JP3048355U - 引出し用ロック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍵で施錠した後、完全に閉めてなかった引出
しを自動復位し自動ロックできる引出し用ロック装置の
提供。 【解決手段】 ロックヘッド、連動棒、固定座、スライ
ドブロック、ラッチ片、弾性部材、及び係合装置を包括
し、その中、係合のラッチ旋回片に一つのクラッチ板が
嵌合され、周知のラッチ旋回片の凸柱がクラッチ板上に
設けられ、一つのバネの２端がクラッチ端とラッチ旋回
片に固定され、両者がある固定角度に制限され、こうし
て該係合装置がロックヘッドがロックされた後に、未だ
閉じられてない引出しを直接押し込み、同時にロック状
態を保持するようにしてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の引出し用ロック装置に関し、鍵で引出しに施錠すると、その後 、完全に閉めてない引出しを自動的に復位させて自動ロックする装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

多くの工具箱及び整理ダンス収納箱には、その活動性と利便性を増加するため に、底端にキャスターが設けられている。また、使用者が物品を出し入れするの に便利であるように、工具箱や整理ダンスの引出しは相当大きく引き出せるよう になっているが、複数の引出しを同時に引き出した場合、工具箱或いは収納箱の 重心が不安定となり前に倒れて事故を発生することがある。このため、すでに、 一回に一つしか引き出せず転倒防止できる安全ロック構造が提供されており（図 １参照）、それは、ロックヘッド１を含み、該ロックヘッド１の後端のロックコ アには凹溝１１が設けられ、該凹溝１１内に一つの連動棒２の一端が係止され、 連動棒２の別端がタンス本体内側上面後端に固定された固定座３を貫通し、該固 定座３に左右の直線運動可能なスライドブロック４が嵌められ、該スライドブロ ック４がコ形を呈し、該スライドブロック４の一側の上下二つの水平部分に貫通 孔４１が設けられ、該スライドブロック４の直立部分に二つの貫通孔４２、４３ が設けられ、その中、一つの貫通孔４２を上記連動棒２の後端が貫通し、もう一 つの貫通孔４３が該スライドブロック４の直立部分の内側に装着されたバネ片４ ４の末端が貫通し、別に一つのラッチ旋回片９（図２参照）が設けられ、該ラッ チ旋回片９が一つの長条板状とされてその上に若干の貫通孔９１が設けられ、該 ラッチ旋回片９の一側に中心軸９２が固定され、該中心軸９２の二端が該ラッチ 旋回片９外に突出し、並びにそれぞれタンス本体内上下両端に固定された固定座 ３の貫通孔３１に挿入され、該ラッチ旋回片９のもう一側の上端に一つの凸柱９ ３が固定され、別に一つの弾性部材５が設けられ、該弾性部材５の二端が上端の 固定座３とラッチ旋回片９の上端の凸柱９３に固定されている。別に平板状を呈 する一つのラッチ片６が設けられ、該ラッチ片６の後端に折れ曲がった溝６１が 設けられて引出し７に固定される。以上の構造により、鍵でロックヘッド１を開 けて時計回りに回転させると、連動棒２が同時に回転しスライドブロック４を左 に押し、それによりバネ片４４が凸柱９３を押してラッチ旋回片９を時計回りに ある角度回転させ、ラッチ旋回片９の貫通孔９１がラッチ片６上のフック６２を 離脱し、このとき引出し７が外に引出し可能となり、任意の引出し７を引き出す と、引出し７のラッチ片６後端の溝６１の左斜面６３がラッチ旋回片９を押して 動かし、並びに弾性部材５の力によりラッチ旋回片９が先の係合状態の位置に回 復し、その他の引出しが引出し不能とされ、先に引き出された引出し７が閉じら れた時に、ラッチ片６後端の溝６１の右斜面６４及び弾性部材５の力によりラッ チ旋回片９が押されて開いた状態となる。こうして使用者がさらに任意の一つの 引出しを引き出すことができ、こうして一度にただ一つの引出しのみ引き出せる ようにする目的が達成されている。前述の構造は確実にタンスの転倒を防止する 目的を達成しているが、もし鍵でロックヘッド１を逆時計方向に回して連動棒２ を動機回転させ、スライドブロック４を右に移動させて、スライドブロック４下 方の貫通孔４１の縁で凸柱９３を押し動かしてラッチ旋回片９を逆時計回りにロ ック位置に戻す場合、もし未だ閉じてない引出しがあるとそれは閉じることがで きなくなり、再び鍵でロックヘッド１を回す必要が生じ、面倒で不便であり、も し使用者がロックヘッド１がすでにロック状態にあることを知らずに引出し７を 閉じようとすると、ラッチ片６がラッチ旋回片９に衝突して損壊をもたらす場合 があった。

【０００３】 このように、周知の引出しロック構造は、実際の応用上、使用に不便で、また 不注意による損壊を形成しやすいという欠点を有しており、その改善が待たれて いた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は一種の引出し用ロック装置を提供することを課題とし、該装置は、ロ ックヘッド、連動棒、固定座、スライドブロック、ラッチ片、弾性部材、及び係 合装置を包括し、その中、係合のラッチ旋回片に一つのクラッチ板が嵌合され、 周知のラッチ旋回片の凸柱がクラッチ板上に設けられ、一つのバネの２端がクラ ッチ端とラッチ旋回片に固定され、両者がある固定角度に制限され、こうして該 係合装置がロックヘッドがロックされた後に、未だ閉じられてない引出しを直接 押し込み、同時にロック状態を保持するようにしてあるものとする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、一つのロックヘッド１を含み、該ロックヘッド１の後端の ロックコアに凹溝１１が設けられ、該凹溝１１内に一つの連動棒２の一端が固定 され、連動棒２の別端がタンス本体内側上面と下面の後端に固定された固定座３ の中の上面の固定座３と該固定座３に左右の直線運動可能に嵌められたスライド ブロック４を貫通し、該スライドブロック４がコ形を呈し、該スライドブロック ４の一側の上下二つの水平部分に貫通孔４１が設けられ、該スライドブロック４ の前側の直立部分に二つの貫通孔４２、４３が設けられ、その中、左の貫通孔４ ２に上記連動棒２の後端が貫通して連動棒２によるスライドブロック４の駆動に 利用され、右の貫通孔４３を該スライドブロック４の直立部分の内側に装着され たバネ片４４の一端が貫通し、別に一つの弾性部材５が設けられ、該弾性部材５ の二端が上方の固定座３とラッチ旋回片８１上端の凸柱８２１に固定され、別に 一つのラッチ片６が設けられ、該ラッチ片６が平板状とされて後端に折れ曲がっ た溝６１が設けられ、該ラッチ片６が引出し７に固定され、さらに一つの係合装 置８が設けられ、 該係合装置８が、一つのラッチ旋回片８１を含み、該ラッチ旋回片８１が長条板 体とされてその上に若干の貫通孔８１１が設けられ、該ラッチ旋回片８１の一側 に一つの中心軸８１２が固定され、該中心軸８１２の二端が該ラッチ旋回片８１ 外に突出し、このほか、該ラッチ旋回片８１の別の一側の上端に一つの貫通孔８ １３が設けられ、上記係合装置８がさらに一つのクラッチ板８２を含み、該クラ ッチ板８２の一側の前後二端に一つの凸柱８２１と一つの貫通孔８２２が設けら れ、クラッチ板８２上の凸柱８２１と貫通孔８２２の間の位置に下向きに折れ曲 がった押しブロック８２３が設けられ、該クラッチ板８２上の別の一側に一つの 貫通孔８２４が設けられ、上記係合装置８がさらに一つの弾性部材８３を含み、 該弾性部材８３の二端がラッチ旋回片８２の貫通孔８１３とクラッチ板８２の貫 通孔８２４に固定され、以上の構成からなる引出し用ロック装置としている。

【０００６】 請求項２の考案は、係合装置中に使用されている弾性部材が引張りバネとされ た、請求項１に記載の引出し用ロック装置としている。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図３、４を参照されたい。本考案の引出し用ロック装置は、一つのロックヘッ ド１を含み、該ロックヘッド１の後端のロックコアには凹溝１１が設けられ、該 凹溝１１内に一つの連動棒２の一端が固定され、連動棒２の別端がタンス本体内 側上面後端に固定された固定座３を貫通し、該固定座３に左右の直線運動可能な スライドブロック４が嵌められ、該スライドブロック４がコ形を呈し、該スライ ドブロック４の一側の上下二つの水平部分に貫通孔４１が設けられ、該スライド ブロック４の前側の直立部分に二つの貫通孔４２、４３が設けられ、その中、一 つの貫通孔４２を上記連動棒２の後端が貫通し、もう一つの貫通孔４３が該スラ イドブロック４の直立部分の内側に装着されたバネ片４４の末端が貫通し、別に 一つの弾性部材５が設けられ、該弾性部材５の上端が固定座３と係合装置８中の クラッチ板８２の上端の凸柱８２１に固定され、また、一つのラッチ片６が設け られ、該ラッチ片６が平板状とされ、後端に折れ曲がった溝６１が設けられ、該 ラッチ片６が引出し７に固定され、さらに一つの係合装置８が設けられ、該係合 装置８は、一つのラッチ旋回片８１を含み、該ラッチ旋回片８１が長条板体とさ れてその上に若干の貫通孔８１１が設けられ、該ラッチ旋回片８１の一側に一つ の中心軸８１２が固定され、該中心軸８１２の二端が該ラッチ旋回片８１外に突 出し、このほか、該ラッチ旋回片８１の別の一側の上端に一つの貫通孔８１３が 設けられ、上記係合装置８はさらに一つのクラッチ板８２を含み、該クラッチ板 ８２の一側の前後二端に一つの凸柱８２１と一つの貫通孔８２２が設けられ、ク ラッチ板８２上の凸柱８２１と貫通孔８２２の間の位置に下向きに折れ曲がった 押しブロック８２３が設けられ、該クラッチ板８２上の別の一側に一つの貫通孔 ８２４が設けられ、上記係合装置８はさらに一つの弾性部材８３を含み、該弾性 部材８３の二端がラッチ旋回片８２の貫通孔８１３とクラッチ板８２の貫通孔８ ２４に固定され、該二つの貫通孔８１３、８２４の距離が引き縮められてクラッ チ板８２下方の押しブロック８２３がラッチ旋回片８１を押さえて両者がある固 定角度を保持するようにしてあり、また、該弾性部材８３の力によりラッチ旋回 片８１が凸柱８２１の移動に伴い回転可能とされ、さらに、クラッチ板８２の貫 通孔８２２がラッチ旋回片８１の中心軸８１２の上方に嵌合し、さらに該中心軸 ８１２の二端がそれぞれタンス本体内上下両端の固定座３の貫通孔３１内に挿入 されている。

【０００８】 本考案のロックヘッド１が逆時計回りに回されてロックされると、連動棒２が 同期回転してスライドブロック４下方の貫通孔４１の縁がクラッチ板８２上の凸 柱８２１を押し動かして係合装置８中のラッチ旋回片８１上の貫通孔８１１をラ ッチ片６のフック６２に係合させて引出しをロック状態となす。このとき、未だ 閉じられていない引出し７があっても、その引出し７を内に押せば、引出し７の ラッチ片６前端の右斜面６４がラッチ旋回片８１を押し開いて時計方向にある角 度回転させ（図５、６参照）、ただしクラッチ板及びスライドブロックは不動で あり、引出し７が定位置まで押し込まれると、ラッチ旋回片８１が弾性部材８３ の提供する引張り力により先のロック位置に回復するため、全部の引出しがいず れもロック状態となる。

【０００９】 以上の説明は本考案の望ましい実施例についてのものであり、本考案の請求範 囲を限定するものではなく、本考案の内容に基づく改変で、その発生する効果と 特徴が本考案の実施例に類似しているもので、当業者により容易に思いつくもの は、いずれも本考案の請求範囲に属する。例えば、本考案中の弾性部材８３の二 端が固定されているラッチ旋回片８２の貫通孔８１３とクラッチ板８２上の貫通 孔８２４はその他の方式に変更可能である。

【００１０】

【考案の効果】

本考案の引出し用ロック装置は、簡単な構造で実施並びに使用しやすい特徴を 有し、引出しをロックする時に、まだ完全に閉めていない引出しがあった時にも それを自動ロックでき、それにより不注意からロック構造を損壊するのを防止す ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知の引出し用ロック装置の分解斜視図であ
る。

【図２】周知のラッチ旋回片の斜視図である。

【図３】本考案の分解斜視図である。

【図４】本考案の係合装置の分解斜視図である。

【図５】本考案のロック後の係合装置の引出し押し込み
時の動作表示図である。

【図６】本考案のロック後の係合装置の引出し押し込み
後の動作表示図である。

【符号の説明】

１ ロックヘッド １１ 凹溝 ２ 連動棒 ３ 固定座 ３１ 貫通孔 ４ スライドブロック ４１ 貫通孔 ４２ 貫通孔 ４３ 貫通孔 ４４ バネ片 ５ 弾性部材 ６ ラッチ片 ６１ 溝 ６２ フック ６３ 左斜面 ６４ 右斜面 ７ 引出し ８ 係合装置 ８１ ラッチ旋回片 ８１１ 貫通孔 ８１２ 中心軸 ８１３ 貫通孔 ８２ クラッチ板 ８２１ 凸柱 ８２２ 貫通孔 ８２３ 押しブロック ８２４ 貫通孔 ８３ 弾性部材 ９ ラッチ旋回片 ９１ 貫通孔 ９２ 中心軸 ９３ 凸柱

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つのロックヘッド１を含み、該ロック
   ヘッド１の後端のロックコアに凹溝１１が設けられ、該
   凹溝１１内に一つの連動棒２の一端が固定され、連動棒
   ２の別端がタンス本体内側上面と下面の後端に固定され
   た固定座３の中の上面の固定座３と該固定座３に左右の
   直線運動可能に嵌められたスライドブロック４を貫通
   し、該スライドブロック４がコ形を呈し、該スライドブ
   ロック４の一側の上下二つの水平部分に貫通孔４１が設
   けられ、該スライドブロック４の前側の直立部分に二つ
   の貫通孔４２、４３が設けられ、その中、左の貫通孔４
   ２に上記連動棒２の後端が貫通して連動棒２によるスラ
   イドブロック４の駆動に利用され、右の貫通孔４３を該
   スライドブロック４の直立部分の内側に装着されたバネ
   片４４の一端が貫通し、別に一つの弾性部材５が設けら
   れ、該弾性部材５の二端が上方の固定座３とラッチ旋回
   片８１上端の凸柱８２１に固定され、別に一つのラッチ
   片６が設けられ、該ラッチ片６が平板状とされて後端に
   折れ曲がった溝６１が設けられ、該ラッチ片６が引出し
   ７に固定され、さらに一つの係合装置８が設けられ、該
   係合装置８が、一つのラッチ旋回片８１を含み、該ラッ
   チ旋回片８１が長条板体とされてその上に若干の貫通孔
   ８１１が設けられ、該ラッチ旋回片８１の一側に一つの
   中心軸８１２が固定され、該中心軸８１２の二端が該ラ
   ッチ旋回片８１外に突出し、このほか、該ラッチ旋回片
   ８１の別の一側の上端に一つの貫通孔８１３が設けら
   れ、上記係合装置８がさらに一つのクラッチ板８２を含
   み、該クラッチ板８２の一側の前後二端に一つの凸柱８
   ２１と一つの貫通孔８２２が設けられ、クラッチ板８２
   上の凸柱８２１と貫通孔８２２の間の位置に下向きに折
   れ曲がった押しブロック８２３が設けられ、該クラッチ
   板８２上の別の一側に一つの貫通孔８２４が設けられ、
   上記係合装置８がさらに一つの弾性部材８３を含み、該
   弾性部材８３の二端がラッチ旋回片８２の貫通孔８１３
   とクラッチ板８２の貫通孔８２４に固定され、以上の構
   成からなる引出し用ロック装置。
2. 【請求項２】 係合装置中に使用されている弾性部材が
   引張りバネとされた、請求項１に記載の引出し用ロック
   装置。