JP3047843U - スキャナの反射及び走査機構平行伝動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキャナの反射及び走査機構平行伝動装置の
提供。 【解決手段】 固定座、反射機構、走査機構、固定モジ
ュール、プーリ、遊び車、ベルト、ワイヤロープ及び駆
動機構を包括し、反射機構がプーリで駆動され、反射機
構がワイヤロープで走査機構を移動させ、こうして反射
機構と走査機構の両者の絶対平行移動が確保され、並び
に走査過程及び走査後に、走査機構及び反射機構が２対
１の速度で移動し、反射機構の移動距離が走査機構の２
分の１とされ、大幅に反射機構の移動のための空間が減
らされて、スキャナ内部の占有空間を節約できるものと
されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のスキャナの反射及び走査機構平行伝動装置に関し、特に、反射 機構と走査機構の絶対平行移動を確保でき、走査過程と走査後に、走査機構と反 射機構が２対１の速度比で移動するものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知のスキャナの光線反射光程装置は、光源、反射ミラー、レンズ及び電荷結 合素子で組成され、光源の発生する光線を被走査物上に照射し、その反射する光 線を反射ミラーを介してレンズで集め、並びに焦点を電荷結合素子に設けて電荷 結合素子で光信号をアナログ或いはディジタル信号に変換処理するようにしてあ る。

【０００３】 しかし、上述の周知のスキャナは、その光源、反射ミラー、レンズ及び電荷結 合素子が一つのモジュールに固着されているため、反射機構（反射ミラー）の移 動の距離と走査機構の走査する機構（光源）が同じく、このため、反射機構の移 動が予留する空間のためにスキャナ内の空間がとられ、他の部品の設置や配置上 制限を生じた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、ワイヤロープとベルトで反射機構と走査機構を平行移動させ、且つ 走査過程と走査後に、走査機構と反射機構を２対１の速度比で移動させ、反射機 構の移動距離を走査機構の２分の１とすることで、大幅に反射機構の移動のため の空間を節約して、スキャナ内部の占有空間を減少することを課題としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、 一つの固定座１０と、 一つの反射機構１１とされ、上記固定座１０上に動作可能に設置されるものと、 一つの走査機構１２とされ、上記固定座１０上に動作可能に設置され、上記反射 機構１１と平行状態を呈するものと、 一つの固定モジュール１３とされ、上記固定座１０上に固定されているものと、 一つの駆動機構２６とされ、上記固定座１０上に固定されているものと、 各一つの第１プーリ１４、第２プーリ１５、第３プーリ１６とされ、それぞれ固 定座１０上の三つの隅部に連接されているるものと、 一つのベルト２４とされ、その一端が反射機構１１の一端に固定され、さらに第 １プーリ１４、第２プーリ１５、第３プーリ１６に掛けられてもう一端が反射機 構のもう一端に固定されているものと、 各一つの第１遊び車１７、第２遊び車１８、第３遊び車１９、第４遊び車２０、 第５遊び車２１、第６遊び車２２、第７遊び車２３とされ、第１遊び車と第２プ ーリが同軸に設けられ、第２遊び車と第３遊び車が同軸に固定座に設けられ並び に第３プーリの横に設けられ、第４遊び車と第５遊び車が固定座に同軸に設けら れ、第６遊び車と第７遊び車がそれぞれ反射機構の二端に連接されているものと 、 一つのワイヤロープ２５とされ、その一端が固定座の一側に固定され、第６遊び 車２２、第１遊び車１７、第３遊び車１９、第４遊び車２０、第２遊び車１８、 第５遊び車２１、第７遊び車２３に掛けられ、ワイヤロープ２５のもう一端が固 定座１０のもう一側に固定され、該ワイヤロープと走査機構の二端が固定されて いるもの、 以上を包括して構成された、スキャナの反射及び走査機構平行伝動装置としてい る。

【０００６】 請求項２の考案は、第６遊び車と第１遊び車間に掛けられたワイヤロープが固 定部で走査機構１２の一端に固定され、第４遊び車と第２遊び車間に掛けられた ワイヤロープが別の固定部で走査機構１２の別の一端に固定され、こうしてワイ ヤロープと走査機構１２の二端が固定された、請求項１に記載のスキャナの反射 及び走査機構平行伝動装置としている。

【０００７】 請求項３の考案は、反射機構と走査機構がスライド可能に固定座上に固定され たガイドレールに組み合わされた、請求項１に記載のスキャナの反射及び走査機 構平行伝動装置としている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案は一種のスキャナの反射及び走査機構平行伝動装置に関し、それは、固 定座、反射機構、走査機構、固定モジュール、プーリ、遊び車、ベルト、ワイヤ ロープ及び駆動機構を包括し、反射機構がプーリで駆動され、反射機構がワイヤ ロープで走査機構を移動させ、こうして反射機構と走査機構の両者の絶対平行移 動が確保され、並びに走査過程及び走査後に、走査機構及び反射機構が２対１の 速度で移動し、反射機構の移動距離が走査機構の２分の１とされ、大幅に反射機 構の移動のための空間が減らされて、スキャナ内部の占有空間を節約できるもの とされている。

【０００９】

【実施例】

図１、２、３に示されるように、本考案のスキャナの反射及び走査機構平行伝 動装置は、固定座１０、反射機構１１、走査機構１２、固定モジュール１３、第 １プーリ１４、第２プーリ１５、第３プーリ１６、第１遊び車１７、第２遊び車 １８、第３遊び車１９、第４遊び車２０、第５遊び車２１、第６遊び車２２、第 ７遊び車２３、ベルト２４、ワイヤロープ２５及び駆動機構２６を包括する。

【００１０】 固定座１０は、スキャナ機体内に設けられるか或いはスキャナ機体の一部分と され、反射機構１１及び走査機構１２は固定座１０上に、平行に、活動可能に設 置され、反射機構１１と走査機構１２は固定座１０上に固定されたガイドレール ２７にスライド自在に設けられ、安定した前後移動を行うものとされ、固定モジ ュール１３は固定座１０上に設けられ、該走査機構１２内に光源と反射ミラー（ 図には表示せず）が設けられ、該固定モジュール１３にレンズと電荷結合素子（ 図には表示せず）が固定され、駆動機構２６が固定座１０上に設置され、駆動機 構２６がベルト２４を回転移動させるのに用いられる。

【００１１】 第１プーリ１４、第２プーリ１５、第３プーリ１６は固定座１０の三つの隅部 に設けられる。ベルト２４の一端は固定部１１ａで反射機構１１の一端底面部分 に固定され、さらに第１プーリ１４、第２プーリ１５、第３プーリ１６に掛けら れ、ベルト２４のもう一端は固定部１１ｂで反射機構１１のもう一端の底面部分 に固定されている。

【００１２】 第１遊び車１７は固定座１０の一つの隅部に連接され、それは第２プーリ１５ と同軸とされ、該第１遊び車１７は第２プーリ１５の上方に設けられ、第２遊び 車１８と第３遊び車１９は同軸とされ、並びに固定座１０上の一つの隅部の第３ プーリ１６の横に設けられ、第２遊び車１８は第３遊び車１９の上方に連接し、 第４遊び車２０と第５遊び車２１は同軸とされ、並びに固定座１０上の一つの隅 部に連接され、第４遊び車２０は第５遊び車２１の上方に連接し、第６遊び車２ ２と第７遊び車２３はそれぞれ反射機構１１の二端に連接している。

【００１３】 ワイヤロープ２５の一端は固定座１０の一側の固定点１０ａに固定され、並び に第６遊び車２２、第１遊び車１７、第３遊び車１９、第４遊び車２０、第２遊 び車１８、第５遊び車２１、第７遊び車２３に掛けられ、ワイヤロープ２５のも う一端は固定座１０のもう一側の固定点１０ｂに固定され、第６遊び車２２と第 １遊び車１７の間のワイヤロープ２５が固定部１２ａで走査機構１２の一端に固 定されて一体とされ、第４遊び車２０と第２遊び車１８の間のワイヤロープ２５ はもう一つの固定部１２ｂで走査機構１２のもう一端に固定されて一体とされて いる。

【００１４】 駆動機構２６がベルト２４を駆動して回転移動させるとき、即ち、駆動機構２ ６が時計回り或いは逆時計回りに回転することで、反射機構１１が制御されて前 方或いは後方に移動し、同時に反射機構１１が第６遊び車２２と第７遊び車２３ によりワイヤロープ２５に伝動して回転移動させ、以て走査機構１２を前方或い は後方に移動させ、走査機構１２の光源が発生する光線が被走査物上に照射され 、その反射する光線が走査機構１２及び反射機構１１内の反射ミラーを経て固定 モジュール１３内のレンズにより集められ、並びに光が電荷結合素子に集中され て、電荷結合素子が光信号をアナログ或いはディジタル信号に変換する。本考案 の反射機構及び走査機構１２はワイヤロープ２５により連動し、以て反射機構１ １と走査機構１２の両者の絶対平行移動が確保され、並びに走査過程及び走査後 に、走査機構１２及び反射機構１１が２対１の速度比で移動し、反射機構１１の 移動距離が走査機構の移動距離の２分の１となるため、反射機構１１の移動に必 要な空間が減少して、スキャナ内部の空間を節約でき、他の部品の設置に有利で ある。

【００１５】

【考案の効果】

本考案のスキャナの反射及び走査機構平行伝動装置は、ワイヤロープとベルト で反射機構と走査機構を平行移動させ、且つ走査過程と走査後に、走査機構と反 射機構を２対１の速度比で移動させ、反射機構の移動距離を走査機構の２分の１ とすることで、大幅に反射機構の移動のための空間を節約して、スキャナ内部の 占有空間を減少することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の側面図である。

【図３】本考案の平面図である。

【図４】本考案の側面動作表示図である。

【図５】本考案の平面動作表示図である。

【符号の説明】

１０ 固定座 １０ａ 固定点 １０ｂ 固定点 １１ 反射機構 １１ａ 固定部 １１ｂ 固定部 １２ 走査機構 １２ｂ 固定部 １３ 固定モジュール １４ 第１プーリ １５ 第２プーリ １６ 第３プーリ １７ 第１遊び車 １８ 第２遊び車 １９ 第３遊び車 ２０ 第４遊び車 ２１ 第５遊び車 ２２ 第６遊び車 ２３ 第７遊び車 ２４ ベルト ２５ ワイヤロープ ２６ 駆動機構 ２７ ガイドレール

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つの固定座１０と、一つの反射機構１
   １とされ、上記固定座１０上に動作可能に設置されるも
   のと、一つの走査機構１２とされ、上記固定座１０上に
   動作可能に設置され、上記反射機構１１と平行状態を呈
   するものと、一つの固定モジュール１３とされ、上記固
   定座１０上に固定されているものと、一つの駆動機構２
   ６とされ、上記固定座１０上に固定されているものと、
   各一つの第１プーリ１４、第２プーリ１５、第３プーリ
   １６とされ、それぞれ固定座１０上の三つの隅部に連接
   されているるものと、一つのベルト２４とされ、その一
   端が反射機構１１の一端に固定され、さらに第１プーリ
   １４、第２プーリ１５、第３プーリ１６に掛けられても
   う一端が反射機構のもう一端に固定されているものと、
   各一つの第１遊び車１７、第２遊び車１８、第３遊び車
   １９、第４遊び車２０、第５遊び車２１、第６遊び車２
   ２、第７遊び車２３とされ、第１遊び車と第２プーリが
   同軸に設けられ、第２遊び車と第３遊び車が同軸に固定
   座に設けられ並びに第３プーリの横に設けられ、第４遊
   び車と第５遊び車が固定座に同軸に設けられ、第６遊び
   車と第７遊び車がそれぞれ反射機構の二端に連接されて
   いるものと、一つのワイヤロープ２５とされ、その一端
   が固定座の一側に固定され、第６遊び車２２、第１遊び
   車１７、第３遊び車１９、第４遊び車２０、第２遊び車
   １８、第５遊び車２１、第７遊び車２３に掛けられ、ワ
   イヤロープ２５のもう一端が固定座１０のもう一側に固
   定され、該ワイヤロープと走査機構の二端が固定されて
   いるもの、以上を包括して構成された、スキャナの反射
   及び走査機構平行伝動装置。
2. 【請求項２】 第６遊び車と第１遊び車間に掛けられた
   ワイヤロープが固定部で走査機構１２の一端に固定さ
   れ、第４遊び車と第２遊び車間に掛けられたワイヤロー
   プが別の固定部で走査機構１２の別の一端に固定され、
   こうしてワイヤロープと走査機構１２の二端が固定され
   た、請求項１に記載のスキャナの反射及び走査機構平行
   伝動装置。
3. 【請求項３】 反射機構と走査機構がスライド可能に固
   定座上に固定されたガイドレールに組み合わされた、請
   求項１に記載のスキャナの反射及び走査機構平行伝動装
   置。