JP3049682U - 着雪・着氷防止型階段 - Google Patents

着雪・着氷防止型階段

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JP3049682U
JP3049682U JP1997011419U JP1141997U JP3049682U JP 3049682 U JP3049682 U JP 3049682U JP 1997011419 U JP1997011419 U JP 1997011419U JP 1141997 U JP1141997 U JP 1141997U JP 3049682 U JP3049682 U JP 3049682U
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JP1997011419U
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克昌 上山
良一 國田
Original Assignee
株式会社北冷製作所
三洋産機資材システム株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の段板の着雪や着氷を防止できるので安
全性、経済性に優れており、発熱踏板体は段板に着脱で
きるので冬季以外の季節には撤去することにより、長期
間に渡って使用できる。また、昇降時の騒音も低減する
ことができる。 【解決手段】 階段本体1の段板4に嵌着する発熱踏板
体7は発熱パネル8と鋼板製のカバー状踏板11から構
成してある。発熱パネル8は金属製の容器状パネル本体
9内に断熱材10A、上下の防水シート10B、10C
および発熱体10Dからなる発熱部10を設けた構成か
らなる。カバー状踏板11は発熱パネル8の上面を覆う
踏板部11Aと、前板部10Bおよび後板部10とから
形成してあり、取付ボルトにより発熱パネル、段板4に
一体に締着してある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、降雪寒冷地における集合住宅や戸建て家屋、屋外立体駐車場、各種 建造物の非常階段等の屋外側に設置した外部階段に関し、外部階段の段板の着雪 や凍結を防止して安全に昇降できるようにした着雪・着氷防止型階段に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、外部階段の段板には金属板を用いたものと、金属板の易腐食性を考慮し て金属製枠にコンクリートを打設したものとが用いられているが、いずれの種類 の段板においても降雪寒冷地において問題となるのは、段板の積雪或は凍結であ る。積雪或は凍結した段板は昇降時に極めて危険であることから、積雪や凍結を 防止する手段として、従来ゴムマット内に電熱体を内蔵したゴム製発熱マットを 段板の上面に配設することが行なわれている。また、実開平4−37725号公 報には階段踏み板に板状パネルを用い、該板状のパネル内部に遠赤外線ヒーター を設置した構成の技術が開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来技術のゴム製発熱マットは使用に伴って損傷を受けるた めに耐久性に劣るという欠点がある。特に、近年底面にスパイクピンを植設した 雪靴や靴に着脱できるピン付バンドが使用されているため、ゴム製発熱マットは これらピンによって早期に損傷を受けてしまうという問題がある。他方、実開平 4−37725号公報に開示の技術は、踏み板自体を発熱させる構成であるため 、階段の設置費用が嵩むという欠点があるし、既存の階段では踏み板を交換しな ければならず、工事が大掛かりになり費用も嵩むという欠点がある。更に、遠赤 外線ヒーターを内設した構成の踏み板は通年使用するため、損傷した場合の交換 費用が嵩むという欠点もある。
【0004】 また、階段を構成する複数の段板は一般に上段の段板の前縁と下段の段板の後 縁をオーバーラップさせて設置することにより、上段の段板から雨水、融雪水等 が階段下に滴下しないようにしてある。しかし、実際には雨水や融雪水が段板を 伝って下方に滴下したり、凍結してツララになり、階段下を通過する人を濡らし たり、当たる危険性がある。
【0005】 本考案は上述した従来技術の諸欠点に鑑みなされたもので、階段を構成する複 数の段板のうちの所望の段板の着雪や着氷を防止することができるので安全性、 経済性に優れており、発熱踏板体は段板に対して着脱できるので冬季以外の時期 に取り外すことにより長期間に渡って使用することができ、しかも人の昇降時の 金属騒音を低減できる着雪・着氷防止型階段を提供すること、また、融雪水やツ ララが階段本体下に落下するのを防止できる着雪・着氷防止型階段を提供するこ とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために構成された本考案の手段は、底板と側板とから 形成したパネル本体内に発熱部を設けてなる発熱パネルと、該発熱パネルの上面 を覆う踏板部を有するカバー状踏板とから発熱踏板体を構成し、階段本体を構成 する段板の各々に前記発熱パネルの底板を当接した状態で該発熱踏板体を着脱可 能に取着したものからなる。
【0007】 前記カバー状踏板は踏板部と前板部および後板部とから構成することにより、 前記発熱踏板体は前記段板に嵌着するように構成することができる。
【0008】 そして、前記カバー状踏板の前板部および後板部から前記段板にかけてそれぞ れ螺入する取付ボルトにより前記発熱踏板体は該段板に締着する構成にできる。
【0009】 また、前記カバー状踏板の前板部または後板部の下端側に内向きに屈曲した係 止部を形成し、該係止部を前記段板に係止することにより前記発熱踏板体は該段 板に係着するように構成できる。
【0010】 前記カバー状踏板の前板部または後板部の下端側に折曲げ可能な爪部を設け、 該爪部を折曲げて前記段板に係止することにより前記発熱踏板体は該段板に係着 することができる。
【0011】 前記発熱踏板体は少なくともカバー状踏板の踏板部を前後方向に幅を持たせて 形成し、該カバー状踏板の前板部または後板部のいずれか一方の下端側には前記 段板の下面に係止する内向きに屈曲した爪部または係止部を設け、他方の下端側 には内向きに屈曲して該段板の下面に対向する下板部を突出形成し、該下板部に 締着ボルトを螺合して該段板に締着するように構成できる。
【0012】 前記カバー状踏板の前板部または後板部には、前記段板の側面から下面にかけ て対向する断面略L型の可動係止部をヒンジを介して設け、該可動係止部には該 段板に磁着する磁石片を設けた構成にできる。
【0013】 前記発熱踏板体には前記カバー状踏板の後端側から上側段板の前縁側下方に向 けて伸長する水滴ガイド部を有するアイスガイド板を設けた構成にすることによ り、融雪水やツララが階段本体下に落下するのを防止できる。
【0014】 更に、前記カバー状踏板には前記発熱パネルより後方に突出する延長板部を前 記踏板部から突出させて形成すると共に、該延長板部の先端側を上方に屈曲する ことにより水滴ガイド部を立ち上げ形成した構成にすることにより、階段の安全 な昇降を可能にし、しかも融雪水やツララが階段本体下に落下するのを防止でき る。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づき詳述する。図において、1は建造物 の外部に設置した階段本体を示し、該階段本体1は一対の側板2、2と、該一対 の側板2、2に立設され、複数の支柱3Aと手摺本体3Bとからなる手摺3、3 と、前記側板2、2間に両端が支持された状態で架設した複数のコンクリート製 段板4、4、・・・とから構成してある。そして、該各段板4は底板部5Aと、 該底板部の4辺から起立した前後、左右の4面の側板部5B、5C、5D、5D とから上方が開放した容器状に形成した金属製の基体5と、該基体5内に打設形 成したコンクリート層6とから構成してある。
【0016】 7、7、・・・は前記各段板4に上方から嵌着した発熱踏板体を示す。8は該 各発熱踏板体7を構成する発熱パネルで、該発熱パネル8は鋼板、アルミニュム 板、ステンレス板等によって底板9Aと、該底板9Aの四辺からそれぞれ起立し た前側板9B、後側板9Cおよび左右の横側板9D、9Dとから平面横長方形の 浅底の容器状に形成したパネル本体9を構成部としており、後側板9Cにはコー ド挿通穴9Eが穿設してある。10は該パネル本体9内に設けた発熱部で、該発 熱部10は底板9A側に配設した発泡ウレタン等からなる断熱材10Aと、該断 熱材10A上に配設したアスファルトシート等からなる下側防水シート10Bお よび上側防水シート10Cと、該下側および上側防水シート10B、10C間に 水密状態に挟装した自己制御型の発熱体10Dとから構成してあり、断熱材10 Aは下方への放熱を防止すると共に吸音材として機能し、下側および上側防水シ ート10B、10Cは発熱体10Dの水濡れを防止するようになっている。
【0017】 11は発熱踏板体7を構成するカバー状踏板を示す。該カバー状踏板11は鋼 板を折り曲げて形成したもので、表面に滑り止め用凹凸(但し、図中は省略)が 形成してあり、発熱パネル8の上面を全面的に覆う踏板部11Aと、該踏板部1 1Aの前縁から下方に突出した前板部11Bと、踏板部11Aの後縁から下方に 突出した後板部11Cとによって左右両側が開口した断面略冂状をなしており、 後板部11Cにはコード挿通穴11Dが穿設してある。
【0018】 12は各発熱踏板体7の防水型電源コードで、該電源コード12は発熱体10 Dに接続され、発熱パネル8のコード挿通穴9E、カバー状段板11のコード挿 通穴11Dに挿通されて外部に伸長している。そして、各発熱踏板体7の電源コ ード12は図示しない接続コードに対して並列接続してあり、一の発熱踏板体7 の発熱体10や電源コード12が断線した場合でも他の発熱踏板体7は通電する ようにしてある。そして、階段本体1には温度センサ、降雪センサ、雪温センサ 、地温センサ等から構成してなる制御部が設置してあり、必要に応じて発熱踏板 体7に自動的に給電するようにしてある。
【0019】 本実施の形態からなる発熱踏板体7は上述の構成からなっており、段板4に発 熱踏板体7を取着する方法を説明すると、段板4上に発熱パネル8を載置し、そ の上からカバー状踏板10を嵌合し、前板部11Bから前側板9Bを介してコン クリート層6に電動ドリル等の穿設手段によりねじ穴を穿設し、該ねじ穴に取付 ボルト13を螺入することにより、カバー状踏板10および発熱パネル8を一体 化すると共に、段板4に発熱パネル8を密着させた状態にして発熱踏板体7を確 実に固定することができる。なお、発熱パネル8とカバー状踏み板10は工場で 予め組み付けておいてもよい。そして、各の段板4に発熱踏板体7を固定したら 、電源コード12を接続コードに接続して発熱パネル8の各々に通電することに より、発熱踏板体7を加熱して雪を融解したり、着氷を防止することができる。 また、発熱踏板体7は段板4の表面に密着した状態で設置するから、発熱踏板体 7上を人が昇降する時に発生する騒音を低減することができる。
【0020】 次に、図4ないし図9は本考案の他の実施の形態を示す。なお、以下の説明に おいて、前述した第1の実施の形態の構成要素と同一の構成要素には同一符号を 付して援用し、その説明を省略する。図4は第2の実施の形態を示し、本実施の 形態の特徴は発熱踏板体21を構成し、踏板部22Aと、前板部22Bと、後板 部22Cとからなるカバー状踏板22において、該前板部22Bの下端から内向 きに係止部22Dを一体に屈曲形成し、該係止部22Dを段板4の前側下縁に係 合させるようにしたことにある。このように構成することにより、前側の取付ボ ルト13を不要にでき、設置および撤去工事を単純化できるし、費用の低減も図 ることができる。なお、係止部22Dは後板部22Cに形成し、前板部22Bは 取付ボルト13により締着するようにしてもよい。
【0021】 図5は第3の実施の形態を示す。図において、31は発熱踏板体、32は該発 熱踏板体31を構成する発熱パネルで、該発熱パネル32は第1の実施の形態の ものと同様にパネル本体33および発熱部34から構成してあるが、前後方向の 寸法を大きく設定してある。35はカバー状踏板を示し、該カバー状踏板35は 発熱パネル32の上面を覆う踏板部35Aと、該踏板部35Aの前縁から下方に 突出した前板部35Bと、該前板部35Bの下端から図示するように内向きに屈 曲可能に突設され、段板4の底板部5A前端縁に係合する複数の爪部35C(図 中は1の爪部35Cのみを示す。)と、踏板部35Aの後縁から下方に突出した 後板部35Dと、該後板部35Dの下端から内向きに屈曲形成され、底板部5A の下面に沿って伸長する下板部35Eと、該下板部35Eの先端側に穿設したボ ルト穴35Fとから構成してあり、該ボルト穴35Fに締付ボルト36を螺入し て段板4に締着するようになっている。
【0022】 本実施の形態によれば、発熱踏板体31を前後方向の寸法を幅広に設定し、カ バー状踏板35には前側下端に複数の爪部35Cを設けると共に、下板部35E には先端側に位置してボルト穴35Fを設けた構成にすることにより、発熱踏板 体31は前後幅の異なる種々の段板4にも対応して設置することができる。なお 、前板部35Bの下端側全体を一体に屈曲して形成した係止部を前記爪部35C に代えて設けてもよい。また、発熱踏板体31は設置のためのドリル加工の必要 がないから、設置および撤去作業が簡単であり、短時間で行うことができる。
【0023】 次に、図6は第4の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴とするところは発 熱踏板体41を構成するカバー状踏板42を、踏板部42Aと、該踏板部42A の前縁から下方に突出した前板部42Bと、該前板部42Bの下端から内向きに 屈曲形成した係止部42Cと、踏板部42Aの後縁から下方に屈曲した後板部4 2Dと、段板4の底板部5Aから後側板部5Cに対向するように断面略L字状に 形成され、該後板部42Dにヒンジ42Eを介して矢示イ方向に回動可能連結さ れた係止片42Fと、該係止片42Fの内面に着設され、段板4の底板部5Aに 磁着する磁石片42Gとから構成したことにある。
【0024】 本実施の形態によれば、発熱踏板体41は設置のためのドリル加工の必要がな いし、係止部42Cと磁石片42Gによって段板4に係着するので設置および撤 去作業が簡単であり、短時間で行なうことができる。なお、前記係止部42Cに 代えて第3の実施の形態で示す爪部35Cを設けてもよいものである。
【0025】 図7および図8は第5の実施の形態を示す。図中51は発熱踏板体7の後端側 に立設した金属製のアイスガイド板である。該アイスガイド板51はカバー状踏 板11に着設する平板状の取付部51Aと、該取付部71Aの高さ方向途中から 略く字状に屈曲させて斜め上後方に伸長する水滴ガイド部71Bを一体に形成し たものからなっており、取付部51Aには止めねじ52用のねじ穴51C、51 C、15Cが穿設してあると共に、片側には逆U字状のコード引出し溝51Dが 形成してある。
【0026】 上述の実施の形態によれば、アイスガイド板51は水滴ガイド部51Bが上段 の段板4の前縁下方に位置しており、上側の発熱踏板体7により融解されて滴下 する水滴はカバー状踏板11上を流れて下方に流出する。このように、各発熱踏 板体7にアイスガイド板51を設けることにより、発熱踏板体7により融解され た水滴が段板4の前縁から落下して階段本体1下を通過する人に不快感を与えた り、ツララ状に凍結して人の上に落下するといった危険な事態を確実に防止する ことができる。
【0027】 また、アイスガイド板51は、取付部51Aをカバー状踏板11の後板部11 Cに止めねじ52によって取着してあるが、マグネットによる磁着や接着剤によ る貼着等の適宜の取着手段により設置してもよい。
【0028】 また、図9は第6の実施の形態を示す。図において、61は発熱踏板体を示し 、該発熱踏板体61は発熱パネル8と、カバー状踏板62と、押え板64とから 構成してある。該カバー状踏板62は発熱パネル8の上面を覆う踏板部62Aと 、該踏板部62Aから発熱パネル8よりも後方外側に突出する延長板部62Bと 、踏板部62Aの前縁から下方に突出した前板部62Cと、該前板部62Cの下 端から図示するように内向きに屈曲可能に突設され、段板4の底板部5A前端縁 に係合する前側係止部62Dと、延長部62Bの後端から略直角に屈曲して上方 に突出した水滴ガイド部62Eとを一体に形成したものからなっている。そして 、前側係止部62Dにはボルト螺合穴62F、延長板部62Bには複数のボルト 挿通穴62Gが穿設してあり、ボルト螺合穴62Fには段板4に圧接する固定ボ ルト63が螺合してある。
【0029】 他方、64は前記カバー状踏板62を段板4に締着するための押え板で、該押 え板64は発熱パネル8の後側板9Cに対面する横長基板部64Aと、該横長基 板部64Aの上端から略直角に屈曲して水平方向に突出し、先端側が略直角に立 ち上がった倒置L字状に形成され、先端が延長板部62Bに当接した状態で対面 するボルト締付板部64Bと、横長基板部64Aの下端から略直角に屈曲して水 平方向に突出し、段板4の底板部5A後端縁に係合する後側係止部64Cとから 縦断面略クランク状をなしており、ボルト取付板部64Bには延長板部62Bの ボルト挿通穴62Gに対応してボルト挿通穴64Dが穿設してある。また、締付 ボルト65の締付力が確実に働くようにするため、ボルト締付板部64Bが延長 板部62Bに先端を当接した状態で若干の空隙を存するように、横長基板部64 Aの高さ方向の寸法を設定してある。
【0030】 上述した本実施の形態によれば、カバー状踏板62を発熱パネル8と共に段板 4に被せ、前側係止部62Dを段板4の前側縁に係合して固定ボルト63で段板 4に固定する。他方、後側係止部64Cを段板4の後側縁に係止した状態で段板 4の後面からカバー状踏板62の延長板部62Bにかけて係着板64を当接し、 締付ボルト・ナット65を締め付けて延長板部62Bにボルト締付板部64Bを 締着することにより、段板4に発熱踏板体61を着設することができる。
【0031】 このように、発熱踏板体61を構成するカバー状踏板62には水滴ガイド部6 2Eを一体に形成してあるので、製作費を低減できる利点があるし、段板4への 取付方法が簡単で取付、撤去作業も短時間で行なうことができる。
【0032】 なお、上述した各実施の形態ではコンクリート製段板4に発熱踏板体7、21 、31、41、61を設置する構成を例に挙げたが、鋼板製段板にも本考案の発 熱踏板体は適用できるものである。
【0033】
【考案の効果】
本考案は以上詳述した如く構成したから、下記の諸効果を奏する。 (1)階段本体を構成する段板の各々の上面に発熱踏板体を取着することにより 、段板に着雪、着氷するのを防止することができるから歩行者の安全な昇降を確 保することができる。 (2)発熱踏板体は階段の各段板に対して着脱可能であるから、既存の建造物の 階段にも簡単に設置することができるし、融雪や凍結防止が必要な段板にのみ設 置することにより無駄な設備費を削減することもでき、またランニングコストも 低減することができる。 (3)発熱踏板体の発熱パネルを構成する断熱材は吸音材として機能し、発熱パ ネルは段板の表面に密着した状態で設置するから、金属製段板を人が昇降する時 に発生する金属音からなる騒音を低減することができる。 (4)カバー状踏板は爪部または係止部により段板に係止するようにしたから、 発熱踏板体の設置および撤去作業を容易に、短時間で行なうことができる。 (5)発熱踏板体は少なくともカバー状踏板の踏板部を前後方向に幅を持たせて 形成し、カバー状踏板の前板部または後板部のいずれか一方の下端側には段板の 下面に係止する内向きに屈曲した爪部または係止部を設け、他方の下端側には内 向きに屈曲して該段板の下面に対向する下板部を突出形成し、該下板部に締着ボ ルトを螺合する構成にすることにより、前後幅の異なる複数種の段板を有する階 段本体を着雪・着氷防止型階段にすることができる。 (6)上段の段板の前縁とオバーラップする下段の段板に設置する発熱踏板体の 後側にアイスガイド板を設けることにより、融解水が階段下を歩行する人に滴下 して不快感を与える事態を防止できるし、融解水が凍結してツララになって落下 する危険性を確実に防止することができる。 (7)カバー状踏板の後端側に水滴ガイド部を立ち上げ形成することにより、部 品点数を少なくできるし、取付、撤去作業も簡素化できる。しかも、階段の安全 な昇降を可能にすると共に、融雪水やツララが階段本体下に落下する危険性を確 実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図3は第1の実施の形態に係り、図
1は段板に発熱踏板体を設置した階段の部分外観斜視図
である。
【図2】発熱踏板体の縦断面図である。
【図3】図2中のIII−III矢示方向断面図であ
る。
【図4】第2の実施の形態に係る発熱踏板体を段板に嵌
着した状態の断面図である。
【図5】第3の実施の形態に係る発熱踏板体を段板に嵌
着した状態の断面図である。
【図6】第4の実施の形態に係る発熱踏板体を段板に嵌
着した状態の断面図である。
【図7】図7および図8はアイスガイド板に係り、図7
はアイスガイド板を発熱踏板体に取着した階段の部分側
面図である。
【図8】アイスガイド板の外観斜視図である。
【図9】第6の実施の形態に係り、水滴ガイド部を備え
た発熱踏板体を段板に取着した状態の断面図である。
【符号の説明】
1 階段本体 4 段板 7、21、31、41、61 発熱踏板体 8、32 発熱パネル 9、33 パネル本体 10、34 発熱部 11、22、35、42、62 カバー状踏板 13 取付ボルト 22D、42C 係止部 35C 爪部 35E 下板部 36 締着ボルト 42F 可動係止部 42G 磁石片 51 アイスガイド板 51B、62E 水滴ガイド部 62B 延長板部

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板と側板とから形成したパネル本体内
    に発熱部を設けてなる発熱パネルと、該発熱パネルの上
    面を覆う踏板部を有するカバー状踏板とから発熱踏板体
    を構成し、階段本体を構成する段板の各々に該発熱踏板
    体を上方から着脱可能に取着してなる着雪・着氷防止型
    階段。
  2. 【請求項2】 前記カバー状踏板は踏板部と前板部およ
    び後板部とから構成することにより、前記発熱踏板体は
    前記段板に嵌着するように構成したことを特徴とする請
    求項1記載の着雪・着氷防止型階段。
  3. 【請求項3】 前記カバー状踏板の前板部および後板部
    から前記段板にかけてそれぞれ螺入する取付ボルトによ
    り前記発熱踏板体は該段板に締着してあることを特徴と
    する請求項2記載の着雪・着氷防止型階段。
  4. 【請求項4】 前記カバー状踏板の前板部または後板部
    の下端側に内向きに屈曲した係止部を形成し、該係止部
    を前記段板に係止することにより前記発熱踏体は該段板
    に係着するようにしてなる請求項2記載の着雪・着氷防
    止型階段。
  5. 【請求項5】 前記カバー状踏板の前板部または後板部
    の下端側に折曲げ可能な爪部を設け、該爪部を折曲げて
    前記段板に係止することにより前記発熱踏板体は該段板
    に係着するようにしてなる請求項2記載の着雪・着氷防
    止型階段。
  6. 【請求項6】 前記発熱踏板体は少なくともカバー状踏
    板の踏板部を前後方向に幅を持たせて形成し、該カバー
    状踏板の前板部または後板部のいずれか一方の下端側に
    は前記段板の下面に係止する内向きに屈曲した爪部また
    は係止部を設け、他方の下端側には内向きに屈曲して該
    段板の下面に対向する下板部を突出形成し、該下板部に
    締着ボルトを螺合して該段板に締着するようにしてなる
    請求項2記載の着雪・着氷防止型階段。
  7. 【請求項7】 前記カバー状踏板の前板部または後板部
    には、前記段板の側面から下面にかけて対向する断面略
    L型の可動係止部をヒンジを介して設け、該可動係止部
    には該段板に磁着する磁石片を設けた構成にしてあるこ
    とを特徴とする請求項2記載の着雪・着氷防止型階段。
  8. 【請求項8】 前記発熱踏板体には前記カバー状踏板の
    後端側から上側段板の前縁側下方に向けて伸長する水滴
    ガイド部を有するアイスガイド板を設けてあることを特
    徴とする請求項1記載の着雪・着氷防止型階段。
  9. 【請求項9】 前記カバー状踏板には前記発熱パネルよ
    り後方に突出する延長板部を前記踏板部から突出させて
    形成すると共に、該延長板部の先端側を上方に屈曲する
    ことにより水滴ガイド部を立ち上げ形成してあることを
    特徴とする請求項1記載の着雪・着氷防止型階段。
JP1997011419U 1997-12-10 1997-12-10 着雪・着氷防止型階段 Expired - Lifetime JP3049682U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH064960A (ja) * 1992-06-17 1994-01-14 Sanyo Electric Co Ltd ディスクプレーヤーのディスク装着装置
KR101258178B1 (ko) * 2011-07-21 2013-04-25 (주)이테크 계단용 발열장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH064960A (ja) * 1992-06-17 1994-01-14 Sanyo Electric Co Ltd ディスクプレーヤーのディスク装着装置
KR101258178B1 (ko) * 2011-07-21 2013-04-25 (주)이테크 계단용 발열장치

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