JP3048792B2 - オペレーティングシステムの自動入れ替え方法及びそれを利用した計算機システム - Google Patents

オペレーティングシステムの自動入れ替え方法及びそれを利用した計算機システム

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JP3048792B2 JP5170098A JP17009893A JP3048792B2 JP 3048792 B2 JP3048792 B2 JP 3048792B2 JP 5170098 A JP5170098 A JP 5170098A JP 17009893 A JP17009893 A JP 17009893A JP 3048792 B2 JP3048792 B2 JP 3048792B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は計算機システムの動作を
制御するオペレーティングシステムに関し、特に、かか
るオペレーティングシステムを自動的に入れ替えること
の可能なオペレーティングシステム自動入れ替え方法、
及び、かかる方法を利用してオペレーティングシステム
の自動入れ替えが可能な計算機システムに関する。
【0002】
【従来の技術】計算機システムは、近年、その演算能力
や記憶容量の大幅な増大に伴い、その能力を著しく向上
してきている。これに伴い、かかる計算機システムの動
作を制御するオペレーティングシステム(以下、単にO
Sと称する)や、これにより実行されるアプリケーショ
ンなどのソフトウェアも、年々その版数の更新(いわゆ
る、バージョンアップ)が行われている。
【0003】かかるソフトウェアの版数の更新に関し、
例えば特開昭62−100834号公報によれば、実行
プログラム全体で1個の版数だけが付与されるプログラ
ム構成において、その構成モジュール中の、新版数のプ
ログラムを作成する際に何らかの原因で混入した古いモ
ジュールを検出するものが知られている。これは、実行
プログラムの置換時に新プログラムの構成モジュールの
版数が旧プログラム内の対応モジュールの版数よりも古
くなっていないことをチェックすることにより、プログ
ラムの改版時に誤ってプログラムの一部が旧版に戻って
しまうのを防止するためのものである。
【0004】また、特開平1−217520号公報によ
れば、特にシステムの立上げに際し、システム立上げ前
の情報処理システムの内部状態を読み出して採取してお
くシステム立上げ方式が知られている。すなわち、この
方式では、従来技術における人手によって行なう必要が
あった各装置の状態のダンプ出力やログアウトの操作
を、立上げ時の時間不足や操作ミスにより忘れ、これら
重要なダンプ出力やログアウトの採取忘れを補うもので
ある。
【0005】さらに、特開平3−204723号公報に
よれば、特に電子交換システムにおけるプログラム入れ
替えに適合した方式が開示されている。すなわち、この
プログラム入れ替え方式によれば、電子交換システムの
ように長期に渡って使用されるシステムにおいて、要求
されるサービス仕様に対応して追加/変更が加えられる
プログラムを、特に新旧プログラム間でデータ構造が異
なる場合にも、通話中の呼を救済してプログラム入れ替
えを行うことが可能となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の従来技術は、しか
しながら、バージョンの異なるアプリケーション等の入
れ替え作業についての一部分の自動化を図ってはいるも
のの、複数種のソフトウェアレパートリーを取捨選択す
ることが出来る計算機システムにおけるOSの入れ替え
については、何等の示唆をも示してはいないのが現状で
あった。
【0007】上記の従来技術においても、なお、複数種
のソフトウェアレパートリーを取捨選択することが出来
る計算機システムにおけるOSのインストールと入れ替
え(交換)と拡張(追加)は、手順が複雑でかつそれぞ
れ異なっており、そのため、OSの入れ替えには、熟練
者によるによる操作が必要であった。すなわち、OSの
バージョンアップ等で現在ユーザが使用しているOSを
入れ替える場合、事前準備としてユーザが磁気テープな
どの現OSのバックアップを取り、その後、磁気テープ
などに既に準備されているメーカ提供のOSをインスト
ールする。すると、ユーザのシステムにインストールさ
れているプログラムパッケージや、そのシステム固有の
構成情報に応じて、最適なOSを自動生成し、現OSの
格納領域に新しく生成したOSを上塗りして保存するこ
とが行われる。その後、現システムを停止して、生成さ
れた新OS新によって立上げ処理を行うが、万一、新O
Sに障害が生じて立上げに失敗した場合は、事前に保存
していた実績のある現OSをもう一度インストールし直
して、システムを立上げ直すことが行われていた。
【0008】すなわち、上記の従来技術では、OSのバ
ージョンアップのためにOSの入れ替えを行う際に、新
OS内に含むバグやシステムとのアンマッチなどの原因
によりシステムの停止に陥った場合、インストールした
新OSを、上記の磁気テープなどに保存しておいた現在
まで使用していた現OSに戻す作業を行わなければなら
ず、そのため、OS管理、復旧作業などにおいてユーザ
の誤操作や不適切な判断が介入する余地が存在してお
り、また、復旧作業に伴うシステムの停止時間が増大す
るという問題点があった。
【0009】そこで、本発明では、上記の従来技術に鑑
み、計算機システムにおけるOSのインストールと入れ
替え及びOS管理を自動的に行い、もって、ユーザの誤
操作や不適切な判断が介入する余地のない、オペレーテ
ィングシステムの自動入れ替え方法を提供するととも
に、これを利用してその保守性を向上することの可能な
計算機システムを提供することを目的とする。
【0010】また、本発明によれば、上記のOSの自動
入れ替えの際に自己の動作を確認し、特にオンライン動
作中でのシステム動作の停止を防止することの可能なオ
ペレーティングシステムの自動入れ替え方法とそれを利
用した計算機システムを提供することを目的とする。
【0011】さらに、本発明によれば、前記の自己動作
の確認により異常が検出された場合には自動的に旧OS
に復旧する同時に、その復旧時間の短縮を図ることの可
能なオペレーティングシステムの自動入れ替え方法とそ
れを利用した計算機システムを提供することを目的とす
る。
【0012】最後に、本発明によれば、上記自己動作の
確認により異常が検出された場合には、その異常を後に
詳細に分析して原因の解明を可能にすることにより保守
性の優れたオペレーティングシステムの自動入れ替え方
法とそれを利用した計算機システムを提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明によれば、少なくとも演算処理装置と、主記
憶装置と、補助記憶装置とを備え、前記主記憶装置と前
記補助記憶装置との間にデータ転送機能を有する計算機
システムにおいて、オペレーティングシステムを自動的
に入れ替えることの可能なオペレーティングシステムの
自動入れ替え方法は、新OSのインストールに続いて、
当該新OSを自動的に生成し、この自動生成した新OS
を前記補助記憶装置のOS格納領域内へ格納し、かつ、
前記主記憶装置上の管理テーブルへ当該新OSが格納さ
れた前記補助記憶装置上のアドレスを登録するオペレー
ティングシステムの自動入れ替え方法が提案されてい
る。
【0014】また、上記の目的を達成するため、オペレ
ーティングシステムを自動的に入れ替えることの可能な
計算機システムであって、少なくとも、演算処理装置
と、主記憶装置と、補助記憶装置とを備え、かつ、前記
主記憶装置と前記補助記憶装置との間にデータ転送機能
を有する計算機システムにおいて、前記補助記憶装置
は、新OS及び現OSを含む複数のOSを格納するため
のOS格納領域を備え、かつ、前記主記憶装置は前記補
助記憶装置のOS格納領域に格納されたOSをローディ
ングする手段を有すると共に、前記補助記憶装置のOS
格納領域に格納されたOSを管理するための管理テーブ
ルを備えている計算機システムが提案されている。
【0015】また、他の本発明の目的を達成するため、
上述のオペレーティングシステムの自動入れ替え方法及
びそれを利用した計算機システムにおいて、さらに、自
己診断機能を行うものが提案されている。
【0016】さらに、他の本発明の目的を達成するた
め、上述のオペレーティングシステムの自動入れ替え方
法及びそれを利用した計算機システムにおいて、いわゆ
る復旧処理を行うものが提案されている。
【0017】加えるに、さらに他の本発明の目的を達成
するため、上述のオペレーティングシステムの自動入れ
替え方法及びそれを利用した計算機システムにおいて、
前記自己診断機能による診断結果を格納するようにした
ものが提案されている。
【0018】
【作用】すなわち、上記の本発明のオペレーティングシ
ステムの自動入れ替え方法及びそれを利用した計算機シ
ステムによれば、インストールされた新OSを含む複数
のOSを補助記憶装置のOS格納領域に格納すると同時
に、主記憶装置にはそれら複数のOSを管理する管理テ
ーブルを設けることにより、いわゆる世代管理機能を行
って、ユーザの誤操作や不適切な判断が介入する余地の
ないオペレーティングシステムの自動入れ替え方法と、
これを利用し、計算機システムの保守性を向上すること
が可能となる。
【0019】また、さらに、インストールされた新OS
の自己診断機能を行うことにより、現OSを新OSに自
動で入れ替える際、新OSによりシステムを立上げる前
に、バグ等の障害やシステムとのマッチングを確認する
ことにより、未然に欠陥のある新OSでの計算機システ
ムの動作を防止することが可能になることから、欠陥の
ある新OSによるオンライン動作中でのシステム動作の
停止を防止することが可能になる。
【0020】さらに、上述のオペレーティングシステム
の自動入れ替え方法及びそれを利用した計算機システム
において、いわゆる復旧処理を自動的に行うものを提案
することにより、上記自己診断の結果、欠陥のある新O
Sであることがわかった場合の処理、すなわち、新OS
に代えて、実績のある現OSへの復帰を自動的に行うこ
とにより、上記と同様に、ユーザの誤操作や不適切な判
断が介入する余地のないオペレーティングシステムの自
動入れ替え方法と、これを利用して計算機システムの保
守性を向上することが可能になる。
【0021】最後に、上記新OSの自己診断結果を、特
に当該新OSに欠陥があると判断された場合に、自動的
に保存するようにしたことにより、ユーザの誤操作や不
適切な判断により記録を忘れてしまうことなく、確実に
事後の当該新OSの欠陥原因の分析や解明に利用するこ
とを可能にすることにより、保守性の優れたオペレーテ
ィングシステムの自動入れ替え方法とそれを利用した計
算機システムを提供することが可能になる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付の図面
を参照しながら詳細に説明する。まず、図1には、本発
明のオペレーティングシステムの自動入れ替え方法を利
用する計算機システムの全体構成の概要が示されてい
る。すなわち、この計算機システムは、基本的には、中
央演算装置(CPU)101と、補助記憶装置102
と、主記憶装置118とから構成されている。これら補
助記憶装置102と主記憶装置118との間には、デー
タ転送機能が設けられており、また、この図中には示さ
れていないが、この計算機システムには、さらに、CP
U101からの処理内容や入出力など表示するための、
例えばCRT等から構成される表示装置、あるいは、オ
ペレータからの指令を入力するための、例えばキーボー
ドやマウスなどの入力装置も含まれている。
【0023】上記の補助記憶装置102は、その記憶領
域内にOS格納領域103を備えており、さらに、新O
Sを格納するための新OS格納領域104、現OSを格
納するための現OS格納領域105、旧OSを格納する
ための旧OS格納領域106、そして、診断用OSを格
納するための診断用OS格納領域107を備えている。
また、上記の補助記憶装置102は、例えばハードディ
スクなどの記憶媒体により、後に詳細に説明する主記憶
装置とは個別に分離して構成されている。
【0024】主記憶装置115は、新OS、現OS及び
旧OSの上記補助記憶装置102内におけるアドレスを
記憶するための管理テーブル108と、新OSを診断し
てローディングすべきか否かを判断するための自己診断
開始フラグ109と、上記補助記憶装置102内に格納
されている新OS、現OS及び旧OSの中から上記主記
憶装置118内にOSをローディングするためのOSロ
ーディング手段110と、前記OSローディング手段1
10の働きによって計算機システムを制御するためのO
Sを格納するためのOS格納領域112とを備えてい
る。この主記憶装置118は、さらに、システムにロー
ディングするOSを診断してローディングすべきか否か
を判断するための自己診断プログラム113と、上記自
己診断プログラム113により異常が検出された場合に
OSを元のOSに復旧するための復旧処理プログラム1
14と、OSの入れ替えを実行するするためのOS入れ
替えプログラム115と、OSの入れ替えに伴って新た
なOSを生成するための新OS生成サブプログラム11
6と、さらに、OSを管理するためのOS管理プログラ
ム117が格納されて構成されている。また、上記OS
ローディング手段110は、自己診断開始フラグを検出
するための自己診断開始フラグ検出手段111を内部に
備えている。
【0025】続いて、上記構成からなる計算機システム
における本発明のオペレーティングシステムの自動入れ
替え方法について、図2の本発明のフローチャートを参
照すると同時に、図6に示す従来技術のオペレーティン
グシステムの自動入れ替え方法をも参照しながら、これ
らを比較することにより詳細に説明する。
【0026】まず、従来のOS入れ替え作業において
は、図6に示すように、ユーザは事前に補助記憶装置上
の現OSのバックアップを取っておき(201)、その
後、OSをインストールする(202)。そして、従来
は、新OS生成サブプログラムをオペレータ(ユーザ)
が手動で起動して新OSを生成し(203)、現OS格
納領域に新OSを上塗りして保存することが行われてい
た。そのため、現OSのバックアップはユーザの意識に
任されており、かつ、その入れ替え作業中にオペレータ
(ユーザ)の誤操作や誤判断が介入する余地があった。
【0027】これに対し、本発明の計算機システムによ
れば、図2に示すように、その主記憶装置118上に
は、OS入れ替えプログラム115と新OS生成サブプ
ログラム116が格納されており、かつ、補助記憶装置
102上には、複数のOS(すなわち、新OS、現O
S、旧OS)を格納することが可能なOS格納領域10
3が設けられている。そのため、本発明のOS入れ替え
のフローチャートでは、図2に示すように、まず、ユー
ザによってOSのインストールが行われると(30
1)、その時点で、上記主記憶装置118上のOS入れ
替えプログラム115が働き、これにより、やはり上記
主記憶装置118上の新OS生成サブプログラム116
を起動する(303)。その後、主記憶装置118上の
新OSを、補助記憶装置102上の新OS格納領域10
4へ保存することとなる(304)。以上の2つのステ
ップ(303)と(304)を併せて、本発明では、こ
れを世代管理機能(302a)と称する。
【0028】このように、上記世代管理機能(302
a)では、新OSの自動生成と、同時に、現OSも自動
的に補助記憶装置102上に保存されることから、従来
のように現OSのバックアップをユーザが意識して取っ
ておく必要がなくなる。また、ユーザは新OS生成サブ
プログラム116を手動で起動する必要もなくなり、こ
れによりオペレータ(ユーザ)の誤操作や誤判断による
危険性も低減されることとなる。
【0029】ここで再び図6の従来のOS入れ替え作業
に戻り、従来は、新OSの現OS格納領域105上への
上塗保存の後は、手動入力により、生成した新OSにて
立上げを開始することとなるが(205)、この場合、
この新OSがシステムとマッチするか否かの保証のない
ままシステムに投入していた。そのため、万一、障害が
発生した場合(206)には、上記のステップ(20
1)でバックアップを取っておいた実績のある現OSに
て手動で再立上げ(207)を行って、再度、オンライ
ンを開始(208)しなければならず、ここでも、やは
りオペレータの誤操作や誤判断が介在する余地があっ
た。
【0030】再び図1に戻り、本発明のOS入れ替え方
法では、上述した世代管理機能(302a)に続いて、
上記主記憶装置118上に設けられ、そして、動作確認
の有効性を示す自己診断開始フラグ109と、OSロー
ディング手段110と、その内部に設けられた自己診断
開始フラグ検出手段111と、OS格納領域112と、
さらに、自己診断プログラム113などの働きにより、
自動的に自己診断を行う自己診断機能を行わせるように
している。すなわち、上記の世代管理機能302aにお
ける新OSの自動生成(303)と現OSの保存(30
4)に続いて、新OSの自己診断プログラム113を起
動させて自己診断開始フラグ119をオン状態にし(3
05)、新OSがシステムとマッチするか否かの自己診
断を行う(306)。すなわち、自己の動作確認の有効
性を示すため、自己診断開始フラグ109をオンにす
る。
【0031】この自己診断の結果、問題がない(OK)
と判断された場合には、新OSの立上げを続行する(3
07)。一方、新OSがシステムと何等かの問題がある
場合には(NG)、フローは新OSの立上げを打ち切る
(309)。このように、本発明のOS入れ替え方法で
は、自己診断機能を備えたことにより、高い信頼性で新
OSをオンライン上のシステムに投入することが可能に
なる。また、上記の新OSの立上げを続行するステップ
(307)では、主記憶装置118のOSローディング
手段110が管理テーブル108内から新OSの名称を
検索し、発見したら、次に、補助記憶装置102上のア
ドレスを読み込んで、主記憶装置118上のOS格納領
域112へ新OSをローディングする。このため、新O
Sによって立上げを開始する命令についても、従来のよ
うにオペレータが指示する必要がなく、自動的に行わ
れ、オペレータの誤操作や誤判断が介在する余地がなく
なり、危険性が低減されることとなる。
【0032】その後、新OSでの立上げ続行のステップ
(307)によって新OSでの立上げが成功すると、主
記憶装置118のOS管理プログラム117が起動して
管理テーブル108のOS名称のみを変更する。すなわ
ち、現OSを旧OSへ、そして、新OSを現OSへと変
更する(308)。この場合、管理テーブル108内の
アドレスは変更しないことから、立上げ成功以前は、補
助記憶装置102内の新OS格納領域104に入ってい
たものは新OSであったが、今後は、現OSが格納され
ている現OS格納領域となる。これも、上記補助記憶装
置102上に複数のOSを格納するOS格納領域103
を設けたことにより、ユーザのOS管理の面での負担を
軽減することになる。このようなOS管理プログラム1
17が行う処理も、上記の世代管理機能の一部である。
【0033】一方、既述のように、自己診断のステップ
(306)において、新OSがシステムと何等かの問題
がある場合には(NG)、フローは新OSの立上げを打
ち切り(309)、主記憶装置118上のOSローディ
ング手段110内の自己診断開始フラグ検出手段111
が、自己診断開始フラグ109が立っていることを確認
して、実績のある現OSを主記憶装置118のOS格納
領域112へローディングし、その後、自動的に立上げ
が行われる(310)。これら新OSの立上げを打ち切
り(309)と、現OSによる立上げ開始(310)の
処理を、復旧機能(311)と定義する。
【0034】その後、主記憶装置118のOS管理プロ
グラム117が、管理テーブル108上のOSの名称を
変更する。この場合、新OSについては、その診断結果
を保存した後に消去する(312)。これも、上記補助
記憶装置102上に、新OS、現OS、旧OS、そし
て、診断用OSの4個のOSを格納するOS格納領域1
03を設けたことにより、複数のOSの世代管理が可能
になった(いわゆる、世代管理機能302b)。すなわ
ち、OS管理プログラム117が、新OS診断結果をO
S格納領域103内の診断用OS107内に保存し、管
理テーブル108にも名称と補助記憶装置102のアド
レスを追記する。また、上記の診断結果を補助記憶装置
102内の診断用OS格納領域107に保存することに
よって、新OSで立ち上がらなかった原因を後に究明す
ることが可能になる。その後、主記憶装置118内に格
納されている復旧処理プログラム114が起動して、自
己診断開始フラグ109をオフにし(313)、オンラ
イン開始となる(314)。
【0035】次に、図3により、上記の世代管理機能
(302a)の処理の詳細について説明を行う。OSを
インストールした時点で、主記憶装置118内に格納さ
れたOS入れ替えプログラム115が動作し(40
1)、新OS生成サブプログラム116を起動させる。
この新OS生成サブプログラムは、新OSを生成し(3
03)、この生成した新OSを、補助記憶装置102の
新OS格納領域に格納し(403)、さらに、主記憶装
置118上のOS管理テーブル108にはOS名称と新
OS格納領域のアドレスを登録する(404)。
【0036】このように、OSをインストールした時か
ら新OS格納まで、ユーザなどによるオペレーションが
介入する余地はなく、ユーザは、例えばカートリッジテ
ープを挿入してOS入れ替えプログラムを起動させるだ
けで済む。
【0037】図4には、もう一方の世代管理機能(30
2b)の処理の詳細について説明を行う。なお、従来に
おいては、OSローディング手段110は自分が主記憶
装置118上のOS格納領域112へローディングした
OSの種別をOS管理テーブル108に登録するように
作られていた。
【0038】これに対し、本発明のOS入れ替え方法で
は、主記憶装置118上のOS管理プログラム117
が、前記OSローディング手段110が作成したテーブ
ルを読み込み、読み込んだテーブル内の情報から、OS
ローディング手段110が主記憶装置118にローディ
ングしたOSの属性を判断する。すなわち、OSローデ
ィング手段110は新OSをローディングしたか否かを
判断する(501)。
【0039】その判断の結果、そのOSが新OS(すな
わち、「Y」)であれば、OS管理プログラム117が
管理テーブル108の現OSという名称を旧OSという
名称に、新OSという名称を現OSという名称に変更す
る(502)。このように、名称のみを変更するだけで
あることから、補助記憶装置102上のアドレスには変
更がなく、そのため、自己診断以前には新OS格納領域
104に格納されていた新OSは「現OS」という名称
で管理され、現OS格納領域105に格納されていた現
OSは「旧OS」という名称で管理されることとなる。
すなわち、補助記憶装置102上の格納領域間の移動は
ない。一方、読み込んだOSの属性が新OSでなかった
(すなわち、「N」)場合には、主記憶装置118上の
OS管理プログラム117が管理テーブル108の「新
OS」という名称を「診断用OS」という名称に名称を
変更する(503)。
【0040】図5には、上述の自己診断機能の詳細が示
されている。まず、主記憶装置118上の自己診断開始
フラグ109がオンか否かを判断する(601)が、通
常、この自己診断開始フラグ109はオフに設定されて
いるので、新OS立上げフラグがオンかどうかの条件文
(601)は、「No」のほうに進む。これにより、自
己診断開始プログラム113が自己診断開始フラグ10
9をオンにし(602)、続いて、OSローディング手
段110によって新OSが主記憶装置118上にローデ
ィングされたか否かを判断する(603)。ここで、新
OSのローディングが失敗した(No)時は、再び、上
記の処理(601)へ戻り、自己診断開始フラグ109
の状態を見る。この場合、自己診断開始フラグ109は
オンされているので、自己診断の結果を「NG(不
可)」とする(608)。
【0041】一方、上記のステップ(603)でローデ
ィングが成功すれば(Yes)、割り込み処理や入出力
制御の機能をする基本制御OSにリンクして立上げ処理
を行って、この立上げ処理が成功か否かを判断する(6
04)。この処理が失敗した(No)時は、前述と同
様、上記の処理(601)へ戻り、自己診断の結果を
「NG(不可)」とする(608)。
【0042】上記の立上げ処理(604)が成功(Ye
s)すれば、ユーザ毎に取捨選択した各ソフトウェアレ
パートリの初期化処理が成功したか否かを判断すること
となる(605)。この判断の結果、失敗(No)と判
定される場合には、上記の処理(601)へ戻り、自己
診断の結果を「NG(不可)」とする(608)。一
方、成功(Yes)と判断される場合には、さらに、各
ソフトウェアレパートリの立上げ処理が成功か否かを判
断し(606)、その結果、成功(Yes)と判断され
る場合には、自己診断の結果を「OK(可)」とする
(607)。他方、失敗(No)と判定される場合に
は、上記の処理(601)へ戻って自己診断の結果を
「NG(不可)」とする(608)。
【0043】以上のように、主記憶装置118上の自己
診断プログラム113、OSローディング手段110、
上記OSローディング手段110内の自己診断開始フラ
グ検出手段11、自己診断開始フラグ114を設定する
ことによって、新OSの自己診断が可能となり、これに
より、オンライン開始後のシステムの停止を未然に防止
することが可能になる。
【0044】
【発明の効果】以上の詳細な説明からも明らかなよう
に、本発明のオペレーティングシステムの自動入れ替え
方法、及び、これを利用した計算機システムによれば、
計算機システムにおいてOSを入れ替える際、今までユ
ーザが使用していた現OSのバックアップを取っておく
などの、従来ユーザの意識や判断に任せられていたOS
管理面でのユーザの負担を大幅に低減し、同時に、新O
Sの入れ替え動作を確実にかつ自動的に実行することを
可能にし、ユーザの誤操作や不適切な判断が介入する余
地をなくしてその保守性を向上することが可能になる。
【0045】また、上記の本発明のオペレーティングシ
ステムの自動入れ替え方法、及び、これを利用した計算
機システムによれば、新OSの生成の後に、自動的に自
己診断を行う自己診断機能を設けたことにより、新OS
によるオンライン開始以前に、システムとの適合性を自
動的に判断してオンライン動作中での停止を防止し、熟
練者によれなくても安全で確実なOSの自動入れ替え動
作を可能にする。
【0046】さらに、前記の自己診断機能により異常が
検出された場合には、自動的に実績のある現OSに復旧
することから、新OSとシステムとの不適合時にも、シ
ステムの停止時間を最小限にして計算機システムの最大
限の活用を図ることが出来る。
【0047】また、上記自己動作の確認により異常が検
出された場合には、これを記憶しておき、後にその異常
を詳細に検討して分析することを可能にすることによ
り、計算機システムの保守性を向上することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオペレーティングシステムの自動入れ
替え方法を利用した計算機システムの概略構成を示すブ
ロック図である。
【図2】上記オペレーティングシステムの自動入れ替え
方法の全体の処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】上記図2の処理の一方の世代管理機能の処理の
流れを示すフローチャートである。
【図4】上記図2の処理の他方の世代管理機能の処理の
流れを示すフローチャートである。
【図5】上記図2の処理における自己診断機能の処理の
流れを示すフローチャートである。
【図6】上記図2の本発明のオペレーティングシステム
の自動入れ替え方法の動作を比較しながら説明するた
め、従来技術におけるオペレーティングシステムの自動
入れ替え方法の一例を示したフローチャートである。
【符号の説明】
101 中央演算処理装置(CPU) 102 補助記憶装置 103 OS格納領域 104 新OS格納領域 105 現OS格納領域 106 旧OS格納領域 107 診断用OS格納領域 108 管理テーブル 109 自己診断開始フラグ 110 OSローディング手段 111 自己診断開始フラグ検出手段 112 OS格納領域 113 自己診断プログラム 114 復旧処理プログラム 115 OS入れ替えプログラム 116 新OS生成サブプログラム 117 OS管理プログラム 118 主記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 浩二 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 樫村 伸哉 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 藤本 肇 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日立プロセスコンピュータエンジニアリ ング株式会社内 (72)発明者 安永 輝幸 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日立プロセスコンピュータエンジニアリ ング株式会社内 (72)発明者 金子 茂則 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 西山 修治 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社日立製作所大みか工場内 (56)参考文献 特開 平4−239321(JP,A) 特開 平5−81036(JP,A) 特開 平3−74724(JP,A) 特開 平3−139719(JP,A) 特開 平4−113421(JP,A) 実開 平3−74045(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 9/06 - 9/445

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種のソフトウェアレパートリを取捨
    選択することができる計算機システムにおけるOSの自
    動入れ替え方法において、 計算機システムは自己診断手段を持ち、新OSをインス
    トールすると共に、自己診断手段を動作させての自己診
    断時に該新OSを立ち上げてこの新OSの立ち上げ処理
    チェック、及び上記ソフトウェアレパートリの初期化処
    理チェック並びにソフトウェアレパートリの立ち上げ処
    理チェックを行うものとしたOSの自動入れ替え方法。
  2. 【請求項2】 複数種のソフトウェアレパートリを取捨
    選択することができる計算機システムにおけるOSの自
    動入れ替え方法において、 計算機システムは自己診断手段を持ち、新OSをインス
    トールし該OSに対応するように上記ソフトウェアレパ
    ートリを生成し、自己診断手段を動作させての自己診断
    時に該新OSを立ち上げてこの新OSの立ち上げ処理の
    チェック、及び生成したソフトウェアレレパートリの初
    期化処理チェック並びにこのソフトウェアレパートリの
    立ち上げ処理のチェックを行うものとしたOSの自動入
    れ替え方法。
  3. 【請求項3】 複数種のソフトウェアレパートリを取捨
    選択することができる計算機システムにおいて、 新OSをインストールすると共に現OSを退避させるO
    S入れ替え手段と、該新OSを立ち上げて立ち上げ処理
    チェック、及び上記ソフトウェアレパートリの初期化処
    理チェック並びにソフトウェアレパートリの立ち上げ処
    理チェックを行い、これらのチェックで否定であれば、
    現OSを新OSに代替させる自己診断手段と、を有する
    計算機システム。
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