JP3047278U - 赤色文字表示器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型で、保守、点検を不要として、省電力化
と共に、屋外でも使用に耐え得る表示器を実用化する。 【解決手段】 赤色発光ダイオード（６）による照明光
を、透明アクリライト板（１）の断面（５）により偏光
して表示面を照明し、外部光は透明パープル色のアクリ
ライト板（２）によって減衰させ、更に、黒色シール、
又は黒色板（３）で、外部光を吸収して表示面のコント
ラストを強くする様に構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、発光ダイオードを利用した、文字等の電光表示器に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

（イ） 従来の一般的な電光表示器は、表示面の反対側（裏側）より、白熱電 球、蛍光灯、又は、発光ダイオード等で照明して、文字を浮き出す方法で行われ ていたので、表示器筐体の深さが必要であった。 （ロ） 表示器の消灯時には、表示する文字等が識別出来ない様に、表示の表 面に半透明の乳白色アクリライト板や、スモーク板などを、重ね合せて、点灯時 と、消灯時の区別をつけていたが、表示面に半透明のアクリライト板等を重ねた 場合には、照明輝度が減衰して、外部光により文字等の表示効果が損なわれるの で、照明電力の増加で照明輝度を補わなければならなかった。 （ハ） 白熱電球や、蛍光灯などを使用した場合は、平均寿命時間に制約があ り、定期的な保守、点検が要求されていた。 （ニ） 白熱電球を使用した場合には、発光ダイオードよりも消費電流が多く 必要となり、長い電線路を用いて表示しようとすると、電線路の抵抗により電圧 降下が多くなり、表示面の照明輝度が減少せざるを得なかった。 （ホ） 非常用の警報表示器とした使用する時には、商用電源の停電が想定さ れ、バッテリーがバックアップ用電源として供される場合が多く、表示時間が限 定されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

（イ） 表示面の裏側より照明する方法では、表示器筐体の厚みが必要となって いた。 （ロ） 点灯時に、外部光によって鮮明度が下がり、表示効果が損なわれていた 。 （ハ） 保守、点検が必要であった。 （ニ） 電線路が長距離に亘る場合には、電線路による電圧降下が多く、照明輝 度が損なわれていた。 （ホ） 白熱電球等の使用により、発熱があった。 （ヘ） 警報表示器等の非常表示をする場合には、商用電源の停電が想定され、 バッテリーを供給電源とする時に、低消費電流で使用時間の延長をする必要があ った。 本考案は、これらの欠点を解決して、実用に供するためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

図１、図２の様に、複数個並べた赤色発光ダイオード（６）により照射された 光が、透明アクリライト板（１）の断面（５）で屈折して、下方向に偏光し、彫 刻、表面印刷、サウンドブラスト法等により、粗面で文字等を形成した面（４） が照射される。 図２、は文字等の表示面を上から見た図で、３辺の断面（８）（９）（１０）に は白色の反射面があり、３辺の断面（８）（９）（１０）は乱反射で外部方向に 向かう光を、夫々内部方向に反射させて、光量の減衰を防いでいる。 更に、図１、の様に透明アクリライト板（１）の上に重ね合わせてある透明パー プル色のアクリライト板（２）は、外部からの光を減衰させるために設けられて おり、赤色発光ダイオード（６）が点灯した時に、表示文字だけ鮮明に浮き上が らせている。 赤色発光ダイオード取り付けプリント基板（７）の部品面には、白色のシルク印 刷が施してあり、光を透明アクリライト板（１）の内部方向に反射させている。 図１、の表示面下部に重ねてある、黒色シール又は、黒色板（３）は、透明パ ープル色のアクリライト板（２）、透明アクリライト板（１）を透過して来る、 外部光を吸収するために重ねてあり、これにより表示器の点灯時に、表示面のコ ントラストを付けて、直射日光の元でも、文字は鮮明に表示される事が実験によ り確認された。

【０００５】

【実施例】

図３、は本考案の実施例で、表示器筐体の側断面図である。 筐体開口部（１１）を除いた部分は、総て外部光より遮蔽され、透明パープル色 のアクリライト板（２）を透過して来た外部光は減衰し、赤色発光ダイオード（ ６）の消灯時は、表示面が暗黒色となり、文字は表示されない。 赤色発光ダイオード（６）の点灯時は、透明アクリライト板（１）の内部乱反射 により、文字は鮮明に浮き出て、文字の表示が行われる。 図４、は本考案の実施例の電気回路図で、複数の赤色発光ダイオード（６）は、 電流制限抵抗器（１３）と直列回路を形成し、ブリッジ、ダイオード（１４）の 正極、及び負極に接続されている。 赤色発光ダイオード（６）への供給電源は、ブリッジ、ダイオード（１４）を通 しているので、交流又は、直流の両用となっている。 直流電源を供給する場合でも、ブリッジ、ダイオード（１４）により、極性の誤 接続がされても支障がない様になっている。

【０００６】

【考案の効果】

以上の説明の様に、発光ダイオードによる照明のため、省電力化が可能となり 、更に、透明アクリライト板の断面の照明をする事によって、極めて薄型の表示 器が製作可能となり、屋外で使用する場合、バッテリー電源による表示、長距離 での電線路を使用する時の表示器として、効果が発揮されるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の原理を説明するための側面図である。

【図２】本考案の原理を説明するための上面図である。

【図３】本考案の実施例の断面図である。

【図４】本考案の実施例の電気回路図である。

【符号の説明】 １ 透明アクリライト板 ２ 透明パーブル色のアクリライト板 ３ 黒色シール、又は、黒色板 ４ 透明アクリライト板の文字等が形成されてい
る粗面 ５ 透明アクリライト板の断面 ６ 赤色発光ダイオード ７ 赤色発光ダイオード取り付けプリント基板 ８〜１０ 透明アクリライト板断面 １１ 表示器筐体開口部 １２ 筐体 １３ 電流制限抵抗器 １４ ブリッジ、ダイオード

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 正方形又は、長方形の透明アクリライト
   板の上面に、透明パープル色のアクリライト板、下面に
   黒色シール又は、黒色板を重ね合わせ、透明アクリライ
   ト板の３つの断面に白色の反射面を設け、残る１つの断
   面を、赤色発光ダイオードで照射する事を特徴とする赤
   色文字表示器。