JP3049035U - カメラの装飾用アタッチメント - Google Patents

カメラの装飾用アタッチメント

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JP3049035U JP1997010762U JP1076297U JP3049035U JP 3049035 U JP3049035 U JP 3049035U JP 1997010762 U JP1997010762 U JP 1997010762U JP 1076297 U JP1076297 U JP 1076297U JP 3049035 U JP3049035 U JP 3049035U
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一雄 今成
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株式会社アイマックス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラに対して装飾性や遊戯性を付加する。 【解決手段】 アタッチメント200は、使い捨てカメ
ラ100に対して着脱自在な本体210を有し、切欠部
241および開口部242〜246が形成されている。
カメラ100にアタッチメント200を装着しても、切
欠部241および開口部242〜246によって、カメ
ラ100の本来の機能に必要なシャッターボタンや巻取
り操作部、発光ボタン120、あるいは撮影用レンズ1
40、ファインダー窓150、ストロボ発光部170な
どが、外部に露出しているため、通常の撮影操作が可能
になる。需要者は好みの漫画のキャラクター251が描
かれたアタッチメントを購入して利用することができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はカメラの装飾用アタッチメントに関し、特に、使い捨てカメラなどの 装飾に利用するのに適した着脱自在なアタッチメントに関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラは100年以上にもわたって技術革新が遂げられてきた機器であり、今 後も、デジタル化技術を取り込むことによって更なる発展が遂げられるものと予 想される。このように、長い歴史を有する機器であるため、その付属品も種々雑 多のものが出回っている。たとえば、望遠レンズや広角レンズなどの交換レンズ 類や、光学的なフィルタ類は、用途に応じて多様な製品が提供されている。また 、カメラを固定するための三脚などの器具も豊富に供給されており、カメラ本体 に取り付け可能なストロボ装置,フラッシュ装置,照明灯なども種々の製品が供 給されている。更に、カメラを携帯する場合の便宜を図るために、ハードケース やソフトケースなどのケース類も豊富に出回っている。
【0003】 一方、ここ数年来、経済成長が飽和状態となり、生活様式が多様化するに従っ て、個々の工業製品について、必ずしも高機能化が求められなくなってきている 。特にカメラの分野では、いわゆる「使い捨てカメラ」が、基本的な機能のみし か有していないにもかかわらず、使い勝手の良さやコストパフォーマンスの高さ を評価され、一般需要者の人気を得た商品となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来のカメラ用アタッチメントは、いずれも機能を重視したものばかりであり 、何らかの新たな機能を付加したいと考える需要者のみを対象とした製品構成と なっていた。しかしながら、上述したように、「使い捨てカメラ」といった製品 が市場で高く評価されている現状を鑑みると、機能を重視した従来のカメラ用ア タッチメントの市場性には限界がある。特に、「若年層の興味を引く商品」とい うとらえ方をした場合、装飾性や遊戯性を加味することが不可欠である。
【0005】 そこで本考案は、カメラに対して装飾性や遊戯性を付加することができるカメ ラの装飾用アタッチメントを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1) 本考案の第1の態様は、カメラに対して着脱自在な本体を有するカメラ の装飾用アタッチメントを構成し、カメラに装着した状態でカメラの操作系を外 部に露出させることができる開口部もしくは切欠部を設けるようにしたものであ る。
【0007】 (2) 本考案の第2の態様は、カメラに対して着脱自在な本体を有するカメラ の装飾用アタッチメントを構成し、カメラに装着した状態でカメラの光学系を外 部に露出させるための開口部もしくは切欠部を設けるようにしたものである。
【0008】 (3) 本考案の第3の態様は、カメラに対して着脱自在な本体を有するカメラ の装飾用アタッチメントを構成し、カメラに装着した状態でカメラの操作系およ び光学系の双方を外部に露出させるための開口部もしくは切欠部を設けるように したものである。
【0009】 (4) 本考案の第4の態様は、上述の第1または第3の態様に係るカメラの装 飾用アタッチメントにおいて、シャッターボタン、発光ボタンおよび巻取り操作 部のうちの少なくとも1つについて、外部から操作するための開口部もしくは切 欠部を設けるようにしたものである。
【0010】 (5) 本考案の第5の態様は、上述の第2または第3の態様に係るカメラの装 飾用アタッチメントにおいて、撮影用レンズ、ファインダー窓およびストロボ発 光部のうちの少なくとも1つについて、外部に露出させるための開口部もしくは 切欠部を設けるようにしたものである。
【0011】 (6) 本考案の第6の態様は、上述の第2または第3の態様に係るカメラの装 飾用アタッチメントにおいて、撮影用レンズについて設けられた開口部もしくは 切欠部に、特殊な撮影効果を与えるための光学フィルタもしくは光学レンズを嵌 め込むようにしたものである。
【0012】 (7) 本考案の第7の態様は、上述の第1〜第6の態様に係るカメラの装飾用 アタッチメントにおいて、カメラの前面、背面、右側面、左側面、上面、底面の 6面のうちの5面にそれぞれ接する5枚の外壁部を有し、残りの1面に相当する 部分に出し入れ口を有し、この出し入れ口からカメラを挿入することにより、カ メラに対する装着が可能な構造としたものである。
【0013】 (8) 本考案の第8の態様は、上述の第1〜第7の態様に係るカメラの装飾用 アタッチメントにおいて、本体の一部に装飾用のモチーフもしくはキャラクター の絵柄を描き、このモチーフもしくはキャラクターがカメラの装飾として機能す るようにしたものである。
【0014】 (9) 本考案の第9の態様は、上述の第1〜第7の態様に係るカメラの装飾用 アタッチメントにおいて、立体形状を有する装飾体を、本体の一部に設けるか、 あるいは本体に取り付けるようにし、この装飾体がカメラの装飾として機能する ようにしたものである。
【0015】 (10) 本考案の第10の態様は、上述の第9の態様に係るカメラの装飾用アタ ッチメントにおいて、装飾体が、本体に設けられた開口部もしくは切欠部に対し て、閉塞する第1の状態と開放する第2の状態とを選択的に採ることができるよ うに、本体に対して取り付けられているようにしたものである。
【0016】 (11) 本考案の第11の態様は、上述の第9の態様に係るカメラの装飾用アタ ッチメントにおいて、装飾体がキャラクターを模した立体形状をなし、カメラの 撮影用レンズの部分もしくは被写体側ファインダー窓の部分が、このキャラクタ ーの特徴部分の一部を構成するようにしたものである。
【0017】 (12) 本考案の第12の態様は、上述の第9の態様に係るカメラの装飾用アタ ッチメントにおいて、装飾体が動物の頭部の形態をなし、カメラの撮影用レンズ の部分が口の部分を構成し、被写体側ファインダー窓の部分が目の部分を構成す るようにしたものである。
【0018】 (13) 本考案の第13の態様は、上述の第1〜第12の態様に係るカメラの装 飾用アタッチメントにおいて、電池を内蔵させ、この電池から供給される電力に 基づいて形態を変化させる手段を設けるようにしたものである。
【0019】 (14) 本考案の第14の態様は、上述の第1〜第12の態様に係るカメラの装 飾用アタッチメントにおいて、電池を内蔵させ、この電池から供給される電力に 基づいて音声を発する手段を設けるようにしたものである。
【0020】 (15) 本考案の第15の態様は、上述の第1〜第12の態様に係るカメラの装 飾用アタッチメントにおいて、電池を内蔵させ、この電池から供給される電力に 基づいて光を発する手段を設けるようにしたものである。
【0021】 (16) 本考案の第16の態様は、上述の第13〜第15の態様に係るカメラの 装飾用アタッチメントにおいて、カメラの操作系に対して与えられた操作に連動 して、形態を変化させる手段、音声を発する手段、もしくは光を発する手段が起 動するように構成したものである。
【0022】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を図示する実施形態に基づいて説明する。ここでは、図1および 図2に示すような一般的に市販されている「使い捨てカメラ」に適用するための カメラの装飾用アタッチメントを一実施形態として示すことにする。
【0023】 §1. 基本的な実施形態 図1は、このカメラ100の前面斜視図、図2はその背面斜視図である。一般 的な「使い捨てカメラ」は、カメラとして必要最低限の機能だけを盛り込む構造 を採っており、図1および図2に示すカメラ100も、その構造は非常に単純で ある。すなわち、操作系としては、シャッターボタン110、発光ボタン120 、巻取り操作部130が設けられている。なお、この例では、シャッターボタン 110と巻取り操作部130とは同一の円盤状部材で構成されており、この円盤 状部材を押し下げることによりシャッターボタン110を動作させることができ 、この円盤状部材を回転させることにより巻取り操作部130を動作させること ができる。また、光学系としては、撮影用レンズ140、被写体側ファインダー 窓150、撮影者側ファインダー窓160、ストロボ発光部170が設けられて いる。
【0024】 撮影者は、このカメラ100を保持しながら、撮影者側ファインダー窓160 を覗き込み、被写体側ファインダー窓150を通して被写体を確認し、シャッタ ーボタン110を押し下げる。これにより、撮影用レンズ140近傍に内蔵され たシャッターが開閉し、内部に装填されたフィルムに被写体の像が焼き付けられ る。このあと、巻取り操作部130を回転させることにより、1コマ分のフィル ムを巻き取ることができ、次の被写体の撮影に備えることができる。また、必要 に応じて、撮影者が発光ボタン120を操作すると、撮影時にストロボ発光部1 70が発光動作をすることになる。「使い捨てカメラ」では、フィルム交換を行 う必要がないため、上述した操作系および光学系が備わっていれば、一般的な撮 影を行う上で必要十分な機能が得られることになる。ただ、このようなカメラ1 00だけでは、装飾性や遊戯性に欠けることになる。本考案に係るカメラの装飾 用アタッチメントは、このカメラ100に対して、装飾性や遊戯性を付加するた めのものである。
【0025】 図3および図4に示すアタッチメント200は、図1および図2に示すカメラ 100に装着するための本考案に係るカメラの装飾用アタッチメントの一例であ る。図3は、このアタッチメント200の前面斜視図、図4はその背面斜視図で ある。このアタッチメント200は、カメラ100に対して着脱自在な本体21 0と、この本体210に取り付けられたストラップ220(図4では図示省略) とを有している。本体210は、前面外壁部211、背面外壁部212、右側外 壁部213、左側外壁部214、上面外壁部215なる5枚の外壁部から構成さ れており、底面部分には出し入れ口230が形成されている。後述するように、 このアタッチメント200をカメラ100に装着した状態では、5枚の外壁部は 、カメラの前面、背面、右側面、左側面、上面の5面にそれぞれ接することにな る。本体210の材質は、この実施形態ではプラスチックを用いているが、どの ような材質で構成してもかまわない。
【0026】 本体210には、切欠部241と開口部242〜246が形成されている。こ れらの切欠部および開口部は、カメラ100に装着した状態において、カメラ1 00の操作系あるいは光学系を外部に露出させる機能を果たす。具体的には、切 欠部241は、シャッターボタン110および巻取り操作部130を露出させる ためのものであり、開口部242は発光ボタン120を露出させるためのもので あり、開口部243は撮影用レンズ140を露出させるためのものであり、開口 部244は被写体側ファインダー窓150を露出させるためのものであり、開口 部245はストロボ発光部170を露出させるためのものであり、開口部246 は撮影者側ファインダー窓160を露出させるためのものである。
【0027】 また、本体210には、装飾用のモチーフもしくはキャラクターの絵柄が描か れている。図示の例では、漫画のキャラクター251,252がそれぞれ本体2 10表面に描かれている。このような絵柄を描くことにより、アタッチメント自 体がカメラの装飾として機能することになる。
【0028】 図5は、図1および図2に示すカメラ100に、図3および図4に示すアタッ チメント200を装着する方法を示す斜視図である。上述したように、アタッチ メント200の底面に相当する部分には外壁部が形成されておらず、出し入れ口 230が形成されている。そこで、図示のように、この出し入れ口230から、 カメラ100をアタッチメント200の内部に挿入するようにすれば、両者を嵌 合させることができ、カメラ100をアタッチメント200の内部に収容するこ とができる。アタッチメント200の寸法および形状を、カメラ100の寸法お よび形状に合わせて設計しておくようにすれば、カメラ100とアタッチメント 200とを、通常の使用状態では容易には離脱しない状態に嵌合固定させること が可能である。もちろん、必要に応じて、図5に示す装着プロセスと逆のプロセ スを踏めば、両者を意図的に分離することは可能である。
【0029】 図6および図7は、カメラ100にアタッチメント200を装着した状態を示 す前面斜視図および背面斜視図である。ここで重要な点は、本体210に設けら れた各開口部もしくは切欠部によって、このカメラの操作系および光学系が外部 に露出した状態になっている点である。すなわち、アタッチメント200を装着 しても、カメラ100の機能は何ら阻害されることはなく、アタッチメント20 0を装着した状態のまま、撮影を行うことが可能になる。本考案の基本思想は、 カメラに対して、カメラとしての本来の機能を付加するのではなく、装飾性ある いは遊戯性を付加するという点にある。したがって、アタッチメント200は、 それ自身、カメラ100に対してカメラ本来の機能を付加する働きはしないが、 本体210に描かれた漫画のキャラクター251,252は、カメラに対して装 飾性あるいは遊戯性を付加することになる。
【0030】 従来から、カメラ用アタッチメントとして、交換レンズやカメラケースなどが 利用されているが、これらの製品はいずれも機能面に着目したアタッチメントで ある。たとえば、交換レンズは、カメラに装着することにより、望遠撮影や広角 撮影などの機能を付加するものである。また、カメラケースは、カメラを収納す ることにより、安全に携帯する機能を付加するものである。これに対し、本考案 に係るカメラの装飾用アタッチメントは、上述したように、カメラ本来の機能を 向上させるものではなく、機能的な観点からはむしろ無駄な付加要素というべき ものである。しかしながら、装飾性あるいは遊戯性という観点からは、現代人の 感性に合った重要な付加価値を与えることが可能になる。特に、若年層の需要者 は、自分の持ち物に好みのキャラクターを装飾として付加することにより、より 一層の愛着を感じる傾向にある。本考案に係るカメラの装飾用アタッチメントで は、様々なキャラクターの絵柄を描いたバリエーションを商品として用意するこ とができ、需要者は、自分の好みのキャラクターが描かれたアタッチメントを購 入することにより、市販の使い捨てカメラに利用することができる。
【0031】 しかも、キャラクターの絵柄をアタッチメントとして提供するという技術思想 は、非常に優れた効果を生み出すことができる。たとえば、類似した手法として 、使い捨てカメラの外装自身にキャラクターを描く、という手法も可能であるが 、使い捨てカメラの場合、内蔵フィルムの全コマを撮影し終わってしまうと、カ メラ全体を現像およびプリントのためにDPE店へ手渡さねばならず、せっかく 愛着が沸いたキャラクターを手放さなくてはならない、という問題が生じる。本 考案に係るカメラの装飾用アタッチメントを用いれば、使い捨てカメラ全体をD PE店へ手渡す際に、これを取り外すことができ、新たに購入した使い捨てカメ ラに装着しなおすことが可能である。需要者は、愛着の沸いたキャラクターを手 放す必要はなく、新たなカメラに装着して何度でも利用することが可能になる。
【0032】 また、本考案に係るアタッチメントは、いわゆるカメラケースとも異なる機能 をもった製品である。装飾としての何らかのモチーフやキャラクターが描かれた カメラケースというものは、既に従来から市販されているが、これらのモチーフ やキャラクターは、あくまでもカメラケースを装飾するためのものであり、カメ ラ自身を装飾するためのものではない。カメラケースは、カメラを安全に携帯す るために利用される製品であり、本考案のアタッチメントのように、カメラ自身 を装飾するための製品ではない。本考案のアタッチメントは、カメラ本来の機能 を阻害することなしに、カメラ自身を装飾するための製品というべきものであり 、このような製品自体が新規性を有している。本考案の必須構成要素である開口 部もしくは切欠部は、「カメラ本来の機能を阻害することなしに、カメラ自身を 装飾する」という目的達成のために重要な機能を果たしている。
【0033】 §2. 種々のバリエーション 上述の§1では、本考案に係るカメラの装飾用アタッチメントの基本的な実施 形態を示したが、本考案はこの実施形態に限定されるものではなく、種々のバリ エーションが可能である。たとえば、上述の実施形態に示すアタッチメント20 0は、底面に出し入れ口230を有しているが、カメラの前面、背面、右側面、 左側面、上面、底面の6面のうちの5面にそれぞれ接する5枚の外壁部によって 本体210を構成し、残りの1面に相当する部分に出し入れ口を形成するように すれば、どの面に出し入れ口をもってきてもかまわない。また、本考案に係るカ メラの装飾用アタッチメントは、必ずしもカメラの6面のうちの5面に接する外 壁部を必要とするものではない。少なくともカメラの1面に接する外壁部と、こ の外壁部をカメラに対して着脱自在に固定する構造を有していれば足りる。
【0034】 本考案に係るカメラの装飾用アタッチメントの主眼は、カメラに装飾性を付加 することであるが、もちろん、カメラ本来の機能に関連した付加価値を与えるよ うな構成要素を更に設けてもかまわない。たとえば、図8に示すアタッチメント 200は、図3に示すアタッチメント200における開口部243に、特殊レン ズ260(たとえば、魚眼レンズ、多眼レンズ、歪曲レンズなど)を嵌め込んだ ものである。このアタッチメント200をカメラ100に装着すると、撮影用レ ンズ140の前面に特殊レンズ260が位置することになり、被写体に特殊効果 を加えた像を撮影することが可能になる。特殊レンズ260の代わりに、特殊フ ィルタを用いるようにしてもよい。要するに、撮影用レンズについて設けられた 開口部もしくは切欠部に、特殊な撮影効果を与えるための光学フィルタや光学レ ンズを嵌め込むことにより、カメラに遊戯性を付加することが可能になる。
【0035】 一方、カメラに装飾性を付加するためのモチーフやキャラクターは、必ずしも アタッチメント200の外面に描いた平面的な絵柄にする必要はなく、立体形状 を有する装飾体を、本体210の一部に一体成型などの手法で設けるか、あるい は本体210に取り付けるようにしてもよい。図9は、本体210の前面に、立 体形状を有する装飾体270を取り付けた実施形態を示す斜視図である。この例 では、装飾体270には、犬のキャラクターが表現されており、しかも、この装 飾体270は、図10に示すように、図の左方にスライド可能な構造となってい る。図9に示す状態では、本体210に設けられた開口部243,244は、装 飾体270によって閉塞された状態となっているが、図10に示すように、装飾 体270を図の左方にスライドすれば、開口部243,244は開放状態になる 。撮影者は、図9に示す閉塞状態と、図10に示す開放状態とを、装飾体270 のスライド操作によって選択することができ、通常は図9に示す閉塞状態にして おき、撮影を行うときにだけ図10に示す開放状態に切り替えることができる。
【0036】 図11に示す実施形態は、これまで述べてきたカメラ100とは若干異なる形 状をしたカメラ300に、本考案のアタッチメント400を装着した状態を示す ものである。カメラ300には、シャッターボタン310および巻取り操作部3 20が操作系として用意されているが、アタッチメント400に形成された切欠 部によって、いずれも外部に露出した状態になっている。このアタッチメント4 00の本体は、カメラ300の前面を覆う外壁部と、これをカメラ300に取り 付けるための側壁部とから構成されており、カメラ300の前面から嵌め込むよ うにして装着するタイプのものである。このアタッチメント400の特徴は、前 面に犬の頭部の形態をなす立体形状の装飾体410が取り付けられている点であ る。しかも、アタッチメント400をカメラ300に装着した状態において、カ メラ300の撮影用レンズの部分および被写体側ファインダー窓の部分が、この 犬の特徴部分の一部を構成している。より具体的に説明すれば、カメラ300の 撮影用レンズの部分が犬の口の部分を構成するように開口部411が形成されて おり、カメラ300の被写体側ファインダー窓の部分が犬の一方の目の部分を構 成するように開口部412が形成されている。
【0037】 このように、アタッチメント400の各開口部を、キャラクターの特徴部分と して利用するようにすれば、アタッチメント400全体がキャラクターの形状に 融合し、優れた意匠性を発揮することができる。一般に、カメラの前面には、撮 影用レンズおよび被写体側ファインダー窓が存在するため、これらを動物の口お よび目として利用した装飾体を形成すると、図示のような斬新な意匠的効果が期 待できる。
【0038】 なお、本考案に係るカメラの装飾用アタッチメントを製造する上では、装着対 象となるカメラを特定し、この特定のカメラに合わせた形状および寸法をもった アタッチメント本体を設計するようにするのが好ましい。また、ここではいわゆ る「使い捨てカメラ」を装着対象とした実施例を述べたが、本考案は一般のカメ ラに対しても同様に適用可能である。もっとも、「使い捨てカメラ」を装着対象 とすれば、同一の機種が大量に販売されているというメリットを生かすことがで きるため、商業的な利用を考慮した場合は、「使い捨てカメラ」を対象とするの が好ましい。
【0039】 §3. 電池を内蔵させた実施形態 これまで、主としてカメラに装飾性を付加するという観点に立った実施形態を 述べてきたが、本考案に係るカメラの装飾用アタッチメントに、電池を内蔵させ るようにすれば、遊戯性という観点での付加価値を与えることが可能になる。
【0040】 図12は、内蔵電池280を有するアタッチメント200の特定の部分(電池 を利用した動作に関連した部分)のみを抽出して示したブロック図である。この アタッチメント200には、形態変化手段291、音声発生手段292、発光手 段293が備わっており、これらの各手段はいずれも内蔵電池280から供給さ れる電力に基づいて動作する。形態変化手段291は、たとえば、モータおよび リンク機構から構成される手段であり、何らかの形態変化を実施する機能を有し ている。具体的には、たとえば、図11に示す例において、犬の頭部を模した装 飾体410に、舌を出し入れする機構を設けたり、目を開閉する機構を設けたり することが可能である。いずれの場合も、モータおよびリンク機構によって実現 可能である。一方、音声発生手段292は、たとえば、ICおよびスピーカから 構成される手段であり、何らかの音声を発生する機能を有している。また、発光 手段293は、たとえば発光ダイオードなどから構成される手段であり、文字ど おり光を発する機能を有している。
【0041】 図12のブロック図に示すように、これらの各手段に対しては、何らかの操作 入力(たとえば、ボタンやレバーによる操作入力)を外部から与えることにより 、形態変化、音声発生、発光などの動作を起動させることができる。ただ、カメ ラの装飾用アタッチメントとして利用する上では、装着対象となるカメラの操作 系に対して与えられた操作に連動して、形態を変化させる手段、音声を発する手 段、もしくは光を発する手段が起動するようにしておくのが好ましい。図12に 示す実施形態では、カメラ100側のシャッターボタン110の操作による連携 入力が、各手段291,292,293に与えられるようになっている。連携入 力の方法については、たとえば、シャッターボタン110の上方にアタッチメン ト200側の操作板が位置する構造にしておき、この操作板ごしにシャッターボ タン110を押し下げる操作を行うようにしておけばよい。この操作板に加わっ た力を検出するセンサを利用し、このセンサ出力によって各手段291,292 ,293を起動するようにすれば、シャッターボタン110の操作に連携して、 種々の動作が起こることになる。
【0042】 たとえば、シャッターボタン110が押し下げられると、形態変化手段291 が起動して装飾体を構成するキャラクターの口が動き、同時に音声発生手段29 2が起動して「はい、チーズ!」あるいは「1+1は?」というような音声が提 示され、更に、発光手段293が起動してキャラクターの目の部分に埋め込まれ た発光ダイオードが光って注意をうながす、というような応用動作が可能になる 。あるいは、シャッターボタン110が押し下げられると、音声発生手段292 によって大きな爆発音が提示されるようにしておけば、被写体がびっくりしてい る様子を意図的に撮影することが可能になる。もちろん、各手段を起動するため の連携入力は、シャッターボタン110の操作に限定されるわけではなく、発光 ボタン120の操作に連携するようにしてもよいし、巻取り操作部130の操作 に連携するようにしてもよい。
【0043】
【考案の効果】
以上のように、本考案に係るカメラの装飾用アタッチメントによれば、カメラ に対して装飾性や遊戯性を付加することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るアタッチメントの装着対象となる
カメラ100の前面斜視図である。
【図2】本考案に係るアタッチメントの装着対象となる
カメラ100の背面斜視図である。
【図3】本考案の基本的な実施形態に係るアタッチメン
ト200の一例を示す前面斜視図である。
【図4】本考案の基本的な実施形態に係るアタッチメン
ト200の一例を示す背面斜視図である。
【図5】本考案の基本的な実施形態に係るアタッチメン
ト200を、カメラ100に装着する様子を示す斜視図
である。
【図6】本考案の基本的な実施形態に係るアタッチメン
ト200をカメラ100に装着した状態を示す前面斜視
図である。
【図7】本考案の基本的な実施形態に係るアタッチメン
ト200をカメラ100に装着した状態を示す背面斜視
図である。
【図8】特殊レンズ260を付加した本考案のアタッチ
メント200を示す前面斜視図である。
【図9】立体形状を有する装飾体270を付加した本考
案のアタッチメント200を示す前面斜視図である。
【図10】図9に示す装飾体270を左方向にスライド
させた状態を示す図である。
【図11】本考案の更に別な実施形態を示す前面斜視図
である。
【図12】内蔵電池に基づく駆動手段を備えた実施形態
を示すブロック図である。
【符号の説明】
100…カメラ 110…シャッターボタン 120…発光ボタン 130…巻取り操作部 140…撮影用レンズ 150…被写体側ファインダー窓 160…撮影者側ファインダー窓 170…ストロボ発光部 200…アタッチメント 210…本体 211…前面外壁部 212…背面外壁部 213…右側外壁部 214…左側外壁部 215…上面外壁部 220…ストラップ 230…出し入れ口 241…切欠部 242〜246…開口部 251,252…漫画のキャラクター 260…特殊レンズ 270…装飾体 280…内蔵電池 291…形態変化手段 292…音声発生手段 293…発光手段 300…カメラ 310…シャッターボタン 320…巻取り操作部 400…アタッチメント 410…装飾体 411,412…開口部

Claims (16)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラに対して着脱自在な本体を有し、
    かつ、カメラに装着した状態において、このカメラの操
    作系を外部に露出させるための開口部もしくは切欠部を
    有することを特徴とするカメラの装飾用アタッチメン
    ト。
  2. 【請求項2】 カメラに対して着脱自在な本体を有し、
    かつ、カメラに装着した状態において、このカメラの光
    学系を外部に露出させるための開口部もしくは切欠部を
    有することを特徴とするカメラの装飾用アタッチメン
    ト。
  3. 【請求項3】 カメラに対して着脱自在な本体を有し、
    かつ、カメラに装着した状態において、このカメラの操
    作系および光学系の双方を外部に露出させるための開口
    部もしくは切欠部を有することを特徴とするカメラの装
    飾用アタッチメント。
  4. 【請求項4】 請求項1または3に記載のカメラの装飾
    用アタッチメントにおいて、シャッターボタン、発光ボ
    タンおよび巻取り操作部のうちの少なくとも1つについ
    て、外部から操作するための開口部もしくは切欠部を設
    けたことを特徴とするカメラの装飾用アタッチメント。
  5. 【請求項5】 請求項2または3に記載のカメラの装飾
    用アタッチメントにおいて、撮影用レンズ、ファインダ
    ー窓およびストロボ発光部のうちの少なくとも1つにつ
    いて、外部に露出させるための開口部もしくは切欠部を
    設けたことを特徴とするカメラの装飾用アタッチメン
    ト。
  6. 【請求項6】 請求項2または3に記載のカメラの装飾
    用アタッチメントにおいて、撮影用レンズについて設け
    られた開口部もしくは切欠部に、特殊な撮影効果を与え
    るための光学フィルタもしくは光学レンズを嵌め込んだ
    ことを特徴とするカメラの装飾用アタッチメント。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のカメラ
    の装飾用アタッチメントにおいて、カメラの前面、背
    面、右側面、左側面、上面、底面の6面のうちの5面に
    それぞれ接する5枚の外壁部を有し、残りの1面に相当
    する部分に出し入れ口を有し、この出し入れ口からカメ
    ラを挿入することにより、カメラに対する装着が可能な
    構造としたことを特徴とするカメラの装飾用アタッチメ
    ント。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のカメラ
    の装飾用アタッチメントにおいて、本体の一部に装飾用
    のモチーフもしくはキャラクターの絵柄を描き、このモ
    チーフもしくはキャラクターがカメラの装飾として機能
    するようにしたことを特徴とするカメラの装飾用アタッ
    チメント。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかに記載のカメラ
    の装飾用アタッチメントにおいて、立体形状を有する装
    飾体を、本体の一部に設けるか、あるいは本体に取り付
    けるようにし、この装飾体がカメラの装飾として機能す
    るようにしたことを特徴とするカメラの装飾用アタッチ
    メント。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のカメラの装飾用アタ
    ッチメントにおいて、装飾体が、本体に設けられた開口
    部もしくは切欠部に対して、閉塞する第1の状態と開放
    する第2の状態とを選択的に採ることができるように、
    本体に対して取り付けられていることを特徴とするカメ
    ラの装飾用アタッチメント。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載のカメラの装飾用アタ
    ッチメントにおいて、装飾体がキャラクターを模した立
    体形状をなし、カメラの撮影用レンズの部分もしくは被
    写体側ファインダー窓の部分が、このキャラクターの特
    徴部分の一部を構成していることを特徴とするカメラの
    装飾用アタッチメント。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載のカメラの装飾用アタ
    ッチメントにおいて、装飾体が動物の頭部の形態をな
    し、カメラの撮影用レンズの部分が口の部分を構成し、
    被写体側ファインダー窓の部分が目の部分を構成するこ
    とを特徴とするカメラの装飾用アタッチメント。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかに記載のカ
    メラの装飾用アタッチメントにおいて、電池を内蔵し、
    この電池から供給される電力に基づいて形態を変化させ
    る手段を有することを特徴とするカメラの装飾用アタッ
    チメント。
  14. 【請求項14】 請求項1〜12のいずれかに記載のカ
    メラの装飾用アタッチメントにおいて、電池を内蔵し、
    この電池から供給される電力に基づいて音声を発する手
    段を有することを特徴とするカメラの装飾用アタッチメ
    ント。
  15. 【請求項15】 請求項1〜12のいずれかに記載のカ
    メラの装飾用アタッチメントにおいて、電池を内蔵し、
    この電池から供給される電力に基づいて光を発する手段
    を有することを特徴とするカメラの装飾用アタッチメン
    ト。
  16. 【請求項16】 請求項13〜15のいずれかに記載の
    カメラの装飾用アタッチメントにおいて、カメラの操作
    系に対して与えられた操作に連動して、形態を変化させ
    る手段、音声を発する手段、もしくは光を発する手段が
    起動することを特徴とするカメラの装飾用アタッチメン
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08103380A (ja) * 1994-10-06 1996-04-23 Masatoshi Yamashita 栗焼き装置及び栗焼き方法

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JPH08103380A (ja) * 1994-10-06 1996-04-23 Masatoshi Yamashita 栗焼き装置及び栗焼き方法

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