JP3049023U

JP3049023U - 建築物用外柵材

Info

Publication number: JP3049023U
Application number: JP1997010265U
Authority: JP
Inventors: 仁一安田
Original assignee: 福井アルミ工業株式会社
Priority date: 1997-11-19
Filing date: 1997-11-19
Publication date: 1998-05-29
Anticipated expiration: 2003-11-19

Abstract

(57)【要約】【課題】装飾性に優れており、しかも、目隠し性と透
光性・通気性とを兼備した建築物用外柵材を提供するこ
と。【解決手段】複数の通孔10・10…の配列パターンによ
って所望の装飾図形Ｇが形成された模様パネル１を柵枠
２により起立状態に支持した。【効果】複数の通孔の配列パターンにより形成された
装飾図形によってフェンス両面おいて優れた装飾性が発
揮され、また、これら多数の通孔によってフェンス面自
体が採光性・通気性を備えることになるので、ベランダ
用フェンスとして構成した場合にも、十分な明るさ、通
気性を確保することができ、しかも、この装飾図形が人
目を引いてフェンス内側に対する目隠しの役割も果た
す。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、建築物用外柵材、より詳しくは、装飾性に優れており、しかも、目隠し性と透光性・通気性とを兼備した建築物用外柵材に関するものであり、特にベランダ用フェンス、門扉、敷地を囲うフェンスとして好適である。

【０００２】

【従来の技術】

周知のとおり、建築物用外柵材には、空間を仕切る役割の他に、優れた装飾性・デザイン性が要求されることは勿論のこと、人の視線を遮る目隠し性が要求されることが少なくない。従来、この目隠しを目的とした外柵材としては、金属パネル、合成樹脂パネルを支柱間に張ってフェンス面を構成したものが一般的である。

【０００３】しかし、この従来の目隠し外柵材は、そのパネル材によって人の視線を遮断するのと同時に、透光性や通気性を犠牲にせざるを得ず、例えば、解放感が大切になるベランダ用フェンスとして使用した場合には、その明るさ、通気性等の面で難点があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来の建築物用外柵材に上記の如き難点があったことに鑑みて為されたもので、装飾性に優れており、しかも、目隠し性と透光性・通気性とを兼備した建築物用外柵材を提供することを技術的課題とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の技術的課題を解決するために、複数の通孔10・10…の配列パターンによって所望の装飾図形Ｇが形成された模様パネル１と、この模様パネル１を起立状態に支持する柵枠２とから構成されているという技術的手段を採用した。

【０００６】また、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、模様パネル１が、アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されているという技術的手段を採用した。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を添付図面に示す実施形態に基づいて詳しく説明する。なお、図１は本実施形態の建築物用外柵材の全体斜視図、図２は同外柵材の模様パネルの拡大平面図である。

【０００８】図１中、符号Ｆで指示するものが、本実施形態の建築物用外柵材であり、本実施形態ではベランダ用フェンスとして構成されている。この外柵材Ｆは、従来品と同様、アルミ中空角材から成る笠木20および複数の支柱21・21…によって枠組みされた柵枠２と、この柵枠２に起立状態でネジ止めされた模様パネル１とから構成されている。

【０００９】本実施形態の模様パネル１は、図２に示すように、厚み約２mmのアルミニウム合金から成るアルミニウム板材で形成されており、その板面には、打ち抜き加工によって、直径約４mmの多数の通孔10・10…が所定の配列パターンで開設されている。これら多数の通孔10・10…の配列パターンによってパネル面に所望の装飾図形Ｇ（実施形態では、白鳥の装飾図形）が形成されている。

【００１０】このように、本実施形態の外柵材Ｆにあっては、そのフェンス面が所望の装飾図形Ｇが形成された模様パネル１によって構成されているので、この装飾図形Ｇによって優れた装飾性が発揮され、建築物全体のデザイン性の向上にも貢献できるのである。

【００１１】しかも、この模様パネル１の装飾図形Ｇが、従来品のようにパネル表面に塗料等で描いたものではなく、多数の通孔10・10…の配列パターンにより形成されているので、塗料等の劣化、剥離によって装飾図形が崩れることもなく、フェンス両面において長期間に亙る装飾効果が期待できる。

【００１２】また、これら多数の通孔10・10…によって、外柵材Ｆ自体が通気性・採光性を備えることになるので、解放感が要求されるベランダ用フェンスとして構成した場合でも、十分な明るさ、通気性等を確保することができる。

【００１３】さらには、この多数の通孔10・10…の配列パターンによる装飾図形Ｇの存在によって人目が模様パネル１の表面に注がれることになるので、フェンス内側に対しての目隠しの役割も果たすことになるのである。

【００１４】本考案の具体例である実施形態は、概ね上記のように構成されているが、本考案は決して上記実施形態に限定されるものではなく『実用新案登録請求の範囲』の記載内で種々の変更が可能である。

【００１５】例えば、上記実施形態では、ベランダ用フェンスを例として本考案を説明しているが、勿論これに限定されるものではなく、例えば、門扉や敷地を囲うフェンスとして構成することも可能である。また、上記実施形態においては模様パネル１をアルミニウム材料で構成しているが、ステンレス材料、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂材料を採択することも可能である。また、模様パネル１の通孔10 の孔径、形状、孔角度等についても種々の設計変更が可能である。

【００１６】

【考案の効果】

以上、実施形態をもって説明したとおり、本考案に係る建築物用外柵材にあっては、多数の通孔の配列パターンによって所望の装飾図形が形成された模様パネルでそのフェンス面が構成されているので、この装飾図形によりフェンス両面において優れた装飾性が発揮され、しかも、この模様パネルの装飾図形が、従来品のようにパネル表面に塗料等で描いたものではないので、塗料等の劣化、剥離によって装飾図形が崩れることもなく、長期間に亙る装飾効果が期待できる。

【００１７】また、これら模様パネルの多数の通孔によって、フェンス面自体が通気性、採光性を備えることになるので、例えば、解放感が要求されるベランダ用フェンスとして構成した場合にも、十分な明るさ、通気性を確保することができ、しかもこの装飾図形が人目を引いてフェンス内側に対しての目隠しの役割も果たすのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態の建築物用外柵材の全体斜視図であ
る。

【図２】本実施形態の建築物用外柵材の模様パネルの拡
大平面図である。

【符号の説明】

１模様パネル 10 通孔２柵枠Ｇ装飾図形

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複数の通孔10・10…の配列パターンによ
って所望の装飾図形Ｇが形成された模様パネル１と、こ
の模様パネル１を起立状態に支持する柵枠２とから構成
されていることを特徴とした建築物用外柵材。
【請求項２】模様パネル１が、アルミニウム又はアル
ミニウム合金で形成されていることを特徴とした請求項
１記載の建築物用外柵材。