JP5956950B2 - カトラリーの柄の製造方法、およびそれによる装飾箸 - Google Patents

カトラリーの柄の製造方法、およびそれによる装飾箸 Download PDF

Info

Publication number
JP5956950B2
JP5956950B2 JP2013070645A JP2013070645A JP5956950B2 JP 5956950 B2 JP5956950 B2 JP 5956950B2 JP 2013070645 A JP2013070645 A JP 2013070645A JP 2013070645 A JP2013070645 A JP 2013070645A JP 5956950 B2 JP5956950 B2 JP 5956950B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
petal
chopsticks
handle
cutlery
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013070645A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014193223A (ja
Inventor
木 滋 鈴
木 滋 鈴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2013070645A priority Critical patent/JP5956950B2/ja
Publication of JP2014193223A publication Critical patent/JP2014193223A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5956950B2 publication Critical patent/JP5956950B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Table Equipment (AREA)

Description

この発明は、食事などに利用する食器類に関連するものであり、特に、箸、スプーン、ナイフ、フォーク、その他のカトラリー類を製造、提供する分野は勿論のこと、その輸送、保管、組み立ておよび設置に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
食卓用の箸やスプーン、ナイフ、フォークを始め、盛り付け用のスプーンやフォーク、楊枝類に至る様々なカトラリー類の柄には、商品価値を高め、食卓を華やかにするなどの目的から様々な装飾が施されており、木材や金属など夫々の素材の特徴を生かし、彫刻や鍛造または鋳造などの外、塗装やペイント、模様や文字、記号、動物、キャラクターなどを表示したプリントや樹脂皮膜、ガラス、エナメル、貝殻の貼着など様々なものが実用化されている。
(従来の技術)
例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、箸本体上部分の外面を斜めにカットして図柄を付し、絵柄表示面積を拡大するよう、該傾斜装飾面に凸レンズ状の樹脂カバー部を設け、視認性を高めるよう屈折作用を得るようにしてなるものや、同特許文献2(1)に見られるような、アワビ貝からなる装飾薄板を頭部に加工した傾斜面に貼着して高級感を与えた装飾箸、また、同特許文献2(2)のように、箸母材に立体物を造形し、彩色図形を印刷した熱収縮性フィルムを、被嵌・熱収縮させて結合し、彩色された立体物からなる所定の形状を表わして、箸に優れた意匠を施してなるものの外、同特許文献1(2)や特許文献2(3)に示されているもののように、スプーンや菓子用フォークのようなカトラリー類の柄部分にカラー着色、マーク、装飾模様を付加したり、柄部分に植物をイメージさせる装飾を施したりしてなるものや、同特許文献3(6→1)に示されている意匠のように、箸の頭部付近の断面を角の丸い略四角形とし、該頭部の面形状をハート形(さくらの花びら形)に見える形状とし、該頭部の面を全体と異なる色を塗るなどにより、該頭部の面を識別し易くし、夫婦箸などの用途とするようにしてなるものなどが散見される。
しかし、前者特許文献1(1)および同特許文献2(1)などに示されているような箸は、柄端部を斜めにカットして天削箸状とした傾斜面に、箸本体部分とは異なる塗装などの装飾を施してなるものとしているが、その傾斜面形状は、例えば、正方形断面の箸の場合には、長方形状となり、装飾色や識別色を塗装したり、長方形シート状の装飾片を装着したりすることができるが、動植物やキャラクターなどを表示する場合には、長方形の傾斜面の範囲内に印刷やプリント、シートの貼着などによって表示しなければならず、極めて細かな装飾となって、利用者以外の周囲の人々が表示内容を明確に視認するのが難しくなる可能性があり、同特許文献2(2)のように、適宜モチーフを模した形状の箸周壁に、同モチーフを着色表現したチューブ状フィルムを装着・熱収縮し、一体化してなるものは、箸の全体形状によって利用者以外の周囲の人々も容易に視認できるものとなる上、印刷などによって細かな表現が容易に行えるようになるが、箸の端部を傾斜面状にカットした場合には、傾斜面とその背面がわの筒状面との双方にチューブ状フィルムを密着させるのが難しくなってしまい、フィルムに皺が生じてしまう虞があり、末端のエッジ付近の処理が難しくなるという欠点があり、また同特許文献1(2)のようなカトラリー類は、把持部の持ち易さを優先させたものであって、把持部の装飾は付加的なものとなり、例えば、把持部に植物を表現する装飾を施す場合にも、印刷やプリント、表示片の貼着などに留まり、全体的な意匠は、あくまで使い易さを重視した特別な用途を目的とし高価なカトラリー商品となってしまい、同特許文献2(3)に示されている類いのカトラリー類は、把持部末端の装飾を重視したものであり、装飾部分の造形に生産コストの大部分を費やさざるを得ず、しかも使用後の洗浄に際し、複雑且つ繊細な凹凸をもつ装飾部分を衛生的に管理するのが難しいといわざるを得ず、同特許文献3(1)のように、四角断面形箸の柄元端となる頭部に、該箸の軸心を通る直径線を境界(線状頂部)とするよう、側面逆V字形に交わる表裏2つの傾斜壁面を設け、各2つの傾斜壁面の先端境界(線状頂部)縁の左右角に円形状の面取りを施すと共に、同先端境界(線状頂部)縁の左右間中央部に円弧が交叉するV字形の溝を刻設し、箸頭部の表裏面双方にハート形(さくらの花びら形)に見える装飾面を設けたものは、それら表裏各装飾面が、どちらかと云えば、ハート形やV字形に近い輪郭形状であり、さくらの花びら本来の輪郭形状を、より忠実に表現するのは難しいという欠点があった。
(1)特開2008−264069号公報 (2)特開2002−65439号公報 (1)実用新案登録第3170416号公報 (2)実用新案登録第3178906号公報 (3)実用新案登録第3164335号公報 (1)意匠登録第1375141号公報
(問題意識)
上述してきたとおり、従前までに提案のある各種の装飾箸などは、何れも箸柄端を斜めにカットした傾斜面部分に、その傾斜面輪郭形状に拘わらず着色し、多人数で複数の箸を利用する際に、利用者が各々に自分が利用している箸を容易に識別可能とする機能を付与するものとしたり、または、該傾斜面に好みのマークやキャラクターなどを表示し、または、装飾片を貼着するなどして装飾する機能を与えたりしたものとなっているが、傾斜端面の輪郭形状を生かした装飾は難しく、着色による識別機能の付与や傾斜面内の小さな表示による装飾に留まり、チューブ状フィルムを利用した装飾も困難を伴うものであり、また、複雑な造形による装飾は、生産効率や耐久性を高めるのが難しく、さらに、箸の頭部に、軸心を通る直径線を境界線とする2つの傾斜面を利用したハート形の表裏装飾面を設けたものは、ハート形を表現するのに適しているが、さくらの花びらの輪郭形状をより忠実に表現するのが難しいという欠点があり、こうした様々なカトラリー類が提供されているにも拘わらず、市場ニーズを充分に満足させるような装飾箸を提供できていないという現状に鑑み、本願出願人は、永年に亘り、津軽塗りの伝統工芸品を製造し、多様な市場に提供し続けている中で得られた様々な見知、および多方面の顧客からの情報などに基づき、生産性が高く、低価格にて大量に提供できる上、弘前城に代表されるような各地の桜の名所を訪れた人々に喜んで利用してもらえるような、桜をモチーフとした意匠と実用性とを兼ね備えた、秀れた装飾箸を提供することはできないものかとの発意に至った。
(発明の目的)
そこで、この発明は、効率的に大量生産可能であり、桜をモチーフとした装飾性に秀れる装飾箸を含むカトラリーを低廉にて提供可能とし、且つ、使用後の洗浄も容易でシンプルな形状のものとし、高い耐久性を達成可能とした新たなカトラリー技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規なカトラリーの柄の製造方法、および、それによって製造した新規な構造の装飾箸を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示してあるこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明のカトラリーの柄の製造方法は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、把持可能とする棒状の柄部分を正四角断面形状のものとし、その柄端を同棒状柄軸心に対し、30°ないし60°、望ましくは45°の傾斜角度をもち、一対角線上に沿って横断する平面および/または曲面状に切除して一傾斜端面を設けた上、該一傾斜端面の柄端鋭角縁に花弁先状部とするよう切り欠き加工して、1枚の花弁を模した花弁状面とするようにしてなる構成を要旨とするカトラリーの柄の製造方法である。
この基本的な構成からなるカトラリーの柄の製造方法を、より具体的に示すと、把持可能とする棒状の柄部分を正四角断面形状のものとし、その柄端を同棒状柄軸心に対し、30°ないし60°、望ましくは45°の傾斜角度をもち、一対角線上に沿って横断する平面および/または曲面状に切除して一傾斜端面を設けた上、該一傾斜端面の柄端鋭角縁に花弁先状部とするよう切り欠き加工して、1枚の花弁を模した花弁状面とした後、該花弁状面を桜色に塗装して、桜花弁状面とするようにした構成からなるカトラリーの柄の製造方法となる。
さらに具体的に示すと、把持可能とする棒状の柄部分を丸みの帯びた正四角断面形状のものとし、その柄端を同棒状柄の軸心に対し、30°ないし60°、望ましくは45°の傾斜角度をもち、一対角線上に沿って横断する平面および/または曲面状に切除して一傾斜端面を設けた上、該一傾斜端面の柄端鋭角縁より、その対角線上に沿って小V字形に切り欠き、花弁先状部を設けると共に、該花弁先状部とは対角線上柄先寄りとなる鈍角頂縁を曲面状に切削して花弁元部を設け、1枚の花弁を模した花弁状面とした上、該花弁状面を桜色に着色し、桜花弁状面とするようにしたカトラリーの柄の製造方法とということができる。
(関連する発明1)
上記したカトラリーの柄の製造方法に関連し、この発明には、そのカトラリーの柄の製造方法によって製造した装飾箸も包含している。
即ち、把持可能とする棒状の柄部分を正四角断面形状のものとし、その柄端を同棒状柄軸心に対し、30°ないし60°、望ましくは45°の傾斜角度をもち、一対角線上に沿って横断する平面および/または曲面状に切除した一傾斜端面と、該一傾斜端面の柄端鋭角縁に切り欠いた花弁先状部とを有して、1枚の花弁を模した花弁状面を設けてなるものとした、この発明の基本をなす前記したカトラリーの柄の製造方法による装飾箸である。
より具体的には、把持可能とする棒状の柄部分を正四角断面形状のものとし、その柄端を同棒状柄軸心に対し、30°ないし60°、望ましくは45°の傾斜角度をもち、一対角線上に沿って横断する平面および/または曲面状に切除した一傾斜端面と、該一傾斜端面の柄端鋭角縁に切り欠いた花弁先状部とを有して、1枚の花弁を模した花弁状面設けた上、該花弁状面を桜色に塗装してなる桜花弁状面を有するものとした、この発明の基本をなす前記したカトラリーの柄の製造方法による装飾箸となる。
さらに具体的なものと示すと、把持可能とする棒状の柄部分を丸みの帯びた正四角断面形状のものとし、その柄端を同棒状柄の軸心に対し、30°ないし60°、望ましくは45°の傾斜角度をもち、一対角線上に沿って横断する平面および/または曲面状に切除した一傾斜端面と、該一傾斜端面の柄端鋭角縁より、その対角線上に沿って小V字形に切り欠いた花弁先状部と、該花弁先状部とは対角線上柄先寄りとなる鈍角頂縁を曲面状に切削した花弁元部とを有し、1枚の花弁を模した花弁状面とした上、該花弁状面を桜色に着色し、桜花弁状面とてなるものとした、この発明の基本をなす前記したカトラリーの柄の製造方法による装飾箸となる。
以上のとおり、この発明のカトラリーの柄の製造方法によれば、従前までのものとは違い、上記したとおりの固有の特徴ある構成から、様々なカトラリーの柄端部に、1枚の花弁状の装飾をより容易に施すことが可能となり、特に、正四角断面形の棒状の柄端を、棒状柄軸心に対し、30°ないし60°、望ましくは45°の傾斜角度にて、一対角線上に沿って横断する平面および/または曲面状に切除した一傾斜端面の、柄端鋭角縁に花弁先状部を切り欠いてなる花弁状面は、その一傾斜端面の故に、テープ上に配膳された状態から、手に取って食事を摂る間も、利用者および周囲の人々が、よく見ることができ、本来の桜花の花弁の輪郭形状により近く、他の形状では得ることの出来ない美観を奏するものとなる上、該花弁状面を桜色に塗装して、桜花弁状面とするようにしたものは、より鮮明に桜花の花弁を表現することができるものとなり、しかもシンプルな形状の花弁状面は、洗浄も容易で衛生的に管理し易く、しかも耐久性が高く、経済的に利用できるという秀でた特徴が得られるものである。
加えて、花弁先状部を、一傾斜端面の柄端鋭角縁より、その対角線上に沿って小V字形に切り欠くと共に、該花弁先状部とは対角線上柄先寄りとなる鈍角頂縁を曲面状に切削し、花弁元部を設けることにより、一段と本物の1枚の花弁に近い外郭形状の花弁状面を得るものとなり、該花弁状面を桜色に着色し、桜花弁状面とすることによって一層明瞭に桜花の表現を印象づけることができるから、桜の季節の食事会や宴会などを華やかに演出し、一段と引き立てることができるという大きな特徴も有している。
さらに、カトラリーの柄の製造方法による装飾箸は、合成樹脂成形品や金属製または象牙製など素材に制限を受けることなく、様々な素材製の箸として製造可能となり、合成樹脂製や木製の箸素材を利用し、伝統的な漆塗りによる製造工程を経たものとして効率的に大量生産することも可能であり、しかも、極一般的な丸みを帯びた正四角断面形状の箸素材を利用するから、一段と効率的な生産を可能とし、箸元端を同箸胴の軸心に対し、30°ないし60°、望ましくは45°の傾斜角度をもち、一対角線上に沿って横断する平面および/または曲面状に切除した一傾斜端面を設けるという、従前には無い柄端形状を与えることにより、シンプルな形状にありながら、1枚の花弁をよく表現していて美観に優れた桜花弁状面に仕上げたものとすることができる上、僅かな工数によって加工可能となることから、格段に効率的に大量生産可能とすることができるという卓越した効果を奏するものとなる。
そして、この発明のカトラリーの柄の製造方法による装飾箸によれば、和食を中心とする食事会や花見の席および宴会の席などに広く利用することができる外、日常的な家庭内の食事にも違和感なく利用することができ、しかもシンプルな形状の花弁状面は、耐久強度が高くて洗浄も容易なものとなり、通常の箸と変らない普通の使用に耐えることができるから、幅広い利用が可能であるという大きな効果を奏することになる。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
カトラリーの柄の製造方法は、一傾斜端面を加工した後に花弁先状部を切り欠くようにする外、花弁先状部を切り欠いた後に一傾斜端面を加工するように加工順序を入れ替えることが可能である外、花弁状面を加工した後であって、花弁状面を桜色に塗装して、桜花弁状面とする工程の前に、花弁状面を含むカトラリーの柄全体か、または、花弁状面を除くカトラリー全体かの何れか一方に、有色または無色の透明、半透明または不透明の何れかの塗装を施すようにすることが可能であり、花弁状面を桜色に塗装して、桜花弁状面とする工程は、該花弁状面に同形状か、それよりも僅かに小さな相似形の花弁を表現するよう着色および/または描画したシート状素材や、同形状か、それよりも僅かに小さな相似形の花弁形に切削し・表面研磨した貝殻や、桜の木片、金属、貴金属、石、宝石、または、同形状に成形した樹脂片、ガラス片、陶磁器片、その他の表装品などを貼着、一体化し、必要に応じて表面に塗装や樹脂皮膜を設けるようにすることができる。
カトラリーは、食卓などにて食物の移動や調理などに利用する食器類ということができ、例えば、料理配分用を含む各種スプーン、フォーク、ナイフ、シュガーレードル、バタースプレダー、グレビーレードル、箸、取り箸、菜箸、和風レンゲ、中華用レンゲ、楊枝など、表現を変えて示すとフランス料理、イタリヤ料理、中華料理、韓国料理用などの食器類、また、木製、金属製、ガラス製、セラミックス製、陶器製、合成樹脂製の食器類などと云うことができ、さらに、棒状の柄を有する物品に置き換えることが可能であり、万年筆、ボールペン、鉛筆などの文房具類、耳かきや歯ブラシなどの外、フライパン、火箸、杖、傘などのグリップや、日用品や家具、建具類の開閉用ハンドルレバー類など、多様な棒状品に置き換えることが可能である。
装飾箸は、塗り箸、割り箸、取り箸、菜箸、火箸など様々な箸とすることが可能であり、木、竹、金属、セラミックス、プラスチック、象牙など、様々な素材製のものとすることができ、後述する実施例に示すように、漆塗りを一部または全部に施した箸とすることができる。
箸素材は、少なくとも把持範囲となる箸胴付近から柄端である箸元端までを丸みの帯びた(または丸みを帯びない)正四角断面形状のものとし、一膳分を一組とすることができる箸ということができ、素材を制限するものではなく、木、竹、金属、セラミックス、プラスチック、象牙など、様々な素材製のものとすることができ、切削、鋳造、鍛造、成型、焼成など、素材に応じて適宜製造したものとすることができ、塗り箸とする場合には、漆やその他の合成樹脂塗料など、充分な耐久性をもって塗装可能且つ安全な素材を選択すべきである。
一傾斜端面は、カトラリーの柄端に花弁状の主要な部分を表現可能とする機能を担い、カトラリーの柄端に花弁状面を加工する過程にある端面形の状態ということができ、対象となるカトラリーの把持可能とする棒状柄の少なくとも末端部分を正四角断面形状のものとし、その柄端を同棒状柄軸心に対し、30°ないし60°、望ましくは45°の傾斜角度をもち、一対角線上に沿って横断する平面および/または曲面状に切除してなるものとしなければならず、後述する実施例に示すように、把持範囲となる箸胴付近から柄端である箸元端までを丸みの帯びた正四角断面形状とした箸素材からなり、その箸元端を同箸胴の軸心に対し、30°ないし60°、望ましくは45°の傾斜角度をもち、一対角線上に沿って横断する平面および/または曲面状に切除してなるものとすることができる。
花弁先状部は、一傾斜端面の柄端鋭角縁に桜花弁先端形状を模した形状表現を可能とする機能を担う部分であり、一傾斜端面の柄端鋭角縁より、その対角線上に沿って小V字形に切り欠いてなるものとすべきであり、また、花弁元部は、一傾斜端面の鈍角頂縁に桜花弁元部形状を模した形状表現を可能とする機能を担う部分であって、花弁先状部とは対角線上箸先寄りとなる鈍角頂縁を、この一傾斜端面に連続する曲面状に切削してなるものとすべきであり、花弁状面は、その輪郭形状が1枚の花弁を表現可能とする機能を担い、一傾斜端面に、少なくとも花弁先状部を設けて1枚の花弁を模したものとしなければならず、後述する実施例に示すように、さらに花弁元部を設け、当該花弁先状部から該花弁元部に至る範囲(一傾斜端面)を同一面状に加工してなるものとするのが望ましい。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図面は、この発明のカトラリーの柄の製造方法、および、それによる装飾箸の技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
カトラリーの柄を示す正面図である。 カトラリーの柄を示す背面図である。 カトラリーの柄を示す三面図である。 一膳の装飾箸を示す平面図である。 装飾箸の製造方報を示すフローチャートである。 箸素材を示す正面図である。 一傾斜端面を設けた箸素材を示す正面図である。 一傾斜端面を示す側面図である。 一傾斜端面を示す正面図である。 一傾斜端面の加工部分を示す側面図である。 一傾斜端面の加工部分を示す正面図である。 花弁状面(桜花弁状面)を示す側面図である。 花弁状面(桜花弁状面)を示す正面図である。
図1ないし図13に示す事例は、柄13(箸素材10箸元端14)部分を丸みの帯びた正四角断面形状のものとし(A)、その柄端13(箸元端14)を、その軸心に対し、所定傾斜角度αを保持し、一対角線上に沿って横断する平面および/または曲面状に切除(B)して一傾斜端面2を設けた上、該一傾斜端面2の柄端鋭角縁より、その対角線上に沿って小V字形に切り欠き、花弁先状部3を設ける(C)と共に、該花弁先状部3とは対角線上柄先11寄りとなる鈍角頂縁を曲面状に切削して花弁元部4を設け(D)、1枚の花弁を模した花弁状面20とした(E)上、該花弁状面20を桜色に着色し(G)、桜花弁状面21とする(H)ようにしてなるカトラリーの柄の製造方法である。
以下では、この発明のカトラリーの柄の製造方法の一例に従い順次、この発明の装飾箸1の構造について示していくこととする。
それら各図からも明確に把握できるとおり、この発明のカトラリーの柄の製造方法によって製造した装飾箸1は、素材となる木材から、少なくとも把持範囲となる箸胴12付近から柄端14である箸元端14までを丸みを帯びた正四角断面形状とするようにして箸素材10を切削(A)した上、該箸素材10箸元13の端14を、同箸胴12の軸心に対して45°の傾斜角度αを保持し、一対角線L上に沿って横断する平面状の一傾斜端面2とするよう切除(B)した後、図10および図11中の黒塗り部分に示すように、該一傾斜端面2の柄端鋭角縁より、その対角線L上に沿って小V字形の花弁先状部3を切り欠く(C)と共に、該花弁先状部3とは対角線L上箸先11寄りとなる鈍角頂縁に、該一傾斜端面2に連続する曲面状の花弁元部4を切削(D)し、1枚の桜花弁を模した花弁状面20を得る(E)ものとし、該箸素材10の花弁状面20を含む全体に、木材の質感を生かすよう透明な漆を塗布して(F)充分に乾燥させた上、該花弁状面20のみを桜色に塗装(G)し、桜花弁状面21とする(H)ようにし、必要に応じてさらに桜花弁状面21を含む箸素材10全体に透明な漆を上塗りして充分に乾燥させるという工程を経て、この発明の装飾箸1を完成することとなる。
(実施例1の作用・効果)
以上のとおりの構成からなるこの発明のカトラリーの柄の製造方法によって得られる装飾箸1は、図1ないし図4に示すとおり、箸元端14に設けた一傾斜端面2を、桜の1枚の花弁を、本来の輪郭形状そのままに表現した桜花弁状面21に仕上げたものとすることができるから、同図4に示すように、テーブル上に配膳された姿勢のままであっても、各桜花弁状面21,21が大きく、良く見ることができ、饗膳に着席するときから、場の雰囲気を大いに盛り上げる効果を奏することとなる。
加えて、この発明のカトラリーの柄の製造方法によると、図5ないし図13に示してあるように、花弁状面20を加工(E)し終えた後、該箸素材10の花弁状面20を含む全体に、透明な漆を塗布(F)した上、該花弁状面20のみを桜色に塗装(G)して桜花弁状面21とし(H)、必要に応じてさらに桜花弁状面21を含む箸素材10全体に透明な漆を上塗りするようにしたことにより、桜花弁状面21以外の箸素材10全体は、木目を活かした自然な風合いを呈し、その素朴な質感が桜花弁状面21を一段と引き立てるものとなり、さらに、箸素材10全体に透明な漆を上塗りする最終仕上げにて、完成した装飾箸1の桜花弁状面21を含む全体を保護可能なものとし、格段に美観に秀でていて高い耐久性を付与できるという利点が得られる。
(結 び)
叙述の如く、この発明のカトラリーの柄の製造方法、および、それによる装飾箸は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からのカトラリーの柄の装飾技術に比較して大幅に耐久強度を高め、軽量且つ低廉化して遥かに経済的なものとすることができる上、1枚の花弁を端的且つ優美に表現した簡素な形状の故に、製造作業性を大幅に改善し得るものとなることから、従前までは花を表現しようとすると複雑で繊細な加工工程や、別部品の装着などが不可欠となっていて生産効率を高めることができず、意匠に秀れ、しかも低廉なカトラリー類の市場ニーズがあっても、これまで装飾性を重視した高価な商品しか提供することができなかった食器業界および厨房用品業界に朗報となり、季節毎に趣向を凝らした料理を提供しようとする外食業界はもとより、日常利用する食器類に趣のある意匠を求める一般家庭においても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
1 装飾箸(カトラリー)
10 同 箸素材
11 同 箸先
12 同 箸胴
13 同 箸元(カトラリーの柄)
14 同 箸元端(柄端)
α 傾斜角度
L 一対角線
2 一傾斜端面
20 同 花弁状面
21 同 桜花弁状面
3 花弁先状部(柄端鋭角縁)
4 花弁元部(鈍角頂縁)
カトラリーの柄を設けた装飾箸の製造方法
(A) 箸素材を切削する工程
(B) 箸元端を一傾斜端面とするよう切削する工程
(C) 花弁先状部を切り欠く工程
(D) 花弁元部を切削する工程
(E) 花弁状面を得る
(F) 箸素材全体に塗装する工程
(G) 花弁状面を桜色に塗装する工程
(H) 桜花弁状面を得る

Claims (1)

  1. 把持可能とする棒状の柄部分を丸みの帯びた正四角断面形状のものとし、その柄端を同棒状柄の軸心に対し、30°ないし60°の傾斜角度をもち、一対角線上に沿って横断する平面および/または曲面状に切除して一傾斜端面を設けた上、該一傾斜端面の柄端鋭角縁より、その対角線上に沿って小V字形に切り欠き、花弁先状部を設けると共に、該花弁先状部とは対角線上柄先寄りとなる鈍角頂縁を曲面状に切削して花弁元部を設け、1枚の花弁を模した花弁状面とした上、該花弁状面を桜色に着色し、桜花弁状面とするようにしてなることを特徴とするカトラリーの柄の製造方法。
JP2013070645A 2013-03-28 2013-03-28 カトラリーの柄の製造方法、およびそれによる装飾箸 Expired - Fee Related JP5956950B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013070645A JP5956950B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 カトラリーの柄の製造方法、およびそれによる装飾箸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013070645A JP5956950B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 カトラリーの柄の製造方法、およびそれによる装飾箸

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014193223A JP2014193223A (ja) 2014-10-09
JP5956950B2 true JP5956950B2 (ja) 2016-07-27

Family

ID=51838990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013070645A Expired - Fee Related JP5956950B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 カトラリーの柄の製造方法、およびそれによる装飾箸

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5956950B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7337345B2 (ja) 2018-02-19 2023-09-04 隆光 森▲崎▼ ハート形が形成された略円柱または略角柱物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014193223A (ja) 2014-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5956950B2 (ja) カトラリーの柄の製造方法、およびそれによる装飾箸
CN101016019A (zh) 浮雕羽毛画及其制作方法
Redlak Egyptian imitations of Chinese celadon from the 14th–15th centuries found at Kom el-Dikka in Alexandria
CN1087055A (zh) 布糊画制作方法
CN210581960U (zh) 一种象形陶瓷提把餐盘
CN203875862U (zh) 一种石英刀柄
Kanadai Curiosity Jumps: Adding Up the Layers
CN210581971U (zh) 一种陶瓷饮料壶
CN203106559U (zh) 工艺品刮涂器皿
Osmera A study of Malaysian traditional Batik Sarong application on ceramic tableware products
KR200281562Y1 (ko) 숟가락
Li et al. The Current Situation of Tibetan Earthenware Artistic Design
COONEY Three ivories of the late XVIII Dynasty
Sun Exotic Imitation and Local Cultivation: A Study on the Art Form of Dutch Delftware Between 1640 and 1720
CN201179655Y (zh) 景泰蓝刀把陶瓷刀
CN2453789Y (zh) 一种餐具手柄
KR20110011131U (ko) 크리스탈 손잡이를 갖춘 음식용구
JP3048045U (ja) 和風の化粧紙器
Rasmussen Chapter 15 Bucchero
Zhao Study on the Beauty of Texture Displayed by Materials in Modern Ceramic Art
Kovaliok et al. In ceramics in Belarus
CN201249450Y (zh) 高强玻璃刀把陶瓷刀
CN203074124U (zh) 一种仿石茶盘
Haron et al. Aesthetic aspects of moulded clay pitcher
Stone 8.1. 2. Etrusco-Corinthian Pottery

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5956950

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees