JP3062390U - 椅子機能付き折畳式ベッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 収納や輸送が便利で、移動が楽な、実用性に
優れた椅子機能付き折畳式ベッド。 【解決手段】 四折式でＷ型軸設配置の折畳式ベッドフ
レームを備え、ベッドフレームは両端部フレーム１０と
両中間フレーム２０とを軸設して成る。端部フレームの
末端内側に端脚部１２を設ける。端部フレームと中間フ
レームとの間は中間台３０を軸設して結合するととも
に、両中間フレーム間は連結プレートによって軸設し、
連結プレートには下方に延出するように中間脚部２４を
設けた構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、折畳式ベッドに椅子の機能を取り入れた椅子機能付き折畳式ベッド に関するものである。

【０００２】

【従来技術とその課題】

現在、市場には未だ従来の製品（例えば、携帯用ベッド）などが残っている。 それはフレームを簡単に展開及び折畳みができると共に、金属パイプにキャンバ スやナイロン布を設置して使用することができるベッドであり、当然強固な構造 になっている。また、該ベッドはＭ型軸設設計（例えば、公告第３３５６５１号 「折畳式ベッドの改良構造」）を採用しており、使用する際はフレームを展開し 、使用しない際は折畳めばよい。しかし、この様な製品は単純なフレーム効能し か提供できないので、椅子として使用することはできない。故に実用性に欠けて いる。

【０００３】 また、ソファーベッドも折畳式ベッドの種類に属し、展開時はベッドとして使 用できると共に、収納時はソファーとして使用でき、設計としては比較的新しい 方である。しかし、その設計は主に家庭で使用されるものであるので、折畳んだ 後の一方向型ソファーベッドの造型は、家庭以外の場所ではあまり受け入れられ なく、実用性が低い。

【０００４】 現在、殆どの病院の病室では他のモデルの折畳式ベッドが使用されており、そ の折畳式ベッドは病人に付き添っている家族等が夜間に睡眠或いは横になる際に 使用すると共に、日中は折畳んで椅子として使用することができる。この設計は 三折式のベッドフレームを採用しているので、展開時は平坦状のベッドに成り、 また、折畳んだ時はＶ字形に軸設される両方のベッドフレームを立たせて背凭れ を形成すると共に、他のベッドフレームを平坦状に保持することにより一方向型 の椅子として使用することができる。従って、この折畳式ベッドは単にベッドと して使用できるだけではなく、椅子としても使用できるので、実用性が高い。し かし、該折畳み式ベッドのような構造では椅子の状態を更に折畳んで体積を更に 小さくすることはできないので、収納や輸送などに対して大変不便であり、該折 畳式ベッドを移動させる際も非常に不便である。従って、それらの問題点を早期 に解決する必要がある。更に、折畳んだ後は一方向型椅子としてしか使用できな いので、若し逆向型椅子を使用したい際は使用者の要求に応えることはできない 。故に、従来の折畳式ベッドの構造は未完全であるので、更に改良する必要があ る。

【０００５】 本考案の椅子機能付き折畳式ベッドは上記の課題を解決するものであり、四折 式を成すと共に、Ｗ型軸設配置を採用し、且つ、両端部フレームと両中間フレー ムとを軸設して成るので、平面型のベッドを展開することができると共に、該両 中間フレームを立たせて逆向型椅子を形成させることもできる。また、一方の端 部フレームのみを平坦状にすれば一般の一方向型椅子としても使用することがで きるので、使用者に対して様々な機能を提供できる。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、四折式であると共に、Ｗ型軸設配置の折畳式ベッドであるベッドフ レームと、そのベッドフレームは両端部フレームと両中間フレームとを軸設して 成り、該端部フレームの末端内側に端脚部が設けられ、該端部フレームと中間フ レームとの間は中間台が軸設されることによって結合されると共に、該両中間フ レーム間は連結プレートによって軸設され、同時に該両中間フレーム間における 連結プレートには下方に延出するように中間脚部が設けられ、上記の構成によっ て、前記ベッドフレーム全体を展開すればベッドの機能を得ることができ、また 、前記両端部フレームをそのまま平坦状に維持させ、前記両中間フレームを折畳 めば両側に椅子機能を得ることができ、更にその状態で片方の端部フレームを折 畳めば一般の椅子と同じ状態を実現できることを特徴とする椅子機能付き折畳式 ベッドを提供する。

【０００７】 以下、添付図面を参照して本考案の実施の形態を詳細に説明する。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１は本考案の椅子機能を逆向型椅子にした場合の斜視図であり、図２は本考 案をベッドとして使用する場合の側面であり、図３は本考案の椅子機能を一方向 型椅子にした場合の側面図であり、図４は本考案を折畳んだ状態の側面図であり 、図５は本考案における端脚部と端部フレームとの結合状態を示す斜視図であり 、図６は本考案における中間台の構造とその周囲の部材との結合状態を示す斜視 図である。

【０００９】 図１及び図２に示すように、本考案は四折式を成すと共に、Ｗ型軸設配置を採 用した折畳式ベッドであり、それは両端部フレーム（１０）と両中間フレーム（ ２０）とを軸設して成るので、該両中間フレーム（２０）を立たせることで逆向 型椅子に形成することができる。

【００１０】 また、本考案は前記端部フレーム（１０）の末端近傍に端脚部（１２）が設け られ、該端部フレーム（１０）と前記中間フレーム（２０）との間は中間台（３ ０）によって連結し合い、該両中間フレーム（２０）間は連結プレート（２２） によって軸設し合い、同時に該両中間フレーム（２０）間に軸設される連結プレ ート（２２）には下方に延出するように中間脚部（２４）が設けられる。また、 図１からもわかるように、一方の前記中間台（３０）の側辺にはフックプレート （３８）が設けられ、他方の該中間台（３０）の側辺には該フックプレート（３ ８）と掛合し合う掛かり部（３９）が設けられ、前記両中間フレーム（２０）を 立たせて平行状態に成った時、該フックプレート（３８）と掛かり部（３９）と を掛止させることができるので、構造の安定性を維持することができる。

【００１１】 また、本考案の椅子機能付き折畳式ベッドを展開したい時は、図１に示すよう に、前記中間台（３０）の側辺のフックプレート（３８）と掛かり部（３９）を 解除すれば、速やかに前記中間フレーム（２０）を平坦状にすることができ、そ の際、図２に示すように、該中間フレーム（２０）間における中間脚部（２４） は接地する。また、図１．３．４に示すように、前記中間フレーム（２０）を立 てて椅子として使用する場合及び折畳式ベッドを全て折畳む場合は、前記中間脚 部（２４）は該両中間フレーム（２０）の間に挟着される。

【００１２】 各図に示すように、本考案の前記両中間台（３０）の内側中央近傍に夫々横ロ ッド（３１）が設けられ、その両横ロッド（３１）と前記中間脚部（２４）との 間に夫々牽引ロッド（３３）が連結され、その両牽引ロッド（３３）の夫々の両 端は該中間台（３０）における横ロッド（３１）と該中間脚部（２４）との間に 軸設される。故に、前記中間フレーム（２０）が平坦状である場合或いは起立状 態である場合にかかわらず、前記中間脚部（２４）は前記両牽引ロッド（３３） によって垂直状態を保持される。それによって、全体の操作を順調に行うことが できる。

【００１３】 図３に示すように、本考案の折畳式ベッドにおける前記中間フレーム（２０） は必要に応じて立たせることができ、一方の前記端部フレーム（１０）を立たせ ると同時に、該端部フレーム（１０）における端脚部（１２）も折畳むことがで きる。その際、前記中間フレーム（２０）の側辺のフックプレート（２６）と前 記端部フレーム（１０）の側辺の掛かり部（１６）とを掛合することによって、 安定性の高い一方向型椅子を形成することができる。また、この図面からもわか るように、本考案の一方の前記中間台（３０）における他方の該中間台（３０） と接近し合う縁にクッションブロック（３５）が設けられ、そのクッションブロ ック（３５）はプラスチック材質から成るので、前記両中間フレーム（２０）の 起立時にクッション作用を提供することができ、それによって、該両中間台（３ ０）同士及び該両中間フレーム（２０）同士の衝突を防止することができる。

【００１４】 また、本考案の折畳式椅子を折畳みたい時は、図３に示す水平状の前記端部フ レーム（１０）の位置を図４に示す該端部フレーム（１０）の位置まで折畳み、 前記中間フレーム（２０）の側辺のフックプレート（２６）を前記端部フレーム （１０）の側辺の掛かり部（１６）に掛止すればよく、そうすることによって本 考案の全体の体積をかなり小さくできるので、使用者は収納及び輸送を楽にでき 、且つ、本考案における前記中間台（３０）の下方にはキャスター（３４）が設 けられているので、移動させる際はとても便利であり、便利性や実用性に優れて いる。

【００１５】 図５に示すように、本考案における端部フレーム（１０）の末端内側に端脚部 （１２）が軸設されると共に、その端脚部（１２）上に連結ロッド（１４）が軸 設され、且つ、その連結ロッド（１４）の他端は前記中間台（３０）における軸 設ロッド（３２）と軸設される。

【００１６】 また、本考案の組立てが完成した時、前記端部フレーム（１０）、端脚部（１ ２）、連結ロッド（１４）及び中間台（３０）間には四方形の連結ロッド機構が 形成され、該端部フレーム（１０）を水平状に調整してベッドとして使用する際 は、該端脚部（１２）は垂直に支持され、また、該端部フレーム（１０）を折畳 んだ際は、該端脚部（１２）は該連結ロッド（１４）の作用によって該端部フレ ーム（１０）の底面に近接されるので、操作が非常に便利である。

【００１７】 図６に示すように、前記中間台（３０）の下方にキャスター（３４）が設けら れ、それは本考案の折畳式椅子を折畳んだ際、使用者が楽に移動させることがで きるようにするためである。また、前記中間台（３０）の上縁中央に止め部（３ ６）が設置され、前記端部フレーム（１０）或いは中間フレーム（２０）が展開 した際、該止め部（３６）によって該端部フレーム（１０）或いは中間フレーム （２０）の末端を係止することができるので、全体の安定性が向上する。また、 前記端部フレーム（１０）と中間フレーム（２０）は前記両中間台（３０）の夫 々の両辺に軸設され、該端部フレーム（１０）と中間フレーム（２０）を折畳ん だ際、該二者間に適当な空間が形成され、その空間にソフトマット（４０）等が 挟装される（図４参照）。更に、前記中間台（３０）の両側端近傍には前記横ロ ッド（３１）及び軸設ロッド（３２）が設けられ、その横ロッド（３１）上には 前記牽引ロッド（３３）が軸設され、該軸設ロッド（３２）上には前記連結ロッ ド（１４）が連結される。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は上記の構成を有するので、全て展開すれば平面型のベッドにすること ができ、或いは一方の端部フレーム（１０）のみを平坦状にすれば一方向型椅子 として使用でき、両方の該端部フレーム（１０）を平坦状にすれば逆向型椅子と して使用できるので、実用性が非常に高い。また、本考案の折畳式椅子を折畳ん だ後、掛かり部（１６）とフックプレート（３８）及びフックプレート（２６） と掛かり部（３９）を掛合できると共に、その折畳んだ状態を維持することによ って、収納や輸送が便利になり、更に、使用者は前記中間台（３０）の下方のキ ャスター（３４）によって楽に移動させることができるので、実用性にも優れて いる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の椅子機能を逆向型椅子にした場合の斜
視図である。

【図２】本考案をベッドとして使用する場合の側面であ
る。

【図３】本考案の椅子機能を一方向型椅子にした場合の
側面図である。

【図４】本考案を折畳んだ状態の側面図である。

【図５】本考案における端脚部と端部フレームとの結合
状態を示す斜視図である。

【図６】本考案における中間台の構造とその周囲の部材
との結合状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０ 端部フレーム １２ 端脚部 １４ 連結ロッド １６ 掛かり部 ２０ 中間フレーム ２２ 連結プレート ２４ 中間脚部 ２６ フックプレート ３０ 中間台 ３１ 横ロッド ３２ 軸設ロッド ３３ 牽引ロッド ３４ キャスター ３５ クッションブロック ３６ 止め部 ３８ フックプレート ３９ 掛かり部 ４０ ソフトマット

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 四折式であると共に、Ｗ型軸設配置の折
   畳式ベッドであるベッドフレームと、そのベッドフレー
   ムは両端部フレームと両中間フレームとを軸設して成
   り、該端部フレームの末端内側に端脚部が設けられ、該
   端部フレームと中間フレームとの間は中間台が軸設され
   ることによって結合されると共に、該両中間フレーム間
   は連結プレートによって軸設され、同時に該両中間フレ
   ーム間における連結プレートには下方に延出するように
   中間脚部が設けられ、上記の構成によって、前記ベッド
   フレーム全体を展開すればベッドの機能を得ることがで
   き、また、前記両端部フレームをそのまま平坦状に維持
   させ、前記両中間フレームを折畳めば両側に椅子機能を
   得ることができ、更にその状態で片方の端部フレームを
   折畳めば一般の椅子と同じ状態を実現できることを特徴
   とする椅子機能付き折畳式ベッド。
2. 【請求項２】 前記中間フレームの側辺にフックプレー
   トが設けられ、前記端部フレームの側辺における該フッ
   クプレートと対応し合う位置に掛かり部が設けられるこ
   とを特徴とする請求項１に記載の椅子機能付き折畳式ベ
   ッド。
3. 【請求項３】 片方の前記中間台の側辺にフックプレー
   トが設けられ、他方の該中間台の側辺における該フック
   プレートと対応し合う位置に掛かり部が設けられること
   を特徴とする請求項１に記載の椅子機能付き折畳式ベッ
   ド。
4. 【請求項４】 前記中間台の下方にキャスターが設けら
   れることを特徴とする請求項１に記載の椅子機能付き折
   畳式ベッド。
5. 【請求項５】 前記端部フレームの末端の内側に端脚部
   が軸設され、その端脚部に連結ロッドが軸設され、その
   連結ロッドの他端は前記中間台に設けられる軸設ロッド
   に軸設されることを特徴とする請求項１に記載の椅子機
   能付き折畳式ベッド。
6. 【請求項６】 前記端部フレーム及び中間フレームはそ
   れぞれ前記中間台の内面上部に軸設され、該中間台の上
   縁中央に該端部フレームと中間フレームとが展開した
   際、該端部フレームと中間フレームとが展開しすぎない
   ようにストッパーの役目をする止め部が設けられること
   を特徴とする請求項１に記載の椅子機能付き折畳式ベッ
   ド。
7. 【請求項７】 前記両中間台の内側中央寄りに夫々横ロ
   ッドが設けられ、その両横ロッドと前記中間脚部との間
   に夫々牽引ロッドが連結され、その両牽引ロッドの夫々
   の両端は該中間台における横ロッドと該中間脚部との間
   に軸設されることを特徴とする請求項１に記載の椅子機
   能付き折畳式ベッド。
8. 【請求項８】 前記中間台における他方の該中間台と接
   近し合う縁にクッションブロックが設けられることを特
   徴とする請求項１に記載の椅子機能付き折畳式ベッド。