JP3045813U - 折畳みベッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小じんまりに折り畳むことができて包装や運
搬が便利な折畳みベッドを提供する。 【解決手段】 台座２の両側にベッド枠８，８’を有
し、各ベッド枠８，８’は、内、外枠座３，５、補助支
脚４、両ばね桿６及び両マットレス７を含む。内、外枠
３，５のそれぞれ一端は枢軸４０，５２により補助支脚
４に枢設され、該内枠座３の他端は枢軸３２により台座
２に枢設される。台座２と補助支脚４との間及び補助支
脚４と外枠座５との間にはそれぞればね桿６が鈎着さ
れ、各枠座３，５上面にはそれぞれマットレス７が敷設
される。ベッド枠８、８’を内、外枠座３，５により形
成し且つ補助支脚４及びばね桿６により連接したことに
より、左右四つの内、外枠座３，５がそれぞれ直立状に
折合わせ得る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は折畳みベッドに関し、特に台座及び両連結座により四つの枠座を直立 状に折合わせ得るように並列連接してなる折畳みベッドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

因に、折畳みベッドは展開すれば横臥できて、折合わせれば体積を縮小できる 専用ベッドで、一般に、第５図の例で示す如く、台座１１両側にそれぞれベッド 枠１２を組合わせて、各ベッド枠１２上面にマットレスを敷設できる網枠１３を 設けて形成される。そのうち、台座１１は所定間隔に直立平行する両枢支板１１ １、該両枢支板１１１の間に跨がって互いに平行架設される両ステー１１２、及 び各枢支板１１１下端に設けられて移動に便利な対のキャスター１１３を具えて いる。両ベッド枠１２は同じ構造を呈してそれぞれコ字形状の枠桿１２１を含み 、各枠桿１２１は上記ステー１１２とほぼ平行して適当な間隔を離れた外側に位 置付けられる横枠部１２２、及び該横枠部１２２両端から直角屈曲してそれぞれ 上記枢支板１１１へ延伸する銜接端部１２３を具えており、該両銜接端部１２３ はそれぞれ枢軸１２４により枢支板１１１に枢設され、且つ各横枠部１２２下端 に支脚１２５が枢設されて、該支脚１２５は両桁部１２６により枢支板１１１と 連結されている。

【０００３】 第６図は上記従来例の折畳みベッドを直立状に折合わせた表示図で、上記従来 の折畳みベッドを組立てた後、運搬に便利であるように折合わせる時は、先ず各 網枠１３を平らに拡げてから、両組（両側）の枢軸１２４を支点として両ベッド 枠１２を網枠１３と一緒に上向きに折り立てて両ベッド枠１２を直立平行にすれ ば、両網枠１３が両ベッド枠１２の間に挟着され且つ両支脚１２５がそれぞれ桁 部１２６に引っ張られてベッド枠１２と畳合わせられることになり、該折畳みベ ッドは便利に包装して運送することができ、使用する時は、該両組の枢軸１２４ を支点として、折り畳められたベッド枠１２及び網枠１３を平らに押し拡げれば よい。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の折畳みベッド１は台座１１により両一体成型のコ字形状ベッド枠１ ２を連結して、各ベッド枠１２にマットレスが敷設できる網枠１３を設けて折畳 み可能な機能を具えているが、該折畳みベッド１自体が一般の成人身長よりも長 く、全体折畳みベッド１を畳合わせて包装しても尚かなり長いため、全体容積が ばさばさして、運搬に不利であると共に包装や運送の費用コストが高い。

【０００５】 上記従来の折畳みベッドにおける問題点に鑑み、本考案は、小じんまりに折畳 むことができて包装や運搬が便利な折畳みベッドを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、その台座両側にそれぞれベッド枠を組合 せて、該台座を所定間隔に直立平行する両枢支板の間に少なくとも一本のステー を架設して形成し、該枢支板下端に少なくとも一個の第１のキャスターを設けて 床面に支承される折畳みベッドであって、上記ベッド枠が、それぞれ一端が第１ の枢軸により上記枢支板に枢設される両第２のサイド枠部を具えた内枠座と、そ の桁部が上記ステーと平行する平行段部を具えて、該平行段部両端にそれぞれ垂 直上向きに延伸するレッグを設け、各レッグ上端に少なくとも一つのリンク継手 を固設して、該リンク継手が更に第２の枢軸により上記内枠座の第２のサイド枠 部と枢設する補助支脚と、コ字形状の枠桿を呈して、該枠桿が上記第２のサイド 枠部と直交する向きの横枠部及び該横枠部両端より直角向きに屈曲延伸して上記 両第２のサイド枠部と同一向きに対応延伸する第１のサイド枠部を具え、各第１ のサイド枠部がそれぞれ第３の枢軸より上記補助支脚のリンク継手と枢設して、 該横枠部に少なくとも一つの第２のキャスターを装設して折畳みベッドを折合わ せた際に床面と当接させることができ、更に該横枠部に該折畳みベッドが展開し た際に床面に支承する支脚を固設してなる外枠座と、その両方一端がそれぞれ補 助支脚の平行段部と外枠座の横枠部に鈎付けられて、その両方他端がそれぞれ台 座のステーと補助支脚の平行段部に鈎付けられる両ばね桿と、それぞれ上記内、 外枠座上面に敷設される両マットレスと、を備えることを特徴とする。

【０００７】 そして、上記支脚が上記外枠座の第１のサイド枠部に固定される固定端部を具 えて、該固定端部に下向きに垂下延伸する垂直部を設け、該垂直部下端に床面で 滑動する第３のキャスターを装設して、上記台座のステーに少なくとも一つの掛 鈎形態の第１の鈎付部を設けると共に、上記補助支脚の平行段部両側縁に互いに 対応する掛鈎形態の第２の鈎付部及び第３の鈎付部を形成して、上記外枠座の横 枠部に第４の鈎付部を装設し、且つ上記両ばね桿の両端を適宜に鈎付けるように すれば一層好ましくなる。

【０００８】 上記のように構成された本考案は、その補助支脚を引き上げると、第３の枢軸 を支点として該枠桿が枢支板向きに引き寄せられ、且つ内枠座が第１の枢軸を支 点としてだんだんと直立し、両者が互いに寄合わされる。このとき、該枠桿には 第３のキャスターが設けられているので、該外枠座はスムーズに台座に畳合わさ れることができるが、第３のキャスターの支脚の垂直部がだんだんと水平状態に 近づくと、両第２のキャスターを枢設した横枠部と第３のキャスターを枢設した 垂直部が直交状態を呈していることから、この折畳み過程において、該第２のキ ャスターがだんだんと第３のキャスターに取って変わって、第１のキャスターと で協同して折畳みベッドを床面に支承するようになる。そして、展開使用する時 は、該両外枠座をそれぞれ外向きに引っ張って、該補助支脚の位置をだんだんと 押し下せば、簡単に該折畳みベッドを展開することができる。即ち、本考案は、 従来の折畳みベッドが二つ折りであるに対して四つ折りできるので、折畳んだ高 さが随分と低くなって小じんまりとなる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を実施の形態例に基づいて具体的に説明するが、本考案はこの例 のみに限定されない。

【００１０】 第１、２図に示すように、本考案の折畳みベッドにおける比較的好ましい実施 例は、台座２及び左右対応に該台座２の両側に枢設される両ベッド枠８，８′を 含み、各ベッド枠８，８′はそれぞれ内枠座３、補助支脚４、外枠座５、両ばね 桿６、及び両マットレス７により形成されて、そのうち、 台座２は、適当な間隔に直立平行して相対する両枢支板２１を具え、両枢支板 ２１下端の間に互いに平行する両ステー２２が跨設され、各ステー２２中段部位 の外側縁に互いに対応する掛鈎形態の第１の鈎付部２２１が設けられ、且つ各枢 支板２１下端にそれぞれ対の第１のキャスター２３が装設されている。

【００１１】 内枠座３は、上記台座２の両枢支板２１の各内側に枢設されて上記ステー２２ と直交向きに設けられる両第２のサイド枠部３１を具えている。両第２のサイド 枠部３１のそれぞれ枢支板２１向きの一端は第１の枢軸３２により枢支板２１に 枢設されており、取り扱いに便利であるように何れか一方の第２のサイド枠部３ １外側縁に握りロッド３３が装着されている。

【００１２】 補助支脚４は、二本の第２の枢軸４０により上記両第２のサイド枠部３１の枢 支板２１から遠く離れた方の一端に装設されて、桁部４１及び四つのリンク継手 ４２を含んでいる。桁部４１は上記ステー２２と平行する平行段部４１１を具え て、該平行段部４１１中央部位の両側縁に互いに対応する掛鈎形態の第２の鈎付 部４１２及び第３の鈎付部４１０を形成し、且つ平行段部４１１両端にそれぞれ 垂直上向きに延伸するレッグ４１３を具えて、各レッグ４１３上端に該レッグ４ １３を挟み付けるようにそれぞれ両リンク継手４２が固定されているが、該両リ ンク継手４２は固定後に枢支板２１と平行状態を保持するように該両リンク継手 ４２の間に形成された空間に両第２のサイド枠部３１端部が挿着されて、更に第 ２の枢軸４０により枢支されている。

【００１３】 外枠座５は、コ字形状の枠桿５１を呈して、該枠桿５１は上記第２のサイド枠 部３１と直交する向きの横枠部５１１及び該横枠部５１１両端より直角向きに屈 曲延伸して上記両第２のサイド枠部３１と同一向きに対応延伸する第１のサイド 枠部５１２を具えている。第１のサイド枠部５１２の横枠部５１１から遠く離れ た端部はそれぞれ第３の枢軸５２により補助支脚４の両リンク継手４２間に枢設 されており、横枠部５１１中央部位の枢支板２１向き側縁には第４の鈎付部５１ ４が設けられ、且つ折畳みや展開が便利であるように、枠桿５１の横枠部５１１ 両端外側縁にはそれぞれ第２のキャスター５４が装設されて、該第２のキャスタ ー５４は折畳みベッドを折り畳む際に床面に当接できるようになっている。枠桿 ５１は更に該横枠部５１１両端底面にそれぞれ支脚５６が固設されているが、該 支脚５６は第１のサイド枠部５１２或いは横枠部５１１の何れに固接されてもよ い。各支脚５６は第１のサイド枠部５１２と平行に当接する固定端部５６１及び 下向きに垂下延伸する垂直部５６２を具え、該垂直部５６２下端には折畳みベッ ドを折畳み或るいは展開させる際に床面で滑動する第３のキャスター５７が設け られている。

【００１４】 ばね桿６は、軸向きに引っ張り伸縮可能なばねであって、そのうちの一つのば ね桿６は両端をそれぞれ補助支脚４と外枠座５の第３、第４の鈎付部４１０，５ １４に鈎付けられており、他方のばね桿６は両端をそれぞれ台座２と補助支脚４ の第１、第２の鈎付部２２１，４１２に鈎付けられている。

【００１５】 マットレス７は、それぞれ上記内枠座３及び上記外枠座５の上面に敷設されて いる。

【００１６】 そして、本実施例を組立る時は、第１の枢軸３２により両ベッド枠８，８′の 内枠座３を台座２の両枢支板２１両側に枢設し、該ベッド枠８の両第２のサイド 枠部３１及び両枠桿５１の上端面にそれぞれマットレス７を敷設し、しかる後に 二本の第２の枢軸４０により補助支脚４を同一組（同一側）の内枠座３外側縁に 枢設し、次に両第３の枢軸５２により外枠座５を同一組の補助支脚４外側縁に枢 設し、且つ同一組の第１、第２の鈎付部２２１，４１２の間にばね桿６を鈎着し て、同一組の第３、第４の鈎付部４１０，５１４の間にもばね桿６を鈎着して折 畳みベッドの組立を完成する。この折畳みベッドは展開した状態のもとで、四つ の第１のキャスター２３及び四つの第３のキャスター５７により床面上に支承さ れて、この際、補助支脚４の下端に装着された第２、第３の鈎付部４１２，４１ ０は第２のサイド枠部３１及び枠桿５１から最も遠く離れているので、該折畳み ベッドが展開した状態の下では、該四本のばね桿６は引っ張り状態を呈する。

【００１７】 第２、３図に示す如く、本実施例を畳合わせる時は、一方の補助支脚４を持ち 上げれば、元来引っ張り状態のばね桿６がだんだんと収縮して第３の枢軸５２を 支点として該枠桿５１を枢支板２１向きに引き寄せ、且つもう一方のばね桿６も 第２のサイド枠部３１を引き寄せるように作用して、該内枠座３が第１の枢軸３ ２および第２の枢軸４０を支点としてだんだんと直立して両者が互いに寄合わさ れる。このとき、該枠桿５１には第３のキャスター５７が設けられているので、 該外枠座５はスムーズに台座２に畳合わされることができるが、第３のキャスタ ー５７の支脚５６の垂直部５６２がだんだんと水平状態に近づくと、両第２のキ ャスター５４を枢設した横枠部５１１と第３のキャスター５７を枢設した垂直部 ５６２が直交状態を呈していることから、この折畳み過程において、該第２のキ ャスター５４がだんだんと第３のキャスター５７に取って変わって、第１のキャ スター２３と協同し折畳みベッドを床面に支承するようになる。

【００１８】 同様な理由から、第３、４図に示す如く、本実施例の台座２のもう一方のベッ ド枠８を折畳む時は、同様に他方の補助支脚４を引上げて行なえばよく、折合わ せた該内、外枠座３，５は直立状に寄り合う。そして、展開使用する時は、該両 外枠座５をそれぞれ外向きに引っ張って、該補助支脚４の位置をだんだんと押し 下せば、簡単に該折畳みベッドを展開することができ、即ち、第４図の状態から 第３図の状態を経て第２図の状態になる。従って、従来の二つ折りの折畳みベッ ドを四つ折りの折畳みベッドで代替できる。

【００１９】

【考案の効果】

上記のように本考案は、従来例の折畳みベッドにおける台座の左右の両ベッド 枠をそれぞれ更に二つに分けて、両者の間を補助支脚により銜接し、且つ軸向き の伸縮可能なばね桿を利用して二つに分けられた内、外枠座及び補助支脚を連結 しているので、全体折畳みベッドを四つに折り合わせることができ、折合わせた 全体の高さが従来に比べて半分となって、包装や運送をより便利に行なうことが できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案における比較的好ましい実施例の立体分
解図。

【図２】上記実施例の部分展開側視図。

【図３】上記実施例の折合わせ過程を示す図。

【図４】上記実施例を折畳んだ状態を示す図。

【図５】従来の折畳みベッドの立体斜視図。

【図６】上記従来の折畳みベッドの折畳んだ際の側視
図。

【符号の説明】

２ 台座 ３ 内枠座 ４ 補助支脚 ５ 外枠部 ６ ばね桿 ７ マットレス ２１ 枢支板 ２２ ステー ２３ 第１のキャスター ３１ 第２のサイド枠部 ３２ 第１の枢軸 ３３ 握りロッド ４０ 第２の枢軸 ４１ 桁部 ４２ リンク継手 ５１ 枠桿 ５２ 第３の枢軸 ５４ 第２のキャスター ５６ 支脚 ５７ 第３のキャスター

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】その台座両側にそれぞれベッド枠を対称的
   に組合せて、該台座を幅方向で所定間隔に直立平行する
   両枢支板の間に少なくとも一本のステーを架設して形成
   し、該枢支板下端に少なくとも一個の第１のキャスター
   を設けて床面に支承される折畳みベッドであって、 上記ベッド枠が、 それぞれ一端が第１の枢軸により上記枢支板に枢設され
   る両第２のサイド枠部を具えた内枠座と、 その桁部が上記ステーと平行する平行段部を具えて、該
   平行段部両端にそれぞれ垂直上向きに延伸するレッグを
   設け、各レッグ上端に少なくとも一つのリンク継手を固
   設して、該リンク継手が更に第２の枢軸により上記内枠
   座の第２のサイド枠部と枢設する補助支脚と、 コ字形状の枠桿を呈して、該枠桿が上記第２のサイド枠
   部と直交する向きの横枠部及び該横枠部両端より直角向
   きに屈曲延伸して上記両第２のサイド枠部と同一向きに
   対応延伸する第１のサイド枠部を具え、各第１のサイド
   枠部がそれぞれ第３の枢軸により上記補助支脚のリンク
   継手と枢設して、該横枠部に少なくとも一つの第２のキ
   ャスターを装設して折畳みベッドを折合わせた際に床面
   と当接させることができ、更に該横枠部に該折畳みベッ
   ドが展開した際に床面に支承する支脚を固設してなる外
   枠座と、 その両方一端がそれぞれ補助支脚の平行段部と外枠座の
   横枠部に鈎付けられて、その両方他端がそれぞれ台座の
   ステーと補助支脚の平行段部に鈎付けられる両ばね桿
   と、 それぞれ上記内、外枠座上面に敷設される両マットレス
   と、を備えることを特徴とする折畳みベッド。
2. 【請求項２】上記支脚は上記外枠座の第１のサイド枠部
   に固定される固定端部を具えて、該固定端部に下向きに
   垂下延伸する垂直部を設け、該垂直部下端に床面で滑動
   する第３のキャスターを装設してなることを特徴とする
   請求項１に記載の折畳みベッド。
3. 【請求項３】上記台座のステーに少なくとも一つの掛鈎
   形態の第１の鈎付部を設けて、上記補助支脚の平行段部
   両側縁に互いに対応する掛鈎形態の第２の鈎付部及び第
   ３の鈎付部を形成し、更に上記外枠座の横枠部に第４の
   鈎付部を装設して、上記両ばね桿の両端を適宜に鈎付け
   てなることを特徴とする請求項１に記載の折畳みベッ
   ド。