JP3047921B2 - リチウム二次電池 - Google Patents
リチウム二次電池Info
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
- Cell Separators (AREA)
Description
安全性に優れた電池に関するものである。
ンデンサー等の電気エネルギー蓄積装置においては高容
量化および高出力化が進みつつある。これに伴い、特に
電池において、短絡等の異常時に発生する安全上の問題
が大きくクローズアップされてきている。
電池を例にとると、電池内外で短絡が起こると電池温度
が急激に上昇し、このため電池内容物が噴出し、さらに
は爆発が発生する。
するためのセパレーターに種々の工夫を加えることが試
みられている。
して微細孔を有する合成樹脂フィルムを用いることが提
案されている。かかる方法によれば従来の不織布製のセ
パレーターに比べ、単セルにおける外部短絡が発生した
場合はそれなりの効果が事実見出されるものの、内部短
絡あるいは直列に接続された2個以上の単セルにおける
外部短絡等のようにより厳しい条件における短絡に対し
ては、微細孔を有する合成樹脂フィルムをセパレータと
して用いることは有効ではなかった。
て、上述の微細孔を有する合成樹脂フィルムに低融点ワ
ックスを塗布することが記載されている。この場合、低
温、すなわち実使用温度範囲で内部抵抗上昇が起こるの
で好ましくないと共に、かかるワックス状の絶縁膜で覆
われることにより室温近辺でも基本性能が損われ好まし
くない。
リプロピレンの2種類の微細多孔フィルムを重ね合わせ
て用いることが提案されている。この場合、安全性面で
の向上は期待されるが、2枚のセパレーターを用いるの
で、組立工程における煩雑さが増大し、電池体積が増大
し、コストが上昇するという問題点があった。
報,特開昭62-283,553号公報,特開平1-258,358号公報
において不織布製のセパレーターを何とか改良しようと
する試みがなされている。しかしながら、孔径の大きい
不織布を基材とした場合、セパレーターの厚みが大きく
なるので電地の小型軽量化の主旨に合わない。また短絡
時に上昇する温度の抑制が不十分であり、厳しい条件下
での短絡に対しては効果がなかった。
良の効果が見られたものの、下記の点において不充分で
あった。
により破裂あるいは爆発等のようなトラブルは防止でき
るものの、それよりも厳しい条件下での短絡、例えば、 多数セルが並列または直列接続された組電池の短
絡。
絡。
るいは爆発といった現象が起こり、周辺の機器,建物あ
るいは人体にまでも被害を及ぼすことになるという問題
点があった。
よりさらに厳しい条件下での安全性確保が社会的な急務
となっている。そのためにはセパレーターのさらなる改
良が必要である。
たセパレーターを用いることにより異常時においても安
全性を維持することができる電地を提供することにあ
る。
常時に起こる現象を詳細に検討した結果、特定の熱変形
挙動を有するセパレーターを用いることにより、過酷な
条件の異常時に際しても、安全性を維持することができ
る電池が得られることを見出した。
活物質とした正電極、負電極およびセパレーターを基本
構成要素とする電池において、前記セパレーターが合成
樹脂微細多孔膜からなり、該微細多孔膜が線量が0.1〜1
0Mradの電離放射線処理されていることを特徴とする。
電池の内部温度が上昇した際にセパレーターが軟化・溶
融し、その孔部を閉塞することによりイオンの透過性を
減少させ、短絡電流を減少させることにより一定温度以
上には達しないようにすることで安全性を確保するとい
う考え方はあった。しかしながら従来の方法では前述の
如く激しい条件下での短絡等の異常時にはやはり破裂あ
るいは爆発という事態をもたらす。
来公知のセパレーターを用いた場合には内部温度上昇時
に上述のようにセパレーターの軟化・溶融によりセパレ
ーターの孔部が閉塞されるという現象が起こるのは事実
ではあるが、同時にセパレーターが溶融・流動すること
により、本来、正負極を電気的に絶縁すべき機能が失わ
れ、結果的により激しい短絡につながるという現象も同
時に発生していることを見出した。
合、局部的な温度上昇が発生する場合などにこの現象が
著しい。この現象が安全性を失わせる大きな原因である
ことが判明した。
セパレーターが軟化・溶融してセパレーターの孔部を閉
塞することによりイオンの透過性を減少させ、イオン透
過性の減少によって短絡電流を低下させることにより、
電池内部の温度上昇を防ぐことが必要であると共に、セ
パレーターが溶融しながらも、電池内部の温度がより高
温となるまで正負極間の絶縁を維持することが非常に重
要となってくる。
条件を同時に満たすことは二律背反的な関係にあり、そ
の実現には多くの困難があった。
機械的強度を増したポリエチレンの微細多孔膜のセパレ
ーターを用いた電池は、特開昭63-205048号公報に開示
されている。
ーの軟化・溶融が起こりにくくなり、セパレーターの孔
部の閉塞による温度上昇抑制機能が発現しなくなる。
厳しい条件下での短絡に際して破裂あるいは爆発を押え
ることができない。
照射して架橋を行うことにより、前述の二律背反的な2
つの要件を同時に満たすセパレーターを得ることができ
た。
に、セパレーターが軟化・溶融してその孔部を閉塞する
ことにより、短絡電流を減少させる機能を維持しつつ、
かつ、セパレーター孔部の閉塞が起こるような温度以上
でも、正負電極間の短絡を防止することができる。
高速荷電粒子線および高速中性子線などがある。本発明
においては、ガンマ線または電子線をセパレーターに照
射することにより達成される。
射線に適した方法で行うことが必要である。例えばガン
マ線の場合には、シートへの照射,ロールへの照射,正
負極間にセパレーターを入れて捲回したコイルへの照射
あるいは前記コイルを電池缶に入れての照射のいずれで
も良い。電子線の場合には、シートへの照射が好まし
い。
dとし、好ましくは0.5〜5Mradである。
くは、窒素ガスあるいはアルゴンガスのような不活性ガ
ス雰囲気の方が良い。
ことが必要である。例えば、ポリエチレン,ポリプロピ
レン,ポリ塩化ビニル,ポリエステル,およびナイロン
などが挙げられる。
67号公報で記載されているような、連通孔からなる複雑
な網状構造を形成した多孔膜が好ましい。
℃以上160℃以下、好ましくは110℃以上155℃以下であ
る。透気度転移温度の範囲も同様である。
としての25℃における透気度は、300秒/100cc以下、好
ましくは200秒/100cc以下、さらに好ましくは150秒/100
cc以下である。
抗値(R25)は低ければ低い方が好ましいが通常0.5〜50
Ω・cm2好ましくは0.5〜20Ω。cm2,さらに好ましくは
0.5〜10Ω・cm2の範囲である。
ないが、通常5〜500μm,好ましくは10〜100μm,さらに
好ましくは10〜50μmの範囲である。5μm未満の場合
は余りに薄すぎて絶縁機能が損われ好ましくない。500
μmを越す場合には体積が大きくなり電池の小型軽量化
という観点からは好ましくない。
ではないが通常、平均孔径0.01〜10μm,好ましくは0.05
〜5μm,さらに好ましくは0.05〜0.5μmである。
しくは45〜80%,さらに好ましくは50〜80%である。
適用することができる。その一例を示すと、リチウム電
池,マンガン−亜鉛電池および銀−亜鉛電池等のような
一次電池、ニッケル−カドミウム電池,ニッケル−亜鉛
電池,ニッケル−水素電池,ポリマー電池,リチウム二
次電池およびカーボン二次電池等のような二次電池等が
挙げられる。
より電池の安全性は飛躍的に向上し、厳しい条件下での
短絡,逆充電あるいは過充電等の異常時においても破裂
あるいは爆発等の現象を起こすことがなくなる。
が、本発明は以下の実施例に特に限定されるものではな
い。
第1図(A)において、1Aおよび1Bは10μ厚のNi箔であ
り、インピーダンス測定装置7と接続されている。第1
図(B)に示すように、Ni箔1Aは、たて15mm、横10mmの
長方形を残してテフロンテープ6でマスキングされてい
る。3は規定の電解液が含浸されたセパレーターであ
り、1Aおよび1Bの間に配置され、その四方はテフロンテ
ープで固定されている。5は温度を測定するための熱電
対であり、テフロンテープでガラス板2Bに貼り付けられ
ている。ガラス板2Aと2Bとの間は規定の電解液が満たさ
れている。
および熱電対5を、第1図(C)に示すケース4の中に
収納して使用する。8は温度と測定したインピーダンス
を記録するための記録装置である。
ーボネート溶液を用いる。測定は25℃で測定周波数は1k
Hzであり、下式により25℃における膜抵抗R25を求め
る。
℃)〉 第1図に示した膜抵抗測定装置を用い、連続的にイン
ピーダンスを測定しながら、25℃〜175℃まで2℃/min
の昇温速度に設定されたオーブン内で電池を昇温する。
する温度を測定し、この温度を膜抵抗転移温度(t
1℃)とする。さらに昇温を続け、インピーダンスの極
大値を有する場合には、この温度を測定し膜抵抗極大温
度(t2℃)とする。
ダー10にセットした透気度測定用試料を2℃/minの速度
に設定されたオーブン内で昇温し、各温度に到達した時
点で取り出し、25℃において後述の方法により透気度を
測定する。
は以下の条件で測定する。
部200個の長径と短径の平均を加重平均して算出する。
単位はμmである。
cc・枚である。
cc・枚以上は、無限大(∞)とみなすことにする。
をヘンシェルミキサーで混合し、これに重量平均分子量
(w)85万、Mw/Mn=15の高密度ポリエチレン樹脂25.
5容量%を添加し、再度ヘンシェルミキサーで混合し
た。
トにした。このペレットを直径30m/mの二軸押出機に450
m/m幅のTダイを取付けたフィルム製造装置において厚
さ100μmの膜状に成形した。成形された膜を1,1,1−ト
リクロルエタン中に5分間浸漬し、DOPを抽出した後に
乾燥させ、さらに70℃の20%苛性ソーダ中に30分浸漬し
て、微粉珪酸を抽出した後に乾燥させ多孔膜を得た。
伸機によりたて方向に2.7倍に延伸し、続いて120℃の雰
囲気下で10秒間熱処理を行った。
量1.0Mradのガンマ線を窒素雰囲気中で照射した。この
セパレーターの昇温時の膜抵抗の温度変化を第3図の曲
線Aに示す。膜抵抗転移温度(t1℃)および膜抵抗極
大温度(t2℃)を表−1に示す。昇温時の透気度変化
を表−2に示す。
5℃であることがわかる。透気度が無限大であるとはセ
パレーターの孔部が閉塞された状態をいう。170℃にお
ける透気度は0であるが、これはセパレーターが破裂し
た状態を示している。
に照射した以外は実施例1と同様の操作を行なった。こ
のセパレーターの昇温時の膜抵抗の温度変化を第3図の
曲線Bに示す。膜抵抗転移温度(t1℃)および膜抵抗
極大温度(t2℃)を表−1に示す。昇温時の透気度変
化を表−2に示す。
0℃であり、170℃までの温度ではセパレーターが破裂は
みられないことがわかる。
−878(米国セラニーズ社製)を用い、これに線量2.0Mr
adのガンマ線を窒素雰囲気中で照射した。このセパレー
ターの昇温時の膜抵抗の温度変化を第4図の曲線Gに示
す。膜抵抗の転移温度(t1℃)および膜抵抗極大温度
(t2℃)を表−1に示す。昇温時の透気度変化を表−
2に示す。
5℃であり、155℃でセパレーターが破裂することがわか
る。
量8.0Mradの電子線をセパレーターに照射した。このセ
パレーターの昇温時の膜抵抗の温度変化を第4図の曲線
Hに示す。膜抵抗転移温度および膜抵抗極大温度を表−
1に示す。昇温時の透気度変化を表−2に示す。
0℃であり、170℃までの温度ではセパレーターの破裂は
みられないことがわかる。
作製されたセパレーターの特性と比較するためのもので
ある。
たが、放射線処理は行なっていない。このセパレーター
の昇温時の温度変化を第3図の曲線Cに示す。
においてセパレーターに照射した以外は実施例1と同様
の操作を行った。このセパレーターの昇温時の膜抵抗の
温度変化を第3図の曲線Dに示す。
かった。表−2からこのセパレーターには透気度転移温
度がないことがわかる。
照射した以外は実施例1と同様の操作を行った。このセ
パレーターの昇温時の膜抵抗の温度変化を第3図の曲線
Eに示す。
気度転移温度もない。
射線処理は行なっていない。このセパレーターの昇温時
の膜抵抗の温度変化を第4図の曲線Fに示す。
2Mradのガンマ線を窒素雰囲気中でセパレーターに照射
した。このセパレーターの昇温時の膜抵抗の温度変化を
第4図の曲線Iに示す。
2Mradの電子線をセパレーターに照射した。このセパレ
ーターの昇温時の膜抵抗の温度変化を第4図の曲線Jに
示す。
0.05Mradのガンマ線を窒素雰囲気中でセパレーターに照
射した。このセパレーターの昇温時の膜抵抗の温度変化
を第4図の曲線Kに示す。
極大温度を表−1に示す。昇温時の透気度変化を表−2
に示す。
較例1−7と比べて膜抵抗極大温度が高く、また、実施
例1−4においては、第3図および4図からわかるよう
に、170℃以上のような高温度においても高い膜抵抗値
を有している。表−2からわかるように、実施例1−4
においては、高温度まで高い透気度値が維持されてい
る。
レンブラックを導電剤とし、フッ素ゴムを結着剤とし各
々LiCoO2:グラファイト:アセチレンブラック:フッ素
ゴム=88:7.5:2.5:2の重量比で混合したものをジメチル
ホルムアミドペーストとして、Al箔に塗布乾燥したシー
トを正電極とし、ニードルコークス粉末を負極活物質と
し、フッ素ゴムを結着剤としニードルコークス:フッ素
ゴム=95:5の重量比で混合したものをジメチルホルムア
ミドペーストとしてCu箔に塗布乾燥したシートを負電極
とし、第5図に示す単2型の電池を製造した。
使用し、電解液としてプロピレンカーボネートとブチロ
ラクトンの混合溶媒(体積比=1:1)にホウフッ化リチ
ウムを1.0Mの濃度に調整した液を用いた。この電池を定
電圧4.2Vで5時間充電した。この電池の各種試験評価結
果を表−3に示す。
膜を用いた以外は実施例5と同様の操作を行った。それ
ぞれの実施例において作製された電池の各種試験評価結
果を表−3に示す。
確かめるための比較例を示す。
た膜を用いた以外は実施例5と同様の操作を行った。そ
れぞれの比較例において作製された電池の各種試験評価
結果を表−3に示す。試験は、1セルの短絡試験,加熱
試験および過充電試験を行なった。
優れた特性を有することがわかる。
い条件下での短絡等の異常時に対しても破裂あるいは爆
発等の現象が発生せず、安全性および信頼性に優れた性
能を発揮することができるという効果がある。
図、 第2図は本発明の実施例および比較例における透気度測
定用試料を示す図、 第3図および第4図は本発明の実施例および比較例にお
けるセパレーターの昇温時の膜抵抗値変化を示す図、 第5図は本発明の実施例および比較例におけるうず巻き
型電池の半裁断面図である。 1A,1B……Ni箔、2A,2B……ガラス板、3,9,12……セパレ
ーター、4……ケース、5……熱電対、6……テフロン
テープ、7……インピーダンス測定装置、8……記録
計、10……テフロンホルダー、11……正極、13……負
極、14……絶縁板、15……負極リード、16……正極リー
ド、17……ガスケット。
Claims (1)
- 【請求項1】LiCoO2を正極活物質とした正電極、負電極
およびセパレーターを基体本体要素とするリチウム二次
電池において、前記セパレーターが合成樹脂微細多孔膜
からなり、該微細多孔膜は線量が0.1〜10Mradの電離放
射線処理されていることを特徴とする電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2073215A JP3047921B2 (ja) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | リチウム二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2073215A JP3047921B2 (ja) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | リチウム二次電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03274661A JPH03274661A (ja) | 1991-12-05 |
JP3047921B2 true JP3047921B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=13511721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2073215A Expired - Lifetime JP3047921B2 (ja) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | リチウム二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3047921B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2213858C (en) * | 1995-03-03 | 2001-12-11 | Takuya Hasegawa | Polyethylene microporous film and process for producing the same |
JPH1067871A (ja) * | 1996-08-28 | 1998-03-10 | Asahi Chem Ind Co Ltd | ポリエチレン製微多孔膜の製造方法 |
-
1990
- 1990-03-26 JP JP2073215A patent/JP3047921B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03274661A (ja) | 1991-12-05 |
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