JP3045039U - 巻取式テーブルトップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立が簡単、迅速で、細幅スラット間の間隔
を精確に取ることができて、物品の載置面の剛性が向上
された巻取式テーブルトップを提供する。 【解決手段】 巻取り可能に複数の細幅スラットを並列
連結して形成され、展開したテーブル脚枠上方に展開架
設されて、その上方に物品を載置する載置面を形成し、
且つ各細幅スラットのそれぞれ長手沿い両側縁を互いに
平行する第１，第２の長辺に設けてなる巻取式テーブル
トップにおいて、上記各隣接する両細幅スラットの間を
少なくとも二個の係合手段により連結して、各係合手段
を軸ピン及びナックルにより丁番構造に形成し、該軸ピ
ンを各細幅スラットの第１の長辺に一体成型して、該ナ
ックルをそれと対応して各細幅スラットの第２の長辺に
一体成型し、該軸ピンと該ナックルを互いに嵌合係着さ
せることにより上記各細幅スラット間を連結するように
構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は巻取式テーブルトップに関し、特に組立が簡単、迅速で、各隣接両細 幅板の間隔を精確に取ることができて、物品載置面の剛性を強化された巻取式テ ーブルトップに関する。

【０００２】

【従来の技術】

キャンプやピクニックに出掛ける際、炊具や食器・・・等を載置するため、平 坦な地面にテーブル掛けを敷く場合があり、又携帯便利なテーブル脚枠の上に巻 取式テーブルトップを広げて架設する場合がある。該巻取式テーブルトップは、 図４，図５に示す如く、多数片に並列してテーブルトップを形成する細幅スラッ ト１１，三本の連繋テープ１２及び多数の係止具１３を組合せて形成され、該細 幅スラット１１はプラスチックにより一体成型されて、その表面を机面１１１に 設け、且つ各細幅スラット１１の両端面をそれぞれの机面１１１端縁から下向き 垂直延伸する横長方形状の端面１１２に形成して、各細幅スラット１１の両端面 １１２の間の底面に机面１１１長辺と平行する三条のリブ１１３を設けると共に 、細幅スラット１１底面の長手方向に跨がって適当な間隔に、机面１１１両長辺 に接近した両外側リブ１１３にそれぞれ互いに対応する２対一組の突柱１１４を 三組凸設する。更に各対の両突柱１１４間を下向き開口の嵌挿孔１１５に形成し て、各組の対と対の突柱１１４の間における三条のリブ１１３にそれぞれ長手向 きに延伸する歯形縁部１１６を設ける。該三本の連繋テープ１２は並列した所定 数の細幅スラット１１を繋ぎ合わせるに用いられて、これら連繋テープ１２を横 断方向にそれぞれ細幅スラット１１の互いに対応する各組突柱１１４の間のリブ １１３の歯形縁部１１６と当接するように貫挿し、且つ上記多数係止具１３によ り各細幅スラット１１底面に係止される。係止具１１３は平板状の冠部１３１を 具えて、冠部１３１上面に四本の上記嵌挿孔１１５内に嵌挿するレッグ１３２を 凸設し、更に四本のレッグ１３２の包囲区域に上記歯形縁部１１６と対応して互 いに咬合付着する歯形凸条１３３を設ける。

【０００３】 図６は従来の巻取式テーブルトップの使用状態表示図で、図５と併せて参照す れば分かるように、該従来の巻取式テーブルトップ１を組立る時は、適当数の該 細幅スラット１１を平行並列して、三本の連繋テープ１２をそれぞれ各細幅スラ ット１１底面の各組の対と対の突柱１１４の間に敷き、しかる後にそれぞれ係止 具１３を細幅スラット１１底面の連繋テープ１２を敷いた各組の対と対の突柱１ １４間に圧着係止させる。この際、各レッグ１３２に接着剤を塗布してそれぞれ の対応する嵌挿孔１１５に向かわせ、且つ上から細幅スラット１１を押し付けて 該レッグ１３２と嵌挿孔１１５を挿着嵌合させると共に、各細幅スラット１１の 歯形縁部１１６と各係止具１３の歯形凸条１３３を互いに咬合付着させると、各 連繋テープ１２と各細幅スラット１１との対応位置を固着することができて、円 筒状に巻取り或いは展開してテーブル脚枠１４上面に架設できるテーブルトップ １を形成することができる。

【０００４】 上記のように従来の巻取式テーブルトップは、柔軟な連繋テープ１２及び係止 具１３を利用して複数の細幅スラット１１を平行並列に組合わせて形成され、確 か巻取りや平坦に展開できる機能を具えているが、使用上や製造上で尚も次のよ うな問題がある。 １．複数の細幅スラット１１を連繋テープ１２により並列連繋して形成された テーブルトップの載置面が比較的剛性に欠くため、物品を載置すると、その部位 が容易に下向きに凹んで、例えば、重心がやや高い物品だと転倒し易い問題があ る。

【０００５】 ２．複数の細幅スラット１１を等間隔に並列して、連繋テープ１２を細幅スラ ット１１底面の組をなす突柱１１４の間に敷き、しかる後に各係止具１３との圧 着係止により巻取式テーブルトップを形成するので、製作上の面から言うと、細 幅スラット１１，連繋テープ１２及び係止具１３をそれぞれ別々に造ってから組 立加工しなければならず、成型ステップが煩わしくて不便であり、且つ複数の細 幅スラット１１を等間隔及び平行に柔軟な連繋テープ１２に固定させる場合は注 意深くして行なわなければならないので、製造上ますます困難度が増加する。

【０００６】 ３．複数の細幅スラット１１を一枚ずつ互いに平行させるよう三本の可撓性連 繋テープ１２に固着させる際、ほとんどが組立員の経験に基づいて行なわれてい るので、細幅スラット１１と細幅スラット１１との間隔が比較的不正確で、成品 の外観に影響をもたらし易い。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の巻取式テーブルトップにおける問題点に鑑み、本考案は、組立が簡 単、迅速で、細幅スラット間の間隔を精確に取ることができて、物品載置面の剛 性が向上された巻取式テーブルトップを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案は、巻取り可能に複数の細幅スラットを並列 に連結して形成され、展開したテーブル脚枠上方に展開架設されて、その上方に 物品を載置する載置面を形成し、且つ各細幅スラットのそれぞれ長手方向両側縁 を互いに平行する第１，第２の長辺に設けてなる巻取式テーブルトップにおいて 、 上記各隣接する両細幅スラットの間を少なくとも二個の係合手段により連結し て、係合手段を軸ピン及びナックルからなる丁番構造に形成し、軸ピンをその一 部が各細幅スラットの第１の長辺に一体連接するように突出成型して、該ナック ルをそれと対応して各細幅スラットの第２の長辺に一体連接するように成型し、 軸ピンと該ナックルを互いに嵌合係着させることにより上記各細幅スラット間を 連結するように構成される。

【０００９】 そして、上記軸ピンが各細幅スラットの第１の長辺沿いに形成される円柱状の 連接部及び該連接部両端面より該第１の長辺と平行して縮径円柱状に延伸する係 止部を具え、上記ナックルが各細幅スラットの第２の長辺に平行付着成型されて 切欠口を具えた円筒状延伸部及び該延伸部の中空内部に形成される円形状の横向 係止溝を含んで、該軸ピンの係止部と該ナックルの係止溝が互いに嵌合係止でき るようにしたり、上記軸ピンの係止部を二つ一組に上記連接部両端に形成して、 上記嵌合座をそれと対応して二つ一組に上記各細幅スラットの第２の長辺に設け たり、或いは、上記ナックルの係止溝における切欠口を下向き開口に設けたりす ると一層好ましくなる。

【００１０】 上記のように構成された本考案は、各細幅スラットの第１の長辺に等間隔に複 数の軸ピンを一体成型して、それぞれ第２の長辺にそれと対応して等間隔に対一 組をなす複数組のナックルを一体成型しているので、両隣接する細幅スラットの 第１の長辺と第２の長辺を対向平行させて、該第２の長辺のナックルを第１の長 辺の係止部に上下対応させ、且つ該円柱状の係止部を第２の長辺の係止溝の切欠 口に当接させて、しかる後に、該両細幅スラットを上下向きに圧着すると該係止 部が該切欠口を押し開いて該係止溝内に嵌合し、このように各隣接細幅スラット を確実に平行連接して迅速に巻取式テーブルトップを組立てることができる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を実施の形態例に基づいて具体的に説明するが、本考案はこの例 のみに限定されない。 図１，図２に示す如く、本考案の巻取式テーブルトップにおける比較的好まし い実施例は、同様にテーブル脚枠３上面に展開架設されるもので、その上端面を 物品が載置する載置面２０に設けて、巻取式テーブルトップ２を複数の細幅スラ ット２１により並列連結して形成し、且つ各隣接両細幅スラット２１の間を等間 隔に設置された三個の係合手段４により係合連結する。そのうち、複数の細幅ス ラット２１はそれぞれ平坦な机面２１１を具えて、各細幅スラット２１の両端面 をそれぞれの机面２１１端縁から下向きに垂直延伸する横長方形状の端面２１２ に形成して、各細幅スラット２１の両側縁を互いに平行する第１，第２の長辺２ １３，２１４に設けて、各細幅スラット２１底面に該第１，第２の長辺２１３， ２１４と平行する複数のリブ凸条２１５を突設する。係合手段４は互いに嵌合係 着する軸ピン４１と両ナックル４２を含んで、そのうち、軸ピン４１は各細幅ス ラット２１の第１の長辺２１３に一体成型されて、主として、第１の長辺２１３ 沿いに形成される円柱状の連接部４１１，及び連接部４１１両端面より該第１の 長辺２１３と平行して縮径円柱状に延伸する係止部４１２を具え、両ナックル４ ２は二つが一組となって各細幅スラット２１の第２の長辺２１４に一体成型され 、主として、第２の長辺２１４に平行付着して成型された長手沿い下向きの切欠 口４２４を具えている円筒状延伸部４２１，及び延伸部４２１の中空内部に包括 される断面ほぼ円形状の横向係止溝４２２を含んで、係止溝４２２に上記軸ピン ４１の係止部４１２と係合する係着部４２３を形成し、且つ各組の両対応する延 伸部４２１の間隔を丁度上記軸ピン４１の連接部４１１の長さに等しく設けて、 更に巻取式テーブルトップ２を牢固にテーブル脚枠３上面に架設するため、最外 側の両細幅スラット２１にそれぞれ対の弾性固定部材２２を取付けてもよい。

【００１２】 図１，図３に示すように、本実施例の巻取式テーブルトップを製造する時は、 各細幅スラット２１の第１の長辺２１３に等間隔に三個の軸ピン４１を一体成型 して、それぞれ第２の長辺２１４に等間隔に対一組をなす三組のナックル４２を 一体成型し、組立てる時は、両隣接する細幅スラット２１の第１の長辺２１３と 第２の長辺２１４を対向平行させて、第２の長辺２１４のナックル４２を第１の 長辺２１３の係止部４１２に上下対応させ、且つ円柱状の係止部４１２を第２の 長辺２１４の係止溝４２２の切欠口４２４に当接させて、しかる後に、両細幅ス ラット２１を上下圧着することにより係止部４１２が切欠口４２４を押し開いて 係止溝４２２内に嵌合し、このように三個の軸ピン４１をそれぞれの対応する各 組ナックル４２に係合させて両隣接細幅スラット２１を平行に連接することがで きる。この係合連結操作は、金型で固持して機具により圧着接合させるようにす るのが好ましい。同様な理屈から、更に細幅スラット２１を組立てる時は、一方 の細幅スラット２１の第１の長辺２１３を他方の細幅スラット２１の第２の長辺 ２１４に対向平行させて、互いに圧着係合させればよく、このようにして多数の 細幅スラット２１を連結して巻取式テーブルトップ２を組立てることができる。 そして、製造する際に、各細幅スラット２１の第１の長辺２１３及び第２の長辺 ２１４にそれぞれ軸ピン４１及びナックル４２を一体成型しているので、組立後 の一方最側辺の細幅スラット２１における第１の長辺２１３から凸出する軸ピン ４１及び他方最側辺の細幅スラット２１における第２の長辺２１４から凸出する ナックル４２は、周辺をきちんと平滑に修整するため削除してもよく、同時に両 最側辺の細幅スラット２１にそれぞれ図示のように全体テーブルトップ２をテー ブル脚枠３に係着させるための両弾性固定部材２２を取付ける。当然、上記両最 側辺の細幅スラット２１の軸ピン４１及びナックル４２を削除せずにそのまま保 留してもよく、使用者が必要に応じて全体テーブルトップ２の幅を組立調整して 使用上の便利性を図るようにしてもよい。

【００１３】

【考案の効果】

上記のように本考案の巻取式テーブルトップは、複数の細幅スラットの長手向 き両側縁に互いに対応する軸ピン及びナックルを設けて、該軸ピンと該ナックル の対応係合からそれら細幅スラットを横向きに連結して形成されているので、下 記のような優点・効果がある。

【００１４】 １．それぞれ細幅スラットを連結するに使われている係合手段は、プラスチッ ク材により各細幅スラットに一体成型されているので、連接後の何れか細幅スラ ットが押圧されても、その両隣接細幅スラットとの硬質係合手段により細幅スラ ットが凹陥することなく、その複数の細幅スラットによって形成されたテーブル トップの載置面は比較的優れた支持力及び平坦性を具えて物品を載置するに便利 である。

【００１５】 ２．各細幅スラットのそれぞれ長手向き両側縁に互いに対応する係合手段を設 けて、細幅スラットと細幅スラットを圧着係合により連結しているので、容易に 巻込み収蔵可能な巻取式テーブルトップを形成できると共に、部材の製造成型が 簡単容易である。 ３．各細幅スラットの間隔距離はそれぞれ細幅スラットに一体成型された係合 手段によって保持されているので、細幅スラットの成型時にすでに精確にコント ロールしていることから、各細幅スラットの間隔を精確に保持できると共に、組 立操作が随分と有利になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案における比較的好ましい実施例の立体斜
視図である。

【図２】上記実施例の両細幅スラットの立体分解拡大表
示図である。

【図３】上記実施例の各細幅スラットの連結状態側面図
である。

【図４】従来の巻取式テーブルトップの展開状態表示図
である。

【図５】従来の巻取式テーブルトップの部分組立形態断
面図である。

【図６】従来の巻取式テーブルトップの使用状態表示図
である。

【符号の説明】

２ 巻取式テーブルトップ ２１ 細幅スラット ２１１ 机面 ２１３ 第１の長辺 ２１４ 第２の長辺 ３ テープ脚枠 ４ 係合手段 ４１ 軸ピン ４１１ 連接部 ４１２ 係止部 ４２ ナックル ４２１ 延伸部 ４２２ 係止溝 ４２４ 切欠口

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 巻取り可能に複数の細幅スラットを並列
   に連結して形成され、展開したテーブル脚枠上方に展開
   架設されて、その上方に物品を載置する載置面を形成
   し、且つ各細幅スラットのそれぞれ長手方向両側縁を互
   いに平行する第１，第２の長辺に設けてなる巻取式テー
   ブルトップにおいて、 上記各隣接する両細幅スラットの間を少なくとも二個の
   係合手段により連結して、該係合手段を軸ピン及びナッ
   クルからなる丁番構造に形成し、該軸ピンをその一部が
   細幅スラットの第１の長辺と一体連接するように突出成
   型して、該ナックルをそれと対応して細幅スラットの第
   ２の長辺に一体連接するように成型し、該軸ピンと該ナ
   ックルを互いに嵌合係着させることにより上記各細幅ス
   ラット間を連結するようにしてなる巻取式テーブルトッ
   プ。
2. 【請求項２】 上記軸ピンが各細幅スラットの第１の長
   辺沿いに形成される円柱状の連接部及び該連接部両端面
   より該第１の長辺と平行して縮径円柱状に延伸する係止
   部を具え、上記ナックルが各細幅スラットの第２の長辺
   に平行付着成型されて切欠口を具えた円筒状延伸部及び
   該延伸部の中空内部に形成される円形状の横向係止溝を
   含んで、該軸ピンの係止部と該ナックルの係止溝が互い
   に嵌合係止できるようにしてなる請求項１に記載の巻取
   式テーブルトップ。
3. 【請求項３】 上記軸ピンの係止部を二つ一組に上記連
   接部両端に形成して、上記嵌合座をそれと対応して二つ
   一組に上記各細幅スラットの第２の長辺に設けてなる請
   求項２に記載の巻取式テーブルトップ。
4. 【請求項４】 上記ナックルの係止溝における切欠口を
   下向き開口に設けてなる請求項２に記載の巻取式テーブ
   ルトップ。