JP3048601U - キャラクター表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】薄く軽量で容易に持ち運ぶことができるほか、
設置上の制約を少なくして各種のキャラクターを訴求力
に富む表示態様のもとで表示する。 【解決手段】保形性を有するバックパネル１２と、該バ
ックパネル１２の面上に点滅制御を自在に添着される１
以上の面状発光素子１６からなるＥＬパネル１５と、該
ＥＬパネル１５の発光色との関係で定まる補色領域２２
と１群の通孔２５からなる透光部２６（キャラクター表
示部２４）により形成される非補色領域２３とを備えて
ＥＬパネル１５に覆設される透光性を有するフィルムシ
ート２１とを一体的に組み合わせることによりキャラク
ター表示装置１１を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、厚さが薄く軽量で容易に持ち運ぶことができるほか、設置場所にお ける設置上の制約を少なくして各種のキャラクターを好適に表示することができ るキャラクター表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ＥＬパネルのような発光板を利用して顧客に対する広告・宣伝を行ったり、そ の他の各種の視覚情報を表示することができる表示媒体としては、例えば特開平 ４−１１６６８４号公報に開示されている「表示板体」などが既に提案されてい る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記従来例を含む公知技術による場合には、構造が複雑になってその 取付けとその後の保守作業とが煩雑になったり、全体重量が重くなって持ち運び に不便であるなどの不具合があった。

【０００４】 また、上記公知例による場合は、比較的低輝度の発光板から必ずしも十分な発 光性能を引き出すことができないという構造上の制約もあって、キャラクター表 示面に対し訴求力に富むキャラクターを表示することができない不具合もあった 。

【０００５】 本考案は従来技術にみられた上記課題に鑑み、厚さが薄く軽量で容易に持ち運 ぶことができるほか、設置場所における設置上の制約を少なくして各種のキャラ クターを訴求力に富む表示態様のもとで表示することができるキャラクター表示 装置を提供することにその目的がある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 本考案は上記目的を達成すべくなされたものであり、その構成上の特徴は、保 形性を有するバックパネルと、該バックパネルの面上に点滅制御を自在とした１ 以上の面状発光素子を添着してなるＥＬパネルと、該ＥＬパネルの発光色と補色 の関係にある補色領域と非補色の関係にある非補色領域とを備えて前記ＥＬパネ ルに覆設される透光性のあるフィルムシートとを一体的に組み合わせたことにあ る。

【０００７】 この場合、フィルムシートにおける前記非補色領域は、散点状に穿設した通孔 の集合からなる透光部により形成される少なくとも１以上のキャラクター表示部 とするのが望ましく、さらには、ＥＬパネルの発光色を青緑色とし、フィルムシ ートの補色領域をピンク色とするのが好ましい。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１は、本考案の一例を示す正面図であり、図２は、図１におけるＡ−Ａ線矢 視方向での縦断面図である。

【０００９】 これらの図によれば、本考案に係るキャラクター表示装置１１の全体は、バッ クパネル１２とＥＬパネル１５とフィルムシート２１とを一体的に組み合わせる ことにより構成されている。

【００１０】 このうち、バックパネル１２は、保形性を有し薄くて軽量な発泡スチロール材 により形成されているものを好適に用いることができるほか、保形性と可撓性と を兼備するフィルム基材や薄い板状合成樹脂材など、ＥＬパネル１５の全面を背 面側から支持し得る大きさを備えた適宜の板状素材からなるものを用いることが できる。

【００１１】 ＥＬパネル１５は、図３に示すように、適宜大きさの方形形状を呈して形成さ れている１以上の面状発光素子１６の背面側に各別に端子板１７を付設し、該端 子板１７を介して接続されたリード線１８に対し図示しない給電制御装置により 給電を制御することにより、その点滅制御が自在となってバックパネル１２の面 上に接着剤で接着するなどして添着されている。なお、この場合に用いられる面 状発光素子１６は、図示例のように横方向に各５枚を上下二列に配列させた計１ ０枚を用いるなど、所望に応じた１枚以上の任意の数を適宜用いてＥＬパネル１ ５を形成することができる。

【００１２】 この場合における面状発光素子１６は、例えば青緑色などのように所望に応じ て適宜選択される任意の発光色が得られるものを用いることができる。また、面 状発光素子１６自体は、薄膜形交流タイプのものを好適に用いることができるほ か、必要により厚膜形交流タイプ，薄膜形直流タイプ，厚膜形直流タイプのいず れを用いるものであってもよい。

【００１３】 一方、ＥＬパネル１５に覆設されるフィルムシート２１は、ＥＬパネル１５を 発光させた際にその透過を許す透光性が付与されて形成されている。しかも、フ ィルムシート２１は、ＥＬパネル１５の側の発光色と補色の関係にある色彩から なる補色領域２２と、発光色と非補色の関係にある色彩もしくは図１に示すよう な１群となった通孔２５からなる非補色領域２３とを備えて形成されている。具 体的には、ＥＬパネル１５からの発光色が青緑色であれば、補色領域２２をピン ク色で形成するとともに、非補色領域２３を散点状に穿設した通孔２５の集合か らなる透光部２６により形成することができる。

【００１４】 しかも、１群としての通孔２５により形成される透光部２６は、文字や図形や 記号などの視覚情報として機能する適宜形状のキャラクターを看取することがで きる１以上のキャラクター表示部２４として表示するのが望ましい。また、非補 色領域２３としての透光部２６は、切欠面や透明面として形成することもできる 。

【００１５】 なお、本考案に係るキャラクター表示装置１１は、耐久性や耐候性を高めるた めに、少なくともその表出面を透明保護フィルムなどの保護素材を用いて覆って おくのが望ましく、その利用態様についても広告表示用の媒体としてのほか、工 事現場などにおける注意喚用の媒体として有効に使用することができる。また、 実際に設置する際には、その周縁部に囲枠材を取着させた上で壁面等に取り付け るのが好ましい。

【００１６】 本考案はこのようにして構成されているので、リード線１８を介して個々の面 状発光素子１６に電圧を印加することにより、ＥＬパネル１５の全面を発光させ ることができ、その光は透光性のあるフィルムシート２１を経て外部から目視す ることができることになる。

【００１７】 しかも、フィルムシート２１には、ＥＬパネル１５の発光色と補色の関係にあ る色彩からなる補色領域２２と、発光色と非補色の関係にある非補色領域２３と を備えて形成されているので、補色領域２２は白色となって、非補色領域２３は ＥＬパネル１５の発光色を基調とする色彩となってそれぞれ目視されることにな る。

【００１８】 この場合、ＥＬパネル１５の発光色は青緑色とし、フィルムシート２１の補色 領域２２はピンク色とし、非補色領域２３は散点状に穿設した１群の通孔２５か らなる透光部２６により形成し、該透光部２６を文字等の視覚情報からなるキャ ラクターとして看取し得る１以上のキャラクター表示部２４としてあるときは、 外部からフィルムシート２１を目視する者に対し、十分な発光性能を引き出しな がら白地ベースのもとで青緑色のキャラクター表示部２４を印象深くくっきりと 表示できることになる。

【００１９】 したがって、看者は、ＥＬパネル１５の点滅により明暗が繰り返されるキャラ クター表示部２４を注目する結果、これを目視することにより文字や図形や記号 などの視覚情報を直ちに印象深く理解することができることになる。

【００２０】 また、キャラクター表示装置１１の全体は、薄くて軽く形成されているので、 仮に表示面の面積が比較的大きなものとなっても容易に持ち運ぶことができるほ か、設置場所における設置上の制約も少なくすることができるので、種々の設置 場所において各種のキャラクターを訴求力に富む表示態様のもとで表示すること もできる。

【００２１】 さらに、キャラクター表示装置１１自体は、構造が簡単で軽量であることから 簡単に取付けてその後の保守作業も簡素化することができるほか、耐久性や耐候 性を高めての設置も極く容易に行うことができる。

【００２２】 なお、フィルムシート２１における非補色領域２３を、透光部２６に替えてＬ パネル１５の発光色と非補色の関係にある色彩で形成したり、切欠面や透明面で 形成した場合であっても、透光部２６と同様にキャラクター表示部２４を印象深 くくっきりと表示できる。

【００２３】

【考案の効果】

以上述べたように本考案によれば、ＥＬパネルの全面を発光させることにより フィルムシートの補色領域は白色となって、非補色領域はフィルムシートを通じ てその発光色を基調とした色彩となってそれぞれ外部から目視される結果、例え ばＥＬパネルの発光色が青緑色で、フィルムシートの補色領域がピンク色で、非 補色領域が透光部で形成されている場合には、該透光部により形成されるキャラ クター表示部を目視する者に対し、十分な発光性能を引き出しながら白地ベース のもとで青緑色の各種のキャラクターを印象深くくっきりと看取させることがで きる。

【００２４】 したがって、看者は、ＥＬパネルの点滅により明暗が繰り返されるキャラクタ ー表示部を注目する結果、これを目視することにより文字や図形や記号などの視 覚情報を直ちに印象深く理解することができるに至る。

【００２５】 また、キャラクター表示装置の全体は、薄くて軽く形成されているので、仮に 表示面の面積が比較的大きなものとなっても容易に持ち運ぶことができるほか、 設置場所における設置上の制約も少なくすることができるので、種々の設置場所 において各種のキャラクターを訴求力に富む表示態様のもとで表示することもで きる。

【００２６】 さらに、キャラクター表示装置自体は、構造が簡単で軽量であることから簡単 に取付けてその後の保守作業も簡素化することができるほか、耐久性や耐候性を 高めての設置も極く容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一例を示す正面図。

【図２】図１におけるＡ−Ａ線矢視方向での縦断面図。

【図３】本考案におけるＥＬパネルの構成例を示す背面
図。

【符号の説明】

１１ キャラクター表示装置 １２ バックパネル １５ ＥＬパネル １６ 面状発光素子 １７ 端子板 １８ リード線 ２１ フィルムシート ２２ 補色領域 ２３ 非補色領域 ２４ キャラクター表示部 ２５ 通孔 ２６ 透光部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 保形性を有するバックパネルと、該バッ
   クパネルの面上に点滅制御を自在とした１以上の面状発
   光素子を添着してなるＥＬパネルと、該ＥＬパネルの発
   光色と補色の関係にある補色領域と非補色の関係にある
   非補色領域とを備えて前記ＥＬパネルに覆設される透光
   性のあるフィルムシートとを一体的に組み合わせたこと
   を特徴とするキャラクター表示装置。
2. 【請求項２】 フィルムシートにおける前記非補色領域
   は、散点状に穿設した通孔の集合からなる透光部により
   形成される少なくとも１以上のキャラクター表示部であ
   ることを特徴とする請求項１記載のキャラクター表示装
   置。
3. 【請求項３】 ＥＬパネルの発光色を青緑色とし、フィ
   ルムシートの補色領域をピンク色としたことを特徴とす
   る請求項１または２記載のキャラクター表示装置。