JP5956950B2 - カトラリーの柄の製造方法、およびそれによる装飾箸 - Google Patents
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Description
食卓用の箸やスプーン、ナイフ、フォークを始め、盛り付け用のスプーンやフォーク、楊枝類に至る様々なカトラリー類の柄には、商品価値を高め、食卓を華やかにするなどの目的から様々な装飾が施されており、木材や金属など夫々の素材の特徴を生かし、彫刻や鍛造または鋳造などの外、塗装やペイント、模様や文字、記号、動物、キャラクターなどを表示したプリントや樹脂皮膜、ガラス、エナメル、貝殻の貼着など様々なものが実用化されている。
例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、箸本体上部分の外面を斜めにカットして図柄を付し、絵柄表示面積を拡大するよう、該傾斜装飾面に凸レンズ状の樹脂カバー部を設け、視認性を高めるよう屈折作用を得るようにしてなるものや、同特許文献2(1)に見られるような、アワビ貝からなる装飾薄板を頭部に加工した傾斜面に貼着して高級感を与えた装飾箸、また、同特許文献2(2)のように、箸母材に立体物を造形し、彩色図形を印刷した熱収縮性フィルムを、被嵌・熱収縮させて結合し、彩色された立体物からなる所定の形状を表わして、箸に優れた意匠を施してなるものの外、同特許文献1(2)や特許文献2(3)に示されているもののように、スプーンや菓子用フォークのようなカトラリー類の柄部分にカラー着色、マーク、装飾模様を付加したり、柄部分に植物をイメージさせる装飾を施したりしてなるものや、同特許文献3(6→1)に示されている意匠のように、箸の頭部付近の断面を角の丸い略四角形とし、該頭部の面形状をハート形(さくらの花びら形)に見える形状とし、該頭部の面を全体と異なる色を塗るなどにより、該頭部の面を識別し易くし、夫婦箸などの用途とするようにしてなるものなどが散見される。
上述してきたとおり、従前までに提案のある各種の装飾箸などは、何れも箸柄端を斜めにカットした傾斜面部分に、その傾斜面輪郭形状に拘わらず着色し、多人数で複数の箸を利用する際に、利用者が各々に自分が利用している箸を容易に識別可能とする機能を付与するものとしたり、または、該傾斜面に好みのマークやキャラクターなどを表示し、または、装飾片を貼着するなどして装飾する機能を与えたりしたものとなっているが、傾斜端面の輪郭形状を生かした装飾は難しく、着色による識別機能の付与や傾斜面内の小さな表示による装飾に留まり、チューブ状フィルムを利用した装飾も困難を伴うものであり、また、複雑な造形による装飾は、生産効率や耐久性を高めるのが難しく、さらに、箸の頭部に、軸心を通る直径線を境界線とする2つの傾斜面を利用したハート形の表裏装飾面を設けたものは、ハート形を表現するのに適しているが、さくらの花びらの輪郭形状をより忠実に表現するのが難しいという欠点があり、こうした様々なカトラリー類が提供されているにも拘わらず、市場ニーズを充分に満足させるような装飾箸を提供できていないという現状に鑑み、本願出願人は、永年に亘り、津軽塗りの伝統工芸品を製造し、多様な市場に提供し続けている中で得られた様々な見知、および多方面の顧客からの情報などに基づき、生産性が高く、低価格にて大量に提供できる上、弘前城に代表されるような各地の桜の名所を訪れた人々に喜んで利用してもらえるような、桜をモチーフとした意匠と実用性とを兼ね備えた、秀れた装飾箸を提供することはできないものかとの発意に至った。
そこで、この発明は、効率的に大量生産可能であり、桜をモチーフとした装飾性に秀れる装飾箸を含むカトラリーを低廉にて提供可能とし、且つ、使用後の洗浄も容易でシンプルな形状のものとし、高い耐久性を達成可能とした新たなカトラリー技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規なカトラリーの柄の製造方法、および、それによって製造した新規な構造の装飾箸を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示してあるこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明のカトラリーの柄の製造方法は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、把持可能とする棒状の柄部分を正四角断面形状のものとし、その柄端を同棒状柄軸心に対し、30°ないし60°、望ましくは45°の傾斜角度をもち、一対角線上に沿って横断する平面および/または曲面状に切除して一傾斜端面を設けた上、該一傾斜端面の柄端鋭角縁に花弁先状部とするよう切り欠き加工して、1枚の花弁を模した花弁状面とするようにしてなる構成を要旨とするカトラリーの柄の製造方法である。
上記したカトラリーの柄の製造方法に関連し、この発明には、そのカトラリーの柄の製造方法によって製造した装飾箸も包含している。
即ち、把持可能とする棒状の柄部分を正四角断面形状のものとし、その柄端を同棒状柄軸心に対し、30°ないし60°、望ましくは45°の傾斜角度をもち、一対角線上に沿って横断する平面および/または曲面状に切除した一傾斜端面と、該一傾斜端面の柄端鋭角縁に切り欠いた花弁先状部とを有して、1枚の花弁を模した花弁状面を設けてなるものとした、この発明の基本をなす前記したカトラリーの柄の製造方法による装飾箸である。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
以下では、この発明のカトラリーの柄の製造方法の一例に従い順次、この発明の装飾箸1の構造について示していくこととする。
以上のとおりの構成からなるこの発明のカトラリーの柄の製造方法によって得られる装飾箸1は、図1ないし図4に示すとおり、箸元端14に設けた一傾斜端面2を、桜の1枚の花弁を、本来の輪郭形状そのままに表現した桜花弁状面21に仕上げたものとすることができるから、同図4に示すように、テーブル上に配膳された姿勢のままであっても、各桜花弁状面21,21が大きく、良く見ることができ、饗膳に着席するときから、場の雰囲気を大いに盛り上げる効果を奏することとなる。
叙述の如く、この発明のカトラリーの柄の製造方法、および、それによる装飾箸は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からのカトラリーの柄の装飾技術に比較して大幅に耐久強度を高め、軽量且つ低廉化して遥かに経済的なものとすることができる上、1枚の花弁を端的且つ優美に表現した簡素な形状の故に、製造作業性を大幅に改善し得るものとなることから、従前までは花を表現しようとすると複雑で繊細な加工工程や、別部品の装着などが不可欠となっていて生産効率を高めることができず、意匠に秀れ、しかも低廉なカトラリー類の市場ニーズがあっても、これまで装飾性を重視した高価な商品しか提供することができなかった食器業界および厨房用品業界に朗報となり、季節毎に趣向を凝らした料理を提供しようとする外食業界はもとより、日常利用する食器類に趣のある意匠を求める一般家庭においても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
10 同 箸素材
11 同 箸先
12 同 箸胴
13 同 箸元(カトラリーの柄)
14 同 箸元端(柄端)
α 傾斜角度
L 一対角線
2 一傾斜端面
20 同 花弁状面
21 同 桜花弁状面
3 花弁先状部(柄端鋭角縁)
4 花弁元部(鈍角頂縁)
カトラリーの柄を設けた装飾箸の製造方法
(A) 箸素材を切削する工程
(B) 箸元端を一傾斜端面とするよう切削する工程
(C) 花弁先状部を切り欠く工程
(D) 花弁元部を切削する工程
(E) 花弁状面を得る
(F) 箸素材全体に塗装する工程
(G) 花弁状面を桜色に塗装する工程
(H) 桜花弁状面を得る
Claims (1)
- 把持可能とする棒状の柄部分を丸みの帯びた正四角断面形状のものとし、その柄端を同棒状柄の軸心に対し、30°ないし60°の傾斜角度をもち、一対角線上に沿って横断する平面および/または曲面状に切除して一傾斜端面を設けた上、該一傾斜端面の柄端鋭角縁より、その対角線上に沿って小V字形に切り欠き、花弁先状部を設けると共に、該花弁先状部とは対角線上柄先寄りとなる鈍角頂縁を曲面状に切削して花弁元部を設け、1枚の花弁を模した花弁状面とした上、該花弁状面を桜色に着色し、桜花弁状面とするようにしてなることを特徴とするカトラリーの柄の製造方法。
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