JP3048018B2 - キャピラリーカラムガスクロマトグラフ - Google Patents

キャピラリーカラムガスクロマトグラフ

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JP3048018B2
JP3048018B2 JP3315323A JP31532391A JP3048018B2 JP 3048018 B2 JP3048018 B2 JP 3048018B2 JP 3315323 A JP3315323 A JP 3315323A JP 31532391 A JP31532391 A JP 31532391A JP 3048018 B2 JP3048018 B2 JP 3048018B2
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浩 黒野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキャピラリーカラムを使
用したガスクロマトグラフに関し、特に流路に沿って試
料注入口、スプリッタ、キャピラリーカラム及び検出器
を備え、キャピラリーカラムと検出器の間へメークアッ
プ用キャリアガスを供給するメークアップ流路を備えた
キャピラリーカラムガスクロマトグラフに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図4に従来のキャピラリーカラムガスク
ロマトグラフの一例を示す。ヘリウムガスボンベ2から
ヘリウムガスがキャリアガスとして供給され、そのキャ
リアガス流路に沿って開閉弁4、調圧弁6、試料注入口
8、スプリッタ14、キャピラリーカラム10及び検出
器12が配置されている。開閉弁4と調圧弁6の間の流
路からはメークアップ流路23が分岐し、メークアップ
流路23はキャピラリーカラム10と検出器12の間の
流路に合流している。メークアップ流路23はニードル
弁などの流路抵抗18を備えている。このようなガスク
ロマトグラフでは、スプリッタ14とメークアップ流路
23の流量を調節した後は、キャピラリーカラム10内
は矢印に示される一方向に常にガスが流れる。その結
果、試料注入口8から注入された分析対象試料の組成成
分は、全成分がカラム10内に流入する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】カラム10に流入した
全成分が速やかにカラム10を通過すれば支障がない
が、一部の成分がカラム10内に滞留する場合には、分
離やベースライン安定性に影響を与え、正常な分析を阻
害する。本発明は分析に不必要な成分をキャピラリーカ
ラム内に流入させないか、又はいったん流入しても逆方
向に追い出すことによってピークの分離やベースライン
安定性を改善することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、キャピラリ
ーカラムと検出器の間でメークアップ流路との合流点よ
り検出器側に流路抵抗の要素を設け、メークアップ流路
にはキャピラリーカラム出口圧が入口圧より低くなって
メークアップ流路からのキャリアガスがメークアップガ
スとなる小流量の第1の流路抵抗と、キャピラリーカラ
ム出口圧が入口圧より高くなってキャピラリーカラム中
を逆方向にガスが流れる大流量の第2の流路抵抗とを並
列に設け、さらにこれらの第1、第2の流路抵抗を切り
換える切換え機構を設ける。
【0005】キャピラリーカラム出口圧を調節する手段
として、メークアップ流路の流量を変える代りに、メー
クアップ流路にはキャピラリーカラム出口圧を入口圧よ
り低くしてキャリアガスを供給する第1の圧力制御弁
と、キャピラリーカラム出口圧を入口圧より高くしてキ
ャリアガスを供給する第2の圧力制御弁とを並列に設
け、これらの第1、第2の圧力制御弁を切り換えるよう
にしてもよく、この場合にはメークアップ流路との合流
点より検出器側の流路抵抗の要素は不要になる。
【0006】
【作用】正常な分析を行なうときはメークアップ流路の
切換え機構により第1の流路抵抗又は第1の圧力制御弁
を選択する。これによりキャピラリーカラム内のキャリ
アガスの流れの向きは試料注入口側から検出器方向とな
り、キャピラリーカラムで試料成分が分離され、検出器
に入って検出される。カラム内を逆方向に流し、キャピ
ラリーカラム内の分析不要な成分や残留成分を追い出す
ときは、メークアップ流路の切換え機構により第2の流
路抵抗又は第2の圧力制御弁を選択する。このときキャ
ピラリーカラム内のキャリアガスの流れの向きは検出器
から試料注入口方向となり、キャピラリーカラム内の分
析不要な成分や残留成分はスプリッタから流出する。
【0007】
【実施例】図1は第1の実施例を表わす。図4と同等の
部分には同一の符号を用いる。ヘリウムガスボンベ2か
らヘリウムガスがキャリアガスとして供給され、そのキ
ャリアガス流路に沿って開閉弁4、調圧弁6、試料注入
口8、スプリッタ14、キャピラリーカラム10及び検
出器12が配置されている。開閉弁4と調圧弁6の間の
流路からはメークアップ流路23が分岐し、メークアッ
プ流路23には抵抗の異なる2つの流路抵抗26aと2
6bが並列に設けられ、三方電磁弁やコックなどの切換
え弁24によっていずれかの流路抵抗26a,26bが
選択されるようになっている。流路抵抗26aは流路抵
抗が大きく、流路抵抗26bは流路抵抗が小さい。2つ
の流路抵抗26aと26bはキャピラリーカラム10の
出口と検出器12の間の流路に合流している。その合流
点と検出器12の間には流路抵抗22が設けられてい
る。
【0008】キャピラリーカラム10としては一般に内
径が0.2〜0.5mmで、長さが25〜50mのもの
が使用されている。これに対し、流路抵抗22としては
例えば内径が0.05〜0.1mmで、長さが5〜10
mmのキャピラリーを使用する。メークアップ流路23
の抵抗管26aは流路抵抗が大きくて小流量のキャリア
ガスか流れ、このときはキャピラリーカラム10の出口
圧Poが入口圧Piより小さくなって、キャピラリーカ
ラム10内を実線の矢印の方向aにキャリアガスが流れ
るように、流路抵抗26aを調節しておく。一方、流路
抵抗26bは流路抵抗が小さくて大流量のキャリアガス
が流れ、このときはキャピラリーカラム10の出口圧P
oが入口圧Piよりも大きくなって破線の矢印の方向b
(キャピラリーカラム10の出口側から入口側の方向、
すなわち逆方向)にキャリアガスが流れるように、流路
抵抗26bを調節しておく。キャピラリーカラム10の
出口圧Poを測定できるように、キャピラリーカラム1
0の出口の位置には圧力計20dが設けられている。
【0009】この実施例において、切換え弁24によっ
て小流量の流路抵抗26aを選択すると、キャピラリー
カラム10内を実線の矢印方向にキャリアガスが流れて
試料成分の分離が行なわれる。一方、大流量の流路抵抗
26bを選択するとキャピラリーカラム10内を破線の
矢印のように逆方向にキャリアガスが流れ、キャピラリ
ーカラム10内の成分がバックフラッシュされてその成
分が検出器12に到達しないだけでなく、スプリッタ1
4を通して速やかにキャピラリーカラム10内から流出
する。
【0010】図1の実施例において試料を分析する例を
図2により説明する。分析必要成分を2番から8番まで
のピークとすると、従来のようにキャピラリーカラム1
0内を実線の一方向のみにキャリアガスを流した場合に
は、(A)に示されるように2番から8番までのピーク
以外に、まず溶媒の大きなピーク1が検出され、分析必
要成分の後に9,10番の不要成分も検出器に入る。溶
媒の大きなピークが検出されると、溶媒と保持時間の近
い2〜4番のピークが溶媒のピークのテーリングによっ
てベースラインが不安定となり、定量精度が悪くなる。
また9,10番の不要成分が検出されるまでに長時間を
要する。
【0011】そこで、図1の実施例で、初めに正常分析
用にメークアップ流路の小流量の流路抵抗26aを選択
して試料を注入し、溶媒がキャピラリーカラム10から
流出する前に切換え弁24を大流量の流路抵抗26b側
に切り換えてキャリアガスをキャピラリーカラム10内
に逆流させ、溶媒をスプリッタ14から流出させる。そ
の後、再びメークアップ流路の切換え弁24を小流量の
流路抵抗26a側に切り換えて正常分析を行ない、2番
から8番の分析必要成分を検出する。その後再びメーク
アップ流路を大流量の流路抵抗26b側に切り換えてキ
ャピラリーカラム10内のキャリアガスの方向を逆流さ
せ、9,10番の不要成分をスプリッタ14から流出さ
せる。このような操作により、図2(B)に示されるよ
うに、溶媒のピーク1が小さくなってそのテーリングも
小さくなり、2〜4番の分析必要成分のベースラインが
安定する。また、9,10番の不要成分をスプリッタ1
4から流出させる方が検出器12へ到達するのを待つよ
りも短時間で操作を終了することができる。
【0012】図1の実施例において、検出器12とメー
クアップ流路の合流点との間の流路抵抗22に代えて、
検出器12自身に流路抵抗の要素をもたせてもよい。例
えば、検出器12がFIDである場合に、そのジェット
ノズルの径を細くすることにより流路抵抗の要素をもた
せることができる。
【0013】図3は第2の実施例を表わす。メークアッ
プ流路23aでは流路抵抗に代えて2つの圧力制御弁2
8aと28bが並列に設けられ、切換え弁24によって
いずれかの圧力制御弁が選択されるようになっている。
この場合、検出器12とメークアップ流路の合流点との
間には流路抵抗(図1での流路抵抗22に相当するも
の)は設けなくてもよい。圧力制御弁28aはキャピラ
リーカラム出口圧Poが入口圧Piより低圧になるよう
に調節しておき、圧力制御弁28bはキャピラリーカラ
ム出口圧Poが入口圧Piより高圧になるように調節し
ておく。図3の実施例の動作も図1の実施例の動作と同
じである。
【0014】
【発明の効果】本発明ではメークアップ流路に流量又は
圧力を切り換える機能をもたせ、キャピラリーカラム内
のキャリアガスの流れる方向を正常動作時の方向と、そ
れとは逆方向との2つに切り換えるようにしたので、例
えば溶媒をスプリッタ側に流出させて溶媒ピークのテー
リングを小さくしたり、高沸点の分析不要な成分を必要
成分がキャピラリーカラムから流出した後にスプリッタ
へ流出させることにより不要成分の検出を省略して分析
時間を短縮するというような効果を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す流路図である。
【図2】実施例の動作を従来のガスクロマトグラフと比
較して示すクロマトグラムであり、(A)は従来のクロ
マトグラム、(B)は本発明によるクロマトグラムであ
る。
【図3】他の実施例におけるメークアップ流路部分を示
す流路図である。
【図4】従来のガスクロマトグラフを示す流路図であ
る。
【符号の説明】
2 ヘリウムガスボンベ 8 試料注入口 10 キャピラリーカラム 12 検出器 14 スプリッタ 23,23a メークアップ流路 24 切換え弁 26a 小流量の流路抵抗 26b 大流量の流路抵抗 28a 低圧用圧力制御弁 28b 高圧用圧力制御弁
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 30/40 G01N 30/10 G01N 30/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路に沿って試料注入口、スプリッタ、
    キャピラリーカラム及び検出器を備え、キャピラリーカ
    ラムと検出器の間へメークアップ用キャリアガスを供給
    するメークアップ流路を備えたキャピラリーカラムガス
    クロマトグラフにおいて、キャピラリーカラムと検出器
    の間でメークアップ流路との合流点より検出器側に流路
    抵抗の要素が設けられ、メークアップ流路にはキャピラ
    リーカラム出口圧が入口圧より低くなってメークアップ
    流路からのキャリアガスがメークアップガスとなる小流
    量の第1の流路抵抗と、キャピラリーカラム出口圧が入
    口圧より高くなってキャピラリーカラム中を逆方向にガ
    スが流れる大流量の第2の流路抵抗とが並列に設けら
    れ、さらにこれらの第1、第2の流路抵抗を切り換える
    切換え機構が設けられているキャピラリーカラムガスク
    ロマトグラフ。
  2. 【請求項2】 流路に沿って試料注入口、スプリッタ、
    キャピラリーカラム及び検出器を備え、キャピラリーカ
    ラムと検出器の間へメークアップ用キャリアガスを供給
    するメークアップ流路を備えたキャピラリーカラムガス
    クロマトグラフにおいて、メークアップ流路にはキャピ
    ラリーカラム出口圧を入口圧より低くしてキャリアガス
    を供給する第1の圧力制御弁と、キャピラリーカラム出
    口圧を入口圧より高くしてキャリアガスを供給する第2
    の圧力制御弁とが並列に設けられ、さらにこれらの第
    1、第2の圧力制御弁を切り換える切換え機構が設けら
    れているキャピラリーカラムガスクロマトグラフ。
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CN1301406C (zh) * 2004-05-27 2007-02-21 上海烟草(集团)公司 一种无阀压力切换的全自动多维气相色谱系统及其应用
JP5206504B2 (ja) * 2009-03-04 2013-06-12 株式会社島津製作所 ガスクロマトグラフ装置
CN106290652B (zh) * 2016-09-21 2019-05-24 国家电网公司 一种用于对充油设备进行检测的检测设备

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