
分断面を含む分離図である。

【図２】本考案によるベース要素の長手断面図である。

【図３】本考案によるベース要素の上部の平面図であ
る。

【図４】図１の製菓のケースを分離状態で示す部分断面
を含む図である。

【図５】図１の製菓のケースを閉鎖状態で示す。

【符号の説明】

１…キャンディ製菓 ２…ベース要素 ３，４…上下閉鎖壁 ５…製菓の座 ６…カラー ７…カラーの内壁 ８…カラーの外壁 ９…リム １０…隆起 １１…キャップ １３…キャップの座 １４…孔 １５…溝 １６…陥凹 １７…タップ １８…突起 １９…スペアスペース ２０…中空室 ２１…クリップ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 ラモン バイェス トゥルル スペイン国，バルセロナ 08036，セ／ウ ルヘル 249，ヌメロ８，２

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 細長いベース要素（２）およびキャップ
   またはカバー（１１）から成るプラスチックケースまた
   は人工材料により形成された容器の内部に、前記キャッ
   プを前記ベース要素へ被覆するときに実質的に包囲され
   かつ前記キャップを外した前記ベース要素を消費者が保
   持してその全長を消費できるように、設置されたキャン
   ディ等の細長い棒状製菓（１）から成り、 −前記ベース要素（２）は実質的に閉鎖した細長い中空
   室（２０）を包囲する起立した円筒状または管状壁上を
   横切って形成された上下閉鎖壁（３，４）を有し、 −前記ベース要素（２）は着脱自在の封止タップ（１
   ７）を有し、 −前記中空室（２０）はその内部に小さい玩具または他
   の製菓等のおまけ品を収容して前記ベース要素（２）の
   上閉鎖壁（３）および前記タップ（１７）により閉鎖さ
   れ、 −前記ベース要素（２）は細長い製菓（１）の座（５）
   および前記キャップ（１１）の座（１３）を前記中空室
   （２０）の近くに有することを特徴とする容器付き製
   菓。
2. 【請求項２】 前記キャップ（１１）は製菓（１）の全
   長にわたって延設されることを特徴とする、請求項１の
   容器付き製菓。
3. 【請求項３】 前記キャップ（１１）は透明人工材料に
   より形成されていることを特徴とする、請求項１または
   ２の容器付き製菓。
4. 【請求項４】 前記ベース要素（２）の外面はカラー
   （６）を有し、カラー（６）の内壁（７）はベース要素
   （２）の上閉鎖壁（３）と共に製菓（１）の座（５）を
   提供し、かつカラー（６）の外壁（８）はベース要素
   （２）の半径方向の上縁部（１２）と共に前記キャップ
   （１１）の座を形成することを特徴とする、請求項１か
   ら３のいずれか１の容器付き製菓。
5. 【請求項５】 前記封止タップ（１７）はベース要素
   （２）の上閉鎖壁（３）に対峙する開放端部に設置され
   て下閉鎖壁（４）を形成していることを特徴とする、請
   求項１から４のいずれか１の容器付き製菓。
6. 【請求項６】 前記製菓の座（５）はキャンディ等の塊
   の拡張を可能にしかつ保持するための小さい溝（１５）
   または陥凹（１６）、孔（１４）または突起を有するこ
   とを特徴とする、請求項１から５のいずれか１の容器付
   き製菓。
7. 【請求項７】 前記キャップ（１１）はクリップ（２
   １）を有することを特徴とする、請求項１から６のいず
   れか１の容器付き製菓。