JP3049419U - 鞄・袋物等携帯用具の飾り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 Ｔ．Ｐ．Ｏに合せて模様を変えることのでき
る新規の鞄・袋物等携帯用具の飾り装置を提供する。 【解決手段】 １対の支持部を対設した鞄・袋物等携帯
用具への取付部材と、支持部間に設けた飾り体を備え、
支持部に内方に向って少しだけ先端が突出した対向の状
態で短軸を設けると共に飾り体における支持部と対向す
る端面に凹溝を設けて当該凹溝に短軸の先端を回転可能
および移動可能に嵌着し、また支持部において短軸の先
端が凹溝の一方短部内に位置したときに当該凹溝の他方
端部と対応する個所にバネにより停止状態に戻るストッ
パーピンを設け、ストッパーピンが凹溝内に嵌入して飾
り体の回動を阻止し、飾り体に対して回転方向の外力を
加えたときにストッパーピンが凹溝の周囲壁面に案内さ
れてバネの作用力に抗して没入の外れ状態を呈するよう
にして成るものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、鞄・袋物等携帯用具に取付ける表裏反転方式の飾り装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の鞄・袋物等携帯用具の飾り装置として、飾り体を取り外して別 のものに付け替える形式は知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術において述べた形式は、取り外した飾り体の保管および付け替 える前の飾り体の保管に煩しさがあり、時には紛失さえしてしまうこともあり、 また取り替えた新しい飾り体が謂所取って付けた異和感のある態様になり易い等 の問題点があった。

【０００４】 本考案は、上記問題点を解消する工夫およびその他の工夫を施した新規の鞄・ 袋物等携帯用具の飾り装置を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案に係る鞄・袋物等携帯用具の飾り装置は、１ 対の支持部を対設した鞄・袋物等携帯用具への取付部材と、支持部間に設けた飾 り体を備え、支持部に内方に向って少しだけ先端が突出した対向の状態で短軸を 設けると共に飾り体における支持部と対向する端面に凹溝を設けて当該凹溝に短 軸の先端を回転可能および移動可能に嵌着し、また支持部において短軸の先端が 凹溝の一方短部内に位置したときに当該凹溝の他方端部と対応する個所にバネに より停止状態に戻るストッパーピンを設け、ストッパーピンが凹溝内に嵌入して 飾り体の回動を阻止し、飾り体に対して回転方向の外力を加えたときにストッパ ーピンが凹溝の周囲壁面に案内されてバネの作用力に抗して没入の外れ状態を呈 するようにして成るものである。

【０００６】

【実施例】

図に示す本考案の実施例は、左右両側に支持部１、２をもつ、ハンドバッグ３ 等への取付部材４を構成し、この取付部材４における左右両側の支持部１、２に 軸取付孔５とストッパ取付孔６を上下配置として穿設し、これ等軸取付孔５、ス トッパ取付孔６の外端部内に雌ネジ７、８を刻設すると共に押子取付孔６の中間 に押子抜出阻止用段部９を設け、またこれとは別個に基端部に雄ネジ１０および ドライバー回し用摺割１１をもつ左右一対の短軸１２、１３を構成し、これ等左 右短軸１０、１１を上記軸取付孔５に外方より挿入し且つ雄ネジ１０を雌ネジ７ に螺入して其の先端を支持部１、２の内側に少しだけ突出した状態とし、更にこ れ等とは別個に基端に抜止用鍔部１４をもつ押子式のストッパ本体１５、コイル バネ１６およびドライバー回し用摺割１７付きネジ蓋１８を構成し、ストッパ本 体１５を上記ストッパ取付孔６に外方より挿入して其の先端を支持部１、２の内 側に出没自在とし且つ抜止用鍔部１４をストッパ抜出阻止用段部９に係合自在と すると共にストッパ本体１５の後にコイルバネ１６を挿入し且つネジ蓋１８を雌 ネジ８に螺入することによってストッパ本体１５を後より押圧するようにする。

【０００７】 また、上記取付部材４とは別個に表面と裏面に趣きの異なる模様１９、２０を もつ挟幅板状の飾り体２１を構成し、この飾り体２１の左右両端面に両端が同面 の縁に不連続の凹溝２２を穿設すると共に当該凹溝２２に上記左右短軸１２、１ ３の先端とストッパ本体１５の先端とを嵌入し、飾り体２１に対して左右短軸１ ２、１３を中心とする回転力を加えたときに凹溝２２の周囲壁面の案内によりス トッパ本体１５がコイルバネ１６の作用力に抗して没入状態となるようにしたも のである。

【０００８】 上記実施例は、たとえばハンドバッグ３の蓋部に取付部材４を止着することに よって取付け（図８参照）、この取付状態において状飾り体２１を廻して好み若 しくはＴ．Ｐ．Ｏに合った模様を任意に表側に選び出し、よってこの選出した模 様を外から（他人から）見えるようにした状態でハンドバッグを使用するように したものである。

【０００９】

【考案の効果】

本考案に係る鞄・袋物等携帯用具の飾り装置は、１対の支持部を対設した鞄・ 袋物等携帯用具への取付部材と、支持部間に設けた飾り体を備え、支持部に内方 に向って少しだけ先端が突出した対向の状態で短軸を設けると共に飾り体におけ る支持部と対向する端面に凹溝を設けて当該凹溝に短軸の先端を回転可能および 移動可能に嵌着し、また支持部において短軸の先端が凹溝の一方短部内に位置し たときに当該凹溝の他方端部と対応する個所にバネにより停止状態に戻るストッ パーピンを設け、ストッパーピンが凹溝内に嵌入して飾り体の回動を阻止し、飾 り体に対して回転方向の外力を加えたときにストッパーピンが凹溝の周囲壁面に 案内されてバネの作用力に抗して没入の外れ状態を呈するようにして成ることを 特徴とするので、飾り体を廻して好みの模様がある面を外から見えるように任意 に変更することができるものであり、従ってこれを取付けたハンドバッグ等をＴ ．Ｐ．Ｏにマッチした模様付きとして利用するのに好都合で便利であり、しかも 本考案において飾り体は上記従来例のように付け替える必要がないものであって 、上記保管の煩しさも紛失の危惧も全くないものであり、また飾り体を廻して他 の模様を見えるようにした場合でも当該飾り体以外の部分がそのままであるので 上記したような取って付けた様な不自然さがなく異和感のない利点があり、更に 、飾り体を廻して模様を選ぶ場合には図７に示すようにストッパを外してから飾 り体を凹溝に沿って移動することによって軸移動を行い、その後に飾り体を廻し て反転し、この反転後にストッパを再び係止状態に戻すという容易な要領をなせ ばよいものであって使い易い利便の効果があるのみならず構造的には軸移動形式 としてあるので、表裏反転したときの位置がズレることがなく、ストッパの数も 少なくできる等の優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す表側から見た斜視図で
ある。

【図２】同じく裏から見た斜視図である。

【図３】同じく分解斜視図である。

【図４】図１Ａ−Ａ線に沿う断面図である。

【図５】図１Ｂ−Ｂ線に沿う断面図である。

【図６】図１Ｃ−Ｃ線に沿う断面図である。

【図７】飾り体を反転する工程を順に示す説明図であ
る。

【図８】使用状態で示す斜視図である。

【符号の説明】

１、２ 支持部 ３ ハンドバッグ ４ 取付部材 ５ 軸取付孔 ６ ストッパ取付孔 ７、８ 雌ネジ ９ 段部 １０ 雄ネジ １１ 摺割 １２、１３ 短軸 １４ 鍔部 １５ ストッパ本体 １６ コイルバネ １７ 摺割 １８ ネジ蓋 １９、２０ 模様 ２１ 飾り体 ２２ 凹溝

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 根本 松男 東京都墨田区文花２−２−12 吉田ビル 101号株式会社松和内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 １対の支持部を対設した鞄・袋物等携帯
   用具への取付部材と、支持部間に設けた飾り体を備え、
   支持部に内方に向って少しだけ先端が突出した対向の状
   態で短軸を設けると共に飾り体における支持部と対向す
   る端面に凹溝を設けて当該凹溝に短軸の先端を回転可能
   および移動可能に嵌着し、また支持部において短軸の先
   端が凹溝の一方短部内に位置したときに当該凹溝の他方
   端部と対応する個所にバネにより停止状態に戻るストッ
   パーピンを設け、ストッパーピンが凹溝内に嵌入して飾
   り体の回動を阻止し、飾り体に対して回転方向の外力を
   加えたときにストッパーピンが凹溝の周囲壁面に案内さ
   れてバネの作用力に抗して没入の外れ状態を呈するよう
   にして成ることを特徴とする鞄・袋物等携帯用具の飾り
   装置。