JP3049074B2 - デスクランブル・デコーダアダプタ - Google Patents

デスクランブル・デコーダアダプタ

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JP3049074B2
JP3049074B2 JP2090452A JP9045290A JP3049074B2 JP 3049074 B2 JP3049074 B2 JP 3049074B2 JP 2090452 A JP2090452 A JP 2090452A JP 9045290 A JP9045290 A JP 9045290A JP 3049074 B2 JP3049074 B2 JP 3049074B2
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佑一 二宮
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、いわゆるハイビジョン、すなわち、MUSE方
式など高精細度テレビジョン方式による画像信号アナロ
グサンプル値伝送をペイテレビジョンなどに適用し、伝
送信号にスクランブルおよびデスクランブルを施すにあ
たり、アナログサンプル値伝送に本来使用するエンコー
ダおよびデコーダのうち、量産態勢が整っているデコー
ダは、改修することなくそのまゝ使用して、デスクラン
ブル機能を付与するためにデコーダに外付するデスクラ
ンブル・デコーダアダプタに関し、特に、アダプタの介
挿のみの簡単な構成配置の変更によりデコーダの機能拡
大を達成し得るようにしたものである。
(発明の概要) エンコーダ出力の画像信号アナログサンプル値伝送信
号にスクランブルを施して伝送した場合に、従来の技術
概念では、デコーダに前置したアダプタによりデスクラ
ンブルを施す際に、付随した音声信号は、別途デコード
して得たデスクランブル出力を、そのまゝ、デコーダと
重複して設けた接続手段を介して取出すのに反し、本発
明では、デスクランブル出力音声信号を再びエンコード
してデスクランブル出力画像信号とともにデコーダに導
き、受信系構成の変更をアダプタの介挿のみに留め、デ
スクランブル機能を有していないデコーダによってもス
クランブル伝送信号を経済効率よく復元し得るようにす
る。
(従来の技術) いわゆるハイビジョン放送のために開発された広帯域
の高精細度テレビジョン方式、特に、MUSE方式は、伝送
帯域圧縮のために画像信号のアナログサンプル値伝送を
行ない、送信側エンコーダにおいて、時間軸圧縮多重そ
の他、帯域圧縮のための各種の信号処理を行なうととも
に、受信側デコーダにおいて逆の信号復元処理を行なっ
ている。
これらのエンコーダおよびデコーダは、すでにその開
発が進み、特に、量産することになるデコーダ用のLSI
はその開発が完了している。したがって、高精細度テレ
ビジョン伝送方式をペイテレビジョンに適用する場合な
ど、エンコーダ出力の画像信号アナログサンプル値伝送
信号にスクランブルを施して伝送する必要が生じた場合
には、すでに量産姿勢が整っているデコーダには手をつ
けず、デスクランブル機能を有するアダプタを前置する
ことになる。
しかして、デスクランブル機能を有していないデコー
ダに前置したアダプタによってスクランブル伝送信号に
デスクランブルを施す場合に、従来の技術概念では、画
像信号に付随して同様にスクランブルを施した音声信号
は、デスクランブルした画像信号の垂直ブランキング期
間から多重を解いて取出したものを別途デコードしてデ
スクランブルを施し、そのデスクランブル出力として得
られたベースバンドの音声信号を、そのまゝ、デコーダ
と重複して設けた複数個のスピーカ用コネクタ、チャネ
ル選択スイッチ等の接続手段を介して取出すことにな
る。
(発明が解決しようとする課題) したがって、従来の技術概念によれば、音声信号取出
し用接続手段がデコーダとアダプタとに重複して設けら
れるばかりでなく、デスクランブル用のデコーダアダプ
タが大型となり、受信設備の経済性がそれだけ低下する
ことになる。
(課題を解決するための手段) 本発明の目的は、上述した従来の課題を解決し、デス
クランブル機能を有していないデコーダによっても、デ
スクランブル機能を備えたアダプタを前置して介挿する
だけの構成配置の変更により、スクランブルを施した伝
送信号を経済効率よく正常に復元して再生し得るように
したデスクランブル・デコーダアダプタを提供すること
にある。
すなわち、本発明デスクランブル・デコーダアダプタ
は、エンコーダにより所要の信号処理を施して所定の信
号形態で伝送する情報信号に前記所要の信号処理に対す
る逆の信号処理を施して復元するデコーダに前置して前
記エンコーダによる前記所定の信号形態にスクランブル
を施して伝送した前記情報信号に、前記逆の信号処理に
先立ち、デスクランブルを施すデコーダアダプタにおい
て、スクランブルを施した前記所定の信号形態の前記情
報信号にデスクランブルを施すデスクランブル手段を備
えるのと同時に、当該デスクランブル手段に対し、当該
情報信号に前記逆の信号処理を施すプレデコード手段を
前置するとともに、当該情報信号に前記所定の信号処理
を施すポストエンコード手段を後置することにより、前
記所定の信号形態にスクランブルを施して伝送した前記
情報信号を、当該デコーダアダプタを前置するだけで、
前記デコーダにより復元し得るようにしたことを特徴と
するものである。
(作 用) したがって、本発明デスクランブル・デコーダアダプ
タを前置して介挿すれば、デスクランブル機能を有して
いないデコーダによっても、スクランブルを施した伝送
信号、特に、画像信号に付随した音声信号を、当該アダ
プタの介挿のみにより、経済効率よく正常に復元して再
生することができる。
(実施例) 以下に図面を参照して実施例につき本発明を詳細に説
明する。
いわゆるハイビジョンのMUSE方式高精細度テレビジョ
ン信号にスクランブルを施して伝送する場合に、デスク
ランブル機能を備えていないMUSE方式本来のデコーダに
前置してスクランブル伝送信号にデスクランブルを施
し、画像信号および音声信号をともに正常に再生し得る
ようにするデスクランブル・デコーダアダプタにおい
て、音声信号にデスクランブルを施す部分に本発明を適
用した概略構成の例を第1図に示す。
第1図示の構成例においては、例えば放送衛星からの
MUSE方式高精細度テレビジョン信号を放送衛星用(BS)
チューナにより検波し、その検波出力として得られる、
音声信号を多重したベースバンドのアナログ画像信号
を、遮断周波数8.1MHzのアナログ・ローパスフィルタ1
に導いて帯域制限を施した後に、A/Dコンバータ2によ
り一旦ディジタル信号に変換する。その変換出力ディジ
タル信号を、フェーズロックループ(PLL)を備えたク
ロック再生回路3に供給して、当該デスクランブル・デ
コーダアダプタ内で使用するクロック(CK)信号を再生
するとともに、イコライザ(EQ)4に供給して波形等化
を行なった後に、画像信号および音声信号にそれぞれの
デスクランブル処理を施す。
一般に、テレビジョン信号のスクランブルに関して
は、送信側において、画像信号と音声信号とに別個のス
クランブル処理が互いに独立して施されており、画像信
号に対しては、フィールド毎に異なる態様で走査線の配
列をずらすラインローテーション、所定本数毎に走査線
の配列順を入れ替えるラインパーミュテーション、ある
いは、ラインローテーションとラインパーミュテーショ
ンとの組合わせなど、幾多の周知のスクランブル処理の
いずれかが施されており、また、通例、画像信号の垂直
消去期間に多重して伝送する音声信号に対しては、ディ
ジタル化したうえで、所定の配列の「0」,「1」から
なるPN信号の排他的論理加算によるスクランブル処理が
施されている。
したがって、第1図示の構成によるデスクランブル・
デコーダアダプタにおいては、画像信号と音声信号とに
対するデスクランブル処理を別個に施す必要があり、イ
コライザ4からの波形等化を行なった画像信号は、画像
デスクランブル5に導いて、指定されたスクランブル方
式、すなわち、前述したスクランブル処理のいずれかに
対応したデスクランブル処理として、走査線の配列を復
元するだけの信号処理を施してデスクランブルを実行す
ることができる。
一方、例えば画像信号の垂直消去期間に多重して伝送
した音声信号には、第2図および第3図につきつぎに述
べるように、画像信号に対する上述のデスクランブル処
理を施す必要があるので、イコライザ4などにおいて画
像信号の垂直消去期間から取出した音声信号を、第1図
に破線枠で囲んで示す音声デスクランブル回路に導き、
所要の音声デスクランブル処理を施す。
ここで、MUSE方式高精細度テレビジョン信号に付随す
る音声信号に対し、送信側エンコーダで施す信号処理過
程を第2図に示し、受信側デコーダで施す信号処理過程
を第3図に示す。
第2図示のエンコード処理過程においては、例えば4
チャネル分の音声信号をDPCMエンコーダ12に供給してそ
れぞれを差分PCM信号に変換したうえでマルチプレクサ1
3に導き、付加して伝送する他の情報の独立データとと
もに時分割などにより相互に多重する。音声信号にスク
ランブルを施す場合には、かかる多重DPCM信号を排他的
オア(EXOR)回路14に前述したPN信号とともに供給して
慣用の音声スクランブル処理を施す。ついで、かかる多
重DPCM信号を訂正符号付加回路15、フレーム内ビットイ
ンターリーブ回路16、同期制御符号付加回路17およびフ
レーム間ビットインターリーブ回路18を順次に介して符
号化伝送信号の形態を整えたうえで、さらに、時間圧縮
回路19、2値3値変換回路20および12MHZ−16MHz周波数
変換回路21を順次に介し、データレート16.2MHzの3値
データとして画像信号の垂直消去期間に多重する。
一方、第3図示のデコード処理過程においては、前述
したように画像信号の垂直消去期間から取出した上述の
データレート16.2MHzの3値データを、16MHz−12MHz周
波数変換回路22を介し、復調器23に導いてベースバンド
信号に戻した後に、3値2値変換回路24および時間伸長
回路25に順次に導いて画像信号への多重形態を解き、得
られた符号化伝送信号をフレーム間デインターリーブ回
路26、同期制御符号検出回路27、フレーム内デインター
リーブ回路28および誤り検出訂正回路29に順次に導いて
多重DPCM信号の形態に戻し、ついで、送信側で音声信号
にスクランブルを施した場合には、かかる多重DPCM信号
を排他的オア(EXOR)回路30に前述したPN信号とともに
供給して慣用のデスクランブル処理を施す。ついで、か
かる多重DPCM信号をデマルチプサクサ31に導き、例えば
時分割などによる多重を解いて例えば4チャネル分の音
声DPCM信号に分割し、DPCMデコーダ32によりそれぞれD/
A変換を施して4チャネル分のベースバンド音声信号に
復元し、スピーカ用コネクタ、チャネル選択スイッチ等
の接続手段を介して取出す。
なお、上述の構成における音声スクランブルおよび音
声デスクランブルは、ともに、排他的オア回路を用いて
音声DPCM信号にPN信号を排他的に論理加算する慣用の信
号処理によって行なっている。
しかして、MUSE方式など画像信号のアナログサンプル
値伝送による高精細度テレビジョン伝送方式本来の伝送
帯域圧縮およびその復元のための信号処理をそれぞれ行
なうエンコーダおよびデコーダは、方式本来の信号処理
のみを行なう形態で開発が完了しており、第2図および
第3図にそれぞれ示した構成から排他的オア回路14およ
び30をそれぞれ省略した形態に構成されている。
したがって、デスクランブル機能を備えていない方式
本来のデコーダに対しては、映像信号、音声信号ととも
に予めデスクランブル処理が完了した状態で入力する必
要があり、かかる方式本来のデコーダにデスクランブル
機能を付加するために前置するデスクランブル・デコー
ダアダプタからは、デスクランブル処理が完了した画像
信号の垂直消去期間に、同じくデスクランブル処理が完
了した多重DPCM音声信号をさらに多重した形態のMUSE信
号を入力する必要がある。
しかしながら、第1図示の概略構成によるデスクラン
ブル・デコーダアダプタについて前述したように、イコ
ライザ4などにおいて画像信号の垂直消去期間から取出
した音声信号を破線枠で囲んで示す音声デスクランブル
回路に供給しても、垂直消去期間の画像信号から分離し
た信号形態のままでは例えば上述した排他的オア回路に
よるPN信号加算などのデスクランブル処理を施すことは
できず、第3図に示したとおりの、周波数変換回路22か
ら誤り検出訂正回路29までの符号化音声伝送信号に対す
るデコード処理を施したうえで音声デスクランブラに供
給する必要がある。したがって、第1図示のデスクラン
ブル・デコーダアダプタにおいて破線枠で囲んで示す音
声デスクランブル回路では、かかる周波数変換回路22か
ら誤り検出訂正回路29までのデコード処理系を音声プリ
デコーダ6として音声デスクランブラ7に前置し、第3
図につき前述したとおりのデコード処理が完了した多重
DPCM音声信号に対して、例えば排他的オア回路によるPN
信号論理加算などの音声デスクランブル処理を施す。
しかして、方式本来のデコーダに前置するデスクラン
ブル・デコーダアダプタからは、前述したように、デス
クランブル処理が完了した画像信号の垂直消去期間にデ
スクランブル処理が完了した多重DPCM音声信号をさらに
多重した形態のテレビジョン伝送信号を方式本来のデコ
ーダに入力する必要があるので、第1図示のデスクラン
ブル・デコーダアダプタにおいては、破線枠で囲んで示
す音声デスクランブル回路内の音声デスクランブラ7に
音声ポストエンコーダ8を後置し、第2図に示したとお
りの、訂正符号付加回路15から周波数変換回路21までの
多重DPCM音声信号に対するエンコード処理を施したうえ
で、かかる符号化音声伝送信号を、画像デスクランブラ
5からの画像信号とともに波形等化フィルタ9に供給し
て画像信号の垂直消去期間に多重し、D/A変換器10およ
びアナログ・ローパスフィルタ11を介し、符号化音声伝
送信号を垂直消去期間に多重したアナログ画像信号を取
出してデコーダに入力する。
なお、第1図示の構成によるデスクランブル・デコー
ダアダプタにおいて、画像デスクランブラ5からの画像
信号の垂直消去期間に音声ポストエンコーダ8からの符
号化音声伝送信号を多重したディジタル画像信号を直接
にD/A変換器10に導いてアナログサンプル値伝送信号に
変換したものをデコーダに入力すると、デコーダにおけ
るディジタル信号処理に備えてデコーダ入力側に設けた
A/D変換器におけるアナログ画像信号のリサンプルに伴
ってサンプル値間干渉が生じ、アナログサンプル値伝送
に特有のリンギング発生などの問題が生ずる。
したがって、第1図示の構成によるデスクランブル・
デコーダアダプタにおいては、音声多重ディジタル画像
信号をD/A変換器10により音声多重アナログ画像信号に
変換する直前における図示のA点に波形等化ディジタル
フィルタ9を前置して伝送信号波形を等化し、後続のデ
コーダにおけるリサンプル条件を満たして上述したリン
ギング等により再生画質が劣化するのを防止する。
なお、上述の波形等化フィルタ9はトランスバーサル
フィルタによって構成するが、そのタップ長としては精
々50タップもあれば十分である。また、第1図示の構成
による本発明のデスクランブル・デコーダアダプタは、
実際にデコーダに装着して使用する際には、精々10メー
トル程度の近距離をケーブルにより接続することになる
と考えられるので、30タップ以下のタップ長にして、し
かも、フィルタ係数を固定値とした簡易構成のトランス
バーサルフィルタによっても十分に実用に耐えることに
なる。
また、D/A変換器10に後置するアナログ・ローパスフ
ィルタ11は、D/A変換出力アナログ画像信号の不要高域
成分を除去するだけの簡単な構成のアナログフィルタで
足りるが、波形等化フィルタ9を前置してデコーダにお
けるA/D変換の際のリサンプル条件を満たす伝送周波数
特性を確保しなかった場合には、このアナログ・ローパ
スフィルタ11によりそのリサンプル条件を満たす必要が
あり、したがって、アナログ回路素子で構成するアナロ
グ・ローパスフィルタ11の伝送周波数特性に対する要求
が厳しいものとなり、構成が複雑高価となる。これに反
し、ディジタル回路素子で構成する波形等化フィルタ9
を用いれば、回路構成の割に製造容易となり、また、ア
ナログ・ローパスフィルタ11の特性に対する要求も前述
したように著しく緩和される。
しかして、第1図に概略構成を示した本発明によるデ
スクランブル・デコーダアダプタの要部をなす、破線枠
で囲んで示す音声デスクランブル回路の前述した詳細構
成の例を図示すれば第4図に示すようになる。
さて、一般に、MUSE方式などアナログサンプル値伝送
を行なう高精細度テレビジョン伝送系、特に、放送衛星
を介するこの種の伝送系における受信系本来の概略構成
は、本発明適用の対象とする音声信号伝送に注目する
と、第5図に示すようになる。すなわち、放送衛星から
の高精細度テレビジョン・マイクロ波をパラボラアンテ
ナ33により受波して放送衛星用(BS)チューナ34に供給
し、ベースバンドの音声多重・アナログ画像サンプル値
伝送信号に変換してMUSEデコーダ36に、1本の広帯域同
軸ケーブルを介して、画像・音声両信号をともに入力す
る。デコーダ36においては、アナログ画像サプル値伝送
信号に所要のデコード処理を施して三原色画像信号R,G,
Bおよび同期信号HD,VD等に変換し、ハイビジョンモニタ
37に再生カラー画像を表示するとともに、画像信号の垂
直消去期間から取出した音声データ信号に、第3図につ
き前述したデコード処理を施して複数チャネルのベース
バンド音声信号を再生し、所要の音声接続手段を介して
複数個のスピーカ38a〜38eにそれぞれ供給する。
かかる概略構成の高精細度テレビジョン受信系本来の
デコーダ36に対し、第1図示の概略構成による本発明の
デスクランブル・デコーダアダプタ35を前置してデスク
ランブル機能をもたせた場合における当該受信系の概略
構成の例は第6図に示すようになり、BSチューナ34から
デコーダ36に到る1本の同軸ケーブルにデスクランブル
・デコーダアダプタ35を介挿しただけの構成となり、デ
コーダ36より先の構成配置には何らの変更も要しない。
これに反し、本発明によらない、従来の技術概念に従
って構成したデスクランブル・デコーダアダプタを用い
た場合における当該受信系の概略構成は、第7図もしく
は第8図に示すように、MUSEデコーダ36に対する入出力
接続の態様のいずれかが第5図示の受信系本来の態様と
相違せざるを得ず、LSIの開発も完了して量産態勢にあ
るMUSEデコーダに対し、何らかの改修を施す必要が生ず
る。
すなわち、本発明によらない、従来の技術概念に従っ
たデスクランブル・デコーダアダプタは、本発明による
第1図示の概略構成における音声スクランブラ7から波
形等化フィルタ9に到る音声ポストエンコーダ8が欠落
した構成となり、第3図に示したように、音声デスクラ
ンブラ7からの多重音声DPCM信号を、デマルチプレクサ
31およびDPCMデコーダ32を順次に介し、ベースバンドの
再生音声信号群が所要の音声信号接続手段から取出され
るものと認められる。したがって、かかる場合には、第
7図に示すように、デスクランブル・デコーダアダプタ
35からのベースバンドの再生音声信号群を取出してスピ
ーカ群38a〜38eに供給することになり、第5図に示した
ように、MUSEデコーダ36に本来設けられているスピーカ
群接続手段が無駄になるばかりでなく、従来型のデスク
ランブル・デコーダアダプタ35の構成の如何によって
は、ベースバンドの再生音声信号をデコーダ36から取出
すか、デコーダアダプタ35から取出すかの選択を迫られ
ることになり、第9図につき後述するような構成とする
必要が生ずる。
また、従来型のデコーダアダプタにおいては、前述し
たように、第1図示の構成における音声デスクランブラ
7の出力端と画像デスクランブラ5の出力端との間に何
らの接続も存在しないのであるから、本発明によるデコ
ーダアダプタを用いた場合の第6図に示したように、MU
SEデコーダ36からベースバンドの再生音声信号を取出し
てスピーカ38a〜38eに供給するには、第8図に示すよう
に、デコーダアダプタ35からMUSEデコーダ36に、デスク
ランブル出力画像信号、再生音声信号、音声PCM用クロ
ック信号などをそれぞれ供給する少なくとも3本のケー
ブルで両者間を接続する必要がある。
さらに、前述したように、デコーダアダプタ35の構成
の如何によっては、ベースバンドの再生音声信号をアダ
プタ35とデコーダ36とのいずれから取出すかを選択する
必要があり、第9図に示すように、デコーダアダプタ35
の再生音声出力Aとデコーダ36の再生音声出力Bとを切
換えスイッチSW1で切換えるように構成し、スクランブ
ルを施したテレビジョン信号に対しては、スイッチSW1
をA側に接続してデコーダアダプタ35から再生音声信号
を取出し、スクランブルを施してないテレビジョン信号
に対しては、スイッチSW1をB側に接続してデコーダ36
から再生音声信号をを取出し、それぞれスピーカ38a〜3
8eに供給することになる。
その結果、従来型のデスクランブル・デコーダアダプ
タを用いた場合に、第7図示の構成配置では、再生音声
信号の取出し用接続機構をデコーダ36とデコーダアダプ
タ35との両方に設けることになり、第8図示の構成配置
では、開発済みのLSI−MUSEデコーダに複数種類の信号
を供給するための割込み入力機構を増設する改良が必要
となり、第9図示の構成配置では、複数チャネル分の再
生音声信号に対する切換えスイッチとその切換え制御機
構とが必要となる。
これに対し、本発明によるデスクランブル・デコーダ
アダプタを用いた場合には、第6図に示したように、BS
チューナ34とMUSEデコーダ36との接続ケーブルにデコー
ダアダプタ35を介挿する以外には、再生音声信号取出し
機構を増設する必要も、開発済みLSI−MUSEデコーダを
改修する必要も、一切生じない。
なお、従来型のデコーダアダプタにおいても、第1図
に示したように出力側D/A変換器10の前に波形等化フィ
ルタ9を設けることによりアナログサンプル値間干渉に
よる再生画質の劣化を避け得ることは、本発明によるの
と同様である。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ア
ナログ・サンプル値伝送を行なう高精細度テレビジョン
方式本来のデスクランブル機能を備えていないデコーダ
によっても、デスクランブル用アダプタを前置して介挿
するだけで、スクランブルを施したテレビジョン信号を
良好な画質および音質で経済効率よく再生し得る、とい
う格別の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるデスクランブル・デコーダアダプ
タの概略構成を示すブロック線図、 第2図はMUSEエンコーダにおける音声信号処理系の構成
例を示すブロック線図、 第3図はMUSEデコーダにおける音声信号処理系の構成例
を示すブロック線図、 第4図は第1図示の本発明デスクランブル・デコーダア
ダプタるおける音声信号処理系の詳細構成の例を示すブ
ロック線図、 第5図はMUSE受信系本来の構成を示すブロック線図、 第6図は本発明デスクランブル・デコーダアダプタを用
いたMUSE受信系の構成を示すブロック線図、 第7図は本発明によらないデスクランブル・デコーダア
ダプタを用いたMUSE受信系の構成例を示すブロック線
図、 第8図は本発明によらないデスクランブル・デコーダア
ダプタを用いたMUSE受信系の他の構成例を示すブロック
線図、 第9図は本発明によらないデスクランブル・デコーダア
ダプタを用いたMUSE受信系のさらに他の構成例を示すブ
ロック線図である。 1,11……ローパスフィルタ 2……A/D変換器 3……PLL・CK再生回路 4……イコライザ 5……画像デスクランブラ 6……音声プリデコーダ 7……音声デスクランブラ 8……音声ポストエンコーダ 9……波形等化フィルタ 10……D/A変換器 12……DPCMエンコーダ 13……マルチプレクサ 14,30……排他的オア回路 15……訂正符号付加回路 16,18……ビットインターリーブ回路 17……同期制御符号付加回路 19……時間圧縮回路 20……2値3値変換回路 21,22……周波数変換回路 23……復調回路 24……3値2値変換回路 25……時間伸長回路 26,28……デインターリーブ回路 27……同期制御符号検出回路 29……誤り検出訂正回路 31……デマルチプレクサ 32……DPCMデコーダ 33……パラボラアンテナ 34……BSチューナ 35……デスクランブル・アダプタ 36……MUSEデコーダ 37……ハイビジョン・モニタ 38a〜38e……スピーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和泉 ▲吉▼則 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 苗村 昌秀 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 菅並 秀樹 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (56)参考文献 特開 平2−134940(JP,A) 特開 平1−126886(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04K 1/00 - 1/10 H04L 9/00 H04N 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンコーダにより所要の信号処理を施して
    所定の信号形態で伝送する情報信号に前記所要の信号処
    理に対する逆の信号処理を施して復元するデコーダに前
    置して前記エンコーダによる前記所定の信号形態にスク
    ランブルを施して伝送した前記情報信号に、前記逆の信
    号処理に先立ち、デスクランブルを施すデコーダアダプ
    タにおいて、スクランブルを施した前記所定の信号形態
    の前記情報信号にデスクランブルを施すデスクランブル
    手段を備えるのと同時に、当該デスクランブル手段に対
    し、当該情報信号に前記逆の信号処理を施すプレデコー
    ド手段を前置するとともに、当該情報信号に前記所定の
    信号処理を施すポストエンコード手段を後置することに
    より、前記所定の信号形態にスクランブルを施して伝送
    した前記情報信号を、当該デコーダアダプタを前置する
    だけで、前記デコーダにより復元し得るようにしたこと
    を特徴とするデスクランブル・デコーダアダプタ。
  2. 【請求項2】当該デコーダアダプタのデスクランブル出
    力をD−A変換手段に前置した波形等化手段を介して前
    記デコーダに入力することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のデスクランブル・デコーダアダプタ。
  3. 【請求項3】前記情報信号をテレビジョン画像信号に付
    随する音声信号としたことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項または第2項記載のデスクランブル・デコーダア
    ダプタ。
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