JP3048045U - 和風の化粧紙器 - Google Patents

和風の化粧紙器

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JP3048045U
JP3048045U JP1997009167U JP916797U JP3048045U JP 3048045 U JP3048045 U JP 3048045U JP 1997009167 U JP1997009167 U JP 1997009167U JP 916797 U JP916797 U JP 916797U JP 3048045 U JP3048045 U JP 3048045U
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Inventor
登み子 荒井
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登み子 荒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植物繊維が持つ靱やかで温もりのある風合い
を活かして表面に和紙地の千切り模様を表現した美的価
値の高い和風の化粧紙器を提供すること。 【解決手段】 植物繊維を所定の器形状に熱圧成形した
下地素器の表面に和紙地を貼着被覆して皺模様を形成
し、さらに同和紙地の所要部位に和紙の千切り片を配し
て千切り形象を描出固定した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、植物繊維(特に、好ましくは楮、三叉、雁皮などの和紙繊維) が持つ靱やかで温もりのある風合いを活かして表面に和紙地の千切り模様を表現 した和風の化粧紙器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、飾り皿や飾り壷などのごとき屋内装飾品は、稀に貴金属製や鉄製や銅製 など金属製のものもあるにはあったが、陶磁器製のものが一般的であって、それ なりの美的特徴を有するとしても、印象的には硬く冷たい無機質的な感じを否む ことができなかった。
【0003】 しかも、これら従来の飾り器は、何処かに当たったり、落としたりして衝撃を 受けたときには、金属製のものは変形あるいは傷付き易く、また陶磁器製のもの は割れたり欠けたりし易くて、常に、鑑賞価値が損なわれる危険に曝されている といっても過言ではない。
【0004】 ところで、茶道や能楽、それに禅文化の影響の下で磨き抜かれた日本人の美的 感覚は、近来の西洋的風習・欧米崇拝の影響を受けて多少変化してきているが、 生来的に派手さよりも古雅の味わい、絢爛豪華よりも侘と寂、また濃厚さよりも 淡白さを好むのであって、最近の如く極端に洋風化が進んで無味乾燥化してきた 日常生活の中では、却って、置物や日用品一つを選択する場合にも和風の物品を 求める傾向が強くなってきているのである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、従来の飾り器に前述のごとき問題があったのに鑑みて為されたもの であって、植物繊維が持つ靱やかで温もりのある風合いを活かして表面に和紙地 の千切り模様を表現した和風の化粧紙器を提供することを技術的課題とするもの である。
【0006】 また、本考案の他の技術的課題は、日用の美術工芸品として、また鑑賞用の置 物として役立つ美的価値の高い和風の化粧紙器を安価に提供することにある。
【0007】 さらに、本考案の他の技術的課題は、破損し難くて、しかも時を経るに従って 古雅の風合いが漸増してゆくところの、愛蔵物にするに適した和風の化粧紙器を 提供するにある。
【0008】
【課題を解決するために採用した手段】
本考案者が上記技術的課題を解決するために採用した手段を、添附図面を参照 して説明すれば、次のとおりである。。
【0009】 即ち、本考案は、植物繊維を所定の器形状に熱圧成形した下地素器1の表面に 和紙地2を貼着被覆することによって皺模様21を形成するという和紙貼着による 皺付装飾手段と、この皺模様を形成して前記下地素器1表面を被覆せる和紙地2 の所要部位に和紙の千切り片31・31・・・・を配して千切り形象3・3・・・・を描出す るという千切り模様装飾手段とを巧みに取り合わせることによって美的価値の高 い和風の化粧紙器を提供した点に特徴がある。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の構成を添附図面に図示した実施形態に基いて、更に詳しく説明 する。なお、図1は本考案を銘々皿として具体的に適用した実施形態の斜視説明 図、図2は同実施形態品の内部構造を示した断面説明図である。
【0011】 図1および図2において、符号1で指示するものは、直径13cmの円形小皿形状 の下地素器である。この下地素器1は、楮、三叉、雁皮等の靱皮繊維にトロロア オイを加えた捏和物を堆積して 150kg/cm2 の圧力で円形小皿形状に圧縮すると 同時に脱水し、80℃の温度で30分間ホットプレスすることによって作製した ものである。
【0012】 符号2で指示するものは上記下地素器1の表面を浅緑と肌色に色分けして貼着 された手揉み和紙地であり、その表面には手揉みによって形成された微細な折り 目の小皺が全体的に美しい皺模様21を形成している。なお、こゝに手揉み和紙と いうのは、鳥の子紙、奉書紙、千代紙等を小皺が無数に出来るように揉み加工を 施して拡展させた小皺の出来た和紙を意味する。
【0013】 符号3で指示するものは、上記下地素器1を貼着被覆している和紙地2の表面 に施された千切り形象であり、和紙を様々な花弁や梅枝の形状等に毟り千切った 複数色の和紙の千切り片31・31・・・・を和紙地2に付着させることによって枝頭の 梅花を描出している。
【0014】 本明細書および図面に具体的に開示する本考案の実施形態は概ね上記のとおり であるが、本考案の技術的範囲は前述の実施形態例に限定されるものでは決して なく、「実用新案登録請求の範囲」の記載内において種々の設計変更例が含まれる ことは云うまでもない。
【0015】 例えば、本考案の上記実施形態にあっては、本考案は銘々皿として構成されて いるけれども、お盆や壷、あるいは筆立て等として実施することも可能であり、 これら器としての形状変化が本考案の技術的範囲に属することは自明である。
【0016】 また、本考案の化粧紙器は、和紙の感触や温もりを重視して表面加工を施さず に提供することも可能であるが、下地素器1の表面を被覆せる和紙地2、および その上を装飾せる千切り形象3の表面に漆その他合成樹脂の皮膜を形成して光沢 や耐水性を付与することも当然に可能であり、これらの付加変更も本考案の技術 的範囲に属するものである。
【0017】
【考案の効果】 以上、実施形態を挙げて説明したとおり、本考案の化粧紙器にあっては、植物 繊維を所定の器形状に熱圧成形された下地素器表面が和紙地で被覆されて皺模様 を形成しているのに加えて、この皺模様の上には千切り和紙片が巧みに配されて 美しい千切り形象を描出しているので、独特の和風の情趣が遺憾なく発揮されて 日用の美術工芸品としても、また鑑賞用の置物としても十分に通用する高い美的 価値を感得させ得る。
【0018】 また、本考案の化粧紙器は、全体が自然の植物繊維によって組成されているの で、従来の陶磁器製や金属製の置物・器物類の如く割れたり掛けたり、あるいは 凹んだりして鑑賞価値が減退される惧れもないだけでなく、却って、時を経るに 従って古雅の風合いが増してゆくから、愛蔵物としても好適の資質を有する。
【0019】 さらに、本考案の化粧紙器における皺模様や千切り形象は、和紙の靱やかさと 温もりを活かすことができるので、古雅の味わいや侘と寂、そして上善に位する 偏味のない淡白な情趣を顕現するのにも適している。
【0020】 このように本考案によれば、従来の陶磁器製や金属製の置物・器物類とは異質 の古雅にして淡い美的外観を呈する和風の化粧紙器を安価に提供することが可能 になるのであって、その実用上の価値は頗る大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の実施形態である銘々皿の斜視
説明図である。
【図2】図2は、同実施形態品の内部構造を示した断面
説明図である。
【符号の説明】
1 下地素器 2 和紙地 21 皺模様 3 千切り形象 31 和紙の千切り片

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物繊維を所定の器形状に熱圧成形した
    下地素器表面が、和紙地により被覆されて皺模様を形成
    している一方、この皺模様を形成して前記下地素器表面
    を被覆せる和紙地の所要部位に和紙の千切り片を配して
    描出された千切り形象が当該和紙地面に定着されてある
    ことを特徴とした和風の化粧紙器。
  2. 【請求項2】 千切り形象を含む皺模様の和紙地が、天
    然又は合成の接着剤によってセットされている請求項1
    記載の和風の化粧紙器。
  3. 【請求項3】 下地素器の表面を被覆している和紙地
    が、手揉み加工によって微細な折り目小皺の皺模様が形
    成された手揉み和紙である請求項1又は2記載の和風の
    化粧紙器。
JP1997009167U 1997-10-15 1997-10-15 和風の化粧紙器 Expired - Lifetime JP3048045U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014058072A (ja) * 2012-09-14 2014-04-03 Shinko Lithographing Co Ltd 樹脂フィルム被覆装飾シートおよびその製造方法

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