JP3049554U

JP3049554U - 手すりジョイント部材

Info

Publication number: JP3049554U
Application number: JP1997005890U
Authority: JP
Inventors: 陸源加島
Original assignee: カシマ工業株式会社
Priority date: 1997-06-03
Filing date: 1997-06-03
Publication date: 1998-06-19
Anticipated expiration: 2003-06-03

Abstract

(57)【要約】【目的】パイプ天面に、穴ふさぎ用キャップが必要無
くなるため、子供等のいたずらでキャップのみをはずさ
れ、紛失することが無くなり、更にキャップとカバーと
の間に手垢やゴミ等がたまらず、清掃管理しやすい手す
りジョイント部材を提供する。【構成】パイプ（１）に長ナット（４）の埋め込み穴
を天面からあけ、長ナット（４）を埋め込み溶接した
後、溶接部（９）の天面をパイプ（１）の天面と同面に
切削、研磨し、樹脂カバー（２）をはめ込んだ手すりジ
ョイント部材。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、手すりジョイントの天面に凹凸の無い手すりジョイント部材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の手すりジョイント部材を図１で説明する。まずパイプ（１）にナット（８’）の取り付け穴をパイプ天面からあけておき、樹脂カバー（２）をはめ込む。次に先のナット（８’）の取り付け穴部分及びＴ型ジョイント（６）の取り付け部分の樹脂カバーを切り欠く。こうして出来たパイプ（１）に、下部からナット（８）、パイプ（１）天面の取り付け穴からナット（８’）を全ネジボルト（３）を用いてＴ型ジョイント（６）を取り付けていた。この際パイプ（１）の天面にあいたままの穴には、穴ふさぎ用キャップ（５）でふたをしジョイント部材としていた。なお一方のジョイント部材を形成するパイプ（１’）には予め、埋め込みナット（７）を溶接し、溶接部を滑らかに切削、研磨しておく。そして、該パイプ（１’）に樹脂カバー（２’）をはめ込み、先のＴ型ジョイント（６）の全ネジボルト（３）に回しながら取り付けて手すりジョイントとしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これには次の様な欠点があった。（イ）パイプ天面にあるナットの取り付け穴及び該部分の樹脂カバーの切り欠け部の穴に、穴ふさぎ用キャップを用いて手すりジョイントとしていたために、子供等のいたずらにより、キャップのみをはずされ、紛失することがあった。（ロ）キャップと樹脂カバーの間に手垢やゴミ等がたまりやすいという問題点があった。本考案は、これらの欠点を除くためになされたものである。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

パイプ（１）に長ナット（４）の埋め込み穴をパイプ天面からあける。穴をあけた部分に長ナット（４）を埋め込み溶接する。その際、溶接部（９）の天面がパイプ（１）の天面と同面になるよう滑らかに切削、研磨しておく。そして樹脂カバー（２）をはめ込む。その後、Ｔ型ジョイント（６）の取り付け部分の樹脂カバーを切り欠き、ジョイント部材とする。全ネジボルト（３）とナット（８）でＴ型ジョイント（６）を該ジョイント部材に固定する。一方のジョイント部材は、従来と同様にして作製し、先のジョイント部材を形成するＴ型ジョイント（６）の全ネジボルト（３）に、回しながら取り付ける。

【０００５】

【作用】

以上の構成であるから、手すりジョイントの天面に穴ふさぎ用キャップを無くすことが出来る。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図２で説明する。パイプ（１）に長ナット（４）の埋め込み穴を天面からあけ、長ナット（４）を埋め込み溶接する。この際パイプ（１）の天面から余分に出た長ナットの溶接部（９）をパイプ（１）の天面と同面になるように、滑らかに切削、研磨しておく。そして樹脂カバー（２）をはめこむ。その後Ｔ型ジョイント（６）の取り付け部分のカバーを切り欠く。次に全ネジボルト（３）を装着したＴ型ジョイント（６）をパイプ（１）に下部からナット（８）を用いて取り付ける。なお一方のジョイント部材を形成するパイプ（１’）には予め、埋め込みナット（７）を溶接し、溶接部を滑らかに切削、研磨しておく。そして、該パイプ（１’）に樹脂カバー（２’）をはめ込み、先のＴ型ジョイント（６）の全ネジボルト（３）に回しながら取り付けて手すりジョイントとする。本考案の部材を形成する部品、パイプ、ボルト、ナット、カバー、ジョイント等の形、大きさ、材質等は、一般に公知なものであれば、特に限定されることなく、本考案の手すりジョイント部材とすることが出来る。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は、以上のような構造なので、従来用いられていた穴ふさぎ用キャップ（５）が必要無くなるため、子供などのいたずらでキャップ（５）のみをはずされ、紛失することが無くなる。また、病院等の不特定多数の人が接する公共の場の手すりであっも、キャップとカバーとの間に手垢やゴミ等がたまらず、清掃管理しやすいものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の手すりジョイント部材の一部を切り欠
いた断面図である。

【図２】本考案の一実施例の一部を切り欠いた断面図
である。

【符号の説明】

（１），（１’）パイプ（２），（２’）樹脂カバー
（３）全ネジボルト（４）長ナット（５）穴ふさぎ用キャップ
（６）Ｔ型ジョイント（７）埋め込みナット（８），（８’）ナット
（９）溶接部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】パイプ（１）に長ナット（４）の埋め込
み穴を天面からあけ、長ナット（４）を埋め込み溶接し
た後、溶接部（９）の天面をパイプ（１）の天面と同面
に切削、研磨し、樹脂カバー（２）をはめ込んだ手すり
ジョイント部材。