JP3045912B2 - AlGaAs半導体層のエッチング方法 - Google Patents

AlGaAs半導体層のエッチング方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はAlGaAs半導体層の
エッチング方法に関する。更に詳しくは、ヘテロ接合バ
イポーラトランジスタ、半導体レーザー、発光ダイオー
ドなどの化合物半導体に使用されるAlGaAs半導体
層のエッチング方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】化合物
半導体を構成するAlGaAs、GaAsなどの半導体
層は、一般にその表面を酸化して、酸化物を酸またはア
ルカリで取り除くことによる酸化還元反応によりエッチ
ングされる。従来、AlGaAs/GaAs系の化合物
半導体において、GaAs層を選択的にエッチングする
エッチャントとしてNH4OH:H22などが使用され
ている。NH4OH:H22を使用した場合のエッチン
グのメカニズムを以下に記載する。GaAs基板上にA
0.3Ga0.7As層、GaAs層を順次エピタキシャル
成長させる。この基板に対して、NH4OH:H22
1:20の溶液でエッチングすると、まず最上層のGa
As層がエッチングされる。このエッチングがAl0.3
Ga0.7As層に到達すると、その表面にAlの酸化膜
が形成される。この酸化膜は、Al0.3Ga0.7As層が
エッチングされるのを防ぐ役割を果たす。
【0003】一方、AlGaAs層を選択的にエッチン
グするためのエッチャントとして、GaAsよりもAl
の溶解度が大きいことを利用した、NaOH:H22
KI/I2、HF或いはHClなどが報告されている。
しかしながら、上記エッチャントの内、NaOH:H2
2、KI/I2などのようなアルカリ金属を含むもの
は、含有されるアルカリ金属により半導体層が汚染され
る可能性があるので好ましくない。またHClやHFで
は、Alの混晶比が35〜45%以上ないと再現性よく
エッチングされないといった問題点があった。
【0004】更に、特開昭60−86836号公報で
は、AlGaAs層を選択的にエッチングするためのエ
ッチャントとして、リン酸液を使用する旨記載されてい
る。しかしながら、このリン酸液では、AlGaAs層
におけるAlの混晶比が0.5以下の場合、エッチング
の状態が不均一であり、エッチングレートが低くなると
いう問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】かくして、この発明によ
れば、AlGaAs半導体層及びGaAs半導体層を含
む多層構造の半導体層のエッチング方法であって、ヨウ
素とヨウ化アンモニウムからなるエッチャントを使用す
ることによりAlGaAs半導体層を選択的にエッチン
グすることからなり、ヨウ化アンモニウムに対するヨウ
素のモル比が0.3〜1.2であり、GaAs半導体層
に対するAlGaAs半導体層のエッチング速度の比が
以上であることを特徴とするAlGaAs半導体層の
エッチング方法が提供される。
【0006】この発明は、エッチャントに含まれるアル
カリ金属による汚染がなく、かつ再現性よくAlGaA
s半導体層を選択的にエッチングする方法を提供するこ
とを目的としており、そのためにヨウ素(I2)とヨウ
化アンモニウム(NH4I)とを主成分とする溶液がエ
ッチャントとして使用される。
【0007】この発明のエッチャントとして使用される
2とNH4Iは、GaAs半導体層に対するAlGaA
s半導体層のエッチング速度の比(選択比)が大きいほ
ど好ましい。速度の比が以上であれば、GaAs半導
体層のエッチング速度よりAlGaAs半導体層のエッ
チング速度の方が速いので、AlGaAs半導体層を選
択的にエッチングすることができる。また、I2とNH4
Iのモル比は、使用される半導体層のAl含有量によっ
て相違するが、0.3〜1.2(I2/NH4I)、更に
0.3〜0.6が好ましい。
【0008】この発明のNH4IとI2からなるエッチャ
ントは、通常、水溶液の形で用いられる。場合により水
とメタノール、エタノール、プロパノールなどの有機系
溶媒や過酸化水素水との混合液の形であってもよい。こ
の場合のエッチャントにおけるNH4IとI2の合計濃度
は、好ましくは8〜23重量%である。更に、エッチン
グ方式としては、公知の方法、例えば、浸漬式、流水
式、スプレー式などのいずれの方法も使用することがで
きる。このうち浸漬式のエッチング方式では、一定の速
度で撹拌することによって、AlGaAs半導体層の表
面に、常に新鮮なエッチャントを接触させることが好ま
しい。
【0009】次に、この発明のエッチャントによってエ
ッチングされるAlGaAs半導体層は、Alの混晶比
が0.15%以上であれば適用することができるので、
Alの混晶比が低い場合でも均一なエッチングを行うこ
とができると共にエッチングレートを高く維持すること
もできる。更に、Alの混晶比が大きいほどエッチング
レート及び選択比が高くなる。また、エッチングの際に
使用されるマスク材料としては、特に限定されることは
なく、例えばフォトレジスト、SiN、SiO 2などが
使用できる。
【0010】この発明のエッチング方法は、AlGaA
s系及びGaAs系からなる多層構造の半導体層を有す
るものであれば、いずれでも適用することができる。例
えば、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)、
発光素子、受光素子などに使用されるAlGaAs/G
aAs半導体層が挙げられ、このうち、HBT作成の際
のメサエッチングに使用することにより、後のエミッ
タ、コレクタ及びベースの各オーミッタ電極の形成が自
己整合的に行えるので更に好ましい。
【0011】
【作用】この発明におけるI2とNH4Iからなるエッチ
ャントは、Al、Ga及びAsとそれぞれヨウ化物を形
成する。これらヨウ化物のうち、ヨウ化アルミニウムは
他のGa及びAsのヨウ化物よりも溶解度が大きい。そ
のためGaAsに比べてAlGaAsの方のエッチング
速度を速くすることができ、AlGaAs半導体層を選
択的にエッチングすることが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1及び図2に基
づいて説明する。まず、図1はI2/NH4 の比に対す
るAlGaAsとGaAsのエッチング速度を示した実
施例である。図1中、横軸はI2/NH4Iのモル比、縦
軸はAl0.25Ga0.75AsとGaAsのエッチング速度
とその速度比(選択性)を示している。尚、図1の測定
条件は、温度を室温(25℃)とし、水溶液中とした。
この図からも明らかなように、I2/NH4Iのモル比が
0.3〜0.6の範囲内では、良好な選択比(以上)
が得られている。
【0013】次に、この発明のエッチャントをGaAs
系HBTに適用した実施例を図2を基に説明する。図2
(a)は、GaAs基板1、n+−GaAsコレクタコ
ンタクト層2、n−GaAsコレクタ層3、p+−Ga
Asベース層4、n−Al0.3Ga0.7Asエミッタ層
5、n+−GaAsキャップ層6からなるHBTのエピ
タキシャルウェハの構造を示している。この図2(a)
に示したn+−GaAsキャップ6層上にCVD法によ
りSiN膜を形成し、エッチングしてSiN膜7からな
るパターンを形成した。このSiN膜7をマスクとし
て、n+−GaAsキャップ層6をエッチングした。こ
のエッチングに使用したエッチャントは、n-Al0.3
0.7Asエミッタ層5はエッチングせず、n+−GaA
sキャップ層6を選択的にエッチングするNH4OH:
22とした。
【0014】続いて、I2/NH4Iのモル比が0.4、
濃度が10重量%の水溶液からなるエッチャントで、室
温(25℃)で、n−Al0.3Ga0.7Asエミッタ層5
をエッチングした。ここで、I2/NH4Iのエッチング
液は、図1にも示されているようにAlGaAsのエッ
チング速度に対して、GaAsのそれが約分の1以下
なので、図2(c)に示すようなアンダーカットを形成
することができ、またp+−GaAsベース層4の表面
だしを再現性よく容易に行うことができた。この後Si
N膜7を除去し、電極用の金属を蒸着するとエミッタ電
極8及びベース電極9が自然に分離し、各電極を自己整
合的に形成することができた(図2(d))。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、NH4IとI2を主成
分とする溶液の選択性を利用して再現性よくAlGaA
s半導体層の選択的なエッチングが可能となり、かつ、
アルカリ金属によって半導体層が汚染されることのない
エッチャントを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のNH4IとI2からなるエッチャント
のAlGaAs及びGaAs半導体層に対するエッチン
グ速度と選択比を示す図である。
【図2】この発明のエッチャントを使用したHBTのA
lGaAs層の選択的エッチングを示す図である。
【符号の説明】
1 GaAs基板 2 n+−GaAsサブコレクタ層 3 n−GaAsコレクタ層 4 p+−GaAsベース層 5 n−Al0.3Ga0.7Asエミッタ層 6 n+−GaAsキャップ層 7 SiN膜 8 エミッタ電極 9 ベース電極

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 AlGaAs半導体層及びGaAs半導
    体層を含む多層構造の半導体層のエッチング方法であっ
    て、ヨウ素とヨウ化アンモニウムからなるエッチャント
    を使用することによりAlGaAs半導体層を選択的に
    エッチングすることからなり、ヨウ化アンモニウムに対
    するヨウ素のモル比が0.3〜1.2であり、GaAs
    半導体層に対するAlGaAs半導体層のエッチング速
    度の比が以上であることを特徴とするAlGaAs半
    導体層のエッチング方法。
  2. 【請求項2】 ヨウ化アンモニウムに対するヨウ素のモ
    ル比が、0.3〜0.6である請求項1記載のAlGa
    As半導体層のエッチング方法。
  3. 【請求項3】 エッチングが、AlGaAsエミッタ
    層、GaAsベース層、GaAsコレクタ層からなるヘ
    テロ接合バイポーラトランジスタの製造工程において、
    エミッタ層のメサエッチングに使用されることからなる
    請求項1又は2に記載のAlGaAs半導体層のエッチ
    ング方法。
  4. 【請求項4】 エッチャントが有機系溶媒又は過酸化水
    素水を含む請求項1〜3のいずれか1つに記載のAlG
    aAs半導体層のエッチング方法。
  5. 【請求項5】 ヨウ素とヨウ化アンモニウムが、エッチ
    ャント中に合計濃度として8〜23重量%含まれる請求
    項1〜4のいずれか1つに記載のAlGaAs半導体層
    のエッチング方法。
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