JP3047808U

JP3047808U - 靴下

Info

Publication number: JP3047808U
Application number: JP1997008911U
Authority: JP
Inventors: 忠雄坂口; 忠信出張
Original assignee: 株式会社ナコ−
Priority date: 1997-10-07
Filing date: 1997-10-07
Publication date: 1998-04-28
Anticipated expiration: 2003-10-07

Abstract

(57)【要約】【課題】着用丈が膝下までの靴下における身部のずれ
を防止する。【解決手段】足首部と履口に弾性繊維を編み込んで靴
下身部の重さを分散して保持するのである。【効果】靴下身部の重さを二ケ所で分散して保持する
ため締め付け感がなく且つ、靴下のずれも確実に防止で
きる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は口ゴム、身部、足部の三部位からなる着用丈が膝下までの長さの靴下、いわゆるハイソックス及びふくらはぎまでの長さの靴下、いわゆる短靴下に関する。

【０００２】

【従来の技術】

靴下は図１に示すように爪先１、足甲２、足底３、踵４、身５、口ゴム６から構成されており、着用時に靴下の身部５がずれ落ちないように口ゴム部にはゴム等の弾性糸が編み込まれている。

【０００３】また身部の構成部位である足首部にのみ弾性糸が編み込まれ、開口部には弾性糸が全く編み込まれていない実公平６−１９５２１の短靴下がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

靴下を着用して歩行すると、靴下の足底と靴との間で生じる摩擦や踵方向への引張や重力で足首部及びふくらはぎ部からなる身部がどうしても下方へずれ落ちてしまう。これらの不都合を解消し、着用時の靴下の位置を保持するために靴下の口ゴム部があるが、靴下の身部を全てこの口ゴム部で保持するため、概して口ゴム部の締結力強くなって足を締め付け、履き心地が悪い。また、短靴下の場合は口ゴム部が一般的に膝下部で最も太いふくらはぎに対応するため口ゴムの締結力が弱過ぎるとずれ落ち、反対に強過ぎても口ゴム部が外側に丸まって身部の位置を保持できず、結局靴下がずれ落ちてしまう。

【０００５】また、実公平６−１９５２１の短靴下は、靴下のずれ落ちを防止するために足首部に弾性繊維を編み込み、開口から５ｃｍ位までは弾性繊維を編み込まずに編成しており、ふくらはぎ部へのよけいな締め付けはないが、足首部より上方が長い場合は、その部分に弛みやずれが生じる。

【０００６】そこで、本考案では、足首部及び開口部の両方に弾性繊維を編み込んで、二ケ所で身部の位置を保持し、ずれを防止することができる靴下の提供を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

足首に対応する足首部を弾性糸を編み込んで編成すると共に、開口部も弾性糸又は弾性糸を芯として他の糸でこれをカバ−リングした特殊な弾性糸を編み込んで編成し、靴下の身部を足首部と開口部の両方で保持し靴下のずれを防止するのである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図２は本考案に係る靴下の正面図である。

【０００９】開口の口ゴム部６に該当する靴下の履き口をゴム等の弾性糸を編み込んで数コ −ス編成し、足首に対応する足首部５ａをゴム等の弾性糸を裏糸７に、綿、ナイロン等の伸縮性のない糸を表糸８に使用して、図３の添え糸編み、通常プレ−ティングといわれる編み方で数十コ−ス編成した後、踵４−足底２−足甲３−爪先１を普通に編成し請求項１記載の靴下を形成するのである。

【００１０】次に靴下の履き口を伸縮性のある特殊な弾性糸（伸縮性のある糸を芯糸として他の糸、例えばナイロン等の伸縮性のない糸を余裕をもたせて巻き付けカバ−リングしてなる）で数コ−ス編成して締結力のある口ゴム部６とし、足首に対応する足首部をゴム等の弾性糸を裏糸７に、綿、ナイロン等の伸縮性のない糸を表糸８に使用して、図３の添え糸編み、通常プレ−ティングといわれる編み方で数十コ−ス編成して足首部５ａにも締結力を付け請求項２記載の靴下を形成するのである。

【００１１】

【考案の効果】１、従来、口ゴム部だけで靴下の位置を保持していたため靴下全体のずれ落ち防止のため畢竟口ゴム部の締結力が強くなり過ぎ履き心地が悪かったが、本考案の靴下は、足首部及び口ゴム部の双方で靴下のずれ落ちを防止できるため口ゴム部の締結力を緩やかなものに形成でき、履き心地がよく、靴下のずれ落ちも確実に防止できるのである。２、足首部にのみ弾性糸を編み込み、口ゴム部は弾性糸を全く使用せずに編成すると足首部上方で生じていたふくらはぎ部５ｂのずれ落ちは防止できなかったが、本考案の靴下は履口にも弾性力を付けることでふくらはぎ部５ｂのずれ落ちも防止できるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の靴下の正面図。

【図２】本考案に係る靴下の正面図。

【図３】プレ−ディング編の拡大図。

【符号の説明】

５、身５ａ、ふくらはぎ部５ｂ、足首部
６、口ゴム部７、弾性糸

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】口ゴム、身部、足部の三部位からなる着
用丈が膝下までの靴下において口ゴム部を弾性糸を使用
して数コ−ス編成すると共に身部のうち足首に対応する
足首部を弾性糸を使用して編成したことを特徴とする靴
下。
【請求項２】口ゴム、身部、足部の三部位からなる着
用丈が膝下までの靴下において口ゴム部を弾性糸を芯糸
として他の糸でカバ−リングしてなる特殊な弾性糸を使
用して編成すると共に身部のうち足首に対応する足首部
を弾性糸を使用して編成したことを特徴とする請求項１
記載の靴下。