JP3048849U - 昇降装置を具備するデスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 机天板を昇降装置により支持し、同昇降装置
を操作して机天板を昇降して所望の適切な天板位置に設
定するとき、煩雑な手間を避けて容易に操作可能とした
昇降装置を具備するデスクを提供しようとするものであ
る。 【構成】 机１の脚部２，２に機枠４を固設し、基端を
同機枠に支承し、他端を天板３の下位に設けた昇降枠５
の案内溝６に支承した主動リンク７の中央位にピン８を
設け、従動リンク９の中央位を同ピンにより軸支し、同
従動リンク基端を昇降枠５に支承し、他端を機枠４の案
内溝６に支承し、主動リンク７の中途には機枠４に支設
した作動シリンダー１０のロッド１１を連結した昇降装
置を具備している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、机天板を昇降手段により昇降可能とした机に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、机は一般に天板を固設していて、天板の取り付け高さをを変更可能とし たものは、脚部に複数の取り付け位置を設けて変更可能とし、また、脚を伸縮可 能として天板を所望の高さの位置に取り付けるものが公知であり、例えば椅子に 腰掛けて使用する立机と、座って使用する座机とを組み替える方式のものがある が、何れも、天板を昇降装置により所望の高さの位置に昇降して調節するもので はなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたものは、天板を所望の高さに設定するには、組立方式又は 脚部に調節具を具備するものによるが、その操作は、人手により手間がかかり、 煩雑であった。 ことに、椅子は、ねじ軸又はガスダンパーによる座面の上下調 節装置が普及しているにも拘わらず、机天板の昇降調節は、手間がかかり煩雑で あるため、頻繁な椅子座面の上下調節に対応できなかった。

【０００４】 本考案は、従来の技術におけるこのような問題点に鑑みてなされものであり、 その目的とすするところは、机天板高さの上下調節に際し、人手により、手間の かかる煩雑さを避け、机天板を昇降装置により支持し、同昇降装置を操作して机 天板を昇降調節可能とした昇降装置を具備するデスクを提供しようとするもので ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における昇降装置を具備するデスクは、机 の脚部に機枠を横架状に固設し、基端を同機枠に支承し、他端を天板の下位に設 けた昇降枠の案内溝に支承して摺動可能とした主動リンクの中央位にピンを設け 、従動リンクの中央位を同ピンにより軸支し、同従動リンク基端を昇降枠に支承 し、他端を機枠の案内溝に支承し摺動可能とし、主動リンクの中途には機枠に支 設した作動シリンダーのロッドを連結し、昇降枠及び天板を常に水平位に保持し て昇降可能となしている。

【０００６】

【作用】

作動シリンダーの動力により、ロッドを伸張側へ駆動すると、主動リンクは基 端を支点として他端摺動側を内位へ摺動するとともに起立状に上位へ変位し、従 動リンクもピンにより連動して基端側を起立状に上位へ、他端側を内位へ摺動し 、両リンクは常に対角線状に交差して機枠と昇降枠間において、両枠を互いに平 行に保持し、昇降枠に付設した天板は水平位を保持しながら上昇し、また、逆に ロッドを収縮側へ駆動すると、上記の動作と逆に、天板は水平位を保持しながら 下降する。なお、作動シリンダーのロッドの駆動を昇降動作の中途で停止すると 、天板を昇降行程の中途で停止して作動シリンダーのロック機能により停止位置 を保持する。

【０００７】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 図１ないし図２において、机１の脚部２，２に機枠４を横架状に固設し、基端 を同機枠に支承し、他端を天板３の下位に設けた昇降枠５の案内溝６に支承して 摺動可能とした主動リンク７の中央位にピン８を設け、従動リンク９の中央位を 同ピンにより軸支し、同従動リンク基端を昇降枠５に支承し、他端を機枠４の案 内溝６に支承し摺動可能とし、主動リンク７の中途には機枠４に支設した作動シ リンダー１０のロッド１１を連結し、昇降枠５及び天板３を常に水平位に保持し て昇降可能となした昇降装置を具備している。

【０００８】 そして、作動シリンダー１０は電動ねじ軸シリンダー又は油圧シリンダーの何 れも適用され、上記のように、同シリンダーを作動し、ロッドを伸縮により両リ ンクを作動して天板を昇降可能としている。 なお、動力源に接続しないガスダ ンパーのシリンダーを適用し、作動ガスの膨張側のロッド伸張側を上昇行程に設 定するとき、下降行程は人手で天板を押し下げて補助し、逆に、作動ガスの圧縮 側のロッド収縮側を下降行程に設定するとき、上昇行程は人手で天板を押上げて 補助し、所望の停止位置で同シリンダーのロック機能により停止位置を保持して いる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は、上述のように構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１０】 請求項１の昇降装置を具備するデスクにおいては、作動シリンダーは電動ねじ 軸シリンダー又は油圧シリンダーの動力により、ロッドを伸縮作動するとき、昇 降装置により天板は常に水平位を保持しながら昇降して所望の位置に停止し、停 止位置で、作動シリンダーのロック機能により停止位置を確実に保持することが できる。

【００１１】 また、作動シリンダーとして、ガスダンパーのシリンダーを適用するときは、 昇降装置の上昇行程または下降行程の何れか一方において、それぞれ入手で天板 を押さげ、又は押し上げて補助し、所望の位置に停止し、シリンダーのロック機 能により停止位置を確実に保持することができる。

【００１２】 また、昇降装置の操作は、何れも容易であって、椅子の座面が、頻繁に昇降調 節されても、椅子の座面位置に対応する最適な机天板位置が昇降装置の操作によ り設定されて、デスクに向かう作業者の姿勢と快適性とが確保できる。

【００１３】 さらに、天板を昇降装置により昇降して、椅子に腰掛けて使用する立机と、座 って使用する座机との、何れにも適する天板位置を設定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】昇降装置を具備するデスクの天板上昇位におけ
る立面図である。

【図２】昇降装置を具備するデスクの天板下降位におけ
る立面図であって、天板上昇位を仮想線にて示す。

【図３】図１のＡからみた昇降装置を具備するデスクの
平面図である。

【符号の説明】

１ 机 ２ 脚部 ３ 天板 ４ 機枠 ５ 昇降枠 ６ 案内溝 ７ 主動リンク ８ 従動リンク ９ ピン １０ 作動シリンダー １１ ロッド Ｈ_１ 天板の最上位 Ｈ_２ 天板の最下位 Ｌ 天板の昇降可動範囲

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 机（１）の脚部（２，２）に機枠（４）
   を横架状に固設し、基端を同機枠に支承し、他端を天板
   （３）の下位に設けた昇降枠（５）の案内溝（６）に支
   承して摺動可能とした主動リンク（７）の中央位にピン
   （８）を設け、従動リンク（９）の中央位を同ピンによ
   り軸支し、同従動リンク基端を昇降枠（５）に支承し、
   他端を機枠（４）の案内溝（６）に支承し摺動可能と
   し、主動リンク（７）の中途には機枠（４）に支設した
   作動シリンダー（１０）のロッド（１１）を連結し、昇
   降枠（５）及び天板（３）を常に水平位に保持して昇降
   可能となした昇降装置を具備するデスク。